JPH11328838A - ディスクドライブ装置、及びスピンドル制動方法 - Google Patents

ディスクドライブ装置、及びスピンドル制動方法

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JPH11328838A
JPH11328838A JP13530498A JP13530498A JPH11328838A JP H11328838 A JPH11328838 A JP H11328838A JP 13530498 A JP13530498 A JP 13530498A JP 13530498 A JP13530498 A JP 13530498A JP H11328838 A JPH11328838 A JP H11328838A
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JP
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spindle
speed
disk
rotation speed
rotation
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JP13530498A
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Shinichi Hasegawa
真一 長谷川
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スピンドル停止時のスリップによるディスク
のこすれや粉塵による悪影響の解消。 【解決手段】 スピンドル手段を停止させる際に、スピ
ンドル手段の回転速度が所定の低速回転速度より高速な
回転速度で駆動されている場合は、スピンドル手段の回
転速度を低速回転速度(停止時にスリップが生じない回
転速度)に制御した後において、ブレーキ動作を実行す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク記録媒体
に対するドライブ装置における、スピンドルモータの停
止動作に関するものである。
【0002】
【従来の技術】可搬性メディアとしての光ディスク、光
磁気ディスクなどのディスク状記録媒体が普及してい
る。特にデータ書換可能な光磁気ディスク(MOディス
ク)などはコンピュータユースのメディアとしても好適
とされている。また、特にこのようなコンピュータユー
スのリムーバブルなメディアとしては、MOディスク以
外にも、CCW(Continuous Composite Write Once)
ディスク、Lim−DDW(Light Intensity Modulati
on Direct Overwrite)ディスク、WORM(Write Onc
e Read Many type)ディスク、DVD−RAM(Digita
l Versatile Disc-RAM)、CD−Rなど、多種多様なデ
ィスクメディアが知られており、1つのディスクドライ
ブ装置で多種のディスクメディアをサポートするように
することも一般的に行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでディスクドラ
イブ装置では、高転送レート化などの要請に応じて、デ
ィスクの回転速度を高速化する傾向がある。例えばホス
トコンピュータ側での処理速度やアプリケーションなど
に応じて通常速度よりも2倍速、4倍速、8倍速、16
倍速などを選択的に実行できるようにするものもある。
また、上記のように多種のメディアに対応できるディス
クドライブ装置では、メディアタイプに応じてスピンド
ルモータの回転速度を変えているものも多い。例えば、
WORMディスクの場合は3000rpmとするが、M
Oディスクの場合は3600rpmとするものがある。
【0004】多様な理由でディスク回転速度を高速化す
ることが行われるが、ディスク回転速度を高速化した場
合、スピンドル停止時(スピンダウン時)にディスクチ
ャッキング部にかかるストレスが大きくなることは避け
られない。そしてチャッキング力がさほど強力でなけれ
ば、ディスクメディアを高速で回転させている場合、ス
ピンドル停止時(ブレーキ時)にディスクメディアを保
持できずにディスクがスリップしてしまうことがある。
つまりスピンドルモータはブレーキ制御によって急速に
停止されるが、ディスク自体はスリップしながら徐々に
停止するような状態である。スリップが発生すると、デ
ィスクとチャッキング機構が擦れてしまうためディスク
の樹脂が磨耗し、またその粉塵をディスクドライブ装置
内にまき散らすことになってしまう。即ちディスク自体
が劣化するとともに、ディスクドライブ装置のヘッドに
おける光学ブロックなどに粉塵による重大な悪影響を及
ぼすことになる。
【0005】このようなスリップ自体は、例えばディス
クに対するチャッキング力を強めれば解決できる。しか
しながらチャッキング力を強くしすぎると、ディスクを
イジェクトする際にディスクをスピンドルモータから引
き離すために強い力が必要となる。これによってチャッ
キング部がその力に耐えきれずに破損してしまうおそれ
が出てくる。さらにイジェクト動作のために駆動力を大
きくする必要が生じることは、その機構を実現するため
にコストアップを余儀なくされる。従ってチャッキング
力を高めることは適切ではない。
【0006】また、チャッキング力を強めること無しに
スリップを防止するには、スピンドル停止時の制動力を
弱めることが考えられるが、このようにすると上記のよ
うにメディアタイプによって回転速度が異なる場合は、
メディアタイプによってイジェクトに要する時間が大き
くばらついてしまうことになり、特に高速回転させるメ
ディアの場合はイジェクト時間が大幅にのびることから
システムパフォーマンス的な面で好ましくない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
に鑑みてなされたもので、高速回転駆動から停止させる
際のディスクのスリップを防止するとともに、他の面で
動作上の不具合が生じないようにすることを目的とす
る。
【0008】このために本発明では、スピンドル手段を
停止させる際に、スピンドル手段の回転速度が所定の低
速回転速度より高速な回転速度で駆動されているか否か
を判別し、所定の低速回転速度より高速な回転速度で駆
動されているた場合は、スピンドル手段の回転速度を低
速回転速度に制御した後において、ブレーキ動作を実行
するように制御するようにする。ここで、所定の低速回
転速度とは、適度なチャッキング力を前提としたとき
に、通常のブレーキ制御でディスクのスリップが生じな
い回転速度とする。従って、それより高速回転としてい
る場合、つまりそのままブレーキ制御を行うとスリップ
が生じる可能性がある場合は、停止制御として一旦、上
記低速回転速度にした後にブレーキ動作を行うようにす
れば、スリップは生じないようにすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態とし
て、MOディスクその他の上記した各種ディスクメディ
アを記録媒体として用いる記録再生装置を例にあげて説
明する。図1は記録再生装置のブロック図である。
【0010】挿入されたディスク90は図示しないロー
ディング機構によって、スピンドルモータ1に対してチ
ャッキングされる。そしてディスク90はデータの記録
/再生時にスピンドルモータ1により回転駆動される。
【0011】光学ヘッド2はディスク90に対して記録
/再生時にレーザ光を照射するとともに、ディスク90
からの反射光情報を読み取る部位とされる。このため光
学ヘッド2にはレーザ出力手段としてのレーザダイオー
ド5、偏光ビームスプリッタなどの光学系6、レーザー
出射部位となる対物レンズ3、反射光を検出するための
フォトディテクタ7などが搭載されている。さらにフォ
トディテクタ7からの情報に対して各種の演算処理を行
なって必要な信号を得るRFマトリクスアンプ8も搭載
されている。
【0012】対物レンズ3は2軸機構4によってディス
ク90の半径方向及びディスク90に接離する方向に変
位可能に保持されており、また、光学ヘッド2全体はス
ライド機構9によりディスク90の半径方向に移動可能
とされている。スライド機構9により移動される光学ヘ
ッド2の状況はリニアエンコーダ23により検出され
る。実際の機構は図示していないが、このリニアエンコ
ーダ23は光学ヘッド2の可動範囲におけるスピンドル
モータ1側の固定部(メディア内周側)に取り付けられ
る。これに対してリニアスケールが光学ヘッド2の可動
部においてリニアエンコーダ23に対して平行に取り付
けられる。これによって光学ヘッド2が移動されるとリ
ニアエンコーダ23のA相、B相から位相が互いに90
度ずれた矩形波が出力される。このような検出信号がサ
ーボプロセッサ18に供給される。
【0013】レーザダイオード5によるレーザ出力のパ
ワー及び発光タイミングはレーザーパワーコントローラ
10により制御される。
【0014】ディスク90を挟んで光学ヘッド2と対向
する位置には、バイアスマグネット11が配置される。
このバイアスマグネット11は、データの記録時/消去
時にディスク90に対してバイアス磁界を印加する動作
を行なう。
【0015】ここで光学ヘッド2及びバイアスマグネッ
ト11による記録、消去、再生動作の原理について説明
しておく。この記録再生装置はいわゆる光変調型の光磁
気記録方式が採用されるものである。
【0016】まずデータの消去原理を図2に示す。消去
時にはバイアスマグネット11により消去用の外部磁界
を発生させる。この場合、図面中上方がS極、下方がN
極となるようにする。そして、光学ヘッド2について
は、スライド機構9及び2軸機構4によるトラッキング
動作によって、レーザー照射位置(対物レンズ3の位
置)をデータ消去すべき所定の位置へ移動させた後、消
去用の出力レベルとして連続的なレーザー照射を行な
う。これにより、その消去すべき領域では、ディスク9
0の記録膜は消去用の外部磁界に応じて一定方向に全面
着磁されていき、つまり磁極方向により形成されていた
ピット情報が消去されることになる。
【0017】このように消去が行なわれた後の記録動作
の原理は図3に示される。このとき、バイアスマグネッ
ト11により記録用の外部磁界を発生させる。この場
合、図面中上方がN極、下方がS極となり、つまり消去
時と逆方向の磁界極性となる。この状態で、光学ヘッド
2からは、ピットを形成すべきタイミングのみで記録レ
ベルのレーザー照射を行なう。つまり、記録すべきデー
タの『1』『0』に応じてレーザーのオン/オフを行な
う。この場合、レーザー照射が行なわれた部分のみがバ
イアスマグネット11による外部磁界に応じた極性の着
磁が行なわれることになり、即ち記録膜としてはその部
分のみが他の部分と逆極性となって、これが磁界方向に
よるピット情報として形成される。
【0018】磁界方向によるピット情報を再生する際の
原理は図4に示される。再生はカー効果(Kerr Effect
)を利用するものとなる。カー効果とは、垂直磁化膜
に直線偏光を入射すると、膜の磁化方向によって反射光
の偏光方向が+又は−方向に回転することである。図4
(a)はデータに応じて磁化されたディスク90の記録
膜に対して直線偏光となるレーザー光を入射しているイ
メージを示しており、その反射光は+θkもしくは−θ
kだけ回転する。
【0019】このような反射光を、光学系6内に設けら
れている検光子により偏光方向に応じた光の強弱に変換
する。検光子の前後における反射光の光強度は図4
(b)(c)のようになり、つまり検光子によってデー
タに応じた光強度となる反射光が得られることになり、
これがフォトディテクタ7で電気信号に変換されること
でディスク90からの『1』『0』のデータ読取が可能
となる。
【0020】このような原理でフォトディテクタ7から
読み出された反射光情報から、RFマトリクスアンプ8
で必要な信号が抽出される。即ち実際の再生データとな
るべき再生RF信号やサーボ動作などの各種動作制御に
用いられる情報が抽出される。再生RF信号はRF処理
部14で、増幅、イコライジング処理、2値化処理等が
行なわれ、記録ピットに応じた『1』『0』のデジタル
データ形態とされる。そしてこの読出データDTR はシ
ステムコントローラ15に供給される。
【0021】システムコントローラ15はマイクロコン
ピュータで形成され、記録再生装置全体の動作制御を行
なうとともに、インターフェース部16を介してホスト
コンピュータ側とで記録/再生データの送受信を行なう
部位とされる。RF処理部14からの読出データDTR
は、システムコントローラ15におけるデコーダ15a
としての機能ブロックにおいてデコード処理され、デー
タが再生されることになる。再生されたデータはインタ
ーフェース部16を介してホストコンピュータに送られ
る。
【0022】ホストコンピュータからインターフェース
部16を介して送られてきたデータをディスク90に記
録する場合には、システムコントローラ15はまずその
データをエンコーダ15bとしての機能ブロックにおい
てエンコード処理を行ない、ディスク90の記録フォー
マットに応じたデータを生成する。そしてその記録デー
タDTW をレーザーパワーコントローラ10に供給す
る。
【0023】上述のように記録時にはバイアスマグネッ
ト11により記録用の外部磁界が発生されるが、光学ヘ
ッド2によるレーザー照射は記録すべきデータの『1』
『0』に応じてオン/オフされる。つまり、レーザーパ
ワーコントローラ10は記録データDTW としてのパル
スに応じてレーザダイオード5の発光動作をオン/オフ
制御することで、記録データDTW に基づいた磁界ピッ
ト記録が行なわれることになる。
【0024】ところで、このような記録/再生動作が実
行される場合には、レーザ照射位置やスポット径、レー
ザーパワーに関する制御、スピンドルモータ1の回転速
度等が適正に行なわれなければならず、このために各種
サーボ系が構成される。
【0025】サーボ系の動作に用いる信号として、RF
マトリクスアンプ8ではフォトディテクタ7の出力から
トラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号F
E、スライドエラー信号SLE、光量信号(和信号)I
SUM等を抽出する。これらの信号はサーボプロセッサ
18に供給される。
【0026】サーボプロセッサ18はこれらの信号や、
システムコントローラ15からのトラックジャンプ指
令、アクセス指令、スピンドルモータ2の起動/停止指
令等により各種サーボ駆動信号(フォーカス駆動信号、
トラッキング駆動信号、スライド駆動信号、スピンドル
駆動信号)を発生させ、フォーカスサーボ、トラッキン
グサーボ、スライドサーボ、スピンドルサーボを実行す
る。
【0027】フォーカスサーボは、光学ヘッド2から出
力されるレーザ光を、スピンドルモータ1によって回転
されているディスク90の記録面に焦点を結ぶように制
御する動作である。フォーカスエラー信号FEを得るた
めに、フォトディテクタ7においては4分割ディテクタ
が用意され、いわゆる非点収差方式で焦点誤差情報を抽
出するようにしている。即ち、4分割ディテクタの各領
域をA,B,C,Dとし、対角線方向に対になるディテ
クタをA,DとB,Cとしたときに、RFマトリクスア
ンプ8で(A+D)−(B+C)の演算を行ない、その
結果をフォーカスエラー信号FEとしている。なお、R
Fマトリクスアンプ8ではA+B+C+Dの演算も行な
われ、これが光量に応じた情報である和信号ISUMと
なる。
【0028】サーボプロセッサ18は、フォーカスエラ
ー信号FEに対する位相補償処理等を行なってフォーカ
ス駆動信号を生成し、フォーカスドライバ20に供給す
る。フォーカスドライバ20はフォーカス駆動信号に応
じて2軸機構3のフォーカスコイルに電力印加を行なう
ことになり、これによって対物レンズ3がディスク90
に接離する方向に駆動される。この対物レンズ3の移動
は、常にフォーカスエラー信号FEがゼロとなる方向に
行なわれるように制御されることになり、これによって
レーザー光の合焦点状態が保たれるようにしている。
【0029】なお、理想的にはフォーカスエラー信号が
ゼロとなるポイントと、ディスク90から最も効率よく
情報再生を行なうことができるポイント(つまり再生R
F信号の振幅が最大となるポイント)は同一であるはず
であるが、実際には、これらのポイントはずれたものと
なる。このずれ分をフォーカスバイアスとよび、そのフ
ォーカスバイアス分に相当するバイアス電圧をフォーカ
スエラー信号FEに加算するようにサーボ系を構成する
ことで、フォーカス状態が再生RF信号の振幅が最大と
なるポイントに収束されるように制御している。
【0030】また、このようなフォーカス制御を実現す
るには、対物レンズ3がフォーカス引込範囲内の位置に
なければならない。既に知られているようにフォーカス
引込範囲とはフォーカスエラー信号FEがリニアに変化
する範囲であり、この範囲になければフォーカスエラー
信号FEのゼロクロスポイントを適正なフォーカス位置
であるとして正しく制御することができない。このた
め、記録/再生動作の実行のための立ち上げ時には、フ
ォーカスサーチ動作が行なわれる。このフォーカスサー
チ動作では対物レンズを可動範囲内で強制的に移動させ
るようにフォーカスコイルに対する電力印加を行なう。
そして、例えば上記した和信号ISUMなどによりフォ
ーカス引込範囲内であることを検出したら、フォーカス
サーボをオンとするようにしている。
【0031】トラッキングサーボは、光学ヘッド2から
出力されるレーザ光を、スピンドルモータ1によって回
転されているディスク90のトラック(溝)に沿ってい
くように制御する動作である。トラッキングエラー信号
TEを得るために、レーザー照射が3スポット方式のも
のである場合は、フォトディテクタ7においてサイドス
ポット用のディテクタ(E,F)が用意され、RFマト
リクスアンプ8でE−Fの演算を行ない、その結果をト
ラッキングエラー信号TEとしている。
【0032】サーボプロセッサ18は、トラッキングエ
ラー信号TEに対する位相補償処理等を行なってトラッ
キング駆動信号を生成し、トラッキングドライバ21に
供給する。トラッキングドライバ21はトラッキング駆
動信号に応じて2軸機構3のトラッキングコイルに電力
印加を行なうことになり、これによって対物レンズ3が
ディスク90の半径方向に駆動される。この対物レンズ
3の移動は、常にトラッキングエラー信号TEがゼロと
なる方向に行なわれるように制御されることになり、こ
れによってレーザー光のトラッキング状態が保たれるよ
うにしている。
【0033】なお、トラッキングについてもフォーカス
と同様に、トラッキングエラー信号TEがゼロとなるポ
イントと、ディスク90から最も効率よく情報再生を行
なうことができるポイントはずれたものとなっており、
このずれ分をトラッキングバイアスと呼んでいる。そし
てその最適なトラッキングバイアス分に相当するバイア
ス電圧をトラッキングエラー信号TEに加算するように
サーボ系を構成することで、トラッキング状態が再生R
F信号の振幅が最大となるポイントに収束されるように
制御している。
【0034】次に、スライドサーボは、トラッキングサ
ーボと同様にディスク半径方向の制御であるが、トラッ
キングサーボでは追従できない範囲で、光学ヘッド2全
体を移動させることで、光学ヘッド2から出力されるレ
ーザ光を、ディスク90の所定位置に照射させる動作で
ある。
【0035】スライドエラー信号SLEは、光学ヘッド
2内の中点センサによって検出される対物レンズ3のト
ラック方向のセンター位置からのずれに応じた信号とさ
れ、サーボプロセッサ18はこのようなスライドエラー
信号SLEがゼロとなる方向のスライド駆動信号をスラ
イドドライバ19に供給する。スライドドライバ19は
そのようなスライド駆動信号に応じて、スライド機構9
を駆動し、光学ヘッド2全体を移動させる。もちろんア
クセス動作時などのトラックジャンプ動作では、システ
ムコントローラ21からの指示に応じてサーボプロセッ
サ18からスライド駆動信号が発生され、スライド機構
9が駆動されることになる。なお、スライド機構9によ
る光学ヘッド2の移動は上記のようにリニアエンコーダ
23で検出されてサーボプロセッサ18に供給される。
即ち上記したA相、B相としての90度ずれた矩形波が
サーボプロセッサ18に供給されるが、サーボプロセッ
サ18は、その各矩形波の波数と位相関係をみることに
より光学ヘッド2の移動量と移動方向を認識できる。ま
た、同様の認識に基づいてスライド駆動制御を行うこと
で、光学ヘッド2を所望の位置(例えばディスク内周側
位置など)に移動させることができる。
【0036】サーボプロセッサ18はスピンドルモータ
1の回転制御も行なうことになる。スピンドルモータ1
はスピンドルドライバ12によって駆動される。サーボ
プロセッサ18はシステムコントローラ15からのスピ
ンドル起動指令に応じて、スピンドルドライバ12に対
してスピンドルスタート/ストップ信号SPSBを出力
する。
【0037】スピンドルドライバ12はスピンドルスタ
ート/ストップ信号SPSBに応じてスピンドルモータ
1の回転駆動を開始させ、スピンドルモータ1が所定の
回転数に達したら、スピンドルロック信号SPLKをサ
ーボプロセッサ18に出力する。スピンドルロック信号
SPLKにより、サーボプロセッサ18及びシステムコ
ントローラ15は、スピンドル起動指令後において実際
にスピンドルモータ1が所定の回転数に達したことを検
知できる。
【0038】システムコントローラ15からスピンドル
停止指令を受けた際は、サーボプロセッサ18は、スピ
ンドルドライバ12に対して、スタート時とは極性反転
させたスピンドルスタート/ストップ信号SPSBを出
力する。スピンドルドライバ12は極性の異なるスピン
ドルスタート/ストップ信号SPSBに応じてスピンド
ルモータ1のブレーキ電力(逆起電力)を発生させ、ス
ピンドルモータ1を停止させる。
【0039】なお、スピンドルドライバ12にはFG
(周波数発生器)13が設けられ、例えばスピンドルモ
ータ1の1回転について4波の矩形波としてスピンドル
FG信号SPFGを発生させるようにしている。スピン
ドルFG信号SPFGはサーボプロセッサ18に供給さ
れるため、サーボプロセッサ18はスピンドルFG信号
SPFGからスピンドルモータ1のおおよその回転数を
知ることができるとともに、スピンドルFG信号SPF
Gとしてのパルス間隔が所定のしきい値を越えること
で、スピンドル回転停止の判断も行なうことができる。
【0040】また本例では、ディスク90のタイプに応
じてスピンドル回転速度を可変することができるが、回
転速度はサーボプロセッサ18がスピンドルドライバ1
2に供給するクロックの周波数に応じたものとなる。従
ってサーボプロセッサ18は複数の周波数のクロックを
切り換えることで、スピンドルモータ1の回転速度を複
数段階に切り換えることができる。本例ではディスク9
0として、少なくともWORMディスクとMOディスク
に対応可能とし、回転速度は、WORMディスクの場合
は3000rpm、MOディスクの場合は3600rp
mとするものとする。
【0041】さらにサーボプロセッサ18の動作として
は、レーザーパワーコントローラ10に対してレーザー
出力レベルを一定レベルに制御するとともに、システム
コントローラ21からの指示(記録時/再生時)に基い
てレーザー出力レベルの高レベル/低レベルの切換を行
なう。またサーボプロセッサ18はバイアスマグネット
ドライバ22に対する駆動信号を出力し、記録時/消去
時においてバイアスマグネット11に上述したような消
去用のバイアス磁界や記録用のバイアス磁界を発生させ
る。
【0042】以上のようなサーボプロセッサ18の動作
が行なわれることで、上述した消去/記録/再生の各動
作が適正に実現されることになる。このようなサーボプ
ロセッサ18は、実際にはDSP(デジタルシグナルプ
ロセッサ)として形成される。
【0043】以上のように構成される本例の記録再生装
置において、例えばディスクイジェクト時などでスピン
ドルモータ1を停止させる際の動作を図5、図6で説明
する。図5はスピンドルモータ1を停止させる際のサー
ボプロセッサ18の処理のフローチャートである。
【0044】ステップF101として、システムコント
ローラ15からの指示によりスピンドル停止制御が開始
されると、サーボプロセッサ18はステップF102と
してそのときの回転速度を確認する。回転速度は上述し
たようにサーボプロセッサ18がスピンドルドライバ1
2に供給するクロックの周波数で設定されるものであ
る。
【0045】ここでは、例えば高速回転と判断されるの
は3600rpm、低速回転と判断されるのは3000
rpmとする。もしドライブされているディスク90が
WORMディスクであって、3000rpmであったと
したら、処理はステップF105に進み、そのままスピ
ンドルブレーキ動作を開始する。即ちサーボプロセッサ
18は、スピンドルドライバ12に対して、スタート時
とは極性反転させたスピンドルスタート/ストップ信号
SPSBを出力する。これによってスピンドルモータ1
のブレーキ電力(逆起電力)が発生される。
【0046】この逆起電力による制動力はかなり強力で
あり、また高速回転時ほど制動力が高くなる。このため
場合によってはディスク90がスリップしてしまうこと
もある。しかしながら、この例でいう3000rpmと
は、この記録再生装置におけるチャッキング力において
制動時にスリップが生じない速度とされているものであ
り、従って、例えば3000rpmであって高速回転で
はないと判断された場合は、ステップF105で制動を
開始してもスリップは生じない。そしてサーボプロセッ
サ18は、スピンドルFG信号SPFGとしてのパルス
間隔を監視しており、パルス間隔が所定のしきい値を越
えてスピンドル回転停止と判断することに応じてステッ
プF106から処理を終える。
【0047】一方、ステップF102で高速回転と判断
された場合、例えば3600rpmで駆動されていた場
合は、処理をステップF103に進めて、まずスピンド
ルドライバ12に供給するクロックを低速用のクロック
に切り換える。即ち、3000rpmでの回転動作に切
り換える。そして、ステップF104で低速回転状態と
なる(3000rpm以下となる)ことを監視してお
り、低速回転状態になったら、処理をステップF104
からF105に進めてスピンドルブレーキ制御を開始す
るようにしている。
【0048】即ち、高速回転時には、一旦低速回転に切
り換える制御を行って、低速回転状態となってからブレ
ーキ動作を開始するものである。ここでいう3600r
pmとは、この記録再生装置におけるチャッキング力に
おいては制動時にスリップが生じるおそれのある速度と
されているものであり、従って、例えば3600rpm
の状態からそのままブレーキ制御を行うと、スリップが
発生する可能性が高い。そこで本例では一旦3000r
pm以下としてからブレーキ制御を行うことで、スリッ
プが生じないようにするものである。
【0049】なお、この処理例の説明として3000r
pmを低速回転速度、3600rpmを高速回転速度と
したが、ステップF102での判断される回転速度のス
レッショルド、つまりステップF103へ進むべきか否
かのスレッショルドは、実際のディスクドライブ装置の
チャッキング力や対応可能なディスクメディアの重量、
可変可能なスピンドル回転速度範囲などに応じて設定さ
れるものであることはいうまでもない。例えば3000
rpmでもスリップ発生のおそれがあるディスクドライ
ブ装置では、3000rpmとはステップF102で高
速回転と判別されるようにすることになる。
【0050】図6は、スピンドル停止制御時のスピンド
ルモータ1の速度プロファイルを示している。縦軸は回
転速度とし、速度rv1は低速回転速度、速度rv2は
高速回転速度として示している。横軸は時間である。曲
線は、低速回転時から停止させる場合の速度プロファ
イルであり、停止制御開始時からブレーキ制御されて、
図示するように減速されていく。曲線は高速回転時か
ら停止させる場合の速度プロファイルであり、上記ステ
ップF103,F104の処理により、最初のt1期間
は、低速回転速度rv1に変化されるように制御され、
その後ブレーキ制御される。このため、t1期間で低速
回転速度状態に移行された後は、曲線と同様のカーブ
として減速されていく。この場合、停止までの時間は低
速回転時よりもt2期間だけ長くなるが、このt2期間
はほぼt1期間と同じ長さであり、停止完了までに要す
る時間としてさほど大きな時間差があるものではない。
【0051】なお、破線で示す曲線は、従来の停止制
御の場合であり、つまり高速回転時にも最初からブレー
キ制御する場合である。そしてこの場合はスリップが生
じる可能性が大きい。なおこの場合、停止までの要する
時間としては曲線よりも短いものとなるが、実質上大
差ないものである(曲線の本例の場合に、例えばユー
ザーがイジェクトまでの時間が従来より長いと感じられ
るほどではない)。
【0052】以上のように本例では、スリップのおそれ
のある高速回転時には、一旦低速回転状態に移行させて
からブレーキ制御を行うようにしていることで、スリッ
プ発生を確実に防止することができ、これによってディ
スク90のこすれやその粉塵の発生及び光学ヘッド2へ
の悪影響を解消することができる。また、そのためにチ
ャッキング力を強めたり、或いは制動能力を弱めて高速
回転時の制動時間をかなり長くしてしまうといったよう
なことは不要である。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、スピン
ドル手段を停止させる際に、スピンドル手段の回転速度
が所定の低速回転速度より高速な回転速度で駆動されて
いる場合は、スピンドル手段の回転速度を低速回転速度
に制御した後において、ブレーキ動作を実行するように
しているため、ブレーキ制御を行うとスリップが生じる
可能性がある高速回転速度の場合でも、スリップは生じ
ないようにすることができ、これによってディスクの磨
耗や、スリップの際に生ずる粉塵による光学ヘッドへの
悪影響を解消することができるという効果がある。また
チャッキング力を強めたり、ブレーキ能力を弱めるとい
ったような手法も不要であるため、大きなチャッキング
力によるイジェクト時の不具合やスピンドル制動時間の
長時間化などは生じないという利点もあり、製造コスト
や動作パフォーマンス面でも好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の記録再生装置のブロック
図である。
【図2】記録再生装置の消去原理の説明図である。
【図3】記録再生装置の記録原理の説明図である。
【図4】記録再生装置の再生原理の説明図である。
【図5】実施の形態の記録再生装置のスピンドル停止制
御のフローチャートである。
【図6】実施の形態のスピンドル停止時の回転速度プロ
ファイルの説明図である。
【符号の説明】
1 スピンドルモータ、2 光学ヘッド、3 対物レン
ズ、4 2軸機構、5レーザダイオード、7 フォトデ
ィテクタ、8 RFマトリクスアンプ、9スライド機
構、10 レーザパワーコントローラ、11 バイアス
マグネット、12 スピンドルドライバ、13 FG、
14 RF処理部、15 システムコントローラ、18
サーボプロセッサ、19 スライドドライバ、20
フォーカスドライバ、21 トラッキングドライバ、2
2 バイアスマグネットドライバ、23 リニアエンコ
ーダ、90 ディスク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状記録媒体をスピンドル手段に
    より回転させ、ヘッド手段により情報の記録又は再生動
    作を行うディスクドライブ装置において、 前記スピンドル手段の回転動作を制御するとともに、そ
    の回転速度を可変設定することができるスピンドル制御
    手段と、 前記スピンドル手段の回転を停止させる際に、前記スピ
    ンドル手段が所定の低速回転速度より高速な回転速度で
    駆動されていた場合は、前記スピンドル制御手段により
    前記スピンドル手段の回転速度を前記低速回転速度に変
    更させてからブレーキ動作を実行させるようにする停止
    制御手段と、 を備えたことを特徴とするディスクドライブ装置。
  2. 【請求項2】 ディスク状記録媒体をスピンドル手段に
    より回転させ、ヘッド手段により情報の記録又は再生動
    作を行うディスクドライブ装置におけるスピンドル制動
    方法として、 前記スピンドル手段を停止させる際に、前記スピンドル
    手段の回転速度が所定の低速回転速度より高速な回転速
    度で駆動されているか否かを判別し、所定の低速回転速
    度より高速な回転速度で駆動されているた場合は、前記
    スピンドル手段の回転速度を前記低速回転速度に制御し
    た後において、ブレーキ動作を実行するように制御する
    ことを特徴とするスピンドル制動方法。
JP13530498A 1998-05-18 1998-05-18 ディスクドライブ装置、及びスピンドル制動方法 Pending JPH11328838A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011258263A (ja) * 2010-06-08 2011-12-22 J & K Car Electronics Corp ディスク駆動装置、ディスク駆動方法、及びプログラム
JP2015103269A (ja) * 2013-11-28 2015-06-04 アルパイン株式会社 ディスクドライブ装置およびディスク回転停止制御方法

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