JPH0459304A - 畳表塗布剤及び塗布方法 - Google Patents

畳表塗布剤及び塗布方法

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JPH0459304A
JPH0459304A JP17328490A JP17328490A JPH0459304A JP H0459304 A JPH0459304 A JP H0459304A JP 17328490 A JP17328490 A JP 17328490A JP 17328490 A JP17328490 A JP 17328490A JP H0459304 A JPH0459304 A JP H0459304A
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film
tatami surface
tatami
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aqueous emulsion
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Noboru Matsuda
昇 松田
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HARA SUEO
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、一般的に使用されている畳の畳表に塗布する
塗布剤及び塗布剤を塗布する方法に関する。
(従来の技術) 日本の住宅には、畳は不可欠なものとして、古くより使
用され、日本人に広く親しまれており、また鉄骨構造住
宅においても現に利用されている。
畳の上を素足で歩行し畳の上に座すときの感触は多くの
日本人の好むところであり、また多湿気候の日本におい
ては、畳の吸湿性が和室内の湿度を減する効果があり、
畳は日本の風土とよく合致する。
畳表は、畳の表面として、藁や合成樹脂発泡体を芯にし
た厚い敷物の上に被覆する薄い織物であって、イグサの
乾燥した茎を多数揃え並べて織られている。真新しい畳
表は、新鮮な白緑色を呈しているが、使い古されるにつ
れて、畳表は人の足裏の油脂や粉塵、生活の中で飛散す
る液状物が付着して汚れ、また日光の直射によって変色
する。
このように汚染され変色した畳表は、裏表を取り替えて
再使用するため、表替えがなされる。この表替えや畳替
えは、畳職人に依存するため、手間と経費を要するもの
である。
そこで、畳表のイグサ表面に防護被膜を形成せしめて、
畳表の汚染を防止する方法が検討された。
従来技術としては、アクリル系塗料をキジロールなどの
溶剤に溶解させた塗布剤を畳表に塗布する方法があり、
黄緑色系顔料を含むアクリル樹脂の薄膜を畳表のイグサ
茎表面に形成させることによって、畳表を着色し、汚染
を防止し、かつ茎表面を強化して、その寿命を延長しよ
うとするものである。
(発明が解決しようとする裸題) 上記の溶剤型塗布剤がキジロールなどの溶媒を使用する
のは、イグサ茎に含まれる油脂分を溶解除去してアクリ
ル系樹脂を茎内部にまで浸透させるためであり、溶剤を
使用しなければ、樹脂は茎内部にまで浸透することなく
、表面のみに厚い被膜を形成するだけであるから、この
場合は新品のイグサ色を再現し得えず、畳表の摩擦等に
よって、着色被膜が摩耗剥離し、汚染、変色からの防護
の役割をはたさない。
しかしながら、溶剤としてのキジロールやドルオールは
、引火性であり、また悪臭を強力に発散し、アレルギ一
体質の人に対してはアレルゲンとして作用し、さらに悪
臭やアレルゲンの作用は塗布乾燥後相当期間継続する問
題があった。また他に、人体に無害でアクリル系樹脂を
溶解する溶剤物質を見出すことはできず、結局はこの溶
剤型の畳表塗布剤は使用することができない。
畳表塗布剤に要求される条件は1畳表が人体と直接接触
するものであるから1畳表塗布剤は人体に無害であり、
また無臭であること、イグサ表面の塗布剤の層は、相当
の使用期間を経過しても、摩耗滅失せず、着色が減退し
ないこと、従って畳表塗布剤は、イグサ茎の内部にまで
よく浸透するものであること、などである。
本発明者は、これらの要件を具備する塗布剤を鋭意研究
した結果、水性エマルジョン型の塗布剤を利用して上記
条件を満たす方法を見出したのである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、水性エマルジョン型の造膜剤と着色剤の二液
から成る畳表塗布剤であって、造膜剤がアクリル酸エス
テル系樹脂の水性エマルジョンと造膜浸透促進剤との混
合により成り、また着色剤がアクリル酸エステル系樹脂
の水性エマルジョンと顔料微粉との混合により成ること
を特徴とするものであり、また使用に際して、上記造膜
剤と着色剤とを混合して、そのまま、もしくは適宜水で
希釈して、得た塗布液を畳表に塗布し浸透させて、当該
畳表を彩色塗装することを特徴とするものである。
また、本発明の塗布剤は、アクリル酸エステル系の水性
エマルジョンと造膜浸透促進剤と顔料微粉とから成る混
合液であることを特徴とする一液型の畳表塗布剤をも含
み、使用に際しては当該混合液からそのまま、もしくは
適宜水により希釈して成る塗布液を当該畳表を彩色塗装
することを特徴とするものであり、さらに顔料微粉を含
まないで、アクリル酸エステル系の水性エマルジョンと
造膜浸透促進剤とのみから成る混合液であることを特徴
とし、使用に際しては当該混合液をそのまま、もしくは
適宜水により希釈して当該畳表に、彩色することなく、
塗装することを特徴とするものである。
まず、塗布剤を構成する薬剤について説明する。
塗布剤の構成要素であるアクリル酸エステル系樹脂の水
性エマルジョンは、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチルの他にメタアクリル酸メチル、メ
タアクリル酸エチル、メタアクリル酸ブチルの重合体、
これらの二以上のアクリル酸エステルの共重合体、アク
リル酸ブチルとスチレンとの共重合体、メチルメタアク
リレエイトと2Hヘキシルとの共重合体、又は酢酸ビニ
ルとアクリル酸ブチルとの共重合体のエマルジョンが使
用され、特にメチルメタアクリレエイトアクリル酸ブチ
ルの共重合体エマルジョンは、その塗布被膜が畳表に要
求される性質としての耐水性と不粘着性を有しているの
で、好んで使用される。
当該合成樹脂エマルジョンは、液状ポリマーが界面活性
剤によって水中に微細に分散して安定化しているが、そ
の液状ポリマーの粒子径は小さいほど被膜形成にすぐれ
ており、さらに前述のように、畳表の素材であるイグサ
の茎内部にまで樹脂を浸透させる必要があり、このため
にはポリマー粒子の平均径は0.3μm以下であること
が必要である。また、造膜剤中又は−波型の混合液中の
上記合成樹脂は、固形分として重量比で4〜60%を含
有されることが重要であって、固形分含有量が4%より
少ない二液型の塗布液又は−波型の塗布液が塗布された
場合は、イグサの茎表面の樹脂被膜の耐水性が悪くなり
、畳表に接する水はイグサの茎内部まで侵入することに
なるので、造膜剤中又は水で希釈しない当該混合液中に
おいても、固形分として、4%を確保する必要がある。
また、60%より固形分含有量が高ければ、造膜剤中の
液状ポリマーの安定性が悪く、造膜剤又は−波型の混合
液の製造後の掻く短期間で造膜剤や当該混合液はゲル状
になって使用不能となる。
本発明は、上記合成樹脂の水性エマルジョンをイグサの
茎内部まで浸透させるために、造膜剤中又は−波型の混
合液中に造膜浸透促進剤が混合されていることを特徴と
するが、造膜浸透促進剤としては、メタノール、エタノ
ール、イソプロパノール、エチレングリコール−メチル
エーテル、エチレングリコール−ブチルエーテル又はグ
リコールエチレンエーテル(1,4−ジオキサン)など
の水溶性溶剤が使用されるが、効力と無毒性の観点から
、エチレングリコール−ブチルエーテル(通称ブチルセ
ロソルブ)が好んで使用される。
造膜剤中又は−波型の混合液中の浸透促進剤の含有量は
1〜10%の範囲に調整する必要があり、含有量1%未
満のときは、浸透の効果を生ぜず、10%を超えるとき
は当該水性エマルジョン中の液状ポリマー粒子が膨潤状
態となり、安定性が悪くなる。多量の造膜浸透促進剤の
存在は液状ポリマーに対して溶媒として作用するからで
ある。
次に、顔料は、畳表を彩色するために、配合され、適当
な顔料を選べば、任意の色彩を付すことができるが、専
ら新品の畳表と同様の青畳の色調にするには、顔料とし
ては、チタン白、シアニングリーン、ジスアゾエローも
しくは酸化鉄系の黄土顔料、及びカーボンブラックの微
粉混合物を使用する。顔料微粉の粒子径は、0.5μm
以下であることが、顔料をも液状ポリマー粒子とともに
イグサの茎内部にまで含浸させるために必要であり、顔
料粒子が粗粒であると、イグサの茎表面にのみ付着され
、表面樹脂被膜の摩耗によって脱落してしまう。
次に、二液型の塗布剤について説明する。塗布剤は造膜
剤と着色剤とからなり、造膜剤は、上記アクリル酸エス
テル系の水性エマルジョンと上記造膜浸透促進剤とを混
合して成るものであり、また1着色剤は上記アクリル酸
エステル系の水性エマルジョンと上記顔料とを混合して
成るものである。顔料を着色剤に分散させるための合成
樹脂エマルジョンとしては、前述の造膜剤に使用した水
性の合成樹脂エマルジョンと同一のものが使用される。
ただし、着色剤中には浸透促進剤は添加されない。顔料
を当該合成樹脂エマルジョン中に均一に分散させるため
には、単に顔料をエマルジョン中に添加攪拌するよりも
、次の方法がすぐれている。当該エマルジョンに上記顔
料を加えて混練して、顔料ペーストを作り、この顔料ペ
ーストをさらに上記合成樹脂エマルジョンに添加して、
攪拌すれば、当該エマルジョン中の液状ポリマーが顔料
微粒子の表面に吸着された着色エマルジョンが得られる
一液型の塗布剤は、上記合成樹脂エマルジョンと浸透促
進剤と顔料とを混合して成る混合液であり、その顔料の
配合は、上記の顔料、顔料ペースト又は着色剤によって
行なう・ また、さらに顔料微粉を含まないで、アクリル酸エステ
ル系の水性エマルジョンと造膜浸透促進剤とのみから成
る混合液を畳表塗布剤とするときには、着色剤を含めな
いで、上述の造膜剤の組成のままで、利用することがで
きる・ 本発明の造膜剤と着色剤による畳表塗布の方法は、次の
ように行なわれる。即ち、造膜剤と着色剤と、必要なら
ば適宜、水とを混合し攪拌して、塗布液を調整し、この
塗布液を刷毛、短毛ロール刷毛によって又は圧空スプレ
ーの吹き付けによって畳表に塗布する。塗布機放置して
自然乾燥すれば、畳表の表面に上記アクリル酸エステル
系樹脂エマルジョンが着色樹脂被膜を形成して硬化する
が、特に塗布複速やかに温風を塗布後の畳表に吹き付け
て乾燥すれば、乾燥直後数分間で歩行可能な状態になる
また、本発明の一液型の畳表塗布剤を使用する場合は、
当該混合液から、そのまま、又は水により希釈して調製
した塗布液を上記要領で、塗布すればたりる。この場合
、−波型の畳表塗布剤の中で、顔料成分は沈降している
ので、使用前には、よく振って顔料粒子を液中に分散さ
せる。
また、着色剤を使用せず、造膜剤のみから成る上記混合
液を、適宜水により希釈して、新品の畳表に上記塗布要
領で、塗布すれば、より長期間青畳の色調を維持するこ
とが可能である。
(作用) 本発明の造膜剤と着色剤とを、必要により適宜水ととも
に、混合して得られる塗布液、又は−波型の混合液から
成る塗布液を畳表に塗布したとき、塗布液中のアクリル
酸エステル系樹脂の水性エマルジョン中の液状ポリマー
は、イグサ茎表面に付着し、乾燥とともに被膜を形成し
ながら架橋が進み、また配合された顔料の微粒子も被膜
中に一体となって、安定な着色被膜が完成する。特に、
合成樹脂がメチルメタアクリレエート−アクリル酸ブチ
ル共重合体にあるときは、耐水性、耐候性、耐酸性、耐
摩耗性と不粘着性にすぐれた被膜を形成するので、高い
湿度の状況下においても、べとつかず、汚れない畳表に
適した特性が得られる。
造膜剤中の造膜浸透促進剤、特にブチルセロソルブは、
イグサ茎に含まれる油脂を溶解して除去し、上記エマル
ジョン中の液状ポリマーとイグサ茎繊維とのぬれ性を良
好にするので、エマルジョンをイグサ茎内部へ浸透させ
る。特に、エマルジョン中の液状ポリマーの粒子径を0
.3μm以下に小さくシ、また顔料粒子径を0.5μm
以下に小さくすれば、前述した効果とともに、液状ポリ
マーと顔料粒子はイグサ茎内部にまでよく含浸される。
その結果、イグサ茎表面の合成樹脂被膜と茎内部の合成
樹脂層が連結され、イグサ茎は強化され、耐摩耗性にす
ぐれた畳表が得られる。
着色剤中の顔料にチタン白、シアニングリーン、ジスア
ゾエロー及びカーボンブラックを使用することにより、
畳表に自負緑色を彩色することができるから、使い古し
た畳表を新鮮な青畳の色調に再住することができる。
また、顔料微粉を混合しない混合液から成る塗布液は、
新品の畳表に塗布すれば、当該塗布層は透明であるから
、着色することなく青畳の本来の色調を維持して、かつ
長期にわたり、耐水性や耐候性などの上記特性を発現す
る。
(実施例) 次に本発明の実施例を以下に示す。
〔実施例1〕 二液型の畳表塗布剤 イ)アクリル酸エステル系樹脂エマルジョンの製造 エマルジョンIQton処理可能の重合反応槽に。
約5 tonの水を注入し、界面活性剤としてラウリル
硫酸ナトリウム溶液を添加し、槽上部回転軸より懸垂さ
れた攪拌羽根によって、上記水溶液を攪拌しながら、蒸
気加熱により50℃まで昇温した。
次に槽上部の3個の注入栓から、はぼ20部のアクリル
酸ブチルモノマーと80部のメチルメタアクリレエイト
モノマー及び触媒として極く少量のアクリル酸をそれぞ
れ別個に少量づつ滴下して、槽内の水溶液に添加した。
モノマー添加初期に液温は60〜65℃まで上昇し、そ
の後約5時間にわたって、総量的5 tonの樹脂モノ
マーの滴下を続けて、60〜65℃の液温を維持したま
ま、滴下終了後約1時間の塾成時間を採ったのち、槽外
壁の水冷ジャケットにより液体を冷却した。生成する液
状ポリマーの粒径は攪拌羽根の回転速度を30〜50r
pm程度に低くし、同時に樹脂モノマーの滴下速度を低
くすることによって、微細にした。
製造されたアクリル酸エステル系樹脂エマルジョンの組
成は樹脂(固形分として)45%、ラウリル硫酸ナトリ
ウム9.0%であり、樹脂ポリマーは、平均分子量的3
0,000、平均粒子径0゜05μmであった。
口)造膜剤の調整 上記イ)のアクリル酸エステル系樹脂の水性エマルジョ
ン95部に対してブチルセロソルブ(黒金化成(株)製
、品名ブチルセロソルブ)5部を添加して、造膜剤とし
て容器に保存した。
ハ)着色剤の調整 顔料微粉として、酸化チタン(5原産業(株)製、品名
Ep−468白、粒径0.5μm)25部、シアニング
リーン(大日精化工業(株)製、品名EP−510グリ
ーン、粒径0.2μm)0゜5部、ジスアゾエロー(大
日精化工業(株)製、品名E p −910Z O= 
F R1粒径0.3μm)2部、及びカーボンブラック
(三菱化成(株)製、品名Ep−510ブラックTR粒
径0.2μm)0.5部を混合して、混合顔料を得た。
この配合割合は、青畳の色調を付与するための一例であ
る。次に、この混合顔料28部に対して、20部の上記
イ)のアクリル酸エステル系樹脂の水性エマルジョンを
加えて、混練し顔料ペーストとし、この顔料ペースト6
0部、上記イ)のアクリル酸エステル系樹脂エマルジョ
ン30部、水9部、造粘剤としてメチルセルローズを1
部配合した着色剤を得、容器に保存した。
二)塗布 塗布する畳表は、一般家庭で約2年間使用された赤茶け
た表面を呈するものであり、塗布前に中性洗剤などによ
って、畳表をかたぶきした。
塗布液は、塗布直前に上記口)の造膜剤87部とハ)の
着色剤13部、水50部を混合して、調節した。水の添
加量は塗布による着色隠蔽性が生じかつ重ね塗り部の色
彩が濃化しない範囲で調整した。
塗布方法は、ローラ刷毛により、畳表の目地に平行で、
2回塗った。塗布液の使用量は200g/1畳であった
。塗布後40〜80℃の温風を吹き付けて乾燥した。乾
燥後数分間で畳表上で歩行起座することができ、30分
後には通常の家庭の使用が可能となった。
7tS)試験 上記二)の塗布方法によって、塗布した畳表を塗布機室
温の下で2週間放置したのち、次の試験を行なった。
1)密着性: 固着テープ(市販のセロハンテープ)を、畳表に貼り付
け、直ちにテープを剥して塗面状態を観察したが異常は
みられなかった。
2)耐熱水性: 熱湯を畳表に注ぎ、冷えて後拭き取ってその塗面を観察
したが、塗面の白化退色もなく異常は認められなかった
3)耐食品性: 日常生活で使用する液状食品として醤油、食用酸、酒、
ビール、コーヒー、マヨネーズ、ケチャツプを畳表に注
ぎ、2時間経過後に拭き取ってその塗面を観察したが、
塗面ばこれらの食品による汚染、光沢の変化、膨潤、溶
解などの変化は認められなかった。特にケチャツプは、
普通の畳表に付着したとき、拭き取っても目地に入って
目地を赤く染めるものであるが、本発明の塗布剤を塗布
した畳表に対しては、完全に払拭でき、ケチャツプの痕
跡は何ら発見できなかった・ 〔実施例2〕 −波型の畳表塗布剤 −波型の塗布剤の調製は、実施例1において、製造した
メチルメタアクリレエート−アクリル酸ブチル樹脂の水
性エマルジョン45部、造膜浸透促進剤として上記ブチ
ルセロソルブ5部、顔料微粉として混合顔料を10部及
び水30部を混合攪拌し、て行なった。混合顔料は、新
品の青畳の色調を再現するため、実施例1における混合
顔料と同じく酸化チタン(5原産業(株)製、品名Ep
−468白、粒径0.5μm)25部、シアニングリー
ン(大日精化工業(株)製、品名Ep−510グリーン
、粒径0.2μm)0.5部、ジスアゾエロー(大日精
化工業(株)製、品名EP−910二ローFR1粒径0
.3μm)  2部、及びカーボンブラック(三菱化成
(株)製、品名Ep−510ブラックTR粒径0.2μ
m)0.5部を混合して、得た。
一液型の畳表塗布剤は、長期に保存すれば、顔料成分が
沈降しているので、使用に際しては、容器ごとよく振っ
て塗布剤を均一に分散させて後、この畳表塗布剤15部
を水30部で希釈して、塗布液を調製した。
次に、この塗布液を、実施例1の塗布方法の要領で、約
2年使用された古畳の畳表に塗布した。
実施例1と同じ試験を行ない、同様の結果を得た。
〔実施例3〕 −波型の着色剤を含まぬ畳表塗布剤 実施例1において、製造したメチルメタアクリレエート
−アクリル酸ブチル樹脂の水性エマルジョン45部、造
膜浸透促進剤として上記ブチルセロソルブ5部を配合し
て、二液型の塗布剤の造膜剤に相当する畳表塗布剤を作
り、この畳表塗布剤15部に水30部加えて、着色剤を
含まない塗布液を調製した。この塗布液を、実施例1の
塗布方法と同じ要領で、新品の青畳の畳表に塗布した。
実施例1と同じ試験を行ない、同様の結果を得た。
(発明の効果) 本発明を実施することにより、次のような効果が得られ
る。
1、着色剤中顔料の配合を調整することにより、使い古
した畳表に塗布すれば畳替えをすることなく、そのまま
新品の青畳の色調を再生することができる。塗布剤中の
樹脂成分と顔料とは、イグサ茎表面に被膜を形成するだ
けでなく、イグサ茎内部まで浸透するから、畳表の色彩
は、長期にわたって、退色変色することなく、新鮮に保
持することができる。
また、着色剤を使用せず、造膜剤のみに相当する塗布剤
を、新畳に塗布すれば、長期間にわたり青畳の色彩を保
持し、耐候性に優れた表面を形成する。
2、畳表に塗布されたアクリル酸エステル系樹脂被膜は
、耐水性と不粘着性にすぐれているから、畳表はべとつ
かず、汚れにくく、また油脂等液状物の耐着に対しても
容易に払拭することができる。
また、埃や塵が畳の目に入りにくいので、日常の掃除が
容易である。
冬期の窓際の露結による水滴を撥散するので、畳表が湿
潤しないので、畳表の寿命を長期化し、かつ、カビが発
生することもない。また湿度の高い状況下においても、
畳表の透湿性があるからダニが発生しにくい。特に塗布
後の畳表を熱風乾燥する場合には、ダニ卵をも殺せるか
ら、その後のダニの発生は少なくなる。
3、畳表の樹脂被膜があるので、畳表の耐摩耗性が改善
される。
−以上一

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、造膜剤がアクリル酸エステル系樹脂の水性エマルジ
    ョンと造膜浸透促進剤とを混合して成り、着色剤がアク
    リル酸エステル系樹脂の水性エマルジョンと顔料微粉と
    を混合して成るものであって、当該造膜剤と当該着色剤
    から成ることを特徴とする畳表塗布剤。 2、アクリル酸エステル系樹脂の水性エマルジョンと造
    膜浸透促進剤と顔料微粉とを混合して成る混合液である
    ことを特徴とする畳表塗布剤。 3、アクリル酸エステル系樹脂の水性エマルジョンと造
    膜浸透促進剤とを混合して成る混合液であることを特徴
    とする畳表塗布剤。 4、造膜剤がアクリル酸エステル系樹脂の水性エマルジ
    ョンと造膜浸透促進剤との混合物であり、着色剤がアク
    リル酸エステル系樹脂の水性エマルジョンと顔料微粉と
    の混合物であって、当該造膜剤と当該着色剤とを混合し
    て成る塗布液を、畳表の表面に塗布することによって、
    当該畳表を着色塗装することを特徴とする畳表塗布浸透
    方法。 5、アクリル酸エステル系樹脂の水性エマルジョンと造
    膜浸透促進剤と顔料微粉とを混合して成る混合液から成
    る塗布液を、畳表の表面に塗布することによって、当該
    畳表を着色塗装することを特徴とする畳表塗布浸透方法
    。 6、アクリル酸エステル系樹脂の水性エマルジョンと造
    膜浸透促進剤とを混合して成る混合液から成る塗布液を
    、畳表の表面に塗布することによって、当該畳表を着色
    することなく、塗装することを特徴とする畳表塗布浸透
    方法。 7、アクリル酸エステル系樹脂の水性エマルジョンがメ
    チルメタアクリレエート−アクリル酸ブチル樹脂の水性
    エマルジョンであることを特徴とする請求項1、2もし
    くは3記載の畳表塗布剤又は請求項4、5もしくは6記
    載の畳表塗布浸透方法。 8、アクリル酸エステル系樹脂の水性エマルジョンが、
    当該水性エマルジョンを構成する樹脂粒子の平均径0.
    3μm以下を有し、かつ当該増膜剤中にもしくは当該混
    合液中に、当該樹脂固形分が4〜60%含有されている
    ことを特徴とする請求項1、2もしくは3記載の畳表塗
    布剤又は請求項4、5もしくは6記載の畳表塗布浸透方
    法。 9、造膜浸透促進剤がイソプロパノールもしくはエチレ
    ングリコール−ブチルエーテルであって、当該造膜剤中
    にもしくは当該混合液中に、1〜10%含有されている
    ことを特徴とする請求項1、2もしくは3記載の畳表塗
    布剤又は請求項4、5もしくは6記載の畳表塗布浸透方
    法。 10、顔料微粉が酸化チタンとシアニングリーンとジス
    アゾエローとカーボンブラックとから成る混合微粉であ
    って、当該着色剤と当該造膜剤とを混合して成る塗布液
    もしくは当該混合液から成る塗布液を畳表に塗布するこ
    とによって、当該畳表に、新品の畳表の色彩に模倣した
    彩色をすることを特徴とする請求項1、もしくは2記載
    の畳表塗布剤又は請求項4もしくは5記載の畳表塗布方
    法。
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