JPH11343721A - 浴室の二重床の端仕舞構造 - Google Patents

浴室の二重床の端仕舞構造

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JPH11343721A
JPH11343721A JP16615798A JP16615798A JPH11343721A JP H11343721 A JPH11343721 A JP H11343721A JP 16615798 A JP16615798 A JP 16615798A JP 16615798 A JP16615798 A JP 16615798A JP H11343721 A JPH11343721 A JP H11343721A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工が簡単で体裁が良く、入浴者が二重床と
浴室の側壁面との隙間に足を落とし込んで怪我をした
り、二重床の横滑りによって入浴者が転倒する危険を解
消できる浴室の二重床の端仕舞構造を提供する。 【解決手段】 浴室BRの底に敷き詰めた二重床の表面
材3と、浴室の側壁面12との隙間15を、その隙間よ
りも広幅の目隠し板16で被覆し、目隠し板16の側縁
16aと表面材3との重なり部分を接合材17を介して
接合した端仕舞構造とする。隙間15が目隠し板16で
覆われるので足を落とし込むことがなく、目隠し板16
がストッパーの役目をして二重床の横滑りを阻止するの
で、横滑りにより入浴者が転倒する危険を回避すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室に敷き詰める
二重床の端仕舞構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の組立式の浴室は、水漏れを防止す
るために、その床を合成樹脂製の防水パンで形成してい
る。このような浴室は、防水パンの周囲が立上がってい
る分だけ、床面よりも浴室の出入口の方が高くなるた
め、出入口の部分でかなりの段差が存在する。けれど
も、浴室の出入口に段差があると出入りしにくく、老人
等が段差に躓いて転倒する危険性もあった。
【0003】かかる問題に対処するため、浴室の床を二
重床にしたものが既に開発されているが、これまでの二
重床はその浴室専用に設計されており、例えば高さ調節
機能などがないため、出入口部分の段差の大きさが種々
異なる他の浴室には使用できないという不都合があっ
た。
【0004】そこで、本出願人は、簡単に組立てながら
浴室に敷き詰めることができる高さ調節の自在な二重床
を開発し、既に提案した(特願平9−315964
号)。この二重床は、その表面材を浴室の出入口の下端
と略同じ高さにそろえて段差をなくすことができるもの
であるが、まだ、次に述べるような問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】即ち、浴室の床は縦横
の寸法が種々異なるため、上記の二重床を敷き詰めたと
きに、その表面材と浴室の側壁面との間にかなり大きい
隙間を生じることが多く、このような隙間が生じると、
入浴者が足を落とし込んで怪我をしたり、二重床が横滑
りして入浴者が転倒するなどの危険性があった。
【0006】本発明は、かかる問題を解消することがで
きる浴室の二重床の端仕舞構造を提供することを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係る浴室の二重床の端仕舞構造
は、浴室に敷き詰めた二重床の表面材と浴室の側壁面と
の隙間を、該隙間よりも広幅の目隠し板で被覆し、目隠
し板の側縁と表面材との重なり部分を接合材を介して接
合したことを特徴とするものである。
【0008】この端仕舞構造のように、二重床の表面材
と浴室の側壁面との隙間が広幅の目隠し板で被覆される
と、入浴者が隙間に足を落とし込むことがなくなり、ま
た、二重床を横滑りさせる力が作用しても、浴室の側壁
面に当接する目隠し板がストッパーの役目をするため、
二重床の横滑りを阻止することができる。従って、入浴
者が足を落とし込んで怪我をしたり、二重床の横滑りに
よって転倒する危険性を回避することができる。また、
目隠し板の側縁と表面材との重なり部分は接合材で接合
されているため、目隠し板が表面材から剥離したり、隙
間へ落ち込んだりすることもない。
【0009】次に、本発明の請求項2に係る二重床の端
仕舞構造は、上記請求項1の端仕舞構造において、その
目隠し板が、傾斜板部の両側に略水平な側縁を有する屈
曲断面形状の板であり、その低い方の側縁を表面材に重
ねて、その重なり部分を接合したことを特徴とするもの
である。
【0010】この端仕舞構造では、目隠し板の傾斜板部
が表面材から浴室の側壁面に向かって斜め上方に立上が
った姿勢となるため、この目隠し板によって良好な水切
り性能が発揮され、二重床の周縁部に水が溜まらなくな
る。また、目隠し板の傾斜板部が斜め上方に立ち上がっ
ていると、入浴者が目隠し板を踏むことも殆どなくな
る。
【0011】更に、本発明の請求項3に係る二重床の端
仕舞構造は、上記請求項1又は2の端仕舞構造におい
て、その目隠し板が、表面材と異なる色に着色したもの
であることを特徴とする。
【0012】このように目隠し板と表面材の色が異なる
と、目隠し板が良く目立つので、目隠し板を踏む心配が
皆無に等しくなる。
【0013】次に、本発明の請求項4に係る二重床の端
仕舞構造は、上記請求項1〜3のいずれかの端仕舞構造
において、その接合材が、表面に無数の係合子を有する
係合テープと、表面に無数の被係合子を有する被係合テ
ープとから成るものであって、いずれか一方のテープを
目隠し板の側縁の裏面に貼着すると共に、他方のテープ
を表面材の上面に貼着し、係合テープの係合子を被係合
テープの被係合子に係合させることによって、目隠し板
の側縁と表面材との重なり部分を脱着自在に接合したこ
とを特徴とするものである。
【0014】この端仕舞構造では、表面材に貼着したテ
ープと目隠し板の側縁の裏面に貼着したテープを重ねて
上から押さえるだけで、重なり部分をしっかりと接合す
ることができ、目隠し板を引き上げて双方のテープを引
き剥がせば、簡単に表面材から目隠し板を取り外すこと
ができる。従って、この目隠し板を取り外して隙間から
手を入れて二重床を分解し、浴室から二重床を取り除い
て浴室の床掃除等を行う場合には便利である。
【0015】本発明の端仕舞構造が適用される浴室の二
重床は、表面材を有し浴室の床に敷き詰められるもので
あればよいが、その中でも、請求項5の端仕舞構造にお
ける二重床、即ち、高さ調節用の脚を備えた支持基材を
浴室の床面に複数配置すると共に、各支持基材の両側へ
突き出した受部に支持材の端部を係着して支持基材間に
支持材を架け渡し、その上を覆う表面材が浴室の出入口
の下端と略同じ高さになるように支持基材の高さを調節
して、表面材を支持基材及び支持材に被着した構成の二
重床は、特に好適である。
【0016】かかる二重床は、高さ調節用の脚を操作し
て支持基材の高さを調節することにより、表面材を浴室
の出入口の下端と略同じ高さに簡単にそろえることがで
きるので、浴室の出入口の段差が種々異なる場合でも高
さを合わせて容易に敷き詰めることができる。
【0017】上記の二重床において、表面材と浴室の側
壁面との隙間が広すぎるような場合には、請求項6のよ
うに、支持基材の端部と浴室の側壁面との隙間に、高さ
調節用の脚を備え且つ支持基材より巾狭の巾調整用支持
基材を配置して支持基材に接続すると共に、巾調整用支
持基材の両側へ突き出した受部に支持材の端部を係着し
て巾調整用支持基材間に支持材を架け渡し、巾調整用支
持基材の高さを支持基材の高さと同じになるように調整
して、表面材を更に巾調整用支持基材及び支持材に被着
しても良い。
【0018】表面材と浴室側壁面との隙間が広すぎる
と、特別に幅の広い目隠し板を用いて被覆することが必
要になるが、請求項6のようにすると、幅調整用支持基
材及び支持材に被着した表面材によって浴室の側壁面と
の隙間が狭められるので、幅の広い目隠し板が不要とな
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の具
体的な実施形態を詳述する。
【0020】図1は本発明の一実施形態に係る浴室の二
重床の端仕舞構造を示す一部切欠平面図、図2は同二重
床の端仕舞構造の拡大部分側面図、図3は目隠し板を省
略した同二重床の正面図である。
【0021】図1及び図2に示す浴室の二重床の端仕舞
構造は、浴室BRに敷き詰めた二重床の端部に位置する
表面材3と浴室の側壁面12との隙間15を、該隙間よ
りも広幅の目隠し板16で被覆すると共に、この目隠し
板16の側縁16aと表面材3との重なり部分を接合材
17を介して脱着自在に接合したものである。
【0022】先ず、浴室BRに敷き詰める二重床から説
明する。
【0023】この二重床は、支持基材1と支持材2と表
面材3とで構成されており、図1及び図3に示すよう
に、支持基材1は前後に二つ接続され、左右に一定間隔
をあけて三列に並べて浴室BRの床面4上に配置されて
いる。そして、各支持基材1の両側へ突き出した受部1
aに支持材2の端部が係着されて、支持基材1,1間に
支持材2が3本ずつ架け渡されており、その上に表面材
3が被着されている。この表面材3は、高さ調節用の脚
5で支持基材1の高さを調節することにより、浴室BR
の出入口の下端6と略同一の高さにそろえられている。
【0024】支持基材1はポリプロピレン等の合成樹脂
を射出成形したもので、図4〜図8に示すように、支持
基材1の下端には受部1a,1aが両側へ突き出して形
成されている。この受部1aは三角形の隔壁1b,1b
で三つに区切られ、各区切り部分ごとに止具挿通孔1c
が形成されている。そして、この受部1aの両端には上
記隔壁1bの略半分の厚みを有する三角壁1d,1dと
端板1e,1eが一体に形成され、この端板1e,1e
の間に蟻溝1jが形成されている。また、受部1aの裏
面には補強リブ1kが形成されている。
【0025】上記の受部1aから支持基材1の上面まで
の高さ寸法は、支持材2の高さ寸法と同一に設定され、
また、隔壁1b相互間の寸法、及び、隔壁1bと三角壁
1dの間の寸法は、いずれも支持材2の巾寸法と同一に
設定されている。従って、この受部1aの三つの区切り
部分には3本の支持材2の端部がガタツキなく係着さ
れ、係着された状態では、図3,図12に示すように支
持材2の上面と支持基材1の上面が同じ高さになってい
る。そして、支持材2の端部は、図12に示すように止
具挿通孔1cからねじ込まれたビス7で固定され、受部
1aから外れ落ちないようになっている。このように左
右の支持基材1,1間に3本の支持材2を並列させて架
け渡すと、支持材2の相互間には隔壁1bの厚み分の隙
間が形成されることになる。
【0026】前後に配置された支持基材1,1は、図1
3に示すように支持基材1,1の端板1e,1e同士を
当接させると共に、三角形の挟着片10a,10aを有
する接続具10で双方の端板1e,1eを挟むことによ
って接続されている。このように接続されると、支持基
材1,1の端部の三角壁1d,1d同士が重なって隔壁
1bと同じ厚みとなるため、この三角壁1d,1dを挟
んで隣接する支持材2,2の間にも、隔壁1bの厚みに
相当する隙間が形成されることになり、結局、全ての支
持材2が隔壁1bの厚み分の相互間隙をあけて並列した
状態となる。
【0027】図4,図9に示すように、支持基材1の両
端部には縦方向の貫通孔1f,1fが形成されている。
そして、この貫通孔1fの下端部には筒状スペーサ8が
取付けられ、該筒状スペーサ8に高さ調節用の脚5が螺
入されている。
【0028】この筒状スペーサ8、高さ調節用の脚5は
いずれも、ポリプロピレン等の合成樹脂を射出成形した
もので、図9及び図10に示すように、筒状スペーサ8
の内周面には雌ネジ8aが切られ、上部外周面には雄ネ
ジ8bが切られている。そして、この雄ネジ8b部分を
上記貫通孔1fの下端部の雌ネジ部分にねじ込むことに
よって筒状スペーサ8が取付けられている。また、この
筒状スペーサ8の下部内周面は拡径され、そこに雌ネジ
8cが形成されている。従って、この雌ネジ8c部分に
下方からもう一つの筒状スペーサ8の雄ネジ8b部分を
ねじ込むと、筒状スペーサ8を上下に接続できるように
なっている。
【0029】高さ調節用の脚5は、その外周面に雄ネジ
5aが切られ、上記の筒状スペーサ8に下方から螺入さ
れている。そして、この脚5の上端面には、六角レンチ
等の回転具を挿入する挿入穴5b(レンチ穴)が形成さ
れている。従って、六角レンチ等の回転具を支持基材1
の上方から貫通孔1fに通して上記の挿入穴5bへ挿入
し、該回転具で高さ調節用の脚5を回転させると、筒状
スペーサ8に対する脚5の螺入寸法が変化して支持基材
1の高さを簡単に調節できるようになっている。尚、図
9において、9は脚5の下端に嵌着されたゴム座であ
る。
【0030】上記のように高さ調節用の脚5を回転さ
せ、筒状スペーサ8に対する脚5の螺入寸法を最小限に
して支持基材1を最高の高さに調節しても、なお支持基
材1の高さが不足するために表面材3を浴室BRの出入
口の下端6と同じ高さにそろえることができない場合
は、前述したように筒状スペーサ8を上下に適当個数接
続して必要な高さをかせぐようにすればよい。
【0031】前記の支持材2及び表面材3はいずれも、
ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂を押出成形したもので、
図11に示すように、支持材2は中空構造とされ、その
上面に凹溝2aが形成されている。そして、この凹溝2
aの両側面には全長に亘って小さな凸リブ2b,2bが
形成されている。また、前記支持基材1の上面にも、上
記凹溝2aに合致した形状の凹部1gが3箇所形成さ
れ、同様に小さな凸リブ1h,1hが各凹部1gの両側
面に形成されている。従って、左右の支持基材1,1間
に支持材2を架け渡すと、支持材2の凹溝2aと支持基
材1の凹部1gが連続し、凸リブ2bと凸リブ1hも連
続するようになっている。
【0032】表面材3は支持材2より若干巾広の帯板状
に形成され、図11に示すように、その両側縁が下方に
折曲されている。そして、この表面材3の裏面には、互
いに平行な一対の嵌込み板3a,3aが全長に亘って突
設され、これらの嵌込み板3a,3aの下端には、外側
へ突き出す係合爪部3b,3bが形成されている。
【0033】かかる表面材3は、裏面の嵌込み板3a,
3aを支持材2の凹溝2aと支持基材1の凹部1gに嵌
め込んで、係合爪部3b,3bを凹溝2aの凸リブ2
b,2bと凹部1gの凸リブ1h,1hに下方から係合
させることにより、浮き上がって外れることのないよう
に支持材2と支持基材1に被着されている。尚、表面材
3の下方へ折曲された両側縁が支持基材1の上面に当る
のを防止するため、支持基材1の上面には、表面材3の
両側縁を落とし込む凹部1iが形成されている。
【0034】上記のように表面材3が被着されると、表
面材3の相互間に一定の小さな隙間が形成され、この隙
間と支持材2相互間の隙間を通じて排水が良好に行われ
るため、表面材3の上に水が溜まらなくなる。また、表
面材3相互の隙間は足裏に適度な引掛かりを与えるの
で、滑り止めの効果も発揮される。
【0035】尚、表面材3の表面に小さな凹凸が形成さ
れていると、滑り止め効果が顕著となり、更に抗菌処理
コーティングが施されていると、衛生面に優れた二重床
となる利点があるので好ましい。
【0036】以上のような構造の二重床の端部に位置す
る表面材3と浴室BRの側壁面12との間の隙間15を
覆う目隠し板16は、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂を
押出成形したもので、図2及び図14に示すように、傾
斜板部16bの両側に略水平な側縁16a,16cを形
成した屈曲断面形状を有しており、その高い方の側縁1
6cの端は斜め下方へ折曲されている。そして、この目
隠し板16は、良く目立つように、表面材3と異なる色
に着色されている。
【0037】この目隠し板16と表面材3との重なり部
分を接合する接合材17は、図14に示すように、表面
に無数の係合子17aを有する係合テープ17bと、表
面に無数の被係合子17cを有する被係合テープ17d
とから成るもので、具体的には「マジックテープ(登録
商標)」として市販されているものが好適に使用され
る。
【0038】この接合材17の一方の係合テープ17b
は、目隠し板16の低い方の側縁16aの裏面に貼着さ
れ、他方の被係合テープ17dは、表面材3の上面に貼
着されている。そして、目隠し板16の側縁16aを上
から押さえ、係合テープ17bの係合子17aを被係合
テープ17dの被係合子17cに係合させることによっ
て、目隠し板16の低い方の側縁16aと表面材3との
重なり部分を脱着自在に接合している。なお、上記とは
逆に、目隠し板16の側縁16aに被係合テープ17d
を貼着し、表面材3に係合テープ17bを貼着してもよ
い。
【0039】このような実施形態の端仕舞構造は、浴室
BRに敷き詰めた二重床の端部に位置する表面材3に目
隠し板16の側縁16aを接合材17で脱着自在に接合
して表面材3と浴室側壁面12との隙間15を覆うだけ
の簡単な作業により、素人でも容易に施工できるもので
あり、隙間15の幅に応じて表面材3に貼着する被係合
テープ17dの位置を左右に移動させれば、隙間15の
幅が広くても狭くても確実に目隠し板16で覆うことが
できるものである。このように目隠し板16で隙間15
が覆われると、隙間15が隠れて見えなくなるので体裁
が向上するだけでなく、入浴者がその隙間に足を落とし
込んで怪我をする心配が解消される。そして、二重床に
横滑りさせる力が作用しても、浴室の側壁面12に当接
する目隠し板16がストッパーの役目をして二重床の横
滑りを阻止するため、入浴者が二重床の横滑りによって
転倒する危険性が回避される。
【0040】しかも、この実施形態の端仕舞構造では、
目隠し板16の傾斜板部16bが表面材3から浴室の側
壁面12に向かって斜め上方に立上がった姿勢で取付け
られるため、この目隠し板16によって良好な水切り性
能が発揮され、二重床の周縁部に水が溜まらなくなる。
また、目隠し板16が斜め上方に立上がっていると、入
浴者が目隠し板を踏みにくくなり、特に、この実施形態
の目隠し板16は表面材3と異なる色に着色されて良く
目立つため、目隠し板を踏む心配が皆無に等しくなる。
【0041】更に、この実施形態の端仕舞構造では、目
隠し板16の側縁16aを上から押さえるだけで、係合
テープ17bの係合子17aが被係合テープ17dの被
係合子17cに係合して、目隠し板16の側縁16aと
表面材3をしっかりと接合することができるため、たと
え入浴者が目隠し板16を踏んだとしても、目隠し板1
6が剥離して隙間15に落ち込むようなことは殆どな
い。そして、目隠し板16を引き上げて双方のテープ1
7b,17dを引き剥がせば、比較的簡単に表面材3か
ら目隠し板16を取り外すことができるので、目隠し板
16を取り外して隙間5から手を入れて二重床を分解
し、浴室から二重床を取り除いて浴室の床掃除等を行う
場合には便利である。
【0042】また、この実施形態における二重床は、高
さ調節用の脚5を操作して支持基材1の高さを調節する
ことにより、表面材3を浴室の出入口の下端6と略同じ
高さにそろえることができ、素人でも容易に組立てられ
るものであるから、浴室の出入口の段差が種々異なる場
合でも、入浴者がつまずかないように高さを合わせて容
易に敷き詰めることができる。
【0043】以上説明した実施形態の端仕舞構造は、表
面材3と浴室の側壁面12までの隙間15の幅が比較的
狭い場合、例えば表面材3の幅より狭いような場合に採
用されるものであり、隙間15の幅が表面材3の幅より
広い場合には、次の図15,図16に示すような実施形
態の端仕舞構造が採用される。
【0044】この図15,図16に示す実施形態の端仕
舞構造は、前述した二重床の支持基材1の端部と浴室の
側壁面12との間に、高さ調節用の脚5を備え且つ支持
基材1より巾狭の巾調整用支持基材11を配置して支持
基材1の端部に接続すると共に、巾調整用支持基材11
の両側へ突き出した受部11aに支持材2の端部を係着
して巾調整用支持基材11,11間に支持材2を架け渡
し、高さ調節用の脚5を操作して巾調整用支持基材11
の高さを支持基材1の高さと同じになるように調整し
て、この巾調整用支持基材11及び支持材2に表面材3
を更に被着している。そして、この表面材3と浴室の側
壁面12との隙間15を前記の目隠し板16で覆い、表
面材3と目隠し板16の側縁16aとの重なり部分を前
記の接合材17を介して脱着自在に接合した構造となっ
ている。
【0045】巾調整用支持基材11は、図17(a)
(b)に示すように、二重床の支持基材1を1/3に分
割したような巾狭の形状をしている。即ち、この巾調整
用支持基材11は、支持基材1と同様にポリプロピレン
等の合成樹脂を射出成形したもので、該基材11の下端
には両側へ突き出した受部11a,11aが形成されて
おり、この受部11aに止具挿通孔11cが形成されて
いる。そして、この受部11aの両端には、三角壁11
d,11dと端板11e,11eが一体に形成されてい
る。また、この巾調整用支持基材11の上面中央部に
は、前記支持材2の凹溝2aに合致した形状の凹部11
gが形成され、その両側面に凸リブ11h,11hが形
成されている。更に、この巾調整用支持基材11の一端
部には縦方向の貫通孔11fが形成され、図16,図1
7に示すように、該貫通孔1fの下端部に筒状スペーサ
8が取付けられて、高さ調節用の脚5が下方から螺入さ
れている。この筒状スペーサ8や高さ調節用の脚5は前
述したものと同様である。
【0046】図17(a)に示すように、この巾調整用
支持基材11の一端の端板11e,11eの間には接続
用の蟻溝11jが形成されている。一方、他端の端板1
1e,11eの間には、図17(b)に示すように、接
続用の蟻ほぞ11mが形成され、この蟻ほぞ11mの上
端には両側へ突き出す係止片11nが形成されている。
そして、この巾調整用支持基材11の蟻ほぞ11mを支
持基材1の蟻溝1jに上方から差込んで嵌合させると共
に、係止片11nを蟻溝1jの上端に係止させることに
よって、巾調整用支持基材11を支持基材1の端部に接
続している。
【0047】尚、上記とは逆に、巾調整用支持基材11
側に蟻溝を設け、支持基材1側に蟻ほぞを設けて接続し
てもよい。
【0048】この実施形態の端仕舞構造のように、支持
基材1の端部に接続した幅調整用支持基材11及び支持
材2に表面材3を被着すると、浴室の側壁面12との隙
間15が狭められるため、特別に幅の広い目隠し板を別
途準備する必要がなくなり、前述の実施形態で用いた目
隠し板16を共用して同様に端仕舞処理できる利点があ
る。
【0049】以上、二つの具体的な実施形態を挙げて本
発明の端仕舞構造を詳述したが、本発明はこれらの実施
形態のみに限定されるものではなく、例えば、屈曲断面
形状の目隠し板16に代えて平板状の目隠し板を使用し
たり、係合テープ17bと被係合テープ17dからなる
接合材17に代えて両面粘着テープを使用して目隠し板
16と表面材3との重なり部分を接合するなど、種々の
設計的変更を許容し得るものである。
【0050】
【発明の効果】本発明の浴室の二重床の端仕舞構造は、
施工が簡単で体裁が良く、入浴者が二重床と浴室側壁面
との隙間に足を落とし込んで怪我をしたり、二重床の横
滑りによって入浴者が転倒する危険を解消することがで
き、望ましい実施形態では二重床の端仕舞部分の水切り
性を向上させることもできるなど、多くの顕著な効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る浴室の二重床の端仕
舞構造を示す一部切欠平面図である。
【図2】同二重床の端仕舞構造の拡大部分側面図であ
る。
【図3】目隠し板を省略した同二重床の正面図である。
【図4】同二重床に用いる支持基材の斜視図である。
【図5】同二重床に用いる支持基材の平面図である。
【図6】同二重床に用いる支持基材の正面図である。
【図7】同二重床に用いる支持基材(筒体と高さ調節用
の脚を外したもの)の底面図である。
【図8】(a)は図5のA−A線切断端面図、(b)は
図5のB−B線切断端面図、(c)は図5のC−C線切
断端面図である。
【図9】図5のD−D線拡大断面図である。
【図10】同二重床に用いる支持基材の高さ調節用の脚
と筒状スペーサの斜視図である。
【図11】(a)は同二重床に用いる表面材と支持材を
分離した状態の断面図、(b)は同表面材を同支持材に
被着した状態の断面図である。
【図12】同二重床における支持基材の受部と支持材の
端部との係着状態を示す部分断面図である。
【図13】同二重床における支持基材相互の接続状態を
示す部分斜視図である。
【図14】目隠し板の拡大断面図である。
【図15】本発明の他の実施形態に係る浴室の二重床の
端仕舞構造を示す一部切欠平面図である。
【図16】同端仕舞構造の部分側面図である。
【図17】(a)は巾調整用支持基材の斜視図、(b)
は同幅調整用支持基材を180度回転させた斜視図であ
る。
【符号の説明】
BR 浴室 1 支持基材 1a 受部 2 支持材 3 表面材 4 浴室の床面 5 高さ調節用の脚 6 出入口の下端 8 筒状スペーサ 11 巾調整用支持基材 11a 受部 12 浴室の側壁面 15 表面材と浴室の側壁面との隙間 16 目隠し板 16a,16c 側縁 16b 傾斜板部 17 接合材 17a 係合子 17b 係合テープ 17c 被係合子 17d 被係合テープ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浴室に敷き詰めた二重床の表面材と浴室の
    側壁面との隙間を、該隙間よりも広幅の目隠し板で被覆
    し、目隠し板の側縁と表面材との重なり部分を接合材を
    介して接合したことを特徴とする、浴室の二重床の端仕
    舞構造。
  2. 【請求項2】目隠し板が、傾斜板部の両側に略水平な側
    縁を有する屈曲断面形状の板であり、その低い方の側縁
    を表面材に重ねて、その重なり部分を接合したことを特
    徴とする、請求項1に記載の端仕舞構造。
  3. 【請求項3】目隠し板が、表面材と異なる色に着色した
    ものであることを特徴とする、請求項1又は請求項2に
    記載の端仕舞構造。
  4. 【請求項4】接合材が、表面に無数の係合子を有する係
    合テープと、表面に無数の被係合子を有する被係合テー
    プとから成るものであって、いずれか一方のテープを目
    隠し板の側縁の裏面に貼着すると共に、他方のテープを
    表面材の上面に貼着し、係合テープの係合子を被係合テ
    ープの被係合子に係合させることによって、目隠し板の
    側縁と表面材との重なり部分を脱着自在に接合したこと
    を特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の端仕舞構造。
  5. 【請求項5】二重床が、高さ調節用の脚を備えた支持基
    材を浴室の床面に複数配置すると共に、各支持基材の両
    側へ突き出した受部に支持材の端部を係着して支持基材
    間に支持材を架け渡し、その上を覆う表面材が浴室の出
    入口の下端と略同じ高さになるように支持基材の高さを
    調節して、表面材を支持基材及び支持材に被着したもの
    であることを特徴とする、請求項1ないし請求項4のい
    ずれかに記載の端仕舞構造。
  6. 【請求項6】支持基材の端部と浴室の側壁面との隙間
    に、高さ調節用の脚を備え且つ支持基材より巾狭の巾調
    整用支持基材を配置して支持基材に接続すると共に、巾
    調整用支持基材の両側へ突き出した受部に支持材の端部
    を係着して巾調整用支持基材間に支持材を架け渡し、巾
    調整用支持基材の高さを支持基材の高さと同じになるよ
    うに調整して、表面材を更に巾調整用支持基材及び支持
    材にも被着したことを特徴とする、請求項5に記載の端
    仕舞構造。
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