JP2538507Y2 - 自動車の前部車体構造 - Google Patents

自動車の前部車体構造

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JP2538507Y2
JP2538507Y2 JP1990101823U JP10182390U JP2538507Y2 JP 2538507 Y2 JP2538507 Y2 JP 2538507Y2 JP 1990101823 U JP1990101823 U JP 1990101823U JP 10182390 U JP10182390 U JP 10182390U JP 2538507 Y2 JP2538507 Y2 JP 2538507Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車の前部車体構造に関し、特にバンパ
ーとサイドフレームとがオフセットしている場合の車体
構造に関する。
(従来技術) デザイン上の要請等から自動車の前面に取りつけられ
るバンパーと車体の両側下部に配置される一対のサイド
フレームとがオフセットした軸上に設けられる場合があ
る。
たとえば、実開昭2−19658号公報にバンパーとサイ
ドフレームとの軸がオフセットしている場合の構造が示
されている。
(解決しようとする問題点) このようにバンパーとサイドフレームの軸が一致して
いない構造では、バンパーに衝撃力が作用した場合、こ
の衝撃力を支持するサイドフレームに単純な軸圧縮力と
して伝達されず、曲げモーメントが生じてサイドフレー
ムが曲げ変形を生じるという問題が生じる。サイドフレ
ームが曲げ変形を生じる場合には、これが軸圧縮する場
合に比べて衝撃に伴うエネルギーの吸収量が少なくなり
この結果、衝撃がサイドフレームによって十分に吸収さ
れずに、車体の他の部分あるいは乗員に伝達されるエネ
ルギーが大きくなる。したがって、バンパーに作用する
衝撃力は、サイドフレームの曲げ変形を起こさせずに、
極力サイドフレームの単純軸圧縮によって吸収させるよ
うにすることが望ましい。
本考案は、このような観点から設けられたもので、バ
ンパーとサイドフレームの軸とが一致していない場合に
おいて、バンパーに衝撃力が作用してもそれが、有効に
サイドフレームの軸圧縮力として伝達されるようにした
車体の前部構造を提供することを目的とする。
本考案はさらに、簡単な構成で上記効果を発揮するこ
とができる車体の前部構造を提供することを目的とす
る。
(問題点を解決するための手段) 本考案の装置は、上記目的を達成するため、以下の構
成を備える。車体の両側部を前後方向に延びる一対のサ
イドフレームと、 車体横方向に延び前記一対のサイドフレームに両端で
結合されるクロスメンバと、 前記サイドフレームおよびクロスメンバの中心軸から
オフセットした中心軸を有し、車体横方向に延びるバン
パーと、 前記サイドフレームとクロスメンバとの結合部付近に
取付けられ前記サイドフレームの中心軸からオフセット
した位置において前方に延び、前端部において前記バン
パーの両端部を支持する一対のバンパーステーと、 一方のサイドフレームの前端部において該サイドフレ
ームとバンパーステーの後端部とを結合するように設置
されたステアリング用ギヤボックスと、 他方のサイドフレームの前端部において該サイドフレ
ームとバンパーステーの後端部とを結合するように設置
された補強部材と、 を備え、 バンパーに作用する後方への衝撃力が前記一対のバン
パーステーおよび前記ステアリング用ギヤボックスおよ
び補強部材を介して前記一対のサイドフレームにその軸
圧縮力として伝達されるように構成されたことを特徴と
する。
本考案の補強部材は、バンパーに作用する衝撃力がバ
ンパーステーを介して、サイドフレームに作用する場合
において、サイドフレームに伝達される曲げモーメント
に十分に対抗する剛性を有する限りどのような構造でも
よい。
また、サイドフレームは真っ直ぐに前方に延びてクロ
スメンバに結合されるものでも、前端部で下方に曲がっ
て延びる構造のものでもよい。
(作用) 本考案によれば、バンパーに作用する衝撃力はバンパ
ーステーを介してサイドフレームに伝達される。この場
合バンパーとサイドフレームとは軸が一致していないの
で、サイドフレームの軸廻りの一定の曲げモーメントが
発生することとなる。本例の構造では、一方のサイドフ
レームのバンパーステーの後端とサイドフレームの上部
との間には、ステアリング機構用のギアボックスが設け
られるとともに、他方サイドフレームのバンパーステー
の後端部とサイドフレームの上部との間にはギアボック
スに対応する剛性を有する補強部材が配置される。
この結果、上記のサイドフレームに作用する曲げモー
メントを十分に緩和することができ、サイドフレームの
単純軸圧縮変形を促進することができる。したがって、
サイドフレームの衝撃吸収能を有効に発揮させることが
できる。
(実施例の説明) 以下、本考案の実施例につき、図面を参照しつつ説明
する。
第1図は本考案を適用することができる自動車の前部
車体構造の下部の平面図である。
本例の車体の前下部の構造では、車体の両側を前後方
向に延びる一対のサイドフレーム1が設けられている。
第2図に示すようにサイドフレーム1は、コ字状部材
1a、1bが互いに向き合うように組合わされ、そのフラン
ジ部分で結合されて閉断面構造を構成する。サイドフレ
ーム1の前端には車体横方向に延び、両サイドフレーム
1を結合するNO.1クロスメンバ2が設けられる。第3図
に示すようにクロスメンバ2は、ウエブ部分が前側に向
いたコ字状部材2a、ウエブ部材が後側に向いたコ字状部
材2bおよびコ字状部材2aの内側の上側の隅部に重なるよ
うに配置されるL字状部材2cから構成され、コ字状部材
2aおよび2bがフランジ部分で結合されることにより閉断
面構造を有する。
該クロスメンバ2の両端部には、サイドフレーム1の
外側にかつ前方に張り出して延びる一対のチャンネル部
材3が設けられる。該チャンネル部材3はクロスメンバ
2の上面にその端部から水平に延びるように取りつけら
れる。第4図に示すようにチャンネル部材3はクロスメ
ンバ2に固定されたブラケット4に結合され、支持され
ている。チャンネル部材3の上面には、ハット状断面の
バンパーステー取り付けブラケット5が固定される。
第5図を合わせて参照すると、左右両端のブラケット
5に上面には、バンパーステー6がそれぞれ取りつけら
れ該バンパーステー6はその前面にパンバー7を支持す
るようになっている。
バンパーステー6は、第6図に示すように、一対のチ
ャンネル型パネル6a、6b、該チャンネルパネル6a、6bを
ウエブ部分を結合する上下のパネル部材6c、6dを備え、
閉断面構造になっている。バンパーステー6とブラケッ
ト5とはボルトナット8によって結合される。ブラケッ
ト5の前側と、バンパーステー6の下部の隅部には、コ
字状断面の部材9が取りつけられて補強効果を与える。
第7図を合わせて参照すると、クロスメンバ2に下部
には、前方に突出する牽引用フック10が取りつけられ
る。また、サイドフレーム1の上方には、エンジンEが
配置される。ブラケット5の後部と第1図において左側
のサイドフレーム1の上部とで形成されるコーナーに
は、ステアリング機構Sのギアボックス11が配置され
る。また、サイドフレーム1の前部は下方に湾曲してお
り、その側面には、複数にスリット状切り欠き12が形成
されている。
第1図において、右側のブラケット5の後部とサイド
フレーム1の上部とで形成されるコーナー部には、補強
部材13が配置される。補強部材13は、第8図に示すよう
な形状をしている。
第9図に詳細に示すように、補強部材13の後部には、
補強部材13の後面13aにに当接する面を前面に有する補
強部材13用ブラケット14がサイドフレーム1の上面およ
び側面に結合される。補強部材13の後面13aには、開口1
3gが設けられ、この開口には前面側からナット15が結合
され、ブラケット14からボルトを通して両者を結合する
ことができる。
補強部材13の前部には、L字状断面の張り出し部13b
が設けられこの張り出し部13bの外側側面がバンパース
テー6の取り付け用ブラケット5の内側の側面に取りつ
けられて植え込みナット16ボルト(図示せず)によって
結合される。補強部材13の張り出し部13bの後部の構造
は上下のフランジ部13c、13d、両フランジ部の間にほぼ
垂直に延びるウエブ部13eとを有するほぼコ字状断面に
なっている。
補強部材13の下側フランジ部13dには、横後方に長孔
になったボルト孔13fが設けられ、ボルト17によって、
サイドフレーム1の上面に取り付けられる。
なお、第10図を併せて参照すると、サイドフレーム1
の外側側面には、アイドラアーム18がボルトナット19に
よって、取り付けられる。
以上の構造において、前方からバンパー7を介して衝
撃力が上記に車体構造に加わった場合、バンパー7の軸
線と、サイドフレーム1の軸線とは上下にオフセットし
ている。したがって、サイドフレーム1には、第7図に
おいて、右廻りのモーメントが作用することになる。
しかし、本例の構造では、バンパーステー6用ブラケ
ット5とサイドフレーム1とのコーナー部には、ギヤボ
ックス11が配置されているので、上記衝撃力に起因する
モーメントは、このギヤボックス11によって受け止めら
れ、サイドフレーム1に集中して作用することが緩和さ
れる。
また、車体構造の右側においては、ギアボックス11に
対応する位置に、補強部材13が配置されているので、同
様に、バンパー7からの衝撃力によるモーメントがサイ
ドフレーム1に作用することを緩和することができる。
このため、本例の車体構造では、バンパー7からの衝撃
力は、結果として、サイドフレーム1の軸圧縮力として
作用することとなる。サイドフレーム1には、上下に延
びる複数のスリット状の切り欠き12が設けられているの
で、サイドフレーム1の軸方向の変形を容易の生じさ
せ、衝撃力の吸収効果を促進することができる。
(考案の効果) 本考案によれば、バンパーの軸線と、サイドフレーム
の軸線とが一致していない構造の車両においても、有効
に衝撃力の吸収効果を発揮させることができる。この場
合、本例では、サイドフレームの一方の側には、必然的
に必要となるステアリング機構のギアボックスを利用し
て、上記効果を与えることができので、サイドフレーム
の他方にのみ上記モーメントを抑制する部材を設けるこ
とで足りる。したがって、簡単な構成で所期の目的を達
成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用することができる自動車の前部車
体構造の平面図、第2図は、第1図のA−A断面図、第
3図は、第1図のB−B断面図、第4図は、第1図のC
−C断面図、第5図は、第1図のD−D断面図、第6図
は、第1図のE−E断面図、第7図は第1図のF−F矢
視図、第8図は補強部材の斜視図、第9図は、補強部材
13の取りつけ状態を示す平面図、第10図は、第1図のG
−G断面図である。 1……サイドフレーム、2……クロスメンバ、3……チ
ャンネル部材、5……ブラケット、6……バンパーステ
ー、7……バンパー、11……ギアボックス、12……スリ
ット切り欠き、13……補強部材。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体の両側部を前後方向に延びる一対のサ
    イドフレームと、 車体横方向に延び前記一対のサイドフレームに両端で結
    合されるクロスメンバと、 前記サイドフレームおよびクロスメンバの中心軸からオ
    フセットした中心軸を有し、車体横方向に延びるバンパ
    ーと、 前記サイドフレームとクロスメンバとの結合部付近に取
    付けられ前記サイドフレームの中心軸からオフセットし
    た位置において前方に延び、前端部において前記バンパ
    ーの両端部を支持する一対のバンパーステーと、 一方のサイドフレームの前端部において該サイドフレー
    ムとバンパーステーの後端部とを結合するように設置さ
    れたステアリング用ギヤボックスと、 他方のサイドフレームの前端部において該サイドフレー
    ムとバンパーステーの後端部とを結合するように設置さ
    れた補強部材と、 を備え、 バンパーに作用する後方への衝撃力が前記一対のバンパ
    ーステーおよび前記ステアリング用ギヤボックスおよび
    補強部材を介して前記一対のサイドフレームにその軸圧
    縮力として伝達されるように構成されたことを特徴とす
    る自動車の前部車体構造。
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JPS5431463Y2 (ja) * 1974-09-03 1979-10-02
JPS607257U (ja) * 1983-06-29 1985-01-18 三菱自動車工業株式会社 バンパの支持構造
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