JPH11334813A - クリーンルーム用自動倉庫 - Google Patents

クリーンルーム用自動倉庫

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JPH11334813A
JPH11334813A JP15089998A JP15089998A JPH11334813A JP H11334813 A JPH11334813 A JP H11334813A JP 15089998 A JP15089998 A JP 15089998A JP 15089998 A JP15089998 A JP 15089998A JP H11334813 A JPH11334813 A JP H11334813A
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duct
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fan
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天 河本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移載装置の給電にトロリと集電子による摺接
式の給電方式を用いても、自動倉庫内のクリーン度を保
つことができるクリーン用自動倉庫を提供することであ
る。 【解決手段】 多数の物品収納棚21を有するラック2
と、ラック2の前方を走行し、物品Wを物品収納棚21
に移載するためのクレーン(移載装置)3とを備えたク
リーンルーム用自動倉庫1であって、クレーン3に給電
するためのトロリ41と、トロリ41に摺接するクレー
ン3の集電子31の移動を許容するダクト40と、ダク
ト40内の発塵を吸引するファン22とを備えたことと
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数の物品収納棚
を有するラックと、ラックの前面を走行し、物品を物品
収納棚に移載するための移載装置とを備えたクリーンル
ーム用自動倉庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、クリーンルーム用自動倉庫として
は、ラックの前面を走行し、多数の物品収納棚を有する
ラックと、物品を物品収納棚に移載するための移載装置
とを備えたものが知られている。そして、移載装置への
給電には、発塵を防ぐためにケーブル部材が用いられる
のが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、自動倉庫の大型
化によって移載装置の移動距離が長くなるとともに、移
載装置の高速化が求められており、ケーブル部材を用い
た給電方式では対応しきれなくなってきている。この問
題を解決するための給電方式として、トロリと集電子に
よるものが考えられる。しかし、トロリと集電子を用い
た場合、トロリと集電子の摺接部分から金属粉が発塵
し、物品に付着して大きなダメージを与える可能性があ
る。
【0004】本発明の課題は、移載装置の給電にトロリ
と集電子による摺接式の給電方式を用いても、自動倉庫
内のクリーン度を保つことができるクリーンルーム用自
動倉庫を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、請求項1に記載の発明においては、多数の物品収納
棚を有するラックと、ラックの前方を走行し、物品を物
品収納棚に移載するための移載装置とを備えたクリーン
ルーム用自動倉庫において、移載装置に給電するための
トロリと、トロリに摺接する移載装置の集電子の移動を
許容するスリットを有し、トロリを収納するダクトと、
ダクト内の発塵を吸引するファンとを備えたことを特徴
とするものである。
【0006】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、ダクト内の発塵を吸引するためのフ
ァンが、倉庫内の発塵を吸引するためのファンを兼ねる
ことを特徴とするものである。
【0007】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は請求項2に記載の発明において、ダクトおよびファン
は、最下段の物品収納棚の下方に配設されることを特徴
とするものである。
【0008】請求項4に記載の発明では、請求項1から
請求項3のいずれかに記載の発明において、ダクト内で
あってトロリの下方に粘着手段が設けられていることを
特徴とするものである。
【0009】従って、請求項1に記載の発明では、トロ
リと集電子の摺接部分からの発塵はダクト内で起こる。
そして、ダクト内の発塵はファンで吸引され、トロリと
集電子の摺接部分からの発塵がダクトの外へ漏れ出すこ
とがない。
【0010】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明の作用に加えて、ダクトの発塵を吸引するファ
ンで倉庫内の発塵も吸引される。
【0011】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は請求項2に記載の発明の作用に加えて、ダクトおよび
ファンが、最下段の物品収納棚の下方、すなわちスライ
ドフォーク等の移載手段で物品が移載できないデッドス
ペースに配置される。
【0012】請求項4に記載の発明では、請求項1から
請求項3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、ファ
ンでは吸引できない重い粉塵が粘着手段で回収される。
【0013】
【実施の形態】本実施の形態のクリーンルーム用自動倉
庫を図面を参照しながら説明する。本実施の形態のクリ
ーンルーム用自動倉庫1は、多数の物品収納棚21を備
えた2つのラック2が所定間隔を隔てて平行に対向配置
され、その間(各ラック2の前方)をクレーン3(移載
装置)が走行するようになっている。クレーン3への給
電は、ラック2に設けられたトロリ41と、クレーン3
に設けられた集電子31とが摺接することで行うように
なっている。
【0014】自動倉庫1は、図示略の物品搬入搬出口お
よび下部に設けられた外気取り入れ口等の所定の開口を
除いて密閉室となされている。自動倉庫1には、クレー
ン3を移動させるための間隔(走行路5)をあけて、対
向するようにラック2が配置され、床6から上方に間隔
を開けるようにして、ラック2の上下を遮断する水平板
7が設けられている。水平板7は、クレーン3で物品W
を移載可能な最も低い位置に設けられており、その上方
には、多数の物品収納棚21が設けられている。また、
水平板7の背面と自動倉庫1の壁面8との間には開口1
1が形成されている。
【0015】ラック2の背面(走行路5の反対側の部
分)と自動倉庫1の前後の壁面8との間には、ラック2
の背面から物品収納棚21に向かって開口した不図示の
空気噴出口を有する空気通路12が形成されている。空
気噴出口には、シルクスクリーン等からなる精密整流板
が設けられている。
【0016】水平板7の下方は、物品収納棚21を設け
ることができない(後述するクレーン3の昇降台34が
それ以上下降することができない)デッドスペースにな
っており、そこにファン22およびダクト40を配置す
ることで自動倉庫1内のスペースを有効活用するように
している。一方のラック2の水平板7の下方の走行路5
側には、給電手段であるトロリ41を配置するためのダ
クト40が配置されている。ダクト40の走行路5側の
面42には、集電子31の移動を許容するためのスリッ
ト43が設けられている。また、ダクト40の走行路5
と反対側の面44には、ダクト40内の粉塵をファン2
2により吸引するための開口45が設けられて、その背
面側にはフィルター支持部材46が設けられている。ダ
クト40の内部には、トロリ41を支持するための固定
レール47が設けられている。トロリ41は、ラック2
の長手方向に沿って設けられ、集電子31が接合するよ
うになっている。トロリ41の下方には、粘着テープ
(粘着手段)48が取り替え自在に設けられ、トロリ4
1と集電子31の摺接部分から発生し、ファン22によ
り吸引されないで落下した大きくて重い粉塵を回収する
ようになっている。
【0017】ダクト40の背面側には、その吸い込み口
23が開口45側となるようにファン22が設けられ、
自動倉庫1内およびダクト40内の粉塵を吸引するよう
になっている。また、その空気噴出口24は空気通路1
2側に設けられ、空気通路12を経て、その空気噴出口
から物品収納棚21へ背面側から空気が噴出されるよう
になっている。フィルター支持部材46には、第一フィ
ルター25が取り外し自在に設けられ、ダクト40内か
ら吸引した粉塵を取り除くようになっている。また、空
気噴出口24には第一フィルター26が取り外し自在に
設けられ、第一フィルター25で濾過した空気をさらに
クリーンにして空気通路12に噴出するようになってい
る。
【0018】トロリ41と集電子31とが摺接すること
による発塵は、ダクト40内で発生するため、ファン2
2で吸引可能な小さなものは、ファン22により吸引さ
れ、第一フィルター25で回収されるようになってい
る。ファン22で吸引不可能な大きな粉塵は、ファン2
2の吸引力に抗して落下し、粘着テープ48で回収され
るようになっている。このため、ダクト40内で粉塵が
浮遊することがなく、スリット43から自動倉庫1内に
漏れ出すことがない。第一フィルター25が、大きな粉
塵により目詰まりするのを防ぐため、開口45は、ダク
ト40の上方に設けることが好ましい。そして、粘着テ
ープ48を定期的に取り替え、第一フィルター25およ
び第一フィルター26を定期的に清掃または取り替える
ことで、自動倉庫1内の空気を常にクリーンに保つこと
ができる。
【0019】ダクト40が設けられていない他方のラッ
ク2の水平板7の下方には、その吸い込み口23が走行
路5側となるようにファン22が設けられ、走行路5
(自動倉庫1内)の発塵を吸引するようになっている。
また、その空気噴出口24は空気通路12側に設けら
れ、空気通路12を経て、その空気噴出口から物品収納
棚21へ空気が噴出されるようになっている。走行路5
と吸い込み口23の間には、第一フィルター25aが取
り外し自在に設けられ、自動倉庫1内から吸引した粉塵
を取り除くようになっている。また、空気噴出口24に
は、第一フィルター26が取り外し自在に設けられ、第
一フィルター25aで濾過した空気をさらにクリーンに
して空気通路12に噴出するようになっている。
【0020】クレーン3は、走行路5に敷設されたレー
ル4の上を走行する走行台車32と、走行台車32に立
設されるマスト33と、不図示の駆動源によりマスト3
3を昇降する昇降台34とを備え、走行台車32には、
マスト33の向きを変えるためのターンテーブル35が
設けられている。昇降台34には、物品を移載するため
の伸縮自在なフォーク36が備えられている。走行台車
32には、ブラケット37が取り付けられ、その先端部
分は、スリット43からダクト40の内部に挿入される
とともに、集電子31が取り付けられている。
【0021】物品Wを物品収納棚21に収納する作業に
ついて説明する。自動倉庫1内の不図示の物品搬入搬出
ステーションの台上に、無人搬送車や人手等によって物
品Wが載置されると、ステーションに向けて走行台車3
2が走行するとともに、昇降台34が所定レベルに昇降
して、停止する。その間に、ターンテーブル35が旋回
し、フォーク36の自由端が物品Wに向くようにマスト
33ごと旋回させる。その後、フォーク36が物品Wに
向かって伸長し、物品Wの下方に位置する。その後、昇
降台34が少しだけ上昇して、物品Wをすくい取り、フ
ォーク36が縮んで物品Wを昇降台34上に引き込む。
そして、走行台車32が左右に走行し、昇降台34が昇
降して、フォーク36の自由端が物品Wを収納すべき物
品収納棚21に対向するように移動する。その際、物品
Wと物品収納棚21が対向するようにターンテーブル3
5が必要に応じて旋回する。そしてフォーク36が伸長
し、昇降台34が少しだけ下降し、物品Wを物品収納棚
21に移載する。走行台車32への給電は、トロリ41
から集電子31を介して行われ、走行台車32が移動す
ると、ブラケット37で固定されている集電子31もス
リット43に沿って移動する。
【0022】なお、この発明は以下のようにして具体化
しても良い。本実施の形態のダクト40は、箱体で、そ
の内部にトロリ41取付け用の固定レール47を配置し
たが、固定レール47がダクト40の一部を構成するよ
うにしても良い。
【0023】また、本実施の形態では、ダクト40の発
塵を吸引するファン22を自動倉庫1内の粉塵を吸引す
るファンとして兼用しているが、ダクト40内の発塵の
みを吸引する専用のファンを設けるようにしても良い。
【0024】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0025】請求項1に記載の発明によれば、移載装置
の移動に伴い、集電子がトロリに沿って摺接した状態で
移動するため、従来のケーブル部材のように、移載装置
の移動に伴い、屈曲および伸長する部材がなく、移載装
置の高速化および移動距離の増大に対応することができ
る。そして、トロリと集電子の摺接部分からの発塵を、
ダクト内で発生させ、それをファンで吸引させること
で、粉塵をダクトの外に漏れ出さないようにすることが
できる。この結果、移載装置の給電にトロリと集電子を
用いても、自動倉庫内のクリーン度を保つことができ
る。
【0026】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、ダクト内の発塵を吸引す
るファンで、倉庫内の発塵を吸引することで、倉庫内の
粉塵を吸引するためだけのファンが不要になる。
【0027】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
または請求項2に記載の発明の効果に加えて、ダクトお
よびファンを物品収納棚の下方に存在するデッドスペー
ス内に配置することで、ダクトおよびファンを設けるこ
とによる、物品収納スペースの減少を防ぐことができ
る。
【0028】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
から請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、
ファンでは吸引できない大きく重い粉塵を粘着手段にて
回収することができるため、自動倉庫内のクリーン度を
より高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のクリーン用自動倉庫の全体図で
ある。
【図2】本実施の形態のクリーン用自動倉庫の平面図で
ある。
【図3】本実施の形態のトロリと集電子とを示す要部拡
大図である。
【符号の説明】
1 自動倉庫 2 ラック 3 クレーン(移載装置) 21 物品収納棚 22 ファン 31 集電子 40 ダクト 41 トロリ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の物品収納棚を有するラックと、ラ
    ックの前方を走行し、物品を物品収納棚に移載するため
    の移載装置とを備えたクリーンルーム用自動倉庫におい
    て、移載装置に給電するためのトロリと、トロリに摺接
    する移載装置の集電子の移動を許容するスリットを有
    し、トロリを収納するダクトと、ダクト内の発塵を吸引
    するファンとを備えたことを特徴とするクリーンルーム
    用自動倉庫。
  2. 【請求項2】 ダクト内の発塵を吸引するためのファン
    が、倉庫内の発塵を吸引するためのファンを兼ねること
    を特徴とする請求項1に記載のクリーンルーム用自動倉
    庫。
  3. 【請求項3】 ダクトおよびファンは、最下段の物品収
    納棚の下方に配設されることを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載のクリーンルーム用自動倉庫。
  4. 【請求項4】 ダクト内であってトロリの下方に粘着手
    段が設けられていることを特徴とする請求項1から請求
    項3のいずれかに記載のクリーンルーム用自動倉庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005311260A (ja) * 2004-04-26 2005-11-04 Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd 液晶基板の保管倉庫室
JP2017092233A (ja) * 2015-11-10 2017-05-25 シンフォニアテクノロジー株式会社 ロボット搬送装置

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JP2017092233A (ja) * 2015-11-10 2017-05-25 シンフォニアテクノロジー株式会社 ロボット搬送装置

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