JPH10339563A - 冷蔵庫の扉構造 - Google Patents

冷蔵庫の扉構造

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JPH10339563A
JPH10339563A JP14886897A JP14886897A JPH10339563A JP H10339563 A JPH10339563 A JP H10339563A JP 14886897 A JP14886897 A JP 14886897A JP 14886897 A JP14886897 A JP 14886897A JP H10339563 A JPH10339563 A JP H10339563A
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清 西田
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和宏 森清
Koji Ono
晃司 小野
Yasuo Nakamura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷蔵庫等に使用される扉構造に関し、部品点
数の削減,組立工程の簡略化及び安価で量産性の向上を
図る。 【解決手段】 樹脂のブロー成形にて中空状に一体成形
された扉成形体11と、中空体のブロー成形時に複数の
凹溝34を有する補強板15をインサート成形し、前記
中空部14に発泡断熱材18を充填し扉20が構成され
ることにより、扉構造の構成部品が少なく及び組立工程
の簡略化と安価で量産性の高い扉構造が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、別部材を取付ける
ブロー成形製プラスチックにより一体成形した冷蔵庫の
扉構造に係る。
【0002】
【従来の技術】図23,図24は例えば実公昭60−2
7350号公報に示された従来の冷蔵庫の扉構造であ
り、図において、1は扉で、扉外板2の4辺に扉枠3を
嵌着し、補強板4を裏面上部の扉枠3の上辺及び左右辺
に載置し、この中に断熱材5を充填発泡させることによ
り、各部品が固着される。6は容器7を支持固定する枠
体であり、枠体6の前端部が扉1の内板8を介して、複
数のねじ9によって補強板4のねじ孔10に締め付け固
定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成された冷蔵庫の扉では特に部品点数が多く、組
立作業、およびウレタンフォームの洩れ防止等の製造工
程が煩雑になると共に経済的にも不利でかつ、量産性が
低かった。さらにねじ孔等のキャップにプラスチックを
使用し外板2に鉄板を使用しているため、特に低温時に
プラスチックと鉄板の熱膨張率の差によりプラスチック
製キャップが割れやすい等の欠点を有していた。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑み、冷蔵庫の扉
外形材全体をブロー成形法により一体成形し、ブロー成
形時のインサート物として補強板または取付ブラケッ
ト、または取付ピースを埋設し、その内部中空部に断熱
材としてウレタンフォームを充填させた部品点数の削
減、組立工程の簡略化、プラスチック材料と鉄板の組合
せの省略化を計る経済上の効果と、量産性を高くもたら
す冷蔵庫の扉構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
冷蔵庫の扉外形全体をブロー成形法により一体成形し、
ブロー成形時のインサート物として補強板あるいは硬質
の取付ブラケット又は硬質の取付ピースを埋設し、その
内部中空部に断熱材としてウレタンフォームを充填させ
て冷蔵庫の扉構造とするものである。さらに補強板の固
着強度向上を計るために補強板に折り曲げ片や複数の凹
溝や複数の孔を形成するものである。さらに取付ブラケ
ットや取付ピースの固着強度向上を計るために貫通孔や
膨出部又リブを形成するものである。さらに扉外面の外
観の向上を計るため取付ブラケットや取付ピースの基部
表面を大きく形成しその外面のウエルドの発生を防止す
る。さらに扉成形体のブロー成形性向上の為取付ピース
に勾配を設け取付ピースの取付部分に割れ,隙間,変形
ウエルドが防止できる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の冷蔵庫
の扉構造は、合成樹脂のブロー成形にて中空状に一体成
形された扉成形体と、この扉成形体の裏面部に固定さ
れ、容器を収納載置する枠体と、扉成形体の中空部に注
入発泡した発泡断熱材と、上記扉成形体のブロー成形時
のインサート物として上記枠体を固定する補強板を埋設
したものであり部品点数の削減と製造工程の簡略化及び
ウレタンフォームの洩れをなくすと共に従来のようにプ
ラスチックと鉄板との組合せによる熱膨張率の差による
把手部の割れを防止することができ更に安価で量産性が
高くできる。
【0007】また請求項2に記載の発明は、補強板の端
部は折り曲げ片を形成し且つ角部が円弧状となる略矩形
状に形成したものからなり、上記補強板を扉成形体の壁
表面に位置させ、折り曲げ片を中空部に突出させて扉成
形体の壁から中空部に延びた支承壁に包み込まれるよう
に埋設した補強板のため、補強板に対する樹脂の包み込
みが容易であり成形不良が生じない。また固着強度が優
れたものである。
【0008】また請求項3に記載の発明は、補強板は複
数の凹溝を形成し、上記補強板を扉成形体の壁表面に位
置させ、複数の凹溝を扉成形体の壁表面から中空部に突
出させて扉成形体の壁から中空部に延びた支承壁に包み
込まれるように埋設しているので補強板と扉成形体が強
固に固着され優れたインサート成形が得られる。
【0009】また請求項4に記載の発明は、補強板は複
数の孔の穿設し、上記補強板を扉成形体の壁表面に位置
させ、複数の孔部から扉成形体の壁を突出させ埋設して
いるので、補強板と扉成形体の固着強度が優れたもので
ある。
【0010】また請求項5に記載の発明は、ブロー成形
時のインサート物として硬質の取付ブラケットを埋設
し、上記取付ブラケットは板状体及びそれと一体の複数
の突起を有し且つ複数の突起に貫通孔を形成したものか
らなり、上記取付ブラケットの板状体の扉成形体の壁表
面に位置させ、貫通孔を含む複数の突起全体を扉成形体
の壁表面から中空部に突出させ扉成形体の壁から中空部
に延びた支承壁に前記貫通孔が包み込まれるように埋設
しているので、取付ブラケットの貫通孔部で表裏の両面
より樹脂が回わり込みかつ接合,溶着することで埋込み
強度が向上する。さらに取付ブラケットがインサートさ
れ、扉成形体がブロー成形後に部分的に変形しても、取
付ブラケットの別部材に対する取付位置関係には全く誤
差が生じない。このため取付ブラケットに別部材を容易
に取付けることができる。
【0011】また請求項6に記載の発明は、ブロー成形
時のインサート物として硬質の取付ピースを埋設し、上
記取付ピースは略台形(a>b)形成し且つ一体の複数
リブを形成したものからなり、上記取付ピースを扉成形
体の壁表面に位置させ、扉成形体の壁表面から中空部に
略台形のb面側を中空部に突出させ扉成形体の壁から中
空部に延びた支承壁に前記複数リブが包み込まれるよう
に埋設しているので、取付ピースに対するブロー成形時
の樹脂の包み込みが容易で成形不良が生じない。また固
着強度が優れたものである。
【0012】また請求項7に記載の発明は、ブロー成形
時のインサート物として硬質の取付ピースを埋設し、上
記取付ピースは、大きい面を有する基部と、この基部に
連続した軸部と、軸部の外部に膨出部を形成したものか
らなり、上記取付ピースを扉形成体の壁表面に位置さ
せ、膨出部を含む軸部全体を扉形成体の壁表面から中空
部に突出させて扉成形体の壁から中空部に延びた支承壁
に包み込まれるように埋設しているので、取付ピースに
対する樹脂の包み込み時樹脂のウエルド発生がなく外観
の見栄えを劣化させる事がない。また取付ピースは強固
に固着され優れたインサート成形が得られる。
【0013】
【実施例】以下、本発明による冷蔵庫等に使用される扉
構造の実施例について、図面を参照しながら説明する。
尚、従来と同一構成については、同一符号を付して詳細
な説明を省略する。
【0014】(実施例1)図1は、本発明の実施例1に
よる冷蔵庫の引出し式扉を示す分解斜視図である。図2
は、同実施例の引出し扉の要部断面図である。図3は、
同実施例の製造法法による成形状態を示す垂直断面図で
ある。図4は、同実施例の型締めした状態を示す垂直断
面図である。
【0015】図1,図2,図3及び図4において、11
は扉成形体であり、ポリエチレン,ポリプロピレン,A
BS樹脂,ポリカーボネート等の熱可塑性合成樹脂をブ
ロー成形することにより、中空2重壁構造に構成されて
いる。12,13は扉成形体の前壁,裏壁、14は前壁
12と裏壁13の間に形成された中空部である。15は
扉成形体11の裏壁13に固着されたインサート物の補
強板である。上記補強板15は金属あるいは硬質プラス
チック製であり、この補強板15にはねじ孔16を設け
ている。上記中空部14にはウレタンフォーム注入口1
7より、発泡断熱材18を充填し、その注入口17をキ
ャップ19によりシールされ扉20が構成される。また
扉20は、容器7を支持固定する枠体6の前端部に設け
た孔21を介して、複数のねじ9によって補強板15の
ねじ孔16に取付けられている。
【0016】次に図3,図4に従って上記扉成形体11
のブロー成形工程を説明する。22,23はキャビテ
ィ、26はインサート部材である補強板15をキャビテ
ィ24内に仮止めするための保持部であり、補強板15
のねじ孔16に保持部26の凸部27が挿入されてい
る。又図示していないが、磁石又エアーで補強板15を
保持部26へセットしてもよい。
【0017】上記のように補強板15をキャビティ24
内に配置した後、ポリエチレン等の熱可塑性合成樹脂を
押出機(図示せず)で溶融混練して押出された可塑化状
態のパリソンAを図3に示すように分割形式の金型2
2,23間に配置する。ついで、パリソンAをフリーブ
ローし、金型22,23を閉鎖することにより、図4に
示すように対向したパリソンAは一体に溶着され、さら
に一体化された中空部14に空気を圧入して、パリソン
Aをキャビティ24,25及び補強板15の形状に沿っ
て膨張させる。このときパリソンAは補強板15の外周
縁部28を包み込むように一体に溶着され、扉成形体1
1の前壁12,裏壁13および支承壁29が形成され
る。
【0018】ついで、成形品を冷却後、金型22,23
を開いて冷却した成形品を取出すことにより、図1に示
すような扉20が得られる。
【0019】以上のような構成により扉構造は、扉成形
体11のブロー成形時のインサート物として上記枠体6
を固定する補強板15を強固に固着形成されているの
で、構成部品が少なく、軽量でコストが安く量産性が高
くできる。
【0020】(実施例2)図1及び図3,図4は実施例
1と同一構成であり、図5は、本発明の実施例2による
扉の要部側断面図である。図6は、同実施例の補強板の
斜視図である。
【0021】図5,図6において、補強板15の外周縁
部28は折り曲げ片30を形成し、その角部31が円弧
状となる略矩形状に形成した補強板15を実施例1にて
説明した様に扉成形体11の裏壁13に補強板15を一
体にブロー成形されており、補強板15の板状体32よ
り一体に中空部14(内方)に突出した折り曲げ片30
は、裏壁13より中空部14(内方)に延出した支承壁
29の基端壁29aで包み込まれて埋設され構成してい
る。
【0022】また補強板15の板状体32は裏壁13の
表面より若干内方に位置することにより位置規制される
凹部33が形成されている。枠体6の取付けに際して
は、前端部6aを上記凹部33に位置決めしてねじ9を
補強板15のねじ孔16に蝶合することにより枠体6は
補強板15に取付けられる。
【0023】以上の様な構成により扉構造は、補強板1
5より一体に形成した折り曲げ片30が内方に突出し、
裏壁13より内方に延出した支承壁29で包み込まれる
ため、包み込みが容易で成形不良がなく強固に固着でき
る。又枠体6の取付面に位置規制される凹部33がある
ため枠体の取付けが容易である。
【0024】(実施例3)図1及び図3,図4は実施例
1と同一構成であり、図7は、本発明の実施例3による
扉の要部側断面図である。図8は、同実施例の補強板の
斜視図である。
【0025】図7,図8において、複数の凹溝34を形
成した補強板15を実施例1にて説明したように扉成形
体11と一体にブロー成形されており、補強板15の板
状体32より一体に中空部14(内方)に突出した複数
の凹溝34は、裏壁13より中空部14(内方)に延出
した支承壁29の基端壁29aで包み込まれて扉成形体
11の内部に埋設され構成している。
【0026】以上の様な構成により扉構造は、補強板1
5より一体に形成した複数の凹溝34が内方に突出し、
裏壁13より内方に延出した支承壁29と基端壁29a
で包み込まれるため補強板15と扉成形体11の取付強
度が全体として向上し、別部材(枠体6)の取付部分に
隙間,変形が生ぜず、固着強度に優れたものとすること
ができる。
【0027】(実施例4)図1及び図3,図4は実施例
1と同一構成であり、図9は、本発明の実施例4による
扉の要部側断面図である。図10は、同実施例の補強板
の斜視図である。
【0028】図9,図10において、複数の孔35を穿
設した補強板15を実施例1にて説明したように扉成形
体11と一体にブロー成形されており、板状体32に設
けた孔35を覆うように扉成形体11の裏壁13が、中
空部14(内方)から外方へ孔35から突出させ補強板
15を埋設している。
【0029】以上の様な構成により扉構造は、扉成形体
11の裏壁13が、補強板15に穿設した複数の孔35
から突出してなる為補強板15と扉成形体11は、強固
に固着でき得る。
【0030】(実施例5)図11は、本発明の実施例5
による扉の要部側断面図である。図12は、同実施例の
取付ブラケットの斜視図である。図13は、同実施例の
取付ブラケットの要部断面図である。図14は、同実施
例の製造法における成形状態を示す垂直断面図である。
図15は、同実施例の型締めした状態を示す垂直断面図
である。
【0031】図11,図12,図13,図14及び図1
5において、36は扉成形体11の裏壁13に固着され
たインサート物の取付ブラケットである。取付ブラケッ
ト36は金属あるいは硬質プラスチック製であり、この
取付ブラケット36は板状体37と板状体37より扉成
形体11内に突出する複数の突起38からなり、突起3
8の一部には貫通孔39が形成され、また突起38の内
部には軸方向に貫通した孔40が形成されている。板状
体37の外周縁部41は裏壁13の表面に近い箇所で、
プラスチックの裏壁13より内方に延びた支承壁29と
基端壁29aで包み込まれて埋設され、第1の嵌合部A
を構成している。
【0032】また板状体37より一体に突出した突起3
8の一部に設けた貫通孔39も裏壁13より内方に延出
した支承壁29の上端壁29bで包み込まれて扉成形体
11の内部に埋設され、第2の嵌合部Bを構成してい
る。
【0033】枠体6は、枠体6の前端部6aを介してね
じ9にて取付ブラケット36の孔40に蝶合して取付け
られている。
【0034】図14,図15は、上記扉成形体11のブ
ロー成形工程図であり実施例1と同一工程図であり説明
は省略する。
【0035】以上のような構成により扉構造は、中空体
のブロー成形時に取付ブラケット36がインサートして
も、取付ブラケット36に対する樹脂の包み込みが容易
であり、成形不良が生じない。
【0036】また、取付ブラケット36は硬質のもので
あり、それ自体に板状体37および複数の突起38を有
しかつ複数の突起38の一部に貫通孔39が形成されて
いるので、扉成形体11がブロー成形後に収縮変形して
も、取付ブラケット36の別部材に対する取付位置関係
に全く誤差が生ぜず、取付ブラケット36に別部材(枠
体6等)を容易に取付ける事ができる。更に貫通孔39
があるため貫通孔部で表裏の両面より樹脂が回り込みか
つ接合,溶着することで埋込み強度に優れたものとする
ことができる。
【0037】(実施例6)図14,図15は実施例5と
同一構成であり、図16は、本発明の実施例6による扉
の要部側断面図である。図17は、同実施例の取付ピー
スの斜視図である。図18は、同実施例のA部拡大図で
ある。図19は、同実施例のB−B矢視図である。
【0038】図16,図17,図18および図19にお
いて、ブロー成形時のインサート物として硬質の取付ピ
ース42を埋設し、上記取付ピース42は図16,図1
7に示す如く、底面の幅寸法aと上面の幅寸法bとの関
係をa>bとした略台形形状に形成している。43は取
付ピース42から一体に形成した複数のリブである。実
施例5にて説明したように扉成形体11と一体にブロー
成形されており、取付ピース42の底面aより中空部1
4に突出した略台形の上面bと、複数のリブ43は、裏
壁13より中空部14に延出した支承壁29で包み込ま
れて扉成形体11の内部に埋設され構成されている。
【0039】以上の様な構成により扉構造は、取付ピー
ス42は略台形(a>b)形成し、裏壁13側を底面
a、中空部14側を上面bに配設しているので取付ピー
ス42に対するブロー成形時の裏壁13樹脂の包み込み
が容易で成形不良が生じない。また取付ピース42より
一体に形成した複数のリブ43も樹脂が包み込まれて取
付ピース42が埋設し埋込み強度が向上する。
【0040】(実施例7)図14,図15と実施例5と
同一構成であり、図20は、本発明の実施例7による扉
の要部側断面図である。図21は、同実施例の取付ピー
スの斜視図である。図22は、上記取付ピースの平面図
である。
【0041】図20,図21及び図22において、44
は扉成形体11の裏壁13に固着されたインサート物の
取付ピースである。この取付ピース44は金属あるいは
硬質ブラケット製であり、この取付ピース44は大きい
面を有する基部45と、この基部45に連続した軸部4
6と、軸部46の外部に膨出部47を形成され、また軸
部46の内部には軸方向に貫通した孔40が形成されて
いる。基部45の外周縁部41は裏壁13の表面に近い
箇所で、プラスチックの裏壁13より内方に延びた支承
壁29の基端壁29aで包み込まれて埋設され、第1の
嵌合部Aを構成している。
【0042】また基部45より一体に突出した軸部46
の膨出部47も裏壁13より内方に延出した支承壁29
の上端壁29bで包み込まれて扉成形体11の内部に埋
設され、第2の嵌合部Bを構成している。
【0043】以上のような構成により扉構造は、図2
0,図22に示す様に、取付ピース44の大きい面を有
する基部45を裏壁13の表面側に位置するため、取付
ピース44に対する樹脂の包み込みの際樹脂同志が接合
してウエルド(C)が発生させるという外観の見栄えを
劣化させる事なくブロー成形時の樹脂の包み込みが容易
で成形不良が生じない。また膨出部47が形成されてい
るので、取付ピース44は強固に固着され優れたインサ
ート成形が得られる。なお本実施例では取付ピース44
を裏壁13に埋設したが、表壁12に埋設してもよい。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明の冷蔵庫の扉構造
は、ブロー成形にて中空状に一体成形された扉成形体
と、この扉成形体の裏面部に固定され、容器を収納載置
する枠体と、扉成形体の中空部に注入発泡した発泡断熱
材と、上記扉成形体のブロー成形時のインサート物とし
て上記枠体を固定する補強板を埋設したものであり、扉
構造の部品点数削減,軽量化、そしてコストの安く量産
性が高くできる。
【0045】また、樹脂と一体にブロー成形される補強
板外周縁部を折り曲げさらに角部を円弧状形状に形成し
ているため補強板に対する樹脂の包み込みが容易で成形
不良がなく強固に固着できる。又補強板は裏壁の表面よ
り若干内方に位置し凹部が形成されその凹部に位置規制
される様に枠体が取付けるので枠体の取付けが容易とな
る。
【0046】また、樹脂と一体にブロー成形される補強
板に複数の凹溝を形成しているため凹溝が、扉成形体の
壁表面から中空部に延出した支承壁に包み込まれるよう
に補強板が埋設しているので、隙間,変形のない固着強
度の優れたものとなる。
【0047】また、補強板に複数の孔を穿設しているの
で、扉成形体の裏壁が、穿設した複数の孔から突出して
なる為、補強板と扉成形体との取付強度が全体として向
上し強固に固着できる。
【0048】また、ブロー成形時のインサート物として
硬質の取付ブラケットを埋設し、取付ブラケットは板状
体及びそれと一体の複数の突起を有しかつ突起に貫通孔
を形成したものからなる為、扉成形体の壁から中空部に
延びた支承壁の上端壁で貫通孔が包み込まれるように埋
設しているので、これにより、扉成形体がブロー成形後
に収縮変形しても、取付ブラケットの別部材に対する取
付位置関係に全く誤差が生ぜず、別部材を容易に取付け
る事ができる。また貫通孔部で表裏の両面より樹脂が回
り込みかつ接合,溶着することで、取付ブラケットの埋
込み強度に優れたものとすることができる。
【0049】また、インサート物として取付ピースを埋
設し、取付ピースは略台形形状を形成しさらに一体に複
数のリブを有しているので、ブロー成形時の取付ピース
に対する壁の包み込みが容易で成形不良(破れ,変形)
が生じない。また複数のリブも同時に包み込まれて埋設
するので固着強度が向上する。
【0050】また、取付ピースは大きい面を有する基部
と、この基部に連続した軸部と、軸部の外部に膨出部を
形成したものを埋設しているので、ブロー成形時の取付
ピースに対する樹脂の包み込みの際樹脂同志が接合し扉
成形体の表面にウエルドが発生させるという外観の見栄
えを低化させる事がない。また膨出部が形成されている
ので、これにより扉成形体の壁から中空部に延びた支承
壁に包み込まれ取付ピースは強固に固着され優れたイン
サート成形が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による冷蔵庫の引出し式扉を
示す分解斜視図
【図2】同実施例の引出し式扉の要部断面図
【図3】同実施例の製造法における成形状態を示す垂直
断面図
【図4】同実施例の型締めした状態を示す垂直断面図
【図5】本発明の実施例2による扉の要部断面図
【図6】同実施例の補強板の斜視図
【図7】本発明の実施例3による扉の要部断面図
【図8】同実施例の補強の斜視図
【図9】本発明の実施例4による扉の要部断面図
【図10】同実施例の補強板の斜視図
【図11】本発明の実施例5による扉の要部断面図
【図12】同実施例の取付ブラケットの斜視図
【図13】同実施例の取付ブラケットの要部断面図
【図14】同実施例の製造法における成形状態を示す垂
直断面図
【図15】同実施例の型締めした状態を示す垂直断面図
【図16】本発明の実施例6による扉の要部断面図
【図17】同実施例の取付ピースの斜視図
【図18】同実施例のA部拡大図
【図19】同実施例のB−B矢視図
【図20】本発明の実施例7による扉の要部断面図
【図21】同実施例の取付ピースの斜視図
【図22】上記取付ピースの平面図
【図23】従来の冷蔵庫の引出し式扉を示す分解斜視図
【図24】従来の冷蔵庫を示す要部断面図
【符号の説明】
11 扉成形体 14 中空部 15 補強板 18 発泡断熱材 28 外周縁部 29 支承壁 30 折り曲げ片 31 角部 34 複数の凹溝 35 複数の孔 36 取付ブラケット 38 複数の突起 39 貫通孔 42,44 取付ピース 43 複数のリブ 45 基部 46 軸部 47 膨出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 安夫 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂のブロー成形にて中空状に一体
    成形された扉成形体と、この扉成形体の裏面部に固定さ
    れ、容器を収納載置する枠体と、扉成形体の中空部に注
    入発泡した発泡断熱材と、上記扉成形体のブロー成形時
    のインサート物として上記枠体を固定する補強板を埋設
    した事を特徴とする冷蔵庫の扉構造。
  2. 【請求項2】 補強板の外周縁部は折り曲げ片を形成し
    且つ角部が円弧状となる略矩形状に形成したものからな
    り、上記補強板を扉成形体の壁表面に位置させ、折り曲
    げ片を中空部に突出させて扉成形体の壁から中空部に延
    びた支承壁に包み込まれるように埋設した事を特徴とす
    る請求項1記載の冷蔵庫の扉構造。
  3. 【請求項3】 補強板は複数の凹溝を形成し、上記補強
    板を扉成形体の壁表面に位置させ、複数の凹溝を扉成形
    体の壁表面から中空部に突出させて扉成形体の壁から中
    空部に延びた支承壁に包み込まれるように埋設した事を
    特徴とする請求項1記載の冷蔵庫の扉構造。
  4. 【請求項4】 補強板は複数の孔を穿設し、上記補強板
    を扉成形体の壁表面に位置させ、複数の孔部から扉成形
    体の壁を突出させ埋設した事を特徴とする請求項1記載
    の冷蔵庫の扉構造。
  5. 【請求項5】 ブロー成形時のインサート物として硬質
    の取付ブラケットを埋設し、上記取付ブラケットは板状
    体及びそれと一体の複数の突起を有し且つ複数の突起に
    貫通孔を形成したものからなり、上記取付ブラケットの
    板状体を扉成形体の壁表面に位置させ、貫通孔を含む複
    数の突起全体を扉成形体の壁表面から中空部に突出させ
    扉成形体の壁から中空部に延びた支承壁に前記貫通孔が
    包み込まれるように埋設した事を特徴とする請求項1記
    載の冷蔵庫の扉構造。
  6. 【請求項6】 ブロー成形時のインサート物として硬質
    の取付ピースを埋設し、上記取付ピースは略台形状に形
    成し且つ一体の複数リブを形成したものからなり、上記
    取付ピースを扉成形体の壁表面に位置させ、扉成形体の
    壁表面から中空部に略台形の上面側を中空部に突出させ
    扉成形体の壁から中空部に延びた支承壁に前記リブが包
    み込まれるように埋設した事を特徴とする請求項1記載
    の冷蔵庫の扉構造。
  7. 【請求項7】 ブロー成形時のインサート物として硬質
    の取付ピースを埋設し、上記取付ピースは、大きい面を
    有する基部と、この基部に連続した軸部と、軸部の外部
    に膨出部を形成したものからなり、上記取付ピースを扉
    形成体の壁表面に位置させ、膨出部を含む軸部全体を扉
    形成体の壁表面から中空部に突出させて扉成形体の壁か
    ら中空部に延びた支承壁に包み込まれるように埋設した
    事を特徴とする請求項1記載の冷蔵庫の扉構造。
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