JP2715127B2 - うずくり調の木目模様を有する化粧材の製造方法 - Google Patents

うずくり調の木目模様を有する化粧材の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は木目模様が表現されている化粧材の製造方法
に関するものであり、例えば、杉,松,桧等の和材を研
磨し、春材の柔らかな部分を削り落して冬材の硬い部分
のみを残すことによって得られる所謂うずくり調の板目
を呈する化粧材の製造方法を提供するものである。
〔従来の技術〕
うずくり調の木目模様を有する化粧材の製造方法に
は、 1) 木目印刷模様層が形成されている化粧材用基材に
対して、前記木目模様層のうちの冬材部を表現する印刷
模様層上に塩ビ系のゾルインキによる肉盛り印刷層を形
成し、その後、必要に応じて、前記木目模様層のうちの
冬材部を表現する印刷模様層上に、マットインキによる
艶消し印刷層を形成する方法「特開昭56-5786号公報、
特開昭56-5787号公報、特開昭56-5788号公報」、 2) 木目印刷模様層が形成されている化粧材用基材に
対して、前記木目模様層のうちの冬材部を表現する印刷
模様層上に熱硬化型樹脂による冬材部柄の肉盛り印刷層
を、グラビア印刷によって形成する方法「特開昭61-206
648号公報」、 等が存する。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかして、前記従来のうずくり調を呈する化粧材の製
造方法においては、いずれも、得られる化粧材における
春材部を表現する部分が、外観的にも、また触感的にも
平坦であるため、立体感に乏しく、天然木によるうずく
り調の木目模様に比較した場合に品質性に劣るという欠
点を有している。
これに対して、本発明は、表面光沢を呈する冬材部
と、艶消し状態の春材部とが表現されており、天然木に
よるうずくり調が忠実に現出されている化粧材を得る方
法を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題は、以下に記載する構成による本発明のう
ずくり調の木目模様を有する化粧材の製造方法によって
解決される。
すなわち本発明は、春材部と冬材部とを表現する木目
印刷模様層が表面に印刷されている化粧材用基材に対し
て、前記木目印刷模様層のうちの春材部を表現する印刷
模様層の領域上に発泡剤を含有する印刷インキによるヘ
アライン状の柄模様層を形成し、又、冬材部を表現する
印刷模様層の領域上に光沢を有する肉盛り印刷層を形成
し、次いで、前記基材の全表面を被覆するトップコート
層を形成することからなるうずくり調の木目模様を有す
る化粧材の製造方法である。
上記の構成による本発明のうずくり調の木目模様を有
する化粧材の製造方法においては、冬材部を表現する印
刷模様層の領域上に形成する光沢を有する肉盛り印刷層
が、塩化ビニルゾルをバインダーとするグラビア印刷用
インキによるゲル化肉盛り印刷層、或いは熱硬化型樹脂
をバンンダーとするグラビア印刷用インキによる肉盛り
印刷層からなるものであることが好ましい。
前記構成からなる本発明の化粧材の製造方法におい
て、化粧材用基材には、この種の基材として使用されて
いる一般のシート状物、例えば、坪量23〜300g程度の紙
質シートやパルプボードをはじめ、ポリエチレン,ポリ
プロピレン,ポリエステル等の合成樹脂製シート、各種
木材や合板等が利用される。
化粧材用基材の表面における木目模様の印刷模様層
は、通常、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体やニトロセ
ルロース等をバインダーとするインキまたは塗料を、例
えば、ロールコート、グラビアコート、バーコート,エ
アナイフコート等の通常のコーティング方法でコートす
ることにより形成されているベースコート層を介して形
成されるのが一般的である。
木目模様の印刷模様層は、例えば、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体やニトロセルロース等からなるビヒクル
に、染料や顔料等の着色剤、場合によっては、パール系
顔料や金属粉顔料を添加し、更に必要に応じて、可塑
剤,安定剤,ワックス,グリース,乾燥剤,補助乾燥
剤,硬化剤,増粘剤,分散剤,充填剤等の添加剤を添加
し、溶剤・稀釈剤等で充分に混練したインキあるいは塗
料を利用し、例えば、グラビア,オフセット,オフセッ
トグラビア等の一般の印刷手段で、冬材部と春材部とに
よる木目模様を印刷することによって形成されるもので
あり、特にパールインキ等による光輝性インキを併用し
て得られる木目印刷模様層が効果的である。
前記木目模様の印刷模様層のうちの春材部を表現する
印刷模様層の領域上には、前述の通り、発泡剤を含有す
る印刷インキによるヘアライン状の柄模様層を形成する
ものであり、発泡剤を含有する印刷インキの塗工、及び
発泡剤の発泡工程によって、ヘアライン状の柄模様層を
形成する。
前記発泡剤を含有する印刷インキによるヘアライン状
の柄模様層は、透明,着色透明,あるいは着色不透明の
いずれであっても良く、例えば、重炭酸ナトリウム,炭
酸アンモニウム,ソジウムボロンハイドライド,シリコ
ンオキシハイドライド等による無機質系発泡剤、アゾジ
カルボンアミド,アゾビスイソブチロニトリル,ジュト
ロソペンタメチレンテトラミン,パラメルエンスルホニ
ルヒドラジッド,4,4′−オキシビスベンゼンスルホンル
ヒドラジッド等の有機質系発泡剤、更には、気体または
低沸点の有機溶剤等が内蔵されている合成樹脂製のカプ
セルからなるミクロバルーンやミクロフェアー等による
発泡剤が、印刷インキ中のベヒクルの軟化点と発泡剤の
発泡温度あるいは分解温度とを勘案して、選択,含有さ
れている印刷インキで形成される。
なお、前記発泡剤を含有する印刷インキによるヘアラ
イン状の柄模様層は、印刷インキに含有されている発泡
剤を発泡させることによって、艶消し効果のある凸状模
様になる。この印刷インキに含有されている発泡剤の発
泡工程は、その後に形成されるトップコート層の乾燥工
程の加熱を利用して行なってもよく、例えば、熱風や遠
赤外線ヒーター等での加熱により、艶消し効果を有する
発泡印刷層による凸状をなすヘアライン状の柄模様層に
なる。
前記木目模様による印刷模様層のうちの冬材部を表現
する領域上に形成される肉盛り印刷層は、光沢を有する
印刷層として形成されるものであり、例えば、塩化ビニ
ルゾルをバインダーとする印刷インキや、硬化型樹脂を
バインダーとする印刷インキ等によって形成される。
前記肉盛り印刷層を、例えば塩化ビニルゾルをバイン
ダーとするグラビア印刷用インキによって形成する場合
には、厚さ50〜150μ程度の印刷層を形成した後、これ
を加熱処理に付して、この印刷層におけるバインダー成
分をゲル化させると共に印刷層表面の艶出しを行なうこ
とにより、光沢を有する肉盛り印刷層になし得る。
また、硬化型樹脂をバインダーとする印刷インキによ
って前記肉盛り印刷層を形成する場合には、例えば、塩
ビポリオール,アクリルポリオール,ポリエステルポリ
オール,ポリエーテルポリオール,セルロースポリオー
ル,これらの誘導体からなるポリオール等のポリオール
成分と、トリレンジイソシアネート,メチレンジイソシ
アネート,キシレンジイソシアネート,ヘキサメチレン
ジイソシアネートなどからなるイソシアネート成分との
付加生成体たるウレタン樹脂、グリプタル樹脂等のアル
キド樹脂成分と、尿素樹脂やメラミン樹脂等のアミノ樹
脂成分とに、パラトルエンスルホン酸等の酸触媒を添加
した反応生成体たる酸硬化アミノアルキド樹脂、エポキ
シ樹脂成分と、ポリアミド、エチレンジアミン,ジエチ
レントリアミン等のポリアミン成分、または無水フタル
酸等の多塩基酸とからなるエポキシ系樹脂等の二液硬化
タイプの樹脂、あるいはこれらをプロツクポリマー化し
た樹脂等によるベヒクルに、主に、インキや塗料中の固
形成分割合を上げるために使用される体質顔料、例え
ば、バライト,沈降性硫酸バリウム,白亜,沈降性炭酸
カルシウム,胡粉,石膏,アルミナ白,クレー,滑石
粉,珪酸カルシウム,沈降生炭酸マグネシウム,グロス
・ホワイト,サチン白,ベントナイト等と,必要に応じ
て、沈降性シリカを焼成したマイクロシリカやテフロン
パウダー等の艶調整剤あるいはアンチブツキング剤を添
加し、更に、任意の染料や顔料からなる着色剤、光輝性
発色剤、溶剤・稀釈剤、例えば酢酸メチル,酢酸エチ
ル,酢酸ブチル等のエステル系、トルエン,キシレン等
の芳香族系、メタノール,エタノール,イソプロピルア
ルコール等のアルコール系、メチルエチルケトン,メチ
ルイソブチルケトン,シクロヘキサノン等のケトン系等
の各種溶剤を添加し、充分に混練したグラビア印刷用イ
ンキが使用される。
前記肉盛り印刷層の形成には、印刷後の乾燥工程を経
ても印刷層に十分な体積が保持され得るように、固形成
分が多く揮発成分の少ない印刷インキを使用することが
必要であり、塩化ビニルゾルをバインダーとする場合
は、例えば、 塩化ビニルペーストレジン…… 100重量部 ジオクチルフタレート…… 60重量部 ジアリルフタレート…… 10重量部 炭酸カルシウム…… 10重量部 酸化チタン…… 30重量部 安定剤…… 3重量部 によるインキ組成物が好適であり、必要に応じて、透明
性のある着色顔料が添加されているインキ組成物が利用
され、前記組成成分に着色顔料が添加されている印刷イ
ンキを使用することによって飴色の透明感のある肉盛り
印刷層が得られる。
また、硬化型樹脂をバインダーとする印刷インキの場
合は、例えば、 体質顔料…… 10〜50重量部 着色剤 …… 0〜15重量部 光輝性発色剤…… 0〜15重量部 溶剤…… 20〜50重量部 に対して、ウレタン系ベヒクルの場合は、ポリオール成
分15〜35重量部とイソシアネート成分5〜35重量部を添
加したもの、アミノアルキッド系ベヒクルの場合は、該
ベヒクルを30〜60重量部添加したもの、エポキシ系ベヒ
クルの場合は、該ベヒクルを30〜50重量部添加したもの
等による印刷インキが好適である。
なお、前記硬化型樹脂をバインダーとする印刷インキ
において、無機質系の不透明な顔料を着色剤として利用
する場合には、この顔料がインキ全成分中の2重量%以
下となるようにするのが好ましく、また、無機系の透明
な顔料を使用する場合でも、10%以下に抑えておくこと
が好ましく、着色剤の配合によって、冬材部を表現する
木目模様の印刷模様層の領域上に透明感と表面光沢とを
兼備し、かつ、天然木における冬材部が具備している所
謂飴色を呈する肉盛り印刷層を形成し得る。
また、前記肉盛り印刷層を形成するための印刷インキ
中に所望に応じて添加する光揮性発色剤は、微粉化した
雲母の表面に酸化チタンや酸化鉄をコーティングし、こ
れを薄片状や鱗片状にした粒径5〜60μ程度のパール系
顔料や、ブロンズ粉,アルミ粉、銅粉等の金属粉からな
る金属粉顔料等が利用されるが、この光揮性発色剤もイ
ンキあるいは塗料の全成分中の10%以下に抑えておくこ
とが好ましい。
さらに、前記肉盛り印刷層をグラビア印刷法によって
形成する場合には、スクリーン線数20〜1001/inch.のマ
ンセンスクリーン、砂目スクリーン、渦巻きスクリー
ン、平行スクリーン等のスクリーンを使用して得られた
製版をさらに腐食することによって、腐食深度を150μ
以上に高めたグラビア印刷版を利用することが必要であ
り、肉盛り効果と十分なシャープ性とを兼備する肉盛り
印刷層を得るために、腐食深度150〜400μのものを利用
するのが好ましい。
また、前記したような深度の高いグラビア印刷版を使
用する場合には、前記印刷版における腐食セルの形状
と、印刷適性と、得られる印刷層における肉盛り効果と
の間に密接な関係がある。すなわち、セル間口の土手幅
に対する比が、4:1を越えるようになると、得られる肉
盛り印刷層にシャープ性が欠けるようになり、また、1:
1未満になると肉盛り感が十分な印刷層を形成すること
が困難になり、さらに、セル間口の深度に対する比が5
以上になると、印刷面上での印刷インキが流れ出すこと
があり、また2未満の場合には、印刷インキの転移性が
不十分になり易い等によって、品質の良好な肉盛り印刷
層の形成が困難となることがある。
したがって、セル間口の土手幅に対する比が、1:1〜
4:1、セル間口の深度に対する比が、2:1〜5:1の範囲内
にあるグラビア印刷版を利用することが好ましい。
春材部と冬材部とを表現する木目印刷模様層が表面に
印刷されている化粧材用基材に対して、所定の発泡剤を
含有する印刷インキによるヘアライン状の柄模様層と光
沢を有する肉盛り印刷層とを形成した後には、透明な樹
脂皮膜形成用の組成物、例えば、透明皮膜形成能を有す
る樹脂成分と所要の添加剤と溶剤との混練組成物からな
るコーティング剤を、例えば、ロールコート,グラビア
コート,バーコート,エアナイフコート,フローコー
ト,ディップコート,スプレーコート等の公知の塗工手
段によって塗工し、前記化粧材用基材の全表面を被覆す
るトップコート層を形成する。
前記トップコート層の形成は、一般的には、液状での
塗工が可能で、塗工後の冷却,溶媒の揮散,架橋等によ
って、透明〜半透明の皮膜が形成されるようなコーティ
ング剤、例えば、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリ
塩化ビニル,ポリアクリル酸エステル,ポリ酢酸ビニ
ル,セルロース,ポリアミド,ポリアクリルアミド,ま
たは、これらのものの2種以上の共重合体等からなる熱
可塑性樹脂、メラミン・ホルムアルデヒド樹脂,フェノ
ール・ホルムアルデヒド樹脂,尿素・ホルムアルデヒド
樹脂、アリル樹脂,不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化
型樹脂、アクリル酸エステルのポリマー,オリゴマー,
モノマー,架橋助剤等による架橋型アクリル樹脂あるい
はそのウレタン変成体からなる架橋型変性アクリル樹
脂、アクリルポリオールあるいはポリエステルポリオー
ルとポリイソシアネートとを含む架橋型ポリウレタン樹
脂,官能基を有するビニルモノマーを含む不飽和ポリエ
ステル樹脂等の架橋性樹脂によるコーティング剤が利用
される。
コーティング層を固化する手段は、前記トップコート
層形成用のコーティング剤における樹脂の種類に応じて
選択されるものであり、例えば熱可塑性樹脂によるトッ
プコート層の場合には、冷却を、また、熱硬化型樹脂の
場合は、加熱を施すものであり、更には、架橋性樹脂の
場合は、必要に応じて、紫外線や電子線の照射を行なう
ものである。
〔実施例〕
以下本発明のうずくり調の木目模様を有する化粧材の
製造方法の具体的な構成を、図面実施例に基づいて説明
する。
実施例1 坪量24g/m2の薄葉紙11に、ニトロセルロース樹脂から
なるベヒクルと酸化チタン顔料とを固形成分とするグラ
ビア印刷用インキによるベースコート層12を形成し、次
いで、下記組成成分からなるグラビア印刷用インキ「I
V」によって、春材部13,13,13と冬材部14,14,14とによ
る木目の印刷模様層を形成することにより、表面に春材
部と冬材部とを表現するベタ刷りの木目印刷模様層が形
成されている化粧材用基材15を得た。
グラビア印刷用インキ「IV」 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂…… 40重量部 フタル酸エステル…… 4重量部 顔 料…… 30重量部 溶 剤…… 26重量部 (メチルイソブチルケトン/メチルエチルケトン/酢酸
ブチル/トルエン=15/20/20/15) 次いで、前記木目印刷模様層のうちの春材部13,13,13
を表現している木目印刷模様層の領域上に、下記組成成
分からなるグラビア印刷用インキ「V」によって、ヘア
ライン状の柄模様層16、16,16を形成した。
グラビア印刷用インキ「V」 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂…… 60重量部 カプセル発泡剤…… 8重量部 DOP…… 30重量部 溶剤(ソルベッソ)…… 2重量部 さらに、前記木目印刷模様層のうちの冬材部14,14,14
を表現している木目印刷模様層の領域上に、下記組成成
分からなるグラビア印刷用インキ「VI」によって、肉盛
り印刷層19,19,19を形成した。
グラビア印刷用インキ「VI」 塩化ビニルペーストレジン…… 63重量部 DOP…… 30重量部 バリウム系安定剤…… 2重量部 溶剤(ソルベッソ)…… 5重量部 しかる後に、前記化粧材基材の全表面に、下記組成成
分からなるコーティング剤「VII」を、7g(dry)/m2
割合いに塗工し、さらに、150℃,30秒間の加熱,乾燥を
施すことによって、前記ヘアライン状の柄模様層16,16,
16における発泡剤の発泡と、前記コーティング層の乾燥
とを同時に行なうことによって、表面がトップコート層
17で被覆されている本発明の目的製品である化粧材18を
得た。
コーティング剤「VII」 アクリルポリオールイソシアネートよりなる熱硬化型ウ
レタン樹脂…… 100重量部 シリカ微粉末(艶消し剤)…… 8重量部 シリコーン(離型剤)…… 4重量部 溶剤(メチルエチルケトン)…… 20重量部 得られた化粧材18の表面には、ヘアライン状の柄によ
る微妙な凹凸によって艶消しされている春材部と、表面
光沢に富み、しかも、盛り上がった状態の冬材部との木
目模様がリアルに表現されており、外観的にも、また触
感的にも、天然木によるうずくり調に酷似した品質の高
い木目模様が表現されていた。
〔発明の作用,効果〕
本発明のうずくり調の木目模様を有する化粧材の製造
方法は、春材部と冬材部とからなる木目印刷模様が表面
に印刷されている化粧材用基材に対して、前記木目印刷
模様層のうちの春材部を表現する印刷模様層の領域上
に、発泡剤を含有する印刷インキによるヘアライン状の
柄模様層を形成し、又冬材部を表現する木目印刷模様層
の領域上に光沢を有する肉盛り印刷層を形成する工程
と、前記化粧材用基材の全表面にトップコート層を形成
する工程とからなるものである。
しかして、前記本発明の化粧材の製造方法において
は、微妙な凹凸によって艶消しされている春材部と、表
面光沢に富み、しかも盛り上がって状態の冬材部とから
なる木目模様がリアルに表現されている化粧材が得ら
れ、外観的にも、また触感的にも、天然木によるうずく
り調に酷似した品質の高い木目模様を有する化粧材が得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の実施例で得られた化粧材の構成を
説明する模型的断面図である。 11……薄葉紙、12……ベースコート層、13……木目印刷
模様層のうちの春材部を表現する印刷層、14……木目印
刷模様層のうちの冬材部を表現する印刷層、15……表面
に木目印刷模様層が付されている化粧材用基材、16……
発泡剤を含有する印刷インキによるヘアライン状の柄模
様層、17……トップコート層、18……化粧材、19……肉
盛り印刷層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−115876(JP,A) 特開 昭58−110245(JP,A) 特開 昭56−5788(JP,A) 特開 昭58−16846(JP,A) 特開 昭61−206648(JP,A) 実開 昭63−113642(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】春材部と冬材部とを表現する木目印刷模様
    層が表面に印刷されている化粧材用基材に対して、前記
    木目印刷模様層のうちの春材部を表現する印刷模様層の
    領域上に発泡剤を含有する印刷インキによるヘアライン
    状の柄模様層を形成し、又、冬材部を表現する印刷模様
    層の領域上に光沢を有する肉盛り印刷層を形成し、次い
    で、前記基材の全表面を被覆するトップコート層を形成
    することを特徴とするうずくり調の木目模様を有する化
    粧材の製造方法。
  2. 【請求項2】冬材部を表現する印刷模様層の領域上に形
    成する光沢を有する肉盛り印刷層が、塩化ビニルゾルを
    バインダーとするグラビア印刷用インキによるゲル化肉
    盛り印刷層であることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載のうずくり調の木目模様を有する化粧材の製造方
    法。
  3. 【請求項3】冬材部を表現する印刷模様層の領域上に形
    成する光沢を有する肉盛り印刷層が、熱硬化型樹脂をバ
    インダーとするグラビア印刷用インキによる肉盛り印刷
    層であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    うずくり調の木目模様を有する化粧材の製造方法。
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