JP2001271007A - 微粒子金属酸化物顔料水分散液 - Google Patents

微粒子金属酸化物顔料水分散液

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JP2001271007A JP2000085183A JP2000085183A JP2001271007A JP 2001271007 A JP2001271007 A JP 2001271007A JP 2000085183 A JP2000085183 A JP 2000085183A JP 2000085183 A JP2000085183 A JP 2000085183A JP 2001271007 A JP2001271007 A JP 2001271007A
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Akira Nishio
章 西尾
Masanori Takagamo
雅則 高鴨
Takahiro Ota
隆啓 太田
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Ukima Chemicals and Color Mfg Co Ltd
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Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Ukima Chemicals and Color Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分散性と長期の保存安定性に優れ、且つ機能
性を損なう恐れの少ない微粒子金属酸化物顔料の水分散
液を提供すること。 【解決手段】 平均粒子径0.2μm以下の金属酸化物
顔料と、水と、水膨潤性スメクタイトと、分散剤とを含
有することを特徴とする微粒子金属酸化物顔料水分散
液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水分散液に関し、
更に詳しくは分散性と長期の保存安定性に優れ、且つ機
能性を損なう恐れの少ない微粒子金属酸化物顔料の水分
散液に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、金属酸化物系の顔料において、微
粒子タイプの顔料が多く上市されてきている。これらの
顔料は着色ばかりではなく、むしろ着色以外の機能性が
注目され、その機能に応じた応用展開が図られている。
例えば、酸化チタンの微粒子は光触媒機能が着目され、
この作用により、防汚効果、抗菌効果、紫外線カット効
果等の機能をもつことから、防汚塗料、抗菌コート剤
等、多くの応用展開がなされてきつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】又、近年の技術の流れ
として、顔料分散液の水性化の動きがある。これは顔料
の取扱いの問題及び作業環境の問題、更には地球環境の
保全からくるVOC削減対策等により、顔料分散液の分
散媒体を有機溶剤系から水系に移行しようとするもので
ある。このような背景の中、微粒子金属酸化物顔料の水
分散液は、この顔料の着色機能以外の機能性を応用しよ
うとする分野において強い要求がある。特に機能性を損
なうことなく、分散性と保存安定性に優れた顔料分散液
に対する要求には強いものがある。
【0004】微粒子金属酸化物顔料の機能性を引き出す
ためには、顔料の分散が必要となってくる。微粒子金属
酸化物顔料は微粒子であるがゆえ、その分散には困難が
伴う。このため、従来は界面活性剤や分散ポリマー等の
分散剤を多量に用いて顔料を微分散する手法がとられる
が、これには2つ問題点がある。第一には、分散剤を多
量に用いると、該顔料分散液によるコーティング膜の物
性低下の恐れが多くなることや、色相の変色や顔料の機
能性を損なう原因になり易いことである。
【0005】第二には、微粒子金属酸化物顔料は、比重
が大きいため、実用上問題のないレベルまで微分散して
も、長期の保存中に容器底部に沈降物やハードケーキを
形成してくる場合が多い。これは、顔料がある粒度分布
をもって分散しているためであり、分散粒子径の大きな
部分の顔料が経時とともに沈降してくるからである。こ
れを防ぐために更に顔料の分散を進めようとするには、
多大なエネルギーと時間が必要となり、製造コストのア
ップに繋がる。従って、本発明の目的は、分散性と長期
の保存安定性に優れ、且つ機能性を損なう恐れの少ない
微粒子金属酸化物顔料の水分散液を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、平均粒子径0.
2μm以下の金属酸化物顔料と、水と、水膨潤性スメク
タイトと、分散剤とを含有することを特徴とする微粒子
金属酸化物顔料水分散液を提供する。
【0007】本発明によれば、微粒子金属酸化物顔料の
分散性が良く、長期の保存安定性に優れ、且つ顔料の機
能性を損なう恐れの少ない安定な微粒子金属酸化物顔料
の水分散液を提供することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に発明の実施の形態を挙げて本
発明を更に詳しく説明する。本発明者は、前記問題の解
決について長年研究した結果、平均粒子径0.2μm以
下の酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウ
ム、複合金属酸化物等の微粒子顔料を水分散する場合、
水膨潤性スメクタイトと分散剤とを併用することによ
り、微粒子金属酸化物顔料の分散性が良く、長期の保存
安定性に優れ、且つ顔料の機能性を損なう恐れの少ない
安定な微粒子金属酸化物顔料の水分散液が得られること
を見出した。
【0009】本発明において好ましい実施形態では、微
粒子金属酸化物顔料と、水と、水膨潤性スメクタイト
と、分散剤とを含有する微粒子金属酸化物顔料水分散液
において、 1)水100重量部に対し、微粒子金属酸化物顔料を1
0〜120重量部含有することが好ましい。又、 2)水膨潤性スメクタイトが微粒子の合成スメクタイト
であることが好ましい。更に、 3)分散剤がアニオン性のカルボン酸型の分散剤である
ことが好ましく、特に該分散剤は有機酸若しくはオリゴ
マー又はポリマーのカルボン酸型の分散剤を用いること
が好ましく、その添加量が顔料100重量部に対し0.
1〜10重量部、好ましくは0.3〜7重量部の範囲に
あることが好ましい。更に 4)分散剤と水膨潤性スメクタイトとを1:0.01〜
1重量部の割合で配合することが好ましい。
【0010】本発明の分散液は、その分散媒体が水であ
り、有機溶剤を含有しない。このため有機溶剤に起因す
る人畜や小動物に対する毒性や刺激性、悪臭の問題、或
いは引火性の問題がない。又、使用する水膨潤性スメク
タイトは無毒であり、カルボン酸型の分散剤は、リン酸
系の分散剤に比べると廃液の処理や環境負荷が小さく有
利である。更に、該分散剤は、液状であるために計量が
容易であること、使用時の粉立ちがないこと等多くの利
点がある。
【0011】従来は、微粒子金属酸化物顔料を水に分散
しようとする場合、通常、顔料を水に加え、界面活性剤
等の分散剤、消泡剤、pH調整剤等を配合して分散を行
うが、顔料が微粒子になってくると分散剤を多用しなく
てはならなくなってくる。これら分散剤を多用すること
は、微粒子金属酸化物顔料分散液を応用する時、塗膜物
性への影響や、変色等の不都合を起こすことが多い。本
発明ではこのような問題も解決されている。
【0012】本発明では、オリゴマー或いはポリマーの
カルボン酸型の分散剤若しくは有機酸を、顔料の種類や
平均粒子径により適宜選択することにより、顔料に対す
る分散剤の添加量を特定量以下とすることができる。特
に顔料が微粒子であればある程、その分散は困難となる
が、カルボン酸型分散剤に有機酸、好ましくはクエン酸
又はその塩を併用することにより、分散剤が特定量以下
でも、顔料の分散性、分散液の流動性が良好であること
を見出した。
【0013】更に、従来は、微粒子金属酸化物顔料を実
用レベルまで分散しても、長期保存中において、顔料の
沈降現象を完全に防止することが困難である場合が多
い。これは、微粒子金属酸化物顔料をその1次粒子径に
まで分散することが非常に困難であることにより、顔料
はある粒度分布をもって分散しており、粒子径の大きな
部分が経時とともに沈降してくるからである。本発明で
は、分散顔料の安定化剤として水膨潤性スメクタイトを
用いることにより、顔料の分散時には、分散液の流動性
に悪影響を及ぼさず、保存中には分散している顔料の安
定性に寄与し、更に塗膜物性への影響がない。
【0014】以上のように、本発明では、微粒子の水膨
潤性合成スメクタイトを分散顔料の安定化剤とし、分散
剤として使用するカルボン酸型の分散剤をある添加量以
内とし、且つ分散剤と微粒子の水膨潤性合成スメクタイ
トの配合割合を特定範囲とすることで、微粒子金属酸化
物顔料の分散性と長期の保存安定性、更には、微粒子金
属酸化物顔料の特徴である透明性、紫外線吸収能、触媒
能等の機能を損なう恐れの少ない顔料分散液を提供す
る。
【0015】本発明に用いられる微粒子金属酸化物顔料
は、1次平均粒子径として0.2μm以下のものが用い
られる。平均粒子径が0.2μm以下になってくると、
可視光の波長の半分以下となり、顔料の透明性が上がっ
てくる。又、顔料の比表面積が大きくなることから、触
媒活性が高くなり、紫外線の吸収効果が増大すること
等、種々の機能性を持つようになってくる。
【0016】このような顔料としては、例えば、酸化チ
タン、赤色酸化鉄、黄色酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミ
ニウム等の単一金属の酸化物や、コバルトブルー、コバ
ルトアルミクロムブルー、チタンコバルトグリーン、チ
タンイエロー、亜鉛−鉄ブラウン、銅−クロムブラッ
ク、銅−鉄マンガンブラック等の複合金属酸化物の微粒
子顔料が挙げられる。
【0017】これらの顔料の分散液中の割合は、水10
0重量部に対し10〜120重量部である。顔料が10
重量部未満では効率が悪く経済的でないし、120重量
部を超えると、分散液に流動性を持たせるのが難しく、
顔料の分散が困難となり好ましくない。
【0018】次に本発明で用いられる水膨潤性スメクタ
イトは、合成スメクタイトであり、且つ微粒子(平均粒
子径約50nm)のものが用いられる。これらのものと
しては、例えば、ルーセンタイトSWN、ルーセンタイ
トSWF(コープケミカル(株)製)等がある。これら
の水膨潤性スメクタイトは、水中において膨潤し、水中
で分散すると安定な水系コロイドを形成する。これによ
り、形成される水系コロイドは、構造粘性を有し、剪断
応力に対し、可逆的チクソトロピックな流動特性を示
す。このため、微粒子金属酸化物顔料の分散時には、顔
料の分散性を阻害することなく、分散液の流動性が良
く、貯蔵中には顔料の沈降が抑えられる。又、微粒子の
合成スメクタイトであることから特性のぶれが小さく透
明性が高い。よって、微粒子金属酸化物顔料の特徴の1
つである透明性を損なうことなく好適に使用できる。
【0019】更に、上記合成スメクタイトは、本発明の
分散液が用いられる水系の塗料やインキ等の有機系のバ
インダーやセメント等の無機系の素材との混和性が良い
こと、又、無機物質であることから、本質的に、耐熱性
や耐久性に優れるという特徴を伴せて持っている。
【0020】次に本発明で用いられる分散剤としては、
アニオン性のカルボン酸型の分散剤が用いられる。より
好ましくは、有機酸若しくはオリゴマー又はポリマーの
カルボン酸型の分散剤が用いられる。これらの分散剤は
水膨潤性スメクタイトと組合せて用いた場合、顔料の分
散性、分散液の流動性、安定性が良好であり、又、本発
明の分散液に用いた場合の顔料の機能性への影響が軽微
であり好ましい。
【0021】これらの分散剤としては、例えば、コハク
酸、酒石酸、クエン酸、マレイン酸等の有機酸及びそれ
らの塩、ポリアクリル酸及びアクリル酸系共重合物及び
それらの塩、スチレン系共重合物及びそれらの塩、カル
ボキシル基含有ポリエステル共重合物及びそれらの塩、
ポリカルボン酸系分散剤及びそれらの塩等を挙げること
ができる。これらの分散剤は市場から入手して使用で
き、具体例は実施例に挙げられている。
【0022】上記各分散剤におけるそれらの塩として
は、例えば、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、エ
タノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノール
アミン、種々のアミン塩等の塩が含まれる。又、少量の
ノニオン性の界面活性剤を含有するものがあるが、それ
らを用いることもできる。
【0023】これらの分散剤は一種又は二種以上混合し
て使用してもよく、混合する場合の比率も自由に選択で
きる。本発明の分散液中への分散剤の添加量は、顔料1
00重量部に対し0.1〜10重量部、好ましくは0.
3〜7重量部の範囲である。0.1重量部未満では、顔
料の分散性等の効果が期待できず、10重量部を超える
と各種バインダーとの相溶性や塗膜物性への影響が大き
くなり好ましくない。
【0024】本発明の分散液においては、これらの分散
剤と水膨潤性スメクタイトとを組み合わせて用いるが、
この時、分散剤に対する水膨潤性スメクタイトの比率を
分散剤の等量以下とする。つまり分散剤1重量部に対
し、水膨潤性スメクタイトを0.01〜1重量部の範囲
の割合で添加することが好ましい。これは、顔料の分散
及び分散液の安定性が、顔料−分散剤−水膨潤性スメク
タイトの3者の相互作用によるためであり、分散剤1重
量部に対し水膨潤性スメクタイトが0.01重量部未満
では分散液の安定性に劣る場合が多く、1重量部を超え
ると、分散液の貯蔵後の再分散性を阻害する場合があ
る。顔料の分散性を阻害することなく、分散液の安定化
を図るためには、上記範囲の割合で分散剤と水膨潤性ス
メクタイトとを配合して使用するのが好ましい。
【0025】本発明の分散液は、着色ばかりでなく、耐
熱性や耐久性が要求される分野や、微粒子金属酸化物顔
料の機能性を利用する分野等、広範な分野に応用可能で
ある。本発明の分散液が適用される分野としては、例え
ば、塗料、インキ、セメント、ガラス、紙、文具、化粧
品等の着色及び機能性の附与を挙げることができる。
又、本発明の分散液は、これらの目的に合わせて加工し
て使用することも可能である。
【0026】本発明の分散液を調製するには、必要成分
を配合したものを、例えば、サンドミル、コロイドミ
ル、ビスコミル、モーターミル、ダイノミル、スパイク
ミル、コスモミル等を用いて各成分を水と共に混練し、
摩砕することによって行われる。適切な条件を設定する
ことで、より均一で微分散された本発明の微粒子金属酸
化物顔料水分散液を得ることができる。
【0027】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。尚、実施例中の「部」及び「%」は特に断りの
ない限り重量基準である。 実施例1 酸化チタン(タイペークA−100、石原産業(株)
製、平均粒子径0.15μm)50部、水膨潤性合成ス
メクタイト(ルーセンタイトSWF、コープケミカル
(株)製)0.3部、カルボン酸型分散剤(ポイズ53
2A、花王(株)製、固形分40%)1部、アンモニア
水(25%)0.1部に、水48.6gを配合し、ガラ
スビーズと共にペイントシェイカー(レッドデビル
(株)製)で90分間分散して、顔料分50%の水分散
液(1)を得た。この分散液を光透過型遠心沈降式粒度
分布測定装置(島津製作所(株)製、SA−CP4)に
かけて、粒度分布を測定したところ、平均粒子径0.1
8μmに微分散されている分散液であることが分かっ
た。この分散液の2ケ月静置後の状態を観察したとこ
ろ、ハードケーキの形成もなく、安定で、分散液の分散
性にも変化がなかった。
【0028】比較例1 実施例1の水膨潤性合成スメクタイト(ルーセンタイト
SWF、コープケミカル(株)製)を使用しないこと以
外は、実施例1と同様にして顔料分50%の水分散液を
得た。この分散液の粒度分布を実施例1と同様に測定し
たところ、平均粒子径0.19μmに微分散されている
分散液であることが分かった。この分散液の2週間静置
後の状態を観察したところ、容器底部にハードケーキを
形成しており、再分散が困難であった。
【0029】実施例2 微粒子酸化チタン(ST−21、石原産業(株)製)3
0部、水膨潤性合成スメクタイト(ルーセンタイトSW
F、コープケミカル(株)製)0.2部、カルボン酸型
分散剤(ディスパーサント5027、サンノプコ(株)
製、固形分20%)7部、クエン酸ソーダ0.18部、
消泡剤(FS−アンチフォーム013B、ダウ・コーニ
ング(株)製)0.1部、アンモニア水(25%)0.
1部に水62.4部を配合し、ガラスビーズと共にペイ
ントシェイカーで4時間分散して、顔料分30%の水分
散液を得た。この分散液を光透過型遠心沈降式粒度分布
測定装置にかけて、粒度分布を測定したところ、平均粒
子径0.06μmに微分散されている分散液であること
が分かった。この分散液の2ケ月静置後の状態を観察し
たところ、ハードケーキの形成もなく、安定で、分散性
にも変化がなかった。
【0030】実施例3 微粒子酸化亜鉛(NANOFINE P−2、堺化学工
業(株)製)30部、水膨潤性合成スメクタイト(ルー
センタイトSWN、コープケミカル(株)製)0.5
部、カルボン酸型分散剤(ディスコートKS−140、
第一工業製薬(株)製、固形分30%)5部、消泡剤
(SNデフォーマー381、サンノプコ(株)製)0.
1部、アンモニア水(25%)0.1部に水64.3部
を配合し、ガラスビーズと共にペイントシェイカーで4
時間分散して、顔料分30%の水分散液を得た。この分
散液を光透過型遠心沈降式粒度分布測定装置にかけて、
粒度分布を測定したところ、平均粒子径0.07μmに
微分散されている分散液であることが分かった。この分
散液の2ケ月静置後の状態を観察したところ、ハードケ
ーキの形成もなく、安定で、分散性にも変化がなかっ
た。
【0031】比較例2 実施例3の水膨潤性合成スメクタイト(ルーセンタイト
SWN、コープケミカル(株)製)を使用しないこと以
外は、実施例3と同様に、顔料分30%の水分散液を得
た。この分散液を光透過型遠心沈降式粒度分布測定装置
にかけて、粒度分布を測定したところ、平均粒子径0.
075μmに微分散されている分散液であることが分か
った。この分散液の1ケ月静置後の状態を観察したとこ
ろ、容器底部にハードケーキを形成しており、再分散が
困難であった。
【0032】実施例4 微粒子酸化鉄(レッドTOR、大日精化工業(株)製)
25部、水膨潤性合成スメクタイト(ルーセンタイトS
WN、コープケミカル(株)製)0.2部、カルボン酸
型分散剤(アロンA−6114、東亜合成(株)製、固
形分40%)2.5部、クエン酸ソーダ0.25部、ア
ンモニア水(25%)0.2部に水72.1部を配合
し、ガラスビーズと共にペイントシェイカーで6時間分
散して、顔料分25%の水分散液を得た。この分散液を
光透過型遠心沈降式粒度分布測定装置にかけて、粒度分
布を測定したところ、平均粒子径0.04μmに微分散
されている分散液であることが分かった。この分散液の
2ケ月静置後の状態を観察したところ、ハードケーキの
形成もなく、安定で、分散性にも変化がなかった。
【0033】比較例3 実施例4の水膨潤性合成スメクタイト(ルーセンタイト
SWN、コープケミカル(株)製)及びクエン酸ソーダ
を使用しないこと以外は、実施例4と同様に、顔料分2
5%の水分散液を得た。この分散液を光透過型遠心沈降
式粒度分布測定装置にかけて、粒度分布を測定したとこ
ろ、平均粒子径0.054μmに微分散されている分散
液であることが分かった。しかし、この分散液は経時と
共に粘度が上昇し、2週間後には流動性のない状態にな
ってしまった。
【0034】実施例5 微粒子複合金属酸化物グリーン(ダイピロキサイドTM
グリーン#3330、大日精化工業(株)製)25部、
水膨潤性合成スメクタイト(ルーセンタイトSWF、コ
ープケミカル(株)製)0.3部、カルボン酸型分散剤
(デモールEP、花王(株)製、固形分25%)6部、
消泡剤(FSアンチフォーム013B、ダウ・コーニン
グ(株)製)0.1部、アンモニア水(25%)0.2
部に水68.4部を配合し、ガラスビーズと共にペイン
トシェイカーで5時間分散して、顔料分25%の水分散
液を得た。この分散液を光透過型遠心沈降式粒度分布測
定装置にかけて、粒度分布を測定したところ、平均粒子
径0.052μmに微分散されている分散液であること
が分かった。この分散液の2ケ月静置後の状態を観察し
たところ、ハードケーキの形成もなく、安定で、分散性
にも変化がなかった。
【0035】実施例6 微粒子複合金属酸化物ブルー(ダイピロキサイドTMブ
ルー#3490、大日精化工業(株)製)250部、水
膨潤性合成スメクタイト(ルーセンタイトSWF、コー
プケミカル(株)製)4部、カルボン酸型分散剤(ディ
スコートKS−140、第一工業製薬(株)製、固形分
30%)33.3部、消泡剤(FSアンチフォーム01
3B、ダウ・コーニング(株)製)1部、アンモニア水
(25%)1部に水710.7部を配合し、内容量2リ
ットルのボールミルにてジルコニアビーズと共に30時
間分散して、顔料分25%の水分散液を得た。この分散
液を光透過型遠心沈降式粒度分布測定装置にかけて、粒
度分布を測定したところ、平均粒子径0.058μmに
微分散されている分散液であることが分かった。この分
散液の2ケ月静置後の状態を観察したところ、ハードケ
ーキの形成もなく、安定で、分散性にも変化がなかっ
た。
【0036】比較例4 実施例6の水膨潤性合成スメクタイト(ルーセンタイト
SWF、コープケミカル(株)製)を使用しないこと以
外は、実施例6と同様に、顔料分25%の水分散液を得
た。この分散液を光透過型遠心沈降式粒度分布測定装置
にかけて、粒度分布を測定したところ、平均粒子径0.
055μmに微分散されている分散液であることが分か
った。この分散液の1ケ月静置後の状態を観察したとこ
ろ、容器底部にハードケーキを形成しており、再分散が
困難であった。次に実施例で得られた本発明の分散液を
用いた試験例を以下に示す。
【0037】試験例1 実施例3で得られた本発明の分散液を用い、市販のフッ
素樹脂エマルジョンに添加して、塗膜を作成し、紫外線
の吸収能及び可視光の透過率を測定した。微粒子の酸化
亜鉛が樹脂固形分に対し、10%となるように以下の配
合にて塗料を作成した。 フッ素エマルジョン(固形分50%) 100部 テキサノール(造膜助剤) 10部実施例3の分散液 16.7部 計 126.7部 以上の配合となるように各成分を計り取り、ディスパー
1000rpmで5分間混合し、試験用の塗料を作成し
た。この塗料をガラス板に5μmの厚みとなるように塗
布し、紫外線部及び可視部の透過率を測定した。図1に
その結果を示す。
【0038】試験例2 次に実施例4、5及び6で得られた本発明の水分散液を
用い、市販のアクリルシリコンエマルジョンに添加して
塗膜を作成し、可視光の透過率及び塗膜物性への影響を
見るための促進耐候性試験を行った。この時、微粒子酸
化鉄は樹脂固形分に対し10%となるように、又、微粒
子複合金属酸化物グリーン、ブルーについては、樹脂固
形分に対し20%となるよう以下の配合にて塗料を作成
した。
【0039】 (実施例4の分散液使用) アクリルシリコンエマルジョン(固形分50%) 100部 テキサノール 6部 実施例4の分散液 20部 水 10部 計 136部
【0040】 (実施例5の分散液使用) アクリルシリコンエマルジョン(固形分50%) 100部 テキサノール 6部 実施例5の分散液 40部 水 10部 計 156部
【0041】 (実施例6の分散液使用) アクリルシリコンエマルジョン(固形分50%) 100部 テキサノール 6部 実施例6の分散液 40部 水 10部 計 156部
【0042】以上の配合となるように各成分を計り取
り、ディスパー1000rpmで5分間混合し、試験用
の塗料を作成した。可視光の透過率測定用として各塗料
をガラス板に5μmの厚みとなるように塗布し試験板を
作成した。促進耐候性用として各塗料をアルミの標準試
験板に#40のバーコーターにて塗布し、1日セッティ
ング後80℃、1時間加熱して試験用の塗板を作成し
た。促進耐候性試験は、スーパーUVテスターを用いて
行った。条件はLight/16h Dew/8hで、
パネル温度63℃に設定して行った。評価は促進試験後
のグロスの保持率によった。結果を図2及び表1に示
す。
【0043】
【0044】
【発明の効果】これまでの実施例及び試験例からも明ら
かなように、本発明の分散液は、顔料の分散性に優れ、
長期の安定性が良く、微粒子金属酸化物顔料の特徴を損
なうことなく、本発明の分散液を使用した場合でも塗膜
物性への影響が少なく好適に使用可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 試験例1の紫外線部及び可視部の透過率。
【図2】 試験例2の可視部の透過率。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高鴨 雅則 東京都中央区日本橋馬喰町1−7−6 大 日精化工業株式会社内 (72)発明者 太田 隆啓 東京都中央区日本橋馬喰町1−7−6 大 日精化工業株式会社内 Fターム(参考) 4J037 AA11 AA15 AA22 AA25 AA29 CA25 CB09 CC13 CC16 CC24 DD05 DD24 EE43 FF15 FF23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒子径0.2μm以下の金属酸化物
    顔料と、水と、水膨潤性スメクタイトと、分散剤とを含
    有することを特徴とする微粒子金属酸化物顔料水分散
    液。
  2. 【請求項2】 水100重量部に対し、微粒子金属酸化
    物顔料を10〜120重量部含有する請求項1に記載の
    微粒子金属酸化物顔料水分散液。
  3. 【請求項3】 微粒子金属酸化顔料が、酸化チタン、酸
    化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウム及び複合金属酸化物
    顔料から選ばれる少なくとも1種の微粒子顔料である請
    求項1に記載の微粒子金属酸化物顔料水分散液。
  4. 【請求項4】 水膨潤性スメクタイトが、合成スメクタ
    イトであり、且つ微粒子である請求項1に記載の微粒子
    金属酸化物顔料水分散液。
  5. 【請求項5】 分散剤が、アニオン性のカルボン酸型で
    あり、顔料100重量部に対し0.1〜10重量部の割
    合で含有する請求項1に記載の微粒子金属酸化物顔料水
    分散液。
  6. 【請求項6】 分散剤1重量部に対し、水膨潤性スメク
    タイトを0.01〜1重量部の割合で含有する請求項1
    に記載の微粒子金属酸化物顔料水分散液。
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