JP2000037316A - 浴室の二重床構造 - Google Patents

浴室の二重床構造

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JP2000037316A
JP2000037316A JP10225455A JP22545598A JP2000037316A JP 2000037316 A JP2000037316 A JP 2000037316A JP 10225455 A JP10225455 A JP 10225455A JP 22545598 A JP22545598 A JP 22545598A JP 2000037316 A JP2000037316 A JP 2000037316A
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bathroom
floor structure
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rod portion
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Masatoshi Torimoto
匡聡 鳥本
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Takiron Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浴室の床を大掃除する場合に、主婦でも簡単
に表面材をその支持部材と共に持上げて浴室から取出せ
る浴室の二重床構造を提供する。 【解決手段】 浴室BRの床面4に、表面材3を支持す
る部材1,2を配置し、該部材の上に表面材3を一枚以
上被着した二重床構造において、表面材3の少なくとも
一枚に取手11を上下方向に出没自在に且つ抜出し不能
に取付けた構成とする。取手11を引出し、取手11を
手で掴んで表面材3を支持部材1,2と共に持上げる
と、主婦でも簡単に浴室から取出すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室の大掃除等を
行う場合に、二重床の表面材をその支持部材と共に簡単
に持上げて浴室から取出すことができる浴室の二重床構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の組立式の浴室は、水漏れを防止す
るために、その床を合成樹脂製の防水パンで形成してい
る。このような浴室は、防水パンの周囲が立上がってい
る分だけ、床面よりも浴室の出入口の方が高くなるた
め、出入口の部分でかなりの段差が存在する。しかし、
浴室の出入口に段差があると出入りしにくく、老人等が
段差に躓いて転倒する危険性があった。
【0003】そこで、出入口の段差をなくすため、浴室
の床面に表面材を支持する部材を配置し、該部材の上に
表面材を被着して二重床にしたものが既に開発されてい
る。けれども、これまでの二重床は以下に述べるような
問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】即ち、これまでの浴室
の二重床は、大掃除等をする場合に、表面材をその支持
部材と共に持上げて浴室から取出そうとしても、表面材
と表面材の間や、表面材と浴室壁面との間に、手の先を
挿入できる隙間がないため、最初に表面材を手で掴んで
支持部材と共に持上げるのが容易でないという問題があ
った。
【0005】また、これまでの浴室の二重床は高さ調節
機能がなく、表面材を支持する部材の分解や組立も容易
でないという問題があった。
【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その主たる目的とするところは、大掃除等をする場
合に主婦でも簡単に表面材をその支持部材と共に持上げ
て浴室から取出せる浴室の二重床構造を提供することに
ある。そして、望ましい実施形態では、浴室の出入口部
分の段差に応じて高さを調節できるようにし、組立や分
解を容易に行えるようにすることをも目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係る浴室の二重床構造は、浴室
の床面に表面材を支持する部材を配置し、該部材の上に
表面材を一枚以上被着した二重床構造において、該表面
材の少なくとも一枚に取手を上下方向に出没自在に且つ
抜出し不能に取付けたことを特徴とするものである。
【0008】かかる構成の二重床構造では、大掃除等を
行う際に、表面材に取付けた取手を上方に引出し、該取
手を手で掴んで表面材をその支持部材と共に持上げるこ
とにより、簡単に浴室から取出すことができる。このよ
うにして最初の表面材を支持部材と共に浴室から取出す
ことができれば、残りの表面材は直接手で掴んで支持部
材と共に簡単に取出すことができる。そして、大掃除が
終わって表面材を支持部材と共に浴室の床面に戻した
後、取手を表面材に押込んで没状態すれば、取手が歩行
者の足に引掛かって歩行を妨げる心配が殆どなくなる。
【0009】尚、本明細書にいう「出没自在」の「没」
とは、取手が表面材の上面以下に完全に埋没した状態の
みならず、取手の一部が表面材の上面から突出して不完
全に埋没した状態をも包含する概念である。
【0010】次に、本発明の請求項2に係る浴室の二重
床構造は、上記請求項1の二重床構造において、取手を
表面材の長手方向の一端部又は両端部に取付けたことを
特徴とするものである。
【0011】取手を表面材の中央部に取付けると、歩行
者が取手を踏みつける機会が多くなり、踏みつけたとき
に違和感を受けるが、この二重床構造のように、取手の
取付箇所を表面材の一端部又は両端部にすると、取手が
浴室壁面に近い二重床の端縁部分に位置し、足で踏みつ
けられる機会が激減するため、違和感を受けることが殆
どない。
【0012】また、請求項3に係る浴室の二重床構造
は、上記請求項1又は2の二重床構造において、取手が
横杆部と縦杆部を備えたものであり、この取手の縦杆部
を表面材に形成した孔に上方から挿入すると共に、抜止
め材を該縦杆部の下端に設けて、取手を上下方向に出没
自在に且つ抜出し不能に取付けたことを特徴とするもの
である。
【0013】このような二重床構造では、取手を上方に
引出すと、縦杆部の下端の抜止め材によって取手の抜出
しが阻止されるので、この引出した取手の横杆部を手で
掴んで引上げると、表面材をその支持部材と共に持上げ
ることができる。そして、取手の縦杆部を表面材の孔に
押込んで取手を没状態にすると、取手の横杆部が表面材
の上面から突出するだけとなるので、取手が実質的に歩
行の妨げとなることはなくなる。
【0014】更に、請求項4に係る浴室の二重床構造
は、上記請求項3の二重床構造において、表面材に取手
の横杆部を収容する凹部を形成し、表面材の上面と取手
の横杆部の上面が面一となるように横杆部を凹部に収容
して取手を取付けたことを特徴とするものである。
【0015】この二重床構造では、取手の横杆部が表面
材の凹部に収容され、表面材の上面から突出することな
く完全に埋没状態となるので、取手が歩行の妨げとなる
心配は皆無であり、取手の取付部分を踏んでも違和感を
受けることがなくなる。
【0016】横杆部と縦杆部を備えた取手の好ましい例
としては、請求項5の二重床構造に使用される横杆部の
両端に縦杆部を有する逆U字形の取手や、請求項6の二
重床構造に使用される横杆部の中央に縦杆部を有するT
字形の取手や、請求項7の二重床構造に使用される横杆
部の一端に縦杆部を有する鉤形の取手などを挙げること
ができる。
【0017】また、本発明の請求項8に係る浴室の二重
床構造は、上記請求項1〜7のいずれかの二重床構造に
おいて、表面材を支持する部材が、複数の高さ調節用の
脚を備えた支持基材の相互間に支持材を架け渡して組立
てたブロックに構成されていることを特徴とするもので
ある。
【0018】このような二重床構造は、高さ調節用の脚
を操作して支持基材の高さを調節することにより、表面
材を浴室の出入口の下端と同じ高さに揃えられるので、
浴室の出入口の段差が種々異なる場合でも高さをあわせ
て組立施工でき、また、ブロックの組立や分解を容易に
行うことができ、表面材をブロックごと持上げて浴室か
ら取出すことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の具
体的な実施形態を詳述する。
【0020】図1は本発明の一実施形態に係る浴室の二
重床構造を示す一部切欠平面図、図2は同二重床構造の
正面図、図3は同二重床構造の分解斜視図、図4、図
5、図6はそれぞれ同二重床構造に用いる支持基材の斜
視図、平面図、正面図、図7は筒状スペーサと高さ調節
用の脚を外した支持基材の底面図、図8の(a),
(b),(c)はそれぞれ図5のA−A線切断端面図、
B−B線切断端面図、C−C線切断端面図、図9は図5
のD−D線拡大断面図、図10は同支持基材の高さ調節
用の脚と筒状スペーサの斜視図、図11の(a)は同二
重床構造に用いる表面材と支持材を分離した状態の断面
図、(b)は同表面材を同支持材に被着した状態の断面
図、図12は同二重床構造における支持基材の受部と支
持材の端部との係着状態を示す部分断面図、図13は同
二重床構造における支持基材相互の接続状態を示す部分
斜視図、図14は同二重床構造における表面材の取手を
取付けた端部の拡大部分斜視図、図15は図14のE−
E線断面図、図16は他の実施形態における表面材の取
手を取付けた端部の拡大部分斜視図、図17は図16の
F−F線断面図である。
【0021】この実施形態の二重床構造は、表面材3
と、該表面材3を支持する部材である支持基材1及び支
持材2によって構成されている。
【0022】図1〜図3に示すように、支持基材1は浴
室BRの床面4の右端と中央と左端に配置され、これら
の支持基材1,1,1の相互間に支持材2が3本ずつ合
計6本掛け渡されて、一つの支持部材のブロックが組立
てられている。そして、この支持部材のブロックが床面
4の前後に二つ配置され、各ブロックの上に表面材3が
三枚ずつ被着一体化されて二重床が形成されている。こ
れらの表面材3は、各ブロックの支持基材1の高さを高
さ調節用の脚5で調節することにより、浴室BRの出入
口の下端6と略同一の高さに設定されている。
【0023】支持基材1はポリプロピレン等の合成樹脂
を射出成形したもので、図4〜図8に示すように、支持
基材1の下端には支持材2の端部を係着するための受部
1a,1aが両側へ突き出して形成されている。この受
部1aは三角形の隔壁1b,1bで三つに区切られ、各
区切り部分ごとに止具挿通孔1cが形成されている。ま
た、この受部1aの両端には、上記隔壁1bの略半分の
厚みを有する三角壁1d,1dと端板1e,1eが一体
に形成されており、更に、この受部1aの裏面には補強
リブ1kが形成されている。
【0024】この受部1aから支持基材1の上面までの
高さ寸法は、支持材2の高さ寸法と同一に設定され、ま
た、隔壁1b相互間の寸法、及び、隔壁1bと三角壁1
dの間の寸法は、いずれも支持材2の巾寸法と同一に設
定されている。従って、この受部1aの三つの区切り部
分には3本の支持材2の端部がガタツキなく係着され、
係着された状態では、図3,図12に示すように支持材
2の上面と支持基材1の上面が同じ高さになっている。
そして、図12に示すように、支持材2の端部にはビス
7が止具挿通孔1cからねじ込まれ、受部1aから外れ
落ちないように固定されている。このように左右の支持
基材1,1間に3本の支持材2を並列させて架け渡す
と、支持材2の相互間には隔壁1bの厚み分の隙間が形
成されることになる。
【0025】前後に配置されたブロックの支持基材1,
1は、図13に示すように支持基材1,1の端板1e,
1e同士を当接させると共に、三角形の挟着片10a,
10aを有する接続具10で双方の端板1e,1eを挟
むことによって接続されている。このように接続される
と、支持基材1,1の端部の三角壁1d,1d同士が重
なって隔壁1bと同じ厚みとなるため、この三角壁1
d,1dを挟んで隣接する支持材2,2の間にも、隔壁
1bの厚みに相当する隙間が形成されることになり、結
局、全ての支持材2が隔壁1bの厚み分の相互間隙をあ
けて並列した状態となる。なお、接続具10を使用しな
いで、前後の支持基材1,1の端板1e,1e同士を当
接させるだけでもよい。
【0026】図4,図9に示すように、支持基材1の両
端部には縦方向の貫通孔1f,1fが形成されている。
そして、この貫通孔1fの下端部には筒状スペーサ8が
取付けられ、該筒状スペーサ8に高さ調節用の脚5が螺
入されている。
【0027】この筒状スペーサ8、高さ調節用の脚5は
いずれも、ポリプロピレン等の合成樹脂を射出成形した
もので、図9及び図10に示すように、筒状スペーサ8
の内周面には雌ネジ8aが切られ、上部外周面には雄ネ
ジ8bが切られている。そして、この雄ネジ8b部分を
上記貫通孔1fの下端部の雌ネジ部分にねじ込むことに
よって筒状スペーサ8が取付けられている。また、この
筒状スペーサ8の下部内周面は拡径され、そこに雌ネジ
8cが形成されている。従って、この雌ネジ8c部分に
下方からもう一つの筒状スペーサ8の雄ネジ8b部分を
ねじ込むと、筒状スペーサ8を上下に接続できるように
なっている。
【0028】高さ調節用の脚5は、その外周面に雄ネジ
5aが切られ、上記の筒状スペーサ8に下方から螺入さ
れている。そして、この脚5の上端面には、六角レンチ
等の回転具を挿入する挿入穴5b(レンチ穴)が形成さ
れている。従って、六角レンチ等の回転具を支持基材1
の上方から貫通孔1fに通して上記の挿入穴5bへ挿入
し、該回転具で高さ調節用の脚5を回転させると、筒状
スペーサ8に対する脚5の螺入寸法が変化して、支持基
材1の高さを簡単に調節できるようになっている。尚、
図9において、9は脚5の下端に嵌着されたゴム座であ
る。
【0029】上記のように高さ調節用の脚5を回転さ
せ、筒状スペーサ8に対する脚5の螺入寸法を最小限に
して支持基材1を最高の高さに調節しても、なお支持基
材1の高さが不足するために表面材3を浴室BRの出入
口の下端6と同じ高さにそろえることができない場合
は、前述したように筒状スペーサ8を上下に適当個数接
続して必要な高さをかせぐようにすればよい。
【0030】前記の支持材2及び表面材3はいずれも、
ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂を押出成形したもので、
図11に示すように、支持材2は中空構造とされ、その
上面に凹溝2aが形成されている。そして、この凹溝2
aの両側面には全長に亘って小さな凸リブ2b,2bが
形成されている。また、前記支持基材1の上面にも、上
記凹溝2aに合致した形状の凹部1gが3箇所形成され
ており、同様に小さな凸リブ1h,1hが各凹部1gの
両側面に形成されている。従って、左右の支持基材1,
1間に支持材2を架け渡すと、支持材2の凹溝2aと支
持基材1の凹部1gが連続し、凸リブ2bと凸リブ1h
も連続するようになっている。
【0031】表面材3は支持材2より若干巾広の帯板状
に形成され、図11に示すように、その両側縁が下方に
折曲されている。そして、この表面材3の裏面には、互
いに平行な一対の嵌込み板3a,3aが全長に亘って突
設されており、これら嵌込み板3a,3aの下端には外
側へ突き出す係合爪部3b,3bが形成されている。
【0032】この表面材3は、図11(b)に示すよう
に裏面の嵌込み板3a,3aを支持材2の凹溝2aと支
持基材1の凹部1gに嵌め込んで、係合爪部3b,3b
を凹溝2aの凸リブ2b,2bと凹部1gの凸リブ1
h,1hに下方から係合させることにより、浮き上がっ
て外れることのないように支持材2と支持基材1に被着
されている。このように表面材3を被着すると、表面材
3の相互間に一定の小さな隙間が形成され、この隙間と
支持材2相互間の隙間を通じて排水が良好に行われるた
め、表面材3の上に水が溜まることがなくなる。また、
表面材3相互の隙間は足裏に適度な引掛かりを与えるの
で、滑り止めの効果も発揮される。尚、表面材3の下方
へ折曲された両側縁が支持基材1の上面に当るのを防止
するため、支持基材1の上面には、表面材3の両側縁を
落とし込む凹部1iが形成されている。
【0033】既述したように、右端と中央と左端の三つ
の支持基材1,1,1の相互間に支持材2を3本ずつ合
計6本架け渡して組立てたブロックの上に被着した三枚
の表面材のうちの中央の表面材3の一端部には、合成樹
脂製の取手11,11が取付けられている。
【0034】この取手11は、図14、図15に示すよ
うに横杆部11aの両端に縦杆部11b,11bを連成
した逆U字形の取手であって、その縦杆部11b,11
bを表面材端部の嵌込み板3a,3aの両外側位置に形
成された孔3c,3cに上方から挿入すると共に、その
縦杆部11b,11bの下端に抜止め材11c,11c
をネジ11d,11dで固定することにより、上下方向
に出没自在に且つ抜出し不能に取付けられている。
【0035】抜止め材11cとしては、表面材3の孔3
cの径より大きい外径を有するドーナツ板状の座金等が
好適に使用されるが、孔3cに引掛かって抜止め作用を
発揮できるものであれば全て使用可能である。また、ネ
ジ頭部の直径が孔3cの直径より大きいネジ11dを用
いる場合は抜止め材11cを省略し、該ネジ11dを取
手11の縦杆部11bの下端に直接ねじ込んで、該ネジ
11dの頭部を抜止め材として利用するようにしてもよ
い。
【0036】このように取手11を取付けた表面材3
は、大掃除の際に図15に仮想線で示すように取手11
を上方に引出すと、抜止め材11c,11cによって縦
杆部11b,11bの抜出しが阻止されるので、この引
出した取手11の横杆部11aを手で掴んで引上げるこ
とにより、図2に仮想線で示すように、三枚の表面材3
をブロックごと持上げて簡単に浴室BRから取出すこと
ができる。このようにして最初の三枚の表面材3をブロ
ックごと取出すことができれば、残りの表面材3は直接
手で掴んでブロックと共に簡単に取出すことができる。
なお、最初に三枚の表面材3をブロックと共に持上げた
ときには、前後のブロックの支持基材1,1同士を接続
する接続具10が自然に外れて接続が解除される。
【0037】浴室BRの大掃除が終わると、表面材をブ
ロックごと浴室の床面4に戻して敷設し、取手11の縦
杆部11b,11bを表面材3の孔3cに押込んで取手
11を没状態にすればよく、このように取手11を没状
態にすると、横杆部11aのみが表面材3の上面から突
出するだけとなるので、取手11が足に引掛かって実質
的に歩行の妨げとなるような心配はなくなる。
【0038】取手11の取付箇所は、表面材3の一端部
でもよく、両端部でもよく、中央部でもよいが、表面材
3の中央部に取手11を取付けると、歩行時に取手11
を踏みつける機会が多くなり、踏みつけたときに違和感
を受けるが、この実施形態のように取手11の取付箇所
を表面材3の一端部にするか、又は両端部にすると、取
手11が浴室BRの壁面に近い二重床の端縁部分に位置
して、足で踏みつけられる機会が激減するため、違和感
を受けることが殆どなくなり、また、中央部に取手を取
付ける場合の略半分の力で表面材3の端部をブロックと
共に持ち上げることができるようになる。
【0039】取手11は、手で掴む横杆部11aと、表
面材3の孔3cに挿入する縦杆部11bを有するものが
好ましく、このように横杆部11aと縦杆部11bを有
する取手であれば、上記のような逆U字形の形状に限定
されるものではない。即ち、図16、図17に示すよう
に、横杆部12aの中央に縦杆部12bを設けたT字形
の取手12や、横杆部の一端に縦杆部を設けた鉤形の取
手(不図示)なども好適に使用することができる。
【0040】この図16、図17に示す実施形態は、上
記T字形の取手12の横杆部12aを収容する凹部3d
を表面材3の端部の中心線上に形成すると共に、該凹部
3dの中央に孔3cを形成し、該取手12の縦杆部12
bを該孔3cに上方から挿入して、その下端に抜止め材
12cをネジ12で固定することにより、上下方向に出
没自在に且つ抜出し不能に取付けたものであって、該取
手12の横杆部12aの上面と表面材3の上面とが面一
になるように該横杆部12aを凹部3dに収容してい
る。
【0041】このように取手12の横杆部12aを凹部
3dに収容すると、該横杆部12aが表面材3の上面か
ら突出することなく完全に埋没状態となるので、取手1
2が歩行の妨げとなる心配は皆無であり、取手12の取
付部分を踏んでも違和感を受けないようになる。
【0042】同様に、前述した図14、図15に示す実
施形態においても、表面材3の端部に凹部を形成し、該
凹部に逆U字形の取手11の横杆部11aを面一に収容
するように構成してもよい。
【0043】また、前述した図14、図15に示す実施
形態では、孔3c,3cを表面材3端部の嵌込み板3
a,3aの両外側位置に形成し、逆U字形の取手11の
横杆部11aが表面材3の中心線方向と直交するように
取付けているが、表面材3の中心線上に孔3c,3cを
形成し、取手11の横杆部11aが表面材3の中心線に
沿うように取付けてもよい。このように横杆部11aを
表面材3の中心線に沿わせて取手11を表面材3の嵌込
み板3a,3aの中間位置に取付けると、図16,図1
7に示すT字形の取手12の場合と同様に、取手11の
縦杆部11b,11bが支持基材1の凹部1g又は支持
材2の凹溝2aへ垂下することになり、支持基材1や支
持材2に当たる心配がなくなる。
【0044】以上説明した実施形態の二重床構造はいず
れも、支持部材の各ブロックに三枚ずつ被着された表面
材3のうちの一枚に取手11(12)を取付けている
が、全ての表面材に取手を取付けるようにしてもよい。
また、一つのブロックに被着した表面材3に取手11
(12)を取付け、他のブロックに被着した表面材3に
は取手11(12)を取付けないようにしてもよい。こ
のように他のブロックの表面材3に取手11,12を取
付けないようにしても、最初に取手11,12を取付け
た表面材3をブロックと共に持上げて浴室から取出せ
ば、残りの表面材3は直接手で掴んでブロックと共に浴
室から簡単に取出すことができるので問題はない。
【0045】また、必要に応じて表面材3の表面に小さ
な凹凸を形成すると滑止め効果が発揮され、表面材3に
抗菌処理コーティングを施すと衛生面に優れた二重床と
なる利点があるので好ましい。
【0046】
【発明の効果】本発明の浴室の二重床構造は、大掃除等
をする場合に主婦でも取手を引出して簡単に表面材をそ
の支持部材と共に持上げて浴室から取出すことができ、
取手を没状態にしておくと実質的に歩行の妨げになる心
配がないといった顕著な効果を奏する。そして、表面材
を支持する部材が、複数の高さ調節用の脚を備えた支持
基材の相互間に支持材を架け渡して組立てたブロックに
構成されていると、浴室の出入口部分の段差が種々異な
る場合でも、その出入口の下端と表面材が略同じ高さと
なるように高さ調節をすることができ、組立や分解も簡
単に行えるといった効果を併せて奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る浴室の二重床構造を
示す一部切欠平面図である。
【図2】同二重床構造の正面図である。
【図3】同二重床構造の分解斜視図である。
【図4】同二重床構造に用いる支持基材の斜視図であ
る。
【図5】同二重床構造に用いる支持基材の平面図であ
る。
【図6】同二重床構造に用いる支持基材の正面図であ
る。
【図7】同二重床構造に用いる支持基材(筒状スペーサ
と高さ調節用の脚を外したもの)の底面図である。
【図8】(a)は図5のA−A線切断端面図、(b)は
図5のB−B線切断端面図、(c)は図5のC−C線切
断端面図である。
【図9】図5のD−D線拡大断面図である。
【図10】同二重床構造に用いる支持基材の高さ調節用
の脚と筒状スペーサの斜視図である。
【図11】(a)は同二重床構造に用いる表面材と支持
材を分離した状態の断面図、(b)は同表面材を同支持
材に被着した状態の断面図である。
【図12】同二重床構造における支持基材の受部と支持
材の端部との係着状態を示す部分断面図である。
【図13】同二重床構造における支持基材相互の接続状
態を示す部分斜視図である。
【図14】同二重床構造における表面材の取手を取付け
た端部の拡大部分斜視図である。
【図15】図14のE−E線断面図である。
【図16】他の実施形態における表面材の取手を取付け
た端部の拡大部分斜視図である。
【図17】図17は図16のF−F線断面図である。
【符号の説明】
BR 浴室 1 支持基材 2 支持材 3 表面材 3a 嵌込み板 3b 係合爪部 3c 孔 3d 凹部 4 浴室の床面 5 高さ調節用の脚 6 出入口の下端 11,12 取手 11a,12a 横杆部 11b,12b 縦杆部 11c,12c 抜止め材 11d,12d ネジ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浴室の床面に表面材を支持する部材を配置
    し、該部材の上に表面材を一枚以上被着した二重床構造
    において、該表面材の少なくとも一枚に取手を上下方向
    に出没自在に且つ抜出し不能に取付けたことを特徴とす
    る浴室の二重床構造。
  2. 【請求項2】取手を表面材の長手方向の一端部又は両端
    部に取付けたことを特徴とする請求項1に記載の浴室の
    二重床構造。
  3. 【請求項3】取手が横杆部と縦杆部を備えたもので、こ
    の取手の縦杆部を表面材に形成した孔に上方から挿入す
    ると共に、抜止め材を該縦杆部の下端に設けて、取手を
    上下方向に出没自在に且つ抜出し不能に取付けたことを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載の浴室の二重床
    構造。
  4. 【請求項4】表面材に取手の横杆部を収容する凹部を形
    成し、表面材の上面と取手の横杆部の上面が面一となる
    ように横杆部を凹部に収容して取手を取付けたことを特
    徴とする請求項3に記載の浴室の二重床構造。
  5. 【請求項5】取手が横杆部の両端に縦杆部を有する逆U
    字形の取手であることを特徴とする請求項3又は請求項
    4に記載の浴室の二重床構造。
  6. 【請求項6】取手が横杆部の中央に縦杆部を有するT字
    形の取手であることを特徴とする請求項3又は請求項4
    に記載の浴室の二重床構造。
  7. 【請求項7】取手が横杆部の一端に縦杆部を有する鉤形
    の取手であることを特徴とする請求項3又は請求項4に
    記載の浴室の二重床構造。
  8. 【請求項8】表面材を支持する部材が、複数の高さ調節
    用の脚を備えた支持基材の相互間に支持材を架け渡して
    組立てたブロックに構成されていることを特徴とする請
    求項1ないし請求項7のいずれかに記載の浴室の二重床
    構造。
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