JPH11334314A - タイヤとリムの組立体 - Google Patents
タイヤとリムの組立体Info
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- JPH11334314A JPH11334314A JP10147933A JP14793398A JPH11334314A JP H11334314 A JPH11334314 A JP H11334314A JP 10147933 A JP10147933 A JP 10147933A JP 14793398 A JP14793398 A JP 14793398A JP H11334314 A JPH11334314 A JP H11334314A
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- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
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- Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract
性能を損ねることなく、ランフラット性能を向上でき
る。 【解決手段】 インナーライナ12の内面に、タイヤ最
大幅位置9近傍から半径方向外内にのびる上、下の保護
ゴム層13、14を有する。ヒール点半径線11Lがタ
イヤ内腔上方面Saと交差する上交差点aからタイヤ外
面までのタイヤ厚さWaと、上交差点aからカーカス6
の内面までのゴム厚さwaとの比wa/Wa、及びヒー
ル点半径線11Lがタイヤ内腔下方面Sbと交差する下
交差点bからタイヤ外面までのタイヤ厚さWbと、下交
差点bからカーカス6の内面までのゴム厚さwbとの比
wb/Wbをそれぞれ0.20〜0.65としている。
Description
が生じたときでも、一定距離の走行を可能とするランフ
ラット性能を有するタイヤとリムの組立体に関する。
ク等によりタイヤの内圧が低下した場合にも継続して走
行を可能とするいわゆるランフラット性能を有するタイ
ヤが求められている。
内部に弾性体などからなる中子状の支持体を装着した
り、あるいは、サイドウォール部の内面に高硬度のゴム
補強層を設け、これによってパンク時等に作用するタイ
ヤ荷重を支承させて縦たわみを減じ、タイヤの構造破壊
を抑制している。
ては、部品点数の増加に伴い重量が増大し、かつリム組
時に支持体をセットするのに特殊な技術が必要となり、
しかも特殊リムを使うため規格変更が必要となる場合が
多い。又ゴム補強層を設けるものは、タイヤの縦たわみ
を減じるために、屈曲点となるタイヤ最大巾点近傍を中
心とした広い領域で厚肉に形成する必要があり、従っ
て、このものも大巾な重量増加を免れえず又転がり抵抗
を損ねる。又サイドウォール部の剛性アップに伴いパン
ク時にリム外れしやすくなるため、特殊リムを使うこと
が多くなる。
じるものであるため、運転者が空気抜けに気付くことが
難しく、通常の運転感覚で高速走行を続行したり、又急
激なハンドル操作を行なった際には、時に、車体のコン
トロールを失い大事故を発生させるという危険性もあ
る。
ット性能のためには、タイヤの縦たわみの抑制ではな
く、図4に示す内圧0でのフラットな変形状態Yでの走
行におけるタイヤ破壊自体を抑制することが、通常走行
におけるタイヤ性能の維持及びランフラット走行におけ
る事故防止のために好ましいことに気付いた。
メカニズムについて研究を積重ねた結果、前記図4の如
く、前記変形状態Yでは、リムフランジ上端位置RFで
サイドウオール部Zが上下に折り重なって接触するた
め、走行の際には、この接触部分Jで上下の折り重なり
部Z1、Z2が強く擦り合わされて摩耗および発熱を発
生する。そして、この摩耗および発熱等によりタイヤ内
腔面側のゴムが摩滅したり剥離することでカーカスがむ
き出し状態となり、カーカス同士が直接すり合わされて
カーカスコードが破断する致命的ダメージに至らしめる
ことが判明した。
壊を抑制するためには、前記接触部分Jでカーカスを摩
耗および発熱から守ることが必要であり、最も簡便な手
段として、カーカス下のゴムを厚くし、カーカス同士が
接触し難くすることで、タイヤ破壊に到るまでの走行距
離を大巾に向上しうることを究明し得た。
の半径方向両側かつタイヤ内腔に上下の保護ゴム層を設
けて、前記接触部分のみの強化を図ることを基本とし
て、運転者に空気抜けをタイヤ変形によって認識させう
るとともに、一般リムの使用を可能とし、しかもタイヤ
重量、転がり抵抗、リム着脱性等の諸性能を損ねること
なく、ランフラット性能を向上しうるタイヤとリムの組
立体の提供を目的としている。
に、本発明は、空気入りタイヤと、そのビード部を着座
したリムとからなるタイヤとリムの組立体であって、前
記空気入りタイヤは、トレッド部からサイドウォール部
をへてビード部のビードコアに至るカーカスと、該カー
カスの内側に沿って配されるインナーライナとを具える
とともに、インナーライナの内面に、タイヤ最大幅位置
近傍から半径方向外側にのびタイヤ内腔上方面を形成す
る上の保護ゴム層と、半径方向内側にのび下のタイヤ内
腔下方面を形成する下の保護ゴム層とを設け、しかも標
準測定内圧を充填した測定内圧充填状態におけるタイヤ
子午線断面において、前記リムのリムシート面とフラン
ジ面とが交わるビードヒール点を通り半径方向にのびる
ヒール点半径線が前記タイヤ内腔上方面と交差する上交
差点aにおけるタイヤ外面の最近点ATまでのタイヤ厚
さWaと、上交差点aからカーカスの内面の最近点AC
までのゴム厚さwaとの比wa/Wa、及びヒール点半
径線が前記タイヤ内腔下方面と交差する下交差点bにお
けるタイヤ外面の最近点BTまでのタイヤ厚さWbと、
下交差点bからカーカスの内面の最近点BCまでのゴム
厚さwbとの比wb/Wbをそれぞれ0.20〜0.6
5としたことを特徴としている。
実に達成するためには、前記上交差点aを中心としてタ
イヤ内腔上方面に沿いトレッド部側に下記の(1)式で
表す距離La1を離れる点a1と、ビード部側に(2)
式で表す距離La2を離れる点a2との間の上方領域L
a、及び前記下交差点bを中心としてタイヤ内腔下方面
に沿いトレッド部側に下記の(3)式で表す距離Lb1
を離れる点b1と、ビード部側に(4)式で表す距離L
b2を離れる点b2との間の下方領域Lbとにおける各
位置iでのタイヤ外面の各最近点ITまでのタイヤ厚さ
Wiと、各位置iでのカーカスの内面の最近点ICまで
のゴム厚さwiとの比wi/Wiをそれぞれ0.20〜
0.65とすることが好ましい。 0.40・Kab≦La1≦0.75・Kab … (1) 0.20・Kab≦La2≦0.30・Kab … (2) 0.40・Kab≦Lb1≦0.65・Kab … (3) 0.20・Kab≦Lb2≦0.30・Kab … (4) ここでKabは、上交差点aと下交差点bとの間の半径
方向の高さH、及び上交差点aと下交差点bと間の高さ
中間点eにおける前記ヒール点半径線からのタイヤ内腔
面までの長さMから下記の(5)式で求める。 Kab={(H2 +4M2 )/4M}・SIN-1 {4H・M/(H2 +4M2 )} … (5)
を高め、ランフラット性能をさらに向上させるために
は、上、下の保護ゴム層を、損失係数tanδが0.0
35〜0.18のゴム、及び/又は複素弾性率(単位:
Mpa)が7.0〜13.0のゴムで形成することが好
ましい。
示例とともに説明する。図1は、リムに装着されかつ標
準測定内圧が充填した測定内圧充填状態の空気入りタイ
ヤ1とリム10の組立体の子午線断面を示している。な
お前記「標準測定内圧」とは、タイヤが基づいている規
格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めて
いる空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、T
RAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD I
NFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであ
れば "INFLATION PRESSURE" である。又乗用車用タイヤ
の場合は180KPaである。
1という)は、本例では、タイヤサイズが185/60
R14の乗用車用ラジアルタイヤであって、トレッド部
2と、このトレッド部2の両端からタイヤ半径方向内方
にのびる一対のサイドウォール部3と、各サイドウォー
ル部3の内方端に位置するビード部4とを具える。
まる、本例では乗用車用の5°深底リムであって、前記
ビード部4の底面を受けるリムシート面10Aと、ビー
ド部4の外側面を受けるフランジ面10Bとを形成して
いる。なおリム10は、前記リムシート面10Aとフラ
ンジ面10Bとが交わるビードヒール点11を通り半径
方向にのびるヒール点半径線11L、11L間の距離を
もって適用リムのリム巾としている。
カーカス6が架け渡されるとともに、このカーカス6の
外側かつトレッド部2内方には強靭なベルト層7が、又
カーカス6の内側には充填内圧を気密に保持するインナ
ーライナ12が配される。
サイドウオール部3をへてビード部4のビードコア5の
廻りでタイヤ軸方向内側から外側に折返される少なくと
も1枚、本例では1枚のカーカスプライから形成され
る。このカーカスプライは、タイヤ赤道Cに対して75
〜90度の角度で配列するカーカスコードを有し、該カ
ーカスコードとして、ナイロン、レーヨン、ポリエステ
ルなどの有機繊維コードが好適に採用できる。
の折返し部6Bとの間には、前記ビードコア5からタイ
ヤ半径方向外側に向かって立上がるビードエーペックス
ゴム8が充填され、タイヤ横溝剛性を高めている。
タイヤでは通常2枚のベルトプライ7a、7bからな
り、トレッド部2のほぼ全巾をタガ効果を有して補強す
るとともに、本例では約60%の大きい偏平率を有して
タイヤを拘束している。各ベルトプライ7a、7bは、
タイヤ赤道面Cに対して0〜30度の角度で配列するベ
ルトコードを有し、このベルトコードには、スチールコ
ード、芳香族ポリアミドコードなどの高弾性材が用いら
れる。
ム、ハロゲン化ブチルゴム等のブチル系ゴムを主成分と
したガス不透過性に優れるゴム層であり、例えば0.5
〜2.0mm程度の略均一な厚さを有してビードコア
5、5間を前記プライ本体6Aの内面に沿って配され
る。
すように、ランフラット時にタイヤ内腔面Sが互いに接
触する前記接触部分Jを集中的に補強するために、イン
ナーライナ12の内面に、上、下の保護ゴム層13、1
4を設けている。
測定内圧充填状態においてサイドウォール部3が最もタ
イヤ軸方向外側に膨出するタイヤ最大幅位置9の近傍か
ら半径方向外側にのび、これによってタイヤ内腔面Sの
うちの上方面Sa(以下タイヤ内腔上方面Saという)
を形成する。又前記下の保護ゴム層14は、前記タイヤ
最大幅位置9の近傍から半径方向内側にのび、これによ
ってタイヤ内腔面Sのうちの下方面Sb(以下タイヤ内
腔下方面Sbという)を形成している。なお前記タイヤ
最大幅位置9の「近傍」とは、タイヤ断面高さの10%
以下の距離をタイヤ最大幅位置9から半径方向の内外に
夫々隔たる領域を意味する。
4の形成により、前記測定内圧充填状態において、前記
ヒール点半径線11Lが前記タイヤ内腔上方面Saと交
差する上交差点aおよびタイヤ内腔下方面Sbと交差す
る下交差点bにおけるカーカス6下でのゴム厚さwa、
wbをそれぞれ高めている。
外面の最近点ATまでのタイヤ厚さWaと、上交差点a
からカーカス6の内面の最近点ACまでのゴム厚さwa
との比wa/Waを0.20〜0.65の範囲に、又前
記下交差点bにおけるタイヤ外面の最近点BTまでのタ
イヤ厚さWbと、下交差点bからカーカスの内面の最近
点BCまでのゴム厚さwbとの比wb/Wbを0.20
〜0.65の範囲に高めている。
接触部分Jの基準位置であって、ランフラット時には、
この上、下交差点a、bを中心として、擦れが発生しカ
ーカス6が破断損傷する。従って、少なくとも前記ゴム
厚さwa、wbを前記範囲まで高めることによって、カ
ーカス6がむき出し状態となって直接擦り合わされるま
での走行距離を稼ぐことができ、ランフラット性を向上
させるのである。
は、比較的薄肉でありかつ前記タイヤ最大幅位置9近傍
で互いに離間しているため、タイヤ重量及び縦剛性を過
度に高めることがなく、通常走行における乗り心地性、
転がり抵抗等の諸性能を維持ししうるとともに、パンク
時にあっては空気抜けを運転者に認識させうる。
が、それぞれ0.2未満では、カーカス6を摩擦及び発
熱から守る保護効果が充分に発揮されず、ランフラット
性能を向上できない。又0.65を越えるとタイヤ重
量、及び転がり抵抗が不必要に増し、通常タイヤ(非ラ
ンフラット性のタイヤ)に比して転がり抵抗等の諸性能
を損ねてしまう。従って、前記比wa/Wa及び比wb
/Wbは、0.2〜0.45が好ましい。又ビード部4
においては、時にリムライン等が形成されて肉厚となる
場合が多く、従って、下交差点bでの前記ゴム厚さwb
は、2.0mm以上とするのが良い。
効果の観点から、損失係数tanδが0.035以上か
つ0.18以下の低発熱ゴムで形成することが好まし
い。これにより、前記接触部分Jでの発熱による保護ゴ
ム層13、14自体の劣化、あるいはインナーライナ1
2及びカーカス6の劣化等を抑制し、保護効果を向上で
きる。なお損失係数tanδが0.035未満では、ゴ
ムが軟質となり保護効果が充分に達成されず、逆に0.
18を越えると、発熱し易くゴムの熱劣化を抑制し得な
い。従って損失係数tanδは、より好ましくは、0.
05以上かつ0.15以下である。
ては、耐カット性、耐摩耗性等の機械的強度に優れるゴ
ムが好ましく、そのために複素弾性率(単位:Mpa)
が7.0以上かつ13.0以下のものが好適に使用でき
る。なお、通常インナーライナ12の複素弾性率が3.
5Mpa程度、又カーカストッピングゴムの複素弾性率
が4.2Mpa程度であることから、前記範囲とするこ
とにより、機械的強度が増し、高い保護効果が得られる
のが理解できる。なお7.0未満ではゴムの補強性が小
さく、又13.0を越えると、歪みが大きくなり転がり
抵抗を悪化させる。ここで、前記損失係数tanδ及び
複素弾性率は、岩本製作所製の粘弾性スペクトロメータ
を用いて温度70℃、周波数10Hz、動歪率2%の条
件下で測定した時の値である。
部分Jの接触位置は、実際には、路線変更、旋回時等に
おける横力の影響等を受けて、前記上交差点aを中心と
した上方領域La、及び前記下交差点bを中心とした下
方領域Lbでバラ付くことが判明した。
実に達成するためには、図2に示すように、前記上方領
域Laと下方領域Lbとの双方において、この各領域L
a、Lbでの任意の位置iにおけるタイヤ外面の最近点
ITまでのタイヤ厚さWiと、前記位置iでのカーカス
の内面の最近点ICまでのゴム厚さwiとの比wi/W
iを、それぞれ前記0.20〜0.65の範囲とするこ
とが好ましい。
差点aを中心としてタイヤ内腔上方面Saに沿いトレッ
ド部2側に下記の(1)式で表す距離La1を離れる点
a1と、ビード部側に(2)式で表す距離La2を離れ
る点a2との間の領域を意味する。又前記下方領域Lb
は、前記下交差点bを中心としてタイヤ内腔下方面Sb
に沿いトレッド部2側に下記の(3)式で表す距離Lb
1を離れる点b1と、ビード部4側に(4)式で表す距
離Lb2を離れる点b2との間の領域を意味する。
である。 0.40・Kab≦La1≦0.75・Kab …(1) 0.20・Kab≦La2≦0.30・Kab …(2) 0.40・Kab≦Lb1≦0.65・Kab …(3) 0.20・Kab≦Lb2≦0.30・Kab …(4) 又式中のKabは、前記上交差点aと下交差点bとの間
の半径方向の高さH、及び前記上交差点aと下交差点b
との間の高さ中間点eにおける前記ヒール点半径線11
Lからのタイヤ内腔面Sまでの長さMから下記の(5)
式で求めたものである。 Kab={(H2 +4M2 )/4M}・SIN-1 {4H・M/(H2 +4M2 )}…(5)
記上、下交差点a、b間のタイヤ内腔面Sを、前記上、
下交差点a、b及びその中点mを通る単一円弧S0とし
て近似して捉えたときの、前記タイヤ内腔面Sに沿う
上、下交差点a、b間の距離に相当する。
Lbとの各位置iにおいて、前記比wi/Wiを0.2
0〜0.65としているため、ランフラット時に実際に
接触する恐れのある部位を前記上、下の保護ゴム層1
3、14によって保護でき、ランフラット性能の向上を
より確実化しうる。なお各距離La1、La2、Lb
1、Lb2が、それぞれKabの0.4倍、0.2倍、
0.4倍、0.2倍より小の時、カーカスへの保護効果
が少なくなり、逆に0.75倍、0.30倍、0.65
倍、0.30倍を越えると、不必要な重量増加および転
がり抵抗の低下などを招くこととなる。
点aにおけるタイヤ外面上の最近点ATを中心とした、
タイヤ外面上方領域LAは、ランフラット時、高い圧接
力を有して路面に引きずられ、前記接触部分Jと同様
に、摩耗、発熱によってタイヤ外面側のゴムが摩滅した
り剥離することでカーカスがむき出し状態となり、カー
カスと路面が直接すり合わされて致命的ダメージを受け
る場合もある。
ように、前記タイヤ外面上方領域LAを、複素弾性率
(単位:Mpa)を7.0以上かつ13.0以下とした
ゴム強度、及び耐摩耗性に優れるゴム層20により被覆
している。
とが、カーカス保護のために好ましく、従って、前記
上、下の保護ゴム層13、14と同様に、損失係数ta
nδが0.035〜0.18、さらには0.05〜0.
15の低発熱ゴムが好適に用いうる。
ム層20の厚さは、1.5〜5.0mmの範囲とするのが
好ましい。1.5mm未満では保護効果に劣り、5mmを越
えると、転がり抵抗を低下させる。
最近点ATを中心としてタイヤ外面に沿いトレッド部2
側に下記の(6)式で表す距離LA1を離れる点A1
と、ビード部4側に(7)式で表す距離LA2を離れる
点A2との間の領域である。又式中のKabは、前述の
如く前記式(5)で定まるタイヤ内腔面Sに沿った上、
下交差点a、b間の距離の近似値である。 0.30・Kab≦LA1≦0.65・Kab …(6) 0.20・Kab≦LA2≦0.30・Kab …(7)
基づき試作するとともに、各試供タイヤのタイヤ重量、
転がり抵抗性能、ランフラット性能をそれぞれ比較し
た。
内面に高硬度のゴム補強層を設けて縦たわみを減じた従
来のランフラットタイヤ、従来例2は、非ランフラット
性の通常タイヤである。又実施例1〜3、比較例1〜2
は、それぞれタイヤ外面上方領域LAに、ゴム層20を
形成していないものを用いている。
量を測定し、従来例2を100とする指数で表示してい
る。指数は小さい方が良好である。 ・転がり抵抗性能:転がり抵抗試験機を用い、各試供タ
イヤをJATMA等の規格で定まる市販の適用リムに装
着し、標準測定内圧(180kPa) 、速度(80km
/h)、荷重(415kgf)で転がり抵抗を測定し、従
来例2を100とする指数で表示している。指数は小さ
い方が良好である。 ・ランフラット性能:前記試供タイヤを、前記適用リム
にリム組みし、内圧0kPaの状態で乗用車(FR車)
に装着して直進時(50km/h)、旋回時(40km
/h)の速度でテストコースを走行させ、タイヤが破壊
するまでの走行距離(km)で比較した。
フラット性の通常タイヤ(従来例2)と略同程度のタイ
ヤ重量、転がり抵抗性能等の諸性能を維持しながら、ラ
ンフラット性能を大巾に向上しうるのが確認できた。
如く構成し、ランフラット時にタイヤ内腔面側で接触す
る部分を集中的に強化しているため、運転者に空気抜け
をタイヤ変形によって認識させうるとともに、一般リム
の使用を可能とし、しかもタイヤ重量、転がり抵抗、リ
ム着脱性等の諸性能を損ねることなく、ランフラット性
能を向上できる。
面図である。
ある。
図である。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】空気入りタイヤと、そのビード部を着座し
たリムとからなるタイヤとリムの組立体であって、 前記空気入りタイヤは、トレッド部からサイドウォール
部をへてビード部のビードコアに至るカーカスと、該カ
ーカスの内側に沿って配されるインナーライナとを具え
るとともに、インナーライナの内面に、タイヤ最大幅位
置近傍から半径方向外側にのびタイヤ内腔上方面を形成
する上の保護ゴム層と、半径方向内側にのび下のタイヤ
内腔下方面を形成する下の保護ゴム層とを設け、 しかも標準測定内圧を充填した測定内圧充填状態におけ
るタイヤ子午線断面において、 前記リムのリムシート面とフランジ面とが交わるビード
ヒール点を通り半径方向にのびるヒール点半径線が前記
タイヤ内腔上方面と交差する上交差点aにおけるタイヤ
外面の最近点ATまでのタイヤ厚さWaと、上交差点a
からカーカスの内面の最近点ACまでのゴム厚さwaと
の比wa/Wa、及びヒール点半径線が前記タイヤ内腔
下方面と交差する下交差点bにおけるタイヤ外面の最近
点BTまでのタイヤ厚さWbと、下交差点bからカーカ
スの内面の最近点BCまでのゴム厚さwbとの比wb/
Wbをそれぞれ0.20〜0.65としたことを特徴と
するタイヤとリムの組立体。 - 【請求項2】前記上交差点aを中心としてタイヤ内腔上
方面に沿いトレッド部側に下記の(1)式で表す距離L
a1を離れる点a1と、ビード部側に(2)式で表す距
離La2を離れる点a2との間の上方領域La、及び前
記下交差点bを中心としてタイヤ内腔下方面に沿いトレ
ッド部側に下記の(3)式で表す距離Lb1を離れる点
b1と、ビード部側に(4)式で表す距離Lb2を離れ
る点b2との間の下方領域Lbとにおける各位置iでの
タイヤ外面の各最近点ITまでのタイヤ厚さWiと、各
位置iでのカーカスの内面の最近点ICまでのゴム厚さ
wiとの比wi/Wiをそれぞれ0.20〜0.65と
したことを特徴とする請求項1記載のタイヤとリムの組
立体。 0.40・Kab≦La1≦0.75・Kab … (1) 0.20・Kab≦La2≦0.30・Kab … (2) 0.40・Kab≦Lb1≦0.65・Kab … (3) 0.20・Kab≦Lb2≦0.30・Kab … (4) ここでKabは、上交差点a、下交差点b間の半径方向
の高さH、上交差点a、下交差点b間の高さ中間点eに
おける前記ヒール点半径線からのタイヤ内腔面までの長
さMから下記の(5)式で求める。 Kab={(H2 +4M2 )/4M}・SIN-1 {4H・M/(H2 +4M2 )}… (5) - 【請求項3】前記上、下の保護ゴム層は、損失係数ta
nδが0.035以上かつ0.18以下のゴムからなる
ことを特徴とする請求項1又は2記載のタイヤとリムの
組立体。 - 【請求項4】前記上、下の保護ゴム層は、複素弾性率
(単位:Mpa)が7.0以上かつ13.0以下のゴム
からなることを特徴とする請求項1、2又は3記載のタ
イヤとリムの組立体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14793398A JP4015279B2 (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | タイヤとリムの組立体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14793398A JP4015279B2 (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | タイヤとリムの組立体 |
Publications (2)
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JPH11334314A true JPH11334314A (ja) | 1999-12-07 |
JP4015279B2 JP4015279B2 (ja) | 2007-11-28 |
Family
ID=15441357
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14793398A Expired - Lifetime JP4015279B2 (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | タイヤとリムの組立体 |
Country Status (1)
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CN113905906A (zh) * | 2019-05-27 | 2022-01-07 | 横滨橡胶株式会社 | 充气轮胎 |
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- 1998-05-28 JP JP14793398A patent/JP4015279B2/ja not_active Expired - Lifetime
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