JPH1132714A - おから加工食品とその製造方法 - Google Patents
おから加工食品とその製造方法Info
- Publication number
- JPH1132714A JPH1132714A JP9190040A JP19004097A JPH1132714A JP H1132714 A JPH1132714 A JP H1132714A JP 9190040 A JP9190040 A JP 9190040A JP 19004097 A JP19004097 A JP 19004097A JP H1132714 A JPH1132714 A JP H1132714A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bean
- okara
- food
- curd refuse
- seaweed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Edible Seaweed (AREA)
- Beans For Foods Or Fodder (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 栄養価の高い食材資源であるおからが食用に
広く利用されるようにとの思いで開発されたもので、現
代の嗜好に合う食感に改良すると共に、調理方法におい
ても幅広い利用が可能である、おから加工食品とその製
造方法を提供する。 【解決手段】 本発明のおから加工食品は、主材料のお
からと副材料の海藻ペーストとを加熱攪拌することによ
って得た溶解混合物を凝固成形したことを特徴とする。
その製造方法は膨張剤を添加し加熱攪拌して作った副材
料の海藻ペーストを、水に浸した主材料のおから中に加
え、次いでこれを加熱攪拌しておからと海藻ペーストと
の溶解混合物を得た後、この混合物をカルシウムイオン
溶液中に通して凝固成形したことを特徴とする。
広く利用されるようにとの思いで開発されたもので、現
代の嗜好に合う食感に改良すると共に、調理方法におい
ても幅広い利用が可能である、おから加工食品とその製
造方法を提供する。 【解決手段】 本発明のおから加工食品は、主材料のお
からと副材料の海藻ペーストとを加熱攪拌することによ
って得た溶解混合物を凝固成形したことを特徴とする。
その製造方法は膨張剤を添加し加熱攪拌して作った副材
料の海藻ペーストを、水に浸した主材料のおから中に加
え、次いでこれを加熱攪拌しておからと海藻ペーストと
の溶解混合物を得た後、この混合物をカルシウムイオン
溶液中に通して凝固成形したことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はおからを主材料とし
たおから加工食品とその製造方法に関する。
たおから加工食品とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】おからは、豆腐を作る際、豆乳を搾り取
った残りかすとして大量に生じるもので、その一部分は
食用や飼料に利用されているものの、その大部分は廃棄
物として処分されているのが現状である。しかも、その
廃棄処分については費用を掛けている。
った残りかすとして大量に生じるもので、その一部分は
食用や飼料に利用されているものの、その大部分は廃棄
物として処分されているのが現状である。しかも、その
廃棄処分については費用を掛けている。
【0003】ところで、おからが食用に利用されない理
由としては、ばさばさした食感がいま一つ現代の嗜好に
合わず、また調理方法自体も限定されていることが原因
と思われる。
由としては、ばさばさした食感がいま一つ現代の嗜好に
合わず、また調理方法自体も限定されていることが原因
と思われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、栄養
価の高い食材資源であるおからが食用に広く利用される
ようにとの思いで開発されたもので、現代の嗜好に合う
食感に改良すると共に、調理方法においても幅広い利用
が可能である、おから加工食品とその製造方法を提供す
ることを目的とする。
価の高い食材資源であるおからが食用に広く利用される
ようにとの思いで開発されたもので、現代の嗜好に合う
食感に改良すると共に、調理方法においても幅広い利用
が可能である、おから加工食品とその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載のおから加工食品は、主材料のおからと副材料の海藻
ペーストとを加熱攪拌することによって得た溶解混合物
を凝固成形したことを特徴とする。また、請求項2記載
のその製造方法は、膨張剤を添加し加熱攪拌して作った
副材料の海藻ペーストを、水に浸した主材料のおから中
に加え、次いでこれを加熱攪拌しておからと海藻ペース
トとの溶解混合物を得た後、この混合物をカルシウムイ
オン溶液中を通すことによって海藻ペーストを凝固さ
せ、混合物全体を凝固成形したことを特徴とする。
載のおから加工食品は、主材料のおからと副材料の海藻
ペーストとを加熱攪拌することによって得た溶解混合物
を凝固成形したことを特徴とする。また、請求項2記載
のその製造方法は、膨張剤を添加し加熱攪拌して作った
副材料の海藻ペーストを、水に浸した主材料のおから中
に加え、次いでこれを加熱攪拌しておからと海藻ペース
トとの溶解混合物を得た後、この混合物をカルシウムイ
オン溶液中を通すことによって海藻ペーストを凝固さ
せ、混合物全体を凝固成形したことを特徴とする。
【0006】主材料のおからと副材料の海藻ペーストと
の配合割合は、重量比で9:1乃至8:2の範囲である
ことが望ましく、海藻ペーストの量をおからに対して1
0重量%よりも少なくすると、加熱攪拌する際に、おか
らの個々の粉粒体の全域に海藻ペーストが万遍なく行き
渡らず、おからの個々の粉粒体同士を確実に結合させる
ことができなくなる。また、海藻ペーストの量を20重
量%よりも多くすると、おからの風味が消失してしま
い、おから加工食品としての食味上好ましくない。
の配合割合は、重量比で9:1乃至8:2の範囲である
ことが望ましく、海藻ペーストの量をおからに対して1
0重量%よりも少なくすると、加熱攪拌する際に、おか
らの個々の粉粒体の全域に海藻ペーストが万遍なく行き
渡らず、おからの個々の粉粒体同士を確実に結合させる
ことができなくなる。また、海藻ペーストの量を20重
量%よりも多くすると、おからの風味が消失してしま
い、おから加工食品としての食味上好ましくない。
【0007】材料となる海藻は、ホンダワラ、アカモ
ク、コンブ、ワカメ、テングサ、モズクなど海藻全般を
用いることができ、その乾燥状態も生、半生、完全乾燥
等いずれも使用できる。
ク、コンブ、ワカメ、テングサ、モズクなど海藻全般を
用いることができ、その乾燥状態も生、半生、完全乾燥
等いずれも使用できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。まず、おからを清水に浸しておく。次いで、
良く洗浄した海藻に膨張剤を添加して70℃〜90℃で
加熱しながら30分乃至60分間攪拌を行って海藻ペー
ストを作る。加熱攪拌するのは雑菌を殺菌すると共にペ
ースト状に溶解を促進させるためである。次に、前記し
た清水中に浸したおからに、おからの重量の10%〜2
0%の海藻ペーストを加え、両者を70℃〜80℃で加
熱しながら20分乃至30分間攪拌しておからと海藻ペ
ーストとの溶解混合物を得る。このようにして得たおか
らと海藻ペーストとの溶解混合物をカルシウムイオン溶
液中に流し込むことによって適宜の形状に凝固させるも
のである。尚、上述した攪拌時間は、おからと海藻の量
に応じて変わるものであり、この実施形態では、おから
80kgで且つ海藻ペースト10kg程度を想定してあ
る。
説明する。まず、おからを清水に浸しておく。次いで、
良く洗浄した海藻に膨張剤を添加して70℃〜90℃で
加熱しながら30分乃至60分間攪拌を行って海藻ペー
ストを作る。加熱攪拌するのは雑菌を殺菌すると共にペ
ースト状に溶解を促進させるためである。次に、前記し
た清水中に浸したおからに、おからの重量の10%〜2
0%の海藻ペーストを加え、両者を70℃〜80℃で加
熱しながら20分乃至30分間攪拌しておからと海藻ペ
ーストとの溶解混合物を得る。このようにして得たおか
らと海藻ペーストとの溶解混合物をカルシウムイオン溶
液中に流し込むことによって適宜の形状に凝固させるも
のである。尚、上述した攪拌時間は、おからと海藻の量
に応じて変わるものであり、この実施形態では、おから
80kgで且つ海藻ペースト10kg程度を想定してあ
る。
【0009】凝固剤としてのカルシウムイオン溶液は、
骨粉、貝殻、珊瑚、卵殻等のカルシウム原料を食酢に浸
漬し24時間程度放置して溶解し、ろ過して溶け残った
固形物を取り除いたものを使用する。また、2%〜8%
の塩化カルシウム溶液や炭酸カルシウム溶液を用いるこ
ともできる。
骨粉、貝殻、珊瑚、卵殻等のカルシウム原料を食酢に浸
漬し24時間程度放置して溶解し、ろ過して溶け残った
固形物を取り除いたものを使用する。また、2%〜8%
の塩化カルシウム溶液や炭酸カルシウム溶液を用いるこ
ともできる。
【0010】
【実施例】次に本発明の具体的な実施例を述べる。ま
ず、おから100gを清水250gに浸しておく。次
に、乾燥昆布20gを清水200gにて洗浄した後、こ
の昆布を3%の炭酸ナトリウム溶液水中に入れ、70℃
〜80℃の条件下でミキサーで5分乃至10分間攪拌す
ることによって昆布を溶解して昆布ペーストを作る。こ
の昆布ペーストを前述した清水で浸したおからに加え、
これらを5分間ミキシングした後、さらに鍋に移し替え
て70℃〜80℃で加熱しながら攪拌しておからと昆布
ペーストとの溶解混合物を得る。
ず、おから100gを清水250gに浸しておく。次
に、乾燥昆布20gを清水200gにて洗浄した後、こ
の昆布を3%の炭酸ナトリウム溶液水中に入れ、70℃
〜80℃の条件下でミキサーで5分乃至10分間攪拌す
ることによって昆布を溶解して昆布ペーストを作る。こ
の昆布ペーストを前述した清水で浸したおからに加え、
これらを5分間ミキシングした後、さらに鍋に移し替え
て70℃〜80℃で加熱しながら攪拌しておからと昆布
ペーストとの溶解混合物を得る。
【0011】そして、このようにして得たおからと昆布
ペーストとの溶解混合物を、圧力機を用いてノズルから
カルシウムイオン溶液中に流し込むと、ノズルの形状に
応じた断面形状をした麺状あるいは帯状の凝固物を成形
することができる。また、他の例として、おからと昆布
ペーストとの溶解混合物をカルシウムイオン溶液と共に
成形器(丸、三角、四角、その他の形状)に流し込む
と、成形器の形状の凝固物を成形することも可能であ
る。
ペーストとの溶解混合物を、圧力機を用いてノズルから
カルシウムイオン溶液中に流し込むと、ノズルの形状に
応じた断面形状をした麺状あるいは帯状の凝固物を成形
することができる。また、他の例として、おからと昆布
ペーストとの溶解混合物をカルシウムイオン溶液と共に
成形器(丸、三角、四角、その他の形状)に流し込む
と、成形器の形状の凝固物を成形することも可能であ
る。
【0012】このようにして成形したおから加工食品
は、酢醤油等に付けてそのまま食したり、煮物にした
り、炒めたり等、各種調理に利用する。
は、酢醤油等に付けてそのまま食したり、煮物にした
り、炒めたり等、各種調理に利用する。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、今まで食用に利用され
ず廃棄処分されていたおからを、食用に活用しやすい形
態にすると共に現代の嗜好感覚にも合うように改良した
ので、栄養価の高い食材資源の有効利用を図り得ると共
に、健康志向食品の需要に応えるおから加工食品を提供
できるものである。
ず廃棄処分されていたおからを、食用に活用しやすい形
態にすると共に現代の嗜好感覚にも合うように改良した
ので、栄養価の高い食材資源の有効利用を図り得ると共
に、健康志向食品の需要に応えるおから加工食品を提供
できるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 597100929 岩井 親孝 富山県富山市窪新町4−45−3 (71)出願人 597100930 北川 三雄 富山県富山市下冨居39−138 (72)発明者 白石 良蔵 富山県富山市窪新町4−61−1003号
Claims (2)
- 【請求項1】 主材料のおからと副材料の海藻ペースト
とを加熱攪拌することによって得た溶解混合物を凝固成
形したことを特徴とするおから加工食品。 - 【請求項2】 膨張剤を添加し加熱攪拌して作った副材
料の海藻ペーストを、水に浸した主材料のおから中に加
え、次いでこれを加熱攪拌しておからと海藻ペーストと
の溶解混合物を得た後、この混合物をカルシウムイオン
溶液中に通して凝固成形したことを特徴とするおから加
工食品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9190040A JPH1132714A (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | おから加工食品とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9190040A JPH1132714A (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | おから加工食品とその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1132714A true JPH1132714A (ja) | 1999-02-09 |
Family
ID=16251368
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9190040A Pending JPH1132714A (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | おから加工食品とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1132714A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006090456A1 (ja) * | 2005-02-24 | 2006-08-31 | Ooyama Tofu Co., Ltd. | 大豆成分含有の繊維状またはフィルム状成形食品とその製造方法 |
JP2008161101A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Intekku:Kk | 乳化食品の製造方法および乳化食品 |
JP2009038982A (ja) * | 2007-08-06 | 2009-02-26 | Ryozo Shiraishi | 大豆加工食品および大豆加工食品原料 |
-
1997
- 1997-07-15 JP JP9190040A patent/JPH1132714A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006090456A1 (ja) * | 2005-02-24 | 2006-08-31 | Ooyama Tofu Co., Ltd. | 大豆成分含有の繊維状またはフィルム状成形食品とその製造方法 |
JP2008161101A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Intekku:Kk | 乳化食品の製造方法および乳化食品 |
JP2009038982A (ja) * | 2007-08-06 | 2009-02-26 | Ryozo Shiraishi | 大豆加工食品および大豆加工食品原料 |
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