JP3791049B2 - 自動車のピラーとサイドシルとの接続部構造 - Google Patents

自動車のピラーとサイドシルとの接続部構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車のピラーとサイドシルとの接続部構造に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
自動車のセンターピラーとサイドシルとの結合部の強度,剛性を高める目的で、これらセンターピラーとサイドシルとの閉断面内には、ピラーアウタの内面に上下方向に沿うピラー部と、該ピラー部の下端部に一体成形されてシルアウタの内面に前後方向に沿うシル部とで逆T字状に形成したレインフォースを配置して、該レインフォースをピラーアウタとピラーインナの接合フランジ間、およびシルアウタとシルインナの接合フランジ間に挾んで接合固定するようにしてある。
このレインフォースはピラーアウタおよびシルアウタとはそれらの表面に接合痕が生じることから面同志の接合関係はなく、離間状態でこれらピラーアウタ,シルアウタの裏面に沿って配設されているだけであり、このため、車両の側面衝突時にセンターピラーの中間部分が衝突入力によって車室側に倒れ変形すると、サイドシルに上方への引張り力が作用してレインフォースを配設してあるにも拘らずサイドシルの断面形状が上方へ延ばされるようになって該サイドシルが車外側へ捩れ変形し、センターピラーの車室側への倒れ変形の抑制効果を十分に発揮できなくなる可能性がある。
【0003】
そこで、本発明は車両の側面衝突時におけるピラーの車室側への倒れ変形に対して大きな抗力が得られて、ピラーの車室側への倒れ変形を抑制することができる自動車のピラーとサイドシルとの接続部構造を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1にあっては、ピラーアウタとピラーインナとで閉断面に形成したピラーと、シルアウタとシルインナとで閉断面に形成したサイドシルとを結合した接続部分の閉断面内に、ピラーアウタの断面形状と略同一形状に形成されて該ピラーアウタの裏面に嵌合して上下方向に延在するピラー部と、該ピラー部の下端部にシルアウタの断面形状と略同一形状に膨出成形されて該シルアウタの裏面に嵌合して前後方向に延在するシル部とからなるレインフォースを、その周縁フランジをピラーアウタとピラーインナの前後縁の接合フランジ間、およびシルアウタとシルインナの上下縁の接合フランジ間にそれぞれ挟んで接合して配置した構造であって、前記レインフォースのピラー部とシル部との連設部分を下端に亘ってピラー部の側壁と同一面に平坦に形成し、該平坦部の背面の前後側部とシルインナとに跨って、これら平坦部とシルインナとの間の閉断面を前後方向に隔成するブレースを接合配置したことを特徴としている。
【0005】
請求項2にあっては、請求項1に記載のピラーインナの下側部にサイドシルの閉断面内に延出する延設部を形成し、該延設部の前後両端部にブレースを一体成形したことを特徴としている。
【0006】
【発明の効果】
請求項1によれば、レインフォースの下端部の平坦部がピラー部の側壁と一直線となってサイドシルの閉断面内に上下方向に縦走し、該サイドシルの閉断面を左右に分割する前後方向のリブ壁として存在すると共に、該平坦部の背面の前後両側部とシルインナとがブレースによって結合され、これらブレースが平坦部とシルインナとの間の閉断面を前後方向に隔成する車幅方向のリブ壁として存在するから、車両の側面衝突時にピラーの中間部分が車室側へ倒れ変形した場合にこのピラーの倒れ変形に伴ってサイドシルに上方へ伸び方向の引張り力が作用しても、これら平坦部とブレースとが突張り材となってサイドシルの前記伸び方向への潰れ変形を防止して、該サイドシルの車外側への捩れ変形を確実に阻止することができ、従って、ピラーの車室側への倒れ変形を可及的に小さく抑えることができて安全性を一段と高めることができる。
【0007】
請求項2によれば、請求項1の効果に加えて、ピラーインナ下端の延設部がサイドシルの閉断面内に上下方向に縦走して補強材として機能するため、サイドシルの剛性を更に高めることができることは勿論、ブレースをこの延設部に一体成形してあるため接合時におけるブレースの位置合わせが容易で、接合作業性を向上することができてコストダウンに寄与することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
【0009】
図1〜5において、1はピラーとしてのセンターピラーを示し、該センターピラー1はピラーアウタ2とピラーインナ3とをそれらの前後縁の接合フランジ2a,3aを重合してスポット溶接により接合して閉断面に形成してある。
【0010】
4はシルアウタ5とシルインナ6とからなるサイドシルを示し、シルアウタ5およびシルインナ6の上下縁の接合フランジ5a,6aを重合してスポット溶接により接合して閉断面に形成してあって、前記センターピラー1の下端部をこのサイドシル6の上面に突合わせて結合してある。
【0011】
具体的には、前記ピラーアウタ2はその下端の前後方向に末広がり状に形成した基部2Aをシルアウタ5の上面に外嵌して予めスポット溶接により接合して、サブアッセンブリしてある一方、ピラーインナ3はその下端の前後方向に末広がり状に形成した基部3Aをシルインナ6上側の溶接フランジ6aの内面に重合して予めスポット溶接により接合してサブアッセンブリしてあって、ピラーアウタ2とシルアウタ5とのアッセンブリと、ピラーインナ3とシルインナ6とのアッセンブリとを車幅方向に向き合わせて重合し、前述のように接合フランジ2a,3aおよび5a,6aをスポット溶接により接合してセンターピラー1とサイドシル4とを一体に結合するようにしてある。
【0012】
7は前記センターピラー1とサイドシル4とを結合した接続部分の閉断面内に配設したレインフォースを示す。
【0013】
このレインフォース7はピラーアウタ2の断面形状と略同一形状に形成されて該ピラーアウタ2の裏面に嵌合して上下方向に延在するピラー部8と、該ピラー部8の下端部にシルアウタ5の断面形状と略同一形状に膨出成形されてシルアウタ5の内面に嵌合して前後方向に延在するシル部9とで逆T字状に形成してあり、上下の周縁フランジ7aをセンターピラー1およびサイドシル4の接合フランジ2a,5aと、3a,6aとの間に挾んでスポット溶接により一体に接合するようにしてある。
【0014】
このレインフォース7のピラー部8とシル部9との連設部分は、その下端に亘ってピラー部8の側壁8aと同一面に平坦に形成した平坦部10としてある。
【0015】
そして、この平坦部10の背面の前後側部とシルインナ6とに跨って、これら平坦部10とシルインナ6との間の閉断面を前後方向に隔成するブレース11,11を接合配置してある。
【0016】
ブレース11は前記平坦部10とシルインナ6との間の閉断面形状に合わせて形成してあって、前側に配置されるブレース11は周縁フランジ11aを前方へ向けて曲折成形すると共に上縁側のフランジ端を上方へ向けて曲折成形してある一方、後側に配置されるブレース11は周縁フランジ11aを後方へ向けて曲折成形すると共に上縁側のフランジ端を上方へ向けて曲折成形してある。
【0017】
これらブレース11,11は何れも周縁フランジ11aの上縁側の端末を前記平坦部10面に重合すると共に、周縁フランジ11aの下縁側を平坦部10の下端の曲折縁上に重合してそれぞれスポット溶接により接合してレインフォース7にサブアッセンブリしてあり、センターピラー1とサイドシル4の組付け後にシルインナ6に設けた作業孔12を通して、ブレース11の周縁フランジ11aの側縁側をシルインナ6面にスポット溶接によって接合してある。
【0018】
以上の実施形態の構造によれば、レインフォース7の平坦部10が該レインフォース7のピラー部8の側壁8aと一直線となってサイドシル4の閉断面内に上下方向に縦走し、該サイドシル4の閉断面を左右に分割する前後方向のリブ壁として存在すると共に、該平坦部10の背面の前後両側部とシルインナ6とがブレース11,11によって結合され、これらブレース11,11が平坦部10とシルインナ6との間の閉断面を前後方向に隔成する車幅方向のリブ壁として存在しているため、車両の側面衝突時にセンターピラー1の中間部分が車室側に倒れ変形した場合に、このセンターピラー1の倒れ変形に伴ってサイドシル4に上方へ伸び方向の引張り力が作用しても、これら平坦部10とブレース11,11とが突張り材となってサイドシル4の前記伸び方向の潰れ変形を防止して、該サイドシル4が車外側へ捩れ変形するのを確実に阻止することができ、従って、センターピラー1の車室側への倒れ変形を可及的に小さく抑えることができて安全性を一段と高めることができる。
【0019】
前記実施形態ではブレース11,11を別部品として構成しているが、図6に示すようにセンターピラー1のピラーインナ3の基部3Aに、サイドシル4の閉断面内に延出する延設部13を形成しこの延設部13の前後両端部にブレース11A,11Aを曲折成形するようにしてもよい。
【0020】
この実施形態の場合、ピラーインナ6の下端の延設部13がサイドシル4の閉断面内に上下方向に縦走して補強材として機能するため、サイドシル4のセンターピラー1との接続部分の剛性を更に高めることができることは勿論、ブレース11A,11Aをこの延設部13に一体成形してあるため接合時におけるブレース11A,11Aの位置合わせが容易で、接合作業性を向上することができてコストダウンに寄与することができる。
【0021】
なお、前記実施形態では何れもピラーとしてセンターピラーを例示したが、フロントピラーやリヤピラーとサイドシルとの接合部分にも適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す斜視図。
【図2】同実施形態の分解斜視図。
【図3】図1のA−A線に沿う断面図。
【図4】図1のB−B線に沿う断面図。
【図5】図1のC−C線に沿う断面図。
【図6】本発明の第2の実施形態のレインフォースを示す斜視図。
【符号の説明】
1 ピラー
2 ピラーアウタ
3 ピラーインナ
4 サイドシル
5 シルアウタ
6 シルインナ
7 レインフォース
8 ピラー部
8a 側壁
9 シル部
10 平坦部
11,11A ブレース
13 延設部

Claims (2)

  1. ピラーアウタとピラーインナとで閉断面に形成したピラーと、シルアウタとシルインナとで閉断面に形成したサイドシルとを結合した接続部分の閉断面内に、ピラーアウタの断面形状と略同一形状に形成されて該ピラーアウタの裏面に嵌合して上下方向に延在するピラー部と、該ピラー部の下端部にシルアウタの断面形状と略同一形状に膨出成形されて該シルアウタの裏面に嵌合して前後方向に延在するシル部とからなるレインフォースを、その周縁フランジをピラーアウタとピラーインナの前後縁の接合フランジ間、およびシルアウタとシルインナの上下縁の接合フランジ間にそれぞれ挟んで接合して配置した構造であって、前記レインフォースのピラー部とシル部との連設部分を下端に亘ってピラー部の側壁と同一面に平坦に形成し、該平坦部の背面の前後側部とシルインナとに跨って、これら平坦部とシルインナとの間の閉断面を前後方向に隔成するブレースを接合配置したことを特徴とする自動車のピラーとサイドシルとの接続部構造。
  2. ピラーインナの下側部にサイドシルの閉断面内に延出する延設部を形成し、該延設部の前後両端部にブレースを一体成形したことを特徴とする請求項1記載の自動車のピラーとサイドシルとの接続部構造。
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