JPH11325284A - 逆止弁および断熱コンテナ - Google Patents

逆止弁および断熱コンテナ

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JPH11325284A
JPH11325284A JP12729698A JP12729698A JPH11325284A JP H11325284 A JPH11325284 A JP H11325284A JP 12729698 A JP12729698 A JP 12729698A JP 12729698 A JP12729698 A JP 12729698A JP H11325284 A JPH11325284 A JP H11325284A
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valve
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hole
check valve
opening
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Sadao Negishi
貞夫 根岸
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Sekisui Kasei Co Ltd
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Sekisui Plastics Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L59/00Thermal insulation in general
    • F16L59/04Arrangements using dry fillers, e.g. using slag wool which is added to the object to be insulated by pouring, spreading, spraying or the like

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力差によって1方向の流通を可能にする逆
止弁を、コンテナへの取付構造を簡単にするとともに、
内部の弁部材の取換え容易にして、これを使用する断熱
コンテナの信頼性を高める。 【解決手段】 開口11を有する環状の取付ベース部材1
と、取付ベース部材1の開口11に螺合自在な筒部22を有
し、その内方の中央板部24に通気孔25が形成された弁保
持部材2と、筒部22内の中央板部24より突出端側に嵌め
込まれた中央に貫通孔31を有する弁部材3と、弁部材3
を周縁部で保持するように係脱可能に嵌め込まれた弁押
え部材4とを備え、中央板部24と弁押え部材4の一方に
前記貫通孔31を閉塞する突部42を設け、該突部側とは反
対側の圧力が低くなったときに貫通孔31が開くように構
成し、弁保持部材2の筒部22を前記取付ベース部材1の
開口11に対し螺合して脱着可能に締結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弁部材両側の圧力
差によって開弁して1方向の流通のみを可能にする逆止
弁とこの逆止弁を備えた断熱コンテナに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、食材等を運搬するための合成
樹脂よりなるコンテナ(通函)にあっては、保温、保冷
状態の維持が良好となるように、その壁体構造として、
非発泡の合成樹脂の成形体よりなる内装体と外装体との
間に合成樹脂発泡体等の芯材を断熱層として介装した構
造が採用されている。
【0003】このコンテナは衛生上の必要から水洗およ
び熱湯消毒等が頻繁に行なわれる。そのため、水が内装
体と外装体との間に入らないように、内装体と外装体と
の接合部を熱可塑性樹脂による溶接によって閉塞し、一
体性を向上させたもの(例えば59−11098号)が
提案されている。
【0004】このような断熱コンテナの場合、前記の接
合は減圧下で行なわれが、コンテナ壁体の内装体と内装
体との間の断熱層の部分に空気が残ることは避けられ
ず、またその後のガス透過やコンテナ使用時の多段の積
み重ねによって荷重負担による変形等も影響して、コン
テナ内に熱いご飯等を収容した場合、内装体の合成樹脂
が熱によって若干柔らかくなり、上記の残留空気の膨脹
によって、内装体が内方へ膨れて変形が生じる場合があ
る。
【0005】これを防止するために、実開平3−434
80号公報に見られるように、内装体と外装体との対応
位置に係合部を設けて周面の変形を防止した断熱コンテ
ナが提案されている。しかしながら、部分的に係合部を
設けた内装体、外装体を一体成形するには複雑な成形型
が必要であり、このような成形型は高価であるためコス
ト高を招く。また部分的に係合する部品を内装体、外装
体とは別に作成して接合することも可能であるが、これ
も工程数が増えコスト高につながる。
【0006】一方、最近では、これらの断熱コンテナに
熱いご飯等を収容した後、真空冷却によって最適な温度
まで急速に冷してその温度で保温するという使用方法が
採られている。
【0007】例えば、寿司用飯では、最適な使用温度は
40〜45℃と言われており、断熱コンテナに炊き立て
の熱いご飯(95℃)をほぐして収容し(85℃)、
酢、調味料等を合せて混ぜた後(75℃)、真空冷却に
よって短時間の内に40〜45℃に冷却し、その後この
温度に保温して輸送、供給することが行なわれている。
また五目飯やかやく飯及び白御飯は、通常さらに低温の
20〜25℃で位まで急速に冷却した後、輸送、供給さ
れている。
【0008】この真空冷却では大気から20〜40mm
Hg程度まで急激に減圧するが、熱いご飯等を収容した
コンテナ内部の内装体の合成樹脂が熱によって若干柔ら
かくなっている状態で、このような急激な減圧を行なう
と、内装体、特にその底部が内方へ膨れるという問題が
生じる場合がある。
【0009】そこで、コンテナの外装体の一部に、圧力
差によって開弁してコンテナ壁体内(内装体と外装体と
の間の断熱層の部分)から外部への流通のみを可能にす
る逆止弁付き通気孔、さらに必要な場合は、外部からコ
ンテナ壁体内への流通のみを可能にする逆止弁付きの通
気孔を設けることとしたものである。
【0010】本発明は、特に前記の通気孔に使用する逆
止弁として、弁内部のゴム状シートよりなる弁部材を容
易に取換えることができる逆止弁、さらにはコンテナ壁
体内から外部への流通のみを可能にする通気孔、外部か
らコンテナ壁体内への流通のみを可能にする通気孔のい
ずれも同じ取付け構造にでき、前記通気孔に好適に使用
できる逆止弁を提供するものであり、またこの逆止弁を
通気孔に使用した信頼性の高い断熱コンテナを提供する
ものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明の逆止弁は、弁部材両側の圧力差によって開弁して
1方向の流通のみを可能にする逆止弁であって、筒部を
有し、該筒部内に前記弁部材と弁押え部材とを係脱可能
に嵌め込んでなる弁保持部材を、中央部に開口を有する
環状の取付ベース部材に対し、前記筒部を前記開口内に
装入して脱着可能に組付けてなることを特徴とする。
【0012】この逆止弁は、弁保持部材が取付ベース部
材に対し脱着可能であり、前記弁保持部材を取付ベース
部材から分離し、該弁保持部材の筒部内に嵌め込まれて
いる弁押え部材を取外せば、弁部材を容易に取換えるこ
とができる。
【0013】請求項2の発明は、前記の逆止弁として、
中央部に円形の開口を有する環状の取付ベース部材と、
前記取付ベース部材の開口に螺合自在な円形突出部を有
し、該円形突出部内方の中央板部に通気孔が形成された
弁保持部材と、前記円形突出部内の前記中央板部より突
出する筒部内に嵌め込まれ、中央に貫通孔を有するゴム
状シートよりなる弁部材と、前記弁部材を中央板部との
間に周縁部で保持するように前記筒部内に係脱可能に嵌
め込まれた弁押え部材とを備え、前記中央板部と弁押え
部材の一方に前記弁部材の貫通孔を閉塞する突部が設け
られ、該突部側とは反対側の圧力が低くなったときに前
記弁部材の貫通孔が開くように構成されてなり、前記弁
保持部材の円形突出部が前記取付ベース部材の開口に対
し螺合されて脱着可能に締結されてなることを特徴とす
る。
【0014】請求項3の発明は、合成樹脂よりなる内装
体と外装体との間に断熱層を介装してなる断熱コンテナ
であって、前記請求項1または2に記載の逆止弁を、前
記外装体の一部に、取付ベース部材を固定することによ
り取付け、コンテナ壁体内と外部との間に圧力差が生じ
たときに1方向の流通を可能にする通気孔を設けてなる
ことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基いて説明する。
【0016】図1は、弁部材両側の圧力差によって開弁
して1方向の流通のみを可能にする本発明の第1の実施
例の逆止弁(A1 )を示す断面図、図2は同逆止弁の分
解した断面図、図3は取付ベース部材をコンテナの外装
体に取付けた拡大断面図である。
【0017】この逆止弁(A1 )は、中央に円形の開口
(11)を有する環状の取付ベース部材(1)と、後述す
る弁部材(3)および弁押え部材(4)を内部に保持す
る弁保持部材(2)とからなり、次のように構成されて
いる。
【0018】取付ベース部材(1)は、合成樹脂よりな
り、開口(11)の周縁に裏面側へ突出する筒部(12)を
有し、前記開口(11)が筒部(12)内周にまで連続し
て、該開口(11)の内周にネジ(13)が前記筒部(12)
の端部を残すように形成されている。前記取付ベース部
材(1)の外周板部(14)の表面には環状の凹溝(15)
が形成されて、該凹溝にOリング(16)が嵌着されてお
り、該取付けベース部材(1)に組付けられる弁保持部
材(2)の周縁部が対接することにより、その両者間が
シール状態に保持されるようになっている。
【0019】前記外周板部(14)の裏面には環状の溶接
用突縁(17)が形成されており、使用対象となる断熱コ
ンテナ(50)の外装体(52)に有する取付用孔(55)に
前記筒部(12)を嵌合した状態で、前記突縁(16)を外
装体(51)に押し当てて高速で回転させることにより、
図3のように前記突縁(17)の部分を摩擦熱で溶融させ
て外装体(52)に対し溶接できるようになっている。こ
の際、外周板部(14)の外形が図4のような6角形等の
角形をなしていると、ナットランナー等の回転付与手段
を利用して回転を与えることができる。なお、前記の突
縁(17)を省略して、取付ベース部材(1)を外装体
(52)に対し接着手段等により固定することもできる。
【0020】前記弁保持部材(2)は、前記取付ベース
部材(1)の外周板部(14)の表面と対向するフランジ
状の周縁部(21)と、該周縁部(21)より裏面側に突出
する筒状の円形突出部(22)を有し、この円形突出部
(22)の先端側が内方の中央板部(24)より突出する筒
部(22a)として形成され、前記開口(11)に装入され
るようになっている。この円形突出部(22)の基部側外
周には前記開口(11)内周のネジ(13)と対応するネジ
(23)が形成され、前記開口(11)に対して螺合自在に
設けられている。また前記中央板部(24)に通気孔(2
5)が形成されている。前記円形突出部(22)の中央板
部(24)より表面側は、図5(a)のように6角形等の
多角形状に凹設されており、取付ベース部材(1)に螺
合する際に該凹設部(26)の角形を利用して回転を与え
ることができるように形成されている。
【0021】そして、前記円形突出部(22)の突出端側
の筒部(22a)内には、中央に貫通孔(31)を有するシ
リコン等の柔軟な弾性を有するゴム状シートよりなる弁
部材(3)が中央板部(24)と対向するように嵌め込ま
れている。さらに前記弁部材(3)を前記中央板部(2
4)との間に周縁部で挟んで保持するように弁押え部材
(4)が係脱可能に嵌め込まれている。図の場合、弁押
え部材(4)の周縁部の片側に突縁(41)が形成され、
該突縁(41)と前記中央板部(24)周縁の段部(27)と
の間に前記弁部材(3)の周縁部を挟持するようになっ
ている。
【0022】前記弁押え部材(4)は、図5(前記筒部
(22a)の端部内周の数個所、例えば図5(b)のよう
に周方向等間隔毎の4個所に有する係止部(28)に係止
することにより、前記の嵌め込み状態に保持されてい
る。この係止部(28)による係止構造は、自然に外れる
ことはないが、ドライバー等を使えば容易に抜脱できる
ように形成される。ねじ込み手段によって、前記弁押え
部材(4)を筒部(22a)内に係脱可能に嵌め込むこと
も可能である。
【0023】そして、第1の実施例の場合、前記の弁押
え部材(4)には、その中央部に前記弁部材(3)の貫
通孔(31)を閉塞できる略半球状の突部(42)が設けら
れるとともに、前記の嵌め込み状態において、前記突部
(42)が前記弁部材(3)の中央部に弾力的に対接し
て、前記貫通孔(31)を閉塞状態に保持しており、前記
突部(42)を有する弁押え部材(4)の側が逆止弁の表
面側(外側)より高圧になったときにのみ、弁部材
(3)が弾性力に抗して前記突部(42)から離れること
により、貫通孔(31)が開口した開弁状態となり、弁押
え部材(4)の側から表面側へ空気流通するようになっ
ている。(43)は弁押え部材(4)の前記突部(42)の
周辺部等に設けた通気孔である。
【0024】したがって、この第1の実施例の逆止弁
(A1 )は、例えば図10、図11に示す断熱コンテナ
(50)において、コンテナ壁体内から外部への流通のみ
を可能にする通気孔(6)を構成するのに使用される。
【0025】図7〜図9は、本発明の第2の実施例の逆
止弁(A2 )を示している。
【0026】この第2の実施例の逆止弁(A2 )は、上
記した第1の実施例の逆止弁(A1)とその基本的構成
を共通にして、上記と同様に、中央に円形の開口(11)
を有する環状の取付ベース部材(1)と、前記取付ベー
ス部材の開口(11)内周に対し螺合自在な円形突出部
(22)を有する弁保持部材(20)と、前記円形部部(2
2)の中央板部(24)より突出する筒部(22a)内に嵌
め込まれたゴム状シートよりなる弁部材(3)と、該弁
部材(3)を前記中央板部との間に保持するように係脱
可能に嵌め込まれた弁押え部材(40)とから構成されて
いる。これらの構成各部のうち、上記実例と同じ構成部
分については同符号を付してその詳しい説明を省略す
る。
【0027】この実施例の逆止弁(A2 )の場合は、第
1の実施例の弁押え部材(4)とは異なり、弁押え部材
(40)には弁部材(3)の貫通孔(31)を閉塞する突部
が設けられず、中央に通気孔(43a)が設けられてい
る。そして弁部材(3)を中間にして前記弁押え部材
(40)と対向する前記中央板部(24)の中央部に弁部材
(3)の貫通孔(31)を閉塞できる略半球状の突部(2
9)が設けられて、前記の嵌め込み状態において、前記
突部(29)が前記弁部材(3)に弾力的に対接して、前
記貫通孔(31)を閉塞状態に保持しており、その周辺歩
に通気孔(25a)が設けられている。そして、前記突部
(29)を有する中央板部(24)の側が弁押え部材(40)
側より高圧になったときにのみ、弁部材(3)が弾性力
に抗して前記突部(29)から離れることにより、貫通孔
(31)が開口して開弁状態となり、表面側(外部)から
弁押え部材(40)の側へ空気流通するようになってい
る。
【0028】したがって、この第2の実施例の逆止弁
(A2 )は、例えば図10、図11に示す断熱コンテナ
(50)において、外部からコンテナ壁体内への流通のみ
を可能にする通気孔(7)を構成するのに使用される。
【0029】このように、上記の逆止弁(A1 )と逆止
弁(A2 )とは、その基本的な構成を共通にして、弁部
材(3)の貫通孔(31)を閉塞する突部の配置、すなわ
ち前記弁押え部材(4)側に突部(42)を設けるか、中
央板部(24)側に突部(29)を設けるかの違いのみによ
って、流通方向を異にすることができ、取付けベース部
材(1)を共通とすることができる。
【0030】なお、取付ベース部材(1)のほか、弁保
持部材(2)(20)および弁押え部材(4)(40)につ
いても、通常、合成樹脂により形成される。
【0031】図10および図11に示す断熱コンテナ
(50)は、合成樹脂の成形体よりなる内装体(51)と外
装体(52)との間に合成樹脂発泡体よりなる断熱層(5
3)を介装した状態で、前記内装体(51)と外装体(5
2)の端部同士を溶接手段により気密に接合一体化する
ことにより構成されている。(54)はその接合部分を示
している。
【0032】断熱コンテナ(50)としては、内装体(5
1)と外装体(52)とを、接着手段等の他の手段により接
合したもの、内装体と外装体との全体を中空成形により
一体に成形するか、あるいは前記の接合手段により中空
に形成しておいて、その中空内部にウレタン等の注入し
発泡させて断熱層を設けたものでもよい。
【0033】なお、図示を省略しているが、断熱コンテ
ナ(50)は、通常、上記と同様に非発泡の合成樹脂によ
り形成された内装体と外装体との間に合成樹脂発泡体等
よりなる断熱層を介装して構成した蓋体を被嵌して使用
する。
【0034】この断熱コンテナ(50)の例えば相対向す
る側壁部において、上記した第1の実施例の逆止弁(A
1 )および第2の実施例の逆止弁(A2 )を、それぞれ
取付ベース部材(1)(1)を外装体(52)に固着する
ことにより取付けて、前記通気孔(6)および(7)を
構成するが、この際、双方の逆止弁(A1 )(A2 )に
共通の取付ベース部材(1)(1)を用い、同じ取付構
造にして外装体(52)に取付けることができ、特別の加
工を必要としない。
【0035】しかも、弁部材(3)および弁押え部材
(4)(40)を筒部(22a)内に嵌め込んだ弁保持部材
(2)(20)を、それぞれ前記取付ベース部材(1)
(1)の開口(11)(11)に筒部(22)(22)を螺合し
て締結することにより容易にかつ強固に一体性よく取付
けることができる。
【0036】前記の逆止弁(A1 )を備える通気孔
(6)においては、コンテナ壁体内と外部とに圧力差の
ない通常時は、図1に示すように、ゴム状シートよりな
る弁部材(3)が弁押え部材(4)に有する突部(42)
により閉塞状態に保持されており、空気の流通が起こら
ない。ところが、外部の気圧がコンテナ壁体内より低く
なると、図1に仮想線で示すように、弁部材(3)の中
央部が弾性力に抗して中央板部(24)の側へ膨れるよう
に変形して、貫通孔(31)の部分が開き、コンテナ壁体
内から外部へ空気が流出する。
【0037】したがって、コンテナの真空冷却時には、
コンテナ壁体内から空気が流出し、断熱コンテナ内部と
外部で大きな圧力差が生じないので、内装体の膨れ等の
変形が防止される。
【0038】一方、逆止弁(A2 )を備える通気孔
(7)においては、コンテナ壁体内と外部とに圧力差の
ない通常時は、図5に示すように、ゴム状シートよりな
る弁部材(3)が中央板部(24)に有する突部(29)に
より閉塞状態に保持されており、空気の流通が起こらな
いが、外部の気圧がコンテナ壁体内より高圧になると、
図5に仮想線で示すように、弁部材(3)の中央部が弾
性力に抗して弁押え部材(40)の側へ膨れるように変形
し、貫通孔(31)の部分が開き、外部からコンテナ壁体
内へ空気が流入し、外部とコンテナ壁体内との圧力差が
緩和されるので、真空冷却後に常圧に戻すときにも変形
は生じない。
【0039】また、前記逆止弁(A1 )(A2 )は、上
記したようにコンテナ壁体内と外部とに圧力差が生じる
ことによって開くので、コンテナを水洗する際には、特
に圧力を加えない限り、逆止弁の部分から水が侵入する
おそれは殆どない。
【0040】さらに、前記弁保持部材(2)(20)は、
取付ベース部材(1)に対して螺合手段により脱着でき
るようになっているので、内部の弁部材(3)の取換え
の必要が生じたときには、前記の螺合を緩めて弁保持部
材(2)(20)を取付ベース部材(1)から取外せば、
弁押え部材(4)(40)を筒部(22)から抜脱すること
ができ、弁部材(3)を容易に取換えることできる。
【0041】
【発明の効果】上記したように本発明の逆止弁によれ
ば、弁部材を保持する弁保持部材が取付ベース部材に対
し脱着可能であるため、前記取付ベース部材をコンテナ
等に固定した状態のままで、弁保持部材のみを取外して
内部の弁部材を容易に取換えることができる。これによ
り、逆止弁としての機能を長期にわたって良好に維持で
きる。
【0042】特に請求項2の構成を採用することより、
弁保持部材の脱着がさらに容易になり、弁部材の取換に
要する手数をさらに軽減できるばかりか、弁部材の貫通
孔を閉塞する突部の配置を変えるだけで流通方向を変更
できるので、同じ構成の取付けベース部材を用いて、コ
ンテナ等への取付状態を同じ構造にして、内部の弁機構
の流通方向の異なる逆止弁を構成することができる。そ
のため、断熱コンテナとして、コンテナ壁体内から外部
への流通を可能にする通気孔、外部からコンテナ壁体内
への流通を可能にする通気孔をそれぞれ特別の加工を要
さずに構成できる。
【0043】また請求項3の断熱コンテナによれば、上
記した逆止弁付きの通気孔を有することにより、コンテ
ナ壁体内と外部との圧力差が生じたときには、コンテナ
壁体内と外部との間で空気が流通して、コンテナ壁体内
と外部とに大きな圧力差が生じず、変形の生じ難い断熱
コンテナを得ることができる。特に、真空冷却時の急激
な減圧によっても内装体が内方へ膨れて変形するのが防
止されるので、食材を適温で輸送、供給するコンテナと
して好適に使用できる。しかも通気孔に使用される逆止
弁の内部の弁部材の取換も容易に行なえ、長期に渡って
信頼性を損うことなく使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の逆止弁の第1の実施例を示す縦断面図
である。
【図2】同上の逆止弁の分解した断面図である。
【図3】取付ベース部材を断熱コンテナに取付けた状態
の断面図である。
【図4】取付けベース部材の正面図である。
【図5】弁保持部材の正面図(a)と背面図(b)であ
る。
【図6】弁押え部材の正面図である。
【図7】本発明の逆止弁の第2の実施例を示す縦断面図
である。
【図8】同上の逆止弁の分解した断面図である。
【図9】同実施例の弁保持部材の正面図(a)と背面図
である。
【図10】本発明の逆止弁を使用した断熱コンテナを示
す一部欠截斜視図である。
【図11】同上の断熱コンテナの断面図である。
【符号の説明】
(1) 取付ベース部材 (11) 開口 (12) 筒部 (14) 外周板部 (2) 弁保持部材 (2)(20) 弁保持部材 (21) 周縁部 (22) 円形突出部 (22a) 筒部 (24) 中央板部 (25)(25a) 通気孔 (28) 係止部 (29) 突部 (3) 弁部材 (31) 貫通孔 (4)(40) 弁押え部材 (41) 周縁部 (42) 突部 (43)(43a) 連通孔 (50) 断熱コンテナ (51) 内装体 (52) 外装体 (53) 断熱層 (54) 接合部分 (55) 取付用孔 (6)(7) 逆止弁付きの通気孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弁部材両側の圧力差によって開弁して1方
    向の流通のみを可能にする逆止弁であって、筒部を有
    し、該筒部内に弁部材と弁押え部材とを係脱可能に嵌め
    込んでなる弁保持部材を、中央部に開口を有する環状の
    取付ベース部材に対し、前記筒部を前記開口内に装入し
    て脱着可能に組付けてなることを特徴とする逆止弁。
  2. 【請求項2】中央部に円形の開口を有する環状の取付ベ
    ース部材と、 前記取付ベース部材の開口に螺合自在な円形突出部を有
    し、該円形突出部内方の中央板部に通気孔が形成された
    弁保持部材と、 前記円形突出部内の前記中央板部より突出する筒部内に
    嵌め込まれ、中央に貫通孔を有するゴム状シートよりな
    る弁部材と、 前記弁部材を中央板部との間に周縁部で保持するように
    前記筒部内に係脱可能に嵌め込まれた弁押え部材とを備
    え、 前記中央板部と弁押え部材との一方に前記弁部材の貫通
    孔を閉塞する突部が設けられ、該突部側とは反対側の圧
    力が低くなったときに前記弁部材の貫通孔が開くように
    構成されてなり、 前記弁保持部材の円形突出部が取付ベース部材の開口に
    対し螺合されて脱着可能に締結されてなることを特徴と
    する請求項1に記載の逆止弁。
  3. 【請求項3】合成樹脂よりなる内装体と外装体との間に
    断熱層を介装してなる断熱コンテナであって、前記請求
    項1または2に記載の逆止弁を、前記外装体の一部に、
    取付ベース部材を固定することにより取付け、コンテナ
    壁体内と外部との間に圧力差が生じたときに1方向の流
    通を可能にする通気孔を設けてなることを特徴とする断
    熱コンテナ。
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