JP3066852B2 - 保温保冷用容器 - Google Patents

保温保冷用容器

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JP3066852B2 JP5117848A JP11784893A JP3066852B2 JP 3066852 B2 JP3066852 B2 JP 3066852B2 JP 5117848 A JP5117848 A JP 5117848A JP 11784893 A JP11784893 A JP 11784893A JP 3066852 B2 JP3066852 B2 JP 3066852B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、保温乃至保冷を必要と
する生鮮食料品、冷凍食料品などの食料品を収納、保管
或いは運搬するのに特に好適な保温保冷用容器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂製の外箱にやや小形な熱可
塑性樹脂製の内箱を内装し、両箱間の空隙内に発泡合成
樹脂などの断熱材を充填し、両箱の外周縁を溶着するな
どして封止した二重構造の保温保冷用容器は知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような保温保冷用
容器は、内外容器の一部が変形したりして二重構造の密
封性が損なわれるのを防止するために、外周縁を溶着
し、或いはビス止めし、或いはまたパッキングを充填し
て封止していた。このために容器の成形作業性に劣り、
成形効率上改善の余地があった。本発明は、このような
問題点を解消して、成形しやすい二重容器の構成を提供
し、また、二重容器間の密封性が確実で、断熱性を良好
に維持することができるようにし、さらには、蓋体の着
脱に対する容器の強度を一層向上させることができるよ
うにして、保温保冷用容器を提供せんとするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、周壁上端縁に垂下片を有したフランジを形成
して、フランジ下側に凹部を形成し、垂下片の外側上部
に係止用突起を形成してなる構成を有する内容器と、内
容器に嵌合して適宜間隙を維持した二重壁構造となり得
る周壁を有し、この周壁の上端部を上記凹部内に嵌合可
能に形成し、かつ周壁の外側上部に内容器の上記係止突
起と上下接合する係止用突起を形成してなる構成を有す
る外容器とを二重壁構造に嵌合した容器本体と、蓋面外
周に内容器の垂下片の外側に被嵌する垂下縁を形成し、
好ましくは垂下縁の下端部を適度な裾広がり状に形成す
ると共に、この垂下縁内に上記接合した内外容器の係止
用突起を係合可能な係合孔を形成してなる構成を有する
蓋体とにより、保温保冷用容器を構成したことを特徴と
する。
【0005】
【0006】
【0007】
【作用】内容器の上部と外容器の上部にそれぞれ接合す
る係止用突起を形成し、蓋体にこの係合孔を形成してあ
れば、蓋体の着脱操作による外力を受けても係止用突起
及び両容器の上部が損傷しにくくなる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面によって説明
する。図1は本発明の一実施例に係る容器の縦半分を示
した断面図、図2は同じく一部を省略して示した部分切
断正面図、図3は内外容器の上端部の係合構造を示した
部分断面図、図4は内外容器と蓋体の係合構造を示した
部分斜視図である。
【0009】保温保冷用容器は、可塑性樹脂製内容器1
と可塑性樹脂製外容器2とを二重容器として嵌合し、両
容器間には発泡樹脂3を充填して容器本体を構成すると
共に、可塑性樹脂製蓋体4を被嵌係合してなっている。
【0010】内容器1は、図1〜4、特に図3,4に示
してあるように、適宜形状の底面5の周囲に適宜高さの
周壁6を立ち上げ形成し、周壁6の上端縁の外側に若干
幅の水平片8とその外側端から適宜長さを以て垂下した
垂下片9を有したフランジ7を連設し、フランジ7の下
側に略々下向きコの字状の凹部10を形成し、この凹部
10内において水平片8の下側から垂下した小突起11
を突設すると共に、前記垂下片9とこの小突起11との
間には後述する外容器2の周壁上端部の肉厚よりも幅広
の間隙12が維持されるように小突起11を形成し、さ
らに、周壁6の上方外面部から凹部10内の間隙12に
向かって上広がり状の外側縁を有した傾斜状突起13を
形成し、この傾斜状突起13の上端部外側縁は、間隙1
2内において垂下片9との間に外容器2の周壁上端部の
肉厚と略々合致する間隙12aを残すように略々垂直状
に立ち上がり形成してなっている。
【0011】上記フランジ7は周壁6の全周に亘って形
成してあり、小突起11も全周に亘って形成してあるの
が好ましいが、傾斜状突起13は縦リブとして周壁6の
外面に適宜間隔をおいて突起形成してあればよい。
【0012】さらに、図1,2,4に示すごとく、内容
器1の垂下片9の内、1箇所乃至3箇所以上でもよいが
好ましくは対向位置2箇所において、垂下片9の上部外
側に向かって、下り傾斜上面14aを有しかつ水平状下
面14bを有して突出した係止用突起14を形成し、そ
の下方の垂下片部分を切除して形成してある。なお、上
記垂下片9の下端縁部は適度な厚肉端縁部とすると共
に、下端を略々水平面とするのが好ましい。
【0013】外容器2は、図1〜4、特に図3,4に示
してあるように、適宜形状の底面15の周囲に所定高さ
の周壁16を立ち上げ、この周壁上端部が、上記内容器
1の傾斜状突起13によって形成された間隙12a内に
嵌合してフランジ7下面に突き当たるように形成すると
共に、上記フランジ7の垂下片9下端に当接する突条1
7を周壁16の上部外面に突設し、嵌合状態において内
外容器1,2間に適宜間隙が維持されるように形成し、
かつ、周壁16の上部であって上記内容器1の垂下片9
に形成された係止用突起14と合致する直下位置に、該
係止用突起14との接合上面18aを有した係止用突起
18を形成し、その下方の両側には突条17を形成して
ある。
【0014】本発明に係る保温保冷用容器は、上記内外
容器1,2の嵌合に際して、両容器間にポリウレタン樹
脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂等の未発泡樹
脂を介装し、嵌合後に未発泡樹脂を発泡させ、両容器間
の間隙に発泡樹脂を充満させることにより形成してあ
る。
【0015】両容器の嵌合は、例えば、外容器2を図示
しない下金型に嵌め込み、この内部に未発泡樹脂を所定
量投入し、続いて素早く内容器1を嵌合し、この内容器
1内に図示しない上金型を合わせ、所定の圧力をかけ、
所定温度で所定時間加熱して未発泡樹脂を発泡させるこ
とにより行われる。
【0016】外容器2と内容器1を嵌合するに際して
は、傾斜状突起13の存在により、内容器1を嵌め付け
れば、外容器2の周壁16上端部が内容器1の間隙12
aに滑らかに案内されて正確に嵌合し、係止用突起1
4,18が上下に当接して一つの係止用突起を形成する
と共に、垂下片9の下端と突条17とが当接する。未発
泡樹脂は、両容器1,2間で発泡しつつ充満し、特に上
端部において、小突起11と外容器2の周壁上端部との
間に間隙12が形成してあることにより、この間隙12
内に充満して、両容器1,2の上端部の合わせ目を閉塞
すると同時に、小突起11に発泡樹脂が食いつき状態と
なるため、内外容器1,2と発泡樹脂3とが一体的に結
合し、がたつきを生じさせることがない。しかも、わず
かな間隙12なので、小発泡倍率で充分な封止性を発揮
することができる。
【0017】蓋体4は、内容器1の上面を覆う蓋面19
の外周縁に、内容器1の垂下片9の外側に被嵌する垂下
縁20を形成し、垂下縁20の下端部を適度な裾広がり
状に形成すると共に、垂下縁20の中間部に上記内外容
器の接合した係止用突起14,18が係合可能な係合孔
21を形成し、垂下縁20内方の蓋面19下面から突片
22を垂下し、垂下縁20と突片22とが内容器1のフ
ランジ7部分に挟着状態で被嵌するように形成し、蓋面
19の上面周縁付近には、本発明の容器を多段に積重ね
た時に上段の容器底部を載置保持可能な突起23を突設
し、その他の所望な構成を付加してなっている。
【0018】上記蓋体4は、一体化した内外容器1,2
の上部に被嵌すれば、蓋体4の垂下縁20が内容器1の
垂下片9の外側に被嵌し、係止用突起14,18が係合
孔21に係合して固定される。被嵌の際は、垂下縁20
が部分的に垂下片9に当たると共に係止用突起14の傾
斜上面14aに当たりつつ、これらと擦り合って嵌合す
ることになるが、係止用突起14がフランジ7から下折
して垂下した垂下片9の上部に一体に形成してあること
に加えて、外容器2の係止用突起18が下側に接合して
いるので、垂下方向に加わった嵌合圧力に対する強度が
強くなって、係止用突起14,18及び垂下片9が変形
しにくいものとなる。
【0019】また、嵌合した蓋体4を外す際には、係合
孔21が設けられている垂下縁20を横に若干広げつつ
蓋体4を上方に持ち上げる。こと時、係合孔21が係止
用突起18に当たりつつ、これと擦り合うが、係止用突
起18が外容器2の立ち上がった周壁16の上部に一体
に形成してあることに加えて、内容器1の係止用突起1
4が上側に接合しているので、立ち上がり方向に加わっ
た離脱圧力に対する強度が強くなって、係止用突起18
及び14、さらには垂下片9の変形を生じにくいものと
し、このようにして蓋体4の嵌合、離脱を繰り返して
も、容器の変形や損傷を生じにくくすることができる。
【0020】なお、上記垂下片9の内側面とこれに接合
する周壁16の上端部外側面とを、わずかな凹凸面とし
て形成すれば、摩擦抵抗が高まることにより内外容器
1,2の嵌合安定性が一層向上し得る。また、内容器1
の底面5乃至周壁6の適宜箇所、或いは外容器2の底面
15乃至周壁16の適宜箇所にスペーサー用突体を突設
し、或いは内外容器1,2の間隙に別体のスペーサー用
突体を介装すれば、二重容器の間隙を一層正確に形成
し、かつ容器強度を一層高めることができる。さらに、
外容器2の周壁6の一部に図示のような把手用突起24
を形成するなどの構造の付加は任意である。
【0021】
【発明の効果】上記のように、本発明の保温保冷用容器
によれば、内外容器1,2を嵌合させ、内部に充填した
発泡樹脂を発泡させるだけで、密封性に優れ、軽量かつ
断熱性に優れた容器を製造することができ、製造を簡便
かつ効率化することができる。内容器1の上部に傾斜状
突起を形成し、フランジ7の垂下片9と傾斜状突起13
との間に外容器上端部嵌合用間隙12aを形成し、この
間隙12aに外容器2の周壁16上端部を嵌合し得るよ
うにしてあることにより、内外容器を単に合わせて押し
付けるだけで、所定間隙を維持して両容器が確実に嵌合
し得る。しかも嵌合後は傾斜状突起が補強リブとなっ
て、安定した二重容器を構成する。
【0022】また、内容器1のフランジ7下側の凹部1
0内に小突起11を形成し、嵌合した外容器2の周壁1
6上端部との間に若干の間隙を形成し得るようにしてあ
ることにより、二重容器間に発泡樹脂を充満させた時に
この間隙部分に発泡樹脂が充填され、接着材や固定部品
を用いなくとも、二重容器間が確実に封止され得ると共
に、二重容器間全体に発泡樹脂が行き亘り、断熱性に優
れた容器となし得る。
【0023】さらに、内外容器1,2の上部に係止用突
起14,18を接合状態で突設させ、この突起が蓋体4
の係合孔21と係合するようにしてあることにより、蓋
体4の着脱を繰り返しても、嵌合縁部がへたったりして
変形乃至損傷しにくくなり、蓋体4の着脱が容易になる
と共に、安定的な容器となし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る容器であって、発泡樹
脂を省略して示した容器縦半分の断面図である。
【図2】図1の切断箇所を正面とし、一部を断面で示し
た部分正面図である。
【図3】内外容器の上端部の係合構造を示した部分断面
図である。
【図4】内外容器と蓋体の係合構造を示した部分斜視図
である。
【符号の説明】
1 内容器 2 外容器 3 発泡樹脂 4 蓋体 5,15 底面 6,16 周壁 7 フランジ 8 水平片 9 垂下片 10 凹部 11 小突起 12 間隙 12a 間隙 13 傾斜状突起 14,18 係止用突起 17 突条

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周壁6上端縁に垂下片9を有したフラン
    ジ7を形成して、フランジ7下側に凹部10を形成し、
    垂下片9の外側上部に係止用突起14を形成してなる構
    成を有する内容器1と、内容器1に嵌合して適宜間隙を
    維持した二重壁構造となり得る周壁16を有し、この周
    壁16の上端部を上記凹部10内に嵌合可能に形成し、
    かつ周壁16の外側上部に内容器1の上記係止突起14
    と上下接合する係止用突起18を形成してなる構成を有
    する外容器2とを、二重壁構造に嵌合した容器本体と、 蓋面19外周に内容器1の垂下片9の外側に被嵌する垂
    下縁20を形成し、この垂下縁20内に上記接合した内
    外容器の係止用突起14,18を係合可能な係合孔21
    を形成してなる構成を有する蓋体4とからなる保温保冷
    用容器。
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