JPH11334533A - 車両用乗員拘束保護装置 - Google Patents
車両用乗員拘束保護装置Info
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- JPH11334533A JPH11334533A JP10164425A JP16442598A JPH11334533A JP H11334533 A JPH11334533 A JP H11334533A JP 10164425 A JP10164425 A JP 10164425A JP 16442598 A JP16442598 A JP 16442598A JP H11334533 A JPH11334533 A JP H11334533A
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Abstract
せると共に装置構成を簡単にすることができる車両用乗
員拘束保護装置を提供する。 【解決手段】 MPU14は、バックル接続有無検出部
16からの検出結果と電流iの時間的変化量の大きさ|
Δi|及び端子間電圧vの時間的変化量の大きさ|Δv
|とに基づいて直流モータ10に流れる電流iを制御す
る。
Description
装備される車両用乗員拘束保護装置に関し、特に、乗員
を保護するためのシートベルトの巻き取り及び引き出し
を行う電動リトラクタを用いた車両用乗員拘束保護装置
に関する。
回転させ、シートベルトの引き出し又は巻き取りを行う
電動リトラクタを備えた車両用乗員拘束保護装置は、従
来より知られている。
て、例えば、特開昭59−45240号公報には、シー
トベルトの巻取方向への変位及び引き出し方向への変位
を検出する変位検出装置とシートベルトの装着を検出す
る装着検出装置との出力に基づいてモータの駆動を制御
するように構成されたものが開示されている。
動リトラクタでは、モータの駆動を制御するために高価
な変位検出装置を必要とするので、製造コストが上昇す
ると共に電動リトラクタの装置構成を複雑にしていた。
であり、変位検出装置を省略して製造コストを低減させ
ると共に装置構成を簡単にすることができる車両用乗員
拘束保護装置を提供することを目的とする。
め、請求項1の車両用乗員拘束保護装置は、モータの駆
動力によりリールシャフトを回転させ、シートベルトの
引き出し又は巻き取りを行う電動リトラクタを備えた車
両用乗員拘束保護装置において、前記モータの端子間電
圧及び前記モータに流れる電流の少なくとも一方の変化
量を検出する変化量検出手段と、前記シートベルトの装
着を検出するシートベルト装着検出手段と、前記変化量
検出手段及び前記シートベルト装着検出手段の検出結果
に応じて前記モータの駆動を制御する制御手段とを備え
ることを特徴とする。
圧及びモータに流れる電流の少なくとも一方の変化量が
検出され、シートベルトの装着が検出され、これらの検
出結果に応じてモータの駆動が制御されるので、モータ
の駆動を制御するために高価な変位検出装置を必要とし
なくなり、変位検出装置を省略して製造コストを低減さ
せると共に装置構成を簡単にすることができる。
るように構成してもよい。
圧及び前記モータに流れる電流の少なくとも一方の変化
量を直接検出することができるため、モータの制御をよ
り正確に行うことができる。
を参照して説明する。
乗員拘束保護装置が備えている電動リトラクタ100の
構成を示す図である。
ている。このフレーム1にはシートベルトを巻き取るリ
ールシャフト3が回転自在に設置され、車両に所定の減
速度が作用したとき又はシートベルトが所定の加速度で
引き出されたときにシートベルトの引き出しをロックす
る公知のシートベルトロック機構2が固定されている。
リールシャフト用プーリ5の中心軸に連結されており、
このリールシャフト用プーリ5は動力伝達ベルト7を介
して直流モータ用プーリ6に連結している。リールシャ
フト用プーリ5の内部には渦巻きばね等の付勢力付与手
段が形成されており、常にシートベルトを巻き取る方向
に付勢力が働いている。
用プーリ6の外周にはそれぞれ所定数の外歯が形成さ
れ、また動力伝達ベルト7の内周にも所定数の内歯が形
成されており、リールシャフト用プーリ5及び直流モー
タ用プーリ6の外歯と動力伝達ベルト7の内歯とは過不
足なくかみ合っている。
タ10に連結されている。従って、直流モータ10の回
転は直流モーター用プーリ6を介してリールシャフト3
に伝達される。
も2点以上で固定されており、また直流モータ駆動部1
1を介してMPU(Micro Processing Unit)14に接
続されている。直流モータ駆動部11はMPU14から
のPWM(パルス幅変調)信号に基づいて直流モータ1
0の回転を制御する。
ックルに装着されたか否かを検出する及びシートベルト
のタングがバックルから解除されたか否かを検出するバ
ックル接続有無検出部16に接続されている。また、M
PU14は時間を計測するタイマー17、直流モータ1
0の端子間電圧及び直流モータ10に流れる電流を検出
するために使用するA/Dコンバータ18及び直流モー
タ10に流れる電流を制御するためPWM信号を出力す
るPWM信号出力部19を備えている。尚、MPU14
は直流モータ10の端子間電圧vの極性によりシートベ
ルトが引き出されたか否かを判断し、直流モータ10に
流れる電流iからシートベルトの巻き取りが終了したか
否かを判断する。
トのタングがバックルに装着されたか否かを検出し又は
シートベルトのタングがバックルから解除されたか否か
を検出し、それに対応した制御信号をMPU14に出力
する。
る。図2中の端子P1及び端子P2はPWM信号出力部
19から出力されるPWM(パルス幅変調)信号の入力
端子であり、端子P1及び端子P2には、例えば、20
kHzのPWM信号が入力される。端子P3及び端子P
4は電流検出用の出力端子であり、端子P5及び端子P
6は電圧検出用の出力端子であり、端子P1〜端子P4
はそれぞれA/Dコンバータ18に接続されている。ま
た、図2中の電圧Vbは直流モータ10に電源電圧を供
給し、複数のトランジスタ及びFET等は、MPU14
からのPWM信号により直流モータ10の回転を正転又
は反転駆動させるためのものである。
流から直流モータ10に流れる電流iを検出する電流検
出回路であり、PWM信号の影響による電流の変動を取
り除くためのインターフェイス回路(以下、IFとい
う)1及びIF2を備えている。
電圧vを測定する電圧測定回路であり、PWM信号の影
響による端子間電圧vの変動を取り除くため、IF3及
びIF4を備えている。
ぞれ電圧信号を受信し、この電圧信号に基づいて直流モ
ータ10に流れる電流i及びこの電流iの時間的変化量
の大きさ|Δi|を検出する一方、IF3及びIF4か
らそれぞれ電圧信号を受信し、この電圧信号に基づいて
直流モータ10の端子間電圧v及びこの端子間電圧vの
時間的変化量の大きさ|Δv|を検出する。そして、M
PU14は、電流iの時間的変化量の大きさ|Δi|及
び端子間電圧vの時間的変化量の大きさ|Δv|に基づ
いて直流モータ10に流れる電流iを制御するため、P
WM信号出力部19からPWM信号を出力させる。ここ
で、電流iの時間的変化量の大きさ|Δi|及び端子間
電圧vの時間的変化量の大きさ|Δv|を検出するの
は、直流モータ10の駆動の状態及びその停止状態を検
出できるからである。
r2より小さい抵抗値の抵抗r3及びコンデンサc3か
らなるローパスフィルタ構成となっており、カットオフ
周波数を、例えば、20Hzに設定している。これによ
り、電流検出回路C1及び電圧測定回路C2でMPU1
4に出力されるPWM信号の影響は、−60dBに低減
され、本来電流検出回路C1で検出しようとしている電
流iや電圧測定回路C2で測定しようとしている端子間
電圧vにほとんど影響を与えなくなる。
トベルト装着時及び非装着時の制御プログラムの一例を
示すフローチャートである。
装着されたことをバックル接続有無検出部16により検
出されたか否かを判別し(ステップS301)、バック
ル接続有無検出部16により検出されていない場合、即
ちシートベルト非装着状態の場合には、直流モータ10
の端子間電圧の大きさ|v|がシートベルトの引き出し
側の極性で所定値v0以上、例えば0.3V以上である
か否かを判別する(ステップS302)。
|が所定値v0より小さい場合には、ステップS301
に戻る一方、直流モータ10の端子間電圧の大きさ|v
|が所定値v0以上である場合には、シートベルトを引
き出しやすくするため、直流モータ10に電流iを流す
ようにPWM信号出力部19よりPWM信号を出力させ
る(ステップS303)。ここで、ステップS303で
流される電流iは、あくまでシートベルトを引き出しや
すくするため、即ち、シートベルトの引き出し補助のた
めのものであり、この電流iのみでリールシャフト3を
回転させることはできない。リールシャフト3は、電流
iによるシートベルトの引き出し補助及び乗員によるシ
ートベルトの引き出し動作によって回転する。尚、後述
するステップS316のPWM信号の出力もシートベル
トを引き出しやすくするためのものである。
間的変化量の大きさ|Δi|が所定値Δi0、例えば5
A/sより小さく、かつ、この状態が所定時間t1、例
えば3s以上継続しているか否かを判別する(ステップ
S304)。このステップS304により、乗員が継続
してシートベルトの引き出しを行っているか又は乗員が
一旦シートベルトを引き出したが、その後シートベルト
の引き出しを中止したかが判別できる。
変化量の大きさ|Δi|が所定値Δi0以上の場合又は
電流iの時間的変化量の大きさ|Δi|が所定値Δi0
より小さいが、この状態が所定時間t1以上継続しない
場合には(ステップS304でNO)、シートベルトの
タングがバックルに装着されたことをバックル接続有無
検出部16により検出されたか否かを判別し(ステップ
S305)、バックル接続有無検出部16により検出さ
れていない場合、即ちシートベルト非装着状態の場合に
は、ステップS303に戻る一方、バックル接続有無検
出部16により検出された場合、即ちシートベルト装着
状態の場合には、後述するステップS309に進む。
変化量の大きさ|Δi|が所定値Δi0より小さく、か
つ、この状態が所定時間t1以上継続している場合には
(ステップS304でYES)、引き出されたシートベ
ルトを格納すべく直流モータ10をシートベルトの巻き
取り側に回転させるため、直流モータ10に電流iを流
すようにPWM信号出力部19よりPWM信号を出力さ
せる(ステップS306)。
間的変化量の大きさ|Δi|が所定値Δi0、例えば5
A/sより小さく、かつ、この状態が所定時間t2、例
えば2s以上継続しているか否かを判別し(ステップS
307)、電流iの時間的変化量の大きさ|Δi|が所
定値Δi0以上の場合又は電流iの時間的変化量の大き
さ|Δi|が所定値Δi0より小さいが、この状態が所
定時間t2以上継続しない場合には(ステップS307
でNO)、ステップS306に戻る一方、電流iの時間
的変化量の大きさ|Δi|が所定値Δi0より小さく、
かつ、この状態が所定時間t2以上継続している場合に
は(ステップS307でYES)、シートベルトの巻き
取り限界になったと判断し、直流モータ10に電流iを
流さないようにPWM信号出力部19よりPWM信号を
出力させ、直流モータ10の駆動を停止させて(ステッ
プS308)、ステップS301に戻る。
タングがバックルに装着されたことをバックル接続有無
検出部16により検出された場合、即ちシートベルト装
着状態の場合には、直流モータ10をシートベルトの巻
き取り側に回転させるため、直流モータ10に電流iを
流すようにPWM信号出力部19よりPWM信号を出力
させる(ステップS309)。
間的変化量の大きさ|Δi|が所定値Δi0、例えば5
A/sより小さく、かつ、この状態が所定時間t3、例
えば0.1S以上継続しているか否かを判別し(ステッ
プS310)、電流iの時間的変化量の大きさ|Δi|
が所定値Δi0以上の場合又は電流iの時間的変化量の
大きさ|Δi|が所定値Δi0より小さいが、この状態
が所定時間t3以上継続しない場合には(ステップS3
10でNO)、ステップS309に戻る一方、電流iの
時間的変化量の大きさ|Δi|が所定値Δi0より小さ
く、かつ、この状態が所定時間t3以上継続している場
合には(ステップS310でYES)、シートベルトが
乗員にフィットし、巻き取り限界になったと判断し、次
に乗員に所定の弛みを与えるべく直流モータ10をシー
トベルトの引き出し側に回転させるため、直流モータ1
0に電流iを流すようにPWM信号出力部19よりPW
M信号を出力させる(ステップS311)。ここで流す
電流iは、これのみでリールシャフト3を回転させるこ
とができる。
11でPWM信号を出力させてから所定時間t4、例え
ば1s経過したか否かを判別させ(ステップS31
2)、所定時間t4経過していない場合には、ステップ
S311に戻る一方、所定時間t4経過した場合には、
乗員に所定の弛みが与えられたため、渦巻きばね等の付
勢力付与手段によって与えられるシートベルトの巻き取
り側の付勢力によるシートベルトの巻き取りを停止させ
るべく直流モータ10にシートベルトの引き出し側の電
流iを流すため、PWM信号出力部19よりPWM信号
を出力させる(ステップS313)。
に装着されたことをバックル接続有無検出部16により
検出されたか否かを判別し(ステップS314)、バッ
クル接続有無検出部16により検出されていない場合、
即ちシートベルト非装着状態の場合には、ステップS3
06に戻る一方、バックル接続有無検出部16により検
出された場合、即ちシートベルト装着状態の場合には、
直流モータ10の端子間電圧vの時間的変化量の大きさ
|Δv|が所定値Δv1、例えば10V/s以上である
か否かを判別する(ステップS315)。
化量の大きさ|Δv|が所定値Δv1以上でない場合に
は、ステップS314に戻る一方、直流モータ10の端
子間電圧vの時間的変化量の大きさ|Δv|が所定値Δ
v1以上である場合には、シートベルト装着後の乗員に
よるシートベルトの引き出しが行われたと判断し、シー
トベルトの引き出しを行いやすくするため、直流モータ
10に電流iを流すようにPWM信号出力部19よりP
WM信号を出力させる(ステップS316)。
時間的変化量の大きさ|Δi|が所定値Δi0、例えば
5A/sより小さく、かつ、この状態が所定時間t5、
例えば0.3S以上継続しているか否かを判別し(ステ
ップS317)、電流iの時間的変化量の大きさ|Δi
|が所定値Δi0以上の場合又は電流iの時間的変化量
の大きさ|Δi|が所定値Δi0より小さいが、この状
態が所定時間t5以上継続しない場合には(ステップS
317でNO)、ステップS316に戻る一方、電流i
の時間的変化量の大きさ|Δi|が所定値Δi0より小
さく、かつ、この状態が所定時間t5以上継続している
場合には(ステップS317でYES)、シートベルト
装着後の乗員によるシートベルトの引き出しが行われな
くなったと判断し、直流モータ10に電流iを流さない
ようにPWM信号出力部19よりPWM信号を出力さ
せ、直流モータ10の駆動を停止させる(ステップS3
18)。
きさ|v|がシートベルトの引き出し側の極性で所定値
v2以上、例えば0.3V以上であるか否かを判別する
(ステップS319)。直流モータ10の端子間電圧の
大きさ|v|がシートベルトの引き出し側の極性で所定
値v2以上である場合には、再び乗員によるシートベル
トの引き出しが行われたと判断し、引き出しの補助を行
うため、ステップS316に戻る一方、直流モータ10
の端子間電圧の大きさ|v|がシートベルトの引き出し
側の極性で所定値v2以上でない場合には、渦巻きばね
等の付勢力付与手段によるシートベルトの巻き取り側の
付勢力によりシートベルトが巻き取られるかどうか、即
ち、直流モータ10の端子間電圧の大きさ|v|がシー
トベルトの巻き取り側の極性で所定値v3以上、例えば
0.1V以上であるか否かを判別する(ステップS32
0)。
|がシートベルトの巻き取り側の極性で所定値v3以上
である場合には、ステップS309に戻る一方、直流モ
ータ10の端子間電圧の大きさ|v|がシートベルトの
巻き取り側の極性で所定値v3以上でない場合には、タ
イマー17によりステップS318で直流モータ10の
駆動を停止させてから所定時間t6、例えば1s経過し
たか否かを判別させ(ステップS321)、所定時間t
6経過していない場合には、ステップS319に戻る一
方、所定時間t6経過している場合には、ステップS3
09に戻る。
MPU14は、バックル接続有無検出部16からの検出
結果と電流iの時間的変化量の大きさ|Δi|及び端子
間電圧vの時間的変化量の大きさ|Δv|とに基づいて
直流モータ10に流れる電流iを制御するため、直流モ
ータ10の駆動を制御するために高価な変位検出装置を
必要としなくなり、変位検出装置を省略して製造コスト
を低減させると共に装置構成を簡単にすることができ
る。
量の大きさ|Δi|及び端子間電圧vの時間的変化量の
大きさ|Δv|を直接検出することができるため、モー
タの制御をより正確に行うことができる。
車両用乗員拘束保護装置によれば、モータの端子間電圧
及びモータに流れる電流の少なくとも一方の変化量が検
出され、シートベルトの装着が検出され、これらの検出
結果に応じてモータの駆動が制御されるので、モータの
駆動を制御するために高価な変位検出装置を必要としな
くなり、変位検出装置を省略して製造コストを低減させ
ると共に装置構成を簡単にすることができる。
拘束保護装置が備えている電動リトラクタ100の構成
を示す図である。
非装着時の制御プログラムの一例を示すフローチャート
である。
非装着時の制御プログラムの一例を示すフローチャート
である。
手段) 100 電動リトラクタ
Claims (1)
- 【請求項1】 モータの駆動力によりリールシャフトを
回転させ、シートベルトの引き出し又は巻き取りを行う
電動リトラクタを備えた車両用乗員拘束保護装置におい
て、 前記モータの端子間電圧及び前記モータに流れる電流の
少なくとも一方の変化量を検出する変化量検出手段と、
前記シートベルトの装着を検出するシートベルト装着検
出手段と、前記変化量検出手段及び前記シートベルト装
着検出手段の検出結果に応じて前記モータの駆動を制御
する制御手段とを備えることを特徴とする車両用乗員拘
束保護装置。
Priority Applications (16)
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