JPH11334644A - サスペンションメンバの取付構造 - Google Patents

サスペンションメンバの取付構造

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JPH11334644A
JPH11334644A JP14529198A JP14529198A JPH11334644A JP H11334644 A JPH11334644 A JP H11334644A JP 14529198 A JP14529198 A JP 14529198A JP 14529198 A JP14529198 A JP 14529198A JP H11334644 A JPH11334644 A JP H11334644A
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Shigetoshi Tokuoka
茂利 徳岡
Masanori Sato
正規 佐藤
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立作業を容易にし、部品点数を削減する。 【解決手段】 サイドメンバ1とクロスメンバ2の結合
部分にサスペンションメンバ15を締結固定してなる構
造において、クロスメンバ2の底壁2aの側縁をサイド
メンバ1の下方まで延長するとともに、該延長部3の先
端を立ち上げてサイドメンバ1の側壁1bに固定し、断
面略コ字型のメインブラケット7をクロスメンバ2の延
長部3を収納するようにしてサイドメンバ1に固定し、
該ブラケット7の底壁7bとクロスメンバ2の延長部3
との間にスタッドボルト14を固定配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はサスペンションメン
バの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のリヤサスペンションメンバは、
図7に示すよう車体剛性の高いサイドメンバ1とクロス
メンバ2の結合部に取り付けるのが一般的である。図5
と図6はその取付構造の一例を示している。サスペンシ
ョンメンバ(図示せず)は、サイドメンバ1とクロスメ
ンバ2の結合部に植設したスタッドボルト50によって
締結固定してあるが、該スタッドボルト50の植設には
次のような構造を採用している。
【0003】すなわち、サイドメンバ1にメインブラケ
ット51を固着するとともに、該メインブラケット51
内には一対のサブブラケット52,53を上下二段に固
着配置してある。さらに、下方のブラケット52とメイ
ンブラケット51でスタッドボルト50のフランジ部5
0aを挟着するとともに、下方のサブブラケット52に
スタッドボルト50のローレット部50bを圧入し、上
方のサブブラケット53にはスタッドボルト50の小径
部50cを溶接々合してある。つまり、このようにスタ
ッドボルト50の頭部を上下二段で固定することによっ
て、スタッドボルト50の支持剛性を高め、音振性能と
操縦安定性能の向上を図っている。なお、図6において
54はフロアパネルである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
造によると、メインブラケット51の側壁をサイドメン
バ1とクロスメンバ2に挟み込んで接合しなければなら
ず、作業が非常に面倒になるばかりでなく、メインブラ
ケット51の外に2つのサブブラケット52,53が必
要になるため、部品点数が増え、コストアップの要因に
もなる。
【0005】本発明は、このような事情に鑑み、組立作
業が容易で、部品点数の削減も可能なサスペンションメ
ンバの取付構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、サイドメンバとクロスメンバの結合部分に
サスペンションメンバを締結固定してなる構造におい
て、上記クロスメンバの底壁側縁をサイドメンバの下方
まで延長するとともに、該延長部の先端を立ち上げて上
記サイドメンバの側壁に固定し、断面略コ字型のブラケ
ットを上記クロスメンバの延長部を収納するようにして
サイドメンバに固定し、該ブラケットの底壁と上記クロ
スメンバの延長部との間にサスペンションメンバの締結
部材を固定配置したことを特徴とする。
【0007】上記ブラケットは、その上縁から延出して
上記クロスメンバの底壁に接合される延出部を備えてい
てもよい。
【0008】上記ブラケットは、その延出部の前後縁か
ら延出して上記クロスメンバの側壁に接合される舌片を
一対備えていてもよい。
【0009】上記ブラケットは、その各舌片の側縁から
延出して上記サイドメンバの側壁に接合される他の舌片
を一対備えていてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を添付図面
を参照しながら詳細に説明する。
【0011】図1は図7の点線枠C内を示している。同
図において、1はサイドメンバで、その湾曲した部分に
はクロスメンバ2を結合してある。クロスメンバ2は、
図4に示すように、その底壁2aの端部に側方へ向かっ
て立ち下がる傾斜を設けてある。そして、該傾斜部2b
の側縁を側方へ延長させるとともに、該延長部3の先端
には立ち上がり部4を延設してある。延長部3はサイド
メンバ1の底壁1aに倣って湾曲形成してあり、その中
央部には凹部5と孔6を設けてある。なお、クロスメン
バ2は前後の側壁2b,2bの上縁と側縁にフランジ部
2c,2cを延設してあり、延長部3は前後のフランジ
部2c,2cに跨がる幅で形成してある。
【0012】7はメインブラケットで、その本体部は左
右方向の断面が略コ字型に形成されている一方、前後方
向の断面は略L型に形成されている。このメインブラケ
ット7は、内側の側壁7aの上縁から側方に延出する延
出部8と、該延出部8の前後縁からそれぞれ上方に延出
する舌片9,9と、これら舌片9,9の側縁からそれぞれ
前後に延出する他の舌片10,10と、底壁7bの前縁
と後壁7cの上縁からそれぞれ前後に延出する延出部1
1,11とを備えている。また、底壁7bの中央部には
孔12を形成してある。なお、図中左側の延出部8はク
ロスメンバ2の傾斜部2bに倣って傾斜させる一方、前
後の延出部11,11はサイドメンバ1の底壁1aに倣
って湾曲形成してある。
【0013】12はサブブラケットで、その矩形平板部
12aの前端部には段部12bを形成するとともに、平
板部12aの前縁を残してフランジ部12cを上方に延
設してある。平板部12aには孔13を形成してある。
14は締結部材としてのスタッドボルトで、その頭部に
はフランジ部14aとローレット部14bと小径部14
cを備えている。
【0014】本実施例はこのように構成してあるので、
組み立てにあたっては、まず、スタッドボルト14のロ
ーレット部14bをサブブラケット12の孔13に圧入
し、スタッドボルト14をメインブラケット7の孔12
に挿入してから、サブブラケット12の平板部12aの
前端部をメインブラケット7の底壁7bにスポット溶接
するとともに、フランジ部12cをメインブラケット7
の側壁7aと後壁7cにそれぞれスポット溶接する。次
いで、メインブラケット7の延出部8と延出部11,1
1をクロスメンバ2の傾斜部2bと延長部3の下面にそ
れぞれ当接させて、スタッドボルト14の小径部14c
を孔6の周縁にスポット溶接するとともに、メインブラ
ケット7の延出部8と舌片9,9をクロスメンバ1の傾
斜部2bと側壁2b,2bにそれぞれスポット溶接す
る。
【0015】そして、このようにスタッドボルト14を
クロスメンバ2にサブアッセンブリしておいて、クロス
メンバ2の延長部3をサイドメンバ1の底壁1aの下面
に当接させた後、延出部3をサイドメンバ1の底壁1a
にスポット溶接するとともに、立ち上がり部4を同側壁
1bにスポット溶接し、舌片10,10を同側壁1bに
スポット溶接し、クロスメンバ2のフランジ2cを同側
壁1bにスポット溶接し、さらにサイドメンバ1とクロ
スメンバのフランジ1c,2c同士をスポット溶接す
る。最後に、図3に示すようにスタッドボルト14にサ
スペンションメンバ15を装着してナット16で締結固
定すればよい。なお、同図において17はフロアパネル
である。
【0016】本実施例によれば、クロスメンバ1にスタ
ッドボルト14をサブアッセンブリしておけるので、組
立作業が楽になるばかりでなく、従来、スタッドボルト
50の小径部50cを支持していたサブブラケット53
の役割をクロスメンバ1の延長部3が兼用するので、部
品点数が少なくなり、コスト的に有利になる。
【0017】さらに、サスペンションメンバ1からの横
方向荷重がメインブラケット7の延出部8と舌片9,9
の接合部に対して剪断方向に作用するので、強度的に有
利になる。
【0018】また、クロスメンバ1とサイドメンバ2の
組み付けに際して、メインブラケット7の舌片10,1
0がサイドメンバ1の側壁1bに当接して左右方向の位
置決めを行うので、スタッドボルト14の取付精度が良
くなる。
【0019】なお、本実施例では、サイドメンバ1とク
ロスメンバ2の結合部にスタッドボルト14を植設して
あるが、締結部材としてナットを用いた構造にも、本発
明の適用が可能なことは言うまでもない。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、クロスメンバに締結部
材をサブアッセンブリしておけるので、組立作業が楽に
なるばかりでなく、従来、締結部材の上端を支持してい
たサブブラケットの役割をクロスメンバの延長部が兼用
するので、部品点数が少なくなり、コスト的に有利にな
る。
【0021】請求項2のような構成にすると、サスペン
ションメンバからの横方向荷重がブラケットの延出部の
接合部に対して剪断方向に作用するので、強度的に有利
になる。
【0022】請求項3のような構成にすると、ブラケッ
トの舌片の接合部に対しても、サスペンションメンバか
らの横方向荷重が剪断方向に作用するので、強度的にさ
らに有利になる。
【0023】請求項4のような構成にすると、クロスメ
ンバとサイドメンバの組み付けに際して、ブラケットの
他の舌片がサイドメンバの側壁に当接して左右方向の位
置決めを行うので、締結部材の取付精度が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構造を示す斜視図で、図7の点線枠C
内を拡大して示す図。
【図2】図1のA−A線による断面図。
【図3】図1のB−B線による断面図。
【図4】図1の分解斜視図。
【図5】図2と対応する従来例を示す図。
【図6】図3と対応する従来例を示す図。
【図7】自動車の斜視図。
【符号の説明】
1・・・サイドメンバ 1b・・・側壁 2・・・クロスメンバ 2a・・・底壁 3・・・延長部 4・・・立ち上がり部 7・・・メインブラケット 14・・・スタッドボルト 15・・・サスペンションメンバ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイドメンバとクロスメンバの結合部分
    にサスペンションメンバを締結固定してなる構造におい
    て、上記クロスメンバの底壁側縁をサイドメンバの下方
    まで延長するとともに、該延長部の先端を立ち上げて上
    記サイドメンバの側壁に固定し、断面略コ字型のブラケ
    ットを上記クロスメンバの延長部を収納するようにして
    サイドメンバに固定し、該ブラケットの底壁と上記クロ
    スメンバの延長部との間にサスペンションメンバの締結
    部材を固定配置したことを特徴とするサスペンションメ
    ンバの取付構造。
  2. 【請求項2】 上記ブラケットは、その上縁から延出し
    て上記クロスメンバの底壁に接合される延出部を備えて
    いることを特徴とする請求項1に記載のサスペンション
    メンバの取付構造。
  3. 【請求項3】 上記ブラケットは、その延出部の前後縁
    から延出して上記クロスメンバの側壁に接合される舌片
    を一対備えていることを特徴とする請求項2に記載のサ
    スペンションメンバの取付構造。
  4. 【請求項4】 上記ブラケットは、その各舌片の側縁か
    ら延出して上記サイドメンバの側壁に接合される他の舌
    片を一対備えていることを特徴とする請求項3に記載の
    サスペンションメンバの取付構造。
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