JPH0762281A - 水性白色顔料組成物 - Google Patents

水性白色顔料組成物

Info

Publication number
JPH0762281A
JPH0762281A JP23742293A JP23742293A JPH0762281A JP H0762281 A JPH0762281 A JP H0762281A JP 23742293 A JP23742293 A JP 23742293A JP 23742293 A JP23742293 A JP 23742293A JP H0762281 A JPH0762281 A JP H0762281A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
white pigment
titanium oxide
pigment composition
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23742293A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Uchino
昌洋 内野
Akiko Itabashi
明子 板橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pentel Co Ltd filed Critical Pentel Co Ltd
Priority to JP23742293A priority Critical patent/JPH0762281A/ja
Publication of JPH0762281A publication Critical patent/JPH0762281A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 白色顔料として給油量30(g/100g)
以上、等電点がpH7以下の酸化チタン20〜60重量
%と、水溶性の(メタ)アクリル樹脂3〜20重量%
と、水とからなる。 【効果】 酸化チタンの沈降分離が少なく、その沈殿は
ハードケーキ化しないので、再分散性に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、修正液や筆記具用イン
キなどに使用される水性白色顔料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、修正液や筆記具用インキなどに使
用される水性白色顔料組成物は、白色顔料と結合材と水
とを少なくとも含むものである。
【0003】白色顔料は、酸化チタン、酸化亜鉛などが
あるが、特に、隠蔽性の高い酸化チタンが多く用いられ
ている。
【0004】結合材は、ポリビニルアルコール、水溶性
アクリル樹脂などの水溶性樹脂や、アクリル系エマルシ
ョン、酢酸ビニル系エマルションなどの水分散性樹脂が
用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】酸化チタンは、隠蔽力
が高く白色の着色材として現在多く用いられている。し
かし酸化チタンを白色の着色材として用いた場合、その
比重が高いため経時的に沈降、分離し、その沈殿は、所
謂ハードケーキとなりやすく、沈殿の再分散が困難であ
る。本発明は、沈降分離が小さく、沈殿の再分散が容易
な白色顔料として酸化チタンを用いた水性白色顔料組成
物を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、吸油量30
(g/100g)以上、等電点がpH7以下の酸化チタ
ンと、水溶性(メタ)アクリル系樹脂と、水とを少なく
とも含む水性白色顔料組成物を要旨とする。
【0007】以下、詳細に説明する。白色顔料として用
いる酸化チタンは、通常、その分散性及び耐候性を向上
させるために、シリカ及び/又はアルミナ等で表面処理
を行なっている。この表面処理層の状態は吸油量に大き
く影響し、特に多孔質となった場合、給油量が多くな
る。また、粒子の溶液中での電気的特性を示す等電点
は、表面状態によって変わるが、処理剤であるシリカ、
アルミナの等電点が大きく異なっている(シリカはpH
2、アルミナはpH9である)ため、表面処理剤の処理
比率に大きく影響される。本発明の白色顔料として使用
する酸化チタンは、吸油量30(g/100g)以上、
等電点がpH7以下のものを用いる。これは、酸化チタ
ンに吸着した水溶性アクリル樹脂で弱い凝集体を生成
し、酸化チタンの沈降を極力抑え、且つ、ハードケーキ
を防止するためである。このような酸化チタンの具体例
としては、チタニックスJR−800(吸油量30、等
電点pH4.6)、同JR−801(吸油量40、pH
5.6)(以上、テイカ(株)製)などが挙げられる。
酸化チタンの使用量は、水性白色顔料組成物全量に対し
て20〜60重量%が好ましい。
【0008】尚、本発明において、等電点とは、粒子
(アルミナ、シリカや酸化チタン)の電気二重層の電位
がゼロになる溶液の水素イオン濃度(pH)を意味す
る。
【0009】また、吸油量は、2gの酸化チタンをガラ
ス板上に取り、煮あまに油を少量ずつ滴下し、金属へら
でよく混ぜ、煮あまに油と酸化チタンとの混合物がパテ
状となり成形性を持つまでの添加量の、酸化チタン10
0gとして換算した煮あまに油の量(g)である。
【0010】水溶性アクリル系樹脂は結合材として使用
するものである。水溶性アクリル系樹脂は、(メタ)ア
クリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、スチレンより
選択されるモノマーの共重合体である。前記モノマー
は、樹脂の硬度付与成分モノマー又は可塑性付与成分モ
ノマーとして用いられ、これに、架橋・官能付与成分モ
ノマーとしてマレイン酸、(メタ)アクリル酸2−ヒド
ロキシエチル等を用いることもある。このようにして得
たアクリル系樹脂をジエタノールアミン、アンモニア、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ剤によ
り中和し、水溶性化している。このような樹脂の具体例
としては、ジョンクリルJ61J(酸価195、スチレ
ン−アクリル酸エステル−アクリル酸共重合体の30.
5重量%アンモニア水溶液)、同J62(酸価200、
スチレン−アクリル酸エステル−アクリル酸共重合体の
34重量%アンモニア水溶液)、同J−683(酸価1
50、スチレン−アクリル酸エステル−アクリル酸共重
合体)、同J−679(酸価200、スチレン−アクリ
ル酸エステル−アクリル酸共重合体)(以上、ジョンソ
ンポリマー(株)製)、ジュリマーAT−210(酸価
80、(メタ)アクリル酸エステル−(メタ)アクリル
酸共重合体の30重量%アンモニア水溶液)、同AT−
510(酸価80、(メタ)アクリル酸エステル−(メ
タ)アクリル酸共重合体の30重量%アンモニア水溶
液)、同AT515(酸価105、(メタ)アクリル酸
エステル−(メタ)アクリル酸共重合体の30%アンモ
ニア水溶液)(以上、日本純薬(株)製)などが挙げら
れる。水溶性アクリル系樹脂の使用量は水性白色顔料組
成物全量の3〜20重量%(固形分)が好ましい。尚、
アクリル系樹脂の酸価は、樹脂を水溶性化するために3
0以上でなくてはならないが、150以下である方が弱
い凝集体を生成し易く、酸化チタンの沈降を防止するた
めには好ましい。
【0011】水は溶剤である。
【0012】尚、上記必須成分の他に、従来知られてい
る有色顔料を併用したり、酸化チタンや前記有色顔料の
分散安定性のために分散剤や沈降防止剤を、粘度調整の
ために増粘剤を、塗布性能を良好にならしめる為にフロ
ー向上剤やレベリング剤を適宜添加することもできる。
また、塗布したときの塗膜の乾燥性調整のためエタノー
ル、2−プロパノール、エチレングリコール、グリセリ
ンなどの水溶性有機溶剤を使用してもよい。
【0013】本発明の白色顔料組成物は、上記各成分を
ボールミル、アトライター、サンドグラインダー等の撹
拌分散機を使用して分散混合することによって得られ
る。
【0014】
【作用】酸化チタンと水溶性アクリル樹脂と水とを少な
くとも含む水性白色顔料組成物は、pHが7以上とな
る。この時、使用する酸化チタンの等電点はpH7以下
なので、酸化チタンは組成物中で負に帯電する。このた
め、酸化チタンとアクリル樹脂の水溶化に使用したアル
カリカチオンとが結合してしまい、酸化チタンと樹脂と
の吸着点が少なくなる。その結果、酸化チタンの初期分
散性は低下するが、樹脂分子が酸化チタンから外側に伸
びて、酸化チタンとアクリル系樹脂との合計の径が大き
くなり、粒子同志が接近しにくくなり、強固な凝集体を
形成しにくくなる。また、吸油量30(g/100g)
以上の酸化チタンは、シリカ、アルミナよりなる厚い多
孔質表面処理層を有するため、粒子のカサが高くなるの
で酸化チタンの沈降が小さくなる。このため、本発明の
水性白色顔料組成物における酸化チタンは沈降分離が小
さく、その沈殿は、再分散容易である。
【0015】
【実施例】
実施例1 チタニックスJR−801 42.0重量部 ジュリマーAT−210 26.7重量部 水 30.0重量部 ヘキサメタリン酸ソーダ25%水溶液 1.3重量部 上記成分をボールミルにて24時間分散処理して水性白
色顔料組成物を得た。
【0016】実施例2 チタニックスJR−800 42.0重量部 ジュリマーATー515 26.7重量部 水 25.0重量部 エチレングリコール 5.0重量部 ヘキサメタリン酸ソーダ25%水溶液 1.3重量部 上記成分を実施例1と同様になして水性白色顔料組成物
を得た。
【0017】実施例3 チタニックスJR−801 42.0重量部 ジョンクリルJ−683の30重量%水酸化ナトリウム水溶液 26.7重量部 水 30.0重量部 ヘキサメタリン酸ソーダ25%水溶液 1.3重量部 上記成分をボールミルにて24時間分散処理して水性白
色顔料組成物を得た。
【0018】比較例1 実施例1においてチタニックスJR−801の代わり
に、チタニックスJR−600E(酸化チタン、等電
点:pH8.0、吸油量:21、テイカ(株)製)を用
いた他は、実施例1と同様になして水性白色顔料組成物
を得た。
【0019】比較例2 実施例1においてチタニックスJR−801の代わり
に、チタニックスJR−805(酸化チタン、等電点:
6.0、吸油量:22、テイカ(株)製)を用いた他
は、実施例1と同様になして水性白色顔料組成物を得
た。
【0020】比較例3 実施例1においてジュリマーAT−210の代わりに、
ジョンクリルJ−711(アクリル樹脂エマルション、
固形分:42重量%、ジョンソンポリマー(株)製)を
用いた他は、実施例1と同様になして水性白色顔料組成
物を得た。
【0021】比較例4 実施例1においてジュリマーAT−210の代わりに、
ゴーセノールGL−03(ポリビニルアルコール、固形
分16重量%の水溶液、日本合成化学工業(株)製)を
用いた他は、実施例1と同様になして水性白色顔料組成
物を得た。
【0022】以上、実施例1〜3及び比較例1〜4で得
た水性白色顔料組成物を用いて、再分散性試験及び沈降
分離試験を実施した。結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】再分散性試験:水性白色顔料組成物を、ネ
ジ口瓶(S−5、日電理化硝子(株)製)に50mm採
取し、8mmφの鉄製ボールを1個入れ、密栓をしたま
ま50℃にて3ヶ月放置した後、ネジ口瓶を振り、ボー
ルが動くまでの回数を測定した。
【0025】沈降分離試験:水性白色顔料組成物を、ネ
ジ口瓶(S−5、日電理化硝子(株)製)に50mm採
取し、8mmφの鉄製ボールを1個入れ、密栓をしたま
ま50℃にて放置し、分離層の高さを1ヶ月毎に測定す
【0026】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係る水性白色顔料組成物は、酸化チタンは沈降分離が小
さく、しかもその沈殿がハードケーキ化せず、再分散性
が良好であるという効果を有している。尚、溶剤として
水を用いているので、人体に対する毒性、中毒性がな
く、例え、室内などのような密閉した場所で使用しても
安全である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸油量30(g/100g)以上、等電
    点がpH7以下の酸化チタンと、水溶性(メタ)アクリ
    ル系樹脂と、水とを少なくとも含む水性白色顔料組成
    物。
JP23742293A 1993-08-30 1993-08-30 水性白色顔料組成物 Pending JPH0762281A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23742293A JPH0762281A (ja) 1993-08-30 1993-08-30 水性白色顔料組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23742293A JPH0762281A (ja) 1993-08-30 1993-08-30 水性白色顔料組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0762281A true JPH0762281A (ja) 1995-03-07

Family

ID=17015128

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23742293A Pending JPH0762281A (ja) 1993-08-30 1993-08-30 水性白色顔料組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0762281A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08231916A (ja) * 1995-02-22 1996-09-10 Pentel Kk ボールペン用水性白色顔料インキ
US6492435B1 (en) 1997-05-07 2002-12-10 Mitsubishi Pencil Kabushiki Kaisha Water based white color tone pigment ink for ball point pen
JP2005263982A (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Mitsubishi Pencil Co Ltd 模型用塗装液、模型用塗装液塗布具及び模型用塗装液描線調整液

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08231916A (ja) * 1995-02-22 1996-09-10 Pentel Kk ボールペン用水性白色顔料インキ
US6492435B1 (en) 1997-05-07 2002-12-10 Mitsubishi Pencil Kabushiki Kaisha Water based white color tone pigment ink for ball point pen
JP2005263982A (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Mitsubishi Pencil Co Ltd 模型用塗装液、模型用塗装液塗布具及び模型用塗装液描線調整液

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0980900B1 (en) Aqueous pigment-based ball-point ink having white color tone
IE903390A1 (en) Colored metallic pigments
WO1991004293A9 (en) Colored metallic pigments
US6083311A (en) Water based ink having metallic luster adapted for direct-filling in ball-point pen
JP3774776B2 (ja) 筆記具用水性顔料インキ
JP6708332B1 (ja) 揺変剤
JP2017014317A (ja) 筆記具用水性インキ組成物
JPS6291574A (ja) 不透明インキ
JPH0762281A (ja) 水性白色顔料組成物
JP3817905B2 (ja) 水性顔料組成物
JP3312212B2 (ja) ボールペン用水性白色顔料インキ
JPH07150083A (ja) 水性白色顔料組成物
JPH0362189B2 (ja)
JP6602199B2 (ja) 筆記具用水性インキ組成物
JPH06107964A (ja) 白色顔料組成物
JP2662599B2 (ja) 修正液
JPH01249870A (ja) ボールペン用顔料インキ
JP7270973B2 (ja) 水性インキ組成物
JPS621983B2 (ja)
JP2002038060A (ja) 水性修正液
JP2002309147A (ja) 水性ボールペン用インキ組成物
JPS6115904B2 (ja)
JPH04258677A (ja) 水性インキ
JP2024024472A (ja) 筆記具用水性インク組成物及び筆記具
KR100493501B1 (ko) 직접충전식볼펜용금속광택성수성잉크