JPH0350775B2 - - Google Patents

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JPH0350775B2
JPH0350775B2 JP58072749A JP7274983A JPH0350775B2 JP H0350775 B2 JPH0350775 B2 JP H0350775B2 JP 58072749 A JP58072749 A JP 58072749A JP 7274983 A JP7274983 A JP 7274983A JP H0350775 B2 JPH0350775 B2 JP H0350775B2
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JP
Japan
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polymer
vinyl
vinyl acetate
emulsion
resin
Prior art date
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JP58072749A
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English (en)
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JPS59197470A (ja
Inventor
Fumio Yamamoto
Akihiko Oomori
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Shinto Paint Co Ltd
Original Assignee
Shinto Paint Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP7274983A priority Critical patent/JPS59197470A/ja
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  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂等から
なるビニルクロス壁装材、ビニルパイプ、ビニル
シート、ビニル屋根材等ビニル系軟質樹脂成形面
に塗装するための塗料組成物に関するものであ
る。 最近建築物の内外装材として、施工時の下地処
理が容易である、工期が短縮できる、色彩、パタ
ーン、テクスチヤーが豊富である、吸音、遮音機
能を付与することができる等の理由で前記のよう
なビニル系軟質樹脂の成形品が広く使用されてい
る。 しかしながら、これらビニル系軟質樹脂成形品
は経時的な退色、カビ、手アカ、キズなどによる
汚れが生じた場合、あるいは内装材として使用し
たときのイメージチエンジ、補修等が必要となつ
た場合には、これらビニル系軟質樹脂成形品その
ものも、例えばビニルクロス壁装材そのものを新
しいものと取り替えるしか方法がなかつた。 例えば部分的な取り替えの必要が生じたときで
も、必要個所だけの取り替えは従来からの面と取
り替えた部分との不調和を生ぜしめ全体の色調の
バランスをくずすことから好ましくなく、また全
く不可能となることがあり、結局全体を取り替え
なくてはならなくなる。このため経済的負担が大
きくなり、また作業的にも多くの手間と熟練した
技術が必要であつた。 かかる問題を解決する方法として前記のような
ビニル系軟質樹脂成形面に塗料を塗装する方法が
考えられるが、この方法は以下に述べるような問
題があるため、実施が困難であつた。 (イ) ビニル系軟質樹脂成形品例えばビニルクロス
壁装材には柔軟性を付与する目的で可塑剤が配
合されている。このためこの上に塗料を塗装し
た場合、該可塑剤が塗料中に移行し、塗料中の
バインダー成分である樹脂に吸着されて樹脂の
粘着性が増し、塗装された塗膜表面にべたつき
が生じるため汚れやすくなり、またこれに家
具、服などが接した場合はその個所が接着して
しまう等の問題が生じる。特に最近のビニルク
ロス壁装材は高級イメージを出すためテクスチ
ヤーはより立体的になり、また手ざわりのよ
さ、ソフト感を高めるため、より弾力性のある
材料となつており、このため可塑剤の混入量が
より増加したものとなつているので上述した可
塑剤による影響は増大する。一方塗装される塗
料としても耐汚染性、豪華感等を付与するため
どうしても樹脂分の含有量が多くなる傾向があ
り、そのため可塑剤の影響をより受けやすい結
果となる。 (ロ) ビニル系軟質樹脂成形面への塗料の付着性が
悪い。 (ハ) ビニル系軟質樹脂成形品から可塑剤が移行す
ることにより該樹脂成形品そのものが硬くな
る。 本発明者らはかかる塗料の実情に鑑み、前記の
ような問題を解決すべく鋭意研究した結果ビニル
系軟質樹脂成形面に塗装しても、該樹脂成形面か
らの可塑剤の移行を抑制し、塗料塗膜面のべたつ
き、汚れ等を生ぜず、しかも該樹脂成形面との付
着性が良好である塗料組成物を見い出し本発明を
完成したものである。 すなわち本発明は (A) 酢酸ビニル単量体を75重量%以上含有する酢
酸ビニル系重合体のエマルジヨン、および (B) ガラス転移温度が前記酢酸ビニル系重合体よ
り少なくとも30℃以上高いビニル系重合体のエ
マルジヨン を含有し、 全塗料組成物中前記(A)成分の重合体を5〜45重
量%および(B)成分の重合体を5〜30重量%含有す
ることを特徴とするビニル系軟質樹脂成形面用塗
料組成物を提供する。 以下に本発明の塗料組成物について更に詳しく
述べる。 ビニル系軟質樹脂成形品には可塑剤としてジオ
クチルフタレート(DOP)等ポリエステル系可
塑剤、エポキシ系可塑剤等が含有されている。本
発明の塗料組成物は、これら可塑剤と親和性の悪
い重合体を塗料のバインダー成分として使用する
ことにより可塑剤が塗料中に移行するのを抑制す
るようにするのである。本発明は、特にエマルジ
ヨンを形成しうる各種重合体中で酢酸ビニル系重
合体は上述した各種可塑剤との親和性が著しく悪
く、さらに重合体を構成する単量体の75重量%以
上が酢酸ビニル単量体である酢酸ビニル系重合体
を塗料のバインダー成分として使用したとき可塑
剤の移行抑制に著しい効果が得られることを見い
出したことに基づいている。 さらに本発明によれば前記酢酸ビニル系重合体
のみではその塗料により形成した塗膜は長期間の
経時または高温時に徐々に可塑剤の移行が進むの
を防止できず可塑剤移行防止機能としては不充分
であるため、前記酢酸ビニル系重合体エマルジヨ
ンと共に、前記酢酸ビニル系重合体よりガラス転
移温度が30℃以上高い重合体で逆に可塑剤と親和
性の良いビニル系重合体エマルジヨンを併用し、
この重合体に優先的に可塑剤を吸着させることに
よりビニル系軟質樹脂成形品中の可塑剤による悪
影響を防止する効果を高めようとするものであ
る。このビニル系重合体エマルジヨン樹脂は可塑
剤を吸着したまま造膜せずに樹脂粒子として塗膜
中に残り、ガラス転移温度が高く、硬い樹脂のた
め可塑剤を吸着しても軟らかくならず塗膜表面に
べたつき、粘着性を生じさせない効果を有する、
ことが判つた。 本発明に用いる前記(A)成分はそれに含まれる重
合体を構成する単量体の75重量%以上が酢酸ビニ
ル単量体である酢酸ビニル系重合体のエマルジヨ
ンであり、例えば酢酸ビニル−Veova系エマルジ
ヨンとして大日本インキ社製ボンコート6985、ヘ
キスト社製モビニール811;酢酸ビニル−アクリ
ル系エマルジヨンとして大日本インキ社製ボンコ
ート9150;酢酸ビニル−エチレン系エマルジヨン
として住友化学社製スミカフレツクス#400等が
あげられる。 またこれら(A)成分中の重合体の塗料中での配合
量は、全塗料配合中、樹脂固型分として5〜45重
量%とすることが必要であり、この範囲より少な
い量では塗装後の塗膜性能、ビニル系軟質樹脂成
形面への付着性が低下し、また上記範囲を越える
と可塑剤の移行抑制が不充分になり、塗膜粘着性
を生ずることがあるので好ましくない。 本発明に用いる前記(B)成分は、ガラス転移温度
が前記酢酸ビニル系重合体より少なくとも30℃以
上高いビニル系重合体のエマルジヨンであり、ス
チレン、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸
エステル、塩化ビニル、アクリルアミド、アクリ
ルニトリル、等から選ばれた単量体の(共)重合
体のエマルジヨンであり、例えば大日本インキ社
製ボンコートFS−110、ヘキスト社製モビニール
970(以上スチレン重合体エマルジヨン);油化バ
デイツシユ社製アクロナールLR−8393(アクリル
重合体エマルジヨン)等があげられる。 またこれら(B)成分中の重合体の塗料中での配合
量は、全塗料配合中、樹脂固型分として5〜30重
量%含有することが必要であり、この範囲より少
ない量では可塑剤移行による粘着性防止効果が得
られず、この範囲より多い量ではビニル系軟質成
形樹脂面への付着性および塗膜の造膜性が阻害さ
れる。 本発明の塗料組成物の製造方法は一般エマルジ
ヨン塗料の製造方法と同様に顔料その他の添加剤
を分散剤を用いて水中へ分散する。分散機として
はサンドミル、ハイスピードミル、コロイドミ
ル、ボールミルまたはデイスパーによる1バツチ
システムなどで分散可能で分散後各エマルジヨン
を加えてレツドダウンを行ない塗料化することに
よつて調合する。必要に応じて添加されるものと
して顔料造膜助剤、消泡剤、PH調整剤、安定剤、
防腐剤、防カビ剤、防錆剤、粘性調整剤、調色用
デイスパーズカラー、充填剤、補助剤などがあげ
られる。 本発明による塗料は必要により水で適当な粘度
に希釈しスプレー、ローラー、刷毛塗りなどの既
知の一般的な方法によつて塗装することが出来、
1回塗の塗付量80〜200g/m2塗装回数1〜2回
塗りを基本とするが、塗付量、塗装回数は性能/
仕上性デザインなどの点から更に増すことも可能
である。 以下に実施例をあげて本発明をさらに詳細に説
明するが本発明はこれらによつて制限されるもの
ではない。なお実施例中の配合比はすべて重量部
で示した。 実施例 1〜3 第1表に示す実施例1〜3の配合物をデイスパ
ーを用いて充分に均一に分散混合して本発明の塗
料組成物を調合した。 この塗料を用いて形成した塗膜の性能は第2表
に示すごとくであつた。 比較例 1〜4 第1表に示す比較例1〜4の配合物を実施例と
同様にしてデイスパーを用いて充分に均一に分散
混合して塗料組成物を調合した。 この塗料を用いて形成した塗膜の性能は第2表
に示すごとくであつた。
【表】
【表】
【表】
【表】 なお試験体の作製は(株)文友社No.115、(株)マツヨ
シM6159のビニールクロスを使用し、各試料を
100g/m2/回にて2回刷毛塗りし1週間乾燥後
試験体とした。 塗膜の試験方法は粘着性の試験については指圧
による感覚判断を行ない、付着性については2mm
間隔100目盛クロスカツトにてセロハンテープに
て付着テストを行ない残存膜数を表示した。耐水
性試験はJISK5663合成樹脂エマルジヨンペイン
ト1種に準じて試験を行なつた。 以上の試験結果に見られるように酢酸ビニル単
量体75重量%以上の酢酸ビニル系共重合のエマル
ジヨンを使用し、前記バインダーよりガラス転移
温度30℃以上の可塑剤に親和性の良いビニル系重
合体を用いた実施例1、2および3については、
粘着性において全く問題なく下地ビニールクロス
からの可塑剤移行の影響を防止している。更に付
着性、耐水性についても、すぐれた性能を有して
いることがわかる。 しかし比較例1に見られるように酢酸ビニル単
量体含有量が75重量%にみたない可塑剤と親和性
の強い酢酸ビニル系重合体を使用すると15℃の雰
囲気ですでに粘着が認められ30℃と雰囲気温度が
高くなるほど著しくなる。 比較例2のごとく、酢酸ビニル単量体75重量%
以上の酢酸ビニル系重合体の含有量が5重量%に
みたないものは付着性、耐水性等の塗膜性能が不
良となる。 比較例3のごとくガラス転移温度の高いビニル
系重合体の含有量が5重量%にみたないものは可
塑剤移行による影響防止にはやや不満足である。
また比較例4のごとくガラス転移温度の高いビニ
ル系重合体が30重量%以上になると可塑剤移行の
影響防止効果としては非常に良好であるが、耐水
性、付着性が著しく低下するため塗膜性能として
不充分となり、本発明の目的に合わないものとな
る。 比較例4の如く(A)成分の重合体が45%を越える
と粘着性が多くなる。 比較例5の如く(A)成分の重合体が45%を越え、
更に(B)成分の重合体が5%に満たないものは、15
℃の雰囲気で既に粘着が認められ、30℃と雰囲気
温度が高くなるほど著しくなる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A) 酢酸ビニル単量体を75重量%以上含有す
    る常温で造膜性の酢酸ビニル系重合体のエマル
    ジヨン、および (B) ガラス転移温度が前記酢酸ビニル系重合体よ
    り少なくとも30℃以上高く、常温で非造膜性で
    あり、可塑剤との親和性のよいビニル系重合体
    のエマルジヨン を含有し、 全塗料組成物中前記(A)成分の重合体を5〜45重
    量%および、(B)成分の重合体を5〜30重量%含有
    することを特徴とするビニル系軟質樹脂成形面用
    塗料組成物。
JP7274983A 1983-04-25 1983-04-25 ビニル系軟質樹脂成形面用塗料組成物 Granted JPS59197470A (ja)

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JPS6389572A (ja) * 1986-10-02 1988-04-20 Dainippon Toryo Co Ltd ビニルクロス用塗料組成物
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