JPH1031863A - 再生装置 - Google Patents

再生装置

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JPH1031863A
JPH1031863A JP20550896A JP20550896A JPH1031863A JP H1031863 A JPH1031863 A JP H1031863A JP 20550896 A JP20550896 A JP 20550896A JP 20550896 A JP20550896 A JP 20550896A JP H1031863 A JPH1031863 A JP H1031863A
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disk
speed
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clv
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JP20550896A
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Hideki Ishikawa
秀樹 石川
Takeshi Hachimori
剛 八森
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクセスの短時間化、消費電力の削減。 【解決手段】 ディスク上の半径方向での再生走査位置
に応じて、CLVサーボを用いた再生動作とCAVサー
ボを用いた再生動作を切り換える。特にディスク内外周
でのディスク回転速度の速度差Vd1が、ディスク上の
全領域において特定の線速度で再生を行なった場合の内
外周の回転速度差よりも小さくなるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は線速度一定(CL
V)方式で情報が記録されたディスク状記録媒体に対す
る再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、CD−DA(CDデジタルオーデ
ィオ)やCD−ROMをはじめとして、CLV方式で情
報が記録されたディスクメディアは広く普及している。
このようなCLV方式の光ディスクに対する再生装置で
は、記録されている情報を適切に読み出すために、ディ
スク上の再生位置に応じてディスク回転速度、即ちスピ
ンドルモータの回転速度を適切に制御し、線速度一定が
保たれるようにする必要がある。
【0003】もちろん通常の線速度(CD方式では約1.
3m/s)を1倍速とした場合に、2倍速、4倍速などの高
速再生を行なうこともあるが、この場合も当然線速度一
定制御のために、スピンドルモータの回転速度を可変制
御している。線速度一定のための回転速度はディスクの
半径に反比例するものとなり、ディスク最内周の再生走
査時では、その回転速度はディスク最外周の再生走査時
の約 2.5倍の速度となる。
【0004】図7はディスク半径方向の位置と回転速度
の関係を示している。最内周側の位置をアドレスn0、
最外周側の位置をアドレスnLASTとする。或るCLV速
度(h倍速)で最内周側から最外周側まで再生走査した
とすると、最内周側走査時と最外周側走査時では回転速
度差Vd0が生ずることが示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
比較的大きい回転速度差が生ずることで、アクセス動作
時間が長くなること、及び消費電力が大きくなってしま
うことという問題が発生する。
【0006】アクセス動作の際には、再生走査位置はデ
ィスク半径方向に大きく移動される場合が多い。例えば
ディスク外周位置から内周位置までのアクセスや、その
逆に内周位置から外周位置へのアクセスとしてディスク
半径方向の移動量の多いアクセスも頻繁に行なわれる。
【0007】このようなアクセスの際には、アクセス先
の位置でアドレスやデータの再生を行なうには、その位
置に適した線速度に整定されなければならない。つまり
アクセスの際の移動量が大きいと、それだけアクセス前
の位置とアクセス後の位置で適切な線速度をたもつため
の回転速度差が大きいものとなり、アクセス後の読出が
可能となるのは回転速度を整定した後となるため、回転
速度整定を待つ分アクセス時間が長くなる。またアクセ
スのたびにスピンドルモータの加速もしくは減速を行な
うため、スピンドルモータの駆動のために大きな電力が
消費されてしまう。
【0008】さらに、転送レートの高速化が進められ、
上記のように2倍速、4倍速、8倍速などの高速再生が
行なわれる場合は、ディスク内外周での回転速度差はま
すます大きなものとなり、アクセス時間の長時間化や消
費電力の増大という問題は、より大きな問題となってし
まう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点にかんがみてなされたもので、CLV方式のディスク
状記録媒体に対する再生装置で、アクセスの短時間化や
消費電力の削減を実現することを目的とする。
【0010】このため再生装置として、ディスク回転動
作を線速度一定回転となるように制御を行なうことので
きるCLVサーボ手段と、ディスク回転動作を角速度一
定回転となるように制御を行なうことのできるCAVサ
ーボ手段と、ディスク上の半径方向での再生走査位置に
応じて、CLVサーボ手段を用いた再生動作とCAVサ
ーボ手段を用いた再生動作を切り換えることのできる再
生制御手段とを設ける。
【0011】また再生制御手段は、ディスク最内周走査
時のディスク回転速度と、ディスク最外周走査時のディ
スク回転速度との間の速度差が、ディスク上の全領域に
おいて特定の線速度として再生を行なった場合の速度差
よりも小さくなるように、CLVサーボ手段を用いた再
生動作とCAVサーボ手段を用いた再生動作の切換制御
を行なう。
【0012】つまり、ディスク半径方向の領域に応じて
線速度一定回転での再生や角速度一定回転での再生を行
ない、さらには線速度一定回転での線速度の切換設定も
しくは角速度一定回転での角速度の切換設定を行なって
いき、ディスク内周側と外周側での回転速度差を小さい
ものとすることで、アクセス後の回転速度整定時間や加
減速量を減少させる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図6により本発明の
実施の形態となる再生装置について説明していく。図1
はCLV方式の光ディスクであるCD−ROMに対応す
る本例の再生装置のブロック図である。ディスク90は
再生装置に装填されているCD−ROMを示している。
【0014】ディスク90は再生動作時においてスピン
ドルモータ1によって一定線速度(CLV)で回転駆動
される。そして光学ヘッド2によってディスク90にピ
ット形態で記録されているデータを読み出され、RFア
ンプ5に供給される。光学ヘッド2にはレーザ出力手段
としてのレーザダイオード、偏光ビームスプリッタや対
物レンズ等からなる光学系、及び反射光を検出するため
のディテクタが搭載されている。対物レンズ2aは二軸
機構3によってディスク半径方向及びディスクに接離す
る方向に変位可能に保持されている。また、光学ヘッド
2全体は、スレッド機構4によりディスク半径方向に移
動可能とされている。
【0015】再生動作によって、光学ヘッド2によりデ
ィスク90から検出された情報からは、RFアンプ5に
おけるマトリクス演算処理により、再生RF信号、トラ
ッキングエラー信号、フォーカスエラー信号等が抽出さ
れる。RFアンプ5で抽出された再生RF信号はデータ
スライサ/エッジ検出部6において二値化処理やエッジ
検出処理が行なわれ、二値化信号即ちEFM信号はデコ
ーダ9に供給される。またエッジ検出処理によるエッジ
検出信号は再生クロックの生成のためにPLL回路11
に供給される。PLL回路11はEFM信号のエッジ検
出信号に基づいて、EFM信号に同期した(つまりスピ
ンドルモータのCLV速度に比例した)再生クロックC
Kを生成し、必要各部に供給する。またデータスライサ
/エッジ検出部6の出力はサーボプロセッサ7にも供給
される。
【0016】RFアンプ5で抽出されたトラッキングエ
ラー信号、フォーカスエラー信号はサーボプロセッサ7
に供給される。サーボプロセッサ7は供給されたトラッ
キングエラー信号、フォーカスエラー信号や、マイクロ
コンピュータにより構成されるシステムコントローラ1
6からのトラックジャンプ指令、アクセス指令等により
各種サーボ駆動信号を発生させ、サーボドライバ8によ
り二軸機構3及びスレッド機構4を駆動させることでフ
ォーカス及びトラッキング制御を実行する。
【0017】データスライサ/エッジ検出部6からEF
M信号が供給されるデコーダ9ではEFM復調,CIR
Cデコード、CD−ROMデコード等の処理を行なっ
て、いわゆるデコードされた再生データ(データファイ
ル等)を得る。再生データはインターフェース部10を
介して接続されたホストコンピュータに供給される。ま
たデコーダ9ではアドレスAdやその他のサブコードな
ども抽出されるが、これらはシステムコントローラ16
に供給される。
【0018】再生時の各種動作はマイクロコンピュータ
によって形成されたシステムコントローラ16により制
御される。例えば再生開始、終了、トラックアクセス、
早送り再生、早戻し再生などの動作は、システムコント
ローラ16がサーボプロセッサ7を介して光学ヘッド2
の動作を制御することで実現される。またホストコンピ
ュータとの通信はインターフェース部10を介して行な
われ、システムコントローラ16はホストコンピュータ
からのアクセス要求に応じてディスク90からの所定の
データファイル再生動作の制御を行なうことになる。
【0019】メモリ17はシステムコントローラ16の
各種処理のためのデータ/係数/テーブルなどが記憶さ
れている。本例のように、後述するCLV/CAV切換
のためのデータテーブルを記憶する場合は、その記憶の
ためにメモリ17が用いられる。
【0020】本例の再生装置では、CLV方式で記録が
行なわれているディスクであるCD−ROMを対象とす
るため、基本的にはCLV方式で再生も行なわれること
になる。このためスピンドルモータ1はCLV方式で回
転速度が制御されるが、いわゆる1倍速に対する高速再
生など可変速再生も可能とされ、つまりスピンドルモー
タ1の回転速度を異なる線速度状態に切り換えることが
できる。即ちスピンドルモータ1の回転速度を或るCL
V速度に維持するためのサーボ系が構成されるととも
に、維持すべきCLV速度を可変できる。
【0021】さらに本例の場合、CAV方式の回転駆動
のための制御系も設けられる。即ちスピンドルモータ1
を一定回転速度で回転駆動させることもできる。そして
この場合の一定回転速度(一定角速度)動作における回
転速度も可変できるようにしている。
【0022】なお、この例では線速度、角速度それぞれ
を可変設定できるようにしているが、本発明の再生装置
としては、少なくともCLV制御系とCAV制御系が搭
載され、CLV再生動作とCAV再生動作を切り換える
ことができるようにすればよく、必ずしもCLV速度又
はCAV速度を可変設定できるようにする構成がとられ
なくてもよい。
【0023】スピンドルモータ2のCLVサーボのため
には速度制御部14と基準周波数設定回路13が設けら
れる。速度制御部14には再生クロックCKと、水晶系
のクロックジェネレータ12からのマスタークロックM
CK及びシステムコントローラ16の制御に基づいて動
作する基準周波数設定回路13からのリファレンスクロ
ックCKREF1が供給される。
【0024】リファレンスクロックCKREF1は或るCL
V速度に応じた周波数のクロックとされる。またPLL
回路11からの再生クロックCKは、スピンドルモータ
2のCLV速度(再生線速度)に応じた周波数となる。
従って速度制御部14ではリファレンスクロックCK
REF1と再生クロックCKの誤差を検出すれば、これを一
定線速度の回転を実現するためのスピンドルエラー信号
SPE1とすることができる。CLV動作時は切換回路
18は制御信号CSにより速度制御部14からの入力が
選択される。このためスピンドルエラー信号SPE1が
切換回路18を介してスピンドルモータドライバ15に
供給され、スピンドルモータドライバ15がスピンドル
エラー信号SPE1に応じてスピンドルモータ1に駆動
電力を印加することで、スピンドルモータ1のCLVサ
ーボ系が機能することになる。
【0025】このようなCLVサーボ系ではシステムコ
ントローラ16が基準周波数設定回路13を制御してリ
ファレンスクロックCKREF1の周波数を可変すること
で、一倍速よりも高速もしくは低速のCLV速度サーボ
を実現できる。また一倍速以外の変速再生の場合でもP
LL回路11で良好にロックができるように、基準周波
数設定回路13は倍速値に応じてPLL回路11の中心
周波数の可変設定を行なう。なお変速再生を実行する場
合は、システムコントローラ16はその変速値に応じて
RFアンプ5におけるイコライザの周波数特性も切り換
えることになる。
【0026】スピンドルモータ2のCAVサーボのため
には速度制御部21、FG(周波数発生器)19、基準
周波数設定回路20が設けられる。FG19はスピンド
ルモータ1の回転速度に応じた周期の周波数信号SFG
を出力する。つまりスピンドルモータ1の1回転に付き
特定数のパルスが出力される。速度制御部21には周波
数信号SFGと、水晶系のクロックジェネレータ12か
らのマスタークロックMCK及びシステムコントローラ
16の制御に基づいて動作する基準周波数設定回路20
からのリファレンスクロックCKREF2が供給される。
【0027】リファレンスクロックCKREF2は或るCA
V速度に応じた周波数のクロックとされる。またFG1
9からの周波数信号SFGは、スピンドルモータ2のC
AV速度(角速度=回転速度)に応じた周波数となる。
従って速度制御部21ではリファレンスクロックCK
REF2と周波数信号SFGの誤差を検出すれば、これを一
定回転速度を実現するためのスピンドルエラー信号SP
E2とすることができる。CAV動作時は切換回路18
は制御信号CSにより速度制御部21からの入力が選択
される。このためスピンドルエラー信号SPE2が切換
回路18を介してスピンドルモータドライバ15に供給
され、スピンドルモータドライバ15がスピンドルエラ
ー信号SPE2に応じてスピンドルモータ1に駆動電力
を印加することで、スピンドルモータ1のCAVサーボ
系が機能することになる。
【0028】このようなCAVサーボ系ではシステムコ
ントローラ16が基準周波数設定回路20を制御してリ
ファレンスクロックCKREF2の周波数を可変すること
で、CAV動作として各種の回転速度制御を実現でき
る。なおCAV回転時においても、PLL回路11で得
られる再生クロックCKは、あくまで再生データ(EF
M信号)に同期したクロックとなるため、CAV速度
が、PLL回路11のロック可能な速度範囲であれば、
CAV方式で再生動作を行なっても、デコーダ9のデコ
ード処理などについての問題はない。
【0029】また基準周波数設定回路13がCAV速度
に応じてPLL回路11の中心周波数の可変設定を行な
い、いわゆるキャプチャーレンジを速度に追従させるよ
うにすれば、CAV速度も或る程度広い範囲で切換可能
とすることもできる。さらに、CAV再生中は線速度で
見れば徐々に早くなっていくことになる。つまり再生ク
ロックCKも徐々に高周波数となっていく。従ってそれ
に良好に対応させるためにCAV再生中においてPLL
回路11の中心周波数を徐々にずらして行くようにして
もよい。
【0030】スピンドルモータ1に対して強制的に加速
/減速を行なう場合は、システムコントローラ16は制
御信号CSにより切換回路18を制御してCLV/CA
Vサーボループを開き、システムコントローラ16が出
力するスピンドルキック/ブレーキ信号SPKBがスピ
ンドルモータドライバ15に供給されるようにする。ス
ピンドルモータドライバ15はスピンドルキック/ブレ
ーキ信号SPKBに基づいて加速電力もしくは減速電力
をスピンドルモータ1に印加し、スピンドルモータ1の
回転速度の加減速を行なう。
【0031】このように構成される本例の再生装置で
は、ディスク90の半径方向での再生走査位置に応じて
CLVサーボとCAVサーボを切り換えて再生を行なう
という動作を特徴とする。半径方向での位置に応じたサ
ーボ系切換タイミングを得るために、本例ではメモリ1
7には例えば図2に示すような線速度切換のためのテー
ブルデータが記憶され、アドレス値による領域設定と、
各領域におけるスピンドルサーボ制御動作の設定が行な
われている。ここではディスク最内周側のアドレスをn
0、最外周側のアドレスをnLASTとし、n1,n2はデ
ィスク上の或る特定のアドレスを示すものとする。
【0032】この場合、最内周のアドレスn0からアド
レスn1まで、アドレスn1+1からアドレスn2ま
で、アドレスn2+1からアドレスnLASTまでと、ディ
スク上を領域1〜領域3の3つの領域に分割設定する情
報が記憶されている。そして領域1〜領域3のそれぞれ
に対応するスピンドルサーボ動作として、a倍速CLV
サーボ、回転速度N(rpm) でのCAVサーボ、b倍速C
LVサーボ、という各種処理を実現するための情報が記
憶されている。具体的な情報内容としては、例えば切換
回路18の制御やCLVもしくはCAV速度に相当する
値などとすればよい。
【0033】システムコントローラ16は、ディスク9
0の再生動作時において検出されるアドレス、即ち現在
の再生走査位置のアドレスを、図2のテーブルデータに
照らし合わせて、現在が領域1〜領域3のいづれである
かを確認したうえで、スピンドルサーボ動作制御を行な
う。例えば領域1の再生中であれば、切換回路18に速
度制御部14からの入力(スピンドルエラー信号SPE
1)を選択させるとともに、基準周波数設定回路13に
対してa倍速再生のための動作を実行させることで、a
倍速CLV再生動作を実現する。
【0034】また検出されるアドレスがアドレスn1を
越え、再生走査が領域2に入ったことを検出したら、切
換回路18に速度制御部21からの入力(スピンドルエ
ラー信号SPE2)を選択させるとともに、基準周波数
設定回路20から回転速度N(rpm) に相当するリファレ
ンスクロックCKREF2を出力させることで、回転速度N
(rpm) のCAV再生動作を実現する。さらに、領域3の
再生中であれば、切換回路18に速度制御部14からの
入力(スピンドルエラー信号SPE1)を選択させると
ともに、基準周波数設定回路13に対してb倍速再生の
ための動作を実行させることで、b倍速CLV再生動作
を実現する。
【0035】このような動作によって実現される回転速
度とディスク半径方向の位置の関係を図3に示す。図2
における各アドレスn0、n1、n2、nLASTは、図3
の横軸上に示したディスク上の位置でのアドレスである
とする。
【0036】領域1、即ちアドレスn0からアドレスn
1までの区間では、線速度はa倍速とされて再生が行な
われる。領域2、即ちアドレスn1+1からアドレスn
2までの区間では、回転速度N(rpm) のCAV再生動作
が行なわれる。領域3、即ちアドレスn2+1からアド
レスnLASTまでの区間では、線速度はb倍速とされて再
生が行なわれる。
【0037】これによってディスク半径方向に対する回
転速度の変化は図示するような状態となり、ディスク最
内周での回転速度とディスク最外周での回転速度の速度
差Vd1は、図7に示した通常のCLV再生における速
度差Vd0よりも小さいものとすることができる。
【0038】速度差Vd1が従来の速度差Vd0より小
さいということは、アクセス時において加速又は減速で
調整すべきスピンドルモータ1の速度調整幅が小さくで
きることを意味し、つまりアクセス時にアクセス後の位
置に適した回転速度となるようにする整定処理に要する
時間を短くできることになる。これによってアクセス時
間の短縮化を実現できる。また加速又は減速幅が小さく
できることは加減速のための消費電力も削減でき、省電
力化も促進できる。
【0039】ところで、図2のようなテーブルデータを
持つことで図3のような回転速度切換制御を行なうよう
にしたが、ディスク半径方向の領域設定及び各領域での
線速度の設定方式としては、各種の例が考えられる。図
4〜図6にさらに4つの例を示す。
【0040】図4はディスク内外周での回転速度差をさ
らに小さくする例であり、n11で示す或る特定のアド
レスを境界として、内周側ではa倍速CLV再生動作
を、外周側では回転速度N(rpm) のCAV再生動作を行
なうようにしたものである。これによってディスク半径
方向の走査位置とスピンドルモータ1の回転速度の関係
は図示するようになり、内外周での速度差Vd2はより
小さい速度差とすることができる。従って上記図3の例
よりもアクセス時間の短縮化及び消費電力の削減を促進
できる。
【0041】図5の例は、図4の例とは逆に、n21で
示す或る特定のアドレスを境界として、外周側ではc倍
速CLV再生動作を、内周側では回転速度N1(rpm) の
CAV再生動作を行なうようにしたものである。これに
よってディスク半径方向の走査位置とスピンドルモータ
1の回転速度の関係は図示するようになり、内外周での
速度差Vd3は上記図4の場合と同様に小さい速度差と
することができる。従って上記図3の例よりもアクセス
時間の短縮化及び消費電力の削減を促進できる。
【0042】この図5の例は、特にCLV速度として1
2倍速などのかなりの高速化を考えた場合に有用とな
る。即ち高速再生により転送レートの高速化を実現する
ことでデータファイルの読出等を迅速化することができ
るが、例えば図7の通常のCLV再生を考えるとわかる
ように、CLV速度を高速化すればするほど、内周側で
の回転速度はかなり速いものとなってしまう。回転速度
が高速化されると、それだけスピンドルモータ1のドラ
イブノイズが増大することがあり、また電力消費がかな
り大きくなり、さらに発熱量も多くなるなど不都合な点
が多い。ここで図5のように内周側をCAV方式とすれ
ば、内周側の再生時でも、上記各種不都合が生じるほど
の高速回転速度とはさせずに、CLV再生時の転送レー
トの高速化を実現できることになる。
【0043】図6の例は、図5の例からさらに内外周の
速度差を小さくできるようにしたもので、n31,n3
2で示す或る特定のアドレスを境界として、内周領域.
中周領域,外周領域のそれぞれでスピンドルサーボ動作
を切り換えるようにしている。即ち内周側では回転速度
N1(rpm) のCAV再生動作を、また中周ではc倍速C
LV再生動作を行なうようにし、さらに外周側では回転
速度N2(rpm) のCAV再生動作を行なうようにしたも
のである。これによって内外周の速度差Vd4は図5の
例での速度差Vd3よりも小さくすることができ、アク
セス時間の短縮化及び消費電力の削減を促進できる。も
ちろん図5の例と同様にCLV速度の高速化を行なう場
合にも有効である。
【0044】以上各例を説明してきたが、本発明として
は例示したものに限らず、さらに多様な例が考えられる
ことはいうまでもない。特に領域分割数や各領域での線
速度/角速度の設定値は、各再生装置の特性、回路構
成、処理能力などに応じて設定されるべきものである。
また、図2のようにテーブルデータを用いてアドレスか
ら判別できる領域毎に線速度を切り換える例を示した
が、FG19から検出できるスピンドルモータ1の回転
速度を監視して、設定されたある速度となった時点でC
LVサーボからCAVサーボ(もしくはその逆)に切り
換えるというような制御方式も考えられる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明の再生装置
は、ディスク上の半径方向での再生走査位置に応じて、
CLVサーボ手段を用いた再生動作とCAVサーボ手段
を用いた再生動作を切り換えていくようにし、特にディ
スク内外周での回転速度差が、ディスク上の全領域にお
いて特定の線速度として再生を行なった場合の速度差よ
りも小さくなるようにしている。このためアクセス後の
回転速度整定時間や回転速度の加減速量を減少させるこ
とができ、アクセス動作の迅速化や消費電力の削減を実
現できるという効果がある。
【0046】また少なくともディスク最内周を含む領域
においてCAVサーボ手段を用いた再生動作を実行させ
ることで、高倍速CLV再生を行なって転送レートを高
速化したいような場合にも好適となる。さらにCAV速
度、CLV速度を可変設定できるようにすることで、よ
り細やかな切換動作制御ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の再生装置のブロック図で
ある。
【図2】実施の形態の再生装置でのディスク上の領域と
サーボ方式のデータテーブルの説明図である。
【図3】実施の形態の再生装置での領域と回転速度の関
係の説明図である。
【図4】実施の形態の再生装置でのサーボ切換方式の変
形例の説明図である。
【図5】実施の形態の再生装置でのサーボ切換方式の変
形例の説明図である。
【図6】実施の形態の再生装置でのサーボ切換方式の変
形例の説明図である。
【図7】従来の再生装置での領域と回転速度の関係の説
明図である。
【符号の説明】
1 スピンドルモータ、2 光学ヘッド、5 RFアン
プ、7 サーボプロセッサ、9 デコーダ、11 PL
L回路、13,20 基準周波数設定回路、14,21
速度制御部、15 スピンドルモータドライバ、16
システムコントローラ、17 メモリ、18 切換回
路、19 FG

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線速度一定方式で情報が記録されたディ
    スク状記録媒体に対する再生装置において、 ディスク回転動作を線速度一定回転となるように制御を
    行なうことのできるCLVサーボ手段と、 ディスク回転動作を角速度一定回転となるように制御を
    行なうことのできるCAVサーボ手段と、 ディスク上の半径方向での再生走査位置に応じて、前記
    CLVサーボ手段を用いた再生動作と前記CAVサーボ
    手段を用いた再生動作を切り換えることのできる再生制
    御手段と、 を備えていることを特徴とする再生装置。
  2. 【請求項2】 前記再生制御手段は、ディスク最内周走
    査時のディスク回転速度と、ディスク最外周走査時のデ
    ィスク回転速度との間の速度差が、ディスク上の全領域
    において特定の線速度として再生を行なった場合の速度
    差よりも小さくなるように、CLVサーボ手段を用いた
    再生動作とCAVサーボ手段を用いた再生動作の切換制
    御を行なうことを特徴とする請求項1に記載の再生装
    置。
  3. 【請求項3】 前記再生制御手段は、少なくともディス
    ク最内周を含む領域においてCAVサーボ手段を用いた
    再生動作を実行させることを特徴とする請求項1に記載
    の再生装置。
  4. 【請求項4】 前記再生制御手段は、前記CLVサーボ
    手段を用いた再生動作の際の線速度を可変設定すること
    ができることを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
  5. 【請求項5】 前記再生制御手段は、前記CAVサーボ
    手段を用いた再生動作の際の角速度を可変設定すること
    ができることを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
JP20550896A 1996-07-10 1996-07-17 再生装置 Pending JPH1031863A (ja)

Priority Applications (3)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100312369B1 (ko) * 1998-02-10 2001-11-03 다니구찌 이찌로오, 기타오카 다카시 디스크회전 제어장치
US7573786B2 (en) 2004-05-28 2009-08-11 Hitachi-Lg Data Storage, Inc. Optical disk apparatus and rotation speed control method thereof
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