JPH0431965Y2 - - Google Patents

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JPH0431965Y2
JPH0431965Y2 JP10684385U JP10684385U JPH0431965Y2 JP H0431965 Y2 JPH0431965 Y2 JP H0431965Y2 JP 10684385 U JP10684385 U JP 10684385U JP 10684385 U JP10684385 U JP 10684385U JP H0431965 Y2 JPH0431965 Y2 JP H0431965Y2
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hinge
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hinge bracket
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は自動車のフードヒンジの取付構造に関
するものである。
[従来の技術] 第5図に示すように、乗用車におけるエンジン
ルームを閉鎖するフード2は、一般にこの後縁部
が車体のダツシユパネルに左右1対のヒンジ(符
号3で示される部位)をもつて支持されている。
このようなヒンジの構造については、例えば実開
昭56−172475号公報に開示されるように、ばねの
力を受けて軽い操作力でフードを引き上げること
ができるようになつている。
このヒンジは例えば実開昭52−151513号公報に
開示されるように、フロントピラーに接続するヒ
ンジピラーの前壁および外側壁の一部を上方へ延
長し、このヒンジピラーの延長部の上端と、フロ
ントピラーの前面と、カウルサイドパネルの後壁
上部とで囲まれる開口を水平な補強パネルで塞い
で、この補強パネルにヒンジを取り付けているも
のがある。しかし、これは構造がかなり複雑であ
り、構成部品の点数や溶接個所もかなり多くな
り、かつ作業上困難な部分がある。
そこで、第6図に示すように、ダツシユパネル
31の前後傾斜板部31aにL形に折曲げられた
ヒンジブラケツト34の下部フランジ34aを重
合せ結合し、この垂直壁部の上部フランジ34b
とワイパブラケツト38とを一体的に結合し、前
記垂直壁部にフード支持リンク39を支持してい
る。
ワイパブラケツト38は断面逆L形に折り曲げ
られた板材からなり、このフランジ38a,38
bをダツシユパネル31の傾斜板部31aにスポ
ツト溶接される一方、フランジ38cをヒンジブ
ラケツト34のフランジ34bに重ね合せてガス
溶接される。ワイパブラケツト38の上面にワイ
パヘツド37が支持される。
なお、ダツシユパネル31の水平板部31bを
備える前端部に、前後に傾斜する板部32bを備
える延長パネル32のフランジ32aが重ね合せ
られ、かつスポツト溶接される。そして、ダツシ
ユパネル31の側縁部に形成したフランジ31e
と、延長パネル32の側縁部に設けたフランジ3
2dとは、フエンダスカート33にスポツト溶接
される。
この従来技術では、ワイパブラケツト38とヒ
ンジブラケツト34とを閉断面形にダツシユパネ
ル31に溶接するだけであるから、部品点数も溶
接箇所も少なくなる。しかし、ヒンジブラケツト
34およびワイパブラケツト38は個別にダツシ
ユパネル31にスポツト溶接できるが、両者の水
平重合せ結合部はスポツト溶接ガンを挿入し得な
いので、ガス溶接による他はなく、これが作業能
率の障害となつている。また、ヒンジブラケツト
34はダツシユパネル31に固定されるだけであ
るので、その結合剛性特に前後方向の外力に対す
る剛性は充分なものとは言えず、車両の前後衝突
によりフードが後退すると、これがダツシユパネ
ル31を変形させ、併せてワイパの取付状態にも
狂いが生じる。
[考案が解決しようとする問題点] 本考案の目的は上述の問題に鑑み、作業能率の
大幅な向上に役立ち、しかもダツシユパネルだけ
でなくフエンダスカートと3点で支持することに
より、剛性強度を大幅に向上し得るフードヒンジ
の取付構造を提供することにある。
[問題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案の構成はダ
ツシユ板の傾斜板部とダツシユ板の前縁に結合し
た延長板との間に断面L形のヒンジブラケツトの
両端部を結合し、ヒンジブラケツトの垂直壁部と
フエンダスカートとの間に断面クランク形の補強
板を結合し、ヒンジブラケツトの垂直壁部にフー
ドヒンジを支持したものである。
[作用] リンク14,16を介してフード2を支持する
垂直壁部25,19が、ダツシユパネル31と延
長パネル32とを跨ぐように前後方向に延びる断
面L形のヒンジブラケツト5と、一側縁がフエン
ダスカート41に結合される断面クランク形の補
強パネル6との結合部で構成されるので、ヒンジ
ブラケツト5は単にダツシユパネル31に固定さ
れるだけでなく、この側縁部をフエンダスカート
41に支持されることとなり、結局3点で車体に
支持されるので、その結合強度が大幅に向上さ
れ、車両の前面衝突によりフード2が後方へ押さ
れても、この外力は断面L形のヒンジブラケツト
5と断面クランク形の補強パネル6との結合部か
らフエンダスカート41とダツシユパネル31と
で支持され、特に前後方向に延びる垂直壁面を備
えるフエンダスカート41がダツシユパネル31
の後方変形に対して抗力を発揮する。
[考案の実施例] 本考案を実施例に基づいて説明する。第1,2
図に示すように、本考案によるフードヒンジの取
付構造は、ダツシユパネルに結合されるヒンジブ
ラケツト5と、ヒンジブラケツト5とフエンダス
カートとの間に結合される補強パネル6と、ヒン
ジブラケツト5にリンク14,16を介して連結
されるブラケツト4とから構成され、このブラケ
ツト4にフードが支持されるようになつている。
第2図に示すように、ヒンジブラケツト5は中
央部分に前後に延びる隆起したリツジ23aを一
体に形成した水平板部23を備えており、この後
端側は斜め上方へ傾斜した板部24と連なり、ま
た前端部は山型に隆起した板部22を経て前方に
水平に突出する板部21と連なる。さらに、板部
23と22の側縁を垂直に折り曲げて前後1対の
穴26a,15aを有する垂直壁部25が一体に
形成される。
補強パネル6は前方からみて断面クランク形を
なし、水平な板部17の一側縁を下方へ折り曲げ
てフエンダスカートに結合されるフランジ18
が、他側縁を上方へ折り曲げてヒンジブラケツト
5の垂直壁部25に重合せ結合される垂直壁部1
9が形成される。この垂直壁部19に穴26a,
15aと合致する穴26bとピン15を挿通する
穴(符号なし)が備えられ、このピン15により
リンク16の基端が支持される。また、穴26
b,26aおよびリンク14の穴26cにピン2
6(第1図)を挿通して垂直壁部25にリンク1
4の基端が支持される。各リンク16,14の先
端にはそれぞれ穴35b,36cが備えられる。
ブラケツト4は中央に傾斜した板部12が備え
られ、この後方には水平な板部13が、前方には
水平な板部10がそれぞれ一体に形成され、この
水平な板部10にフードをボルトなどにより支持
するための穴7が備えられる。ブラケツト4を補
強すうために側縁部には垂直壁部9が一体に形成
され、これに1対の穴36d,35dが設けられ
る。そして、穴36dとリンク14の穴36cに
ピン36を挿通し、また穴35dとリンク16の
穴35bにピン35を挿通することにより、ブラ
ケツト4がリンク14,16を介してヒンジブラ
ケツト5に支持される。
第1,2図に示すヒンジは車両の左側のものを
示すもので、右側にもこれと対称のフードヒンジ
の取付構造が備えられ、長さの異なるリンク1
4,15のピン26,15を中心とする回動によ
り、別の開閉案内手段を介してフードが後縁部を
支点として前縁部が引き上げられるようになつて
いる。しかし、このような構成の詳細について
は、本考案の要旨には直接関係しないので説明を
省略する。
上述のように組合せ構成されるフードヒンジの
取付構造は、第3,4図に示すように、フエンダ
パネル31、延長パネル32およびフエンダスカ
ート41に3点で支持される。ダツシユパネル3
1はこの傾斜板部31aの上端部に形成したフラ
ンジ31dに補強パネル45が重合せ結合され、
これに接着剤46をもつてフロントガラス47が
結合される。ダツシユパネル31の前端部はフラ
ンジ31cの上に延長パネル32のフランジ32
aを重合せ結合される。このようにして、側方か
らみてダツシユパネル31と延長パネル32とは
ほぼ溝形の空間を形成し、これを塞ぐようにヒン
ジブラケツト5の板部24がダツシユパネル31
の傾斜板部31aに重ね合せてスポツト溶接され
るとともに、前端側板部21が延長パネル32の
フランジ32cに重ね合せてスポツト溶接され
る。
第4図に示すように、ヒンジブラケツト5の垂
直壁部25に補強パネル6の垂直壁部19が重合
せ結合される一方、フランジ18はフエンダスカ
ート41に重ね合せてスポツト溶接される。この
フエンダスカート41の上端縁は水平に折り曲げ
られてフランジ41aが構成され、補強パネル6
の水平板部17とスポツト溶接されるとともに、
さらにフエンダスカート41の補強パネル42の
水平なフランジ42aと重合せスポツト溶接され
る。フランジ42aの上側にフエンダパネル43
の上縁部が結合される。
ヒンジブラケツト5の垂直壁部25と補強パネ
ル6の垂直壁部19との重合せ溶接部にリンク1
4,16の基端が支持され、これらの先端にブラ
ケツト4が連結され、このブラケツト4の延長部
にフード2が支持されるのは前述したとおりであ
る。
なお、図示してないが、ヒンジブラケツト5は
この水平板部23にワイパヘツドを取り付けるよ
うに構成することができる。
本考案は上述のように、フード2の支持部詳し
くはリンク14,16を支持する垂直壁部25,
19が、ダツシユパネル31と延長パネル32と
を跨ぐように前後方向に延びる断面L形のヒンジ
ブラケツト5と、一側縁がフエンダスカート41
に結合される断面クランク形の補強パネル6との
結合部で構成されるので、ヒンジブラケツト5は
単にダツシユパネル31に固定されるだけでな
く、この側縁部をフエンダスカート41に支持さ
れることとなる。結局3点で車体に支持されるの
で、従来例に比べてその結合部の強度が大幅に向
上され、特に車両の前面衝突によりフード2が後
方へ押されても、この外力は断面L形のヒンジブ
ラケツト5と断面クランク形の補強パネル6との
結合部からフエンダスカート41とダツシユパネ
ル31とで支持され、特にフエンダスカート41
が前後方向に延びる垂直な壁面を備えているの
で、ダツシユパネル31の後方変形に対する抗力
を発揮する。
要するに、単にヒンジブラケツト5をフエンダ
パネル31と延長パネル32との間に側方断面が
閉断面となすように取り付けただけでは、前後方
向の外力に対してこの閉断面が容易に変形してし
まうのであるが、補強パネル6をヒンジブラケツ
ト5とフエンダスカート41の間に結合したこと
により、前後方向の外力に対する強度が大幅に向
上される。そして、ヒンジブラケツト5および補
強パネル6は全てスポツト溶接により結合するこ
とができる。
[考案の効果] 本考案は、上述のように、ダツシユ板の傾斜板部
とダツシユ板の前縁に結合した延長板との間に断
面L形のヒンジブラケツトの両端部を結合し、ヒ
ンジブラケツトの垂直壁部とフエンダスカートと
の間に断面クランク形の補強板を結合し、ヒンジ
ブラケツトの垂直壁部にフードヒンジを支持した
ものであるから、全ての結合がスポツト溶接によ
り達せられ、作業能率が大幅に向上される。
また、ヒンジブラケツトと補強板がダツシユ
板、延長板およびフエンダスカートの3点で支持
されるので、結合剛性が非常に向上され、前面衝
突に対するフードヒンジ取付部の変形が抑られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るフードヒンジの斜視図、
第2図は同フードヒンジを分解して示す斜視図、
第3図は同フードヒンジの取付構造を示す側面断
面図、第4図は同正面断面図、第5図は本考案が
適用される車両の部位を示す斜視図、第6図は従
来のフードヒンジの取付構造を示す斜視図であ
る。 4……ブラケツト、5……ヒンジブラケツト、
6……補強パネル、19,25……垂直壁部、4
1……フエンダスカート、43……フエンダパネ
ル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ダツシユ板の傾斜板部とダツシユ板の前縁に結
    合した延長板との間に断面L形のヒンジブラケツ
    トの両端部を結合し、ヒンジブラケツトの垂直壁
    部とフエンダスカートとの間に断面クランク形の
    補強板を結合し、ヒンジブラケツトの垂直壁部に
    フードヒンジを支持したことを特徴とするフード
    ヒンジの取付構造。
JP10684385U 1985-07-15 1985-07-15 Expired JPH0431965Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP10684385U JPH0431965Y2 (ja) 1985-07-15 1985-07-15

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10684385U JPH0431965Y2 (ja) 1985-07-15 1985-07-15

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JPS6216670U JPS6216670U (ja) 1987-01-31
JPH0431965Y2 true JPH0431965Y2 (ja) 1992-07-31

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