JP3516080B2 - 塩化ビニル樹脂製手袋用樹脂組成物および塩化ビニル樹脂製手袋の製造方法 - Google Patents

塩化ビニル樹脂製手袋用樹脂組成物および塩化ビニル樹脂製手袋の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手にフイットし、かつ
着脱が容易で塵の発生しない塩化ビニル樹脂製手袋を製
造するための樹脂組成物およびそれを用いて塩化ビニル
樹脂製手袋を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、塩化ビニル樹脂製手袋は、主とし
て家庭用に使用されていたが、近年、精密工業における
作業用にも、使用されるようになってきている。しかし
ながら、塩化ビニル樹脂製手袋は、柔軟性付与の目的で
多量の可塑剤が配合されており、そしてこの可塑剤が表
面にブリードするため粘着性を示し、手袋製造時におけ
る手型からの離型性や、使用時における着脱性に劣ると
いう欠点があった。そこで、手袋内面にパイル植毛や無
機物微粉末による打粉処理を施すことが行われている
が、この手袋を使用してクリーンルーム内で精密加工を
行う場合、植毛繊維や打粉成分が塵の発生原因となると
いう問題があり、その改善が要望されている。このよう
な問題を解決する方法として、手型に塩化ビニル樹脂層
を形成した後、微粒子シリカを含有する合成樹脂エマル
ジョンに浸漬処理して製膜し、冷却後、反転脱型する方
法(特公平2−19203号公報参照)、手型に塩化ビ
ニル樹脂層を形成した後、メチルメタクリレート樹脂等
の硬度の高い樹脂をエマルジョン状態で混合した混合エ
マルジョン液に浸漬処理して製膜し、反転離型する方法
(特公平3−276432号公報参照)、浸漬形成法に
よって形成した合成樹脂製手袋素体をタルク、炭酸カル
シウム、雲母等の粉体含有合成樹脂ラテックス中に浸漬
し、引き上げた後、加熱ゲル化する方法(特開昭61−
24418号公報参照)等が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法のう
ち、微粒子シリカを配合分散させた合成樹脂エマルジョ
ンを用いる方法は、塩化ビニル樹脂層上に極く薄くシリ
カ分散合成樹脂層が形成されるため、シリカの微細な凹
凸が使用時における着脱性を容易にするという利点があ
るが、シリカの形状が無定形であるために、滑性が低下
したり、長時間使用すると、シリカの突起部がこすりと
られて塵の発生原因となるという問題があった。また、
メチルメタクリレート樹脂等の硬度の高い樹脂をエマル
ジョン状態で混合した混合エマルジョンを用いる方法
は、塩化ビニル樹脂層上に形成された薄膜層には、硬度
の高い樹脂の粒子が突出することなく均一に分散されて
いるため、ある程度の滑性を有するが、表面に微細な凹
凸が形成されていないために、滑性に限界があり、より
一層着脱容易な手袋をめざす市場のニーズに十分答えら
れないという問題があった。さらに、浸漬形成法によっ
て形成した合成樹脂製手袋素体を、粉体含有合成樹脂ラ
テックス中に浸漬する方法は、シリカに比較して、微細
な凹凸を形成することができず、また、30〜150μ
mの粉体粒径では手袋着脱時にザラツキ感を与えるとい
う問題があった。
【0004】本発明は、従来の技術における上記のよう
な問題点を解決することを目的としてなされたものであ
る。したがって、本発明の目的は、滑性に優れ、着脱が
容易で塵の発生しない塩化ビニル樹脂製手袋を製造する
ための樹脂組成物を提供することにある。本発明の他の
目的は、滑性に優れ、着脱が容易で塵の発生しない塩化
ビニル樹脂製手袋を製造する方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の塩化ビニル樹脂
製手袋用樹脂組成物は、(A)塩化ビニル樹脂に対して
接着性を有する合成樹脂の水性エマルジョンに、該水性
エマルジョンの不揮発分100重量部に対して、(B)
メチルメタクリレート含有量70重量%以上のアクリル
樹脂の水性エマルジョンを不揮発分として10〜60重
量部、(C)メチルセルロース系の水溶性セルロースエ
ーテル樹脂を10〜60重量部、(D)粒径0.1〜2
5μmのマイカ微粉末を5〜100重量部、および
(E)シリコーンオイルの水性エマルジョンを不揮発分
として1〜20重量部の割合で配合してなることを特徴
とする。
【0006】本発明の塩化ビニル樹脂製手袋の製造方法
は、表面に半ゲル状の塩化ビニル樹脂層を形成した手型
を、上記の塩化ビニル樹脂製手袋用樹脂組成物の水性エ
マルジョン中に0.1〜1分間浸漬し、次いで引き上げ
て、塩化ビニル樹脂製手袋用樹脂組成物を半ゲル状の塩
化ビニル樹脂層の外面に付着させ、加熱した後冷却し、
塩化ビニル樹脂層上に微細な凹凸を有する皮膜が形成さ
れた複合膜を反転離型することを特徴とする。
【0007】以下、本発明について詳細に説明する。ま
ず、本発明の塩化ビニル樹脂製手袋用樹脂組成物につい
て説明すると、(A)成分の塩化ビニル樹脂に対して接
着性を有する合成樹脂の水性エマルジョンとしては、塩
化ビニル層と接着性のよい塩化ビニル樹脂、塩化ビニル
―塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−アクリル酸エ
ステル共重合体、塩化ビニル−メタクリル酸エステル共
重合体、ウレタン樹脂等の一種またはそれ以上の樹脂混
合物の水分散体が使用できる。この水性エマルジョンに
は、通常用いられる界面活性剤、消泡剤、レベリング剤
等の各種添加剤を添加することができる。
【0008】(B)成分であるメチルメタクリレート含
有量70重量%以上のアクリル樹脂の水性エマルジョン
におけるアクリル樹脂としては、ポリメチルメタクリレ
ートの外に、メチルメタクリレート70重量%以上と、
それと共重合可能な他のビニル単量体との共重合体が使
用できる。メチルメタクリレートと共重合可能な他のビ
ニル単量体としては、スチレン、アクリロニトリル、酢
酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、エチルメタク
リレート、プロピルメタクリレート、ヘキシルメタクリ
レート等のメチルメタクリレート以外のメタクリレー
ト、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピ
ルアクリレート、ヘキシルアクリレート等のアクリレー
ト、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸アミド、メ
タクリル酸アミド等を例示することができる。共重合体
におけるメタクリレートの含有量は、70重量%以上で
あることが必要である。メタクリレートの含有量が70
重量%よりも低くなると、得られる皮膜の表面における
凹凸の形成が不十分になり、滑性が低下して着脱が困難
となる。上記アクリル樹脂の水性エマルジョンの配合量
は、上記(A)成分の不揮発分100重量部に対して、
10〜60重量部の範囲であることが必要である。配合
量が10重量部よりも低くなると、得られる皮膜の表面
における凹凸の形成が不十分になり、また、60重量部
よりも多くなると、得られる皮膜の柔軟性が不足する。
【0009】(C)成分のメチルセルロース系水溶性セ
ルロースエーテル樹脂としては、天然のセルロースをエ
ーテル化剤と反応して得られるメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロース等の一種または二種異常の混合物があげ
られ、そして2重量%水溶液粘度が50〜100センチ
ポイズの低粘度のものが好ましく使用できる。これ等メ
チルセルロース系の水溶性セルロースエーテル樹脂の配
合量は、上記(A)成分の不揮発分100重量部に対し
て、10〜60重量部の範囲であることが必要である。
配合量が10重量部よりも低くなると、得られる皮膜に
おける表面の凹凸の形成が不十分になり、また、60重
量部よりも多くなると、得られる皮膜の耐水性が劣化す
る。また、上記(B)成分のアクリル樹脂の水性エマル
ジョンと(C)成分のメチルセルロース系水溶性セルロ
ースエーテル樹脂との混合割合は、不揮発分の重量比で
2:1〜1:2の範囲が凹凸を形成するために最も好ま
しい。
【0010】(D)成分のマイカ微粉末は、天然品を粉
砕したものが使用されるが、着色を目的として、天然マ
イカの表面に、酸化チタンや酸化鉄等の金属酸化物を被
覆したパール顔料として使用されるものを用い、高級感
を付与することもできる。マイカ微粉末の粒径は、0.
1〜25μmの範囲であることが必要であり、好ましく
は3〜20μmの範囲のものが用いられる。マイカ微粉
末の粒径が0.1μmよりも小さいものは、滑性効果に
寄与しなく、また25μmよりも大きいものは、ザラツ
キ感を生じるので、上記の範囲のものが適当である。ま
た、マイカ微粉末の配合量は、(A)成分の不揮発分1
00重量部に対して、5〜100重量部の範囲であるこ
とが必要であり、好ましくは20〜80重量部でる。そ
の配合量が5重量部よりも低くなると、得られる塗膜の
滑性効果が少なくなり、100重量部よりも多くなると
塗膜の柔軟性が不足する。
【0011】(E)成分のシリコーンオイルの水性エマ
ルジョンとしては、ジメチルポリシロキサン、アルキル
変性ポリシロキサン等のエマルジョンを例示することが
できる。シリコーンオイルは、合成樹脂層表面にブリー
ドし、スリップ性をさらに向上させる。シリコーンオイ
ルの添加量は、合成樹脂エマルジョンの不揮発分に対
し、1〜20重量%が適しており、好ましくは3〜10
重量%の範囲である。添加量が1重量%未満ではスリッ
プ性の向上に乏しく、20重量%を越えるとシリコーン
オイルによるベタツキ感を感じ、好ましくない。
【0012】上記各成分を配合して形成される本発明の
樹脂組成物よりなる水性エマルジョンは、固形分濃度3
〜10重量%、好ましくは5〜8重量%、粘度10〜1
00センチポイズ、好ましくは10〜50センチポイズ
の範囲のものが使用できる。
【0013】次に、本発明の塩化ビニル樹脂製手袋の製
造方法について説明する。まず、表面に半ゲル状の塩化
ビニル樹脂層を形成した手袋用手型は、通常一般に実施
されている方法によって製造することができる。即ち、
金属製又は陶磁器製の手型を、塩化ビニルペーストレジ
ンに可塑剤、安定剤、顔料、および必要に応じてゲル化
剤、希釈剤、充填剤等を添加混練して得られる塩化ビニ
ル樹脂ゾルに浸漬して、手型表面に塩化ビニル樹脂ゾル
の薄層を形成させ、次いで、それを、例えば170℃前
後の温度で3分間程度加熱してゲル化させればよく、そ
れによって手型の表面に半ゲル状の塩化ビニル樹脂層が
形成される。次いで、上記のようにして形成された半ゲ
ル状の塩化ビニル樹脂層が形成された手型を、本発明の
上記の樹脂組成物の水性エマルジョン中に0.1〜1分
間浸漬する。水性エマルジョンは、一般には固形分濃度
3〜10重量%、粘度10〜100センチポイズの範囲
のものが好ましく使用できる。水性エマルジョンの液温
度は40〜60℃の範囲が、皮膜の形成を促進し、浸漬
時間の短縮につながるので好ましい。次いで手型を引き
上げて、上記樹脂組成物を半ゲル状の塩化ビニル樹脂層
の外面に付着させる。この状態のものを、例えば、22
0℃で3分間加熱した後冷却し、手型表面の塩化ビニル
樹脂層上に微細な凹凸を有する膜厚1〜5μmの皮膜を
形成する。得られた複合膜を反転離型することによって
塩化ビニル樹脂製手袋が製造される。
【0014】
【作用】本発明の樹脂組成物においては、塩化ビニル樹
脂に対して接着性を有する合成樹脂の水性エマルジョン
を主体として使用しているから、塩化ビニル樹脂製手袋
の製造に使用した場合、塩化ビニル樹脂層上に緊密に積
層された被膜が形成される。そして(B)成分のアクリ
ル樹脂の水性エマルジョンと(C)成分のメチルセルロ
ース系の水溶性セルロースエーテル樹脂とを組み合わせ
て使用しているから、成膜によって形成される皮膜は柔
軟性を有し、その表面には非常に緻密な凹凸が形成され
ていて、極めて低い光沢を有するものとなっている。さ
らに、形成された被膜には、燐片状のマイカ微粉末が均
一に分散され、シリコーンオイルが表面にブリードして
いるため、マイカ微粉末が皮膜から突出することもな
く、滑性が大幅に改善されている。したがって、本発明
の樹脂組成物を用いて得られる塩化ビニル樹脂製手袋
は、手にフィットし、かつ着脱が容易であって、塵の発
生しないものとなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。 実施例1 常法に従って、塩化ビニルペーストレジン(重合度16
00)100重量部、ジオクチルフタレート80重量
部、安定剤:L−10P(堺化学工業社製)3重量部、
安定剤;ADKサイザーO−130P(アデカアーガス
社製)3重量部、顔料:ピグメントスカーレットSL
(山陽色素社製)1重量部を配合することによって得ら
れた塩化ビニル樹脂ペースト(粘度5000センチポイ
ズ)中に、陶磁器製手型を0.1分間浸漬し、引き上げ
た後、雰囲気温度170℃の加熱炉に入れて3分間加熱
し、手型上に半ゲル状の塩化ビニル樹脂層を形成した。
次に、不揮発分50重量%のポリエステル系ウレタン樹
脂エマルジョン200重量部に対して、不揮発分50重
量%のポリメチルメタクリレート樹脂水性エマルジョン
80重量部、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(メ
トローズ60SH−50、信越化学工業社製)20重量
部、不揮発分30%のシリコーンオイルエマルジョン
(KM−785、信越化学工業社製)30重量部、およ
びイオン交換水3810重量部にて混合し、溶解した
後、粒径8μmのマイカ微粉末40重量部を均一に分散
させ、不揮発分5重量%、粘度30センチポイズの混合
エマルジョンを得た。この混合エマルジョン中に、上記
半ゲル状の塩化ビニル樹脂層が形成された手型を0.1
分間浸漬した。その後、手型を引上げ、雰囲気温度22
0℃の加熱炉内で3分間保持した。次いで空気中で冷却
し、手型上に形成された複合膜を手型から反転離型させ
て塩化ビニル樹脂製手袋を得た。
【0016】実施例2〜7および比較例1〜12 実施例1の方法において、ポリエステル系ウレタン樹脂
エマルジョンに配合する成分の種類および配合量を、下
記表1および表2に示す如く変えた以外は、実施例1と
同様にして塩化ビニル樹脂手袋を作製した。
【0017】上記実施例および比較例において得られた
塩化ビニル樹脂手袋について、60°光沢値、ブラッシ
ング後の光沢値、滑性および表面のザラツキ感、柔軟
性、耐水性について評価を行った。それらの結果を表1
および表2に示す。なお、表1および表2中の評価方法
および評価基準は次の通りである。 60°光沢値:JIS−H8602に基づく市販の光沢
計にて測定する。ガラスの鏡面を100とし、光沢値が
低いほど、光沢が少ないことを意味する。 ブラッシング後の60°光沢値:毛足の短い剛毛なブラ
シで処理面を上にして押さえ付けながら左右に往復50
回こすりつけた後、60°光沢計にて光沢値を測定す
る。テスト前の光沢値に比して、テスト後の数値の差が
大きいほど、表面の突起部がこすりとられ、粉塵の発生
が大きいことを意味する。 滑性:JIS−S2045に基づき、角度を自由に変え
られる台に処理面を上にして試験試料を貼り、2gの分
銅を静かに置き、台の角度を変えて、分銅が滑り始める
時の角度を測定する。 表面のザラツキ感およびベトツキ感: ◎…全くなし、○…殆どなし、△…ややあり、×…あ
り。 柔軟性:試験試料を3cm×6cmの短冊状に2枚切り
取り、塗布面同士を合わせ、スコット耐揉試験機にて、
荷重1kgで1000回揉んだ後、塗布面の外観を判定
する。 ◎…クラック全くなし、○…クラック殆どなし、△…ク
ラックやや発生、×…クラック発生。 耐水性:試験試料を60℃の温水に24時間浸漬した
後、塗布面の外観を判定する。 ◎…白化全くなし、○…白化殆どなし、△…白化やや発
生、×…白化発生。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、上記の構成を有
するから、それを用いて作製された塩化ビニル樹脂製手
袋において、塩化ビニル樹脂層の上に形成された皮膜
は、柔軟性を有し、その表面は非常に緻密な凹凸が形成
されていて、極めて低い光沢を有する。また、マイカ微
粉末が皮膜から突出することもなく、滑性が大幅に改善
されたものとなっている。したがって、本発明の樹脂組
成物を用いて得られる塩化ビニル樹脂製手袋は、手にフ
ィットし、かつ着脱が容易であって、塵を発生すること
がないという優れた特性を有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 1:26 C08L 83:04 83:04) (72)発明者 西松 忠男 兵庫県三木市別所町小林244の1 広野 化学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−145293(JP,A) 特開 平7−166075(JP,A) 特開 平4−119102(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/16 C08K 3/00 - 13/08 A41D 19/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)塩化ビニル樹脂に対して接着性を
    有する合成樹脂の水性エマルジョンに、該水性エマルジ
    ョンの不揮発成分100重量部に対して、(B)メチル
    メタクリレート含有量70重量%以上のアクリル樹脂の
    水性エマルジョンを不揮発分として10〜60重量部、
    (C)メチルセルロース系の水溶性セルロースエーテル
    樹脂を10〜60重量部、(D)粒径0.1〜25μm
    のマイカ微粉末を5〜100重量部、および(E)シリ
    コーンオイルの水性エマルジョンを不揮発分として1〜
    20重量部の割合で配合してなることを特徴とする塩化
    ビニル樹脂製手袋用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 表面に半ゲル状の塩化ビニル樹脂層を形
    成した手型を、請求項1に記載の塩化ビニル樹脂製手袋
    用樹脂組成物の水性エマルジョン中に0.1〜1分間浸
    漬し、次いで引き上げて、塩化ビニル樹脂製手袋用樹脂
    組成物を半ゲル状の塩化ビニル樹脂層の外面に付着さ
    せ、加熱した後冷却し、塩化ビニル樹脂層上に微細な凹
    凸を有する皮膜が形成された複合膜を反転離型すること
    を特徴とする塩化ビニル樹脂製手袋の製造方法。
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