JP7412985B2 - 水溶性シート状色材、水溶性シート状色材セット、および絵の具セット - Google Patents
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Description
α-グルカン、
非イオン性水溶性鎖状ポリマー、および
着色剤
を含んでなる。
α-グルカン、
非イオン性水溶性鎖状ポリマー、および
第一着色剤
を含んでなる第一水溶性シート色材と
α-グルカン、
非イオン性水溶性鎖状ポリマー、および
第二着色剤
を含んでなる第二水溶性シート色材と
の組み合わせを具備してなり、前記第一着色剤と第二着色剤とが異なる。
本発明による水溶性シート状色材(以下、単にシート状色材ということがある)は、α-グルカン、非イオン性水溶性鎖状ポリマー、および着色剤を含んでなる。
本発明に用いられるα-グルカンは、上記のようなシート状色材の形状を維持するための主材料となるものであり、かつ皮膜形成後に、水に溶解することができるものである。また、シート状色材を水に溶かして、描画した際に、着色された皮膜を形成する役割を果たすこともできる。
本発明において、α-グルカンとは、グルコースがα-1,4-結合で鎖状に結合した構造を基本とし、一部のグルコースの6位から分岐した構造を有していてもよい構造を有するポリマーのことを意味する。α-グルカンとしては、アミロース、プルランなどが挙げられ、その中で、プルランが好ましい。
α-グルカンの含有量は、シート状色材の総質量を基準として、好ましくは0.05~10質量%であり、より好ましくは0.1~5質量%であり、特に好ましくは0.5~3質量%である。
本発明に用いられる非イオン性水溶性鎖状ポリマーは、シート状色材を水に接触させたときの溶解を促進する作用を有すると共に、シート状色材を水に溶解させたときに着色剤を均一に分散させる作用も有すると考えられる。
非イオン性水溶性鎖状ポリマーは、重合度が200~1,400であることが特に好ましく、200~800であることが最も好ましい。
本発明には、従来公知の顔料、染料であればいずれも用いることができる。
また、シート状色材そのものの色と、シート状色材を水に溶かして描画した際の色が、反射や吸収などの影響で、異なって認識されることがあるが、酸化チタンを含ませることで、シート状色材そのものの色と、シート状色材を水に溶かした際の色とを近づけることができる。この結果、描画に際して使用者が意図した色材を容易に選択することができる。この目的で酸化チタンを含む場合は、その他の顔料に対して、酸化チタンの含有量が0.1~50質量%であることが好ましい。
本発明によるシート状色材は、体質材を含んでなる。ここで、本発明において、体質材とは、それ自体の着色性や隠蔽性は低いが、着色剤が紙繊維等の間に沈むことを抑制し、また体質材自体が光を散乱することができるものであり、着色剤と組み合わせることで、隠蔽性や発色性を高めることができるものをいう。さらに、体質材を含むことで、膜の強度を高めたり、膜厚を厚くしたり、シート状色材を水に接触させたときの溶解を促進することもできる。体質材としては、具体的には、カオリン、タルク、マイカ、クレー、ベントナイト、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウムなどが挙げられ、好ましくはカオリンである。特に、本発明において、酸化チタンなどの白色顔料を用いた場合、白色顔料とカオリンとを組み合わせることで、白色度が向上するため、好ましい。なお、これらの体質材の一部は無色ではないので、着色剤としての機能を併せ持っている。
体質材の含有量は、シート状色材の総質量を基準として、5~50質量%であることが好ましく、10~40質量%であることがより好ましく、20~35質量%であることがさらに好ましい。
また、体質材の含有量は、体質材および着色剤の総質量を基準として、10~70質量%であることが好ましく、20~60質量%であることが好ましい。
本発明によるシート状色材は、必要に応じてその他の材料を含むことができる。用いることができる添加剤としては、例えば、脂肪酸金属塩、多価アルコール、界面活性剤、水、粘度調整剤、塗布性能改善剤、防腐剤、消泡剤等が挙げられる。その他通常水性絵の具に使用できるものも含むことができる。
脂肪酸金属塩としては、炭素数12以上の脂肪酸の金属塩であることが好ましく、具体的には、ステアリン酸リチウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、パルミチン酸リチウム、パルミチン酸ナトリウム、パルミチン酸カリウム、ミリスチン酸リチウム、ミリスチン酸ナトリウム、ミリスチン酸カリウム、ラウリン酸リチウム、ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸カリウム、オレイン酸リチウム、オレイン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム、イソステアリン酸リチウム、イソステアリン酸ナトリウム、イソステアリン酸カリウムなどが挙げられ、好ましくはオレイン酸カリウムである。
脂肪酸金属塩の含有量は、シート状色材の総質量を基準として、好ましくは0.5~40質量%であり、より好ましくは1~30質量%である。ただし、脂肪酸金属塩を含むことで、水に溶解させたときに泡立ちが起こることもあるので、脂肪酸金属塩を含まないことも好ましい一態様である。
シート状色材が十分な強度を有するシート形状を維持するために、多価アルコールの含有量は、シート状色材の総質量を基準として、0.5~30質量%であることが好ましく、1~10質量%であることがより好ましい。
また、界面活性剤としては、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、アセチレン結合を構造中に有する界面活性剤、リン酸エステル系界面活性剤などが挙げられるが、本発明においては、描画時の塗れ性の向上を考慮すると、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、アセチレン結合を構造中に有する界面活性剤の中から1種以上選択して用いることがより好ましく、中でも、アセチレン結合を構造中に有する界面活性剤を用いることがさらに好ましい。
また、アセチレン結合を構造中に有する界面活性剤としては、アセチレンアルコール系界面活性剤、アセチレングリコール系界面活性剤が挙げられ、中でも、アセチレングリコール系界面活性剤を用いることが特に好ましい。
本発明による水溶性シート状色材の製造方法は、特に限定されるものではないが、例えば、以下のように製造することができる。
次に、分散液をベースとなる樹脂フィルム上に、バーコーターやアプリケーターなどにより塗工した後、乾燥し、ベースとなる樹脂フィルムから剥がすことなどにより、シート状色材を製造することができる。
本発明による水溶性色材セットは、
α-グルカン、非イオン性水溶性鎖状ポリマー、および第一着色剤を含んでなる第一水溶性シート色材と
α-グルカン、非イオン性水溶性鎖状ポリマー、および第二着色剤を含んでなる第二水溶性シート色材と
の組み合わせを具備してなり、前記第一着色剤と第二着色剤とが異なる。
第一および第二水溶性シート状色材は、上記に記載の本発明によるシート状色材である。
また、第一水溶性シート状色材および第二水溶性シート状色材は、それぞれα-グルカンおよび非イオン性鎖状ポリマーを含んでなる。これらは、第一水溶性シート状色材および第二水溶性シート状色材で同一であっても異なっていてもよい。第一水溶性シート状色材および第二水溶性シート状色材を混合したときの相溶性や製造容易性の観点から、同一のα-グルカンおよび非イオン性鎖状ポリマーを用いることが一般的であるが、用いられる着色剤などとの相溶性や安定性などを考慮して、異なったものを採用することもできる。
この第一および第二水溶性シート状色材を組み合わせて用いることによって、新たな色を有する絵具を形成できる。
さらに、3枚以上のシート状色材を組み合わせることもできる。
本発明による絵具セットは、本発明によるシート状色材または本発明によるシート状色材セットと、筆とを具備してなる。さらに、水を入れる容器、パレット等を組み合わせることができる。本発明による絵具セットは、描画のみならず書画にも用いることができる。例えば、本発明によるシート状色材が黒色の場合に、墨汁として用いることができ、筆と合わせて、書道用途で用いることができる。
(1a)シート状色材製造用着色組成物の製造
・プルラン 10質量%水溶液 5.0質量部
(プルラン 質量平均分子量約40万)
・ポリビニルアルコール 20質量%水溶液 30質量部
(ポリビニルアルコール 重合度500、ケン化度87.0~89.0モル%)
・黒色顔料分散体:ピグメントブラック7 20質量%水分散体、10質量%ジエチレングリコール含有、
・オレイン酸カリウム水溶液 10質量部
(20質量%オレイン酸カリウム水溶液)
・グリセリン 1.0質量部
・水 4.0質量部
上記配合物を室温で1時間攪拌混合することにより、シート状色材製造用着色組成物を得た。
(1b)シート状色材の製造
上記(1a)で得られた着色組成物を、100μmのポリプロピレンフィルム上に、バーコーターを用いて塗布し、50℃で12時間乾燥して、ポリプロピレンフィルム上に前記組成物が膜状となった膜状物を得た。この膜状物をポリプロピレンフィルムから剥離することにより、黒色のシート状色材を得た。
(a)シート状色材製造用着色組成物の製造
以下の表1に示した配合とした以外は実施例1と同じ方法により、シート状色材製造用着色組成物を作製した。得られた着色組成物を用いて、実施例1と同じ方法で、シート状色材を得た。なお、表中の組成の数値は、質量部を示す。
・プルラン水溶液:プルラン10質量%水溶液、プルラン 質量平均分子量約40万、
・アルギン酸ナトリウム水溶液:アルギン酸ナトリウム5質量%水溶液 分子量約100万、
・ポリビニルアルコール水溶液A:ポリビニルアルコール20質量%水溶液、ポリビニルアルコール 重合度500、ケン化度87.0~89.0モル%、
・ポリビニルアルコール水溶液B:ポリビニルアルコール10質量%水溶液、ポリビニルアルコール 重合度3,300、ケン化度86.5~89.5モル%、
・ポリビニルアルコール水溶液C:ポリビニルアルコール10質量%水溶液、ポリビニルアルコール 重合度300、ケン化度86.0~90.0モル%、
・ポリビニルピロリドン水溶液:ポリビニルピロリドン20質量%水溶液、ポリビニルピロリドン 質量平均分子量45,000、
・黒色顔料分散体:ピグメントブラック7 20質量%水分散体、10質量%ジエチレングリコール含有、
・青色顔料分散体:ピグメントブルー15 25質量%水分散体、10質量%ジエチレングリコール含有、
・白色顔料:ルチル型酸化チタン、平均粒子径0.27μm
・カオリン:「ASP-600」、BASF社、
・オレイン酸カリウム水溶液:20質量%オレイン酸カリウム水溶液、
・界面活性剤:アセチレングリコール系界面活性剤「ダイノール604」、日信化学工業株式会社
Claims (10)
- プルラン、
非イオン性水溶性鎖状ポリマー、および
着色剤
を含んでなる、水溶性シート状色材。 - 前記プルランの質量平均分子量が1000~600万である、請求項1に記載の水溶性シート状色材。
- 前記非イオン性水溶性鎖状ポリマーがポリビニルアルコールである、請求項1または2に記載の水溶性シート状色材。
- 前記ポリビニルアルコールの平均重合度が200~1,400である、請求項3に記載の水溶性シート状色材。
- 体質材をさらに含んでなる、請求項1~4のいずれか一項に記載の水溶性シート状色材。
- 前記体質材が、カオリン、タルク、マイカ、クレー、ベントナイト、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、および水酸化アルミニウムからなる群から選択される、請求項5に記載の水溶性シート状色材。
- 多価アルコールをさらに含んでなる、請求項1~6のいずれか一項に記載の水溶性シート状色材。
- 平均膜厚が、5~300μmである、請求項1~7のいずれか一項に記載の水溶性シート状色材。
- プルラン、
非イオン性水溶性鎖状ポリマー、および
第一着色剤
を含んでなる第一水溶性シート色材と
プルラン、
非イオン性水溶性鎖状ポリマー、および
第二着色剤
を含んでなる第二水溶性シート色材と
の組み合わせを具備してなり、前記第一着色剤と第二着色剤とが異なる、水溶性シート状色材セット。 - 請求項1~8のいずれか一項に記載の水溶性シート状色材と、筆とを具備してなる、絵の具セット。
Priority Applications (1)
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| JP2019216908A JP7412985B2 (ja) | 2019-11-29 | 2019-11-29 | 水溶性シート状色材、水溶性シート状色材セット、および絵の具セット |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2019216908A JP7412985B2 (ja) | 2019-11-29 | 2019-11-29 | 水溶性シート状色材、水溶性シート状色材セット、および絵の具セット |
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2019
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