JP3287519B2 - 無段変速機用vベルト - Google Patents

無段変速機用vベルト

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JP3287519B2 JP23480194A JP23480194A JP3287519B2 JP 3287519 B2 JP3287519 B2 JP 3287519B2 JP 23480194 A JP23480194 A JP 23480194A JP 23480194 A JP23480194 A JP 23480194A JP 3287519 B2 JP3287519 B2 JP 3287519B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクータ,雪上車等に
採用される無段変速機用Vベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、Vベルト式無段変速機における
動力の伝達は、駆動側,従動側のプーリとこれに掛け渡
されたベルトとの間の摩擦により行われ、また、上記変
速機における変速は、遠心力等を利用して一対のプーリ
半体同士の軸方向の間隔を変化させ、ベルトの巻き掛け
径を変化させることにより行われる。
【0003】ところで、上述のようなVベルト式無段変
速機において、大きな動力を効率良く伝達するにはVベ
ルトとプーリとの接触面積を大きくする必要がある。一
方、上記変速機を雪上車やスクータ等に採用した場合、
迅速な変速応答性が要求されるが、この変速応答性を向
上させるには上記接触面積を小さくする必要がある。こ
の場合に、接触面積を小さくする必要があるのは、プー
リに圧接されていたベルト側面を、該プーリの圧接部分
から離れやすくするとともに、ベルトがプーリ上を摺動
する際の摩擦抵抗を減少するためである。
【0004】そこで、従来、上記接触面積を運転域に応
じて大きく,又は小さくできるようにしたVベルトとプ
ーリとの構造として、図6に示すように、ベルト21の
側面21aの傾斜角β1をプーリ20の挟持面20aの
傾斜角β2より大きく設定した構造がある。なお、図6
はプーリ20のベルト巻き掛け部分を示す断面図であ
る。
【0005】この構造では、定常運転時のように、ベル
ト張力が比較的大きく、プーリのベルト挟持圧が高い運
転域では、ベルトが弾性変形してベルトとプーリとの接
触面積が大きくなるため、動力を十分伝達することがで
きる。
【0006】また、変速時のように、ベルト張力が比較
的小さく、プーリのベルト挟持圧が低い運転域では、概
ね芯線体22より上側のベルト基体部分のみがプーリと
接触して上記接触面積が小さくなるため、変速応答性を
向上することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構造では、図7(図6の VII−VII 線断面図)に示すよ
うに、芯線22より上側のベルト基体24の高さ寸法
(t1)と芯線22より下側のベルト基体23の高さ寸
法(t2)との比が例えば0.8以上と比較的大きくな
っている。そのため、プーリの挟持圧の高い定常運転時
においても、ベルト21とプーリ20との全接触面積に
対する、上側のベルト基体24部分の接触面積の割合が
大きく、しかもこの上側のベルト基体24部分の面圧が
高いことから、この上側のベルト基体24部分とプーリ
20との間の摩擦力は、図8に示すようにG2と大き
い。なお、図8はベルト21のプーリ掛け巻き部分を模
式的に示す側面図である。
【0008】一方、芯線22より下側のベルト基体23
部分とプーリ20との間の摩擦力G3は、上記上側の摩
擦力G2に比べて小さい。これは、芯線22より下側の
ベルト基体23部分の接触面積は上側より小さいわけで
はないが、面圧が低いためである。
【0009】従って、芯線22より上側のベルト基体2
4部分と上記摩擦力G2+G3に相当するベルト張力G
1が作用する芯線22との間に大きな引張荷重が作用す
ることとなる。そのため従来構造では、芯線22より上
側のベルト基体24と芯線22との接着材層22aによ
る結合部が剥離してベルト21が破断するという、いわ
ゆる上コグ飛び現象が発生する問題がある。
【0010】ここでVベルトは弾性材料で構成されてい
ることから、図9,10に示すように、定常運転時にお
いても、ベルト幅方向に若干ディッシング(座屈)した
状態となっている。このディッシングは、上記図6の傾
斜角度をβ1>β2に設定した場合、特に高負荷運転に
おいて大きくなる。この場合、ベルト両端部の芯線22
が中間部の芯線22´より伸びることとなるが、これは
該両端部の芯線22に中間部の芯線22´より大きな引
張荷重が作用していることを意味している。従って上記
ベルトの幅方向の剛性が低い場合には、上記引張荷重が
上記両端部の芯線22の破壊強度を上回る場合があり、
やがて上記ベルトが破断するという問題が発生する。な
お、図9,10はベルト21のプーリ掛け巻き部分を模
式的に示す平面図,断面図である。
【0011】また、一般にVベルトは、運転時には繰り
返し往復捩じれ運動をしながら回転しており、上記ベル
トの捩れに対する柔軟性が低い場合には、上記芯線22
より上側のベルト基体24と芯線22との結合部(接着
材層22a)に、上記捩じれ運動による応力が集中して
疲労破壊を起こし、やがてベルト21が破断するという
問題もある。
【0012】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、上コグ飛び現象とともにディッシングの増
大を回避でき、もってベルトの耐久性を向上できる無段
変速機用Vベルトを提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上コ
グ側基体本体と下コグ側基体本体との間に芯線体を配設
したベルト基体の外周側に上コグを、内周側に下コグを
それぞれベルト基体の長手方向に所定のピッチで配設し
てなり、無負荷時に上コグ側部分がプーリに接触し、定
常運転時にVベルトが弾性変形して該Vベルトとプーリ
との接触面積が大きくなる無段変速機用Vベルトにおい
て、上記Vベルトの側面の傾斜角をプーリの挟持面の傾
斜角より大きく設定し、上記上コグの体積を下コグの体
積より大きく設定するとともに、該上コグ及び上コグ側
ベルト基体本体の材質硬度を下コグ及び下コグ側ベルト
基体本体の材質硬度より大きく設定し、上記芯線体のベ
ルト厚さ方向中心から上記上コグ側ベルト基体本体の外
周面までの厚さT1と、上記芯線体のベルト厚さ方向中
心から上記下コグ側ベルト基体本体の内周面までの厚さ
T2との比T1/T2を、0.1以上でかつ0.5以下
に設定したことを特徴としている。
【0014】
【0015】請求項2の発明は、請求項1において、上
記上コグ,下コグのピッチが等しく、かつ各コグ間の凹
部同士が長手方向に略一致していることを特徴としてい
る。
【0016】ここで、本発明においてT1/T2を0.
1〜0.5に設定したのは、上述の摩擦力G2,G3を
略均一にするためである。T1/T2を0.5より大き
くすると、上述のように上コグ側の摩擦力G2がG3に
比べて過大となる。一方、T1/T2を0.1より小さ
くすると以下の問題が生じるおそれがある。例えばT2
を大きくすることによりT1/T2を0.1より小さく
した場合、下コグ側面のプーリとの接触面積が増加し、
下コグ側への負荷が大きくなり、下コグ側の接着材層付
近の剥離が生じ易くなる。またT1を小さくした場合、
上コグの凹部の隅R部分にクラックが生じ、上コグが破
損し易くなる。従ってT1/T2を0.1〜0.5に設
定する必要がある。
【0017】
【作用】請求項1の発明の無段変速機用Vベルトによれ
ば、芯線体より外周側のベルト基体本体の厚さT1と、
内周側のベルト基体本体の厚さT2との比T1/T2を
0.1以上でかつ0.5以下と適切な値に設定したの
で、上コグ現象の発生が防止される。
【0018】即ち、芯線より上側のベルト基体本体の高
さ寸法と芯線より下側のベルト基体本体の高さ寸法との
比を適切な値としたので、定常運転時のように、ベルト
とプーリとの接触面積が大きくなっており、かつプーリ
のベルト挟持圧の高い運転域であっても、ベルトとプー
リとの接触面積と、該接触部分に加わる面圧によって決
まる摩擦力とを、芯線より上側のベルト基体本体と芯線
より下側のベルト基体本体とに均等に配分でき、いずれ
か一方の基体部分に摩擦力が偏ることがない。そのた
め、張力のかかっている芯線とプーリに接触しているベ
ルト基体本体との間に生じる引張荷重が上下のベルト基
体本体に分散して作用し、ベルト基体本体と芯線とを結
合する接着材層部分にかかる剪断荷重が低減される。そ
の結果、上記接着材層による結合部が剥離することはな
く、上記上コグ飛び現象が防止される。
【0019】また、上コグの体積を下コグの体積より大
きくし、かつ上コグ及び上コグ側のベルト基体本体の材
質硬度を、下コグ及び下コグ側のベルト基体本体の材質
硬度より大きくしたので、上記ベルトの上コグ部分のベ
ルト幅方向の剛性を向上できる。その結果、上記ディッ
シングが抑制され、芯線の伸び量、ひいては引張荷重が
均一化され、ベルトの破断が防止される。
【0020】請求項2の発明の無段変速機用Vベルトに
よれば、上コグ,下コグを同じピッチで、かつコグ間の
凹部が略一致するように形成したので、ベルトの捩れに
対する柔軟性が高くなり、これにより運転時に繰り返し
発生する往復捩れ運動による応力が上記接着材層による
結合部に集中するのが回避され、ベルトの破断が防止さ
れる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1ないし図5は本発明の一実施例の無段変速機用
Vベルトを説明するための図であり、図1,図2は上記
ベルトをプーリに掛け渡した状態の側面図,平面図、図
3は図1の III−III 線断面図、図4は上記Vベルトの
幅方向の断面図(図5のIV−IV線断面図)、図5は上記
Vベルトの長手方向の断面図(図2のV−V線断面図)
である。
【0022】図において、1は、雪上車やスクータ等に
採用される無段変速機を示しており、これはエンジン出
力軸側の駆動プーリ4と後輪軸側の従動プーリ3とにV
ベルト2を掛け渡して構成されている。この場合、図3
に示すように、ベルト2の側面2aの傾斜角α1はプー
リ3,4の挟持面3aの傾斜角α2より大きく設定され
ている。また、上記各プーリ3,4は、それぞれ軸方向
に可動の2つのプーリ半体で構成されており、軸方向間
隔を変化させることにより、巻掛径が変化するようにな
っている。図1,図2ではプーリ4の巻掛径が最小とな
り、プーリ3の巻掛径が最大となった状態を示してい
る。
【0023】上記Vベルト2は、芯線体10を内蔵する
ベルト基体7の外周側に上コグ5を、また内周側に下コ
グ6を、一体形成した構造のものである。上記上,下コ
グ5,6はベルト長手方向に、それぞれ同じピッチP1
で形成されており、かつ上コグ5,5間の上コグ凹部5
aと、下コグ6,6間の下コグ凹部6aとはベルト長手
方向位置が一致し、かつ上記ベルト基体7を挟んで互い
に対向するように配設されている。
【0024】また、上記ベルト基体7は上コグ側ベルト
基体本体8と下コグ側ベルト基体本体9との間に、芯線
体10を配設し、これらを接着材層11により互いに結
合した構造のものである。
【0025】上記芯線体10はポリエステル,脂肪族ポ
リアミド,芳香族ポリアミド,あるいはガラス繊維また
はワイヤー撚線のような高強力低伸度ロープ抗張体であ
り、上記接着材層11内に、スパイラル並列状に埋設さ
れている。また上記接着材層11は、NR(天然ゴ
ム),SBR(スチレン・ブタジエンゴム),CR(ク
ロロプレンゴム),NBR(ニトリルゴム),IIR
(ブチルゴム),ハイパロン(クロルスルフォン化エチ
レン)などの単一材またはこれらを適宜ブレンドしたゴ
ム,あるいはポリウレタンゴムなどのゴム状弾性体より
なり、好ましくは低剛性,低硬度の上記ゴム配合物より
なる。
【0026】上記上コグ5及び上コグ側ベルト基体本体
8、下コグ6及び上コグ側ベルト基体本体9は、例えば
芳香族ポリアミド,脂肪族ポリアミド,ポリエステル,
綿糸などからなる数ミリの短い繊維を単一またはこれら
を適宜ブレンドしたものを、CR(クロロプレンゴム)
などのゴム材に混入させて成形したものである。
【0027】ここで、上記上コグ側ベルト基体本体8の
厚さT1と下コグ側ベルト基体本体9の厚さT2とは、
T1/T2が0.1以上0.5以下になるよう設定され
ている。具体的には、T1=2mm,T2=5mmで、T1
/T2=0.4となっている。また、傾斜角β1−β2
は0.5°以上2°以下に設定されている。
【0028】また、上記上コグ5と下コグ6とは、その
図5に示す縦断面形状は同一であるものの、図4に示す
ように幅寸法はL1>L2となっていることから、上記
上コグ5の体積は下コグ6の体積より大きくなってお
り、また上記上コグ5及び上コグ側ベルト基体本体8の
材質硬度は下コグ6及び下コグ側ベルト基体本体9の材
質硬度より大きく設定されている。
【0029】次に本実施例の作用効果について説明す
る。本実施例の変速機1では、プーリ4の回転力がVベ
ルト2を介してプーリ3に伝達される。この場合、エン
ジン側のプーリ4の回転速度が高くなると該プーリ4の
軸方向間隔が狭くなって巻掛径が大きくなり、これによ
り後輪の回転速度が上昇する。
【0030】上記動力の伝達において、上コグ側ベルト
基体本体8の厚さT1と下コグ側ベルト基体本体9の厚
さT2との比T1/T2が0.4となるように、上記各
ベルト基体本体の厚さを適切に設定したので、つまり従
来のものに比べて上コグ側ベルト基体本体8を下コグ側
ベルト基体本体9に比べて薄く設定したので、回転中の
ベルト2とプーリ3,4との接触面積を上,下コグ側ベ
ルト基体本体8,9の両方に略均等に配分でき、上記上
コグ側ベルト基体本体8とプーリ3,4との間の摩擦力
を低減でき、もって、上コグ側ベルト基体本体8と芯線
体10との剥離を防止してVベルト2の破断を防止でき
る。
【0031】また、上コグ5の体積を下コグ6の体積よ
り大きくし、かつ、上記上コグ5及び上コグ側ベルト基
体本体8の材質硬度を下コグ6及び下コグ側ベルト基体
本体9の材質硬度より大きくしたので、上コグ5部分の
ベルト幅方向の剛性を向上でき、上記従来例のようにベ
ルトがベルト幅方向に座屈するディッシングが大きくな
ることを回避でき、これにより芯線体10の伸び量ひい
ては引張荷重が均一化され、もってベルト2の破断を防
止することができる。
【0032】また、上記上,下コグ5,6を、ベルト長
手方向に見て同ピッチP1で、かつ各コグ間の凹部が一
致するように配設したので、ベルトの捩じれ運動に対す
る柔軟性を向上でき、運転時に繰返し発生するベルトの
往復捩じれ運動に対する強度の最も弱い接着材層11に
応力が集中するのを回避でき、もってベルト2の破断を
より一層確実に防止することができる。
【0033】また、本実施例では、上記上コグ5,下コ
グ6を同一ピッチとするに当たり、上コグ5のベルト長
手方向寸法及びピッチを拡大することにより下コグ6の
ピッチと一致させたので、Vベルト2全体の長手方向
(ベルト回転方向)の剛性も十分確保でき、上記接着材
層11に作用する。ベルト幅方向の応力分布を均一にす
ることができ、該部分の応力(最大値)を低減できる分
だけベルト耐久性を向上できる。
【0034】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明に係る無段
変速機用Vベルトでは、外周側のベルト基体本体の厚さ
と、内周側のベルト基体本体の厚さとの比を0.1〜
0.5の適切な値に設定したので、外周側のベルト基体
本体とプーリとの間の摩擦力を小さくでき、ベルト基体
と芯線との間の引張荷重を均等に配分でき、ベルトの耐
久性を向上できる効果がある。
【0035】また、上コグの体積を下コグの体積以上と
し、上コグ及び上コグ側のベルト基体本体の材質硬度
を、下コグ及び下コグ側のベルト基体本体の材質硬度以
上としたので、ベルトの上コグ部分の幅方向の剛性を向
上でき、ディッシングの増大を回避して、芯線体の伸
び、ひいては引張荷重を均一化でき、この点からもベル
トの耐久性を向上できる効果がある。
【0036】請求項2の発明の無段変速機用Vベルトで
は、上コグ,下コグを略同一ピッチで、かつ各コグ間の
凹部同士がベルト長手方向に略一致するように配設した
ので、ベルトの捩れに対する柔軟性を向上でき、ベルト
の往復捩れ運動による応力が接着材層に集中するのを回
避でき、この点からもベルトの耐久性を向上できる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるVベルトが適用された
無段変速装置を模式的に示す側面図である。
【図2】上記実施例装置の模式平面図である。
【図3】図1の III−III 線断面図である。
【図4】上記実施例Vベルトの幅方向の断面拡大図であ
る。
【図5】上記実施例Vベルトの長手方向の断面拡大図で
ある。
【図6】従来のVベルトの幅方向の断面拡大図である。
【図7】上記従来のVベルトの長手方向の断面拡大図で
ある。
【図8】従来の変速装置におけるVベルトの張力と摩擦
力との関係を説明するための模式断面側面図である。
【図9】従来の変速装置におけるVベルトの張力と摩擦
力との関係を説明するための模式平面図である。
【図10】従来の変速装置におけるVベルトの問題点を
説明するための模式断面平面図である。
【符号の説明】
2,21 ベルト 5 上コグ 6 下コグ 7 ベルト基体本体 8 上コグ側のベルト基体本体 9 下コグ側のベルト基体本体 10 芯線体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16G 1/00 - 17/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上コグ側基体本体と下コグ側基体本体と
    の間に芯線体を配設したベルト基体の外周側に上コグ
    を、内周側に下コグをそれぞれベルト基体の長手方向に
    所定のピッチで配設してなり、無負荷時上コグ側部分
    がプーリに接触し、定常運転時にVベルトが弾性変形し
    て該Vベルトとプーリとの接触面積が大きくなる無段変
    速機用Vベルトにおいて、上記Vベルトの側面の傾斜角
    をプーリの挟持面の傾斜角より大きく設定し、上記上コ
    グの体積を下コグの体積より大きく設定するとともに、
    該上コグ及び上コグ側ベルト基体本体の材質硬度を下コ
    グ及び下コグ側ベルト基体本体の材質硬度より大きく設
    定し、上記芯線体のベルト厚さ方向中心から上記上コグ
    側ベルト基体本体の外周面までの厚さT1と、上記芯線
    体のベルト厚さ方向中心から上記下コグ側ベルト基体本
    体の内周面までの厚さT2との比T1/T2を、0.1
    以上でかつ0.5以下に設定したことを特徴とする無段
    変速機用Vベルト。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記上コグ,下コグ
    のピッチが等しく、かつ各コグ間の凹部同士が長手方向
    に略一致していることを特徴とする無段変速機用Vベル
    ト。
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