JPH041353A - 亀甲状模様を呈する鏝塗り用壁面仕上材及びその施工法 - Google Patents

亀甲状模様を呈する鏝塗り用壁面仕上材及びその施工法

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JPH041353A
JPH041353A JP10069090A JP10069090A JPH041353A JP H041353 A JPH041353 A JP H041353A JP 10069090 A JP10069090 A JP 10069090A JP 10069090 A JP10069090 A JP 10069090A JP H041353 A JPH041353 A JP H041353A
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正憲 高橋
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は壁面あるいは天井面等に、鏝塗り、ローラー塗
りあるいは吹き付は塗装を行うことにより、亀甲状模様
の塗面を形成しうる壁面仕上材及びその施工法に関する
ものである。
従来の技術 亀甲状模様の壁面に仕上げる方法としては、着色顔料成
分の割合が多く合成樹脂エマルジョンが極度に少ないラ
ッカーを別の色に着色した下地材の上に塗布し、その塗
膜が乾燥する際に収縮して割れ目を生じて縞を造り、着
色した下地材の色がその割れ目から不定形な曲線になっ
て現われるもので、その塗膜上にクリアーラッカーを更
に塗布し、表面強度を上げた所謂クランキングラッカー
と呼ばれる施工法あるいはPVC、テキストリン、CM
C等の水溶性糊料をバインダー成分とし、この塗面の上
にフェノール樹脂ワニス、フタール酸樹脂ラッカー、ポ
リエステル樹脂等を塗布する方法(特開昭51−535
号公報)があるが、これらの方法はいずれも下地材との
密着性が悪く実用性に欠けるものであった。
また合成樹脂の造膜時における皮膜形成特性を利用した
クランク模様現出用被覆組成物(特公昭52−1273
5号公報)、親水性の下塗り塗膜上に金属水酸化物ある
いは炭酸塩にポリ酢酸ビニルを混合した塗料を塗布して
亀裂模様を形成するパターンペイント(特公昭51−3
5486号公報)が開示されているが、これらは下地材
の種類、乾燥温度、乾燥速度及び被覆組成物の塗布厚の
変動により亀裂状態が異なるので、均一なりラック模様
の塗面を得ることが困難であった。
その他に米国特許第3635858号明細書には、ポリ
塩化ビニルあるいはポリエステルを用いたビヒクル樹脂
をケトンまたは低沸点エステル類に溶解し、これにステ
アリン酸亜鉛を添加したパターンペイントが記載されて
いるが、これは堅固で耐候性のよい塗膜が得られる反面
、ケトン類、エステル類の溶剤を用いるために、塗装時
における衛生上の問題あるいは引火の危険があるので、
一般家庭に使用するには不向きであった。
発明が解決しようとする課題 強制的な模様付は施工の必要がなく、下地材との密着性
に優れ均整の良い亀甲状模様の塗面を容易に形成しうる
壁面仕上げ材及びその施工法を提供することが本発明の
目的である。
課題を解決するための手段 本発明者等は、このような事情に鑑み種々の試験研究を
重ねた結果、水性糊料とポリマーのガラス転移温度(T
g)が−50〜0℃の範囲にある合成樹脂エマルジョン
を接着成分とし、これに粒状骨材、粉末状充填材を配合
した下塗り材を水練りし、これを壁仕上げ面に塗布した
のち塗膜を半乾状態あるいは乾固状態に乾燥させ、さら
にこの塗膜上に水性糊料とポリマーのガラス転移温度(
Tg)が10〜80℃の範囲にある合成樹脂エマルジョ
ンを接着成分とし、これに粒状骨材、粉末状充填材を配
合した上塗り材を水練りし、塗り重ねることにより、広
い面積においても亀裂柄の整った亀甲状模様が現出でき
、且つその模様の大きさも自由に設定できる上に下地と
の密着力、塗膜の表面強度等に優れた塗膜が得られるこ
とを見い出し、本発明を完遂するに至った。
本発明の実施において用いられる塗装仕上材は、下地材
の保護、下地調整、下地より発止する亀裂の吸収及び上
塗り材の亀甲状模様の発生を助長するために用いられる
下塗り材並びに下塗り材とのガラス転移温度差及び合成
樹脂エマルジョンの凝集力により亀甲状模様を現出させ
るために用いられる上塗り材からなる。
本発明の実施において用いられる下塗り材は、アクリル
共重合樹脂エマルジョン、スチレンアクリル共重合樹脂
エマルジョン、酢酸ビニルアクリル樹脂エマルジョン、
酢酸ビニル共重合樹脂エマルジョン、エチレン酢酸ビニ
ル樹脂エマルジョン等のガラス転移温度(Tg)が−5
0〜0℃の温度範囲にある合成樹脂エマルジョンに、所
定量の粒状骨材、粉末状充填材、体質顔料、水性糊料等
からなる無機充填材及び粘性調整水を混合することによ
り容易に得られる。また必要に応じて、前記混合物に通
常用いられる防カビ剤、防端剤、粉末消泡剤を添加して
もよい。
この際用いられる粒状骨材としては、10〜80メツシ
ユの粒径である天然砂、寒水石、軽石、木粉、バルブ粒
、バーミキュライト樹脂粒、パーライト、珪砂、EVA
粉及びガラスピーズ等であり、粉末充填材としては、8
0メ2シユアンダーの微粒子である炭酸カルシウムクレ
ー、タルク、マイカ−粉、白土、シリカ粉、珪石粉、ベ
ントナイト及びセビオライト等であり、体質顔料として
は酸化チタン、無機あるいは有機の顔料及び染料等であ
り、水性糊料としては、ヒドロキシエチルセルロース(
HEC)、メチルセルロース(MC)、カルボキシメチ
ルセルロース(CMC) 、アルギン酸ソーダ、ポリア
クリル酸ソーダ、ポリビニルアルコール(PVA)及び
デンプン粉等である。
また本発明の実施において用いられる上塗り材は、アク
リル共重合樹脂エマルジョン、スチレンアクリル共重合
樹脂エマルジョン、酢酸ビニルアクリル樹脂エマルジョ
ン、酢酸ビニルベオバ樹脂エマルジョン、酢酸ビニル共
重合樹脂エマルジョン、エチレン酢酸ビニル樹脂エマル
ジョン等のガラス転移温度(Tg)が10〜80℃の温
度範囲にある合成樹脂エマルジョンに、所定量の粒状骨
材、粉末状充填材、体質顔料、水性糊料等からなる無機
充填材及び粘性調整水を混合し、これに通常用いられる
防カビ剤、防錆剤、粉末消泡側を必要に応じて添加する
ことにより容5に得られる。なお上塗り材に用いる合成
樹脂エマルジョンは、そのガラス転移温度(Tg)が1
0〜80℃の温度範囲にあるため、可塑剤で可塑化して
ガラス転移温度を一時的に下げて使用することが必要で
あり、この際に用いる可塑剤としては、高沸点溶剤であ
るセロソルブ、セロソルブアセテート、ブチルセロソル
ブ、カルピトールアセテート、ブチルカルピトール、ブ
チルカルピトールアセテート、ベンジルアルコール及び
テキサノール等が挙げられる。
この際用いられる粒状骨材としては、6〜60メツシユ
の粒径である天然砂、寒水石、軽石、木粉、バルブ粒、
バーミキュライト樹脂粒、パーライト、珪砂、EVA粉
及びガラスピーズ等であり、粉末状充填材としては、6
0メツシユアンダーの微粒子である炭酸カルシウムクレ
ー、タルク、マイカ−粉、白土、色土、シリカ粉、珪石
粉、ペン、トナイト及びセピオライト等であり、体質顔
料としては酸化チタン、着色チタンマイカ−1無機ある
いは有機の顔料及び染料等であり、水性糊料としては、
ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、メチルセルロ
ース(MC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)
 、アルギン酸ソーダ、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビ
ニルアルコール(PVA)及びデンプン粉等である。
亀甲状模様の大きさは下塗り材あるいは上塗り材中の合
成樹脂エマルジョン、粒状骨材、粉末状充填材及び糊料
の配合比率を変化させることにより、0.5cii程度
の面積を有する細かい亀甲状模様から80aa程度の面
積を有する大柄な亀甲状模様まで任意の大きさの模様を
現出させることができ、また0、1m〜5■のクラック
幅を現出させることも可能である。
本発明方法の実施においては、コンクリートモルタル、
ドロマイトプラスター、石膏ボード、石綿スレート板、
土壁、ベニヤ板あるいは既成の壁等の下地材に、本発明
の塗装仕上材を塗装条件、粘性の調整に応じて水を用い
て適当な濃度に希釈し、鏝塗り、ローラー塗り、刷毛塗
りあるいは吹付塗装をすればよい。
また亀甲状模様を現出した壁面上または天井面上に、透
明ウレタンクリアー、透明ラッカーあるいはアクリルエ
マルジョンクリアーを刷毛またはウールローラーを用い
て塗布することにより、より鮮明な光沢のある亀甲模様
を現出しうる。
下塗り材の配合割合と亀甲模様の大きさの関係を示す一
例は表1に示すとおりである。
関係を示す一例は表2に示すとおりである。
なお合成樹脂エマルジョンとしては、濃度45%の固形
分を有するアクリル共重合樹脂エマルジョンを用いた。
次いで粒状骨材と亀甲模様の大きさの関係は、表3に示
すとおりである。
なお合成樹脂エマルジョンとして濃度55%の固形分を
有するアクリル樹脂エマルジョンを用いた。
また上塗り材の配合割合と亀甲模様の大きさのについて
、実施例により説明する。
実施例1 表4に示す配合割合の下塗り材及び上塗り材を混練し、
下塗り材を石膏ボード下地材に塗り4約1閣、塗布量2
400g/3.3ボの割合に鏝塗りし、約6時間室温放
置し、乾燥させた。次いで前記下塗り材の上に上塗り材
を塗り要約1.2m、’31布M4800g/3.3 
rdの割合に鏝で重塗りをした。
上塗り材の乾燥が進むにつれて、塗布面の隅から中央に
向けて輻約3閣のクランクが現れ、面積約50cdの大
きさの亀甲状模様が塗布面全体に均一に現れた。クラン
クの発生は上塗り材を塗布し約4時間経過した頃から発
生し始め、約20時間後には完了していた。
また室温で乾燥した場合に代えて、4℃の温度、湿度8
0%の条件下の恒温槽内で乾燥させた場合の亀甲状模様
の現出状態を比較したところ、模様の大きさ及びクラッ
クの幅は前記とほぼ同じであった。
次いで、上塗り材を塗布したのち温度20℃、湿度65
%Rf(の条件下5日間養生した塗膜と下地材(石膏プ
ラスター)との接着力をシタンバー式引っ張り試験機を
用いて測定したところ、5.0 kg/dを示した。こ
の値は壁面あるいは天井面における塗装仕上げ材として
充分に使用しうろことを示している。
本実施例における亀甲状模様の状態は、第1図に示した
とおりであった。
実施例2 表5に示す配合割合の下塗り材及び上塗り材を混練し、
下塗り材を石膏ボード下地材に塗り厚め0.7腫、塗布
量1900g/3.3Mの割合に鏝塗りし、約6時間室
温放置し、乾燥させた。次いで前記下塗り材の上に上塗
り材を塗り要約0.6閣、塗布面2200g73.3g
の割合に鏝で重塗りをした。
上塗り材の乾燥が進むにつれて、塗布面の隅から中央に
向けて幅約1〜1.5−のクラックが現れ、面積1〜2
0c4の大きさの亀甲状模様が塗布面全体に均一に現れ
た。クランクの発生は上塗り材を塗布し約4時間経過し
た頃から発生し始め、約40時間後には完了していた。
また実施例1と同様の方法により、引っ張り強度を測定
したところ、その値は3.5 kg/cifであった。
本実施例における亀甲状模様の状態は、第2図に示した
とおりであった。
実施例3 表6に示す配合割合の下塗り材及び上塗り材を混練し、
下塗り材を石綿スレート下地材に塗り4約1+a+、塗
布量2200g/3.3 %の割合に鏝塗りし、約6時
間室温放置し、乾燥させた0次いで前記下塗り材の上に
上塗り材を塗り要約1閣、塗布量3500g/3.3r
rfの割合に鏝で重塗りをした。
上塗り材の乾燥が進むにつれて、塗布面の隅から中央に
向けて幅約1〜1.5閣のクラックが現れ、面積1〜5
dの大きさの亀甲状模様が塗布面全体に均一に現れた。
クランクの発生は上塗り材を塗布し約4時間経過した頃
から発生し始め、約24時間後には完了していた。
また実施例1と同様の方法により、引っ張り強度を測定
したところ、その値は5.0 kg/cdであった。
実施例4 実施例1で調製した下塗り材を石膏ボード下地材にウー
ルローラーを用いて塗り、乾燥させたのち、同じ〈実施
例1で調製した上塗り材をパターンローラーを用いて塗
ったところ、その仕上げ面は鏝塗りに比べて粗面となり
、凹凸肌で立体感に満ちた亀甲状模様となった。
発明の効果 本発明の施工方法によれば、下地材の相違による影響を
受けることなく、小さい柄から大柄な亀甲状模様に至る
まで任意の大きさの均一な亀甲状模様を現出することが
可能である。
また本発明の塗装仕上げ材は、下塗り材及び上塗り材の
両者共、施工時に無機充填材及び糊料の混合物と合成樹
脂エマルシヨンとを混ぜ合わせる配合処方であるため、
長期に亘って安定に貯蔵することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例(1)における壁面を示す表面
図であり、第2図は同じ〈実施例(3)における第1図 10cm 第2図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)水性糊料とポリマーのガラス転移温度が−50〜
    0℃の範囲にある合成樹脂エマルジョンを接着成分とし
    、これに粒状骨材、粉末状充填材を配合した下塗り材、
    水性糊料とポリマーのガラス転移温度が10〜80℃の
    範囲にある合成樹脂エマルジョンを接着成分とし、これ
    に粒状骨材、粉末状充填材を配合した上塗り材から構成
    される亀甲状模様を呈する壁面仕上材。
  2. (2)水練りした下塗り材を壁仕上げ面に塗布し、下塗
    り材の塗膜を半乾状態あるいは乾固状態に乾燥させたの
    ち、その表面に水練りした上塗り材を塗布する請求項(
    1)に記載の壁面仕上材の施工法。
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