JP2007077339A - 絵具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 斑点模様の塗膜を形成することができる絵具を提供する。
【解決手段】
塗膜に斑点模様を形成する含水状態のゲル粒子が含まれており、
上記ゲル粒子は着色剤と分散剤と水が含まれている寒天から構成され、
前記ゲル粒子は、異なる着色剤を含む複数種類の前記ゲル粒子から構成されており、
前記ゲル粒子の形状が、ハート形、星形、三角形、丸形、不定形、ひし形、スペード形、矢印形、音符形、キャラクター形、文字形の群から選ばれる少なくとも1種以上の形状である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、斑点模様の塗膜を形成することができる絵具に関するものである。
従来、水性媒体中に分散した着色骨材として大きさ1〜4mm、厚さ0.1〜0.2mmの鱗片状ゲル着色粒子および有色または着色された球状微細粒子の組合せを使用した水性多彩被覆組成物が提供されている(特許文献1)。
特開平7−247450号公報
しかし、特許文献1は鱗片状ゲル着色粒子を用いて、色調の異なった多彩模様を形成する技術を開示しているが、吹き付け塗り用組成物であるため、斑点模様の塗膜を形成する場合、下地を塗り、乾燥するのを待ってからこの組成物を用いて斑部分を塗る必要があり、一度塗りで簡単に多彩な斑模様を塗膜に形成することはできなかった。
本発明の課題は、一度塗りで簡単に多彩な斑模様を塗膜に形成することができる絵具を提供するところにある。
本発明は、塗膜に斑点模様を形成する含水状態のゲル粒子が含まれている絵具である。含水状態のゲル粒子を含むことにより、斑点模様を構成する粒子径の大きなゲル粒子であっても、絵具中において沈降しにくいため、絵具中での分散状態が良好であり、これによって、塗布後乾燥に伴いゲル粒子がやせて平滑な斑模様の塗膜を形成することができる。
前記ゲル粒子としては寒天が特に好ましい。また前記ゲル粒子の好ましい態様としては着色剤と分散剤と水が含まれているゲル粒子である。ゲル粒子に含まれる着色剤として金属粉顔料、蛍光顔料、パール顔料及び光輝性顔料の群から選ばれる少なくとも1種の光輝顔料を含ませることが好ましい。
本発明の絵具は、含水状態のゲル粒子が含まれている絵具であるため、斑点模様を構成する粒子径の大きなゲル粒子であっても、絵具中において沈降しにくいため、絵具中で良好に分散し、これによって、塗布後乾燥に伴いゲル粒子がやせて平滑な塗膜を斑模様として一度に形成することができる。
<ゲル粒子>
本発明で用いるゲル粒子としては、含水可能なゲル粒子、特に着色剤と水、中でも着色剤と分散剤と水を含有可能なゲル粒子であれば特に限定されない。例えば、寒天、カラギーナン、ジェラン、アルギン酸カルシウム、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、アルブミン、カゼイン、ポリビニルアルコール、アセチル化ポリビニルアルコールなどの粒子(ゲル粒子)を挙げることができる。中でも、寒天の粒子が好ましい。
前記ゲル粒子は、異なる着色剤を含む複数種類のゲル粒子から構成されていてもよい。また前記ゲル粒子の形状として、ハート形、星形、三角形、丸形、不定形、ひし形、スペード形、矢印形、音符形、キャラクター形、文字形の群から選ばれる少なくとも1種以上の形状とすることにより、興味のある斑模様の塗膜を形成することができる。
ゲル粒子の粒子径も特に限定されず、所望とする斑点模様に対応する粒子径であれば差し支えないが、0.5〜10mmの範囲内の粒子径を持つゲル粒子であれば塗膜に多彩な斑模様を形成することができる。また前記ゲル粒子は、異なる粒子径を持つ複数種類のゲル粒子から構成することも可能である。
本ゲル粒子は、絵具全量に対して0.1〜50重量%が好ましく、1〜30重量%含有することがより好ましい。本ゲル粒子を50重量%越えて含有させると、配合量が多すぎるため、塗布しにくくなる。一方、本粒子が0.1重量%未満であれば、配合量が少なすぎるため斑模様を塗膜に形成することが困難となる。
前記ゲル粒子を着色するには、例えば着色剤をゲル形成原料に配合しゲル化後粉砕するか、着色剤をゲル形成原料に配合し、これを所定の型に流し込んでゲル化させる。ゲル粒子には着色剤と水、或は着色顔料と顔料分散剤と水が含まれる。なお、上記着色剤としては、例えば、酸性染料、直接染料、塩基性染料などの水溶性染料のほか、カーボンブラック、アニリンブラック、鉄黒、酸化チタン、アルミナのシリカ、タルクなどの無機顔料、アゾ系顔料、ナフトール系顔料、フタロシアニン系顔料、スレン系顔料、キナクリドン系顔料、群青、紺青、アンスラキノン系顔料、ジオキサン系顔料、ジオキサジン系顔料、インジゴ系顔料、チオインジゴ系顔料、ペリノン系顔料、ペリレン系顔料、インドレノン系顔料、アゾメチン系顔料などの有機顔料のほか、アルミニウム粉、ブロンズ粉等などの金属粉顔料、蛍光顔料、パール顔料、光輝性顔料などが挙げられる。また、これらを顔料分散体として用いることもできる。顔料の場合であれば、例えば粒径0.05〜0.5μmの顔料が好ましい。また本発明ではこれらの着色剤は1種又は2種以上を混合して使用することもできる。また、球状、偏平状、中空等の各種形状のプラスチックピグメント(合成樹脂粒子顔料)などを用いることができる。上記樹脂粉末は顔料・染料で着色して着色樹脂エマルジョンとして使用することができる。
上記光輝性顔料としては、例えば、金属被覆ガラスフレーク顔料、金属被覆無機顔料、金属酸化物被覆無機顔料、アルミニウム粉顔料等の金属粉顔料、金属箔、金属が蒸着されたフィルム、金属蒸着膜(例えば、フィルムに蒸着された金属蒸着層を剥離して得られる金属蒸着膜)などが挙げられる。ここで、金属ガラスフレーク顔料とは、フレーク状ガラスが金属(合金)で被覆された構造からなる顔料として定義される。また、金属被覆無機顔料とは、金属(合金)が被覆された無機顔料を総称するものとして定義される。金属酸化物が被覆された無機顔料(例えば金属酸化物が被覆されたアルミニウム等の金属顔料)も用いることができる。
また、隠蔽性のある酸化チタン、アルキレンビスメラミン誘導体、球状・偏平状等の各種形状のプラスチックピグメント(合成樹脂粒子顔料)など、各種の無機顔料又は有機白色顔料などの隠蔽性顔料を単独又は混合して用いることもできる。
またこれらの着色剤は、前記プラスチックピグメント(合成樹脂粒子顔料)に限らず、水中に分散させた顔料分散体として用いることができる。
エマルション系絵具の場合、本発明は前記粒子を分散させ塗膜に定着させるために合成樹脂エマルションを用いることができる。合成樹脂エマルションは、前記絵具中に同組成物全量に対して固形分で30〜70%含有することが好ましい。合成樹脂エマルションとしては、アクリル系樹脂エマルション、スチレンアクリル系樹脂エマルション、アルキッド系樹脂エマルション、ウレタン系樹脂エマルションなどを例示することができる。
具体的には、前記アクリル系樹脂エマルションとしては、商品名「モビニールDM772」(クラリアントポリマー株式会社製)、商品名「モビニールDM5」(クラリアントポリマー株式会社製)などが挙げられる。また、商品名「ニカゾールFX138Y」(日本カーバイト社製)、商品名「ニカゾールRX242A」(日本カーバイト社製)、商品名「モビニールLDM7520」(クラリアントポリマー社製)を例示することができる。また、スチレンアクリル系樹脂エマルションとしては、商品名「ボンコートNST100」(大日本インキ社製)、商品名「モビニール972」(クラリアントポリマー社製)を例示することができる。アルキッド系樹脂エマルションとしては商品名「ウォーターゾルCD520」(大日本インキ社製)、ウレタン系樹脂エマルションとしては商品名「スーパーフレックス500」(第一工業製薬社製)等を各例示することができる。
特に、アクリル系エマルション、スチレンアクリル系エマルションを好適に用いることができる。なお、2種以上のエマルションを混合して用いることもできる。
前記樹脂エマルションの含有量は、絵具全量に対して同組成物中に固形分で30〜70重量%が好ましく、固形分で35〜55重量%がさらに好ましい。前記樹脂エマルションが固形分で30重量%未満であると、塗膜に対する前記ゲル粒子の定着性が低下する。前記樹脂エマルションが固形分で70重量%を超えると、前記樹脂粒子が過剰に存在するため、絵具の経時安定性が低下する。
また、水溶性樹脂絵具の場合は水溶性樹脂を用いることができる。水溶性樹脂としては、例えばカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルロース、メチルセルロース等のセルロース系樹脂、アクリル系、スチレンアクリル系等の樹脂(共重合体を含む)、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂、アラビアガム、デキストリン等を挙げることができる。
前記水溶性樹脂の含有量は、絵具全量に対して同組成物中に固形分で0.1〜50重量%が好ましく、固形分で0.5〜30重量%がさらに好ましい。前記水溶性樹脂が固形分で30重量%未満であると、筆記線(筆跡)や塗膜に対する前記粒子の定着性が低下する。前記樹脂エマルションが固形分で70重量%を超えると、樹脂粒子が過剰に存在するため、絵具の経時安定性が低下する。
<増粘剤>
本発明には、絵具の粘度を調整するために増粘剤を用いることが好ましい。特に、エマルション絵具の場合、増粘剤を用いることが好ましい。例えばポリアクリル酸、架橋型ポリアクリル酸等のポリアクリル酸系を用いることができる。また、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルロース、メチルセルロース等のセルロース系樹脂のほか、ウェランガム、ラムザンガム、アルカガム、キサンタンガム等の多糖類を用いることもできる。
上記増粘剤の含有量は、絵具全量に対して0.05〜5重量%が好ましく、0.1〜0.5重量%が好ましい。上記増粘剤が絵具全量に対して0.05重量%未満の場合、前記ゲル粒子の分散性が悪化する。上記ゲル粒子が絵具全量に対して5重量%を超える場合は、絵具が高粘度となり塗布性が低下する。
本発明の好ましい絵具としては、
絵具全量に対して、
a)直径0.5〜10mmの寒天からなる粒子 1〜50重量%
b)アクリル系又はスチレンアクリル系合成樹脂エマルション(固形分)
30〜70重量%
c)増粘剤 0.1〜0.5重量%
を含有する絵具が採用できるものである。
<水>
なお、水は、絵具を構成する成分の全量に対して残部が含まれる。
<その他の成分>
その他、本発明の絵具には、下地色用の着色剤、保湿剤、体質材、界面活性剤、防腐防黴剤、防錆剤、分散剤、消泡剤などを用いることができる。
前記着色剤としては、斑点模様の下地色としての着色効果を有することが求められる。
前記ゲル粒子に含有する着色剤と同様、例えば、酸性染料、直接染料、塩基性染料などの水溶性染料のほか、カーボンブラック、アニリンブラック、鉄黒、酸化チタン、アルミナのシリカ、タルクなどの無機顔料、アゾ系顔料、ナフトール系顔料、フタロシアニン系顔料、スレン系顔料、キナクリドン系顔料、群青、紺青、アンスラキノン系顔料、ジオキサン系顔料、ジオキサジン系顔料、インジゴ系顔料、チオインジゴ系顔料、ペリノン系顔料、ペリレン系顔料、インドレノン系顔料、アゾメチン系顔料などの有機顔料のほか、アルミニウム粉、ブロンズ粉等などの金属粉顔料、蛍光顔料、パール顔料、光輝性顔料などが挙げられる。また、これらを顔料分散体として用いることもできる。顔料の場合であれば、例えば粒径0.05〜100μmの顔料が好ましい。また本発明ではこれらの着色剤は1種又は2種以上を混合して使用することもできる。また、球状、偏平状、中空等の各種形状のプラスチックピグメント(合成樹脂粒子顔料)などを用いることができる。上記樹脂粉末は顔料・染料で着色して着色樹脂エマルジョンとして使用することができる。
上記光輝性顔料としては、例えば、金属被覆ガラスフレーク顔料、金属被覆無機顔料、金属酸化物被覆無機顔料、アルミニウム粉顔料等の金属粉顔料、金属箔、金属が蒸着されたフィルム、金属蒸着膜(例えば、フィルムに蒸着された金属蒸着層を剥離して得られる金属蒸着膜)などが挙げられる。ここで、金属ガラスフレーク顔料とは、フレーク状ガラスが金属(合金)で被覆された構造からなる顔料として定義される。また、金属被覆無機顔料とは、金属(合金)が被覆された無機顔料を総称するものとして定義される。金属酸化物が被覆された無機顔料(例えば金属酸化物が被覆されたアルミニウム等の金属顔料)も用いることができる。
また、隠蔽性のある酸化チタン、アルキレンビスメラミン誘導体、球状・偏平状等の各種形状のプラスチックピグメント(合成樹脂粒子顔料)など、各種の無機顔料又は有機白色顔料などの隠蔽性顔料を単独又は混合して用いることもできる。
またこれらの着色剤は、前記プラスチックピグメント(合成樹脂粒子顔料)に限らず、水中に分散させた顔料分散体として用いることができる。
この下地色を構成する着色剤の含有量は、絵具全量に対して0〜20重量%が好ましく、0〜10重量%がさらに好ましい。
保湿剤としてはグリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール等の水溶性有機溶剤を用いることができる。
防腐防黴剤としては「プロクセルXL−2」(ベンゾイソチアゾリン系、アビシア社製)が例示でき、必要に応じて、1.0%程度までの量でそれぞれ配合することができる。また、消泡剤としては「ノプコ8034L」(シリコン系、サンノプコ社製)等が好適に使用できるものとして例示できる。これは必要に応じて0.5%程度までの量を配合することができる。
水溶性樹脂絵具の場合は体質顔料を用いることができる。体質顔料としては具体的には、炭酸カルシウム、タルク、沈降性硫酸バリウム、アルミナシリケート、酸化ケイ素、ベントナイト、クレーなどが挙げられる。界面活性剤としては「ラベリンFW」(アニオン系界面活性剤、第一工業製薬社製)を用いることができる。
まず、不定形状のゲル粒子(青色ゲル粒子)の作製工程として、水を加温(100℃)し、次にゲル形成原料(寒天)を投入し、攪拌溶解させた。次に、70℃に徐冷し、後述する着色剤(水性顔料分散体)を投入した後、攪拌した。続いて、これを水冷し、寒天を固まらせた後、ディゾルバで必要粒子径に粉砕した。
次に、ハート型のゲル粒子(赤色ゲル粒子)或は星型のゲル粒子(光輝色ゲル粒子)の作製工程として、水を加温(100℃)し、次にゲル形成原料(寒天)を投入し、攪拌溶解させた。次に、70℃に徐冷し、後述する着色剤(水性顔料分散体)を投入した後、攪拌した。続いて、これをハート型或は星型の型内に流し込み、冷却して寒天を固まらせた。
次に、表1に示す組成にて、絵具を調製した。
エマルション絵具の場合は、顔料、保湿剤及び水を秤量し、均一になるまでディゾルバで攪拌した。次にこれをバスケットミルで分散し、その後、この分散したものに樹脂エマルションと前記ゲル粒子を添加して均一になるまでプロペラで攪拌して実施例1〜6のエマルション絵具を得た。なお、ゲル粒子及び増粘剤を配合しない以外は前記実施例1〜6と同様にして比較例1のエマルション絵具を得た。
水溶性樹脂絵具の場合は、水溶性樹脂を水に溶解し、これと顔料、界面活性剤、保湿剤、及び水を秤量し、均一になるまでディゾルバで攪拌した。次にこれを3本ロールミルに3回通過させ、その後、これに前記ゲル粒子を添加して均一になるまでプロペラで攪拌して実施例7のエマルション絵具を得た。なお、ゲル粒子を配合しない以外は前記実施例7と同様にして比較例2のエマルション絵具を得た。
Figure 2007077339
なお、表1中、組成の各成分の説明は次の通りである。
(1)ゲル粒子
次の青色ゲル粒子、赤色ゲル粒子、光輝色ゲル粒子について以下の通り作製した。
a)青色ゲル粒子
下記の組成により構成される。
寒天(商品名「イナカンテン大和」、伊那食品工業社製)
2重量%
水性顔料分散体(青) 1重量%
水 残部重量%
なお、上記水性顔料分散体(青)は、次の水性顔料分散体である。
顔料 10重量%
分散樹脂 1重量%
水酸化ナトリウム 0.2重量%
エチレングリコール 10重量%
イオン交換水 残部
上記水性顔料分散体は、スチレンアクリル樹脂を水酸化ナトリウム、イオン交換水とともに加熱溶解し、エチレングリコール、顔料を加え、ビーズミルで30分間分散させ、顔料20重量%の分散体として得た。
上記分散樹脂としては、スチレン−アクリル酸系樹脂であり、商品名「ジョンクリル683」(ジョンソンポリマー社製、酸価:160、分子量:8,000)を用いた。
上記顔料としては、商品名「ファストゲンブルーTGR」(大日本インキ社製、フタロシアニンブルー顔料)を用いた。
b)赤色ゲル粒子
下記の組成により構成される。
寒天(商品名「イナカンテン大和」、伊那食品工業社製)
2重量%
水性顔料分散体(赤) 1重量%
水 残部重量%
なお、上記水性顔料分散体(赤)は、次の水性顔料分散体である。
顔料 10重量%
分散樹脂 1重量%
水酸化ナトリウム 0.2重量%
エチレングリコール 10重量%
イオン交換水 残部
上記水性顔料分散体は、スチレンアクリル樹脂を水酸化ナトリウム、イオン交換水とともに加熱溶解し、エチレングリコール、顔料を加え、ビーズミルで30分間分散させ、顔料20重量%の分散体として得た。
上記分散樹脂としては、スチレン−アクリル酸系樹脂であり、商品名「ジョンクリル683」(ジョンソンポリマー社製、酸価:160、分子量:8,000)を用いた。
上記顔料としては、赤色粒子には商品名「シムラファーストレッド4127」(大日本インキ社製、アゾ顔料)を用いた。
c)光輝色ゲル粒子
下記の組成により構成される。
寒天(商品名「イナカンテン大和」、伊那食品工業社製)
2重量%
水性顔料分散体(光輝色) 1重量%
水 残部重量%
なお、上記水性顔料分散体(光輝色)は、次の水性顔料分散体である。
顔料 10重量%
分散樹脂 1重量%
水酸化ナトリウム 0.2重量%
エチレングリコール 10重量%
イオン交換水 残部
上記水性顔料分散体は、スチレンアクリル樹脂を水酸化ナトリウム、イオン交換水とともに加熱溶解し、エチレングリコール、顔料を加え、ビーズミルで30分間分散させ、顔料20重量%の分散体として得た。
上記分散樹脂としては、スチレン−アクリル酸系樹脂であり、商品名「ジョンクリル683」(ジョンソンポリマー社製、酸価:160、分子量:8,000)を用いた。
上記顔料としては、商品名「メタシャイン2040PS−CG」(東洋アルミ社製、銀コートされたガラスフレーク)を用いた。
(2)着色剤
表1中、商品名「ルミコールNKW−2117」は日本蛍光社製、蛍光着色剤である。
(3)バインダー成分
表1中、商品名「モビニール772」はクラリアントポリマー社製、アクリル系樹脂エマルションである。また、表1中、アラビアガム、デキストリンはいずれも水溶性樹脂である。
その他、商品名「コートサイドH」は武田薬品社製、防カビ剤、商品名「プロクセルXL−2」はアビシア社製、防腐剤である。商品名「ラベリンFC−P」は第一工業製薬製、界面活性剤(ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物)である。
次に、表1により得られた実施例及び比較例の各絵具組成物について評価した。
<評価>
上記の各絵具を筆でケント紙に塗布し、塗膜の状態を目視で評価した。その結果を表1に示す。
<評価基準>
筆跡の斑点 ○:充分な斑点が観察される
×:上記に比べて斑点感が劣る
実施例の絵具は、表1より、前記蛍光着色剤による下地色に、不定形で青色、ハート型で赤色或は星型で光輝色の斑点模様を有する塗膜が形成することが認められた。
本発明の絵具は、一度塗りで簡単に多彩な斑模様を塗膜に形成することができるできることから、斑点模様を形成できる絵具として好適に用いることができる。

Claims (13)

  1. 塗膜に斑点模様を形成する含水状態のゲル粒子が含まれている絵具。
  2. 前記ゲル粒子が寒天である請求項1記載の絵具。
  3. 前記ゲル粒子には着色剤と分散剤と水が含まれている請求項1又は2記載の絵具。
  4. 前記着色剤が金属粉顔料、蛍光顔料、パール顔料及び光輝性顔料の群から選ばれる少なくとも1種の光輝顔料である請求項3記載の絵具。
  5. 前記ゲル粒子が0.5〜10mmの範囲内の粒子径を持つゲル粒子である請求項1乃至4のいずれかの項に記載の絵具。
  6. 前記ゲル粒子は、異なる着色剤を含む複数種類のゲル粒子から構成されている請求項4又は5記載の絵具。
  7. 前記ゲル粒子の形状が、ハート形、星形、三角形、丸形、不定形、ひし形、スペード形、矢印形、音符形、キャラクター形、文字形の群から選ばれる少なくとも1種以上の形状である請求項1乃至6のいずれかの項に記載の絵具。
  8. 前記ゲル粒子は、異なる粒子径を持つ複数種類のゲル粒子から構成されている請求項1乃至7のいずれかの項に記載の絵具。
  9. 前記ゲル粒子が、絵具全量に対して0.1〜50重量%含有する請求項1乃至8のいずれかの項に記載の絵具。
  10. さらに着色剤を含有する請求項1乃至9のいずれかの項に記載の絵具。
  11. さらに、水溶性樹脂又は合成樹脂エマルションを含有する請求項1乃至10のいずれかの項に記載の絵具。
  12. さらに、増粘剤を含有する請求項1乃至11のいずれかの項に記載の絵具。
  13. 絵具全量に対して、
    a)直径0.5〜10mmの寒天からなるゲル粒子 0.1〜50重量%
    b)アクリル系又はスチレンアクリル系合成樹脂エマルション(固形分)
    30〜70重量%
    c)増粘剤 0.05〜0.5重量%
    を含有する絵具。


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