JP2003063440A - リヤサスペンション装置 - Google Patents

リヤサスペンション装置

Info

Publication number
JP2003063440A
JP2003063440A JP2001252795A JP2001252795A JP2003063440A JP 2003063440 A JP2003063440 A JP 2003063440A JP 2001252795 A JP2001252795 A JP 2001252795A JP 2001252795 A JP2001252795 A JP 2001252795A JP 2003063440 A JP2003063440 A JP 2003063440A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extension member
bottom wall
rear suspension
bracket
extension
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001252795A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3893918B2 (ja
Inventor
Toshinori Nishida
俊徳 西田
Naoki Kumeno
尚樹 粂野
Tadashi Iwase
正 岩瀬
Hiroyuki Honma
博之 本間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Shatai Co Ltd
Original Assignee
Nissan Shatai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Shatai Co Ltd filed Critical Nissan Shatai Co Ltd
Priority to JP2001252795A priority Critical patent/JP3893918B2/ja
Publication of JP2003063440A publication Critical patent/JP2003063440A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3893918B2 publication Critical patent/JP3893918B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リヤのフロアパネルが平面形状に設定された
車両にも適用可能とするとともに、車体への取付部の剛
性を確保して、上述の乗り心地、静粛性および操縦安定
性を高いレベルで達成すること。 【解決手段】 サイドメンバ2の下側にエクステンショ
ン部材3を結合し、リヤサスペンションメンバ1のマウ
ント部11を組み付けるエクステンション部材3のボル
ト4および底壁をサイドメンバ2の下面よりも下方位置
に配置し、エクステンション部材3の車両中央側面に結
合された結合ブラケット7をリヤクロスバー6で結合
し、エクステンション部材3と結合ブラケット7とリヤ
クロスバー6との結合が、エクステンション部材3から
リヤクロスバー6への入力伝達方向が上下方向で折り返
されることのない上下一方向となる結合とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リヤサスペンショ
ン装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、乗り心地、静粛性および操縦安定性を高いレベルで
達成するリヤサスペンション装置として、図8に示す独
立懸架式のリヤサスペンション装置が知られている。こ
の従来のリヤサスペンション装置は、枠状のサスペンシ
ョンメンバ01を、図外のサイドメンバに組み付け、こ
のサスペンションメンバ1に、複数のリンク03を介し
て車軸04を上下および前後に移動可能に支持するとと
もに、ディファレンシャルギア05を弾性支持するよう
にしたものである。
【0003】上述のリヤサスペンション装置をワンボッ
クスカーのように、リヤのフロアパネルが平面形状に設
定された車両にも適用した場合、サスペンションメンバ
01とフロアパネルとの間に、リンク03のストローク
を確保できないとともに、プロペラシャフトを配置させ
るスペースを確保できず、かつ、取付部の剛性を確保す
ることが難しかった。
【0004】本発明は、このような独立懸架サスペンシ
ョンを、一般にワンボックスカーと呼ばれる車両のよう
にリヤのフロアパネルが平面形状に設定された車両にも
適用可能とするとともに、車体への取付部の剛性を確保
して、上述の乗り心地、静粛性および操縦安定性を高い
レベルで達成することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明は、リヤサスペンションメンバ(1)の左右
にマウント部(11)が設けられ、このマウント部(1
1)が車両の左右に設けられた骨格部材(2)に組み付
けられ、前記リヤサスペンションメンバ(1)に、リン
ク部材を介して後輪の車軸が相対移動可能に支持されて
いるとともに、駆動源からの駆動力を左右後輪に伝達す
るディファレンシャルギアが支持されているリヤサスペ
ンション装置において、前記左右の骨格部材(2)の下
側にエクステンション部材(3)が結合され、このエク
ステンション部材(3)は、前記マウント部(11)を
組み付ける組付支持部を備えているとともに、この組付
支持部が前記骨格部材(2)の下面よりも下方位置に配
置され、前記エクステンション部材(3)の車両中央側
面に結合ブラケット(7)が結合され、左右の結合ブラ
ケット(7)がリヤクロスバー(6)を介して結合さ
れ、前記エクステンション部材(3)と結合ブラケット
(7)とリヤクロスバー(6)との結合が、エクステン
ション部材(3)からリヤクロスバー(6)への入力伝
達方向が上下方向で折り返されることのない上下一方向
となる結合となっていることを特徴とする手段とした。
【0006】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のリヤサスペンション装置において、前記エクス
テンション部材(3)が、筒状に形成された側壁(31
a,31b,31c,32)と、この側壁の下端部に一
体に設けられた底壁(31d)と、この底壁(31d)
に垂下状態で結合されたボルト(4)とを有し、このボ
ルト(4)と底壁(31d)とにより前記組付支持部が
形成され、前記結合ブラケット(7)は、前記側壁(3
1b)に面当接して結合されるフランジ(71f,72
f)を有した複数の側壁(71,72)と、この側壁
(71,72)の下端部に一体に設けられているととも
に前記リヤクロスバー(6)の連結部(73h)が設け
られたブラケット底壁(73)と、このブラケット底壁
(73)から延長されて前記エクステンション部材
(3)の底壁(31d)に結合された延長フランジ(7
3f)と、を備えていることを特徴とする手段とした。
【0007】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載のリヤサスペンション装置において、前記延長フ
ランジ部(73f)は、前記ボルト(4)の周囲を囲む
ように二股形状に延長されていることを特徴とする手段
とした。
【0008】
【発明の作用および効果】本発明では、車両の骨格部材
の下側にエクステンション部材を設け、このエクステン
ション部材に設けた組付支持部を骨格部材よりも下方に
配置させ、この組付支持部にリヤサスペンションメンバ
のマウント部をマウントするようにしたため、リヤサス
ペンションメンバとフロアパネルとの間の距離を大きく
して、リヤサスペンションメンバに支持されるリンク部
材や車軸がストロークするスペースを確保することがで
きるとともに、プロペラシャフトやディファレンシャル
ギアの上下揺動スペースを確保することができる。した
がって、いわゆるワンボックスカーのように車両後部の
フロアパネルが平面形状に設定されている車両にも、乗
り心地、静粛性および操縦安定性を高いレベルで達成す
るリヤサスペンションメンバを有した独立懸架式のリヤ
サスペンション装置を適用することができるという効果
が得られる。
【0009】加えて、本発明にあっては、エクステンシ
ョン部材に結合ブラケットを結合させ、結合ブラケット
をリヤクロスバーで連結させている構成としたため、リ
ヤサスペンションメンバに対して入力があったときに、
リヤサスペンションメンバの組付位置の車幅方向への相
対変位が抑制されるとともに、フロアパネルと骨格部材
とリヤサスペンションメンバとで囲まれる断面形状変化
が抑制されることになり、リヤサスペンションメンバの
組付剛性が高くなって、操縦安定性の向上および静粛性
の向上を図ることができる。さらに、このエクステンシ
ョン部材と結合ブラケットとリヤクロスバーとの結合
を、エクステンション部材からリヤクロスバーへの入力
伝達方向が上下方向で折り返されることのない上下一方
向となる結合としたため、リヤサスペンションメンバか
らエクステンション部材に加わる入力に対して結合ブラ
ケットとリヤクロスバーが上下一方向で支持して横方向
の変位を抑制するので、上述の組付剛性の向上を効率よ
く果たすことができる。
【0010】加えて、請求項2に記載の発明は、エクス
テンション部材が筒状に形成された側壁と、この側壁の
下端部に一体に設けられた底壁と、この底壁に垂下状態
で結合されたボルトとを有し、このボルトと底壁とによ
り前記組付支持部を形成するようにしたため、リヤサス
ペンションメンバから入力を受けるボルトおよび底壁が
筒状に形成された側壁により強固に支持されて、高い支
持剛性が得られる。さらに、請求項2に記載の発明にあ
っては、エクステンション部材に結合する結合ブラケッ
トが、複数の側壁と、これら側壁の下端部に一体に設け
られたブラケット底壁とを有した構成としたため、結合
ブラケットも高い強度を得られ、さらに、このブラケッ
ト底壁から延長させた延長フランジをエクステンション
部材の組付支持部としての底壁に結合させたため、ボル
トから底壁への入力が延長フランジ、ブラケット底壁お
よびリヤクロスバーによって上下一方向で支持され、上
述の組付剛性の向上を効率良く行うことができるという
効果が得られる。
【0011】加えて、請求項3に記載の発明は、延長フ
ランジ部を、ボルトの周囲を囲む二股形状に形成したた
め、ボルトと延長フランジとの距離をでき得る限り短く
することで、ボルトから底壁への入力に対してより近い
位置で支持できるため、上述の組付剛性の向上をさらに
達成できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。 (実施の形態)図1は、実施の形態のリヤサスペンショ
ン装置の要部を示す分解斜視図であって、図において1
はリヤサスペンションメンバである。このリヤサスペン
ションメンバ1は、図示のように緩い円弧形状の閉断面
部材で形成された左右の縦枠1a,1aと、車幅方向に
延在されて両縦枠1a,1aを結合した閉断面部材で形
成された前後の横枠1b,1bとを備え、縦枠1a,1
aの前後端部に、車両の骨格部材としてのサイドメンバ
2に組み付けられるマウント部11,11が設けられて
いる。なお、図において矢印FRが車両前方を、同じく
矢印LHが車両左方向を示している。
【0013】前記サイドメンバ2は、図示のように、左
右の側壁2a,2cと、その間の底壁2bと、側壁2
a,2cの上端に設けられたフランジ2fとによりハッ
ト断面形状に形成され、前記フランジ2f,2fが、図
1のS2−S2断面図である図2に示すようにフロアパ
ネルFPにスポット溶接により結合されている。
【0014】次に、前記リヤサスペンションメンバ1の
マウント部11のサイドメンバ2への組付構造を説明す
るが、この組付構造は全てのマウント部11について同
様であるとして、右前のマウント部11における組付構
造について説明する。
【0015】前記サイドメンバ2の下面には、エクステ
ンション部材3が結合されている。このエクステンショ
ン部材3は、図3の分解斜視図に示すように、本体31
と側部パネル32とをスポット溶接により結合させて形
成されている。前記本体31は、筒状に形成された前壁
31aと側壁31bと後壁31cと、これらの壁31
a,31b,31cの下端部に一体に結合された底壁3
1dとを備えている。さらに側壁31bの上端部には、
前後にフランジ31fが延在され、かつ、前壁31aな
らびに後壁31cの上端部には、上向きのフランジ31
gが連続一体に形成されていて、このフランジ31gの
車両中央側の端部はフランジ31fにも一体に形成され
ている。前記側部パネル32には、前後縁と下縁とにフ
ランジ32f,32gが一体に形成され、これらフラン
ジ32f,32gを前記本体31の前後壁31a,31
cおよび底壁31dにスポット溶接して一体に結合され
ている。
【0016】そして、前記エクステンション部材3は、
図2に示すように、前記本体31のフランジ31fをサ
イドメンバ2の車両中央側の側壁2aにスポット溶接す
るとともに、側部パネル32の上端部をサイドメンバ2
の車外側の側壁2cにスポット溶接し、かつ、図4に示
すようにフランジ31gの上面をサイドメンバ2の底壁
2bにスポット溶接して、サイドメンバ2に結合されて
いる。
【0017】また、図2に示すように、エクステンショ
ン部材3の底壁31dの下面から下方にボルト4が垂下
されている。このボルト4は、中間部に設けられたフラ
ンジ4fの外周がエクステンション部材3の底壁31d
の上面にアーク溶接などにより結合され、さらに、上端
部がサイドメンバ2の底壁2bを貫通して、その貫通部
の周囲が底壁2bの周囲にアーク溶接などにより結合さ
れている。
【0018】図5に示すように、前記ボルト4には、前
記リヤサスペンションメンバ1のマウント部11が取り
付けられるもので、このボルト4および底壁31dが特
許請求の範囲の組付支持部に相当し、これらはサイドメ
ンバ2の下面よりも低い位置に配置されている。また、
マウント部11は、内筒11aと、この内筒11aに内
周が結合されてゴムなどの弾性部材により形成されたイ
ンシュレータ11bと、このインシュレータ11bの外
周にその内周が結合された外筒11cとを備え、前記内
筒11aの内周にボルト4を挿通した状態でナット41
により締結されている。
【0019】このように、サイドメンバ2の下面にエク
ステンション部材3を結合し、このエクステンション部
材3に設けたボルト4にリヤサスペンションメンバ1の
各マウント部11をマウントすることにより、リヤサス
ペンションメンバ1のマウント位置とフロアパネルFP
との距離を大きくして、リヤサスペンションメンバ1に
取り付けられる図外のリンク部材がストロークするスペ
ースを確保することができるとともに、後述するプロペ
ラシャフト5やその後端に設けられる図外のディファレ
ンシャルギアの上下揺動スペースを確保することができ
る。
【0020】さらに、本実施の形態にあっては、図3に
示すように、リヤサスペンションメンバ1の前部左右の
マウント部11が組み付けられるエクステンション部材
3どおしがリヤクロスバー6により結合されている。す
なわち、エクステンション部材3には、結合ブラケット
7が結合され、各結合ブラケット7に、リヤクロスバー
6の両端部がそれぞれ結合されている。
【0021】以下、この結合構造について説明する。前
記結合ブラケット7は、略三角形状に形成された前後の
側壁71,72と、これら側壁71,72の下端部を連
結するブラケット底壁73とにより略コの字縦断面形状
に形成されている。さらに、各側壁71,72の車両外
側縁部には、フランジ71f,72fが略直角に折り曲
げて形成され、かつ、ブラケット底壁73の車両外側端
部から略二股形状の延長フランジ73fが形成されてい
る。
【0022】前記結合ブラケット7は、図2および図4
に示すように、側壁71,72のフランジ71f,72
fが、エクステンション部材3の側壁31bに当接され
た状態でスポット溶接により結合されているとともに、
ブラケット底壁73の延長フランジ73fが、エクステ
ンション部材3の底壁31dの下面に当接された状態で
スポット溶接により結合されている。
【0023】さらに、前記結合ブラケット7のブラケッ
ト底壁73の車両中央側端部には、貫通穴73hが形成
されており、この貫通穴73hに前記リヤクロスバー6
の端部に設けられたウエルドボルト61を挿通させてナ
ット62を締結することで、左右のエクステンション部
材3がリヤクロスバー6を介して強固に結合されてい
る。
【0024】このように左右のエクステンション部材3
がリヤクロスバー6により結合されているため、リヤサ
スペンションメンバ1の取付剛性が高くなり、操縦安定
性の向上を図ることができる。すなわち、リヤサスペン
ションメンバ1に車両左右方向の入力があった場合、図
5に示すように、マウント部11からボルト4への入力
は、矢印A,B,Cに示すように、エクステンション部
材3および結合ブラケット7を介してリヤクロスバー6
に伝達され、さらに、リヤクロスバー6から他端(図5
では図中右端)の結合ブラケット7を介して他方のエク
ステンション部材3の側壁31bに入力されるとともに
同経路によって支持される。この作用によりリヤサスペ
ンションメンバ1のマウント部における左右方向の変位
量を大幅に低減することができる。
【0025】この作用において、特に、本実施の形態に
あっては、ボルト4からエクステンション部材3および
結合ブラケット7を介してリヤクロスバー6への入力伝
達系路は、矢印Aで示すように、このボルト4を支持す
る底壁31dから、その底壁31dに結合されている延
長フランジ73fを経て結合ブラケット7に入力され、
矢印Bで示すように、この結合ブラケット7のブラケッ
ト底壁73からリヤクロスバー6に伝達される。このよ
うにボルト4からリヤクロスバー6への入力伝達経路
は、下方から上方への一方向であり、入力が上向きから
下向きに変化するような折返し部分が無いとともに、延
長フランジ73fによりボルト4の近傍に結合ブラケッ
ト7のスポット溶接点を設けたため、延長フランジ73
fからリヤクロスバー6に至る下方から上方への一方向
で支持して横方向の変位を抑制するので、高い剛性向上
効果を得ることができる。ちなみに、この入力の折返し
部分とは、例えば、図7に示すような結合をいう。すな
わち、この図7に示す例では、エクステンション部材3
の側壁31bに結合ブラケット207をスポット溶接点
P1により結合している。この構造の場合、エクステン
ション部材3への入力は、側壁31bからスポット溶接
点P1を経て結合ブラケット207に伝達され、この結
合ブラケット207のブラケット底壁73からリヤクロ
スバー6に伝達されるもので、この場合、図において矢
印R1のように入力がスポット溶接点P1からブラケッ
ト底壁73に向けて折り返すように下がることになる。
これを本明細書では入力の折り返しと称し、この場合
は、入力の伝達が効率的に成されない。なお、この図7
に示す構造であっても、スポット溶接点P1とは別に、
ブラケット底壁73を溶接点P2によりアーク溶接など
により溶接した場合は、上述の入力は、矢印F2に示す
ように側壁31bからブラケット底壁73の端部に伝達
されて、上向きのみの伝達となり、効率の良い伝達が成
されるもので、この溶接点P2は、できる限りエクステ
ンション部材3の底壁31dの近くに設けるのが好まし
い。また、この入力の伝達の方向は上向きに限らず、結
合ブラケットのブラケット底壁73を下向きに設けて、
入力の伝達方向を下向きのみの一方向としてもよい。
【0026】また、リヤクロスバー6に伝達された入力
は、矢印Cで示すように、他端(図5では図中右端)の
結合ブラケット7から他方のエクステンション部材3に
伝達されるが、この場合、結合ブラケット7に設けられ
た側壁71,72およびフランジ71f,72fを介し
てエクステンション部材3の側壁31bに面で伝達され
る構造としたため、すなわち伝達される経路と同経路に
よって支持されるため、これによっても、高い剛性向上
効果を得ることができる。
【0027】また、ディファレンシャルギアが振動して
フロアパネルが共振した場合、図6の二点鎖線で示すよ
うに、フロアパネルFPが、矢印Dで示すように、上下
に撓むとともに左右のサイドメンバ2およびエクステン
ション部材3の間隔が相対変位するような断面変形が生
じようとするが、この場合、図6の実線で示すように左
右のエクステンション部材3の間でリヤクロスバー6が
突っ張ることでこの変形を抑制でき、剛性の向上を図る
ことができるとともに、フロアパネルFPの振幅を小さ
く抑えることができる。
【0028】以上説明したように、本実施の形態のリヤ
サスペンション装置にあっては、エクステンション部材
3を介在させてリヤサスペンションメンバ1の取付位置
とフロアパネルFPとの上下方向の距離を大きく取っ
て、車軸やリンク部材などの必要なストローク量を確保
することができ、かつ、このようにエクステンション部
材3を介在させて剛性の確保が不利な構成でありなが
ら、高い剛性を得ることができるという効果が得られ
る。
【0029】さらに、本実施の形態にあっては、エクス
テンション部材3や結合ブラケット7の結合をスポット
溶接により行うようにしたため、製造が容易である。ま
た、結合ブラケット7のブラケット底壁73を正面視に
より車両中央側が高くなるように形成して、リヤクロス
バー6の結合箇所をエクステンション部材3の下端位置
よりも高く配置したため、図5に示すように、リヤクロ
スバー6がプロペラシャフト5と干渉しない高さに直線
状に配置することができた。
【0030】以上、図面により実施の形態について説明
したが、本発明はこれに限定されるものではない。例え
ば、エクステンション部材の形状は、実施の形態で示し
た形状に限定されるものではなく、例えば、前後壁31
a,31c、側壁31bおよび側部パネル32とで囲ま
れる筒状部分に、さらに底壁31dと平行に配置したパ
ネルを一体に設けて、剛性を高めても良いもので、この
構造は、特にエクステンション部材の上下寸法を長くと
った場合に有効である。また、各部の結合においてスポ
ット溶接を用い、このようにすれば製造が容易となる
が、スポット溶接以外の手段により溶接するようにして
もよい。また、リヤサスペンションメンバ1を組み付け
る骨格部材は、サイドメンバ2に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のリヤサスペンション装置を示す分
解斜視図である。
【図2】図1のS2−S2線による断面図である。
【図3】実施の形態のリヤサスペンション装置の要部を
示す分解斜視図である。
【図4】実施の形態のリヤサスペンション装置の要部を
示す側面図である。
【図5】実施の形態のリヤサスペンション装置の要部を
示す断面図である。
【図6】実施の形態のリヤサスペンション装置における
フロアパネルの振動状態を示す断面図である。
【図7】実施の形態の要部の他例を示す断面図である。
【図8】従来技術を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 リヤサスペンションメンバ 1a,1a 縦枠 1b,1b 横枠 11 マウント部 11a 内筒 11b インシュレータ 11c 外筒 2 サイドメンバ 2a,2c 側壁 2b 底壁 2f フランジ 3 エクステンション部材 31 本体 31a 前壁 31b 側壁 31c 後壁 31d 底壁 31f フランジ 31g フランジ 32 側部パネル 32f,32g フランジ 4 ボルト 4f フランジ 41 ナット 5 プロペラシャフト 6 リヤクロスバー 61 ウエルドボルト 62 ナット 7 結合ブラケット 71,72 側壁 71f,72f フランジ 73 ブラケット底壁 73f 延長フランジ 73h 貫通穴 207 結合ブラケット F2 矢印 FP フロアパネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩瀬 正 神奈川県平塚市天沼10番1号 日産車体株 式会社内 (72)発明者 本間 博之 神奈川県平塚市大神2909番地 株式会社N Sデザイン内 Fターム(参考) 3D003 AA01 AA06 BB01 CA48 DA29

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リヤサスペンションメンバ(1)の左右
    にマウント部(11)が設けられ、 このマウント部(11)が車両の左右に設けられた骨格
    部材(2)に組み付けられ、 前記リヤサスペンションメンバ(1)に、リンク部材を
    介して後輪の車軸が相対移動可能に支持されているとと
    もに、駆動源からの駆動力を左右後輪に伝達するディフ
    ァレンシャルギアが支持されているリヤサスペンション
    装置において、 前記左右の骨格部材(2)の下側にエクステンション部
    材(3)が結合され、 このエクステンション部材(3)は、前記マウント部
    (11)を組み付ける組付支持部を備えているととも
    に、この組付支持部が前記骨格部材(2)の下面よりも
    下方位置に配置され、 前記エクステンション部材(3)の車両中央側面に結合
    ブラケット(7)が結合され、 左右の結合ブラケット(7)がリヤクロスバー(6)を
    介して結合され、 前記エクステンション部材(3)と結合ブラケット
    (7)とリヤクロスバー(6)との結合が、エクステン
    ション部材(3)からリヤクロスバー(6)への入力伝
    達方向が上下方向で折り返されることのない上下一方向
    となる結合となっていることを特徴とするリヤサスペン
    ション装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のリヤサスペンション装
    置において、 前記エクステンション部材(3)が、筒状に形成された
    側壁(31a,31b,31c,32)と、この側壁の
    下端部に一体に設けられた底壁(31d)と、この底壁
    (31d)に垂下状態で結合されたボルト(4)とを有
    し、このボルト(4)と底壁(31d)とにより前記組
    付支持部が形成され、 前記結合ブラケット(7)は、前記側壁(31b)に面
    当接して結合されるフランジ(71f,72f)を有し
    た複数の側壁(71,72)と、この側壁(71,7
    2)の下端部に一体に設けられているとともに前記リヤ
    クロスバー(6)の連結部(73h)が設けられたブラ
    ケット底壁(73)と、このブラケット底壁(73)か
    ら延長されて前記エクステンション部材(3)の底壁
    (31d)に結合された延長フランジ(73f)と、を
    備えていることを特徴とするリヤサスペンション装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のリヤサスペンション装
    置において、 前記延長フランジ部(73f)は、前記ボルト(4)の
    周囲を囲むように二股形状に延長されていることを特徴
    とするリヤサスペンション装置。
JP2001252795A 2001-08-23 2001-08-23 リヤサスペンション装置 Expired - Fee Related JP3893918B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001252795A JP3893918B2 (ja) 2001-08-23 2001-08-23 リヤサスペンション装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001252795A JP3893918B2 (ja) 2001-08-23 2001-08-23 リヤサスペンション装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003063440A true JP2003063440A (ja) 2003-03-05
JP3893918B2 JP3893918B2 (ja) 2007-03-14

Family

ID=19081213

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001252795A Expired - Fee Related JP3893918B2 (ja) 2001-08-23 2001-08-23 リヤサスペンション装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3893918B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63125673U (ja) * 1987-02-10 1988-08-16
JPH0232480U (ja) * 1988-08-25 1990-02-28
JPH0259023U (ja) * 1988-10-24 1990-04-27
JPH06278642A (ja) * 1993-03-26 1994-10-04 Honda Motor Co Ltd サスペンション用サブフレーム
JPH11278298A (ja) * 1998-03-31 1999-10-12 Nissan Motor Co Ltd サスペンションメンバの取付構造及びその取付方法
JPH11334644A (ja) * 1998-05-27 1999-12-07 Nissan Motor Co Ltd サスペンションメンバの取付構造
JP2001039133A (ja) * 1999-07-29 2001-02-13 Nhk Spring Co Ltd サスペンション装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63125673U (ja) * 1987-02-10 1988-08-16
JPH0232480U (ja) * 1988-08-25 1990-02-28
JPH0259023U (ja) * 1988-10-24 1990-04-27
JPH06278642A (ja) * 1993-03-26 1994-10-04 Honda Motor Co Ltd サスペンション用サブフレーム
JPH11278298A (ja) * 1998-03-31 1999-10-12 Nissan Motor Co Ltd サスペンションメンバの取付構造及びその取付方法
JPH11334644A (ja) * 1998-05-27 1999-12-07 Nissan Motor Co Ltd サスペンションメンバの取付構造
JP2001039133A (ja) * 1999-07-29 2001-02-13 Nhk Spring Co Ltd サスペンション装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3893918B2 (ja) 2007-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5439554B2 (ja) 車体後部構造
WO2013094190A1 (ja) 自動車のフロントサブフレーム構造
JP6668743B2 (ja) 車体構造
JP2004155219A (ja) 自動車の車体後部構造
JP2004217108A (ja) 自動車の車体前部構造
JP4910882B2 (ja) サスクロスメンバ取付け構造
JP4045778B2 (ja) 車両の後部車体構造
JP5872962B2 (ja) 自動車の車体前部構造
JP2009166796A (ja) 車両のサスペンション装置
JP7083035B2 (ja) サブフレーム構造
JP4044803B2 (ja) 車両のスタビライザ取付構造
JP6476233B2 (ja) 車体構造
JPH10316026A (ja) 車体前部構造
JP7038220B2 (ja) サブフレーム構造
JP2013241041A (ja) 自動車の車体前部構造
JP2003063440A (ja) リヤサスペンション装置
JP7312369B2 (ja) 車体後部構造
JP7022841B2 (ja) サブフレーム構造
JPH08164753A (ja) 自動車の車体前部構造
JP2016150626A (ja) 車軸の支持構造
JP2522798B2 (ja) 自動車のステアリング支持構造
JP2004074939A (ja) トラクタのフレーム構造
WO2022024957A1 (ja) 車両の支持構造
KR102371243B1 (ko) 후방 차체 보강 구조
JPS6294405A (ja) サスペンシヨンア−ム支持用ブラケツト

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20041118

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050719

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050830

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050913

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060822

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121222

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees