JP3304795B2 - ステアリングメンバの取付構造 - Google Patents

ステアリングメンバの取付構造

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JP3304795B2
JP3304795B2 JP33796796A JP33796796A JP3304795B2 JP 3304795 B2 JP3304795 B2 JP 3304795B2 JP 33796796 A JP33796796 A JP 33796796A JP 33796796 A JP33796796 A JP 33796796A JP 3304795 B2 JP3304795 B2 JP 3304795B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のステアリ
ングメンバの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のステアリングメンバの取
付構造としては、図6に記載されたものや、実開平3−
35874号に記載されたものがある。図6において、
42はステアリングメンバであり、その各端部が左右の
フロントピラーのフロントピラーインナパネル40の車
幅方向に略直交する面に取り付けられる。
【0003】図7に示したように、フロントピラーイン
ナパネル40の内側には、その車幅方向に略直交する面
に重なり合うレインフォース44が配設されており、レ
インフォース44にウエルドナット46が固着されてい
る。ステアリングメンバ42の端部に固着された取付ブ
ラケット42a,フロントピラーインナパネル40及び
レインフォース44を貫通するボルト48と、前記ウエ
ルドナット46とを締結することにより、ステアリング
メンバ42がフロントピラーインナパネル40に取り付
けられる。尚、50はピラーアウタパネルである。
【0004】かかるステアリングメンバ42は、車体の
剛性を高めると共に、ステアリングコラム52やインス
トルメントパネル、エアコンユニット等の支持を行って
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のステアリングメンバの取付構造では、ステアリン
グメンバ42が、該ステアリングメンバ42と直交す
る、フロントピラーインナパネル40の面に取り付いて
いるため、支持強度、剛性が低いという問題がある。例
えば、図7に示したように衝突時にステアリングコラム
52前方からの入力が作用したときに、フロントピラー
インナパネル40の面に直交する力が入力されるため、
仮想線で示したような面外変形をするおそれがあるとい
う問題がある。
【0006】同様に、図8に示したようにステアリング
ホイール54からの左右の振動に対して、フロントピラ
ーインナパネル40で十分支持することができず、剛性
が低いという問題がある。本願発明は、かかる問題点に
鑑みなされたもので、請求項1ないし請求項7記載の発
明は、ステアリングメンバの支持強度、剛性を向上させ
ることができるステアリングメンバの取付構造を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のうち請求項1記載の発明は、左右のフロント
ピラーにステアリングメンバの各端部をそれぞれ取り付
けるステアリングメンバの取付構造において、フロント
ピラーの車体前後方向に略直交する面に接合され且つ前
記ステアリングメンバの端部が取り付けられる車体前後
方向に略直交する面を持つ第1ブラケットと、前記フロ
ントピラーの車幅方向に略直交する面に接合される第2
ブラケットとが互いに接合されてなるブラケットを備
え、該ブラケットとフロントピラーとの間で閉断面部を
構成すると共に、前記第1ブラケットにはステアリング
メンバの端部を取り付けるためのウエルドナットが設け
られることを特徴とする。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のものにおいて、前記ステアリングメンバの各端部が
取り付けられる前記ブラケットの車体前後方向に略直交
する面は、前記フロントピラーとの接合部位からフロン
トピラーより車幅方向内方へ延設されたものであること
を特徴とする。
【0009】また、請求項記載の発明は、請求項1ま
たは2記載のものにおいて、前記ブラケットは車幅方向
に略直交する面を備えると共に、前記ステアリングメン
バの端部には、該ブラケットの車幅方向に略直交する面
に当接する当接部が設けられることを特徴とする。
【0010】また、請求項記載の発明は、請求項1な
いし3のいずれかに記載のものにおいて、前記フロント
ピラーは、ドア開口部を画成するべく、少なくとも2以
上の車体前後方向に略直交する面が段差部を介して下方
に向かうにつれて段階的に前方に位置するように連なっ
ており、前記ブラケットは、このフロントピラーの形状
の少なくとも一部に合致するように、少なくとも2以上
の車体前後方向に略直交する面とこれらの面の間の段差
部とを備えることを特徴とする。
【0011】また、請求項記載の発明は、請求項
載のものにおいて、前記ブラケットは、前記フロントピ
ラーの少なくとも2以上の車体前後方向に略直交する面
の各々に接合されることを特徴とする。また、請求項
記載の発明は、請求項記載のものにおいて、前記ステ
アリングメンバの端部は、前記ブラケットの形状の少な
くとも一部に合致するように、少なくとも2以上の車体
前後方向に略直交する面とこれらの面の間の段差部とを
備えることを特徴とする。
【0012】また、請求項記載の発明は、請求項
載のものにおいて、前記ステアリングメンバの端部は、
前記ブラケットの少なくとも2以上の車体前後方向に略
直交する面の各々に取り付けられることを特徴とする。
【0013】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、フロント
ピラーの車体前後方向に略直交する面にブラケットを接
合し、さらにブラケットの車体前後方向に略直交する面
に前記ステアリングメンバの端部を取り付けるので、ス
テアリングメンバから左右方向(車幅方向)の力がブラ
ケットにせん断力として伝達され、さらにブラケットか
らフロントピラーにもせん断力として伝達されることに
なるため、支持強度、剛性を向上させることができる。
また、車体前後方向からステアリングメンバを取り付け
ることになるため、ステアリングメンバにエアコンユニ
ット等が一体化されたインストルメントモジュールを取
り付ける際でも、取付方向がインストルメントモジュー
ルと干渉しないために、作業性が良くなり、ロボットに
よる取付が確実に行えるようになる。
【0014】さらに、ブラケットが第1ブラケットと第
2ブラケットとからなることにより、前記フロントピラ
ーの車体前後方向に略直交する面と、前記フロントピラ
ーの車幅方向に略直交する面とに、それぞれ確実に接合
される構造とすることができる。そして、ブラケットが
フロントピラーの車幅方向に略直交する面にも接合され
ていることから、ステアリングメンバからの力をブラケ
ットを介してフロントピラーの車幅方向に略直交する面
にもせん断力として伝達することができる。 また、前記
ブラケットと前記フロントピラーとの間で閉断面部を構
成することから、ブラケットとフロントピラーとの間の
結合剛性を向上させることができる。 また、ブラケット
を第1ブラケットと第2ブラケットとからなすことによ
り、一体ブラケットとするよりも、簡単に、第1ブラケ
ットにステアリングメンバの端部を取り付けるためのウ
エルドナットを固着することができるようになる。
【0015】請求項2記載の発明によれば、請求項1に
係る作用・効果の他、前記ステアリングメンバの各端部
が取り付けられる前記ブラケットの車体前後方向に略直
交する面は、前記フロントピラーとの接合部位から車幅
方向内方へ延設されたものであるため、この延設された
部分で、ステアリングメンバとブラケットとの間の車体
前後方向に略直交する面での取付面積を十分にとること
ができる。また、ステアリングメンバの端部を車幅方向
内方に位置づけることができるので、該ステアリングメ
ンバが、それよりも車幅方向外方に位置づけられるイン
ストルメントパネルの側面部と干渉を起こすこともな
い。
【0016】
【0017】請求項記載の発明によれば、請求項1ま
たは2に係る作用・効果の他、前記ブラケットは車幅方
向に略直交する面を備えると共に、前記ステアリングメ
ンバの端部には、該ブラケットの車幅方向に略直交する
面に当接する当接部が設けられることから、ステアリン
グメンバからの入力を当接部を介して分散してブラケッ
トに伝達することができると共に、ステアリングメンバ
の端部をブラケットに取り付ける際に、ステアリングメ
ンバの当接部を前記ブラケットの車幅方向に略直交する
面に当接させることで、車幅方向の位置決めを簡単に行
うことができる。
【0018】請求項記載の発明によれば、請求項1な
いしのいずれかに係る作用・効果の他、ドア開口部を
画成するべく、2以上の車体前後方向に略直交する面が
段差部を介して下方に向かうにつれて段階的に前方に位
置するように連なっていることから、ドア開口部の造形
を阻害することなく、フロントピラーにブラケットを接
合することができる。また、それぞれに段差部を設ける
ことにより、ブラケットをフロントピラーに接合する際
に、ブラケットとフロントピラーのそれぞれの段差部同
志を合致させることによって、上下方向及び前後方向の
位置決めを簡単に行うことができる。さらには、段差部
を設けることによって、前記車体前後方向に略直交する
面と段差部と間に稜線が形成されることになり、車体前
後方向の力に対するブラケットのフロントピラーへの結
合剛性を向上させることができる。
【0019】請求項記載の発明によれば、請求項1な
いしのいずれか及びに係る作用・効果の他、前記ブ
ラケットは、前記フロントピラーの少なくとも2以上の
車体前後方向に略直交する面の各々に接合されるため、
ドア開口形状に影響されずに前後方向に長い間隔に渡っ
てブラケットをフロントピラーに接合することができ、
回転力に対する支持強度・剛性を向上させることができ
る。
【0020】請求項記載の発明によれば、請求項1な
いしのいずれか及びに係る作用・効果の他、それぞ
れに段差部を設けることにより、ステアリングメンバの
端部をブラケットに取り付ける際に、ステアリングメン
バの端部とブラケットのそれぞれの段差部同志を合致さ
せることによって、上下方向及び前後方向の位置決めを
簡単に行うことができる。
【0021】請求項記載の発明によれば、請求項1な
いしのいずれかないし及びに係る作用・効果の
他、前後方向に長い間隔に渡ってステアリングメンバの
端部をブラケットに取り付けることができ、回転力に対
する支持強度・剛性を向上させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1は本発明のステアリングメンバ
の取付構造の実施の形態を表す斜視図であり、図2は図
1の分解斜視図、図3は図1の3−3線に沿って見た断
面図、図4は図1の車内側から見た側面図である。図に
おいて、FRは車体前方方向、UPRは車体上方方向、
OXは車幅中央方向を表す。
【0023】図において、10は、フロントピラー11
の車内側部を構成するフロントピラーインナパネルであ
り、フロントピラーインナパネル10は、その下部にお
いて、その後部に位置する車体前後方向に略直交する面
10aと車幅方向に略直交する面10bとを有してお
り、さらに図2に示したように、フロントピラーインナ
パネル10の車体前後方向に略直交する面10aは、フ
ロントピラー11がドア開口部18を画成するために、
下方に向かうに従って段階的に前方に位置するように連
なった複数(本例では2つ)の車体前後方向に略直交す
る面10a1 、10a2 からなっており、これらの面1
0a1 と面10a2 との間は、これらを連結する段差部
10cとなっている。
【0024】フロントピラーインナパネル10には、ブ
ラケット12が接合されており、ブラケット12は、フ
ロントピラーインナパネル10の車体前後方向に略直交
する面10aに接合される第1ブラケット14と、フロ
ントピラーインナパネル10の車幅方向に略直交する面
10bに接合される第2ブラケット16とから構成され
る。
【0025】図2に示したように、第1ブラケット14
は、前記フロントピラーインナパネル10の車体前後方
向に略直交する面10a1 ,10a2 及び段差部10c
に合致するように、車体前後方向に略直交する面14a
1 ,14a2 及びこれらを連結する段差部14cを備え
ている。これら面14a1 ,14a2 及びこれらを連結
する段差部14cは、車幅方向内方まで延設されて、面
14a1 と面14a2のそれぞれの延設された部位に
は、取付孔14d1 ,14d2 及びこの取付孔14
1 ,14d2 に連通するウエルドナット20(図3参
照)が設けられている。さらに、これら面14a1 ,1
4a2 及び段差部14cの車内側端部からはその前方に
向かって車幅方向に略直交する面14bが形成されてい
る。
【0026】第2ブラケット16は、前記第1ブラケッ
ト14の車幅方向に略直交する面14bに接合される車
幅方向に略直交する面16aを備えると共に、前記フロ
ントピラーインナパネル10の車幅方向に略直交する面
10bに接合されるフランジ面16bを備えており、前
記車幅方向に略直交する面16aとフランジ面16bと
は縦壁16cで連結されている。
【0027】これら第1ブラケット14と第2ブラケッ
ト16は、それぞれプレス成形され、第1ブラケット1
4にウエルドナット20を溶着した後、面14bと面1
6aとがスポット溶接により接合されて一体のブラケッ
ト12となる。そして、このブラケット12は、第1ブ
ラケット14の面14a1 ,14a2 及び段差部14c
がそれぞれフロントピラーインナパネル10の面10a
1 ,10a2 及び段差部10cにスポット溶接により接
合され、第2ブラケット16のフランジ面16bがフロ
ントピラーインナパネル10の面10bにスポット溶接
により接合される。このようにブラケット12をフロン
トピラーインナパネル10に接合することにより、図3
に示すように、両者の間で閉断面部Bが構成される。さ
らに、このブラケット12が接合された状態でフロント
ピラーインナパネル10とフロントピラー11の車外側
部を構成するフロントピラーアウタパネル30の各々の
フランジがスポット溶接されて閉断面構造のフロントピ
ラー11が構成される。
【0028】左右のフロントピラー11のブラケット1
2間を連結するべく、ステアリングメンバ22が取り付
けられる。即ち、ステアリングメンバ22には、ステア
リングメンバ22の「端部」を構成する取付ブラケット
24が一体的に設けられており、取付ブラケット24
は、前記第1ブラケット14の面14a1 ,14a2
び段差部14cに合致するように、車体前後方向に略直
交する面24a1 ,24a2 及び段差部24cを備えて
おり、面24a1 ,24a2 にはそれぞれ取付孔24d
1 ,24d2 が形成されている。また、取付ブラケット
24は、前記第2ブラケット16の面16aに当接する
べく車幅方向に略直交する面(当接部)24bを備えて
いる。そして、図3に示したように、取付ブラケット2
4の取付孔24d1 ,24d2 を第1ブラケットの取付
孔14d1 ,14d2 と整合させて、ボルト26,26
を通しウエルドナット20に締結することで、ステアリ
ングメンバ22が、ブラケット12の第1ブラケット1
4の車体前後方向に略直交する面14a1 ,14a2
取り付けられる。
【0029】以上のように取り付けられたステアリング
メンバ22においては、例えば、ステアリングホイール
32(図5参照)からステアリングコラムを介してステ
アリングメンバ22に入力される左右方向(車幅方向)
の力が第1ブラケット14の車体前後方向に略直交する
面14a1 ,14a2 にせん断力として伝達され、さら
に第1ブラケット14からフロントピラーインナパネル
10の車体前後方向に略直交する面10a1 ,10a2
にせん断力として伝達されることになるため、支持強
度、剛性を向上させることができる。
【0030】また、ステアリングメンバ22に入力され
る車体前後方向の力は、第2ブラケット16を介してフ
ロントピラーインナパネル10の車幅方向に略直交する
面10bにせん断力として伝達されることになる。さら
に、ステアリングメンバ22に入力される車体上下方向
の力は、フロントピラーインナパネル10の車体前後方
向に略直交する面10a及び車幅方向に略直交する面1
0bの両方においてせん断力として伝達されることにな
り、いずれの方向の力もすべてせん断力でフロントピラ
ーインナパネル10に伝達することができるので、従来
に比べて支持強度、剛性を向上させることができる。
【0031】また、フロントピラーインナパネル10と
ブラケット12との間で閉断面部Bが構成されているた
め、ブラケット12とフロントピラーインナパネル10
の間の結合剛性を高いものとすることができる。フロン
トピラーインナパネル10、ブラケット12及び取付ブ
ラケット24の各車体前後方向に略直交する面は、本実
施の形態で示したものとは異なり、面一の面で構成する
ことも勿論可能であるが、本実施の形態のような複数の
面が段差部を介して段階的に連らなったものとすること
により、下方に向かうに従って前方へ広がるドア開口部
18の前部の形状を阻害することなく、前後方向に長い
間隔に渡ってフロントピラーインナパネル10にブラケ
ット12を接合することができ、且つ前後方向に長い間
隔に渡ってブラケット12に取付ブラケット24を取り
付けることができる。従って、図4に示したような回転
力Rに対する支持強度・剛性を向上させることができ
る。
【0032】また、ブラケット12の第1ブラケット1
4の車体前後方向に略直交する面14a1 と面14a2
との間は、稜線及び段差部14cができているため、車
体前後方向の力に対する、第1ブラケット14のフロン
トピラーインナパネル10との結合剛性を向上させるこ
とができる。同様に、取付ブラケット24の車体前後方
向に略直交する面24a1 と面24a2 との間は、稜線
及び段差部24cができているため、車体前後方向の力
に対する、取付ブラケット24の第1ブラケット14へ
の結合剛性を向上させることができる。
【0033】さらには、ブラケット12をフロントピラ
ーインナパネル10に接合する際に、ブラケット12と
フロントピラーインナパネル10のそれぞれの段差部1
4cと段差部10cを合致させることによって、上下方
向及び前後方向の位置が決まるので、位置決め作業を簡
単に行うことができる。同様に、取付ブラケット24を
ブラケット12に取り付ける際に、取付ブラケット24
とブラケット12のそれぞれの段差部24cと段差部1
2cを合致させることによって、上下方向及び前後方向
の位置が決まるので、位置決め作業を簡単に行うことが
できる。また、ステアリングメンバ22の取付ブラケッ
ト24をブラケット12に取り付ける際に、車幅方向に
略直交する面(当接部)24bを第2ブラケット16の
車幅方向に略直交する面16aに当接させることによっ
て、車幅方向の位置決めも簡単に行うことができる。以
上のことから、3方向の位置決めを簡単に行うことがで
きる。
【0034】さらに、ステアリングメンバ22の取付ブ
ラケット24を第1ブラケット14に取り付ける際に、
車体前後方向からボルト26を取り付けることになるた
め、車幅方向内方から取り付けるのに比べて取付作業が
簡単になり、前記位置決めの確実性と合わせて、ロボッ
トによる取付作業も確実に行えるようになる。特に、ス
テアリングメンバ22にエアコンユニット等が一体化さ
れたインストルメントモジュールを取り付ける際でも、
取付方向がインストルメントモジュールと干渉しないた
めに、作業性が良くなる。
【0035】また、ステアリングメンバ22の取付ブラ
ケット24は、第1ブラケット14の車体前後方向に略
直交する面14a1 ,14a2 がフロントピラーインナ
パネル10との接合部位から車幅方向内方へ延設された
部分で取り付けているため、ステアリングメンバ22の
取付ブラケット24と第1ブラケット14との間の車体
前後方向に略直交する面での取付面積を十分にとること
ができる。また、ステアリングメンバ22の取付ブラケ
ット24を車幅方向内方に位置づけることができるの
で、該ステアリングメンバ22の取付ブラケット24
が、それよりも車幅方向外方に位置づけられるインスト
ルメントパネル34(図3参照)の側面部と干渉を起こ
すこともない。
【0036】ブラケット12は、一体のブラケットで構
成することも可能であるが、本実施の形態のように第1
ブラケット14と第2ブラケット16とから構成するこ
とにより、フロントピラーインナパネル10に対して、
その車体前後方向に略直交する面10aと、その車幅方
向に略直交する面10bとに、それぞれ確実に接合され
る構造とすることができる。また、第1ブラケット14
と第2ブラケット16とに分離することにより、一体ブ
ラケットとするよりも、簡単に、第1ブラケット14に
ステアリングメンバ22の取付ブラケット24を取り付
けるためのウエルドナット20を固着することができる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のステアリングメンバの取付構造の実施
の形態を表す斜視図である。
【図2】図1の分解斜視図である。
【図3】図1の3−3線に沿って見た一部分解断面図で
ある(フロントピラーアウタパネルを含む)。
【図4】図1の車内側から見た側面図である。
【図5】図1の前方から見た斜視図である。
【図6】従来のステアリングメンバの取付構造の実施の
形態を表す斜視図である。
【図7】図6の構造の説明図である。
【図8】図6の構造の説明図である。
【符号の説明】
10 フロントピラーインナパネル 10a 車体前後方向に略直交する面 10a1 車体前後方向に略直交する面 10a2 車体前後方向に略直交する面 10b 車幅方向に略直交する面 10c 段差部 11 フロントピラー 12 ブラケット 14 第1ブラケット 14a1 車体前後方向に略直交する面 14a2 車体前後方向に略直交する面 14b 車幅方向に略直交する面 14c 段差部 14d1 ,14d2 取付孔 16 第2ブラケット 16a 車幅方向に略直交する面 16b フランジ面 18 ドア開口部 20 ウエルドナット 22 ステアリングメンバ 24 取付ブラケット(ステアリングメンバ22の
「端部」) 24a1 車体前後方向に略直交する面 24a2 車体前後方向に略直交する面 24b 車幅方向に略直交する面(当接部) 24c 段差部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/04

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右のフロントピラーにステアリングメ
    ンバの各端部をそれぞれ取り付けるステアリングメンバ
    の取付構造において、 フロントピラーの車体前後方向に略直交する面に接合さ
    れ且つ前記ステアリングメンバの端部が取り付けられる
    車体前後方向に略直交する面を持つ第1ブラケットと、
    前記フロントピラーの車幅方向に略直交する面に接合さ
    れる第2ブラケットとが互いに接合されてなるブラケッ
    トを備え、該ブラケットとフロントピラーとの間で閉断
    面部を構成すると共に、 前記第1ブラケットにはステアリングメンバの端部を取
    り付けるためのウエルドナットが設けられることを特徴
    とするステアリングメンバの取付構造。
  2. 【請求項2】 前記ステアリングメンバの各端部が取り
    付けられる前記ブラケットの車体前後方向に略直交する
    面は、前記フロントピラーとの接合部位からフロントピ
    ラーより車幅方向内方へ延設されたものであることを特
    徴とする請求項1記載のステアリングメンバの取付構
    造。
  3. 【請求項3】 前記ブラケットは車幅方向に略直交する
    面を備えると共に、前記ステアリングメンバの端部に
    は、該ブラケットの車幅方向に略直交する面に当接する
    当接部が設けられることを特徴とする請求項1または2
    記載のステアリングメンバの取付構造。
  4. 【請求項4】 前記フロントピラーは、ドア開口部を画
    成するべく、少なくとも2以上の車体前後方向に略直交
    する面が段差部を介して下方に向かうにつれて段階的に
    前方に位置するように連なっており、前記ブラケット
    は、このフロントピラーの形状の少なくとも一部に合致
    するように、少なくとも2以上の車体前後方向に略直交
    する面とこれらの面の間の段差部とを備えることを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のステア
    リングメンバの取付構造。
  5. 【請求項5】 前記ブラケットは、前記フロントピラー
    の少なくとも2以上の車体前後方向に略直交する面の各
    々に接合されることを特徴とする請求項4記載のステア
    リングメンバの取付構造。
  6. 【請求項6】 前記ステアリングメンバの端部は、前記
    ブラケットの形状の少なくとも一部に合致するように、
    少なくとも2以上の車体前後方向に略直交する面とこれ
    らの面の間の段差部とを備えることを特徴とする請求項
    4記載のステアリングメンバの取付構造。
  7. 【請求項7】 前記ステアリングメンバの端部は、前記
    ブラケットの少なくとも2以上の車体前後方向に略直交
    する面の各々に取り付けられることを特徴とする請求項
    6記載のステアリングメンバの取付構造。
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