JPH07229090A - 色つきコート紙の製造方法、およびその方法でえられる色つきコート紙 - Google Patents
色つきコート紙の製造方法、およびその方法でえられる色つきコート紙Info
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- JPH07229090A JPH07229090A JP13775693A JP13775693A JPH07229090A JP H07229090 A JPH07229090 A JP H07229090A JP 13775693 A JP13775693 A JP 13775693A JP 13775693 A JP13775693 A JP 13775693A JP H07229090 A JPH07229090 A JP H07229090A
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Abstract
インキの受理性やセット性などの印刷適性に優れた色つ
きコート紙を簡単に製造する方法を提供すること。 【構成】 塗工剤の固形分として、着色剤1〜50重量
%、平均粒子径が0.04〜1.0μmの炭酸カルシウ
ムおよびその他の無機体質顔料からなり、両者の重量比
率が50/50〜100/0である無機体質顔料10〜
74重量%、酸価50〜250の、アクリル酸系樹脂、
スチレン−アクリル酸系樹脂、スチレン−マレイン酸系
樹脂およびスチレン−アクリル酸−マレイン酸系樹脂よ
りなる群から選ばれた少なくとも1種の水性バインダー
樹脂25〜50重量%、その他のバインダー樹脂0〜3
0重量%を含有する塗工剤を、原紙に塗工量10〜40
g/m2 (乾燥重量)で塗工後、90〜160℃に加熱
された熱ロールを使用して熱プレス加工することを特徴
とする色つきコート紙の製造方法。
Description
方法およびその方法でえられた色つきコート紙に関し、
より詳しくは、紙面に鮮明な色相を有し、かつ平滑性、
印刷インキの受理性およびセット性に優れた色つきコー
ト紙を簡単に製造する方法、およびその方法でえられた
色つきコート紙に関するものである。
体として紙が使用されているが、その中でもとりわけコ
ート紙は、印刷面が平滑で光沢があると共に、インキの
受理性やセット性などの印刷適性も良好で、鮮明な印刷
物を効率よく製造できることから、美粧印刷物の製造に
よく利用されている。
ために、印刷インキのみならず、被印刷体自体に鮮明な
色相を有する着色紙を使用した印刷物も多くなってい
る。
は、人目を引くための手段として、鮮明な色相を有する
印刷用紙に、オフセットインキで印刷した美粧印刷物が
使用されている。この様な着色された印刷用紙は、紙表
面に鮮明な色相を有するうえに、優れた表面光沢、印刷
適性などの基本性能も兼ね備えていなければならない。
そこで、目的とする印刷用紙をうるために、まず通常の
塗工剤を塗工してえられたコート紙に、さらにインキな
どの有色塗工剤を塗工する方法が専ら行われていた。
製造工程に有色塗工剤を塗工する工程が余分に加わるた
め、印刷用紙としての製造効率が低く、また製造コスト
が高くなるなどの問題がある。
相と、優れた表面光沢や印刷適性などの基本性能とを同
時に付与できる色つきコート紙の製造方法が要望されて
いた。
面に鮮明な色相を有し、かつ表面光沢、インキの受理性
やセット性などの印刷適性に優れた色つきコート紙をよ
り簡単に製造する方法を提供することにある。
分として、着色剤1〜50重量%、平均粒子径が0.0
4〜1.0μmの炭酸カルシウムおよびその他の無機体
質顔料からなり、両者の重量比率が50/50〜100
/0である無機体質顔料10〜74重量%、酸価50〜
250の、アクリル酸系樹脂、スチレン−アクリル酸系
樹脂、スチレン−マレイン酸系樹脂およびスチレン−ア
クリル酸−マレイン酸系樹脂よりなる群から選ばれた少
なくとも1種の水性バインダー樹脂25〜50重量%、
その他のバインダー樹脂0〜30重量%を含有する塗工
剤を、原紙に塗工量10〜40g/m2 (乾燥重量)で
塗工後、90〜160℃に加熱された熱ロールを使用し
て熱プレス加工することを特徴とする色つきコート紙の
製造方法、およびその方法でえられる色つきコート紙に
関するものである。
は、主に光沢や印刷適性の付与を目的としたもので、カ
オリンクレーなどの無機体質顔料を多量に含有させるこ
とにより、その効果を持たせている。従って、このタイ
プの塗工剤は系自体が不透明であり、単に着色剤を添加
しても、鮮明な色相を持つコート紙をうることができな
かった。
もずっと微小粒子径の炭酸カルシウムを全無機体質顔料
の50重量%以上含有させ、さらにこれらの無機体質顔
料表面に吸着する官能基を有する特定のバインダー樹脂
で分散させることにより、良好な光沢や印刷適性を有
し、さらに着色剤の添加により鮮明な色相を付与できる
塗工剤を見いだし、本発明の目的とする色つきコート紙
の製造方法を完成させたものである。
体質顔料、およびアクリル酸系樹脂、スチレン−アクリ
ル酸系樹脂、スチレン−マレイン酸系樹脂ならびにスチ
レン−アクリル酸−マレイン酸系樹脂から選ばれる少な
くとも1種の水性バインダー樹脂を含有する塗工剤であ
る。
としては、染料、無機有色顔料、有機有色顔料をあげる
ことができ、中でも耐光性に優れる顔料がより好適であ
る。
ラキノン染料、インジゴ染料、フタロシアニン染料、カ
ルボニル染料、キノンイミン染料、メチン染料、キノリ
ン染料、ニトロ染料などの各種染料が使用できる。
アンチモンレッド、カドミウムレッド、カドミウムイエ
ロー、コバルトブルー、紺青、群青、カーボンブラッ
ク、黒鉛などが使用できる。
料、不溶性アゾ顔料、アゾレーキ顔料、縮合アゾ顔料、
銅フタロシアニン顔料、無金属フタロシアニン顔料、ア
ントラキノン系、チオインジゴ系、キナクリドン系、ペ
リレン系、ペリノン系などの縮合多環顔料、酸性または
塩基性染料のレーキ顔料のいずれも使用できる。
体質顔料としては、平均粒子径が0.04〜1.0μm
の炭酸カルシウムを必須成分とし、必要に応じて他の無
機体質顔料を併用することができる。ここで、炭酸カル
シウムの平均粒子径が0.04μmより小さくなると、
えられる塗工剤の隠ぺい性が低下し、また、1.0μm
より大きくなると、逆にえられる塗工剤が不透明とな
り、鮮明な色相がえられなくなる。なお、炭酸カルシウ
ムの粒子形状としては、立方形、米粒状、紡錘状、球状
のいずれも使用できるが、良好な光沢がえられることか
ら、立方形のものが好ましい。
ては、カオリンクレー、水酸化アルミニウム、硫酸バリ
ウム、シリカ、タルク、酸化チタン、サチンホワイトな
どの一般の紙塗工剤で使用されるも無機体質顔料をあげ
ることができる。
04〜1.0μmの炭酸カルシウムの必要量は、全無機
体質顔料に対して50重量%以上であり、50重量%未
満では、鮮明な色相を有するコート紙がえられなくな
る。
バインダー樹脂は、アクリル酸系樹脂、スチレン−アク
リル酸系樹脂、スチレン−マレイン酸系樹脂およびスチ
レン−アクリル酸−マレイン酸系樹脂から選ばれる少な
くとも1種である。
るものである。
系モノマーを共重合してえられるものであり、スチレン
−アクリル酸系樹脂とは、アクリル酸系モノマーとスチ
レン系モノマーを共重合してえられるものであり、いず
れもアルカリ中和により水性化可能な共重合体樹脂であ
る。
スチレン系モノマーとマレイン酸系モノマーを共重合し
てえられるものであり、スチレン−アクリル酸−マレイ
ン酸系樹脂とは、スチレン系モノマーとアクリル酸系モ
ノマーとマレイン酸系モノマーを共重合してえられるも
のであり、いずれもアルカリ中和により水性化可能な共
重合体樹脂である。
アクリル酸、メタクリル酸、およびそれらの、炭素数が
1〜18個のアルキルエステル、炭素数が2〜9個のヒ
ドロキシアルキルエステル、炭素数が1〜18個のアル
キルアミドが使用でき、より具体的には、アクリル酸ま
たはメタクリル酸、およびこれらと次に示すモノアルコ
ールまたはジオール成分とのエステル化合物、またはア
ミン成分とのアミド化合物があげられる。
ヘキサノール、オクタノール、デカノール、ドデカノー
ル、オクタデカノールなど ジオール成分 エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレン
グリコール、ヘキサンジオール、オクタンジオール、ノ
ナンジオールなど アミン成分 エチルアミン、ジエチルアミン、ブチルアミン、ヘキシ
ルアミン、オクチルアミン、デシルアミン、ドデシルア
ミン、オクタデシルアミンなど また、スチレン系モノマーとしては、スチレン、α−メ
チルスチレン、ビニルトルエンなどの炭素数が8ないし
9個のビニル基含有芳香族化合物の1種以上を選択して
使用することができる。
水マレイン酸、マレイン酸、およびマレイン酸の炭素数
が1〜18個のアルキルエステル、炭素数が2〜9個の
ヒドロキシアルキルエステル、炭素数が1〜18個のア
ルキルアミドが使用でき、より具体的には、無水マレイ
ン酸と、前記モノアルコール成分またはジオール成分と
のエステル化合物、または前記アミン成分とのアミド化
合物があげられる。
水性バインダー樹脂は、アルカリ中和により水性化さ
れ、水性バインダー樹脂ワニスとして使用するため、水
性化のために必要なカルボキシル基含有モノマー量は、
当該水性バインダー樹脂の酸価を50〜250、好まし
くは80〜200の範囲とする量である。
り小さくなると、樹脂の水に対する溶解性が低下し、分
離や沈降を起こし、一方酸価が250より大きくなると
耐水性が低下し、好ましい結果がえられなくなる。
移温度は、−50〜120℃、より好ましくは20〜1
00℃の範囲であり、この範囲より低くなると、えられ
る塗工剤の、プレス加工時の熱ロールに対する離型性が
低下し、一方高くなると皮膜強度の低下、罫割れが生じ
て好ましくない。
(重量平均分子量、以下同様)としては、3,000〜
100,000、なかんづく5,000〜30,000
の範囲が好ましい。
カリ剤としては、アンモニア水、アルカリ金属の水酸化
物などの無機アルカリ、有機アミンなどの有機アルカリ
が使用でき、具体的には、アルカリ金属の水酸化物とし
て、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど、有機アミ
ンとしては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、モルホリンなどが使用でき
る。
ダー樹脂ワニスを用いて、本発明の塗工剤を製造するに
は、高速ミキサーなどの撹拌機を使用して、各材料を撹
拌混合する方法のほかに、さらに撹拌混合物をビーズミ
ル、ボールミルなどの分散機で分散処理する方法も利用
できる。
工剤を用いると、良好な光沢と鮮明な色相を有する塗工
剤層を形成することができる。
能低下をきたさない範囲で、通常の塗工剤で使用する他
の樹脂バインダー、水混和性溶剤、さらに離型剤、消泡
剤、顔料分散剤などの各種添加剤を混合することができ
る。
リビニルアルコール、水溶性セルロース類などの水性樹
脂、あるいはマレイン化ポリブタジエンを乳化剤として
えられるスチレン樹脂水性エマルジョン、SBR水性エ
マルジョン、セラック水性エマルジョン、スチレン−マ
レイン酸系樹脂水性エマルジョン、スチレン−アクリル
系樹脂水性エマルジョン、スチレン−マレイン酸−アク
リル系樹脂水性エマルジョンなどをあげることができ
る。
ール類、多価アルコール類、およびそれらのアルキルエ
ーテル類またはアルキルエステル類などが利用できる。
いは、前記特定の水性樹脂バインダーと他の樹脂バイン
ダーの合計量の60重量%以上がガラス転移温度20〜
100℃の範囲にあることが、プレス加工時の熱ロール
に対する離型性、えられる塗工層の皮膜強度を確保する
うえで好ましい。
々の成分の含有量は、まず、塗工剤の全固形分に対し
て、着色剤1〜50重量%、無機体質顔料20〜74重
量%、本発明で必須成分とする水性バインダー樹脂25
〜50重量%、その他の水性バインダー樹脂0〜30重
量%の範囲である。
法によって異なるが、概ね20〜65重量%の範囲であ
る。
る方法について説明する。
としては、一般の上質紙または中性抄紙された原紙が使
用され、塗工剤はこの原紙に直接塗工することができ、
さらには他の塗工剤が下塗りされたものに塗工すること
もできる。
なうことができ、塗布機としては、通常のロールコータ
ー、ドクターブレードコーター、ナイフエッジコータ
ー、カーテンコーター、グラビアコーター、バーコータ
ーなどのいずれもが使用できる。さらに原紙の片面もし
くは両面に塗工することができ、塗工量は、1回または
複数回の塗工で、通常10〜40g/m2 (乾燥重量)
の範囲が好ましい。
剤が塗工された後、塗工剤が湿潤状態のままで熱プレス
加工する直接または間接キャスト法、あるいは塗工後に
酸処理によって塗工剤を凝固させた後に熱プレス加工す
るゲル化キャスト法、塗工剤が乾燥した後に熱プレス加
工するラスター加工のいずれかを採用することができ、
それによって光沢仕上げされ、印刷用紙となる。
℃に加熱された鏡面仕上加工された金属ロールを使用
し、10ないし150m/minのライン速度で、30
ないし150kg/cmの線圧の条件下で行われる。金
属ロールの加熱温度が前記範囲より低いと、プレス効率
の低下、表面の平滑性の不良を招き、一方前記範囲より
高いとプレス適性の低下、水の突沸に起因する塗工剤層
の劣化を招く。
紙は、通常のオフセット印刷方法で印刷が可能で、優れ
た表面光沢と良好な印刷適性、および鮮明な色相を有す
る印刷用紙である。
に説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。なお、以下において「部」および「%」とあるの
は、特にことわらない限り、「重量部」および「重量
%」を意味する。
コに酢酸エチル600部を仕込み、75〜78℃に加熱
した後窒素ガスを導入しながら、メタクリル酸100
部、メタクリル酸メチル250部、アクリル酸2−エチ
ルヘキシル50部、および反応開始剤としてジターシャ
リーブチルパーオキサイド4部を混合したものを2時間
かけて滴下した。さらに同温度に保ちながら2時間ラン
ダム共重合させた後、溶剤を減圧下に蒸発させて、酸価
161、Tg(ガラス転移温度、以下同様)66℃の水
性バインダー樹脂をえた。
た後、当量のアンモニアを溶解させた水600部中に撹
拌混合し、80℃で加熱溶解させて、固形分40%の水
性バインダー樹脂ワニスNo.1をえた。
チル120部、スチレン130部、アクリル酸2−エチ
ルヘキシル50部に変えた以外は、水性バインダー樹脂
ワニス製造例1と同じ条件で、固形分40%の水性バイ
ンダー樹脂ワニスNo.2をえた。
チル100部、スチレン100部、アクリル酸2−エチ
ルヘキシル100部に変えた以外は、水性バインダー樹
脂ワニス製造例1と同じ条件で、固形分40%の水性バ
インダー樹脂ワニスNo.3をえた。
ル150部、スチレン150部、アクリル酸2−エチル
ヘキシル50部に変えた以外は、水性バインダー樹脂ワ
ニス製造例1と同じ条件で、固形分40%の水性バイン
ダー樹脂ワニスNo.4をえた。
チル100部、スチレン100部、メタクリル酸2−ヒ
ドロキシエチル100部、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル80部に変えた以外は、水性バインダー樹脂ワニス製
造例1と同じ条件で、固形分40%の水性バインダー樹
脂ワニスNo.5をえた。
チル100部、スチレン100部、アクリルアミド50
部、アクリル酸2−エチルヘキシル50部に変えた以外
は、水性バインダー樹脂ワニス製造例1と同じ条件で、
固形分40%の水性バインダー樹脂ワニスNo.6をえ
た。
ル40部、スチレン40部、アクリル酸2−エチルヘキ
シル270部に変えた以外は、水性バインダー樹脂ワニ
ス製造例1と同じ条件で、固形分40%の水性バインダ
ー樹脂ワニスNo.7をえた。
ン151部に変えた以外は、水性バインダー樹脂ワニス
製造例1と同じ条件で、固形分40%の水性バインダー
樹脂ワニスNo.8をえた。
ル160部、メタクリル酸メチル40部、スチレン16
0部に変えた以外は、水性バインダー樹脂ワニス製造例
1と同じ条件で、固形分40%の水性バインダー樹脂ワ
ニスNo.9をえた。
ル100部、スチレン180部、アクリル酸2−エチル
ヘキシル100部に変えた以外は、水性バインダー樹脂
ワニス製造例1と同じ条件で、固形分40%の水性バイ
ンダー樹脂ワニスNo.10を製造したが、白濁状態で
あり、評価試験を行わなかった。
チル50部、スチレン60部、アクリル酸2−エチルヘ
キシル110部に変えた以外は、水性バインダー樹脂ワ
ニス製造例1と同じ条件で、固形分40%の水性バイン
ダー樹脂ワニスNo.11をえた。
SBR樹脂水性エマルジョン、水を表1の組成に従っ
て、撹拌機で撹拌混合したのち、横型ビーズミルを使用
して分散処理を行い、それぞれ塗工剤No.1〜19を
えた。ここで分散条件としては、粒径が1.7mm程度
のガラスビーズを容器の容量の80%充填し、ディスク
の周速は78m/minとした。
ルーTGR(大日本インキ化学工業(株)製)、炭酸カ
ルシウムとして平均粒子径0.08μmm(白艶華T−
DD、白石カルシウム(株)製)、0.14μm(白艶
華T−DD、白石カルシウム(株)製)、1.15μm
(P−50、東洋ファインケミカル(株)製)の3種、
カオリンクレーとしてUW−90(EMC社製)、SB
R樹脂水性エマルジョンとしてJSR−0624(日本
合成ゴム(株)製、固形分48%、ガラス転移温度−1
4℃)を使用した。
てキャスト原紙上に塗布し、室温にて1分間放置した
後、凝固液(5%ギ酸カルシウム水溶液)に浸し、12
0℃に加熱された鏡面ドラムを使用して、ライン速度6
0m/min、線圧100kg/cmの条件下で光沢仕
上げを行ない、実施例1〜13および比較例1〜6のコ
ート紙をえた。
れたコート紙について、光沢、オフセットインキのセッ
ト性、耐水性およびプレス適性の評価試験を行い、その
結果を表2に示した。
光沢の評価を行った。 評価基準 A : 測定値が90以上のもの B : 測定値が80以上、90未満のもの C : 測定値が80未満のもの (2)オフセットインキのセット性 オフセットインキをRIテスターを用いて 0.1cc/200cm
2 の盛りにて印刷し、オフセットインキセット試験機に
てセット試験を行った。セット時間より、オフセットイ
ンキのセット性の評価を行った。
下し、その上に同じコート紙の塗工面(乾燥面)を合わ
せて1kg/cm2 の荷重をかけ、25℃で24時間放置し
たのち、両コート紙を引き剥がし、そのときの状態から
耐水性を評価した。
ドラムへの移行を目視判断で評価した。
認した。
ハンテープを塗工面に貼り付けて剥離し、塗工剤層の状
態および剥がれる量から罫割れ性を評価した。
目部分は剥がれない C : 塗工剤層に部分的に亀裂が生じ、折り目部
分が剥がれる D : 塗工剤層全体に亀裂が生じ、折り目部分が
剥がれる
本発明で特定する塗工剤を原紙に塗工し、熱プレス加工
することにより、優れた平滑性、印刷インキの受理性お
よびセット性を与えると共に、紙面に鮮明な色相を有す
る色つきコート紙を製造することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 塗工剤の固形分として、着色剤1〜50
重量%、平均粒子径が0.04〜1.0μmの炭酸カル
シウムおよびその他の無機体質顔料からなり、両者の重
量比率が50/50〜100/0である無機体質顔料1
0〜74重量%、酸価50〜250の、アクリル酸系樹
脂、スチレン−アクリル酸系樹脂、スチレン−マレイン
酸系樹脂およびスチレン−アクリル酸−マレイン酸系樹
脂よりなる群から選ばれた少なくとも1種の水性バイン
ダー樹脂25〜50重量%、その他のバインダー樹脂0
〜30重量%を含有する塗工剤を、原紙に塗工量10〜
40g/m2 (乾燥重量)で塗工後、90〜160℃に
加熱された熱ロールを使用して熱プレス加工することを
特徴とする色つきコート紙の製造方法。 - 【請求項2】 全バインダー樹脂の60重量%以上が、
ガラス転移温度20〜100℃の範囲にあることを特徴
とする請求項1記載の色つきコート紙の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の色つきコート紙
の製造方法でえられる色つきコート紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13775693A JP3247766B2 (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 色つきコート紙の製造方法、およびその方法でえられる色つきコート紙 |
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JPH07229090A true JPH07229090A (ja) | 1995-08-29 |
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ID=15206106
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- 1993-06-08 JP JP13775693A patent/JP3247766B2/ja not_active Expired - Lifetime
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