JPH11338398A - 表示媒体シート - Google Patents

表示媒体シート

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JPH11338398A
JPH11338398A JP14419398A JP14419398A JPH11338398A JP H11338398 A JPH11338398 A JP H11338398A JP 14419398 A JP14419398 A JP 14419398A JP 14419398 A JP14419398 A JP 14419398A JP H11338398 A JPH11338398 A JP H11338398A
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JP
Japan
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sheet
display medium
thermoplastic resin
synthetic paper
plastic
Prior art date
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Pending
Application number
JP14419398A
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English (en)
Inventor
Katsukuni Nitta
勝国 新田
Kazuyo Aoki
和代 青木
Shukichi Watanabe
周吉 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIN NIPPON SOGYO KK
Yupo Corp
Original Assignee
SHIN NIPPON SOGYO KK
Yupo Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by SHIN NIPPON SOGYO KK, Yupo Corp filed Critical SHIN NIPPON SOGYO KK
Priority to JP14419398A priority Critical patent/JPH11338398A/ja
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貼付されている間に変形、破損、剥離等し難
く、被貼付物の材質を問わず貼付することができ、変
形、破損等することなく容易に剥離することができる表
示媒体シートを提供する。 【解決手段】 軽量で、引張強度、直角引裂強度が高
く、耐水性、耐久性に優れたプラスチック製シートから
なる画像等表示シート2と、表面に係着材8を固着し、
裏面を前記画像等表示シート2に強固に接着した一方の
係着部材3と、表面に係着材11を固着し、裏面に粘着
剤12を塗布してあり、前記一方の係着部材3と係止自
在とした他方の係着部材4と、から表示媒体シート1を
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広告宣伝用、展示
装飾用として、屋内外の適宜部所、物品に貼付される表
示媒体シートに関する。
【0002】
【従来の技術】最近にあっては、各種文字、画像を表面
に印刷したポスター、複製絵画シート等の表示媒体シー
トが、広告宣伝用、展示装飾用として、屋内外の至る部
所、物品に貼付されている。かかる表示媒体シートの用
紙は、引張強度、表面の均一性、平滑性、インキ吸収性
等の印刷適性を考慮して、適宜選択したパルプを原料と
して製造し、これに適宜表面処理を施している。そし
て、表示媒体シートは、裏面に接着剤を塗布し、粘着テ
ープを貼着し、ピン、画鋲を突き刺し、又は、磁石を当
接する等して、屋内外の適宜部所、物品に貼付される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
表示媒体シートは、適宜表面処理を施してはいるが、パ
ルプを原料とするから、引張強度は未だ十分ではなく、
貼付されている間に変形、破損等し易く、特に、屋外に
貼付された場合には、温湿度変化、風雨等によって短期
間のうちに用を為さなくなる。表示媒体シートを接着剤
により貼付する場合は、貼付力が強いため、貼付した表
示媒体シートを剥離し難いとともに、剥離する際に変
形、破損等し易く、再度使用することはできなかった。
粘着テープによる場合は、貼付力が弱いため、逆に、貼
付されている間に簡単に剥離し易いとともに、剥離する
際に粘着テープ貼着部分で破損等し易かった。ピン、画
鋲による場合は、被貼付物がこれらを突き刺すことがで
きる木材等からなるものに限定され、磁石による場合
は、被貼付物が磁性を有する金属等からなるものに限定
され、いずれの場合も、貼付力が比較的弱いため、貼付
されている間に簡単に剥離し易かった。
【0004】本発明は、かかる従来の問題点に鑑みて為
されたものであり、その目的とするところは、引張強度
が十分に高く、貼付されている間に変形、破損等し難
く、屋外でも長期に渡って貼付することができ、被貼付
物の材質を問わず、容易に貼付することができ、貼付さ
れている間に簡単に剥離せず、しかも、剥離する際には
変形、破損等することなく容易に剥離することができ、
複数回使用することができる表示媒体シートを提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、軽量で、引張強度、直角引裂強度が高
く、耐水性、耐久性に優れたプラスチック製シートから
なる画像等表示シートと、表面に係着材を固着し、裏面
を前記画像等表示シートに強固に接着した一方の係着部
材と、表面に係着材を固着し、裏面に粘着剤を塗布して
あり、前記一方の係着部材と係止自在とした他方の係着
部材と、から表示媒体シートを構成したものである。
【0006】ここで、プラスチック製シートは、肉厚1
00〜1000μm、引張強度10〜200kg/15
mm幅(JIS P−8113)、直角引裂強度1〜2
0kg(JIS K−7128)のプラスチック製シー
トであることが好ましい。
【0007】そして、プラスチック製シートとして、極
細の熱可塑性樹脂繊維に高圧高熱を付加して成形した不
織布よりなるシートを使用することができる。
【0008】又、プラスチック製シートとして、無機微
細粉末又は有機充填剤を含有する熱可塑性樹脂フィルム
を延伸することによりフィルム内部に微細な空孔を多数
形成した微多孔性樹脂フィルム層を有するシートを使用
することもできる。
【0009】かかるシートとして、微多孔を有する熱可
塑性樹脂の二軸延伸フィルムよりなるシートが挙げられ
る。
【0010】又、かかるシートとして、熱可塑性樹脂の
二軸延伸フィルムを基材層とし、熱可塑性樹脂の一軸延
伸フィルムを紙状層とする合成紙よりなるシートが挙げ
られる。
【0011】さらに、上記合成紙の片面又は両面に不織
布を加熱加圧して得たシート又は不織布に熱可塑性樹脂
粉末を散布及び/又は熱可塑性樹脂シートを積層し加熱
加圧一体化した繊維補強シートを貼着した複合合成紙、
上記合成紙の片面又は両面に、織布を貼着した複合合成
紙、上記合成紙の片面又は両面に、熱可塑性樹脂の発泡
シートを貼着した複合合成紙よりなるシートが挙げられ
る。
【0012】粘着剤は、加圧するだけで接着できるとと
もに、痕跡を残すことなく剥離できるものがよく、感圧
型接着剤を使用するのが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の表示媒体シートの実施形
態について、以下、図面を参照して詳細に説明する。
【0014】本発明の表示媒体シート1は、画像等表示
シート2及び係着部材3,4から構成される。
【0015】画像等表示シート2は、図1及び図2に示
すように、軽量で、引張強度、直角引裂強度が高く、耐
水性、耐久性に優れたプラスチック製シートからなる。
【0016】プラスチック製シートとしては、極細の熱
可塑性樹脂繊維に高圧高熱を付加して成形した不織布よ
りなるシートを使用することができる。そして、熱可塑
性樹脂繊維は、ポリエチレン繊維が好ましい。
【0017】プラスチック製シートとしては、無機微細
粉末又は有機充填剤を含有する熱可塑性樹脂フィルムを
延伸することにより、フィルム内部に微細なボイド(空
孔)を多数形成した微多孔性樹脂延伸フィルム層を有す
るシートを使用することもできる。このようなシートと
しては、例えば、〜に示すものが挙げられる。
【0018】 無機微細粉末又は有機充填剤を8〜6
5重量%含有する微多孔を有するプロピレン系樹脂の二
軸延伸フィルム(特公昭54−31032号公報、米国
特許第3775521号明細書、米国特許第41917
19号明細書、米国特許第4377616号明細書、米
国特許第4560614号明細書等参照)よりなるシー
ト。
【0019】 無機微細粉末を5〜40重量%含有す
るプロピレン系樹脂の二軸延伸フィルムを基材層(1
a)とし、無機微細粉末を8〜65重量%含有するプロ
ピレン系樹脂の一軸延伸フィルムを紙状層(1b)とす
る合成紙(特公昭46−40794号公報、特開昭57
−149363号公報、特開昭57−181829号公
報参照)よりなるシート。上記合成紙は、二層構造であ
っても、基材層の表裏面に一軸延伸フィルムの紙状層が
存在する三層構造(特公昭46−40794号公報参
照)であっても、紙状層と基材層間に他の樹脂フィルム
層が存在する三層乃至七層の合成紙(特公昭50−29
738号公報、特開昭57−149363号公報、特開
昭56−126155号公報、特開昭57−18182
9号公報参照)であっても、裏面がプロピレン・エチレ
ン共重合体、エチレン・メタアクリル酸共重合体の金属
塩(Na,Li,Zn,K)、塩素化ポリエチレン等の
基材層のプロピレン系樹脂よりも低融点の樹脂よりなる
ヒートシール層を有する三層以上の合成紙であってもよ
い(特公平3−13973号公報参照)。三層構造の合
成紙としては、例えば、無機微細粉末を5〜40重量%
含有するプロピレン系樹脂フィルムを、該樹脂の融点よ
り低い温度で一方向に延伸して得られる一軸方向に配向
したフィルムの両面に、無機微細粉末を8〜65重量%
含有するプロピレン系樹脂の溶融フィルムを積層し、次
いで、前記方向と直角方向にこの積層フィルムを延伸す
ることにより得られる、微細な空孔を多数有するフィル
ムであり、紙状層は一軸方向に配向し、基材層は二軸方
向に配向した積層構造物がある。
【0020】 上記の合成紙の紙状層側に、更に、
無機微細粉末を含有しない肉厚0.1〜20μmの透明
なプロピレン系樹脂ラミネート層を設けた、高い光沢を
有する合成紙(特公平4−60437号公報、特公平1
−60411号公報、特開平61−3748号公報参
照)よりなるシート。上記合成紙としては、例えば、熱
可塑性樹脂の二軸延伸フィルムを基材層(1a)とし、
無機微細粉末を8〜65重量%含有するプロピレン系樹
脂の一軸延伸フィルムを表面層(1b)と裏面層(1
c)とする複層樹脂フィルム(1′)を支持体とし、こ
の支持体の表面層(1b)側に無機微細粉末を含有しな
いプロピレン系樹脂の透明フィルム層を設け、更に、帯
電防止機能を有するプライマー塗布層(1d)を設けた
合成紙(特開平61−3748号公報参照)、或いは、
熱可塑性樹脂の二軸延伸フィルムを基材層(1a)と
し、この基材層の少なくとも片面に、無機微細粉末を8
〜65重量%含有するプロピレン系樹脂の一軸延伸フィ
ルムよりなる紙状層(1b)と、プロピレン系樹脂の一
軸延伸フィルムよりなる表面層(1d)とのラミネート
物を設けた合成紙であって、前記表面層(1d)の肉厚
(t)が、紙状層に存在する無機微細粉末の平均粒径を
(R)としたとき、次式(1)を満足することを特徴と
する複層樹脂フィルムよりなる合成紙(特公平1−60
411号公報参照)がある。
【0021】
【数1】R≧t≧1/10×R
【0022】 (A)短繊維を絡み合わせた不織布状
物を加熱加圧して得たシート、又は、該不織布状物に熱
可塑性樹脂粉末を散布及び/又は熱可塑性樹脂シートを
積層し、次いで、これを加熱加圧一体化した繊維補強シ
ートと、(B)熱可塑性樹脂の二軸延伸フィルムを基材
層とし、無機微細粉末を8〜50重量%含有する熱可塑
性樹脂の一軸延伸フィルムを紙状層とする複層合成紙と
を、(A)のシートの不織布状物側と(B)の合成紙の
紙状層側とが、それぞれ表面層を形成するように貼着し
た複合合成紙(特公平3−74180号公報参照)より
なるシート。
【0023】 織布(A)の両面に、熱可塑性樹脂の
二軸延伸フィルムを基材層とし、無機微細粉末を8〜6
5重量%含有する熱可塑性樹脂の一軸延伸フィルムを紙
状層とする複層合成紙(B)を、(B)の合成紙の紙状
層側が表面層を形成するように貼着した複合合成紙より
なるシート。
【0024】 発泡倍率が1.05〜10倍の押出樹
脂発泡シートよりなる肉厚が50μm以上の基体の片面
又は両面に、無機微細粉末を8〜55重量%含有する非
発泡樹脂の無延伸フィルムを積層してなる肉厚が70μ
m以上の支持体の少なくとも片面に、微多孔を有する熱
可塑性樹脂の二軸延伸フィルムを基材層とし、無機微細
粉末を8〜65重量%含有する熱可塑性樹脂の一軸延伸
フィルムを紙状層とする肉厚が30〜300μmの複層
合成紙を、前記紙状層側が表面層を形成するように一体
に貼り合わせた肉厚100〜1,000μmの複合合成
紙(特開平5−245962号公報参照)よりなるシー
ト。
【0025】 上質紙、クラフト紙等のパルプ紙やポ
リエチレンテレフタレートの二軸延伸フィルムを芯材と
し、この表裏面に前記〜の合成紙を貼合した複合合
成紙(特公平4−60437号公報参照)よりなるシー
ト。
【0026】上記シート〜の素材である熱可塑性樹
脂としては、ポリオレフィン樹脂、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、
ポリ4−メチルペンテン−1、又、ポリスチレン、ポリ
アミド、ポリエチレンテレフタレート、エチレン−酢酸
ビニル共重合体の部分加水分解物、エチレン−アクリル
酸共重合体及びその塩、塩化ビニリデン共重合体、例え
ば塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、その他、及び
これらの混合物を使用することができる。これらの中で
も、耐水性、耐薬品性の面から、ポリプロピレン、ポリ
エチレンが好ましい。基材層にポリプロピレンを用いる
場合は、延伸性を良好とするため、ポリエチレン、ポリ
スチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体等のポリプロ
ピレンよりも融点が低い樹脂を3〜25重量%配合して
もよい。又、白色無機微細粉末としては、炭酸カルシウ
ム、焼成クレイ、シリカ、けいそう土、タルク、酸化チ
タン、硫酸バリウム等で、粒径が0.03〜16μmの
ものを使用するのが好ましい。
【0027】上記シート〜の延伸倍率は、縦、横方
向とも4〜10倍が好ましく、延伸温度は、プロピレン
系樹脂の融点よりも3〜30℃低い温度が好ましい。
尚、二軸延伸フィルムの基材層は、シートの縦と横の強
度をバランスさせる機能を有し、一軸延伸フィルムの紙
状層は、紙的風合を醸しだす機能を有する。
【0028】上記シート〜の表面に、インク受容層
との密着性を良好とするため、コロナ放電処理やプラズ
マ処理をしてもよい。又、上記シート〜の表面又は
裏面に、ポリエチレンイミン、ポリエチレンイミン−尿
素、ポリアミンポリアミドのエチレンイミン付加物、ポ
リアミンポリアミドのエピクロルヒドリン付加物、三級
乃至四級窒素含有アクリル系ポリマーからなる群より選
ばれた水溶性のプライマー(塗布剤)の層を設けて、帯
電防止性を付与したり、インク受容層との接着性をより
向上させてもよい。
【0029】織布としては、40〜150デニール、特
に好ましくは、50〜100デニールの経糸と緯糸と
を、それぞれ2.54cm幅当たり50〜140本、特
に好ましくは、60〜100本の割合で1本おきに交差
させる平織法で編んだ秤量が50〜200g/m2 の織
布(ポンジー)が好ましい。平織りの織布の経糸、緯糸
の素材としては、ナイロン6、ナイロン6,6、ポリエ
チレンテレフタレート、木綿、レーヨン、ポリアクリロ
ニトリル、ポリフッ化エチレン、ポリプロピレン、ポリ
フッ化ビニリデン等を使用できる。経糸、緯糸の径は、
それぞれ20〜150デニールとし、同一径であって
も、異なった径であっても良いが、同一径の方が平滑性
の面から好ましい。又、補強のために、2.54cm幅
当たり1〜2本の割合で、経糸又は/及び緯糸に他より
太めの糸を用いてもよい。
【0030】上記シート〜の中でも、インク受容層
が設けられる側の表面のベック平滑度(JIS P−8
119)が400〜20,000秒、特に好ましくは、
800〜4,000秒であって、次式(2)で計算され
る空孔率が15〜50%のものが好ましい。
【0031】
【数2】空孔率(%)=(延伸前のフィルムの密度−延
伸後のフィルムの密度)×100/(延伸前のフィルム
の密度)
【0032】印字後の印刷物のカール防止の面からは、
とのシートが好ましい。かかる支持体の肉厚は45
〜500μm、好ましくは、60〜200μmである。
【0033】微多孔性ポリオレフィン系樹脂延伸フィル
ム層を有する合成紙は、王子油化合成紙(株)より、ユ
ポFPG、ユポSGE、ユポSGU、ユポKPG、ユポ
GFG、ユポUES、ユポTPG、ユポPEARL、α
−ユポ(合成紙と押出発泡シートとの積層品)、ユポW
SF(合成紙と不織布との貼合品)、ユポWST(合成
紙と織布との貼合品)等の商品名で販売されている。
【0034】次に、上記プラスチック製シートの製造例
及び使用例について、具体的に説明する。
【0035】(実施例1)メルトフローレート(MF
R)0.8g/10分のポリプロピレン(融点約164
〜167℃、結晶化度67%)81重量%と、高密度ポ
リエチレン3重量%と、平均粒径1.5μmの炭酸カル
シウム16重量%とを混合した組成物(a)を270℃
の温度に設定した押出機にて混練させた後、シート状に
押し出し、更に冷却装置により冷却して、無延伸シート
を得た。そして、このシートを150℃の温度にまで再
加熱した後、縦方向5倍の延伸を行なって5倍縦延伸フ
ィルムを得た。MFR4g/10分のポリプロピレン
(融点約164〜167℃、結晶化度67%)54重量
%と、平均粒径0.8μmのアナターゼ型酸化チタン
0.3重量%と、平均粒径1.5μmの炭酸カルシウム
45.7重量%とを混合した組成物(b)を210℃の
温度に設定した別の押出機にて混練させた後、シート状
に押し出し、これを上記工程で得られた5倍縦延伸フィ
ルムの両面に積層し、三層構造の積層フィルムを得た。
次いで、この三層構造の積層フィルムを60℃の温度に
まで冷却した後、再び約155℃の温度にまで加熱して
テンターを用いて横方向に7.5倍延伸し、165℃の
温度でアニーリング処理し、60℃の温度にまで冷却
し、耳部をスリットして、三層構造(一軸延伸フィルム
/二軸延伸フィルム/一軸延伸フィルム)の肉厚122
μm(31μm/60μm/31μm)で、不透明度9
4%、空孔率31%、密度0.79g/cm3 の複層樹
脂延伸フィルムを得た。そして、この複層樹脂延伸フィ
ルムの片面に、東洋モートン(株)のポリウレタン系ア
ンカーコート剤「BLS−2080A」と「BLS−2
080B」(商品名)の混合物よりなる接着剤を4g/
2 (固型分の割合)で塗布し、次いで、東レ(株)の
ポリエステル糸を平織りした織布「タフタBL2072
T」(商品名:経糸の径50デニール、緯糸の径75デ
ニール)を圧着ロールを用いて貼着し、平織織布/接着
剤層/複層樹脂延伸フィルムからなる支持体を得た。こ
の支持体は、肉厚約200μm、引張強度縦方向16k
g/15mm幅、横方向35kg/15mm幅(JIS
P−8113)、直角引裂強度縦方向5.2kg、横
方向4kg(JIS K−7128)であった。
【0036】(実施例2)実施例1の複層樹脂延伸フィ
ルムの両面に、東洋モートン(株)のポリウレタン系ア
ンカーコート剤「BLS−2080A」と「BLS−2
080B」(商品名)の混合物よりなる接着剤を4g/
2 (固型分の割合)で塗布し、次いで、東レ(株)の
ポリエステル糸を平織りした織布「オックスRL255
9M」(商品名:経糸の径250デニール、緯糸の径2
50デニール)を圧着ロールを用いて貼着し、平織織布
/接着剤層/複層樹脂延伸フィルム/接着剤層/平織織
布からなる支持体を得た。この支持体は、肉厚約400
μm、引張強度縦方向41kg/15mm幅、横方向6
6kg/15mm幅(JIS P−8113)、直角引
裂強度縦方向10kg、横方向8.3kg(JIS K
−7128)であった。
【0037】(実施例3)王子油化合成紙(株)製「ユ
ポFPG300」(商品名)を使用した。この合成紙
は、肉厚約300μm、引張強度縦方向18kg/15
mm幅、横方向57kg/15mm幅(JIS P−8
113)、直角引裂強度縦方向2.3kg、横方向3k
g(JIS K−7128)であった。
【0038】そして、図1に示すように、画像等表示シ
ート2の表面の適宜位置には、語句、文章等からなる文
字表示5、人物画、グラフ等からなる画像表示6を印刷
してある。一方、図2に示すように、画像等表示シート
2の裏面の四隅部には、係着部材3,4を配設してあ
る。
【0039】係着部材3は、図3に示すように、プラス
チック製シート7の表面に微小なループ状プラスチック
繊維を密生させてなる係着材8を固着し、裏面に接着剤
9を塗布してある。接着剤9としては、プラスチック同
士を強固に接着できるものであればよいが、特には、ポ
リオレフィン系、合成ゴム系、ポリエステル系等の熱溶
融型(ホットメルト型)接着剤を使用するのが好まし
い。
【0040】係着部材4は、図3に示すように、プラス
チック製シート10の表面に微小なフック状プラスチッ
ク繊維を密生させてなる係着材11を固着し、裏面に粘
着剤12を塗布し、その上に剥離紙13を貼付してあ
る。粘着剤12としては、加圧するだけで接着できると
ともに、痕跡を残すことなく剥離できるものであればよ
く、ゴム系、アクリル系、シリコーン系等の感圧型接着
剤を使用するのが好ましい。
【0041】そして、図2に示すように、画像等表示シ
ート2の裏面の四隅部にプラスチック製シート7の裏面
を当圧させ、予め係着部材3を画像等表示シート2に強
固に接着してある。一方、ループ状プラスチック繊維を
密生させてなる係着材8とフック状プラスチック繊維を
密生させてなる係着材11とを係合させ、係着部材4を
係着部材3に係止してある。
【0042】本発明の表示媒体シート1は、以上のよう
な構成であり、以下のようにして使用される。
【0043】先ず、画像等表示シート2の裏面の四隅部
に配設された各係着部材4の端部を指で摘まんで引っ張
り、係着材8と係着材11との係合を解き、各係着部材
4を各係着部材3から離反させる。次いで、各係着部材
4の剥離紙13を剥がして、プラスチック製シート10
の裏面を、図4に示すように、ビルの壁面14の適宜位
置に圧着させ、各係着部材4を所定間隔で粘着させる。
そして、画像等表示シート2の端部を手で握りつつ、各
係着部材3を対応する各係着部材4に押当して係着材8
と係着材11とを係合させ、各係着部材3を各係着部材
4に係止することにより、図4に示すように、ビルの壁
面14の適宜部所に画像等表示シート2を貼付すること
ができる。
【0044】逆に、画像等表示シート2の端部を手で握
って引っ張り、係着材8と係着材11との係合を解き、
各係着部材3を各係着部材4から離反させれば、画像等
表示シート2をビルの壁面14から剥離することができ
る。そして、各係着部材4を指で摘まんで引っ張り、ビ
ルの壁面14から剥離させ、プラスチック製シート10
の裏面に剥離紙13を貼付した後、係着材8と係着材1
1とを係合させ、画像等表示シート2の裏面の各係着部
材3に各係着部材4を係止しておく。
【0045】このように、プラスチック製シート10の
裏面に粘着剤12を塗布してあるから、係着部材4は被
貼付物の材質を問わず粘着することができ、よって、画
像等表示シート2も被貼付物の材質を問わず容易に貼付
することができる。そして、各係着部材4に各係着部材
3を係止させることにより、画像等表示シート2を被貼
付物に密接に貼付することができるから、画像等表示シ
ート2は簡単に剥離することはない。
【0046】又、画像等表示シート2は、軽量で、引張
強度、直角引裂強度が高く、耐水性、耐久性に優れたプ
ラスチック製シートからなるから、貼付されている間に
変形、破損等し難く、屋外に貼付され、温湿度変化、風
雨等に曝されても、十分に耐えることができ、長期に渡
って貼付することができる。
【0047】さらに、画像等表示シート2は引張強度、
直角引裂強度が高く、係着部材3,4も容易に破損等し
ないから、剥離する際に変形、破損等することもなく容
易に剥離することができ、複数回使用することができ
る。そして、係着部材4を係着部材3に係止させて、画
像等表示シート2と一体化させて保管することができる
から、貼付する際に特別な部材を要せず、極めて便利で
ある。
【0048】又、本発明の表示媒体シート1は、粘着剤
12を塗布した係着部材4を被貼付物に粘着させ、係着
部材4に係着部材3を押当して係止させることにより、
画像等表示シート2を貼付するものであるから、図5に
示すように、トラックのコンテナ壁面15等にも容易に
貼付することができ、さらには、円筒状モニュメントの
側面等にも容易に貼付することができる。すなわち、従
来にあっては貼付が容易でない部所、物品にも簡単に貼
付することができ、広告宣伝用、展示装飾用として、極
めて効果的なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示媒体シートの正面図である。
【図2】本発明の表示媒体シートの背面図である。
【図3】互いに係止する係着部材の斜視図である。
【図4】本発明の表示媒体シートの使用状態図である。
【図5】本発明の表示媒体シートの使用状態図である。
【符号の説明】
1 表示媒体シート 2 画像等表示シート 3 係着部材 4 係着部材 8 係着材 11 係着材 12 粘着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 周吉 東京都新宿区若葉1−22 新日本創業株式 会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軽量で、引張強度、直角引裂強度が高
    く、耐水性、耐久性に優れたプラスチック製シートから
    なる画像等表示シートと、表面に係着材を固着し、裏面
    を前記画像等表示シートに強固に接着した一方の係着部
    材と、表面に係着材を固着し、裏面に粘着剤を塗布して
    あり、前記一方の係着部材と係止自在とした他方の係着
    部材と、から構成される表示媒体シート。
  2. 【請求項2】 前記プラスチック製シートは、肉厚10
    0〜1000μm、引張強度10〜200kg/15m
    m幅、直角引裂強度1〜20kgのプラスチック製シー
    トであることを特徴とする請求項1に記載の表示媒体シ
    ート。
  3. 【請求項3】 前記プラスチック製シートは、極細の熱
    可塑性樹脂繊維に高圧高熱を付加して成形した不織布よ
    りなるシートであることを特徴とする請求項2に記載の
    表示媒体シート。
  4. 【請求項4】 前記プラスチック製シートは、無機微細
    粉末又は有機充填剤を含有する熱可塑性樹脂フィルムを
    延伸することによりフィルム内部に微細な空孔を多数形
    成した微多孔性樹脂フィルム層を有するシートであるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の表示媒体シート。
  5. 【請求項5】 前記プラスチック製シートは、微多孔を
    有する熱可塑性樹脂の二軸延伸フィルムよりなるシート
    であることを特徴とする請求項4に記載の表示媒体シー
    ト。
  6. 【請求項6】 前記プラスチック製シートは、熱可塑性
    樹脂の二軸延伸フィルムを基材層とし、熱可塑性樹脂の
    一軸延伸フィルムを紙状層とする合成紙よりなるシート
    であることを特徴とする請求項4に記載の表示媒体シー
    ト。
  7. 【請求項7】 前記プラスチック製シートは、請求項6
    に記載の合成紙の片面又は両面に不織布を加熱加圧して
    得たシート又は不織布に熱可塑性樹脂粉末を散布及び/
    又は熱可塑性樹脂シートを積層し加熱加圧一体化した繊
    維補強シートを貼着した複合合成紙よりなるシートであ
    ることを特徴とする請求項4に記載の表示媒体シート。
  8. 【請求項8】 前記プラスチック製シートは、請求項6
    に記載の合成紙の片面又は両面に、織布を貼着した複合
    合成紙よりなるシートであることを特徴とする請求項4
    に記載の表示媒体シート。
  9. 【請求項9】 前記プラスチック製シートは、請求項6
    に記載の合成紙の片面又は両面に、熱可塑性樹脂の発泡
    シートを貼着した複合合成紙よりなるシートであること
    を特徴とする請求項4に記載の表示媒体シート。
  10. 【請求項10】 前記粘着剤は、感圧型接着剤であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至9に記載の表示媒体シー
    ト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002360908A (ja) * 2001-06-06 2002-12-17 Nakagawa Chem:Kk 遊技場ホールの装飾および遊技場ホールの表示媒体取付け方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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