JP3498484B2 - 自動車の車体前部構造 - Google Patents

自動車の車体前部構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車の車体前部構
造、とりわけ、フロントピラーとフードリッジレインフ
ォースとの接合部周りの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のフロントピラーとフードリ
ッジレインフォースとの接合部周りの構造を示すもの
で、20はピラーアウタ21と図外のピラーインナとで
閉断面に形成したフロントピラーを示し、このフロント
ピラー20のウエスト部P・Wに図外のフードリッジパ
ネルを補強するフードリッジレインフォース22と、フ
ロントウエスト部の車幅方向骨格部材のカウルボックス
23とを集合して結合してある。
【0003】具体的には、フードリッジレインフォース
22はその側壁24の後端末部をフロントピラー20の
ウエスト部P・Wの部分でピラーアウタ21の側壁21
Aに重合して接合し、上壁25の後端末部に延設した舌
片25bをピラーアウタ21の前壁21Bの後傾したア
ッパ部21bに重合して接合してある。
【0004】カウルボックス23は図外のダッシュアッ
パパネル,カウルフロントパネルとカウルトップパネル
28およびカウルサイドパネル29とでボックス状に構
成され、フロントピラー20の前側フランジ20Fのロ
ア部20FLとアッパ部20FUに重合すると共に図外
のダッシュサイドパネル上に重合して接合してある。
【0005】また、カウルサイドパネル29の上端部に
側方に延出して形成された接続片31は、その側縁に立
上がり形成したフランジ31aと、フードリッジレイン
フォース22の上壁25の側縁に立上がり形成したフラ
ンジ25aとを重合して接合すると共に、該接続片31
の後端末部に形成した舌片31bをピラーアウタ21の
前壁21Bの後傾したアッパ部21bに重合して接合し
てある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】フロントピラー20の
前側フランジ20Fやダッシュサイドパネルの部分では
カウルボックス23を接合安定性に優れたスポット溶接
によって容易に接合するとができるが、該フロントピラ
ー20は予めピラーアウタ21とピラーインナとで閉断
面に構成されているため、ピラーアウタ21の側壁21
Aおよび前壁21Bの部分ではスポット溶接が不可能な
ため、フードリッジレインフォース22の後端末部およ
び舌片25b,31bをアーク溶接によって該ピラーア
ウタ21の側壁21Aや前壁21Bのアッパ部21bに
接合しなければならず、接合作業が多岐に亘ってしまう
ばかりでなく、アーク溶接の場合接合状態をチェックし
にくいため作業工数をかけざるを得ず、コスト上不利と
なってしまうことは否めない。
【0007】また、このようにフードリッジレインフォ
ース22および舌片25b,31bをピラーアウタ21
にアーク溶接によって接合した場合、車両の前面衝突時
にはアーク溶接部分に衝突加重が剪断方向に作用するの
で接合強度を十分に確保できるのであるが、車体に捩れ
荷重が作用するとこの捩れ荷重が前記アーク溶接部分に
剥離方向に作用して強度的に不利となってしまうことか
ら、アーク溶接を入念に行う必要があって益々作業性が
悪くなってしまう。
【0008】そこで、本発明はフードリッジレインフォ
ースをフロントピラーに対してスポット溶接により接合
することができて、接合作業性を改善できると共に接合
強度を高めることができる自動車の車体前部構造を提供
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1にあっては、フ
ロントピラーのウエスト部に前方へ張り出すブラケット
をスポット溶接により接合配置して、該ブラケットの張
り出し部にフードリッジレインフォースの後端末部を重
合してスポット溶接により接合する一方、カウルボック
スにおけるダッシュアッパパネルの側部を、フロントピ
ラーのピラーアウタに接合されるダッシュサイドパネル
の上縁フランジとフロントピラーの前側フランジのロア
部上に重合すると共に、カウルボックスの後縁フランジ
をフロントピラーの前側フランジのアッパ部に重合し
て、それぞれスポット溶接により接合したことを特徴と
している。
【0010】請求項2にあっては、請求項1に記載のフ
ードリッジレインフォースの後端部に、該フードリッジ
レインフォースの後端末部とブラケットの張り出し部と
のスポット溶接作業用の作業孔を形成したことを特徴と
している。
【0011】請求項3にあっては、請求項1,2に記載
のブラケットをフードリッジレインフォースの後端末部
を接合する側壁と、該側壁に連設した上壁とで逆L字状
断面に形成し、カウルボックスの上壁側部のカウルサイ
ドパネルよりも側方に延出してフードリッジレインフォ
ースに接合される接続片の後端末部を、前記ブラケット
の上壁の張り出し部上に重合してスポット溶接により接
合したことを特徴としている。
【0012】
【発明の効果】請求項1によれば、フードリッジレイン
フォースの後端末部をフロントピラーの前方に張り出し
たブラケットにスポット溶接によって接合できるため、
接合作業を容易に行え、しかも、該ブラケットはピラー
アウタにスポット溶接によって接合してピラーアウタに
サブアセンブリすることができるため、該フードリッジ
レインフォースとフロントピラーとの結合部分を接合安
定性に優れたスポット溶接で固めることができて結合剛
性を一段と高めることができる。
【0013】請求項2によれば、請求項1の効果に加え
て、作業孔を介してフードリッジレインフォースとブラ
ケットとの溶接作業をより一層容易に行うことができる
と共に、該作業孔によって車両の前面衝突時におけるフ
ードリッジレインフォースの潰れ変形ストロークを拡大
して衝突エネルギー吸収量を増大することができて、フ
ロントピラーの車室側への後退変形を回避することがで
き、安全性を一段と向上することができる。
【0014】請求項3によれば、請求項1,2の効果に
加えて、カウルボックス上壁側部の接続片とフロントピ
ラーとの接合をスポット溶接によって行えるから接合作
業を容易に行えると共に、フロントピラーとカウルボッ
クスおよびフードリッジレインフォースとの結合部分を
全体的にスポット溶接によって固めることができるか
ら、車体の捩れ変形モードの節となる該フロントピラー
とカウルボックスおよびフードリッジレインフォースの
集合部分の剛性を一段と高められて、車体フロント部の
全体的な剛性を高めることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
と共に詳述する。
【0016】図1〜3において、1はピラーアウタ2と
ピラーインナ3とで閉断面に形成したフロントピラーを
示し、該フロントピラー1のウエスト部P・Wには前方
へ張り出すブラケット4を接合配置してある。
【0017】このブラケット4はピラーアウタ2とピラ
ーインナ3とを接合する前に、予め該ピラーアウタ2に
接合され、本実施形態にあっては該ブラケット4を側壁
5と上壁6とで逆L字状断面に形成してあり、側壁5を
ピラーアウタ2の側壁2Aに重合してスポット溶接によ
って接合すると共に、上壁6をピラーアウタ2の前壁2
Bの後傾したアッパ部2bに重合してスポット溶接によ
って接合してある。
【0018】フードリッジレインフォース7は側壁8と
上壁9とで逆L字状断面に形成してあって、上壁9には
フランジ10を立上がり形成してある。
【0019】このフードリッジレインフォース7はその
後端末部をブラケット4の張り出し部4Aに重合して、
具体的にはフードリッジレインフォース7の側壁8の後
端末部をブラケット4の張り出し部4Aの側壁5に重合
すると共に、フードリッジレインフォース7の上壁9の
後端末部をブラケット4の張り出し部4Aの上壁6に重
合して、それぞれスポット溶接によって接合してある。
【0020】このフードリッジパネル7の側壁8の後端
部には、ブラケット4の張り出し部4Aとのスポット溶
接作業を容易にするため、図外のスポットガンを挿入す
るための作業孔11を形成してある。
【0021】12はカウルボックスを示し、ダッシュア
ッパパネル13,カウルフロントパネル14,カウルト
ップパネル15,カウルサイドパネル16によってボッ
クス状に形成してあり、ダッシュアッパパネル13の側
部をピラーアウタ2に接合されるダッシュサイドパネル
17の上縁フランジ17aとフロントピラー1の前側フ
ランジ1Fのロア部1FL上に重合すると共に、カウル
ボックス12の後縁フランジ12aを該フロントピラー
1の前側フランジ1Fのアッパ部1FUに重合してそれ
ぞれスポット溶接によって接合してある。
【0022】また、カウルサイドパネル16の上側部に
側方に延出して形成された接続片18は、その側縁に立
上がり形成したフランジ19を前記フードリッジレイン
フォース7の上壁9のフランジ10に重合してスポット
溶接によって接合してあると共に、該接続片18の後端
末部を前記ブラケット4の張り出し部4Aの上壁6上に
重合してスポット溶接によって接合してある。
【0023】以上の実施形態の構造によれば、フードリ
ッジレインフォース7の側壁8および上壁9の後端末部
を、フロントピラー1のピラーアウタ2の前方に張り出
したブラケット4の張り出し部4Aの側壁5と上壁6に
それぞれ重合して、該フードリッジレインフォース7の
作業孔11から図外のスポットガンを挿入してスポット
溶接によって接合できるため、フードリッジレインフォ
ース7とフロントピラー1との接合作業を容易に行うこ
とができると共に、品質管理を徹底することができて品
質感を一段と向上することができる。
【0024】また、ブラケット4はピラーアウタ2にス
ポット溶接によって接合して該ピラーアウタ2にサブア
センブリすることができるため、該フードリッジレイン
フォース7とフロントピラー1との結合部分を接合安定
性に優れたスポット溶接で固めることができて結合剛性
を一段と高めることができる。
【0025】特にこの実施形態では、カウルボックス1
2の上壁側部の接続片18の後端末部も前記ブラケット
4の張り出し部4Aの上壁6上に重合してスポット溶接
によって接合して、該接続片18とフロントピラー1と
の接合作業を容易に行えると共に、フロントピラー1と
カウルボックス12およびフードリッジレインフォース
7とが集合した結合部分を全体的にスポット溶接によっ
て固めることができるから、車体の捩れ変形モードの節
となる該フロントピラー1とカウルボックス12および
フードリッジレインフォース7の集合部分の剛性を一段
と高められて、車体フロント部の全体的な剛性を高める
ことができる。
【0026】更に、このようにフードリッジレインフォ
ース7とフロントピラー1との結合剛性を高めた場合、
車両の全面衝突時にフロントピラー1の荷重負担が大き
くなって、該フロントピラー1が後退変形する傾向とな
るが、フードリッジレインフォース7の後端部にはスポ
ット溶接作業用の作業孔11を形成してあるから、この
作業孔11によってフードリッジレインフォース7の潰
れ変形ストロークを拡大して衝突エネルギー吸収量を増
大することができ、従って、フロントピラー1の車室側
への後退変形を回避することができて安全性を一段と向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す分解斜視図。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】図1のB−B線に沿う断面図。
【図4】従来の構造を示す分解斜視図。
【符号の説明】
1 フロントピラー 4 ブラケット 4A 張り出し部 5 ブラケットの側壁 6 ブラケットの上壁 7 フードリッジレインフォース 11 作業孔 12 カウルボックス 18 接続片 P・W フロントピラーのウエスト部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/08 B62D 25/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントピラーのウエスト部に前方へ張
    り出すブラケットをスポット溶接により接合配置して、
    該ブラケットの張り出し部にフードリッジレインフォー
    スの後端末部を重合してスポット溶接により接合する一
    方、カウルボックスにおけるダッシュアッパパネルの側
    部を、フロントピラーのピラーアウタに接合されるダッ
    シュサイドパネルの上縁フランジとフロントピラーの前
    側フランジのロア部上に重合すると共に、カウルボック
    スの後縁フランジをフロントピラーの前側フランジのア
    ッパ部に重合して、それぞれスポット溶接により接合
    たことを特徴とする自動車の車体前部構造。
  2. 【請求項2】 フードリッジレインフォースの後端部
    に、該フードリッジレインフォースの後端末部とブラケ
    ットの張り出し部とのスポット溶接作業用の作業孔を形
    成したことを特徴とする請求項1記載の自動車の車体前
    部構造。
  3. 【請求項3】 ブラケットをフードリッジレインフォー
    スの後端末部を接合する側壁と、該側壁に連設した上壁
    とで逆L字状断面に形成し、カウルボックスの上壁側部
    のカウルサイドパネルよりも側方に延出してフードリッ
    ジレインフォースに接合される接続片の後端末部を、前
    記ブラケットの上壁の張り出し部上に重合してスポット
    溶接により接合したことを特徴とする請求項1,2記載
    の自動車の車体前部構造。
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JP2010137625A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Kanto Auto Works Ltd 車体のカウル構造
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