JP2001270467A - インパネリインホースメント - Google Patents

インパネリインホースメント

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JP2001270467A
JP2001270467A JP2000086832A JP2000086832A JP2001270467A JP 2001270467 A JP2001270467 A JP 2001270467A JP 2000086832 A JP2000086832 A JP 2000086832A JP 2000086832 A JP2000086832 A JP 2000086832A JP 2001270467 A JP2001270467 A JP 2001270467A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素な組付工程で各種付属部材を備え付けた
インパネリインホースメントを提供する。 【解決手段】 インパネリインホースメント1は、上側
部材2、下側部材3、中間部材4、小径パイプ5、フロ
アツウブレース6を備えている。このインパネリインホ
ースメント1のうち、運転席側部分1aは、鋼板をプレ
ス加工することによりステアリングサポート部38が一
体成形された下側部材3と、鋼板をプレス加工すること
により得られた上側部材2とをもなか合わせすることに
より形成されている。また、この運転席側部分1aは、
中間部材4を介して助手席側部分1bを成す小径パイプ
5と連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の運転席側ピ
ラーから助手席側ピラーまで架設されるインパネリイン
ホースメントに関する。なお、インパネは、インストル
メントパネルの略称である。
【0002】
【従来の技術】従来のインパネリインホースメントとし
ては、例えば図7に示すものが知られている。図7
(a)は従来のインパネリインホースメントの斜視図、
図7(b)はこれを車両に取り付けたときの概略断面図
である。
【0003】このインパネリインホースメント100
は、運転席側に配置された大径パイプ101と、助手席
側に配置された小径パイプ102とを連結することによ
って、運転席側ピラーから助手席側ピラーまで架設され
るものである。大径パイプ101の助手席側の端部は、
ネッキング加工により縮径されて縮径部101aをな
し、この縮径部101aに小径パイプ102が差し込ま
れている。
【0004】このインパネリインホースメント100に
は、多数の付属部材が取り付けられているが、その幾つ
かを具体的に示す。フロアツウブレース103は、小径
パイプ102の運転席寄りの箇所と車両の床とを連結し
ている。このフロアツウブレース103は、車両の床と
連結してインパネリインホースメント100の強度・剛
性を高める役割を果たすものである。このフロアツウブ
レース103は、小径パイプ102にボルト締結されて
いる。
【0005】ブレーキペダルサポートマウント106
は、インパネリインホースメント100の車両前側にア
ーク溶接されている。このブレーキペダルサポートマウ
ント106は、ブレーキペダルのアーム部を回転自在に
支持するブレーキペダルサポート107とボルト締結さ
れている。なお、ブレーキペダルサポート107は車体
のダッシュDと連結されている。
【0006】カウルツウブレース108は、大径パイプ
101に対して略垂直な部材であり、インパネリインホ
ースメント100にアーク溶接されている。このカウル
ツウブレース108は、車両前側にボルト挿通孔108
aが設けられ、このボルト挿通孔108aを介して車体
であるカウルCとボルトナットにより連結されてインパ
ネリインホースメント100の強度・剛性を高める役割
を果たすものである。
【0007】ステアリングサポート111は、インパネ
リインホースメント100の下面側にアーク溶接されて
いる。このステアリングサポート111には、ナット1
11a、111aが設けられている。ステアリングコラ
ムSCは、Uバンド112を介してこのナット111
a、111aにボルトが締結されることにより固定され
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インパネリインホースメント100は、大径パイプ10
1や小径パイプ102を使用していたため、各種の付属
部材をアーク溶接等により後付けしなければならず、組
付工程が煩雑であるという問題があった。
【0009】本発明は上記問題点を解決することを課題
とするものであり、簡素な組付工程で各種付属部材を備
え付けたインパネリインホースメントを提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するため、本発明は、車両の運転席側ピラーから
助手席側ピラーまで架設されるインパネリインホースメ
ントにおいて、運転席側部分は、鋼板をプレス加工する
ことによりステアリングサポート部が一体成形された下
側部材と、鋼板をプレス加工することにより得られた上
側部材とをもなか合わせすることにより形成されている
ことを特徴とする。
【0011】本発明は、鋼板をプレス加工した上側部材
と下側部材を一体化して運転席側部分を形成したもので
あるため、従来のように運転席側部分として大径パイプ
を用いる場合に比べて、付属部材をプレス加工により一
体成形できるという利点がある。即ち、従来、ステアリ
ングサポートを単独部材(別部材)としてインパネリイ
ンホースメントに付属させる場合にはステアリングサポ
ートの位置決め等を行わねばならず煩雑であったが、本
発明ではステアリングサポート部が下側部材に一体成形
されているため、そのような煩雑な工程が不要となる。
【0012】したがって、本発明のインパネリインホー
スメントによれば、簡素な組付工程で付属部材を備え付
けられるという効果が得られる。本発明において、上側
部材と下側部材とをもなか合わせしたとき、運転席側部
分の車両前側にブレーキペダルサポートマウント部が形
成されることが好ましい。ここで、ブレーキペダルサポ
ートマウント部とは、ブレーキペダルを回動自在に支持
するブレーキペダルサポートと連結するための部材であ
る。この場合、従来のようにブレーキペダルサポートマ
ウントを単独部材(別部材)としてインパネリインホー
スメントに付属させる場合に比べて、運転席側部分が形
成されると同時にブレーキペダルサポートマウント部も
形成されるため、組付工程が簡略化される。
【0013】また、本発明において、上側部材と下側部
材はそれぞれ両縁に一体成形されたフランジを面接触し
た状態でレーザ溶接されていることが好ましい。レーザ
溶接は、例えば数mm〜数cmの長さで数mm〜数cm
ピッチで施すことが好ましい。この場合、両部材が確実
に接合される。なお、レーザ溶接するためには合わせ面
に隙間が生じないように金型が設計されるため、溶接面
を現物合わせしてチューニングする必要がない。
【0014】更に、本発明において、運転席側部分は、
両縁のうち一方の縁については上側部材のフランジが運
転席側ピラーに接続され、他方の縁については下側部材
のフランジが運転席側ピラーに接続されているのが好ま
しい。運転席側部分の両縁とも上側部材と下側部材のフ
ランジを重ね合わせて運転席側ピラーに接続するとすれ
ば、重量増の原因となるが、両縁のうち一方の縁につい
ては上側部材のフランジで運転席側ピラーに接続し、他
方の縁については下側部材のフランジで運転席側ピラー
に接続すれば、そのような重量増を防止できる。
【0015】更にまた、本発明において、運転席部分の
助手席側の端面を覆うように形成された中間部材を備
え、この中間部材は、車両前側にて車体に連結するため
の車体連結部と、助手席側部分を成す小径パイプの運転
席側の端部がはめ込まれるバーリング穴とを有すること
が好ましい。この場合、運転席部分と助手席部分とを容
易且つ確実に連結できる。
【0016】この中間部材は、インパネリインホースメ
ントと車両の床とを接続するフロアツウブレースが存在
する場合には、このフロアツウブレースをその側面にて
補助的に支持することが好ましい。この場合、インパネ
リインホースメントの剛性・強度が増し、振動レベルが
低減される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態のインパ
ネリインホースメントの全体斜視図、図2は図1の各種
断面図、図3は上側部材の斜視図、図4は下側部材の斜
視図、図5は中間部材の斜視図、図6は本実施形態のイ
ンパネリインホースメントを車体に取り付けたときの概
略断面図である。
【0018】本実施形態のインパネリインホースメント
1は、上側部材2、下側部材3、中間部材4、小径パイ
プ5、フロアツウブレース6を備えている。このインパ
ネリインホースメント1は、上側部材2と下側部材3と
をもなか合わせすることにより形成された運転席側部分
1aが中間部材4を介して助手席側部分1bを成す小径
パイプ5と連結されることにより、運転席側ピラーから
助手席側ピラーまで架設されたものである。なお、この
インパネリインホースメント1は米国仕様、つまり運転
席が左側に設けられた車両用である。
【0019】まず上側部材2について、図1〜図3に基
づいて説明する。上側部材2は、鋼板をプレス加工する
ことにより、上から見たときの概略形状が運転席側ピラ
ーから助手席側ピラーに向かって延び出したあと車両前
側に広がる形状に成形されている。ここで、上側部材2
のうち、運転席側ピラーから助手席側ピラーに向かって
延び出した断面略半円形の部分を上側長尺部21と称
し、車両前側に広がる部分を上側広域部22と称するこ
ととする。上側広域部22は、車両前側に向かって緩や
かな下り斜面になっており、車両前側で運転席よりの位
置には、ブレーキペダルサポートマウント部7を構成す
るボルト挿通孔23が設けられている。
【0020】この上側部材2には、周縁に沿って第1フ
ランジ24、第2フランジ25、第3フランジ26が設
けられている。第1フランジ24は、助手席側の縁に沿
って形成されている。第2フランジ25は、車両前側の
縁に沿って形成され、具体的には運転席側ピラーから助
手席側ピラーに向かって延び出したあと車両前側に曲が
るように形成されている。
【0021】第3フランジ26は、車両後側の縁に沿っ
て形成され、具体的には運転席側ピラーから助手席側ピ
ラーに向かって延び出したあとフランジ幅が途中から広
くなるように形成されている。この第3フランジ26に
は、運転席側ピラーへ取り付けるためのボルト又はリベ
ットを挿通可能な挿通孔を備えたピラー取付部26aが
形成されている。このピラー取付部26aは、第3フラ
ンジ26を助手席から運転席に向かってみたときに反時
計方向へ捻った形状に形成されている。
【0022】次に下側部材3について、図1、図2及び
図4に基づいて説明する。下側部材3は、鋼板をプレス
加工することにより、上から見たときの概略形状が運転
席側ピラーから助手席側ピラーに向かって延び出したあ
と車両前側に広がる形状に成形されている。ここで、下
側部材3のうち、運転席側ピラーから助手席側ピラーに
向かって延び出した断面略半円形の部分を下側長尺部3
1と称し、車両前側に広がる部分を下側広域部32と称
することとする。
【0023】下側広域部32は、車両前側に向かって緩
やかな上り斜面になっており、車両前側で運転席よりの
位置には、ブレーキペダルサポートマウント部7を構成
するボルト挿通孔33が設けられている。また、下側広
域部32の車両後側で助手席寄りの位置には、一対のナ
ット38a、38aを備えたステアリングサポート部3
8が設けられている。
【0024】この下側部材3には、周縁に沿って第1フ
ランジ34、第2フランジ35、第3フランジ36が設
けられている。第1フランジ34は、助手席側の縁に沿
って形成されている。第2フランジ35は、車両前側の
縁に沿って形成され、具体的には運転席側ピラーから助
手席側ピラーに向かって延び出したあと車両前側に曲が
るように形成されている。この第2フランジ35には、
運転席側ピラーへ取り付けるためのボルト又はリベット
を挿通可能な挿通孔を備えたピラー取付部35aが形成
されている。このピラー取付部35aは、第2フランジ
35を助手席から運転席に向かってみたときに反時計方
向へ捻った形状に形成されている。
【0025】第3フランジ36は、車両後側の縁に沿っ
て形成され、具体的には運転席側ピラーから助手席側ピ
ラーに向かって延び出したあと僅かに車両後側に曲がる
ように形成されている。次に運転席側部分1aについて
説明する。インパネリインホースメント1の運転席側部
分1aは、上側部材2の第2フランジ25と下側部材3
の第2フランジ35とを面接触させると共に、上側部材
2の第3フランジ26と下側部材3の第3フランジ36
とを面接触させた状態で、その合わせ面をレーザ溶接す
ることにより形成されている。レーザ溶接は、15〜2
0mmの長さで50mm〜100mmピッチで施されて
いる。また、運転席側部分1aのうち助手席寄りの車両
前側には、上側部材2の上側広域部22と下側部材3の
下側広域部32とによって開口が形成されている。
【0026】この運転席側部分1aのうち、運転席側ピ
ラーから助手席側ピラーに向かって延び出した部分(即
ち上側部材2の上側長尺部21と下側部材3の下側長尺
部31とにより形成された部分)は、図2(a)、
(b)に示すように断面略円形であり、車両前後両方の
縁のうち一方の縁は上側部材2の第2フランジ25と下
側部材3の第2フランジ35とが重ね合わされ、他方の
縁は上側部材2の第3フランジ26と下側部材3の第3
フランジ36とが重ね合わされている。
【0027】また、この車両前号両方の縁のうち一方の
縁は上側部材2の第3フランジ26の端部に設けたピラ
ー取付部26aを介して運転席側ピラーに接続され、他
方の縁は下側部材3の第2フランジ35の端部に設けた
ピラー取付部35aを介して運転席側ピラーに接続され
る。
【0028】更に、この運転席側部分1aのうち車両前
側に広がる部分(即ち上側部材2の上側広域部22と下
側部材3の下側広域部32とにより形成された部分)
は、車両前側で運転席寄りの位置に、両ボルト挿通孔2
3,33が一致してブレーキペダルサポートマウント部
7が形成されている。このブレーキペダルサポートマウ
ント部7は、図6に示すように、ブレーキペダルBPを
回動自在に支持するブレーキペダルサポート107の後
端(車両後側の端部)にボルトナットにより締結されて
いる。
【0029】なお、ブレーキペダルサポート107は、
その前端(車両前側の端部)が車体のダッシュDにボル
トナットにより締結されている。そして、車両衝突時に
車体のダッシュDが車両後側に押された場合、ブレーキ
ペダルサポートマウント部7に連結されたブレーキペダ
ルサポート107が運転席側部分1aの下面、つまり下
側部材3の下側広域部32の車両後側に向かって下方に
傾斜する斜面に沿って滑り落ちるため、車両衝突時にブ
レーキペダルBPにより運転者が傷つけられるのを防止
できる。
【0030】更にまた、この運転席側部分1aには、ス
テアリングサポート部38が形成されている。このステ
アリングサポート部38に設けられた一対のナット38
a,38aには、図6に示すようにステアリングコラム
SCを支持するUバンド112がボルト締結されてい
る。
【0031】次に中間部材4について、図1、図2及び
図5に基づいて説明する。中間部材4は、鋼板をプレス
加工することにより略ブーメラン形状に成形したもので
あり、一端が車両前側に向かって延び、他端が車両の床
に向かって延びた形状を呈している。また、中間部材4
は、その周縁にフランジ41を備えている。
【0032】この中間部材4は、運転席側部分1aの助
手席側の端部と溶接されている。即ち、運転席側部分1
aの助手席側の端部は、上側部材2の第1フランジ24
と下側部材3の第1フランジ34とを有しており、この
フランジ24,34を介して中間部材4に溶接されてい
る。
【0033】この中間部材4は、略中央にバーリング穴
42を備えている。このバーリング穴42は、貫通穴の
周縁に運転席側から助手席側に向かってフランジを立て
た形状を呈している。そして、インパネリインホースメ
ント1の助手席側部分1bを成す小径パイプ5は、この
バーリング穴42にはめ込まれた状態で、バーリング穴
42の内壁つまりフランジ内壁にレーザ溶接されてい
る。この小径パイプ5は、助手席側の端部が一部扁平化
され、その扁平部分に助手席側ピラーと連結するための
ボルト挿通孔5aが設けられている。また、小径パイプ
5の運転席側には、インパネリインホースメント1と車
両の床(図示略)とを繋ぐフロアツウブレース6の上端
がボルトナットにより連結されている。
【0034】中間部材4の一端には、カウル連結部43
が設けられている。このカウル連結部43はボルト挿通
孔であり、図6に示すように車体のカウルCに取り付け
られたブラケットBKにボルト締結される。したがっ
て、中間部材4は従来のカウルツウブレースの役割を果
たす。
【0035】中間部材4の他端には、フロアツウブレー
ス6を補助的に支持するための補助支持部44が設けら
れている。この補助支持部44もボルト挿通孔であり、
フロアツウブレース6の側面に接した状態でフロアツウ
ブレース6にボルト締結されている。
【0036】以上詳述した本実施形態のインパネリイン
ホースメント1は、以下の作用効果を奏する。 本実施形態は、鋼板をプレス加工した上側部材2と下
側部材3とを一体化して運転席側部分1aを形成したも
のであるため、図7に示す従来例のように運転席側部分
として大径パイプ101を用いる場合に比べて、付属部
材をプレス加工により一体成形できるという利点があ
る。即ち、図7に示す従来例のように、ステアリングサ
ポート111を単独部材(別部材)として付属させる場
合には、ステアリングサポート111の位置決め等を行
ったうえで接合しなければならず煩雑であったが、本実
施形態ではステアリングサポート部38が下側部材3に
一体成形されているため、そのような煩雑な工程が不要
となる。
【0037】本実施形態では、上側部材2と下側部材
3とをもなか合わせしたとき、運転席側部分1aの車両
前側にブレーキペダルサポートマウント部7が形成され
るため、図7に示す従来例のようにブレーキペダルサポ
ートマウント106を単独部材(別部材)として付属さ
せる場合に比べて、組付工程が簡略化される。
【0038】本実施形態では、上側部材2と下側部材
3とがそれぞれ両縁に一体成形された第2フランジ2
5,35同士及び第3フランジ26,36同士を面接触
した状態でレーザ溶接されているため、確実に接合され
る。なお、レーザ溶接するためには合わせ面に隙間が生
じないように金型が設計されるため、溶接面を現物合わ
せしてチューニングする必要がない。
【0039】本実施形態では、一方のピラー取付部2
6aは上側部材2の第3フランジ26のみで構成され、
他方のピラー取付部35aは下側部材3の第2フランジ
35のみで構成されている。このため、各ピラー取付部
を第2フランジ同士又は第3フランジ同士を重ねて形成
する場合に比べて、軽量化が図られる。また、上側部材
2も下側部材3も運転席側ピラーに固定されるため、ど
ちらか一方の部材のみを運転席側ピラーに固定する場合
に比べて、強度・剛性上好ましい。
【0040】本実施形態では、従来のカウルツウブレ
ースの役割を果たす中間部材4にバーリング穴42を設
け、このバーリング穴42に助手席側部分1bを成す小
径パイプ5をはめ込む構造のため、運転席側部分1aと
助手席側部分1bとを容易且つ確実に連結できる。
【0041】本実施形態では、中間部材4がフロアツ
ウブレース6の側面に締結されており、フロアツウブレ
ース6を補助的に支持しているため、インパネリインホ
ースメント1の剛性・強度が増し、振動レベルが低減さ
れる。 本実施形態では、中間部材4によりフロアツウブレー
ス6を補助的に支持する構造のため、図7に示す従来例
のパイプ板厚あるいは鋼板板厚に比べて薄い鋼板で同等
の強度・剛性が得られる。したがって、軽量化が図られ
る。
【0042】なお、本発明の実施の形態は、上記実施形
態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲
に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもな
い。例えば、中間部材4につき、車両の床に向かって延
びず車両前側のみに向かって延びる形状とし、フロアツ
ウブレース6を補助的に支持しないように構成してもよ
い。この場合、少なくとも上記実施形態の〜の作用
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態のインパネリインホースメントの
全体斜視図である。
【図2】 図1の各種断面図であり、(a)はA−A断
面図、(b)はB−B断面図、(c)はC−C断面図、
(d)はD−D断面図である。
【図3】 上側部材の斜視図である。
【図4】 下側部材の斜視図である。
【図5】 中間部材の斜視図である。
【図6】 本実施形態のインパネリインホースメントを
車体に取り付けたときの概略断面図である。
【図7】 従来例のインパネリインホースメントの説明
図である。
【符号の説明】 1・・・インパネリインホースメント、1a・・・運転
席側部分、1b・・・助手席側部分、2・・・上側部
材、3・・・下側部材、4・・・中間部材、5・・・小
径パイプ、6・・・フロアツウブレース、7・・・ブレ
ーキペダルサポートマウント部、21・・・上側長尺
部、22・・・上側広域部、23・・・ボルト挿通孔、
24・・・第1フランジ、25・・・第2フランジ、2
6・・・第3フランジ、26a・・・ピラー取付部、3
1・・・下側長尺部、32・・・下側広域部、33・・
・ボルト挿通孔、34・・・第1フランジ、35・・・
第2フランジ、35a・・・ピラー取付部、36・・・
第3フランジ、38・・・ステアリングサポート部、4
1・・・フランジ、42・・・バーリング穴、43・・
・カウル連結部、44・・・補助支持部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の運転席側ピラーから助手席側ピラ
    ーまで架設されるインパネリインホースメントにおい
    て、 運転席側部分は、鋼板をプレス加工することによりステ
    アリングサポート部が一体成形された下側部材と、鋼板
    をプレス加工することにより得られた上側部材とをもな
    か合わせすることにより形成されていることを特徴とす
    るインパネリインホースメント。
  2. 【請求項2】 前記運転席側部分の車両前側には、ブレ
    ーキペダルを回動自在に支持するブレーキペダルサポー
    トと連結するためのブレーキペダルサポートマウント部
    が形成されていることを特徴とする請求項1記載のイン
    パネリインホースメント。
  3. 【請求項3】 前記上側部材と前記下側部材は、それぞ
    れ両縁に一体成形されたフランジを面接触した状態でレ
    ーザ溶接されていることを特徴とする請求項1又は2記
    載のインパネリインホースメント。
  4. 【請求項4】 前記運転席側部分は、両縁のうち一方の
    縁については前記上側部材のフランジが前記運転席側ピ
    ラーに接続され、他方の縁については前記下側部材のフ
    ランジが前記運転席側ピラーに接続されることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載のインパネリインホ
    ースメント。
  5. 【請求項5】 前記運転席部分の助手席側の端面を覆う
    ように形成された中間部材を備え、 前記中間部材は、 車両前側にて車体に連結するための車体連結部と、 助手席側部分を成す小径パイプの運転席側の端部がはめ
    込まれるバーリング穴とを備えたことを特徴とする請求
    項1〜4のいずれかに記載のインパネリインホースメン
    ト。
  6. 【請求項6】 車両の運転席側ピラーから助手席側ピラ
    ーまで架設され、フロアツウブレースにより車両の床に
    連結されるインパネリインホースメントにおいて、 前記中間部材は、前記フロアツウブレースをその側面に
    て補助的に支持することを特徴とする請求項5記載のイ
    ンパネリインホースメント。
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