JPH04226138A - 透明性及びスリップ性に優れたフィルム - Google Patents

透明性及びスリップ性に優れたフィルム

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JPH04226138A
JPH04226138A JP3140813A JP14081391A JPH04226138A JP H04226138 A JPH04226138 A JP H04226138A JP 3140813 A JP3140813 A JP 3140813A JP 14081391 A JP14081391 A JP 14081391A JP H04226138 A JPH04226138 A JP H04226138A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明性及びスリップ性
に優れたフィルムに関し、具体的には、農業用,ブック
カバー用,定期入れ用,その他各種の分野で広く使用さ
れている塩化ビニル系樹脂フィルムの透明性を損なうこ
となく、透明性及びスリップ性を付与した該フィルムに
関する。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニル系樹脂フィルムは、透明性に
優れると共に、機械的強度も高く、しかも安価であり、
従来から上記した農業用,ブックカバー用,定期入れ用
、あるいはパスポートや車等の免許書入れ用,その他各
種の分野において広く使用されている。但し、塩化ビニ
ル系樹脂フィルムは、スリップ性に劣るため、フィルム
同士が粘着し易く、農業用フィルムにおいては、ハウス
等の施工作業やハウス内等の換気のための裾部の開閉作
業を困難にし、ブックカバー用や定期入れ用等のフィル
ムにおいては、本や定期等の出し入れの際に本や定期等
と密着し、スムーズな出し入れを困難にする。
【0003】そこで、従来、塩化ビニル系樹脂フィルム
の成形に際して、該樹脂にタルク,シリカ等の無機質充
填剤を配合したり、成形時に打粉をしたり、あるいはフ
ィルムに成形後にフィルム表面に上記の無機質充填剤を
配合した塗料を塗布して、該フィルムに上記無機質充填
剤による凹凸を付与し、該凹凸によりスリップ性を確保
していた。すなわち、上記の無機質充填剤を配合した塩
化ビニル系樹脂によりフィルムを成形する場合は、成形
時の延伸により母体樹脂が延伸されてフィルムとなる時
に、分散していた粒子が表面に出たり、表面近傍に分布
したりして、フィルム表面に凹凸を付与する。打粉処理
による時は、フィルム表面に付着させた無機質粒子によ
って、該フィルム表面に凹凸を付与する。また、上記の
無機質充填剤を配合した塗料を塩化ビニル系樹脂フィル
ム表面に塗布する場合は、塗布直後に表面近傍に分散し
ていた無機質充填剤粒子や、塗布乾燥後にベヒクルが形
成する塗膜厚以上の粒径を有する無機質充填剤粒子が、
上記フィルム表面に凹凸を付与する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した無機
質充填剤は、■塩化ビニル系樹脂フィルムの屈折率と異
なること、■該充填剤の断面形状が多角形であり該充填
剤部で光りの乱反射が生じること、により塩化ビニル系
樹脂フィルムの透明性を阻害する。従って、塩化ビニル
系樹脂フィルムのスリップ性を高めるべく、無機質充填
剤の使用量を増加することができなかった。無機質充填
剤として、球形に近く、かつ小粒径のものを使用すると
、透明性の阻害は或る程度解消できるが、スリップ性を
向上させることができず、大粒径のものを使用すると、
スリップ性を向上させることはできるが、透明性の阻害
を解消することができない。
【0005】また、前述した無機質充填剤を配合した塩
化ビニル系樹脂をフィルムに成形延伸する技術では、該
充填剤と該樹脂とが密着性を欠くため、延伸により樹脂
が薄いフィルムとなる際に、充填剤がフィルムから剥離
し、この剥離部分に微細な空隙が発生することがある。 この微細な空隙部では光りの乱反射が生じるため、該空
隙がフィルム全体に無数に発生すると、フィルムの透明
性が大きく阻害される。このような現象は、前述の無機
質充填剤を配合した塗料をフィルム表面に塗布する技術
においても、フィルムが延伸された時には同様に発生す
ることがある。
【0006】本発明は、以上のような従来の塩化ビニル
系樹脂フィルムへのスリップ性付与技術に存在する問題
を悉く解消し、塩化ビニル系樹脂フィルムの優れた透明
性を保持し、該フィルムに高度のスリップ性を付与する
技術を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前述の目的
を解消すべく、研究を重ねたところ、アクリル系樹脂粒
子は、■塩化ビニル系樹脂と親和性があり、■球形のも
のを調製することができ、■屈折率が塩化ビニル系樹脂
と同じか近いため、アクリル系樹脂粒子を無機質充填剤
に代えて使用すればよいとの知見を得た。本発明は、こ
の知見に基づくもので、 (1)塩化ビニル系樹脂フィルムにアクリル系樹脂粒子
が練り込まれてなることを特徴と透明性及びスリップ性
に優れたフィルム(以下、第1発明という)、(2)塩
化ビニル系樹脂フィルムの少なくとも片面にアクリル系
樹脂粒子層が積層されてなることを特徴とする透明性及
びスリップ性に優れたフィルム(以下、第2発明という
)、を要旨とする。
【0008】第1,第2発明における塩化ビニル系樹脂
としては、ポリ塩化ビニル,塩化ビニルモノマーと共重
合可能な他のモノマーとの共重合体,あるいはこれら樹
脂のブレンド体等、この種のフィルムとして従来から使
用されている樹脂が使用できる。上記の塩化ビニルモノ
マーと共重合可能な他のモノマーとしては、例えば、エ
チレン,プロピレン,酢酸ビニル,塩化ビニリデン,ア
クリル酸,アクリル酸エステル,メタクリル酸,メタク
リル酸エステル,マレイン酸,フマル酸,アクリロニト
リル等が挙げられる。
【0009】また、第1,第2発明におけるアクリル系
樹脂粒子としては、アクリル系モノマーの単独重合体,
アクリル系モノマー同士の共重合体,アクリル系モノマ
ーと塩化ビニルモノマーとの共重合体,アクリルゴム,
アクリロニトリル系重合体,更には練り込み時の高い温
度に耐え、塗工時の耐溶剤性向上のために架橋させたも
の、更に3次元に架橋させた3次元構造のアクリル系重
合体等が、上記した塩化ビニル系樹脂の屈折率と同じか
近いことから好ましく使用できる。これらは、単独で使
用してもよいし、また2種以上を混合して使用すること
もできる。これらアクリル系樹脂粒子の形状は、前述の
無機質充填剤のような光りの乱反射を少なくするために
、球形のものが適している。
【0010】以下、アクリル系樹脂粒子の平均粒径及び
配合割合等については、第1発明と第2発明を分けて説
明する。第1発明では、アクリル系樹脂粒子の平均粒径
は、前述の無機質充填剤より大きくすることができるが
、やはり余り大き過ぎると上記の塩化ビニル系樹脂フィ
ルム本来の透明性を損ない、余り小さ過ぎると該フィル
ムへの効果的なスリップ性付与作用が発現しないので、
1〜10μm程度のものが好ましい。第1発明における
アクリル系樹脂粒子の上記塩化ビニル系樹脂への配合割
合は、前述の無機質充填剤の場合よりは大量にすること
ができるが、やはり余り多過ぎると塩化ビニル系樹脂フ
ィルム本来の透明性を損ない、余り少な過ぎても該フィ
ルムへの効果的なスリップ性付与作用が発現しないので
、塩化ビニル系樹脂100重量部に対し0.1〜30重
量部とすることが好ましい。第1発明のフィルムは、従
来のこの種のフィルムと同様、上述した塩化ビニル系樹
脂及びアクリル系樹脂粒子の外に、可塑剤,安定剤,そ
の他の添加剤を混合した樹脂配合物を、フィルム状に成
形延伸して製造される。
【0011】第2発明のフィルムは、塩化ビニル系樹脂
フィルムの少なくとも片面にアクリル系樹脂粒子層が積
層されたもので、該粒子層は、前述の無機質充填剤の場
合と同様に、上記したアクリル系樹脂粒子をベヒクルに
配合して調製した塗料を、ロータリースクリーンプリン
ト法,リバースロールコート法,ドクターナイフコート
法,グラビアロール法,スプレー法,ロッドコート法等
により、塩化ビニル系樹脂フィルムの両面又は片面に塗
布する等して積層される。従って、このアクリル系樹脂
粒子層は、ベヒクルとしての合成樹脂が、塩化ビニル系
樹脂フィルム上に薄い塗膜を形成し、該塗膜中にアクリ
ル系樹脂粒子が分散した状態のものである。
【0012】この粒子層に配合されるアクリル系樹脂粒
子の平均粒径は、30μm程度の粒径の大きいものから
、100nm以下の極く小さいものまで、第1発明の場
合に比して幅広い範囲のものが使用できる。すなわち、
第2発明では、アクリル系樹脂粒子を、該粒子層の母体
となる樹脂(ベヒクル)中に均一に分散させてフィルム
上にコートするだけでよく、第1発明のように、塩化ビ
ニル系樹脂中に均一に練り込んでフィルム状に延伸成形
し所定の厚味にすると言う工程に付す必要がないため、
極く小粒径のものでも塗膜の厚味を薄くすることにより
効果的なスリップ性が付与されるからである。
【0013】また、アクリル系樹脂粒子の配合割合も、
無機質充填剤の場合よりは大量とすることができ、また
粒径が小さい程大量に使用することができる。但し、粒
径が比較的大きい場合は、余り多過ぎると塩化ビニル系
樹脂フィルム本来の透明性を損ない、粒径が極く小さい
場合は、余り少な過ぎると該フィルムへの効果的なスリ
ップ性付与作用が発現しない。従って、第2発明におい
ては、平均粒径が30〜0.5μm程度の比較的大きい
場合は、固形分比で該層の母体樹脂(ベヒクル)100
重量部に対し0.1〜30重量部とすることが好ましく
、平均粒径が100nm以下程度の極く小さい場合は、
同じく0.1〜50重量部とすることが好ましく、また
これら両粒径の間の中間粒径の場合では、同じく0.1
〜30重量部とすることが好ましい。なお、これら種々
の粒径のものを混合して使用することもでき、このとき
の各粒径の配合割合は上記の配合割合の範囲内で適宜選
択すればよい。
【0014】アクリル系樹脂粒子層の母体樹脂(ベヒク
ル)としては、上記のアクリル系樹脂粒子との親和性と
共に、塩化ビニル系樹脂フィルムとの密着性をも考慮し
、該フィルムに使用される樹脂と同種の樹脂,相溶性の
ある樹脂、例えばアクリル樹脂,ウレタン樹脂,セルロ
ース樹脂,ポリエステル樹脂,塩化ビニル樹脂等を単独
で又はブレンドして使用される。特に、アクリル樹脂単
独、又はアクリル樹脂と塩化ビニル樹脂との混合のもの
が好ましい。なお、アクリル系樹脂粒子層の母体樹脂層
部分は、薄過ぎるとベヒクル樹脂による性能、例えば防
汚性,耐候性,添加剤移行防止性等が低下し、厚過ぎる
と柔軟性,屈曲性が低下し、またコストアップにもつな
がるため、第2発明では0.5〜5μm程度とすること
が好ましい。また、アクリル系樹脂粒子層の積層用原料
としての塗料は、上記の母体樹脂(ベヒクル)の外に、
塗膜を柔軟にする可塑剤,耐候性向上のための紫外線吸
収剤,光安定剤,界面活性剤,架橋剤,その他の添加剤
を配合していてもよく、これらに適宜の溶剤を加えて調
製される。
【0015】更に、該粒子層が積層される塩化ビニル系
樹脂フィルムは、上記第1発明のフィルムの製造原料か
らアクリル系樹脂粒子を除いた樹脂配合物を、成形延伸
して得られるフィルムが好ましく使用できる。
【0016】
【作用】第1発明では、塩化ビニル系樹脂フィルムに練
り込まれているアクリル系樹脂粒子であって、特にフィ
ルム表面付近の粒子が、該フィルムの延伸により該フィ
ルムの表面から突き出て、該フィルム表面に凹凸を付与
する。この凹凸により、第1発明のフィルムは、良好な
スリップ性を確保する。このとき、アクリル系樹脂粒子
は塩化ビニル系樹脂と親和性があるため、樹脂配合物を
成形延伸して第1発明のフィルムを製造する際に、前述
の無機質充填剤のように、フィルムの母体である塩化ビ
ニル系樹脂と剥離することはない。従って、この剥離に
伴う微細な空隙の発生はなく、微細空隙による塩化ビニ
ル系樹脂フィルム本来の透明性の低下は生じない。
【0017】また、アクリル系樹脂粒子の屈折率は、塩
化ビニル系樹脂のそれと同じか近いため、大量に練り込
んでも、塩化ビニル系樹脂フィルム本来の透明性を損な
うことはない。更に、球形のアクリル系樹脂粒子を使用
すれば、該粒子による光りの乱反射が生じないため、粒
径の大きいものを使用しても、塩化ビニル系樹脂フィル
ム本来の透明性を低下させることはない。以上のような
アクリル系樹脂粒子の特性(相溶性や屈折率等)により
、第1発明のフィルムの母体をなす塩化ビニル系樹脂に
、該樹脂本来の透明性を損なうことなく、平均粒径の大
きいアクリル系樹脂粒子を大量に練り込むことができる
ため、第1発明のフィルムに良好なスリップ性が付与さ
れる。
【0018】また、第2発明のフィルムでは、塩化ビニ
ル系樹脂フィルムの少なくとも片面に積層されたアクリ
ル系樹脂粒子層が、該層の母体樹脂からなる薄い皮膜(
塗膜)の表面近傍の粒子や乾燥後のベヒクル被膜の厚さ
より大きい粒径の粒子が該皮膜の表面から突き出て、該
皮膜の表面に凹凸を付与する。第2発明のフィルムは、
この皮膜表面の凹凸により、良好なスリップ性を確保す
る。そして、第2発明のフィルムにおいても、アクリル
系樹脂粒子が上記皮膜の母体樹脂と密着性があるため、
延伸等の二次加工等を行っても母体樹脂と剥離すること
はない。従って、この剥離に伴う微細な空隙の発生はな
く、該微細空隙により塩化ビニル系樹脂フィルムの透明
性を低下させることはない。また、第2発明においても
、アクリル系樹脂粒子の屈折率のために、粒子層に大量
のアクリル系樹脂粒子を配合することができるし、球形
のアクリル系樹脂粒子を使用すれば、粒径の大きいもの
を使用することができる。
【0019】更に、平均粒径がnm級の極く微細なアク
リル系樹脂粒子の場合は、アクリル系樹脂粒子層を形成
した後であっても、該粒子層形成前の塩化ビニル系樹脂
フィルムと殆ど変わらない透明度を示し、大粒径のもの
を使用する場合よりも、透明性を一層良好にすることが
できる。但し、nm級の極く微細なアクリル系樹脂粒子
の場合は、凹凸の付与性にやや劣るが、この微細なもの
は大量に使用しても、塩化ビニル系樹脂フィルムの透明
性を阻害したり、粒子層の母体樹脂(ベヒクル)中への
分散後に沈澱してしまうこともないし、沈殿するとして
も少ないため、大量に使用することによって凹凸の付与
性を担保し、スリップ性をも確保できる。
【0020】以上のようなアクリル系樹脂粒子の特性に
より、第2発明のフィルムにおいても、塩化ビニル系樹
脂本来の透明性を損なうことなく、平均粒径の大きいア
クリル系樹脂粒子やnm級の極く微細なアクリル系樹脂
粒子を大量に配合したアクリル系樹脂粒子層を、塩化ビ
ニル系樹脂フィルム上に積層することができるため、第
2発明のフィルムに良好なスリップ性が付与される。
【0021】なお、上記のアクリル系樹脂粒子に予め酸
性基,塩基性基,極性基を導入し、該粒子自体の表面を
親水性にしておけば、第1,第2発明のフィルムは、良
好な防滴性を有したものとなる。しかもこのアクリル系
樹脂粒子による防滴性は、該粒子の露結水等による流出
がないため、長期間良好な状態で持続される。
【0022】
【実施例】実施例1〜3 表1に示す基本配合物に、表4に示すアクリル系樹脂粒
子を加え、カレンダーにて表2に示す条件で厚さ0.1
mm,幅200cmのフィルム状に成形延伸して、第1
発明のフィルムを得た。得られた第1発明のフィルムの
透明性及びスリップ性を表3に示す評価項目及び評価基
準で評価し、結果を表4に併せて示す。また、参考のた
めに、2000倍の電子顕微鏡写真による微細空隙の有
無を調べ、この結果も表4に併せて示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】比較例1 アクリル系樹脂粒子に代えて表4に示すタルクを使用す
る以外は、実施例1〜3と同様にして比較フィルムを作
り、該フィルムについても実施例1〜3と同様の評価を
行い、この結果も表4に併せて示す。
【0027】
【表4】
【0028】実施例4〜7 表5に示す組成の樹脂配合物を、実施例1〜3と同じ条
件で厚さ0.3mm,幅200cmのフィルム状に成形
延伸して得たフィルムの片面に、表6に示す基本配合の
塗料に表8に示すアクリル系樹脂粒子を加えたものを、
グラビアコーターにより塗料の乾燥厚みが1.5μmと
なるように塗布し、130℃,30秒で乾燥してアクリ
ル系樹脂粒子層を積層し、第2発明のフィルムを得た。 得られた第2発明のフィルムの透明性及びスリップ性を
、表7に示す評価項目及び評価基準で評価し、結果を表
8に併せて示す。
【0029】
【表5】
【0030】
【表6】
【0031】
【表7】
【0032】
【表8】
【0033】実施例8 表9に示す組成の樹脂配合物を、実施例1〜3と同じ条
件で厚さ0.1mm,幅200cmのフィルム状に成形
延伸して得たフィルムの片面に、表10に示す組成の塗
料1を、他面に表11に示す組成の塗料2を夫々ロッド
コーティングにより塗料1,2の乾燥厚みが夫々0.5
,0.6μmとなるように塗布し、85℃,30秒で乾
燥してアクリル系樹脂粒子層を積層し、第2発明のフィ
ルムを得た。このフィルムの透明性及びスリップ性を、
実施例1〜3の表3に示す評価項目及び評価基準で、防
滴性(防滴持続性)は塗料1が内側になるように展張し
、表12に示す評価項目及び評価基準で夫々評価し、結
果を表14に併せて示す。
【0034】
【表9】
【0035】
【表10】
【0036】
【表11】
【0037】
【表12】
【0038】実施例9 実施例8で調製したフィルムの片面に、実施例8の表1
1に示す組成の塗料2を、他面に表13に示す組成の塗
料3を、実施例8と同様にして塗料2,3の乾燥厚みが
夫々0.6,1.3μmとなるように塗布し、実施例8
と同様に乾燥してアクリル系樹脂粒子層を積層し、第2
発明のフィルムを得た。得られた第2発明のフィルムの
透明性,スリップ性及び防滴性(防滴持続性)を、塗料
2が内面となるように展張し、実施例8と同様にして評
価し、結果を表14に併せて示す。
【0039】
【表13】
【0040】
【表14】
【0041】実施例10 表15に示す組成の樹脂配合物を、実施例1〜3と同じ
条件で厚さ0.2mm,幅200cmのフィルム状に成
形延伸して得たフィルムの片面に、実施例8の表10に
示す塗料1を、他面に実施例8の表11に示す塗料2を
実施例8と同様にして塗料1,2の乾燥厚みが夫々0.
5,0.6μmとなるように塗布し、実施例8と同様に
乾燥してアクリル系樹脂粒子層を積層し、第2発明のフ
ィルムを得た。このフィルムの透明性及びスリップ性を
、実施例4〜7の表7に示す評価項目及び評価基準で夫
々評価した結果、いずれも○であった。
【0042】
【表15】
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、第1,第2発明に
よれば、塩化ビニル系樹脂フィルムに凹凸を付与する材
料として、該塩化ビニル系樹脂と親和性が有り、しかも
該樹脂と屈折率が同程度であると共に、球形のものを調
製することができるアクリル系樹脂粒子を使用するため
、塩化ビニル系樹脂フィルム本来の透明性を何ら損なう
ことなく、該フィルムに良好なスリップ性を付与するこ
とができる。この結果、第1,第2発明のフィルムによ
れば、フィルム同士が粘着するという事態がなくなり、
第1,第2発明のフィルムを農業用フィルムとして使用
する場合は、ハウス等の施工作業やハウス内等の換気の
ための裾部の開閉作業を容易にし、ブックカバー用や定
期入れ用等の一般用フィルムとして使用する場合は、本
や定期等の出し入れをスムーズにする効果をえることが
できる。また、アクリル系樹脂粒子は、耐候性,耐光性
,防汚性,防塵性等にも優れているため、第1,第2発
明のフィルムも、これらの優れた特性を備えたものとな
り、上記の農業用フィルムや一般用フィルムとして、極
めて有効である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  塩化ビニル系樹脂フィルムにアクリル
    系樹脂粒子が練り込まれてなることを特徴とする透明性
    及びスリップ性に優れたフィルム。
  2. 【請求項2】  塩化ビニル系樹脂フィルムの少なくと
    も片面にアクリル系樹脂粒子層が積層されてなることを
    特徴とする透明性及びスリップ性に優れたフィルム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006014831A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Mitsubishi Chem Mkv Co テーブルマット
JP2009209168A (ja) * 2008-02-29 2009-09-17 Achilles Corp 塩化ビニル系樹脂シート
JP2020188734A (ja) * 2019-05-23 2020-11-26 三菱ケミカルアグリドリーム株式会社 農業用樹脂フィルム
JP2021180629A (ja) * 2020-05-19 2021-11-25 三菱ケミカルアグリドリーム株式会社 農業用延伸フィルム

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