JP2017115084A - 筆記具用水性インキ組成物 - Google Patents
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Description
本発明において、顔料粒子は従来知られている任意のものから選択することができる。顔料としては、金属酸化物または金属塩などの無機顔料、ならびに有機色素顔料またはレーキ顔料などの有機顔料が挙げられる。本発明においては、無機顔料が好ましく用いられる。これらのうち、無機顔料粒子が好ましく、特に金属酸化物粒子が好ましい。特に酸化チタンは白色であるため、後述する補色顔料などと組み合わせることで、多様な色彩を実現できるので好ましい。また、顔料として、光沢のある光輝性顔料、例えばアルミニウム顔料などを用いることもできる。
本発明による水性インキ組成物は、体質材を含んでいる。体質材とは、組成物から形成される筆跡の強度や着色性などを改善するために用いられる材料である。本発明において体質材は従来知られている任意のものから選択することができるが、具体的には、カオリン、タルク、マイカ、クレー、ベントナイト、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウムなどが挙げられる。また、炭酸カルシウム、チタン酸カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウムなどのウィスカーなどを用いることもできる。これらのうち、特にカオリンが好ましい。これは筆記面として紙を用いた場合、カオリンを用いることによって、顔料粒子が紙の繊維間に入り込むことを防ぐことができ、筆跡の発色性が高くなる効果が高いためである。
本発明による水性インキ組成物は、凝集分散剤を含んでなる。ここで凝集分散剤とは顔料粒子の表面に吸着し、顔料粒子を相互に離間させながら、顔料粒子同士の距離を一定以上に保ち、顔料粒子同士が直接凝集することを防ぐことができるものである。この結果、顔料粒子の凝集が抑制され、凝集体が形成される場合であっても、相対的に密度の低い凝集体が形成される。
−C(=O)−N(−R1)(−R2−OH)
ここで、R1はアルキル基、R2はアルキレン基である。本発明において用いられる分散凝集剤は、このような部分構造を有するポリマーが好ましい。このようなポリマーは、上記の構造を複数有していればよく、その分子量は特に限定されないが、質量平均分子量が1,000〜100,000であることが好ましく、5,000〜20,000であることがより好ましい。
本発明による水性インキ組成物は、凝集コントロール剤を含んでなる。凝集コントロール剤は、前記した凝集分散剤により形成された、相対的に密度の低い凝集体に対して結合し、さらに、体質材や後述するポリオレフィン樹脂粒子などを水性インキ組成物中に分散し、嵩高い凝集体を作ることができるものである。この凝集コントロール剤により、水性インキ組成物のハードケーキ化を防止し、嵩高い凝集体を作るため、再分散性を向上させることができる。凝集コントロール剤としては、例えば、セルロース誘導体を用いることができ、2種以上のセルロース誘導体を併用することもできる。
水性インキ組成物は、自己架橋型樹脂エマルションを含んでなる。本発明において自己架橋型樹脂エマルションとは、樹脂粒子の表面に反応性の官能基をもちこの官能基が架橋反応することにより網目状高分子構造を生成するエマルションで、あらかじめ所定量の樹脂と架橋剤とを含み、かつエマルション状態ではほとんど架橋反応しない1液タイプのエマルションである。
本発明による組成物は、必要に応じてポリオレフィン樹脂粒子を含むことができる。ポリオレフィン樹脂粒子の材料としては、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン、ならびにそれらの混合物が挙げられる。また、ポリオレフィンは、直鎖状ポリオレフィン、分岐鎖を有するポリオレフィン、官能基が導入された変性ポリオレフィンなどであってもよい。例えば、ポリオレフィンとしてポリエチレンを用いる場合には、低密度ポリエチレン、直鎖状低分子ポリエチレン、高密度ポリエチレン、変性ポリエチレン、変性高密度ポリエチレンなどを用いることができる。これらのポリオレフィンの分子量は特に限定されないが、例えば質量平均分子量が500〜100,000であるポリオレフィンが好ましく、重量平均分子量が800〜5,000であることがさらに好ましい。ポリオレフィン樹脂粒子の質量平均分子量が上記数値範囲内であれば、この水性インキ組成物をマーカーなどの筆記具に用いて筆記を行った場合に、形成される筆記線に対し、より高い滑性と、それに伴う高い耐擦性を付与することができる。ポリオレフィン樹脂粒子は、必要に応じてポリオレフィン以外の材料を含んでいてもよい。
溶媒としては、水、および水と有機溶剤との混合溶媒が挙げられる。水としては、イオン交換水、蒸留水および水道水などの慣用の水を用いることができる。また、水と有機溶媒との混合溶媒を用いる場合、有機溶剤としては、エタノール、プロパノール、イソプロピルアルコール、ミネラルスピリットなどを用いることができる。グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールなどの比較的沸点の高いジオール類またはトリオール類を用いることができるが、その配合量は少ないことが好ましい。なお、有機溶媒の含有率は、溶媒の総質量に対して、30質量%以下であることが好ましく、20質量%以下であることがより好ましい。特にジオール類またはトリオール類の含有率は10質量%以下であることが好ましい。
本発明による水性インキ組成物は、得られる筆記線の色彩を調整するため、補色顔料を含んでいてもよい。特に、主たる顔料粒子として白色の酸化チタンを選択した場合、補色顔料との組み合わせにより種々の発色を実現できる。補色顔料は、特に限定されず、赤、青、黄、緑、白、黒など様々な色の顔料を用いることができる。補色顔料としては、例えば、SPシリーズ(富士色素株式会社製)SandyeSuperColourシリーズ(山陽色素株式会社製)、ルミコールシリーズ(日本蛍光化学株式会社製)などが挙げられる。
また、水性インキ組成物は、必要に応じて、界面活性剤、防腐剤、濡れ剤、消泡剤、防錆剤、pH調整剤、気泡抑制剤、気泡吸収剤、剪断減粘性付与剤および粘度調整剤などを含んでいてもよい。
本発明による水性インキ組成物の粘度は低いことが好ましい。組成物の粘度の測定はE型回転粘度計(ブルックフィールド社製)を用いて行うことができる。具体的には、20℃における水性インキ組成物の粘度は、回転数が100rpm(剪断速度380sec−1)の条件で測定した場合、1〜20mPa・sであることが好ましく、5〜15mPa・sであることがより好ましい。また、回転数が10rpm(剪断速度38sec−1)の条件で測定した場合、1〜50mPa・sであることが好ましく、10〜40mPa・sであることがより好ましい。水性インキ組成物の粘度が上記数値範囲内であれば、マーカーなどの筆記用具に使用した場合のインキ吐出性を向上させることができ、またフィルムなど非浸透性の記録媒体への筆記性が向上する。
本発明の水性インキ組成物は、繊維チップ、フェルトチップ、プラスチックチップなどのペン芯またはボールペンチップなどをペン先としたマーキングペンやボールペン、金属製のペン先を用いた万年筆などの筆記具に用いることができる。その中でも、フィルムなど非浸透性の記録媒体に対する筆記性を良好にするには、ペン芯が繊維チップ、フェルトチップであることが好ましい。特には、マーキングペンに用いることが好ましい。また、前記ペン芯の気孔率は、50〜80%とすることが好ましい。前記ペン芯の気孔率が上記数値範囲内であれば、前記顔料の目詰まりがなく、適切なインキ吐出量を維持することができる。
(実施例1)
下記原材料および配合量にて、室温で1時間攪拌混合することにより、筆記具用インキ組成物を得た。得られた水性インキ組成物の粘度をE型回転粘度計(DV−II+Pro、コーン型ローターCPE−42、ブルックフィールド社製)により測定し、その粘度を元に粘性指数を算出した。具体的には、20℃、剪断速度380sec−1(回転速度100rpm)における粘度は10.8mPa・sであり、剪断速度38sec−1(回転速度10rpm)における粘度は15.4mPa・sであった。これらの粘度から粘性指数は0.85と算出された。さらに、IM−40S型pHメーター(東亜ディーケーケー株式会社製)を用いて、20℃にて水性インキ組成物のpHを測定した結果、pHは7.9であった。
・顔料粒子 15質量%
(表面がアルミナ処理された酸化チタン粒子、平均粒子径:0.21μm、テイカ株式会社製、商品名:JR−405)
・体質材 7質量%
(カオリン、 平均粒子径0.8μm、BASF社製、商品名:Satintone 5HB)
・凝集分散剤 1.15質量%
(高分子量酸性ポリマーのアルキロールアンモニウム塩、ビックケミー社製、商品名:Anti−Terra 250)
凝集コントロール剤 2質量%
(カルボキシメチルセルロース、10%水溶液、第一工業製薬株式会社製、商品名:F−907A)
・自己架橋型樹脂エマルション 11質量%
(スチレン−アクリル酸共重合体、固形分含有量38%、BASF社製、商品名:JONCRYL PDX−7430)
・アクリル樹脂 3質量%
(スチレン−アクリル酸共重合体、固形分含有量27%、BASF社製、商品名:JONCRYL JDX−6180)
・ポリオレフィン樹脂粒子 2質量%
(変性ポリエチレン、平均粒子径:8μm、固形分:100%、ビックケミー社製、商品名:Ceraflour929)
・補色顔料 20質量%
(青色顔料、山陽色素株式会社製、商品名:SandyeSuperColour BLUE GLL−E)
・濡れ剤 0.4質量%
(アセチレングリコール、日信化学工業株式会社製、商品名:ダイノール604)
・消泡剤 0.1質量%
(ビックケミー製、商品名BYK−024)
・防腐剤 0.2質量%
(ロンザジャパン株式会社製、商品名:プロキセルXL−2)
・イオン交換水 38.05質量%
実施例1に対して、配合する成分の種類や添加量を表1〜2に示したとおりに変更して、実施例2〜19、比較例1〜4のインキ組成物を得た。これらの例で使用した材料の詳細は以下の通りである。
・酸化チタン(1) JR−405(Al2O3処理、平均粒径:0.21μm、テイカ株式会社製)
・酸化チタン(2) JR−600(Al2O3処理、平均粒径:0.25μm、テイカ株式会社製)
・酸化チタン(3) JR−701(ZnO・SiO2・Al2O3処理、平均粒径:0.27μm、テイカ株式会社製)
・酸化チタン(4) GTA−100(SiO2・Al2O3処理、平均粒径:0.26μm、堺化学工業株式会社製)
・カオリン (Satintone 5HB、平均粒径:0.8μm、BASF社製)
Anti−Terra 250 (高分子量酸性ポリマーのアルキロールアンモニウム塩、ビックケミー製)
・DISPER BYK−102(酸性基を含有するコポリマー ビックケミー社製)
CMC F−907A(第一工業製薬株式会社製)
・自己架橋型樹脂エマルション(1) JONCRYL PDX−7430(スチレン−アクリル酸共重合体、固形分含有量38%、BASF社製)
・自己架橋型樹脂エマルション(2) JONCRYL PDX−7164(スチレン−アクリル酸共重合体、固形分含有量47%、BASF社製)
・アクリル樹脂 JONCRYL JDX−6180(スチレン−アクリル酸共重合体、固形分含有量27%、BASF社製)
・ポリエチレンワックス(1) Ceraflour929(変性ポリエチレンワックス、平均粒径:8μm、ビックケミー社製)
・ポリエチレンワックス(2) Ceraflour925(変性ポリエチレンワックス、平均粒径:6μm、ビックケミー社製)
・ポリエチレンワックス(3) ケミパールM200(低密度ポリエチレン、平均粒径:6μm、40%ディスパージョン、三井化学株式会社製)
・ポリエチレンワックス(4) ケミパールW4005(低密度ポリエチレン、平均粒径:0.6μm 40%ディスパージョン 三井化学株式会社製)
・SandyeSuperColour Black C−E(有機顔料 山陽色素株式会社製)
・SandyeSuperColour BLUE GLL−E(有機顔料 山陽色素株式会社製)
・SandyeSuperColour RED 1321−E(有機顔料 山陽色素株式会社製)
・SandyeSuperColour YELLOW GSN−E(有機顔料 山陽色素株式会社製)
・SandyeSuperColour VIOLET BM−E(有機顔料 山陽色素株式会社製)
(再分散性の評価)
水性インキ組成物を、直径15mmの密閉ガラス試験管に入れて、常温にて14日間放置した。その後、一度沈降した各ガラス試験管を上下に振とうして、水性インキ組成物の再分散状態を目視により観察した。下記基準に従って、凝集状態を評価した。
A:振とうにより、容易に再分散された
B:振とうにより再分散されるが、時間がかかったもの
C:振とうにより十分に再分散されないもの
D:振とうしても再分散しないもの
水性インキ組成物を、直径15mmの密開閉ガラス試験管に入れて、50℃、14日間放置した。その後、一度沈降した各ガラス試験管を上下に振とうしたのち、インキ粘度測定を行った。下記基準に従って、経時安定性を評価した。
A:粘度変化が±2%以下のもの
B:粘度変化が±5%以下のもの
C:粘度変化が±10%以下のもの
D:粘度変化が±10%より大きいもの
ペン先には、気孔率60%の砲弾型ポリエステル繊維芯のチップを用いた。このマーカーにより、筆記試験用紙に筆記を行った。その際の筆記性能を目視により観察した。なお、筆記試験用紙としてJIS P3201筆記用紙Aを用いた。
A:かすれもなく、筆跡が良好なもの
B:若干かすれはあるものの実用上問題がないもの
C:かすれがあるが、実用可能なもの
D:かすれがひどく、実用上懸念があるもの
E:かすれがひどく、筆跡の認識ができず、実用不可能なもの
F:インキ出が多すぎ、筆跡の認識ができず、実用不可能なもの
ペン先には、気孔率60%の砲弾型ポリエステル繊維芯のチップを用いた。このマーカーをチップ上向きで14日間放置し、その後、筆記試験用紙に筆記を行った。その際の筆記性能を目視により観察した。なお、筆記試験用紙としてJIS P3201筆記用紙Aを用いた。
A:筆跡が良好なもの
B:若干初筆が薄くなるが実用上問題がないもの
C:初筆が薄くなるが実用可能なもの
D:初筆が薄くなり、良好な筆跡になるまで時間がかかり実用上懸念があるもの
E:筆記できず、実用不可能なもの
ペン先には、気孔率60%の砲弾型ポリエステル繊維芯のチップを用いた。このマーカーのキャップを外し、20℃、50%環境下にて、90分放置した。90分後、非浸透面であるポリプロピレン製シート上に筆記を行った。その際の筆記性能を目視により観察した。
A:かすれもなく、筆跡が良好なもの
B:若干かすれはあるものの実用上問題がないもの
C:かすれがあるが、実用可能なもの
D:かすれがひどく、実用上懸念があるもの
E:かすれがひどく、筆跡の認識ができず、実用不可能なもの
ペン先には、気孔率60%の砲弾型ポリエステル繊維芯のチップを用いた。このマーカーにより、非浸透面であるポリプロピレン製シート上に筆記を行った。その際の筆跡の発色性を目視により観察した。なお、筆記試験用紙としてJIS P3201筆記用紙Aを用いた。
A:筆跡に色ムラが無く、良好なもの
B:若干筆跡に色ムラがあるが、実用上問題のないもの
C:筆跡に色ムラがあり、実用上懸念があるもの
ペン先には、気孔率60%の砲弾型ポリエステル繊維芯のチップを用いた。このマーカーにより、筆記試験用紙に筆記を行った。その際の筆記乾燥性を目視により観察した。なお、筆記試験用紙としてJIS P3201筆記用紙Aを用いた。
A:5秒後、筆跡を手で擦っても、筆跡が流れず、問題がないもの
B:10秒後、筆跡を手で擦っても、筆跡が流れず、問題がないもの
C:筆跡が流れなくなるのに、15秒以上かかり、問題があるもの
ペン先には、気孔率60%の砲弾型ポリエステル繊維芯のチップを用いた。このマーカーにより、筆記試験用紙及び非浸透面であるポリプロピレン製シート上に筆記を行った。この筆記線を1日放置後、学振型摩擦堅牢度試験機(テスター産業社製)を用いて、荷重500g下・綿布にて50往復擦り、擦った後の筆跡を初期の筆跡と比べて、下記基準に従って、耐擦性を評価した。なお、筆記試験用紙としてJIS P3201筆記用紙Aを用いた。
A:筆跡剥離がないもの
B:筆跡剥離が若干あるものの実用上問題がないもの
C:筆跡剥離があるが、実用可能なもの
D:筆跡剥離があり、実用上懸念があるもの
E:筆跡剥離が多く、実用不可能なもの
Claims (12)
- 顔料粒子と、体質材と、凝集分散剤と、凝集コントロール剤と、自己架橋型樹脂エマルションと、ポリオレフィン樹脂粒子と、溶媒とを含むことを特徴とする、筆記用具用水性インキ組成物。
- 前記顔料粒子が酸化チタンである、請求項1に記載の組成物。
- 前記酸化チタンが酸化アルミナで表面処理されたものである、請求項2に記載の組成物。
- 前記凝集分散剤が、多塩基酸のアルキロールアンモニウム塩である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記凝集コントロール剤がセルロース誘導体である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記凝集コントロール剤の含有量が、水性インキ組成物の総質量を基準として、0.05〜1.0質量%である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記自己架橋型樹脂エマルションの含有率が、水性インキ組成物の総質量を基準として、0.5〜10質量%である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物。
- ポリオレフィン樹脂粒子の平均粒子径が、0.1μm〜35μmである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記ポリオレフィン樹脂粒子の含有量が、水性インキ組成物の総質量を基準として、0.01〜10質量%である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の組成物。
- 粘度が、20℃、剪断速度380sec−1、回転速度100rpmで1〜20mPa・sである、請求項1〜9のいずれか一項に記載の組成物。
- 20℃における粘性指数nが、0.6〜1.0である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の組成物。
- 請求項1〜11のいずれか一項に記載の組成物を収容してなることを特徴とする、筆記具。
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