JPH0420702Y2 - - Google Patents

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JPH0420702Y2
JPH0420702Y2 JP1986067015U JP6701586U JPH0420702Y2 JP H0420702 Y2 JPH0420702 Y2 JP H0420702Y2 JP 1986067015 U JP1986067015 U JP 1986067015U JP 6701586 U JP6701586 U JP 6701586U JP H0420702 Y2 JPH0420702 Y2 JP H0420702Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案、例えば自動車等のサイドメンバにサ
ブフレームを取付けるための車体構造に関し、特
にブラケツトを介してサブフレームを取付けるよ
うにした車体構造に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、第5図乃至第10図に示すように、自動
車のエンジンもしくはサスペンシヨン等を支持固
定するためのサブフレーム30が、車両前後方向
に延び、かつ車両幅方向に間隔を保つて配設され
る一対のサイドメンバ10に取付けられている。
このサブフレーム30を取付けるための車体構
造としては、例えば第5図及び第6図に示すよう
に、サイドメンバ10に取付部21を一体突出形
成して、この取付部21に前記サブフレーム30
を取付けるようにした構成、もしくは第7図乃至
第10図に示すように、別体成形品により形成し
たブラケツト20を、サイドメンバ10に溶接等
で結合して、このブラケツト20に前記サブフレ
ーム30を取付けるようにした構成がある。
ここで、これら第5図乃至第10図に示すいず
れのサブフレーム取付車体構造の場合にも、サブ
フレーム30を確実かつ強固に取付けるととも
に、サブフレーム30の取付剛性を十分に確保す
るため、このサブフレーム30の取付部21もし
くはブラケツト20は閉じ断面に形成されてい
る。
即ち、第5図及び第6図の場合には、閉じ断面
を成すサイドメンバ10に取付部21が一体形成
されることにより、この取付部21は、第6図に
示すように、閉じ断面を成している。
また、第7図乃至第10図の場合には、ブラケ
ツト20を2つの構成部分による3部品を接合し
て閉じ断面を成すようにされている。
具体的には、第9図及び第10図に示すような
形状に結合形成されたブラケツト20を、サイド
メンバ10に結合することにより、第8図に示す
ように、閉じ断面が形成されている。
ここで、第6図及び第8図の図中の符号70は
前記サイドメンバ10を閉じ断面とするため、こ
のサイドメンバ10に結合されるアウタパネルで
ある。
尚、この第7図乃至第10図のようなブラケツ
トを介してサブフレームをサイドメンバに取付け
る構成を示す従来技術として、例えば実開昭56−
147180号公報がある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし第5図及び第6図に示すサブフレーム取
付車体構造の場合、サイドメンバ10に閉じ断面
の取付部21を一体突出形成したものであり、サ
イドメンバ10から連続する閉じ断面が、取付部
21で急激に変化することになるため、例えばこ
の取付部21に取付けた前記サイドフレーム30
からの横荷重等により、取付部21が断面崩れを
生じて、所謂断面変形が大きくなる。
従つて、取付部21の剛性が低下することにな
り、この取付部21に取付けられるサイドフレー
ム30の取付剛性が低下して、このサブフレーム
30に支持固定される例えばサスペンシヨンの横
剛性が低くなつて車両の操縦安定性が低下すると
ともに、前記サイドメンバ10全体の剛性が低下
することになる。
また、第7図乃至第10図、ならびに実開昭56
−147180号公報に示すサブフレーム取付車体構造
の場合、別体成形品のブラケツト2を、サイドメ
ンバ10に結合する構造であるため、前記第5図
及び第6図のように、サブフレーム取付部位にお
ける閉じ断面の急激な変化はなく、前述したよう
な不具合は生じないが、サイドメンバ10に結合
されるブラケツト20は、第9図及び第10図に
示す形状の2つの構成部分による3部品より成
り、これらを結合形成する構成であるため、部品
点数、コスト、溶接作業及び結合作業等の工数が
増加する。
さらに、前記ブラケツト20には、これを前記
サイドメンバ10に結合するための結合フランジ
からなる結合面20aが、前記3部品のいずれに
も形成れているため、これら各部品の製品誤差等
により、これら各部品の組立てによるブラケツト
20の形成時において、前記結合面20aの精度
が出にくいことがあり、このブラケツト20を前
記サイドメンバ10に確実、強固に結合できない
ことがある。
そこでこの考案の目的は、部品点数、コスト及
び各作業工数等を増加することなく、かつブラケ
ツトのサイドメンバへの結合面精度を低下するこ
となく、サイドメンバにブラケツトを確実強固に
結合して、剛性の高いサブフレーム取付部位を構
成することである。
〔問題点を解決するための手段〕
そのためこの考案は上述の問題点を、サブフレ
ーム取付用ブラケツトの一部をサイドメンバで構
成し、これに別体成形品を結合して、サイドメン
バにサブフレーム取付用ブラケツトを結合形成す
ることにより解決しようとするものである。
さらに詳しくは第1図及び第2図の符号を付し
て説明すると、車両前後方向に延び、かつ車両幅
方向に間隔を保つて配設される一対のサイドメン
バ1に、ブラケツト2を介してサブフレーム3を
取付けるようにしたサブフレーム取付車体構造に
おいて、前記ブラケツト2を、サイドメンバ1の
端縁11から延長一体形成した延長部5による一
側部材4と、別体成形品による他側部材6とで構
成し、前記サイドメンバ1と、その延長部5によ
る一側部材4に、前記他側部材6を結合して、閉
じ断面Cを成すブラケツト2を結合形成し、この
ブラケツト2に前記サブフレーム3を取付けたも
のである。
〔作用〕
上述の手段によれば、サブフレーム3を取付け
るための閉じ断面Cのブラケツト2を、サンドメ
ンバ1から一体延長形成した延長部5による一側
部材4に、別体成形品による他側部材6を結合し
て形成したことにより、サブフレーム3の取付部
位であるブラケツト2を結合形成するためのサイ
ドメンバ1の閉じ断面が急激に変化することはな
いため、大きな断面変形はなく、サブフレーム取
付部位の剛性、サブフレーム3の取付剛性、及び
サイドメンバ1全体の剛性を向上することができ
るとともに、ブラケツト2を構成する部品点数を
低減することができるため、コスト及び各作業工
数等を低減することができ、さらにブラケツト2
に形成する結合面2aも少なくなり、その精度出
しを向上することができるため、ブラケツト2を
確実強固に結合することができ、剛性の高いサブ
フレーム取付部位を構成することができる。
〔実施例〕
以下、添付図面に基づいて、この考案の実施例
を説明する。
第1図から第4図までの図面はこの考案の一実
施例を示しており、第4図に示すように、車体の
下部において車両前後方向に延び、かつ車両幅方
向に間隔を保つて配設される一対のサイドメンバ
1にそれぞれブラケツト2を結合し、これらのブ
ラケツト2に図示してないエンジンもしくはサス
ペンシヨン等を支持固定するためのサブフレーム
3を取付けるよう構成されている。
このように構成されたサブフレーム取付車体構
造であつて、第1図及び第2図に示すように、サ
イドメンバ1の下部端縁11を下方に延長して延
長部5を一体形成し、この延長部5によつて前記
ブラケツト2のアウタ側である一側部材4を構成
するとともに、前記サイドメンバ1とは別体成形
品によつて、前記ブラケツト2のインナ側である
他側部材6を構成する。
ここで、この他側部材6は、前記サイドメンバ
1のコ字状側壁12に連続するように車両下方側
に延びる両側壁61と、サブフレーム3を取付け
るためのボルト挿通孔63が穿設された底壁62
が一体形成されており、このように形成されたブ
ラケツト2の他側部材6は縦断面では第2図に示
すような略L字状断面、横断面では略コ字状断面
を成している。
そして、前記サイドメンバ1の延長部5によつ
て構成されたブラケツト2の一側部材4に、別体
成形品であるブラケツト2の他側部材6における
両側壁61の一端6a及び底部62の端部をアー
ク溶接Sにより結合し、かつこの他側部材6にお
ける両側壁61の上端近傍を前記サイドメンバ1
の下部端縁11及びコ字状側壁12に結合すると
ともに、この他側部材6の他端6bを前記サイド
メンバ1のコ字状基部13にアーク溶接Sにより
結合する。
これにより、前記ブラケツト2の一側部材4と
他側部材6とサイドメンバ1によつて、閉じ断面
Cを成すブラケツト2が結合形成される。
即ち、このブラケツト2によつて、前記サイド
メンバ1の所定部位に、閉じ断面Cを成すサブフ
レーム取付部位が形成される。
尚、第1図及び第2図の図中の符号7は、前記
サイドメンバ1の剛性を高めるべく、このサイド
メンバ1を閉じ断面に形成するためスポツト溶接
等により結合されるアウタパネルである。
而して、サブフレーム3を取付けるべく取付部
位を構成するためサイドメンバ1に結合形成され
るブラケツト2のアウタ側を形成する一側部材4
は、前記サイドメンバ1の一部で構成されている
ものの、このサイドメンバ1を構成するコ字状基
部13及びコ字状側壁12の形状を変更すること
はなく、このサイドメンバ1の下部端縁11を車
体下方側に延設して形成した延長部5により構成
されているとともに、このブラケツト2を構成す
る一側部材4に、ブラケツト2のインナ側を形成
する別体成形品である他側部材6を結合すること
により、閉じ断面Cのブラケツト2を、前記サイ
ドメンバ1に結合形成することができる。
従つて、サブフレーム3の取付部位を構成する
ためのブラケツト2が結合形成されるサイドメン
バ1の所定部位における、コ字状基部13及びコ
字状側壁12からなるサイドメンバ1と、アウタ
パネル7とで形成される閉じ断面の形状は、全く
変更されることがないため、前記サブフレーム3
の取付部位を構成するためのブラケツト2が結合
形成されるサイドメンバの閉じ断面の急激な変化
は全くなく、このサイドメンバ1の閉じ断面形状
は車両前後方向に沿つてスムーズに連続されるこ
とになる。
これにより、前記サイドメンバ1全体の剛性を
大幅に向上することができ、かつ閉じ断面Cを成
すブラケツト2の結合剛性、サブフレーム取付部
位の剛性、その取付剛性を大幅に向上することが
できるとともに、例えばブラケツト2に取付けた
サブフレーム3からの横荷重等が加わつても、前
記ブラケツト2及びサイドメンバ1が断面崩れを
生じて、断面変形することは殆どない。
従つて、このような各剛性が向上されたブラケ
ツト2による取付部位に取付けられたサブフレー
ム3に支持固定されるサスペンシヨン等に対する
横剛性を高めることができるため、車両の操縦安
定性をも向上することができる。
また、車体に大きな外力が加わり、この外力が
サイドメンバ1に伝達された場合であつても、前
述したようにこのサイドメンバ1の閉じ断面形状
が急激に変化する等の所謂閉じ断面の変更はな
く、車両前後方向に沿つてスムーズに連続されて
いることにより、前記サイドメンバ1におけるサ
ブフレーム取付部位を構成するための前記ブラケ
ツト2の結合形成部位に、前記大きな外力が集中
して作用することを緩和できる。
従って、この大きな外力が加わった場合の対策
として従来設けられていた補強部材等を不要とす
ることができ、部品点数の削減、取付作業工数の
低減、車体の重量軽減及びこれらによるコスト低
減を図ることができる。
さらに、サブフレーム3を取付けるためサイド
メンバ1に結合形成される前記ブラケット2の一
部であるアウタ側を形成する一側部材4は、前記
サイドメンバ下部端縁11の延設部5で形成され
ておりブラケット2のインナ側を形成する別体成
形品から成る他側部材6の1部品のみの一端6a
及び他端6bを、それぞれ前記ブラケット2の一
側部材4を形成する前記サイドメンバ下部端縁1
1の延設部5及び前記サイドメンバ1のコ字状基
部13に結合することにより、閉じ断面Cが形成
された剛性の高いブラケット2を前記サイドメン
バ1に結合形成することができる。
従つて、ブラケツト2を構成するための別体成
形品としては、前記他側部材6の1部品のみでよ
いため、ブラケツト2の部品点数及びコストを低
減することができるとともに、1部品の他側部材
6を、一側部材4及びサイドメンバ1に結合する
ことにより、ブラケツト2の形成と、これのサイ
ドメンバ1への結合形成を、一度の溶接作業で同
時に行なうことができるため、このブラケツト2
の形成及びサイドメンバ1への結合形成のための
溶接作業等の作業工数を大幅に低減することがで
きる。
さらにまた、別体成形品であるブラケツト2の
その他側部材6の略全周を、前記一側部材4及び
サイドメンバ1に結合するための結合面2aとす
ることができるとともに、この結合面2aは前記
ブラケツト2の他側部材6の1部品のみに形成す
ればよいため、例えばこの他側部材6の製品誤差
等が生じた場合であつても、この結合面2aの精
度は極めて出しやすく、この結合面2aの精度を
大幅に向上することができる。
従つて、このような結合面2aを有する別体成
形の1部品であるブラケツト2の他側部材6を、
一側部材4に確実強固に結合することができると
ともに、このブラケツト2をサイドメンバ1に確
実強固に結合形成することができる。
そして、これにより、ブラケツトのサイドメン
バ1への結合剛性をも大幅に向上することがで
き、このブラケツト2へのサブフレーム3の取付
けも確実強固に行うことができる。
尚、以上の第1図及び第2図に示す実施例で
は、ブラケツト2を結合形成するための溶接手段
としてアーム溶接Sによる結合を示したが、これ
に限定されることなく、例えば第3図に示すよう
にスポツト溶接にて結合形成してもよいものであ
る。
ここで、この第3図における図中の符号Xはス
ポツト溶接による溶接接合箇所を示すとともに、
この第3図における図中の符号において前述の第
1図と同一符号は同一部位(名称)を示すもので
あるため説明は省略する。
また、以上の説明ではサイドメンバ1の車体下
方側にブラケツト2を結合形成する構成を示した
が、これに限定されることなく、例えばサイドメ
ンバ1の延長部によつてブラケツト2の一側部材
4を構成する構造において、サイドメンバ1の車
両幅方向側である、サイドメンバ1のコ字状基部
13もしくはアウタパネル7側、あるいは車両上
方側にブラケツト2を結合形成する構成であつて
もよく、さらに第4図に示すように車体前部にお
けるサブフレーム3の取付車体構造を示したが、
これに限定されることなく、車両前後方向に延び
るサイドメンバにおける車両前部から後部までの
いずれの部位における取付構造にも適用でき得
る。
〔考案の効果〕
この考案は上述のように、サイドメンバにサブ
フレームを取付けるために介在結合するブラケツ
トを、サイドメンバから一体延長形成した延長部
による一側部材と、別体成形品の他側部材とで構
成して、結合形成することにより、ブラケツトを
結合してサブフレーム取付部位を構成するための
サイドメンバの閉じ断面が急激に変化することは
ないため、断面崩れによる大きな断面変形はな
く、サブフレーム取付部位の剛性、サブフレーム
の取付剛性、及びサイドメンバ全体の剛性を向上
することができるとともに、ブラケツトを構成す
る部品点数を低減することができるため、コスト
及び各作業工数等を低減することができ、さらに
ブラケツトの略全周に結合面が形成できることに
より、その精度出しを向上することができるた
め、ブラケツトを確実強固に結合することがで
き、剛性の高いサブフレーム取付部位を構成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第4図までの図面はこの考案の実施
例を示しており、第1図は第4図の部拡大斜視
図、第2図は第1図の−線断面図、第3図は
この考案の他の実施例を示す第1図相当斜視図、
第4図は車体前部の概略側面図、第5図から第1
0図までの図面は従来例を示しており、第5図は
第4図相当側面図、第6図は第5図の−線断
面図(第2図相当断面図)、第7図は他の従来例
を示す第4図相当側面図、第8図は第7図の−
線断面図(第6図及び第2図相当断面図)、第
9図は第7図の−線断面図、第10図は
第7図乃至第9図におけるブラケツトの単体斜視
図である。 1……サイドメンバ、11……端縁、2……ブ
ラケツト、3……サブフレーム、4……一側部
材、5……延設部、6……他側部材、C……閉じ
断面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 車両前後方向に延び、かつ車両幅方向に間隔を
    保つて配設される一対のサイドメンバに、ブラケ
    ツトを介してサブフレームを取付けるようにした
    サブフレーム取付車体構造において、 前記ブラケツトを、サイドメンバの端縁から延
    長一体形成した延長部による一側部材と、別体成
    形品による他側部材とで構成し、前記サイドメン
    バと、その延長部による一側部材に、前記他側部
    材を結合して、閉じ断面を成すブラケツトを結合
    形成し、このブラケツトに前記サブフレームを取
    付けたことを特徴とするサブフレーム取付車体構
    造。
JP1986067015U 1986-05-02 1986-05-02 Expired JPH0420702Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986067015U JPH0420702Y2 (ja) 1986-05-02 1986-05-02

Applications Claiming Priority (1)

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JP1986067015U JPH0420702Y2 (ja) 1986-05-02 1986-05-02

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Publication Number Publication Date
JPS62178277U JPS62178277U (ja) 1987-11-12
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ID=30905543

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0715820Y2 (ja) * 1988-07-08 1995-04-12 マツダ株式会社 自動車の前部車体構造
KR100391598B1 (ko) * 2000-11-01 2003-07-16 현대자동차주식회사 차량용 엔진룸의 주행 안정성 강화 구조

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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