JPH1134269A - 非晶質ポリエチレンテレフタレート樹脂系化粧シート - Google Patents
非晶質ポリエチレンテレフタレート樹脂系化粧シートInfo
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- JPH1134269A JPH1134269A JP20840797A JP20840797A JPH1134269A JP H1134269 A JPH1134269 A JP H1134269A JP 20840797 A JP20840797 A JP 20840797A JP 20840797 A JP20840797 A JP 20840797A JP H1134269 A JPH1134269 A JP H1134269A
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Abstract
る素材にて、家具や什器などの表面材や木口材に使用で
きる非晶質ポリエチレンテレフタレート樹脂系化粧シー
トを提供する。 【解決の手段】 非晶質ポリエチレンテレフタレート樹
脂系着色フイルムを基材とし、必要に応じて柄印刷層を
設け、2液硬化型ウレタン樹脂の塗膜からなる表面保護
層を設けると共に、該表面保護層にエンボス模様を形成
された構成とされている。
Description
棚板等の表面材あるいは木口材として使用される非晶質
ポリエチレンテレフタレート樹脂系化粧シートに関する
ものである。
は木口材として使用される化粧材としては、一般に塩化
ビニル樹脂系化粧材やジアリルフタレート樹脂系化粧材
が一般に用いられている。塩化ビニル樹脂系化粧材は、
着色性、エンボス加工性、印刷適性などの自由度が高く
意匠性のある化粧材として最も使用されている。
た塩化ビニル樹脂系化粧材は、燃焼時に塩化水素ガスを
発生することから、廃棄における焼却処理が一般の焼却
場で行えず、この化粧材の代替品が望まれていた。
レンテレフタレート樹脂が一部使用されているが、結晶
性のため熱加工時に結晶化が進み白濁する傾向にあり、
また折り曲げによる白化の問題もあった。そこで、非晶
質ポリエチレンテレフタレート樹脂が考えられたが、こ
の樹脂は耐溶剤特性が悪く、製品として使用中での溶剤
で侵されてしまう欠点があり、また、エンボス加工時の
加熱ロールに対する粘着があり生産性が低いという欠点
があった。
ため、非晶質ポリエチレンテレフタレート樹脂着色フイ
ルムを用いた化粧シートにおいて、該フイルムの表面を
2液硬化型ウレタン樹脂の塗膜層を設けることにより、
耐溶剤性が良好で、かつ、加熱エンボスロールに対する
粘着を防ぎ、エンボス加工を可能にすることができたも
のである。
するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照し
て説明する。この発明の非晶質ポリエチレンテレフタレ
ート樹脂系化粧シートは、非晶質ポリエチレンテレフタ
レート樹脂系着色フイルムを基材とし、表面側に2液硬
化型ウレタン樹脂の塗膜からなる表面保護層を設けると
共に、該表面保護層にエンボス模様を形成することを特
徴としている。
フタレート樹脂系化粧シートは、非晶質ポリエチレンテ
レフタレート樹脂系着色フイルムを基材とし、該基材の
表面側に柄印刷層と、該柄印刷層の上に2液硬化型ウレ
タン樹脂の塗膜からなる表面保護層を設けると共に、該
表面保護層にエンボス模様を形成することを特徴として
いる。
レート樹脂系着色フイルムの裏面側に2液硬化型ウレタ
ン樹脂の薄膜層を形成することにより、エンボス加工時
の粘着傾向を改善することができ、また、エンボス模様
を形成した表面保護層に、2液硬化型ウレタン樹脂系艶
消しインキを使用してワイピング印刷を行いエンボス模
様の凹部に該インキを充填することにより艶の差を利用
してより模様をより立体的な化粧シートとすることがで
きる。
脂系化粧シートの基材となる非晶質ポリエチレンテレフ
タレート樹脂系着色フイルムは、テレフタル酸からなる
ジカルボン酸成分と、25〜35モル%の1,4−シク
ロヘキサンジメタノールと65〜75モル%のエチレン
グリコールからなるジオール成分との共重合ポリエステ
ル樹脂を主成分とし、着色剤や他のポリエステル系樹脂
や相溶性のある樹脂を本発明の主旨を損なわない範囲で
配合することができる。本発明の非晶質ポリエチレンテ
レフタレート樹脂系化粧シートは、加熱後においても非
晶質であるので結晶化による白化や、折り曲げ加工によ
る白化もなく、廃棄における焼却処理時に塩化水素ガス
を発生することもない。
フタレート樹脂系化粧シートは、家具や什器、扉、棚板
等の表面材あるいは木口材などとして用いられるもので
ある。
る。 実施の形態1 図1は、本発明による非晶質ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂系化粧シート11の実施の形態1を示す断面図で
ある。
テレフタレート樹脂系着色フイルムを基材2として、そ
の表面側に2液硬化型ウレタン樹脂の塗膜からなる表面
保護層3を設けると共に、該表面保護層3にエンボス模
様3aを形成した単色の化粧シートである。
フタレート樹脂系着色フイルムは、テレフタル酸からな
るジカルボン酸成分と、25〜35モル%の1,4−シ
クロヘキサンジメタノールと65〜75モル%のエチレ
ングリコールとからなるジオール成分との共重合ポリエ
ステル樹脂に着色剤を配合したフイルムであり、具体的
には、イーストマン・ケミカル社のPETG−6763
挙げることができる。このフイルムは、樹脂成分に着色
剤や光安定剤、滑剤、帯電防止剤等を配合し押出成形に
よりフイルム化することができ、その厚さは、50〜5
00μm、好ましくは100〜300μmとすることが
できる。
面保護膜3としては、ポリオールからなる主剤とポリイ
ソシアネートからなる硬化剤を混合し、塗布・乾燥後、
30〜100℃でエージング処理を行う。主剤と硬化剤
の割合は、例えば、主剤100重量部に対し硬化剤8重
量部のように多めとすることにより、耐擦傷性や耐溶剤
性等の所望の性能を発揮することができる。
ロール温度50〜150℃、好ましくは80〜100℃
のエンボスロールを用いて、透明保護層3の表面にエン
ボス模様3aが施される。このエンボス模様3aは、木
目の導管模様や砂目、布目など所望の凹凸を用いること
ができる。この表面保護膜3の膜厚は、0.5〜5μ
m、好ましくは1〜3μmとすることができる。
護層に、2液硬化型ウレタン樹脂系艶消しインキを使用
してワイピング印刷を行いエンボス模様の凹部に該イン
キを充填することにより、凹部の艶消し模様と2液硬化
型ウレタン樹脂の塗膜からなる表面保護膜の光沢部分と
の艶の差を利用してより模様をより立体感のあるものと
することも可能である。この2液硬化型ウレタン樹脂系
艶消しインキは、着色剤とともにシリカ等の艶消し剤を
配合したインキである。
テレフタレート樹脂系化粧シート11の裏面側にプライ
マー処理層を施してもよい。このプライマー処理は、非
晶質ポリエチレンテレフタレート樹脂系化粧シート11
を木質基材等に対する接着性を改善し、例えば、接着剤
や粘着剤との接着性を高めるものである。プライマー処
理に使用されるプライマーとしては、EVA樹脂や熱可
塑性ウレタン樹脂からなる樹脂バインダーと微粒子状シ
リカと溶剤を配合したもので、固形分が10〜20重量
%に調整されている。
ト樹脂系化粧シート21の実施の形態2を示す断面図で
ある。
レフタレート樹脂系化粧シート21は、非晶質ポリエチ
レンテレフタレート樹脂系着色フイルムを基材2とし
て、その表面側に柄印刷層4と、該柄印刷層の上に2液
硬化型ウレタン樹脂の塗膜からなる表面保護層3と、裏
面側に2液硬化型ウレタン樹脂の薄膜層5を設けると共
に、該表面保護層3にエンボス模様3aを形成された構
造となっている。
レンテレフタレート樹脂系化粧シート21の製造手順に
ついて説明する。まず、厚さ300μmの押出成形によ
り製造された非晶質ポリエチレンテレフタレート樹脂系
の明るい茶色フイルムからなる基材2の表面側に、木目
模様を多色グラビア印刷機械により柄印刷層4と、該柄
印刷層4上に、ポリオール100重量部に対し、硬化剤
であるポリイソシアネートを8重量部配合した溶液から
なる2液硬化型ウレタン樹脂からなる表面保護層3を乾
燥膜厚が4μmとななるように塗布、乾燥し、また裏面
側にもポリオール100重量部に対し、硬化剤であるポ
リイソシアネートを5重量部配合した溶液からなる2液
硬化型ウレタン樹脂からなる薄膜層5を乾燥膜厚が1〜
24μmとなるように塗布、乾燥し、このフイルムを5
0℃で3日間のエージング処理を行い、硬化した表面保
護層3を形成した。
度150℃のエンボス加工を行い木目の導管模様のエン
ボス模様3aを、表面保護膜3の表面に形成した。
構成する樹脂バインダーとしては、アクリル系、ウレタ
ン系、塩ビ−酢ビ系等の樹脂からなり、これに着色顔料
を配合したものである。柄印刷層4は、木目、抽象柄、
大理石模様等の所望の模様印刷が施される。
樹脂系化粧シート21の裏面側の薄膜層5上に、プライ
マー処理を行うこともできる。このプライマー処理に使
用されるプライマーとしては、EVA樹脂や熱可塑性ウ
レタン樹脂からなる樹脂バインダーと微粒子状シリカと
溶剤を配合したもので、固形分が10〜20重量%に調
整されている。固形分としては、エチレン−酢酸ビニル
共重合樹脂25〜70重量%、熱可塑性ウレタン樹脂0
〜40重量%、微粒子状シリカ10〜30重量%とした
ものが好ましい。
エチレンテレフタレート樹脂系化粧シートは、エンボス
加工による表面の意匠性を付与することができ、同時に
耐擦傷性や耐溶剤性も良好となるため製品の性能が向上
し、上記の化粧シートに更にワイピング印刷することも
可能となる。また、廃棄における焼却処理が容易という
効果がある。
レート樹脂系化粧シートは、従来の塩化ビニル樹脂系化
粧シートと同様の印刷インクを使用できるので、従来と
同様の色彩や柄、エンボスを付加することができ、良好
な意匠性をえることができるという効果がある。
ト樹脂系化粧シートの実施の形態1を示す断面図
ト樹脂系化粧シートの実施の形態2を示す断面図
樹脂系着色フイルム) 3・・・・・2液硬化型ウレタン樹脂の表面保護層 3a・・・・エンボス模様 4・・・・・柄印刷層 5・・・・・2液硬化型ウレタン樹脂の薄膜層
Claims (5)
- 【請求項1】 非晶質ポリエチレンテレフタレート樹脂
系着色フイルムの表面側に2液硬化型ウレタン樹脂の塗
膜からなる表面保護層を設けると共に、該表面保護層に
エンボス模様を形成することを特徴とするとする非晶質
ポリエチレンテレフタレート樹脂系化粧シート。 - 【請求項2】 非晶質ポリエチレンテレフタレート樹脂
系着色フイルムの表面側に柄印刷層と、該柄印刷層の上
に2液硬化型ウレタン樹脂の塗膜からなる表面保護層を
設けると共に、該表面保護層にエンボス模様を形成する
ことを特徴とする非晶質ポリエチレンテレフタレート樹
脂系化粧シート。 - 【請求項3】 前記非晶質ポリエチレンテレフタレート
樹脂系着色フイルムの裏面側に2液硬化型ウレタン樹脂
の薄膜層を形成したことを特徴とする請求項1または2
記載の非晶質ポリエチレンテレフタレート樹脂系化粧シ
ート。 - 【請求項4】 該エンボス模様を形成した表面保護層
に、2液硬化型ウレタン樹脂系艶消しインキを使用して
ワイピング印刷を行いエンボス模様の凹部に該インキを
充填したことを特徴とする請求項1または2記載の非晶
質ポリエチレンテレフタレート樹脂系化粧シート。 - 【請求項5】 前記非晶質ポリエチレンテレフタレート
樹脂系フイルムは、テレフタル酸からなるジカルボン酸
成分と、25〜35モル%の1,4−シクロヘキサンジ
メタノールと65〜75モル%のエチレングリコールか
らなるジオール成分との共重合ポリエステル樹脂をフイ
ルム成形したものであることを特徴とする請求項1また
は2記載の非晶質ポリエチレンテレフタレート樹脂系化
粧シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20840797A JP3933259B2 (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | 非晶質ポリエチレンテレフタレート樹脂系化粧シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20840797A JP3933259B2 (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | 非晶質ポリエチレンテレフタレート樹脂系化粧シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1134269A true JPH1134269A (ja) | 1999-02-09 |
JP3933259B2 JP3933259B2 (ja) | 2007-06-20 |
Family
ID=16555738
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20840797A Expired - Lifetime JP3933259B2 (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | 非晶質ポリエチレンテレフタレート樹脂系化粧シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3933259B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1110817A (ja) * | 1997-04-28 | 1999-01-19 | Riken Vinyl Ind Co Ltd | 積層化粧シート |
JP2001047582A (ja) * | 1999-08-10 | 2001-02-20 | C I Kasei Co Ltd | 化粧シートとその製造方法 |
JP2001334624A (ja) * | 2000-05-26 | 2001-12-04 | C I Kasei Co Ltd | ポリエステル樹脂系木口材 |
JP2001341261A (ja) * | 2000-06-05 | 2001-12-11 | C I Kasei Co Ltd | ポリエステル樹脂系表面化粧材 |
JP2003041214A (ja) * | 2001-07-31 | 2003-02-13 | Riken Technos Corp | 壁装用粘着シート及びその製造方法 |
US6984440B2 (en) | 2002-02-07 | 2006-01-10 | C.I. Kasei Company, Limited | Decorative sheet and method for producing the same |
CN103331980A (zh) * | 2013-06-25 | 2013-10-02 | 无锡同心塑料制品有限公司 | 一种键盘pe抗菌保护膜 |
-
1997
- 1997-07-18 JP JP20840797A patent/JP3933259B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (7)
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CN103331980A (zh) * | 2013-06-25 | 2013-10-02 | 无锡同心塑料制品有限公司 | 一种键盘pe抗菌保护膜 |
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---|---|
JP3933259B2 (ja) | 2007-06-20 |
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