JP2984754B2 - 自動車の下部車体構造 - Google Patents

自動車の下部車体構造

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JP2984754B2
JP2984754B2 JP3064283A JP6428391A JP2984754B2 JP 2984754 B2 JP2984754 B2 JP 2984754B2 JP 3064283 A JP3064283 A JP 3064283A JP 6428391 A JP6428391 A JP 6428391A JP 2984754 B2 JP2984754 B2 JP 2984754B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車の下部車体構造、
特に自動車のボディがシャシフレームによってマウント
支持される車体におけるマウント支持部およびその周辺
の車体構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体は、ボディとシャシフレー
ムとを一体的に形成した一体構造の車体と、ボディとは
別個のシャシフレームを備え、これにゴムなどで形成さ
れたマウントを介してボディを取り付ける構造の車体
(以下、シャシフレームがこのようにマウントを介して
ボディを支持することを「マウント支持」という)とに
分けられる。
【0003】シャシフレームがボディをマウント支持す
る車体の場合、ボディ側のマウント支持部は、走行中に
突き上げ、ねじり、振動などの外力を受けるため、この
マウント支持部には曲げ、ねじり強度を持たせる必要が
ある。従来、ホディ側のマウント支持部が、フロアパネ
ルに設けられ、シャシフレームがフロアパネルをマウン
ト支持するようにした車体がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したようにシャシ
フレームがフロアパネルをマウント支持する場合、フロ
アパネルは、薄い鋼板で形成されているためマウント支
持部としてその強度が十分ではない。そこで例えば実開
昭60-173473 号公報に開示されているようにフロアパネ
ルにクロスメンバを接合し、この接合部分においてシャ
シフレームがフロアパネルをマウント支持するようにす
ることも考えられる。
【0005】ところが、このようなクロスメンバは、フ
ロントパネルに複数個、それぞれ独立して車幅方向に延
びるように配設されているのが一般的であり、フロアパ
ネル全体の面剛性を高めるという点では有効であるが、
上記のようにマウント支持部としてみた場合、走行中の
突き上げなどによりマウント支持部周辺のフロアパネル
にたわみが生じるなどその剛性が十分とは言えなかっ
た。
【0006】本発明は上記課題に鑑み、シャシフレーム
がフロアパネルをマウント支持するようにした車体にお
いて前後に配設されたクロスメンバを有効に利用してマ
ウント支持部およびその周辺のフロアパネルの剛性を向
上させることの可能な自動車の下部車体構造を提供する
ことを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明による自動車の下部車体構造は、車体床部を
構成するフロアパネルと、このフロアパネルに接合され
た車幅方向に延びる前後1対のクロスメンバと、前記フ
ロアパネルの下方に設けられたシャシフレームとを備え
てなり、前記1対のクロスメンバの少なくとも一方のク
ロスメンバは、車幅方向に延びる主要部と、この主要部
の両側からそれぞれ車体前後方向に延出されて他方のク
ロスメンバの端部から所定距離内方位置で、該他方のク
ロスメンバに連結される連絡部とを有してなり、この両
クロスメンバによって囲まれる空間が形成されるととも
に、前記1対のクロスメンバが連結される連結部におい
て前記フロアパネルが前記シャシフレームにマウント支
持されていることを特徴とするものである。
【0008】また、本発明による自動車の下部車体構造
においては、一方のクロスメンバの主要部の両側からそ
れぞれ車体前後方向に延出されて他方のクロスメンバの
端部から所定距離内方位置に連結され、この両クロスメ
ンバによって囲まれる空間に燃料タンクを配置すること
もできる。
【0009】
【作用および効果】上記したように本発明による自動車
の下部車体構造は、フロアパネルに接合された車幅方向
に延びる前後1対のクロスメンバの少なくとも一方のク
ロスメンバが、車幅方向に延びる主要部と、この主要部
の両側からそれぞれ車体前後方向に延出されて他方のク
ロスメンバの端部から所定距離内方位置で、該他方のク
ロスメンバに連結される連絡部とを有してなり、この両
クロスメンバによって囲まれる空間が形成されるととも
に、前記1対のクロスメンバが連結される連結部におい
て前記フロアパネルの下方に設けられたシャシフレーム
がこのフロアパネルをマウント支持するものである
【0010】走行中にシャシフレームからマウント支持
部に作用する突き上げ等の力は、前後のクロスメンバに
それぞれ伝達され支持されることになり、突き上げによ
るマウント支持部周辺のフロアパネルのたわみを抑制す
ることができる。このように、本発明による自動車の下
部車体構造は、従来独立して用いられていた前後のクロ
スメンバを相互に連結して、これらのクロスメンバを有
効に利用することで、マウント支持部およびその周辺部
のフロアパネルの剛性を向上させることができる。
【0011】また、前記連絡部は一方のクロスメンバの
主要部の両側からそれぞれ延出させ、他方のクロスメン
バの端部から所定距離内方位置で、該他方のクロスメン
バに連結させているため、両クロスメンバによって囲ま
れる空間が形成される。これにより両クロスメンバは枠
状に強固に連結されのでマウント支持部およびその周辺
部のフロアパネルの剛性をより向上させることができ
る。また、前記両クロスメンバの連結部においては、そ
の連結部が一方のクロスメバの端部から所定距離内方位
置としているため、一方のクロスメンバの端部は両クロ
スメンバで形成する枠状部分よりも外方に位置する。こ
れにより衝突(側突)時に連結部の外方側部分を利用し
て衝突荷重を吸収し、乗員に伝わる衝撃をある程度低減
できる。また、両クロスメンバによって囲まれた空間に
燃料タンクを配置することができ、燃料タンクは両クロ
スメンバによって保護されるので衝突時などに燃料タン
クが破損することを防止できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明による自動車の下部車体構造の
実施例について図面に基づいて説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施例による自動車の
下部車体構造の全体構成を概略的に示す外観斜視図、図
2、図3は、その部分構成を概略的に示す図で、図2は
図1におけるII-II 線断面図、図3は図1におけるIII-
III 線断面図、図4は、そのマウント支持部の構成を示
す図3におけるIV-IV 線拡大断面図、図5は、前後1対
のクロスメンバの構造を示す図で、同図(a) は後側クロ
スメンバの外観斜視図、同図(b) は前側クロスメンバの
外観斜視図、および図6は、前後1対のクロスメンバの
連結部の構成を示す外観斜視図である。
【0014】図1に示すように、本実施例の自動車の下
部車体構造は、車体後部に関するものであり、車体後部
の床部を構成するフロアパネル1と、フロアパネル1に
それぞれ接合され、車幅方向に延びる前側クロスメンバ
2および後側クロスメンバ3と、フロアパネル1の下方
で車体前後方向に延設されたシャシフレーム4(一部の
み示す)とを備えている。
【0015】フロアパネル1は、下段部1a、立上り部1
b、および上段部1bから構成され、その車幅方向中央部
には車室内方へ膨出して車体前後方向に延びるトンネル
部5を備え、またその車幅方向両端縁部は、下段部1aお
よび立上り部1bでは、アウタパネル6aとインナパネル6b
とで閉断面を構成する車体前後方向に延設されたサイド
シル6のインナパネル6bに、上段部1cでは、図示されな
い後輪を収容するホイールハウス7に、それぞれ溶着さ
れている。
【0016】図5(a) に示すように後側クロスメンバ3
は、断面コ字型に形成され、車幅方向に延びる主要部3a
と、この主要部3aの両側から車体前後方向に延出する連
絡部3bとを備えてなる。また主要部3aおよび連絡部3bの
上部にはフランジ3cが、連絡部3bの前端部には連結フラ
ンジ3dおよび3eが、それぞれ形成されている。一方、図
5(b) に示すように前側クロスメンバ2は、断面L字型
に形成され、その車幅方向中間部で車体前後方向に変位
している。そしてその上部、前部および両端部にはフラ
ンジ2a、2bおよび2cがそれぞれ形成されている。
【0017】図1に示すように、前側クロスメンバ2の
上部のフランジ2aはフロアパネル1の上段部1cに、前部
のフランジ2bはフロアパネル1の立上り部1bに、両端部
のフランジ2cとは両側のサイドシル6のインナパネル6b
に、それぞれ溶着されており、これにより前側クロスメ
ンバ2は、フロアパネル1とともに閉断面を形成してい
る。一方、後側クロスメンバ3の上部のフランジ3cは、
フロアパネル1の上段部1cに溶着され、後側クロスメン
バ3はフロアパネル1とともに閉断面を形成している。
また図6によく示すように、後側クロスメンバ3の連絡
部3bの前端部に形成された連結フランジ3dおよび3eは、
前側フランジ2に、前後のクロスメンバ2、3を連結す
るように溶着されている。これによりフロアパネル1の
上段部1cの下方には、前後のクロスメンバ2および3に
よって囲まれた空間が形成されることになり、図1およ
び図2に示すようにこの空間には燃料タンク8が配置さ
れている。
【0018】図3および図4に示すように前側クロスメ
ンバ2と後側クロスメンバ3とが連結される連結部にお
いて、フロアパネル1はマウントブラケット9、ゴムマ
ウント10、およびシャシブラケット11を介してシャシフ
レーム4にマウント支持されている。図4によく示すよ
うに、マウントブラケット9の上面部9aは、後側クロス
メンバ3の連絡部3bの前端部に形成された連結フランジ
3eに、前面部9bは、フロアパネル1の立上り部1bに、そ
れぞれ溶着されている。また図3に示すようにシャシブ
ラケット11の端部はシャシフレーム4に溶着されてい
る。そして、図4によく示すように、前側クロスメンバ
2とシャシブラケット11とは、後側クロスメンバ3のフ
ランジ3e、マウントブラット9の上面部9aおよびゴムマ
ウント10を介して、ボルト12およびナット13により連結
されている。このように本実施例では、ゴムマウント10
の上部が当接する部分の断面構造が、マウントブラケッ
ト9の上面部9a、後側クロスメンバ3のフランジ3e、お
よび前側クロスメンバ2による3層構造になっており、
これにより、走行中にシャシフレーム4からの突き上げ
に対して十分な耐力を有するようにこの部分の剛性を高
めている。
【0019】また、図1および図2に示すようにフロア
パネル1の上段部1cに、リアシート14が設けられてい
る。このリアシート14は、フロアパネル1にボルト取め
されており、また図2に示すようにリアシート14のシー
トベルト15の端部は、フロアパネル1の上段部1cと後側
クロスメンバ3との接合部にボルト取めされている。こ
れにより本実施例では自動車の衝突時にシートベルト15
に作用する力を、後側クロスメンバ3、前側クロスメン
バ2、およびサイドシル6に伝達しながら支持するよう
にして安全性も高めている。
【0020】以上、本発明による自動車の下部車体構造
について一実施例に基づいて説明したが、本発明による
自動車の下部車体構造は、かかる実施例に限定されるも
のではない。
【0021】例えば前記実施例は自動車の後部車体の構
造に関するものであるが、本発明は、後部車体に限らず
車体前部や中間部に適用することが可能である。
【0022】また前記実施例では後側クロスメンバ3の
連絡部3bが、その主要部3aの両端から延出するように形
成されているが、連絡部3bを主要部3aの中間部から延出
するように設けることも可能であり、また前後のクロス
メンバ2、3の形状も適宜変更可能である。
【0023】またマウント支持部の構成も、シャシフレ
ーム4がシャシブラケット11を介さずにマウント支持す
るようするなど車体に応じて適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による自動車の下部車体構造
の全体構成を示す外観斜視図
【図2】本発明の一実施例による自動車の下部車体構造
の部分構成を概略的に示す図1におけるII-II 線断面図
【図3】本発明の一実施例による自動車の下部車体構造
の部分構成を概略的に示す図1におけるIII-III 線断面
【図4】本発明の一実施例による自動車の下部車体構造
のマウント支持部の構成を示す図3におけるIV-IV 線拡
大断面図
【図5】本発明の一実施例による自動車の下部車体構造
の前後1対のクロスメンバの構造を示す外観斜視図
【図6】本発明の一実施例による自動車の下部車体構造
の前後1対のクロスメンバの連結部の構成を示す外観斜
視図
【符号の説明】
1 フロアパネル 2、3 クロスメンバ 3a 主要部 3b 連絡部 4 シャシフレーム 8 燃料タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 25/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体床部を構成するフロアパネルと、こ
    のフロアパネルに接合された車幅方向に延びる前後1対
    のクロスメンバと、前記フロアパネルの下方に設けられ
    たシャシフレームとを備えてなり、 前記1対のクロスメンバの少なくとも一方のクロスメン
    バは、車幅方向に延びる主要部と、この主要部の両側か
    らそれぞれ車体前後方向に延出されて他方のクロスメン
    の端部から所定距離内方位置で、該他方のクロスメン
    に連結される連絡部とを有し、この両クロスメンバに
    よって囲まれる空間が形成されるとともに、前記1対の
    クロスメンバが連結される連結部において前記フロアパ
    ネルが前記シャシフレームにマウント支持されているこ
    とを特徴とする自動車の下部車体構造。
  2. 【請求項2】 前記1対のクロスメンバによって囲まれ
    空間位置に燃料タンクが配置されていることを特徴と
    する請求項1記載の自動車の下部車体構造。
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JP4622766B2 (ja) * 2005-09-16 2011-02-02 マツダ株式会社 車両の下部車体構造
JP4622768B2 (ja) * 2005-09-20 2011-02-02 マツダ株式会社 車両の後部車体構造
JP2007099100A (ja) * 2005-10-05 2007-04-19 Mazda Motor Corp 車両の後部車体構造
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