JPH0715820Y2 - 自動車の前部車体構造 - Google Patents

自動車の前部車体構造

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JPH0715820Y2
JPH0715820Y2 JP1988091088U JP9108888U JPH0715820Y2 JP H0715820 Y2 JPH0715820 Y2 JP H0715820Y2 JP 1988091088 U JP1988091088 U JP 1988091088U JP 9108888 U JP9108888 U JP 9108888U JP H0715820 Y2 JPH0715820 Y2 JP H0715820Y2
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JP
Japan
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vehicle
front frame
bracket
rear direction
mounting
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JP1988091088U
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忠義 渡
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Mazda Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は自動車の前部車体構造に関するものである。
(従来技術) 一般に自動車においては、スタビライザー、ラジエータ
等の車両部品をエンジンルーム下方側に配置する場合、
これら車両部品の取付用ブラケットをエンジンルームの
両側部に車体前後方向に向けて配置されるフロントフレ
ームに固定するようにしている(例えば、実開昭59−29
361号公報)。
(考案が解決しようとする課題) ところで、自動車のフロントフレームは、車両衝突時に
は衝撃エネルギーを吸収して乗員の安全性を確保すると
いう観点から、車両衝突時には衝突荷重を受けることに
より比較的容易に変形する構造であることが要求され
る。
ところで、上掲公知例のものにおいては、車両部品取付
用のブラケットを略L形断面を有する折曲プレート構造
とし、且つこれをフロントフレームの二面に当接させた
状態で固定するようにしているため、車両部品に対する
支持剛性は十分に得られる反面、このブラケット取付部
においてはフロントフレームの剛性が局部的に大きくな
り車両衝突時における変形性が阻害された車両衝突時に
おける衝撃エネルギーの吸収性が悪化するという問題が
あった。
また、このようなブラケットの取付けに起因する問題を
解決するひとつの方法として、該ブラケットをフロント
フレームの二つの側面に跨って設けるのではなく一つの
側面に片持ち状に取付けることが考えられるが、このよ
うにした場合にはブラケットの取付けに起因するフロン
トフレームの局部的な強度アップによる不具合は抑制さ
れる反面、車両部品に対する支持剛性が低下するという
問題があり、あまり好ましくない。
そこで本考案は、車両部品の支持剛性の確保と車両衝突
時における緩衝作用の維持とを両立可能とした自動車の
前部車体構造を提案せんとするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案ではこのような課題を解決するための手段とし
て、車体前部において車体前後方向に延びるフロントフ
レームに車両部品取付用のブラケットを取付けた自動車
において、上記ブラケットを、上記フロントフレームの
下面に対向して上記車両部品を支持する支持部と、該支
持部の左右両側端部からそれぞれ対向状態で延設される
とともにその先端部を上記フロントフレームの両側面に
それぞれ接合される接合部とした左右一対の取付片部と
を備えた略形状に一体形成するとともに、上記一対の
取付片部間においては、上記フロントフレームの一方の
側面に接合される一方の取付片部の接合部と該フロント
フレームの他方の側面に接合される他方の取付片部の接
合部とを車体前後方向に所定の隙間をもって離間する如
く車体前後方向にオフセットさせたことを特徴としてい
る。
(作用) 本考案では、フロントフレームの両側面にそれぞれ接合
固定されるブラケットの左右一対の取付片部の接合部が
車体前後方向に所定の隙間をもって離間する如く車体前
後方向にオフセットした状態で接合固定されているた
め、 (1)車両部品にかかる荷重は、車両前後方向及びこれ
に直交する方向のいずれの方向においても離間した二点
で効率良く支持される、 (2)例えば上記左右一対の取付片部の接合部を車幅方
向に完全重合あるいは一部重合させた状態で接合固定す
る場合に比して、上記フロントフレームの上記ブラケッ
トに対応する部分における局部的な剛性アップが可及的
に抑制される、 等の作用が得られる。
(考案の効果) 従って、本考案の自動車の前部車体構造によれば、 (a)車両部品にかかる荷重がブラケットの車体前後方
向あるいはこれに直交する方向の二位置で効率良く支持
され、しかも特に車体前後方向においてはフロントフレ
ームの両側面にそれぞれ接合固定される左右一対の取付
片部の各接合部間に隙間が設けられている分だけ、かか
る隙間が設けられずに各接合部が車幅方向に重合してい
る場合に比して、荷重の支持スパーンが長くなり、上記
荷重に対する支持剛性がさらに高められる、 (b)上記フロントフレームの上記ブラケットに対応す
る部分における局部的な剛性アップが可及的に抑制され
ることから、車両衝突時には該フロントフレームが上記
ブラケット部分においても当初設計通りに変形し、特に
該ブラケットに対応する部分に蛇腹状の変形が生じる場
合においてもこれを両接合部間の隙間部分において許容
するため、衝突時における衝撃エネルギーがより一層効
果的に吸収され緩衝作用が良好に維持される、 等の実用的効果が得られるものである。
(実施例) 以下、第1図ないし第4図を参照して本考案の好適な実
施例を説明する。
第1図には本考案の実施例に係る前部車体構造を備えた
自動車の車体1が示されており、同図において符合2は
エンジンルーム10の両側部に車体前後方向に向けて配置
されたフロントフレーム2である。そして、このフロン
トフレーム2の上面側にはエンジンルーム10の側壁を構
成するホイールエプロン3が設けられている。さらに、
この左右一対のフロントフレーム2,2にはスタビライザ
ー8(実用新案登録請求の範囲中の車両部品に該当す
る)を支持するための後述するブラケット5が設けられ
ている。
ブラケット5は、第2図ないし第4図にそれぞれ示す如
く、略S字状形態を有するプレート材を略形状に折曲
して構成されるものであって、その中央部に位置しスタ
ビライザー8が取付けられる平板状の支持部51と、該支
持部51の一方の側端から略直交方向に立上がる第1の取
付片部52と、他方の側端から斜方向に立上がる第2の取
付片部53とを有している。そして、この第1の取付片部
52の先端部で構成される第1の接合部52aと第2の取付
片部53の先端部で構成される第2の接合部53aは、その
板厚方向、即ち、車幅方向においては第3図及び第4図
に示すようにフロントフレーム2の車幅方向寸法Wに相
当する距離だけ離間し、また板厚方向に直交する方向、
即ち、車体前後方向においては第2図及び第3図に示す
ように該一対の接合部52a,53aが車体前後方向に寸法S
だけ離間するように寸法Lだけオフセットしている。従
って、該一対の接合部52a,53aの間には、ブラケット5
が全く接合されない寸法Sの隙間10の部分が形成される
ことになる。
このため、このブラケット5をフロントフレーム2に対
してその下面2c側から嵌合させ且つその第1の接合部52
aをフロントフレーム2の一方の側面2aに、その第2の
接合部53aを他方の側面2aにそれぞれボルト締着した状
態においては、該ブラケット5はフロントフレーム2に
対して車体前後方向においては寸法Lだけオフセットし
た2位置で支持され、また車幅方向においては寸法Wだ
けオフセットした2位置でそれぞれ支持されることにな
る。
従って、このブラケット5はスタビライザー8から入力
される荷重を車体前後方向及び車幅方向の二方向におい
てそれぞれ離間した二位置で支持するところから、該入
力荷重に対する支持剛性が車体前後方向及び車幅方向の
二方向においてより一層良好となる。
また、ブラケット5の二つの接合部52a,53aがフロント
フレーム2の車体前後方向に寸法Lだけオフセットして
接合固定され、該各接合部52a,53aの間にブラケット5
が全く接合固定されない隙間10が形成されることから、
例えばこの二つの接合部52a,53aを車体前後方向の同一
位置に接合固定する場合に比して、該ブラケット5に対
応する部位における該ブラケット5の取付けに起因する
フロントフレーム2の局部的な剛性アップが可及的に抑
制される。従って、車両衝突時にフロントフレーム2に
対して衝突荷重がその軸方向に入力された時、該フロン
トフレーム2は、このブラケット5に対応する部位にお
いて変な方向に突張ってその変形を阻害するとかあるい
は設計方向と異なった方向に変形するというようなこと
がほとんどなく、ほぼ設計通りの方向にしかも比較的容
易に変形して衝突による衝撃エネルギーを効率良く吸収
することができるものである。特に、このフロントフレ
ーム2のブラケット5に対応する部分に蛇腹状の変形が
生じる場合においてもその変形をなんら阻害することな
く許容することができ、衝撃吸収作用がより一層確実な
らしめられるものである。
尚、フロントフレーム2には、このブラケット5の外
に、例えば第2図に鎖線図示する如くラジエータ6を支
持するためのラジエータブラケット7が取付けられる
が、このようにフロントフレーム2に複数のブラケット
を取付ける場合には、該ラジエータブラケット7をブラ
ケット5の二つの接合部52a,53aのうちのいずれか一方
側と同じ位置に取付けると良い。即ち、このようにした
場合には、フロントフレーム2における特定個所の局部
的な剛性のアップ量は大きくなるが、これによるフロン
トフレーム2の緩衝作用に対する影響は、これらをそれ
ぞれ車体前後方向にオフセットさせて設けたことにより
局部的剛性アップ個所が増加した場合におけるそれより
も少なく、トータル的にみて得策である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る前部車体構造を備えた自
動車の車体斜視図、第2図は第1図のII−II要部拡大矢
視図、第3図は第2図のIII−III要部矢視図、第4図は
第2図のIV−IV要部縦断面図である。 1……車体 2……フロントフレーム 3……ホイールエプロン 5……ブラケット 6……ラジエータ 7……ラジエータブラケット 8……スタビライザー 9……自動車 51……支持部 52,53……取付片部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体前部において車体前後方向に延びるフ
    ロントフレームに車両部品取付用のブラケットを取付け
    た自動車において、 上記ブラケットが、上記フロントフレームの下面に対向
    して上記車両部品を支持する支持部と、該支持部の左右
    両側端部からそれぞれ対向状態で延設されるとともにそ
    の先端部を上記フロントフレームの両側面にそれぞれ接
    合される接合部とした左右一対の取付片部とを備えた略
    形状に一体形成されるとともに、 上記一対の取付片部間においては、上記フロントフレー
    ムの一方の側面に接合される一方の取付片部の接合部と
    該フロントフレームの他方の側面に接合される他方の取
    付片部の接合部とが車体前後方向に所定の隙間をもって
    離間する如く車体前後方向にオフセットされていること
    を特徴とする自動車の前部車体構造。
JP1988091088U 1988-07-08 1988-07-08 自動車の前部車体構造 Expired - Lifetime JPH0715820Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1988091088U JPH0715820Y2 (ja) 1988-07-08 1988-07-08 自動車の前部車体構造

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JP1988091088U JPH0715820Y2 (ja) 1988-07-08 1988-07-08 自動車の前部車体構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0212979U JPH0212979U (ja) 1990-01-26
JPH0715820Y2 true JPH0715820Y2 (ja) 1995-04-12

Family

ID=31315582

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988091088U Expired - Lifetime JPH0715820Y2 (ja) 1988-07-08 1988-07-08 自動車の前部車体構造

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6076566U (ja) * 1983-10-31 1985-05-29 ダイハツ工業株式会社 自動車の車体フレ−ム構造
JPH0420702Y2 (ja) * 1986-05-02 1992-05-12

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0212979U (ja) 1990-01-26

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