JP3453806B2 - 自動車におけるサブアッセンブリ品の組付構造 - Google Patents
自動車におけるサブアッセンブリ品の組付構造Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車においてステア
リングメンバと空調ユニットとを一体化したサブアッセ
ンブリ品を車体に組付ける構造に関する。
リングメンバと空調ユニットとを一体化したサブアッセ
ンブリ品を車体に組付ける構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、前記サブアッセンブリ品の車体へ
の組付構造としては、図13〜図17に示されるようなもの
がある (特開平4−5119号公報等参照) 。図に従っ
て概略を説明すると、ステアリングメンバ1の助手席側
に空調ユニット2を装着した一体化されたサブアッセン
ブリ品は、空調ユニット2のパイプ類2aを車体側前面
のダッシュパネル6に形成された孔6aに貫通させて取
り付けられる。
の組付構造としては、図13〜図17に示されるようなもの
がある (特開平4−5119号公報等参照) 。図に従っ
て概略を説明すると、ステアリングメンバ1の助手席側
に空調ユニット2を装着した一体化されたサブアッセン
ブリ品は、空調ユニット2のパイプ類2aを車体側前面
のダッシュパネル6に形成された孔6aに貫通させて取
り付けられる。
【0003】そこで、サブアッセンブリ品を車体に対し
て位置決めしつつ以下のようにして組付けられている。
即ち、車体側の両側部に固定されたサイドブラケット
3,4に図示のスタッドボルト3a,4aやロケートピ
ンなどを設け、これらによってサブアッセンブリ品の両
端部を車体の前面両側部に位置決めして締結する。一
方、車体のフロアに形成されるフロアトンネル7には、
上面の一部をV字状に凹ませてエンボス7aを形成し、
前記両端部を締結したサブアッセンブリ品のステアリン
グメンバ1に固定されたインストステー5をステーブラ
ケット8を介して前記エンボス7aに締結することによ
り、サブアッセンブリ品の中央部を車体のフロアに支持
する。
て位置決めしつつ以下のようにして組付けられている。
即ち、車体側の両側部に固定されたサイドブラケット
3,4に図示のスタッドボルト3a,4aやロケートピ
ンなどを設け、これらによってサブアッセンブリ品の両
端部を車体の前面両側部に位置決めして締結する。一
方、車体のフロアに形成されるフロアトンネル7には、
上面の一部をV字状に凹ませてエンボス7aを形成し、
前記両端部を締結したサブアッセンブリ品のステアリン
グメンバ1に固定されたインストステー5をステーブラ
ケット8を介して前記エンボス7aに締結することによ
り、サブアッセンブリ品の中央部を車体のフロアに支持
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のサブアッセンブリ品の組付構造においては、サブ
アッセンブリ品と両サイドブラケット3,4との間に車
幅方向の隙間を確保する必要があるため、空調ユニット
2の車幅方向の長さが制限される (図16参照) 。また、
空調ユニット2のパイプ類2aをダッシュパネル孔6に
貫通させる前に位置決めするために、長いスタッドボル
ト3a,4a又はロケートピンが必要となる (図17参
照) 。
従来のサブアッセンブリ品の組付構造においては、サブ
アッセンブリ品と両サイドブラケット3,4との間に車
幅方向の隙間を確保する必要があるため、空調ユニット
2の車幅方向の長さが制限される (図16参照) 。また、
空調ユニット2のパイプ類2aをダッシュパネル孔6に
貫通させる前に位置決めするために、長いスタッドボル
ト3a,4a又はロケートピンが必要となる (図17参
照) 。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
なされたもので、サブアッセンブリ品を容易に位置決め
できると共に、空調ユニットの車幅方向の大きさの制約
も小さくなるようにした自動車におけるサブアッセンブ
リ品の組付構造を提供することを目的とする。
なされたもので、サブアッセンブリ品を容易に位置決め
できると共に、空調ユニットの車幅方向の大きさの制約
も小さくなるようにした自動車におけるサブアッセンブ
リ品の組付構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、ステ
アリングメンバの助手席側に空調ユニットを装着して一
体化したサブアッセンブリ品を車体に組付ける構造にお
いて、前記空調ユニットの助手席側の端面と、これに対
向する車体側の内壁面とに車両の前後方向スライド自由
に係合してサブアッセンブリ品を所定の組付位置まで案
内する凹凸部を形成すると共に、前記所定の組付位置で
ステアリングメンバの運転席側の端部を車両の前後方向
に突き合わせて車体に締結させる第1の締結部と、同じ
く所定の組付位置でステアリングメンバの助手席側の端
部を車幅方向に突き合わせて車体に締結させる第2の締
結部と、を設けたことを特徴とする。
アリングメンバの助手席側に空調ユニットを装着して一
体化したサブアッセンブリ品を車体に組付ける構造にお
いて、前記空調ユニットの助手席側の端面と、これに対
向する車体側の内壁面とに車両の前後方向スライド自由
に係合してサブアッセンブリ品を所定の組付位置まで案
内する凹凸部を形成すると共に、前記所定の組付位置で
ステアリングメンバの運転席側の端部を車両の前後方向
に突き合わせて車体に締結させる第1の締結部と、同じ
く所定の組付位置でステアリングメンバの助手席側の端
部を車幅方向に突き合わせて車体に締結させる第2の締
結部と、を設けたことを特徴とする。
【0007】また、前記空調ユニットの底面と、車体の
内壁前面に一端部を固定したガイド部材とに、空調ユニ
ットを車両の前後方向スライド自由に係合する凸部とガ
イド溝とを形成した構成としてもよい。
内壁前面に一端部を固定したガイド部材とに、空調ユニ
ットを車両の前後方向スライド自由に係合する凸部とガ
イド溝とを形成した構成としてもよい。
【0008】
【作用】サブアッセンブリ品を、凹凸部相互を係合させ
て押し込むだけで容易かつ正確に組付位置に位置決めす
ることができる。また、助手席側は、第1の締結部によ
り車幅方向に締結されるため、車体側は車体の側壁をそ
のまま突き合わせて締結すればよく、サイドブラケット
を省略できるので部品点数、部品取り付け工数が減少
し、延いてはコスト低減を図れる。
て押し込むだけで容易かつ正確に組付位置に位置決めす
ることができる。また、助手席側は、第1の締結部によ
り車幅方向に締結されるため、車体側は車体の側壁をそ
のまま突き合わせて締結すればよく、サイドブラケット
を省略できるので部品点数、部品取り付け工数が減少
し、延いてはコスト低減を図れる。
【0009】空調ユニット側を車幅方向に締結するため
空調ユニットの車幅方向の長さの制約が小さくなり、レ
イアウト性が向上する。また、前記凸部とガイド溝とで
空調ユニット下面をガイドしつつ支持する構成とするこ
とにより、位置決めをより容易かつ精度よく行え、か
つ、組付け後の支持構造も強化される。
空調ユニットの車幅方向の長さの制約が小さくなり、レ
イアウト性が向上する。また、前記凸部とガイド溝とで
空調ユニット下面をガイドしつつ支持する構成とするこ
とにより、位置決めをより容易かつ精度よく行え、か
つ、組付け後の支持構造も強化される。
【0010】
【実施例】以下に本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は、ステアリングメンバ11の助手席側に空調ユ
ニット12を固定したサブアッセンブリ品Sを、車体に組
付ける前の状態を示す。空調ユニット12はパイプ類12a
を有し、該パイプ類12aを車体のダッシュパネル16に形
成された孔16aを貫通させて取り付けることは従来同様
である。
る。図1は、ステアリングメンバ11の助手席側に空調ユ
ニット12を固定したサブアッセンブリ品Sを、車体に組
付ける前の状態を示す。空調ユニット12はパイプ類12a
を有し、該パイプ類12aを車体のダッシュパネル16に形
成された孔16aを貫通させて取り付けることは従来同様
である。
【0011】ステアリングメンバ11の助手席側の端面に
は上下2個のボルト通し孔21aを形成したブラケット21
が固定され、車体の助手席側のフロントピラー19には、
前記ブラケット21と接合する部位にボルト通し孔21aに
重合する2個のボルト通し孔20が形成されている。前記
ブラケット21とボルト通し孔20とで第1の締結部が構成
される。
は上下2個のボルト通し孔21aを形成したブラケット21
が固定され、車体の助手席側のフロントピラー19には、
前記ブラケット21と接合する部位にボルト通し孔21aに
重合する2個のボルト通し孔20が形成されている。前記
ブラケット21とボルト通し孔20とで第1の締結部が構成
される。
【0012】一方、ステアリングメンバ11の運転席側の
端部には前方に向けてボルトを通すボルト通し孔22aを
上下2個形成したブラケット22が固定され、車体の運転
席側のフロントピラー23の内側面には前記ブラケット22
と接合する接合面を有するように内側に屈曲して形成さ
れたサイドブラケット24が固定され、該サイドブラケッ
ト24の前記接合面の上部には後方に突出して前記ブラケ
ット22の上側のボルト通し孔22aを貫通するようにスタ
ッドボルト24aが固定され、接合面の下部にはブラケッ
ト22の下側のボルト通し孔22aと重合するボルト通し孔
24bが形成されている。前記ブラケット22及びサイドブ
ラケット24とで第2の締結部が構成される。
端部には前方に向けてボルトを通すボルト通し孔22aを
上下2個形成したブラケット22が固定され、車体の運転
席側のフロントピラー23の内側面には前記ブラケット22
と接合する接合面を有するように内側に屈曲して形成さ
れたサイドブラケット24が固定され、該サイドブラケッ
ト24の前記接合面の上部には後方に突出して前記ブラケ
ット22の上側のボルト通し孔22aを貫通するようにスタ
ッドボルト24aが固定され、接合面の下部にはブラケッ
ト22の下側のボルト通し孔22aと重合するボルト通し孔
24bが形成されている。前記ブラケット22及びサイドブ
ラケット24とで第2の締結部が構成される。
【0013】また、空調ユニット12のブロアユニット12
Aの助手席側端面には外側に突出して前後方向に長い凸
部12bが形成され、車体の助手席側フロントピラー19の
内壁面には前記凸部12bを嵌入して前後方向スライド自
由に係合する凹部19aがその上下を突出させることによ
り形成されている。尚、前記空調ユニット12側の凸部12
bは前端部が車体側の凹部19aに容易に嵌入できるよう
にテーパ面に形成されている。また、凹部19aは最低限
凸部12bを支持する支持面を有すればよいから、その下
側だけを突出させて形成してもよい。
Aの助手席側端面には外側に突出して前後方向に長い凸
部12bが形成され、車体の助手席側フロントピラー19の
内壁面には前記凸部12bを嵌入して前後方向スライド自
由に係合する凹部19aがその上下を突出させることによ
り形成されている。尚、前記空調ユニット12側の凸部12
bは前端部が車体側の凹部19aに容易に嵌入できるよう
にテーパ面に形成されている。また、凹部19aは最低限
凸部12bを支持する支持面を有すればよいから、その下
側だけを突出させて形成してもよい。
【0014】また、車体のフロア中央部には、上方に突
出して前後方向に延びるフロアトンネル17が形成される
が、該フロアトンネル17の上面の左右両端縁部を内側に
角状に凹ませて前後方向に長いエンボス17aを形成す
る。そして、サブアッセンブリ品Sの中央部を車体のフ
ロア上に支持するための支持部材であるレインフォース
18を設け、該レインフォース18を前記フロアトンネル17
上に跨げて両側面を固定して取り付ける。レインフォー
ス18の屈曲部分の後部は、フロアトンネル17のエンボス
17aに係合するように後方に向かって下向きに傾斜する
テーパを有して凹み形成してあり、左右のテーパ面18a
には、夫々ボルト通し孔18bが形成され、テーパ面18a
の裏側には前記各ボルト通し孔18bと重合させてナット
18cが固定されている。更に、ステアリングメンバ11の
中央部に連結されたインストステイ15と前記レインフォ
ース18とを連結するための中間部材であるインストステ
ーブラケット25を設ける。該インストステーブラケット
25は一対のインストステー15の下端部に夫々前後2箇所
形成されたボルト通し孔15aと重合するボルト通し孔25
aが形成された両側壁と、前記レインフォース18のテー
パ面18aに係合するテーパ壁を有し、該テーパ壁に前記
ボルト通し孔18bと重合するボルト通し孔25bを形成し
た底壁とを備えて形成されている。
出して前後方向に延びるフロアトンネル17が形成される
が、該フロアトンネル17の上面の左右両端縁部を内側に
角状に凹ませて前後方向に長いエンボス17aを形成す
る。そして、サブアッセンブリ品Sの中央部を車体のフ
ロア上に支持するための支持部材であるレインフォース
18を設け、該レインフォース18を前記フロアトンネル17
上に跨げて両側面を固定して取り付ける。レインフォー
ス18の屈曲部分の後部は、フロアトンネル17のエンボス
17aに係合するように後方に向かって下向きに傾斜する
テーパを有して凹み形成してあり、左右のテーパ面18a
には、夫々ボルト通し孔18bが形成され、テーパ面18a
の裏側には前記各ボルト通し孔18bと重合させてナット
18cが固定されている。更に、ステアリングメンバ11の
中央部に連結されたインストステイ15と前記レインフォ
ース18とを連結するための中間部材であるインストステ
ーブラケット25を設ける。該インストステーブラケット
25は一対のインストステー15の下端部に夫々前後2箇所
形成されたボルト通し孔15aと重合するボルト通し孔25
aが形成された両側壁と、前記レインフォース18のテー
パ面18aに係合するテーパ壁を有し、該テーパ壁に前記
ボルト通し孔18bと重合するボルト通し孔25bを形成し
た底壁とを備えて形成されている。
【0015】このようにして、サブアッセンブリ品及び
車体に位置決め締結用の構成を施しておくことにより、
サブアッセンブリ品を容易に位置決めして車体に組付け
ることができる。以下に、サブアッセンブリ品の組付け
行程を手順に従って説明する。サブアッセンブリ品Sを
ロボット,治具等で支持して車体のドア開口部から搬入
し、サブアッセンブリ品Sの凸部12bを車体側の凹部19
aに係合させてサブアッセンブリ品Sを前方に押し込
む。すると、ステアリングメンバ11の運転席側端部のブ
ラケット22の上側のボルト通し孔22aが、車体側のサイ
ドブラケット24のスタッドボルト24aに嵌挿されるの
で、そのまま押し込んで、ブラケット22とサイドブラケ
ット24とを接合させて位置決めする。
車体に位置決め締結用の構成を施しておくことにより、
サブアッセンブリ品を容易に位置決めして車体に組付け
ることができる。以下に、サブアッセンブリ品の組付け
行程を手順に従って説明する。サブアッセンブリ品Sを
ロボット,治具等で支持して車体のドア開口部から搬入
し、サブアッセンブリ品Sの凸部12bを車体側の凹部19
aに係合させてサブアッセンブリ品Sを前方に押し込
む。すると、ステアリングメンバ11の運転席側端部のブ
ラケット22の上側のボルト通し孔22aが、車体側のサイ
ドブラケット24のスタッドボルト24aに嵌挿されるの
で、そのまま押し込んで、ブラケット22とサイドブラケ
ット24とを接合させて位置決めする。
【0016】この時、助手席側ではステアリングメンバ
11の助手席側端部のブラケット21の2個のボルト通し孔
21aが車体側のフロントピラー19のボルト通し孔20と重
合する。このようにして位置決めした状態で、各ボルト
通し孔にボルトを通して締結すると共に、スタッドボル
トにはナットを装着して締結することにより、ステアリ
ングメンバの両端部、即ちサブアッセンブリ品Sの両端
部を締結する。
11の助手席側端部のブラケット21の2個のボルト通し孔
21aが車体側のフロントピラー19のボルト通し孔20と重
合する。このようにして位置決めした状態で、各ボルト
通し孔にボルトを通して締結すると共に、スタッドボル
トにはナットを装着して締結することにより、ステアリ
ングメンバの両端部、即ちサブアッセンブリ品Sの両端
部を締結する。
【0017】次に、前記インストステーブラケット25
を、その両側壁外側面をインストステー15の内側面に接
合させて挿入し、かつ、テーパ壁の下面をレインフォー
ス18のテーパ面18aに接合させ、車幅方向のバラツキを
吸収しつつ各ボルト通し孔25a,18b相互を重合させ、
ボルトを通して締結しステアリングメンバ11の中央部、
即ちサブアッセンブリ品Sの中央部を車体フロアで支持
する。
を、その両側壁外側面をインストステー15の内側面に接
合させて挿入し、かつ、テーパ壁の下面をレインフォー
ス18のテーパ面18aに接合させ、車幅方向のバラツキを
吸収しつつ各ボルト通し孔25a,18b相互を重合させ、
ボルトを通して締結しステアリングメンバ11の中央部、
即ちサブアッセンブリ品Sの中央部を車体フロアで支持
する。
【0018】このようにすれば、空調ユニット12のパイ
プ類12aを孔16aに貫通させる際の位置決めが、凸部12
bを凹部19aに係合させて押し込むだけで自動的になさ
れることになり、ブラケット21のボルト通し孔21aとフ
ロントピラー19のボルト通し孔20との位置合わせを容易
に精度良く行うことができる。また、凸部12bを凹部19
aで支持する構造により、サブアッセンブリ品Sの取り
付け後の支持剛性も強化されることとなる。
プ類12aを孔16aに貫通させる際の位置決めが、凸部12
bを凹部19aに係合させて押し込むだけで自動的になさ
れることになり、ブラケット21のボルト通し孔21aとフ
ロントピラー19のボルト通し孔20との位置合わせを容易
に精度良く行うことができる。また、凸部12bを凹部19
aで支持する構造により、サブアッセンブリ品Sの取り
付け後の支持剛性も強化されることとなる。
【0019】また、フロアトンネル17のエンボス17a
は、車両の前後方向に延びるように形成されるため、前
記従来のエンボスが車幅方向に形成されることによって
フロアトンネル17の車幅軸回りの曲げ剛性を低下させて
いたのに対し、エンボス17aを設けたことにより積極的
にフロアトンネル17の曲げ剛性を強化することができ、
前面衝突時の耐久性能を大幅に高めることができる。
は、車両の前後方向に延びるように形成されるため、前
記従来のエンボスが車幅方向に形成されることによって
フロアトンネル17の車幅軸回りの曲げ剛性を低下させて
いたのに対し、エンボス17aを設けたことにより積極的
にフロアトンネル17の曲げ剛性を強化することができ、
前面衝突時の耐久性能を大幅に高めることができる。
【0020】また、前記ブロアユニット12Aに設ける凸
部12bを中空とすることにより、その中に電子ユニット
(例えば、オートエアコンアンプ,フラッシャユニット
等)を収納することができ、ハーネスの結線をサブ工程
で行え、作業性が向上すると共にスペース効率も向上す
る。また、電子ユニットの他、図10に示すように中空部
を拡げてアクチュエータ用ハーネスコネクタ26等を収納
することもできる。
部12bを中空とすることにより、その中に電子ユニット
(例えば、オートエアコンアンプ,フラッシャユニット
等)を収納することができ、ハーネスの結線をサブ工程
で行え、作業性が向上すると共にスペース効率も向上す
る。また、電子ユニットの他、図10に示すように中空部
を拡げてアクチュエータ用ハーネスコネクタ26等を収納
することもできる。
【0021】図11及び図12は、第2の実施例を示し、前
記第1の実施例の構成に加えて空調ユニットの下部もガ
イドしつつ位置決めするようにしたものである。即ち、
空調ユニット12底面前部に下方に突出する凸部12cを形
成すると共に、車体側のダッシュロアパネル30のアウタ
側30aにビス止め,溶着等によって前端部を固定してイ
ンナ側30bから突出するガイド部材31を、前記凸部12c
と対応する位置に設ける。ガイド部材31の上面には、図
12に示すように、中央部にガイド溝31aが形成されてお
り、該ガイド溝31aの前端部にはガイド部材31を貫通す
る孔31bが形成され、ガイド部材31の後部は後方に向か
って下方に傾斜するように屈曲して形成され、該ガイド
溝31aの前記傾斜面に形成される部分は後方に向かって
溝幅が拡がるように形成されている。
記第1の実施例の構成に加えて空調ユニットの下部もガ
イドしつつ位置決めするようにしたものである。即ち、
空調ユニット12底面前部に下方に突出する凸部12cを形
成すると共に、車体側のダッシュロアパネル30のアウタ
側30aにビス止め,溶着等によって前端部を固定してイ
ンナ側30bから突出するガイド部材31を、前記凸部12c
と対応する位置に設ける。ガイド部材31の上面には、図
12に示すように、中央部にガイド溝31aが形成されてお
り、該ガイド溝31aの前端部にはガイド部材31を貫通す
る孔31bが形成され、ガイド部材31の後部は後方に向か
って下方に傾斜するように屈曲して形成され、該ガイド
溝31aの前記傾斜面に形成される部分は後方に向かって
溝幅が拡がるように形成されている。
【0022】また、本実施例では、空調ユニット12をブ
ラケット32,33,34を介してステアリングメンバ11に装
着すると共に前面開口を覆うインストパネル35まで一体
化したサブアッセンブリ品Sとしたものを示し、空調ユ
ニット12の下面の近くには助手席側乗員の足元上側をカ
バーするインストアンダーカバー36が設けられている。
ラケット32,33,34を介してステアリングメンバ11に装
着すると共に前面開口を覆うインストパネル35まで一体
化したサブアッセンブリ品Sとしたものを示し、空調ユ
ニット12の下面の近くには助手席側乗員の足元上側をカ
バーするインストアンダーカバー36が設けられている。
【0023】そして、前記サブアッセンブリ品Sの取り
付け時は、前記凸部12bと凹部19aとを係合させると共
に、前記空調ユニット12下面の凸部12cをガイド部材31
のガイド溝31aに係合させて押し込むと、凸部12cが貫
通孔31bに落ちて係合する位置で自動的に所定の位置に
位置決めされ、第1実施例同様にしてステアリングメン
バ11の両端部及び中央部を車体側に固定する。
付け時は、前記凸部12bと凹部19aとを係合させると共
に、前記空調ユニット12下面の凸部12cをガイド部材31
のガイド溝31aに係合させて押し込むと、凸部12cが貫
通孔31bに落ちて係合する位置で自動的に所定の位置に
位置決めされ、第1実施例同様にしてステアリングメン
バ11の両端部及び中央部を車体側に固定する。
【0024】このようにすれば、サブアッセンブリ品S
を、位置決めするのに際して、逆戻しを防止しつつ正確
な位置決めをより容易に行え、更に、助手席側側面の支
持に加えて、中央部もガイドさせつつ支持する構成であ
るため、より安定した位置決めを行え、また、固定後も
ガイド部材31で中央部を支持できるため支持剛性も強化
される。
を、位置決めするのに際して、逆戻しを防止しつつ正確
な位置決めをより容易に行え、更に、助手席側側面の支
持に加えて、中央部もガイドさせつつ支持する構成であ
るため、より安定した位置決めを行え、また、固定後も
ガイド部材31で中央部を支持できるため支持剛性も強化
される。
【0025】また、ガイド部材31の後端部にインストア
ンダーカバー35を固定するための爪等を設けることで、
固定専用のブラケットを省略でき、かつ、インストアン
ダーカバー35を小型化できる。
ンダーカバー35を固定するための爪等を設けることで、
固定専用のブラケットを省略でき、かつ、インストアン
ダーカバー35を小型化できる。
【0026】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、空調ユニットをステアリングメンバに一体化したサ
ブアッセンブリ品を、凹凸部相互を係合させて押し込む
だけで容易かつ正確に組付位置に位置決めすることがで
き、また、助手席側は、サイドブラケットを省略できる
ので部品点数、部品取り付け工数が減少し、延いてはコ
スト低減を図れ、しかも、空調ユニット側を車幅方向に
締結するため空調ユニットの車幅方向の長さの制約が小
さくなり、レイアウト性が向上するなどの種々の効果が
得られる。
ば、空調ユニットをステアリングメンバに一体化したサ
ブアッセンブリ品を、凹凸部相互を係合させて押し込む
だけで容易かつ正確に組付位置に位置決めすることがで
き、また、助手席側は、サイドブラケットを省略できる
ので部品点数、部品取り付け工数が減少し、延いてはコ
スト低減を図れ、しかも、空調ユニット側を車幅方向に
締結するため空調ユニットの車幅方向の長さの制約が小
さくなり、レイアウト性が向上するなどの種々の効果が
得られる。
【0027】また、空調ユニット下面をガイド部材でガ
イドしつつ案内する構成を付加するものでは、位置決め
をより容易かつ精度よく行うことができると共に、組付
け後の支持剛性を強化できる。
イドしつつ案内する構成を付加するものでは、位置決め
をより容易かつ精度よく行うことができると共に、組付
け後の支持剛性を強化できる。
【図1】 本発明の第1の実施例の全体構成を示す組立
分解斜視図。
分解斜視図。
【図2】 図1のC矢視図。
【図3】 図1のD矢視図。
【図4】 図3のa−a矢視断面図。
【図5】 図2のb−b矢視断面図。
【図6】 図2のc−c矢視断面図。
【図7】 同上実施例の一部拡大斜視図。
【図8】 同上実施例の一部拡大斜視図。
【図9】 同上実施例の空調ユニット部品の拡大斜視
図。
図。
【図10】 同上空調ユニット部品の別の態様を示す拡大
斜視図。
斜視図。
【図11】 本発明の第2の実施例の要部縦断面図。
【図12】 同上の要部部品の斜視図及びそのA−A矢視
断面図。
断面図。
【図13】 従来例の組立分解斜視図。
【図14】 同じく一部拡大斜視図。
【図15】 同じく一部拡大側面図。
【図16】 同じく別部分の一部拡大正面図。
【図17】 同じく一部拡大平面図。
11 ステアリングメンバ
12 空調ユニット
12b 凸部
12c 凸部
19a 凹部
20,21a,22a,24b ボルト通し孔
21,22 ブラケット
24 サイドブラケット
24a スタッドボルト
31 ガイド部材
31a ガイド溝
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平5−104934(JP,A)
特開 平5−85149(JP,A)
実開 平2−85613(JP,U)
実開 平2−6678(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B60H 1/00 102
B62D 1/16
B62D 25/08
Claims (2)
- 【請求項1】 ステアリングメンバの助手席側に空調ユ
ニットを装着して一体化したサブアッセンブリ品を車体
に組付ける構造において、 前記空調ユニットの助手席側の端面と、これに対向する
車体側の内壁面とに車両の前後方向スライド自由に係合
してサブアッセンブリ品を所定の組付位置まで案内する
凹凸部を形成すると共に、 前記所定の組付位置でステアリングメンバの運転席側の
端部を車両の前後方向に突き合わせて車体に締結させる
第1の締結部と、 同じく所定の組付位置でステアリングメンバの助手席側
の端部を車幅方向に突き合わせて車体に締結させる第2
の締結部と、 を設けたことを特徴とする自動車におけるサブアッセン
ブリ品の組付構造。 - 【請求項2】 前記空調ユニットの底面と、車体の内壁
前面に一端部を固定したガイド部材とに、空調ユニット
を車両の前後方向スライド自由に係合する凸部とガイド
溝とを形成したことを特徴とする請求項1に記載の自動
車におけるサブアッセンブリ品の組付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22733593A JP3453806B2 (ja) | 1993-09-13 | 1993-09-13 | 自動車におけるサブアッセンブリ品の組付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22733593A JP3453806B2 (ja) | 1993-09-13 | 1993-09-13 | 自動車におけるサブアッセンブリ品の組付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0781376A JPH0781376A (ja) | 1995-03-28 |
JP3453806B2 true JP3453806B2 (ja) | 2003-10-06 |
Family
ID=16859201
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22733593A Expired - Fee Related JP3453806B2 (ja) | 1993-09-13 | 1993-09-13 | 自動車におけるサブアッセンブリ品の組付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3453806B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
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US7374232B2 (en) * | 2006-08-31 | 2008-05-20 | Honda Motor Co., Ltd. | Hanger beam assembly |
DE102006055736A1 (de) * | 2006-11-25 | 2008-05-29 | Dr.Ing.H.C. F. Porsche Ag | Querträger |
JP5625662B2 (ja) * | 2010-09-15 | 2014-11-19 | マツダ株式会社 | 車両の下部車体構造 |
-
1993
- 1993-09-13 JP JP22733593A patent/JP3453806B2/ja not_active Expired - Fee Related
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