JP2007009198A - 固形水彩絵の具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 水又はその他の水溶性媒体を含ませた画筆で表面を擦る事により、使用する色を画筆に含ませ画用紙等の描画対象に塗描することのできる固形状水彩絵の具において、水溶け性が良く、発色を阻害しない固形水彩絵の具の提供。
【解決手段】 顔料と定着剤と塩基性炭酸マグネシウムの薄片状結晶からなる管状の凝集粒子を少なくとも含有し、該管状の粒子の外径が1μm以上51μm以下、長さが5以上200以下、長さ/外径の比が2以上50以下である固形水彩絵の具。
【選択図】 なし

Description

本発明は、水又はその他の水溶性媒体を含ませた画筆で表面を擦る事により、使用する色を画筆に含ませ画用紙等の描画対象に塗描することのできる固形状水彩絵の具に関する。
従来、固形水彩絵の具は、原料をペースト状に混練した後に乾燥粉砕したものを圧縮成型したり、原料をヘンシェルミキサー等で混合したものを圧縮成型して作られている。または、原料を混合した半乾燥状態のものをロール等で板状に押し出し、乾燥後に適宜形状に裁断したりするなどして作られていた。
しかし、これらは、硬く固まっている為に、水又はその他の水溶性媒体が浸透し難く、その色が画筆に含まれ難いという欠点があった。
そこで、水溶性糊料や非イオン性界面活性剤、湿潤剤を含ませた珪藻土の如き多孔質状の充填剤を混練して、水や水溶性媒体が浸透しやすいものとするものが知られている(特許文献1)。
特開昭53−23725号公報
しかし、水溶性糊料や非イオン性界面活性剤、湿潤剤を含ませた珪藻土の如き多孔質状の充填剤を用いた場合、水の浸透を早める為に多孔質充填剤を多量に配合しなければならない。そのため水や水溶性媒体を含ませた筆で表面を擦り、絵の具を使用する場合、固形水彩絵の具中に、多量に配合してある多孔質充填剤が顔料の発色を阻害し発色が悪くなるという問題が発生する。
本発明は、水又はその他の水性溶媒に溶けやすく、絵の具の発色を阻害しない固形水彩絵の具を提供することを目的とする。
本発明は、顔料と、定着剤と、塩基性炭酸マグネシウムの薄片状結晶の凝集体である管状の粒子を少なくとも含む固形水彩絵の具を要旨とするものである。
本発明において、塩基性炭酸マグネシウムの薄片状結晶の凝集体である管状の粒子は、固形水彩絵の具内の顔料と定着剤の間に不規則に入り込んでいると考えられる。この粒子は全体として棒状であるので、固められた配合物中に不規則な方向を向いて分散された状態で入り込み立体障害を生む。この棒状であることの立体障害に加えて、粒子が薄片状結晶の凝集体であることによって、管状粒子が顔料同士や顔料と定着剤の間に存在する状態では、粒子表面の薄片の凹凸により、顔料や定着剤などの配合物同士の接触面積を極小にすることができると考えられ、固形水彩が強固に固まることを防止し、顔料と顔料の間に水を浸透させやすくなるものと推察される。また、管状の粒子は、固形水彩絵の具の中で、顔料粒子の層に楔を打ち込む様な形で表面にも露出して配置され、固形水彩絵の具の表面に付着した水が管状粒子の管内を伝って、容易に内部まで浸透するため、内部の定着剤までもが溶解し、水溶けが良くなると考えられる。よって、少量の水でも容易に溶解して使用できる状態を形成できるものと推察される。
更に、上述の如く、この管状の粒子は少ない配合量でも、水に対する溶解性が充分な固形水彩絵の具とすることができるので、塗布跡の発色に対して、配合する粒子の影響を極力少ないものとすることができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
顔料は、着色材として使用するものであって、従来公知の酸化チタン、酸化亜鉛、カーボンブラック、鉄黒、アニリンブラック、ボーンブラック、ハンザイエロー、ベンジジンイエロー、タートラジンレーキ、パーマネントイエロートナー、カドミウムイエロー、ベンジジンオレンジ、クロムバーミリオン、カドミウムオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ファーストオレンジレーキ、レーキレッドC、弁柄、ワッチングレッド、ブリリアントカーミン6B、パーマネントレッドF5R、パーマネントレッド2B、パーマネントレッドFRLL、カーマインレーキ、キナクリドンレッド、メチルバイオレットレーキ、ファーストバイオレットB、キナクリドンバイオレット、インダスレンバイオレット、フタロシアニンブルー、ファーストスカイブルー、紺青、群青、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニングリーン、マーカライトグリーンレーキ、ピグメントグリーンB、ビリジアン、シェンナー、アンバー、アルミニウム粉末、ブロンズ粉末など、有機顔料、無機顔料及び金属粉顔料や、染料や顔料を樹脂粉体と組み合わせた着色加工粉体及び蛍光顔料などや、天然マイカの表面を金属酸化物で被覆したものや、合成マイカの表面を金属酸化物で被覆したパール顔料などの中から、適宣選択して用いることができる。
また、乾燥工程を使用する固形水彩絵の具の場合は、顔料を分散剤で分散させた加工顔料も用いることができ、例えば、ユニスパースイエロー10GN−S、ユニスパースDPPオレンジRA−S、ユニスパースレッド2G−S、ユニスパースバイオレットB−S、ユニスパースブルーB−S、ユニスパースグリーンG−S、ユニスパースブラックC−S(以上チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)コラニールイエロー10G130、同レッドFGRG130、同カーミンFB130、同バイオレットRL130、同ブルーA2R200、同ブルーA2R130、同ブルーB2G130、同グリーンGG131、同ブラックPR130、同オキサイドブルーCD100、同オキサイドグリーンG131、ホストファインブルーB2G、同イエローHR、同ブラックT、(以上、クラリアント製)EMFカラーイエロー3G、同オレンジO、同レッドHFB、同レッドHR、同ブルーHG、同バイオレットHB(以上、東洋インキ製造(株)製、NKW2103、同2104、同2105、同2117、同2167、同2108(以上、日本蛍光(株)製を例示することができる。
顔料は単独もしくは2種以上混合して使用することができ、その使用量は、顔料の種類や他の成分により異なるものの、水性顔料組成物全量に対して1重量%以上30重量%以下が好ましい。
定着剤は、展色剤としても用いるものである。本発明の固形水彩絵の具による筆跡又は、塗布後に皮膜形成能を与え、被筆記面や非塗布面への付着性能を付与したり、水等で溶解時の顔料の分散性を付与したりするといった目的で使用する。水に可溶又は分散するものであれば、使用可能であり、水溶性高分子を用いることが出来る。具体的には、膠、アラビアガム、デキストリン等の天然水溶性高分子やカルボキシルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等の半合成水溶性高分子、ポリビニールアルコール、アクリル系樹脂等の合成水溶性高分子が使用できる。
ここで、カルボキシルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース系半合成樹脂は、木材のセルロースの水酸基に他の置換基をエーテル結合させて作られるもので、カルボキシルメチルセルロースは、CMCダイセル1120、同1140、同1170、同1190、同2260、同1290、同1380(以上、ダイセル工業(株))、セロゲン5A、セロゲン7A(以上、第一工業製薬(株)製)が例示できる。ヒドロキシエチルセルロースは、HECダイセルSP900、同SP600、同SP400、同SP200(以上、ダイセル工業(株)製)、チローゼH300P、同H4000P、同10000P(以上、クラリアントポリマー(株)製)が例示できる。ヒドロキシプロピルセルロースは、日曹HPC−SSL、同SL、同L、同M、同H(以上、日本曹達(株)製)を例示することが出来る。
また、ポリビニールアルコールは、ポリ酢酸ビニルをアルカリ、酸でケン化することによって得られる水溶性合成高分子であり、市販品としては、ゴーセノールGH−23、同GH−20、同GH−17、同GM−14、同GM−14L、同GL−05、同Gl−03、同KH−20、同KH−17、同KM−11、同KM−11、同KL−05、同KP−08、同KP−06、同NK−05(以上、日本合成化学工業(株)製)、クラレポバールPVA203,同PVA205、同PVA210、同PVA217、同PVA220、同PVA224、同PVA235、同PVA217E、同PVA217EE、同PVA220E、同PVA224E、同PVA403、同PVA405、同PVA420、同PVA420H(以上、(株)クラレ製)、JポバールJP−04、同JP−05、同JP−10、同JP−15、同JP−18、同JP−20、同JP−24、同JP−33、同VP−18、同JP−05S、同JP−18S(以上、日本酢ビ・ポバール(株)製)が例示できる。
更に、アクリル樹脂は、アクリル酸及びその誘導体を重合したものの酸末端基アルカリ塩にし、水に溶けるようにしたものであり、具体的には、メタクリル酸メチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、メタクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチルなどのエステル、又は前記アクリル酸エステルやメタクリル酸エステルを組み合わせた共重合体、スチレン−アクリル酸エステルコポリマー系などが挙げられる。具体的には、グラスコールLS40、同LS41、同LS23、同HA2、同HN2(以上、アライドコロイドリッテッド社製)、ジョンクリル62、同61J、同354、同501(以上、ジョンソン(株)製)が例示できる。
本発明で使用される塩基性炭酸マグネシウムの薄片状結晶の凝集体である管状の粒子は、例えば、水溶液中にて水溶性マグネシウム塩と水溶性炭酸塩とを混合し、20〜60℃の温度で、正炭酸マグネシウムの柱状粒子を生成させる第一ステップと、該正炭酸マグネシウムの柱状粒子の懸濁液を第一ステップで正炭酸マグネシウムを生成させた温度より高い温度であって、かつ35〜80℃の温度で加熱処理する第2ステップとを有する工程で製造することができる。この2つのステップを有する工程で製造されることにより、薄片状微細結晶からなる管状の凝集粒子の塩基性マグネシウムが製造できる。
前述した薄片状微細結晶が凝集した粒子の外径が1μm以上20μm以下、長さが5μm以上200μm以下、長さ/外径の比が2以上50以下の範囲の塩基性炭酸マグネシウムは日鉄鉱業(株)より開発試作品名マグチューブとして提供されている。また、このマグチューブの管の内面に酸化チタンを内包したものも同じく日鉄鉱業(株)より提供されている。
薄片状微細結晶が凝集した塩基性炭酸マグネシウムの使用量は、特に限定されないが固形水彩絵の具全量に対して0.01重量%以上1.0重量%以下で、固形水彩絵の具のひび割れや塗布後の発色性を考慮すると、更により好ましくは0.1重量%以上0.3重量%以下が好ましい。使用量が0.01重量%未満の時は、水溶け性の効果が得られなかったり、また、1.0重量%を超えたときは、水溶け性の効果は得られるものの、塗布後の発色が悪くなったり、固形水彩絵の具がひび割れたりする。
また、必要に応じて、上記各成分以外を配合することもできる。凍結防止剤、乾燥遅延剤等として、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ソルビトール等、体質顔料としてカオリン、タルク、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等や、防腐剤・防カビ剤としてフェノール、クロロアセトアミド、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−ピリジンチオール−1−オキサイド・ナトリウム塩、デヒドロ酢酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、フェノキシエタノールなどが挙げられ、これらは各々2種以上を併用しても良い。さらに防錆剤、脱泡剤、消泡剤、界面活性剤などと併用し得ること勿論である。
本発明の固形水彩絵の具は、上記成分をヘンシェルミキサー等の従来公知の攪拌、分散機にて混合分散した後、打錠機等にて高圧で固めたり、上記成分に水を加えた後、ターボミキサーや3本ロールミル、横型ボールミルまたは、横型ビーズミルなどといった従来公知の攪拌、分散機にて混合分散後、乾燥することにより容易に得ることができる。
以下、実施例に基づき本発明を説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
酸化チタン 0.1重量部
群青(C.I.Pigment Name Blue29) 17.3重量部
重質炭酸カルシウム 10.0重量部
マグチューブ 口径約1μm(塩基性炭酸マグネシウムの薄片状微細結晶が管状に凝集した粒子、BET比表面積:160m/g、日鉄鉱業(株)製)0.5重量部
アラビアガム 8.0重量部
培焼デキストリン 42.2重量部
グリセリン 5.3重量部
水 37.7重量部
フェノキシエタノール 0.6重量部
上記成分をラボミキサーで15分攪拌した後、3本ロールミルにて2回通しを行ない60℃の恒温槽で5日間乾燥させ青色の固形水彩絵の具を得た。
(実施例2)
ウオッチングレッド(C.I.Pigment Name Red48:3)
2.0重量部
軽質炭酸カルシウム 20.0重量部
マグチューブ 口径約0.5μm(塩基性炭酸マグネシウムの薄片状微細結晶が管状に凝集した粒子、BET比表面積:196m/g、日鉄鉱業(株)製)
0.1重量部
培焼デキストリン 16.5重量部
グリセリン 6.7重量部
水 40.4重量部
β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩 0.2重量部
フェノール 0.2重量部
上記成分をラボミキサーで15分攪拌した後、3本ロールミルにて2回通しを行ない60℃の恒温槽で5日間乾燥させ赤色の固形水彩絵の具を得た。
(実施例3)
ハンザイエロー10G(C.I.Pigment Name Yellow3)
1.3重量部
フタロシアニングリーン(C.I.Pigment Name Green7)
2.3重量部
フタロシアニンブルー(C.I.Pigment Name Blue15:3)
1.0重量部
重質炭酸カルシウム 6.7重量部
軽質炭酸カルシウム 10.0重量部
マグチューブ酸化チタン内包品(M−T20) 口径約1μm(酸化チタンを管内に内包した塩基性炭酸マグネシウムの薄片状微細結晶が管状に凝集した粒子、BET比表面積:160m/g、日鉄鉱業(株)製) 0.5重量部
アラビアガム 8.7重量部
培焼デキストリン 47.0重量部
プロピレングリコール 6.0重量部
水 24重量部
β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩 0.3重量部
プロクセルGXL(S)(アビシア(株)製) 0.2重量部
上記成分をラボミキサーで15分攪拌した後、3本ロールミルにて2回通しを行ない60℃の恒温槽で5日間乾燥させ緑色の固形水彩絵の具を得た。
(比較例1)
実施例1において、「マグチューブ 口径約1μm」を除いた他は、実施例1と同様になして固形水彩絵の具を得た。
(比較例2)
実施例1において、「マグチューブ 口径約1μm」の全量をシリカ0.5重量部に代えた他は、実施例1と同様になして固形水彩絵の具を得た。
(比較例3)
実施例2において、「マグチューブ 口径約0.5μm」を除いた他は、実施例2と同様になして固形水彩絵の具を得た。
(比較例4)
実施例2において、「マグチューブ 口径約0.5μm」全量と軽質炭酸カルシウム20重量部のうちの10重量部をSuper−floss(珪藻土、Johns Manville社製)10.1重量部に代えた他は、実施例2と同様になして固形水彩絵の具を得た。
(比較例5)
実施例3において、「マグチューブ酸化チタン内包品(M−T20)口径約1μm」を除いた他は、実施例3と同様になして固形水彩絵の具を得た。
(比較例6)
実施例3において、「マグチューブ酸化チタン内包品(M−T20)口径約1μm」の全量をシリカ0.5重量部に代えた他は、実施例3と同様になして固形水彩絵の具を得た。
上記実施例1〜3、比較例1〜6により得た固形水彩絵の具の発色性及び溶解性を確認した。
結果を表1に示す。
Figure 2007009198
発色性測定方法
固形水彩絵の具に0.1gの蒸留水を滴下し、1分後に画筆(ZBNF−6(ぺんてる製))にて固形水彩上の水に溶けた絵の具を採り、図画用紙(坪量73.3〜210g/立方メートル、白色度75%以上のもの)に1×1平方センチメートルの大きさに塗布した後室温にて30分乾燥させた描画面を分光式色差計NF−777(日本電色工業(株)製)にて彩度(C値)を測定した。この彩度の値が高い程、発色は鮮やかである。
溶解性測定方法
直径2cm、厚さ4mmに成型した固形水彩を、15×15cmのガーゼ(白十字(株)製、日本薬局方ガーゼタイプI)に包み、150mlの蒸留水の入ったガラス瓶に吊るす様に浸し、蒸留水をマグネチックスターラーにてゆっくりと2時間室温にて攪拌する。攪拌後、ガーゼに残った絵の具を取り出し、50℃で5時間乾燥させ、乾燥前の固形水彩に対する乾燥後の固形水彩の重量の比率を測定した。乾燥前の固形水彩に対する乾燥後の固形水彩の重量比率が小さいほど溶解性が良い。
塗布性測定方法
固形水彩絵の具に0.1gの蒸留水を滴下し、1分後に画筆(ZBNF−6、ぺんてる(株)製)にて固形水彩上の水に溶けた絵の具を採り、図画用紙(坪量73.3〜210g/m、白色度75%以上のもの)に1×1cmの大きさに塗布した後、25℃55%にて30分乾燥させた描画面を分光式色差計NF−777(日本電色工業(株)製)にて画用紙との相対反射濃度を測定した。この時の反射角レスポンスの種類は、ステータスAに設定した。また、反射濃度は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)に分解され測定されるので、実施例での測定値の一番大きな値の成分で比較した。この濃度の値が大きいほど色が濃く、絵の具の塗布性が良い。

Claims (4)

  1. 顔料と、定着剤と、塩基性炭酸マグネシウムの薄片状結晶の凝集体である管状の粒子を少なくとも含む固形水彩絵の具。
  2. 前記管状の粒子の外径が1μm以上20μm以下、長さが5μm以上200μm以下、長さ/外径の比が2以上50以下である請求項1に記載の固形水彩絵の具。
  3. 前記管状の粒子の内径が0.5μm以上5μm以下である請求項1又は請求項2に記載の固形水彩絵の具。
  4. 前記管状の凝集粒子が、BET法での比表面積が、40m/g以上200m/g以下である請求項1乃至3のいずれかに記載の固形水彩絵の具。
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