JPH11343443A - 水性顔料組成物 - Google Patents
水性顔料組成物Info
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- JPH11343443A JPH11343443A JP16628698A JP16628698A JPH11343443A JP H11343443 A JPH11343443 A JP H11343443A JP 16628698 A JP16628698 A JP 16628698A JP 16628698 A JP16628698 A JP 16628698A JP H11343443 A JPH11343443 A JP H11343443A
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Abstract
タンを用いた高隠蔽性の水性顔料組成物を提供するこ
と。 【解決手段】 等電点がインキpHよりも大きい酸化チ
タンと、スチレン−アクリロニトリル共重合体製やポリ
オレフィン製の樹脂粒子と、スチレン−アクリル酸共重
合体塩やアクリル樹脂エマルジョンなどの結合剤と、水
とを少なくとも含む水性顔料組成物。
Description
インキに使用される水性顔料組成物に関する。
る水性顔料組成物は、白色顔料と結合剤と水とを少なく
とも含むものである。
などが知られているが、修正液や、筆記具用インキの場
合、隠蔽性の高い酸化チタンが多く用いられる。
アクリル樹脂などの水溶性樹脂や、アクリル系エマルジ
ョン、酢酸ビニル系エマルジョン等の水分散性樹脂が用
いられている。
タンは、隠蔽力が高く白色の着色材として現在多く用い
られている。しかし酸化チタンは、その比重が高いため
に経時的に沈降、分離し、その沈澱は、いわゆるハード
ケーキとなり易く、沈澱の再分散が困難である。
く、沈澱の再分散が容易な白色顔料として酸化チタンを
用いた高隠蔽性の水性顔料組成物を提供することを課題
とする。
キpHよりも大きい酸化チタンと、樹脂粒子と、結合剤
と、水とを少なくとも含む水性顔料組成物を要旨とす
る。
蔽力の高い白色の着色材として用いるものであり、通
常、その分散性及び耐候性を向上させる為にアルミナ及
びシリカ等で表面処理を行っている。本発明に係る水性
顔料組成物において、酸化チタンは、その等電点がイン
キのpHより大きいものを用いることが必要である。こ
れは、インキのpHより等電点の大きい酸化チタンを用
いることによって、インキ中の酸化チタンは、正に荷電
し、インキ中で負に荷電する樹脂粒子(後述する)と電
気的に弱く吸着し、この結果、再分散性が良好になるた
めである。因みに、酸化チタンの等電点は、上記アルミ
ナ及びシリカといった表面処理剤の種類や、処理量、処
理比率により大きく影響され(例えば、アルミナの等電
点はpH9であり、シリカの等電点はpH2である)、
市販品の酸化チタンの等電点について一例を示せば、以
下のようになる。TITANIX JR600A(等電
点pH7.4)、同JR602(等電点8.0)、同J
R603(等電点pH7.6)、同JRNC(等電点
6.9)、同JR701(等電点pH7.0)(以上、
テイカ(株)製)等。インキのpHより等電点の大きい
酸化チタンを用いる為には、酸化チタン以外の材料によ
ってインキを作成し、このインキのpHを測定した後、
酸化チタンを選択する方法や、酸化チタンを含めて水性
顔料組成物を作成し、この組成物のpHを酸性物質又は
アルカリ性物質によって調整するという方法が採用でき
る。
(アルミナ、シリカや酸化チタン)の電気二重層の電位
がゼロになる溶液の水素イオン濃度(pH)を意味す
る。
し、酸化チタンと電気的に弱く吸着し、再分散を容易に
するために使用するもので、材質としてはポリエチレ
ン、ポリプロピレン、塩化ビニル、ポリメタクリレー
ト、ベンゾグアナミン、ナイロン等が挙げられ、形状と
しては球状のもの、異形のものや中空のものなどが挙げ
られる。また、染料などで着色したものも使用できる。
市販の樹脂粒子としては、エポスターS(メラミン・ホ
ルムアルデヒド縮合物、粒径0.3μm、日本触媒化学
工業(株)製)ナイロンSP500(ナイロン、粒径1
0〜20μm、東レ(株)製)、LX407BP(スチ
レン−ブタジエン共重合体、粒径0.4μm、固形分5
0%)、LX407BP6(スチレン−ブタジエン、粒
径0.2μm、固形分50%)(以上、日本ゼオン(株)
製)、ルミコールNKW2109(スチレン−アクリロ
ニトリル共重合体、粒径0.3μm、日本蛍光(株)製)
などが挙げられる。中空の樹脂粒子としては、MH50
55(スチレン−ブタジエン共重合体、固形分30%、
粒径0.5μm、日本ゼオン(株)製)、SX863
(A)(スチレン−アクリル共重合体、粒径0.3〜
0.4μm、固形分20%)、SX864(B)(スチ
レン−アクリル共重合体、粒径0.4〜0.5μm、固
形分40%)、SX865(B)(スチレン−アクリル
共重合体、粒径0.5〜0.6μm、固形分48%)
(以上、日本合成ゴム(株)製)、ローペイクOP−6
2(アクリル−スチレン共重合体、粒径0.4μm、固
形分37.5%)、同OP−84J(アクリル−スチレ
ン共重合体、粒径0.55μm、固形分42.5%)、
同HP−91(アクリル−スチレン共重合体、粒径1.
0μm、固形分27.5%)(以上、ローム・アンド・
ハース・ジャパン(株)製)、ケミパールW100(粒
径3μm)、同W200(粒径6μm)、W300(粒
径3μm)同W400(粒径4μm)、同W500(粒
径2.5μm)、同WF640(粒径10μm)、同W
308(粒径8μm)、同W700(粒径10μm)、
同(粒径0.6μm)、同W950(粒径0.6μm)
(以上、ポリオレフィン、固形分40%、三井石油化学
工業(株)製)などが挙げられる。染料などで着色した
樹脂粒子としては、SW−11(レッド・オレンジ、色
調、以下同じ)、SW−12(グリーン)、SW−13
(レッド)、SW−14(オレンジ)、SW−15(レ
モン・イエロー)、SW−16(オレンジ・イエロ
ー)、SW−17(ピンク)、SW−27(ローズ)、
SW−37(ルビン)、SW−47(バイオレット)、
SW−18(ブルー)(以上、シンロイヒ(株)製)、
ルミコールNKW−2101(レッドオレンジ)、同N
KW−2102(グリーン)、同NKW−2103(レ
ッド)、同NKW−2104(オレンジ)、同NKW−
2108(ブルー)、同NKW−2117(ピンク)、
同NKW−2127(ローズ)、同NKW−2137
(ルビン)、同NKW−2167(バイオレット)(以
上、スチレン−アクリロニトリル共重合体、粒径0.3
μm、不揮発分51〜54%、日本蛍光化学(株)製)
などが挙げられる。上記、樹脂粒子は1種又は2種以上
混合して使用可能である。
ために使用するものである。具体的には、スチレン−ア
クリル酸共重合体のアルカリ金属塩、同アミン塩、同ア
ンモニウム塩、α−メチルスチレン−アクリル酸共重合
体のアルカリ金属塩、同アミン塩、同アンモニウム塩と
いった水溶性樹脂を用いることができる。また、アクリ
ル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン−ブタジエン共
重合物などの水不溶性樹脂などを用いることもできる。
尚、水不溶性樹脂は、当然、水性エマルジョン形態で使
用する。
インキに用いられる種々の添加剤を適宜必要に応じて使
用することもできる。例えば、インキの蒸発防止のため
にエチレングリコール、グリセリン等の水溶性有機溶剤
及びソルビット、キシリット等の糖アルコールを用いた
り、調色用に染料、顔料などの着色材が使用できる。染
料は、C.I.アシッド.レッド52、C.I.ダイレ
クト.ブルー22等が使用でき、顔料はカーボンブラッ
ク、フタロシアニンブルー等が使用できる。
く上記各成分をボールミル、アトライター、サンドグラ
インダー等の撹拌分散機を使用して分散混合し、その後
樹脂粒子を添加し撹拌し得られる。
低い樹脂粒子は、負に帯電する。このため、インキ中で
正に帯電した酸化チタンと電気的に弱く吸着し、長期間
放置し酸化チタンと樹脂粒子が沈降しても、その沈降物
はハードケーキになり難く、容易に再分散できるものと
推測される。
ルで24時間分散後、ルミコールNKW2109を添加
し、1時間撹後pH7.9の水性顔料組成物を得た。
4時間分散後、ルミコール2109を添加し、1時間撹
後pH7.0の水性顔料組成物を得た。
4時間分散後、ルミコール2109を添加し、1時間撹
後pH7.0の水性顔料組成物を得た。
4時間分散後、ケミパールW308を添加し、1時間撹
後pH7.2の水性顔料組成物を得た。
に、ルミコールNKW2108(ブルー)を用いた他
は、実施例1と同様になして水色の水性顔料組成物は得
た。
実施例1と同様になして、水性顔料組成物を得た。
に、TITANIXJR805(酸化チタン、等電点p
H6.0、テイカ(株)製)を用いた他は実施例1と同
様になしてpH7.9の水性顔料組成物を得た。
た水性顔料組成物を用いて、再分散性試験を実施した。
結果を表1に示す。
を、ネジ口瓶(S−5、日電理化硝子(株)製)に50
mm採取し、8mmφのステンレス製ボールを1個入
れ、密栓をしたまま50℃にて3ケ月放置した後、ネジ
口瓶を振り、ボールが動くまでの回数を測定した。
0)に50μmのアプリケーターで塗布し、乾燥後45
°、0°拡散反射率を測定して算出した。
係わる水性顔料組成物は、長期間放置し顔料が沈降して
もハードケーキ化せず、再分散性が良好なものである。
Claims (3)
- 【請求項1】 等電点がインキpHよりも大きい酸化チ
タンと、樹脂粒子と、結合剤と、水とを少なくとも含む
水性顔料組成物。 - 【請求項2】 樹脂粒子の添加量が酸化チタンに対し1
0〜50重量%である請求項1記載の水性顔料組成物。 - 【請求項3】 樹脂粒子径が0.1〜5.0μmである
請求項1又は請求項2記載の水性顔料組成物。
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JP16628698A JP3817905B2 (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | 水性顔料組成物 |
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1998
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