JP5872962B2 - 自動車の車体前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車の車体前部構造に関し、更に詳細には、フロントサイドフレームにダンパハウジングを接合され、且つフロントサイドフレームにフロントサスペンション機構アームの支持部を含む型式の自動車の車体前部構造に関する。
自動車の車体前部構造として、車体前後方向に延在しフロントサスペンション機構アーム(ロアアーム)の支持部を含む左右のフロントサイドフレームと、前記左右のフロントサイドフレームの各々の車幅方向外側に接合されてフロントサスペンション機構用ダンパを収容する左右のダンパハウジングと、前記左右のフロントサイドフレームに接合されて車体前方のエンジンルームと当該エンジンルームより車体後方の車室とを区切るダッシュボードパネルとを有する構造のものがある。
このような構成の車体前部構造では、フロントサスペンション機構のロアアームをその機構支持部材を介して、フロントサイドフレームが支持する構造となっている。そのため、車両の走行振動が主にフロントサイドフレームから車体に入力され、フロントサイドフレームはその振動によって加振される。フロントサイドフレームの振動は、フレームと接合されている部材、特に、ダッシュボードアッパメンバ(カウルトップメンバ)の下方に存在するダッシュボードロアパネルに伝わり、更にはフロアパネルやフロントウィンドシールドガラス等の面状部材に伝わり、それら面部材が振動することによって、ロードノイズと呼ばれる車室内騒音を発生させる。
特に荒れた路面を走行する際には、フロントサイドフレームに、上下、左右、前後方向の振動が入力され、なかでも低中周波(約100〜500ヘルツ)の振動が入力されることにより、乗員に不快感を与える騒音が車室内に発生するため、これを抑制することが商品性を向上させる上で課題となっている。
このような車両走行時の車室内騒音を低減するために、カウルトップメンバの車幅方向端部を接合されるホイールハウスアッパメンバやフロントピラー等の車体側部メンバに近い部位に、弾性的な屈曲点となるビードを設ける技術が知られている(例えば、特許文献1)。
この技術では、車体側部メンバからカウルトップメンバに振動が伝達されることをビードの弾性的な屈曲によって抑制することで、車体側部メンバからカウルトップメンバを介してダッシュボードパネルに伝達される振動を抑制することができる。
特開2010−228718号公報
しかしながら、上述のような従来技術では、ビードによりカウルトップメンバを含む特定の振動伝達経路上の振動の伝達を遮断することはできるが、ダッシュボードパネルには、車体側部に配置されたホイールハウスアッパメンバの他にフロントサイドフレームなどからも振動が入力され、このようなビードを経由しない振動伝達経路については振動の伝達を遮断することはできない。もっとも、フロントサスペンション機構から車体への振動入力そのものを遮断することはできない。
また、ビードを設けても、鋼板製のカウルトップメンバが車体側部メンバに接続された状態に変わりはなく、特定の周波数を除いて振動エネルギが伝達することに変わりはないため、車室内騒音を十分に低減することができない。
本発明が解決しようとする課題は、フロントサイドフレームをはじめとするフロントサスペンション機構支持部から車体に入力された走行振動に起因して発生する不快な車室内騒音(ロードノイズ)を低減することである。
本発明による自動車の車体前部構造は、車体前後方向に延在しフロントサスペンション機構アーム(46)の支持部を含む左右のフロントサイドフレーム(10)と、前記フロントサイドフレーム(10)より車幅方向外側にあってフロントピラー(11)から前下がりに車体前方へ延出する左右のアッパメンバ(12)と、下側を前記フロントサイドフレーム(10)に接合され、上側を前記アッパメンバ(12)に接合され、フロントサスペンション機構用ダンパを収容する左右のダンパハウジング(26)と、前記左右のフロントサイドフレーム(26)に接合されて車体前側のエンジンルーム(22)と当該エンジンルーム(22)より車体後側の車室(24)とを区切るダッシュボードパネル(20、29)とを有する自動車の車体前部構造であって、左右の脚部(72)と車体幅方向に延在して前記左右の脚部(72)の上部を互いに繋ぐ横梁部(74)とを具備した門形補強部材(70)と、車幅方向に延在して端部を前記左右のアッパメンバ(12)に接合され、且つ前記門形補強部材(70)の前部に接合されたクロスメンバ(80)とを有し、前記門形補強部材(70)の前記左右の脚部(72)は、各々、下端部を前記フロントサスペンション機構のアーム(46)の前記支持部近傍において前記左右のフロントサイドフレーム(10)に接合され、且つ前記左右のダンパハウジング(26)の前記エンジンルーム(22)側の壁面に沿って上下に延在して当該壁面に接合されている。
この構成によれば、上述した車体前部構造の剛性が高くなる。これにより、車両が荒い路面を走行した時にサスペンションアームから車体側に入力される振動エネルギを低減すると同時に、フロントサイドフレーム(10)が上下、左右、前後方向に振動することが抑制され、ダッシュボードパネル(20、21)やフロアパネル、フロントウィンドシールドガラスなどの面状部材に伝達する振動が低減し、それら面状部材の振動を抑制することができるので、車室内に発生する不快な騒音である低中周波ロードノイズが低減する。
本発明による自動車の車体前部構造は、好ましくは、前記左右の脚部(72)が、湾曲形状部材(73)と、当該湾曲形状部材(73)の車幅方向外側に接合され且つ前記ダンパハウジング(26)の前記エンジンルーム(22)側の壁面に沿って上下に延在して当該壁面に接合され、当該壁面および前記湾曲形状部材(73)と協働して矩形閉断面形状をなすダンパハウジング連結部材(75)とにより構成されている。
この構成によれば、ダンパハウジング(26)を含む車体前部の剛性を高めることができるので、フロントサスペンション機構の支持剛性が向上し、振動伝達を抑制すると同時に車両の操縦安定性が向上する。
本発明による自動車の車体前部構造は、好ましくは、前記湾曲形状部材(73)は矩形閉断面形状の中空部材によって前記横梁部(74)と一体形成されている。
この構成によれば、高剛性な門形補強部材(70)が得られ、これに伴いサスペンションアームから車体側に入力される振動エネルギを低減すると同時に、ダッシュボードパネル(20、21)の支持剛性が向上し、車室内に発生する不快な騒音である低中周波ロードノイズが低減する。
本発明による自動車の車体前部構造は、好ましくは、前記クロスメンバ(70)は、コ字形断面形状をしていて前記門形補強部材(70)と前記ダンパハウジング(26)と前記アッパメンバ(12)とに接合されてこれらと協働して矩形閉断面形状をなしている。
この構成によれば、門形補強部材(70)とクロスメンバ(80)の双方の剛性が互いに向上し、ダンパハウジング(26)を含む車体前部の剛性が更に向上し、低中周波ロードノイズの低減ならびに操縦安定性の向上に効果を発揮する。
本発明による自動車の車体前部構造は、好ましくは、前記クロスメンバ(80)は、左右端部の前側の上下稜線(a、b)が正面視でコ字形状になるように、平面視で前向き凹状の円弧形状を成しながら前方に拡張されて、前記アッパメンバ(12)に接合されている。
この構成によれば、クロスメンバ(80)とアッパメンバ(12)との接合面積が大きくなり、円弧形状とすることで部材内により効率良く荷重を分散することができるため、クロスメンバ(80)とアッパメンバ(12)との接合強度、剛性が高くなる。このことによっても車体振動が抑制される。
本発明による自動車の車体前部構造は、好ましくは、前記門形補強部材(70)が結合ブラケット(78)によって前記ダッシュボードパネル(20、21)に結合されている。
この構成によれば、ダッシュボードパネル(20、21)の支持剛性が増し、ダッシュボードパネル(20、21)が振動し難くなる。このことによっても低中周波ロードノイズが低減する。
本発明による自動車の車体前部構造は、好ましくは、更に、前記左右のフロントサイドフレーム(10)の下方を車体前後方向に延在する左右2個の縦メンバ(32)と車幅方向に延在して前記縦メンバ(32)の前端部同士と後端部あるいは後端部近傍同士とを各々繋ぐ前後2個の横メンバ(34、36)とにより平面視で略矩形状に構成されたサブフレーム(30)を有し、前記サブフレーム(30)は、フロントサスペンション機構のロアアーム(46)を支持し、前記門形補強部材(70)の前記脚部(72)と前記フロントサイドフレーム(10)との接合部の下方に前記フロントサイドフレームに対する接合部を有する。
この構成によれば、サブフレーム(30)を有する車体前部構造において、門型部材(70)の効果により、サスペンション機構を支持するサブフレームを車体へ取り付けた状態での車体前部の剛性を向上させることができるため、低中周波ロードノイズの低減ならびに操縦安定性の向上を図ることができる。
本発明による自動車の車体前部構造によれば、門形補強部材とクロスメンバの設置によってフロントサイドフレームおよびダンパハウジングで構成されるサスペンション機構支持部の剛性、ならびに、車体前部の剛性が高くなり、車両が荒い路面を走行した時にサスペンションアームから車体側に入力される振動エネルギを低減すると同時に、フロントサイドフレームが上下、左右、前後方向に振動することが抑制され、ダッシュボードパネルやフロアパネル、フロントウィンドシールドガラスなどの面状部材に伝達する振動が低減し、それら面状部材の振動を抑制することができるので、車室内に発生する不快な騒音である低中周波ロードノイズが低減する。また横梁部がダッシュボードパネルに固定されていることにより、ダッシュボードパネルの支持剛性が増し、ダッシュボードパネルが振動し難くなることによっても低中周波ロードノイズが低減する。
本発明による自動車の車体前部構造の一つの実施形態を斜視図。 本実施形態による自動車の車体前部構造の要部の部分断面斜視図。 本実施形態による自動車の車体前部構造の要部の縦断面図。
以下に、本発明による自動車の車体前部構造の一つの実施形態を、図1〜図3を参照して説明する。
本実施形態における車両の前部構造の斜視図を図1に、その断面図を図2に示す。自動車の車体前部は、骨格部材として、車体前部の車幅方向両側を車体前後方向に延在する左右のフロントサイドフレーム10と、フロントサイドフレーム10の車幅方向外側にあって左右のフロントピラー11から前下がりに前方へ延出する左右のホイールハウスアッパメンバ(アッパメンバ+ロアパメンバ)12とを有する。
左右のフロントサイドフレーム10の前端部と左右のホイールハウスアッパメンバ12の前端部(下端部)とは、左右のもの同士を互い連結する連結プレート(ガセット)15が接合されている。左右のフロントサイドフレーム10の後端部には車体前後方向に延在する左右のフロントフロアフレーム16が接合されている。左右のホイールハウスアッパメンバ12の上端部は車幅方向に延在するウィンドシールドロアサポートパネル18の左右の端部が接合されている。これにより、ウィンドシールドロアサポートパネル18は左右のホイールハウスアッパメンバ12の上端部を互いに連結している。
ウィンドシールドロアサポートパネル18の下側にはダッシュボードロアパネル20が接合されている。ダッシュボードロアパネル20は、左右両側の下部を左右のフロントサイドフレーム10の後端部近傍に接合され、車体前側のエンジンルーム22と当該エンジンルーム22より車体後側の車室24とを区切っている。換言すると、エンジンルーム22の車体後側と車室24の車体前側とはダッシュボードロアパネル20によって画定されている。ダッシュボードロアパネル20の上部にはウィンドシールドロアサポートパネル18と共にダッシュボードアッパパネル(フロントカウルトップメンバ)21(図3参照)が接合されている。
エンジンルーム22の左右両側には各々ダンパハウジング26が設けられている。左右のダンパハウジング26は、各々上側をホイールハウスアッパメンバ12の内側面に接合され、下側をフロントサイドフレーム10の外側面に接合され、車体後側をダッシュボードロアパネル20の左右の側縁とに接合されている。更に、左右のダンパハウジング26の車体前側には各々フロントサイドフレーム10の外側面とホイールハウスアッパメンバ12の内側面とダンパハウジング26の前縁とに接合された左右のフロントタイヤハウスメンバ28が連続して設けられている。
エンジンルーム22の下部にはフロントサブフレーム30が配置されている。フロントサブフレーム30は、左右のフロントサイドフレーム10の下方を車体前後方向に延在する左右2個の縦メンバ32と、車幅方向に延在して縦メンバ32の前端部同士を互いに繋ぐ前部横メンバ34及び縦メンバ32の後端近傍部同士を互いに繋ぐ後部横メンバ36とにより平面視で略矩形状に構成されている。本実施形態では、縦メンバ32と後部横メンバ36とは矩形閉断面形状材により構成され、前部横メンバ34はパイプ材により構成されている。
左右のフロントサイドフレーム10の前端下部と後端近傍下部には各々矩形閉断面形状による前側マウントメンバ38と後側マウントメンバ40の上端が接合されている。前側マウントメンバ38と後側マウントメンバ40とは各々フロントサイドフレーム10より垂下している。左右の前側マウントメンバ38の下端には縦メンバ32の前端部が接合されている。左右の後側マウントメンバ40の下端には後部横メンバ36の左右の端部が接合されている。更に、左右の縦メンバ32の後端部はフロントフロアフレーム16の前端近傍の底部に形成された後側マウント部16A(図2参照)に接合されている。このようにしてフロントサブフレーム30は、左右のフロントサイドフレーム10とは左右のフロントフロアフレーム16の下部に吊り下げ式に固定配置されている。
左右の縦メンバ32の前端近傍部には前側アーム支持部42が、後部横メンバ36の左右の端部には後側アーム支持部44が各々形成されている。左右の前側アーム支持部42は各々フロントサスペンション機構のトリポート形(A型)のロアアーム46の前アーム部46Aをゴムブシュ(図示省略)を介して枢軸48によって支持している。左右の後側アーム支持部44は各々ロアアーム46の後アーム部46Bをゴムブシュ(図示省略)を介して枢軸50によって支持している。
ロアアーム46の中間アーム部46Cはナックルアーム52の下部を上下方向の軸線周りに回動可能に支持している。ナックルアーム52は、ナックル支持部52Aと、タイロッド連結部52Bと、ブレーキキャリパ支持部52Cとを有する。
フロントサスペンション機構は、ストラッド型のものであり、左右のダンパハウジング26には、各々、所要の減衰力を発生するダンパ装置54と、ダンパ装置54を伸長方向に付勢するコイルばね56とが配置されている。左右のダンパ装置54は各々上端部をダンパハウジング26の上壁部に連結部58によって連結され、下端部を連結部60によってナックルアーム52に可動連結されている。
ダッシュボードロアパネル20の前方には門形補強部材70が配置されている。門形補強部材70は、左右の脚部72と、車体幅方向に延在して左右の脚部72の上端部を互いに繋ぐ横梁部74とを有する。
左右の脚部72は、湾曲形状部材73と、湾曲形状部材73の車幅方向外側に接合され且つ前記ダンパハウジングの前記エンジンルーム側の壁面に沿って上下に延在して当該壁面に接合され、当該壁面および湾曲形状部材73と協働して矩形閉断面形状をなすダンパハウジング連結部材75とにより構成されている。湾曲形状部材73は矩形閉断面形状の中空部材によって横梁部74と一体形成されている。この中空部材による湾曲形状部材73と横梁部74との一体形成部材は、車体正面視でアーチ状をなす。
左右の脚部72は、各々下端部をロアアーム46の支持部近傍、つまり、後側マウントメンバ40の配置部の上部においてフロントサイドフレーム10に接合されている。
門形補強部材70の車体前側に隣接してクロスメンバ80が設けられている。クロスメンバ80は、車幅方向に延在して端部を左右のホイールハウスアッパメンバ12に接合され、且つ門形補強部材70の前部に接合されている。クロスメンバ80は、左右端部の前側の上下稜線a、bが前向き凹状の円弧形状をしていることにより前方に拡張されて全体で平面視でアーチ形状をなしている。つまり、クロスメンバ80は、左右端部の前側の上下稜線a、bが正面視でコ字形状になるように、平面視で前向き凹状の円弧形状を成しながら前方に拡張されてアッパメンバ12に接合されている。クロスメンバ80は、全体がコ字形断面形状をしていて門形補強部材70とダンパハウジング26とホイールハウスアッパメンバ12とに接合されてこれらと協働して矩形閉断面形状をなしている。
横梁部74の車幅方向の中央部材は結合ブラケット78によってダッシュボードアッパパネル21に固定されている。結合ブラケット78は、横梁部74に溶接されているが、ダッシュボードアッパパネル21にはボルト82とナット84によって固定されている。
上述したように、フロントサイドフレーム10の後側マウントメンバ40の配置部の上部に、つまりフロントサイドフレーム10に対するロアアーム46よりの走行振動の入力部に高剛性構造の門形補強部材70の脚部72の下端部が接合されていることにより、サスペンション機構を支持する車体前部の剛性ならびにフロントサイドフレーム10に対する走行振動入力部の剛性が高くなる。これにより、車両が荒い路面を走行した時にサスペンションアームから車体側に入力される振動エネルギを低減すると同時に、フロントサイドフレーム10が上下、左右、前後方向に振動することが抑制され、ダッシュボードロアパネル20や図示されていないフロアパネル、フロントウィンドシールドガラスなどの面状部材に伝達する振動が低減し、それら面状部材の振動を抑制することができるので、車室内に発生する不快な騒音である低中周波ロードノイズが低減する。
また、脚部72のダンパハウジング連結部材75がダンパハウジング26の壁面と接合されて矩形閉断面形状をなし、しかもクロスメンバ80は、全体がコ字形断面形状をしていて門形補強部材70とダンパハウジング26とホイールハウスアッパメンバ12とに接合されてこれらと協働して矩形閉断面形状をなしているから、門形補強部材70とクロスメンバ80の双方の剛性が互いに向上し、左右のホイールハウスアッパメンバ12を互いに接続しているので、ダンパハウジング26を含む車体前部の剛性を高めることができるので、フロントサスペンション機構の支持剛性が向上し、振動伝達を抑制すると同時に車両の操縦安定性が向上する。
また、湾曲形状部材73と横梁部74とを一体に構成する中空部材は、左右両側のダンパハウジング連結部材75によって拘束されるので、高剛性な門形補強部材70が得られる。よって、サスペンションアームから車体側に入力される振動エネルギを低減すると同時に、ダッシュボードパネル20、21の支持剛性が向上し、車室内に発生する不快な騒音である低中周波ロードノイズが低減する。
また、クロスメンバ80の左右端部が前方に拡張されていることにより、クロスメンバ80とホイールハウスアッパメンバ12との接合面積が大きくなり、クロスメンバ80とホイールハウスアッパメンバ12との接合強度、剛性が高くなる。このことによっても車体振動が抑制される。
また、横梁部74が結合ブラケット78によってダッシュボードアッパパネル21に固定されていることにより、ダッシュボードパネル20、21の支持剛性も増し、ダッシュボードパネル20、21が振動し難くなる。このことによっても低中周波ロードノイズが低減する。
以上、本発明を、その好適形態実施例について説明したが、本発明はこのような実施例により限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、フロントサブフレーム30の後部横メンバ36は縦メンバ32の後端部同士を互いに繋ぐ構成でもよい。また、上記実施形態に示した構成要素は必ずしも全てが必須なものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。例えば、フロントサブフレーム30は必須でなく、フロントサブフレーム30を有さない場合には、ロアアーム46はフロントサイドフレーム10に直接取り付けられればよい。
10 フロントサイドフレーム
12 ホイールハウスアッパメンバ
16 フロントフロアフレーム
18 ウィンドシールドロアサポートパネル
20 ダッシュボードロアパネル
21 ダッシュボードアッパパネル
22 エンジンルーム
24 車室
26 ダンパハウジング
28 フロントタイヤハウスメンバ
30 フロントサブフレーム
32 縦メンバ
34 前部横メンバ
36 後部横メンバ
46 ロアアーム
52 ナックルアーム
54 ダンパ装置
56 コイルばね
70 門形補強部材
72 脚部
73 湾曲形状部材
74 横梁部
75 ダンパハウジング連結部材
78 結合ブラケット
80 クロスメンバ

Claims (7)

  1. 車体前後方向に延在しフロントサスペンション機構アームの支持部を含む左右のフロントサイドフレームと、前記フロントサイドフレームより車幅方向外側にあってフロントピラーから前下がりに車体前方へ延出する左右のアッパメンバと、下側を前記フロントサイドフレームに接合され、上側を前記アッパメンバに接合され、フロントサスペンション機構用ダンパを収容する左右のダンパハウジングと、前記左右のフロントサイドフレームに接合されて車体前側のエンジンルームと当該エンジンルームより車体後側の車室とを区切るダッシュボードパネルとを有する自動車の車体前部構造であって、
    左右の脚部と車体幅方向に延在して前記左右の脚部の上部を互いに繋ぐ横梁部とを具備した門形補強部材と、
    車幅方向に延在して端部を前記左右のアッパメンバに接合され、且つ前記門形補強部材の前部に接合されたクロスメンバとを有し、
    前記門形補強部材の前記左右の脚部は、各々、下端部を前記フロントサスペンション機構のアームの前記支持部近傍において前記左右のフロントサイドフレームに接合され、且つ前記左右のダンパハウジングの前記エンジンルーム側の壁面に沿って上下に延在して当該壁面に接合されている自動車の車体前部構造。
  2. 前記左右の脚部が、湾曲形状部材と、当該湾曲形状部材の車幅方向外側に接合され且つ前記ダンパハウジングの前記エンジンルーム側の壁面に沿って上下に延在して当該壁面に接合され、当該壁面および前記湾曲形状部材と協働して矩形閉断面形状をなすダンパハウジング連結部材とにより構成されている請求項1記載の自動車の車体前部構造。
  3. 前記湾曲形状部材は矩形閉断面形状の中空部材によって前記横梁部と一体形成されている請求項2記載の自動車の車体前部構造。
  4. 前記クロスメンバは、コ字形断面形状をしていて前記門形補強部材と前記ダンパハウジングと前記アッパメンバとに接合されてこれらと協働して矩形閉断面形状をなしている請求項1から3の何れか一項に記載の自動車の車体前部構造。
  5. 前記クロスメンバは、左右端部の前側の上下稜線が前向き凹状の円弧形状をしていることにより前方に拡張されて前記アッパメンバに接合されている請求項1から4の何れか一項に記載の自動車の車体前部構造。
  6. 前記門形補強部材が結合ブラケットによって前記ダッシュボードパネルに結合されている請求項1から5の何れか一項に記載の自動車の車体前部構造。
  7. 前記左右のフロントサイドフレームの下方を車体前後方向に延在する左右2個の縦メンバと車幅方向に延在して前記縦メンバの前端部同士と後端部あるいは後端部近傍同士とを各々繋ぐ前後2個の横メンバとにより平面視で略矩形状に構成されたサブフレームを有し、前記サブフレームは、前記フロントサスペンション機構のロアアームを支持し、前記門形補強部材の前記脚部と前記フロントサイドフレームとの接合部の下方に前記フロントサイドフレームとの接合部を有する請求項1から6の何れか一項に記載の自動車の車体前部構造。
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