JP2535238Y2 - 容 器 - Google Patents
容 器Info
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- JP2535238Y2 JP2535238Y2 JP1990062492U JP6249290U JP2535238Y2 JP 2535238 Y2 JP2535238 Y2 JP 2535238Y2 JP 1990062492 U JP1990062492 U JP 1990062492U JP 6249290 U JP6249290 U JP 6249290U JP 2535238 Y2 JP2535238 Y2 JP 2535238Y2
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- JP
- Japan
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- lid
- side wall
- container
- fitting
- container body
- Prior art date
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、閉蓋状態の容器が、内部に入れた野菜類、
果物類、魚類等の生鮮品、その他の収容物の重量により
変形するおそれが少なく、変形により断熱状態や気密状
態が損なわれたり、蓋体が外れたりすることがなく、し
かも簡単に製造できる発泡合成樹脂製の容器に関するも
のである。
果物類、魚類等の生鮮品、その他の収容物の重量により
変形するおそれが少なく、変形により断熱状態や気密状
態が損なわれたり、蓋体が外れたりすることがなく、し
かも簡単に製造できる発泡合成樹脂製の容器に関するも
のである。
発泡合成樹脂製の容器本体と蓋体よりなる容器は、気
密状態で閉蓋できるように容器本体と蓋体とを形成すれ
ば、断熱性能が高く、例えば野菜類、果物類、魚類等の
生鮮品や他の収容物を内部に入れて保管や運搬に広く利
用されている。ところが、内部に入れた収容物が重量物
である場合、その重量により容器本体の側壁の上端を外
方へ押し広げようとする力が加わる。この現象は、収納
物を入れたこれらの容器を多段に積み重ねたときにとり
わけ顕著となり、第5図中に一点鎖線で示すように、閉
蓋状態の容器そのものが変形し、この変形により容器本
体aと蓋体bとの間に隙間ができたり、更には、蓋体b
が容器本体aから外れて内部の気密状態や断熱状態が維
持できなくなるおそれがある。
密状態で閉蓋できるように容器本体と蓋体とを形成すれ
ば、断熱性能が高く、例えば野菜類、果物類、魚類等の
生鮮品や他の収容物を内部に入れて保管や運搬に広く利
用されている。ところが、内部に入れた収容物が重量物
である場合、その重量により容器本体の側壁の上端を外
方へ押し広げようとする力が加わる。この現象は、収納
物を入れたこれらの容器を多段に積み重ねたときにとり
わけ顕著となり、第5図中に一点鎖線で示すように、閉
蓋状態の容器そのものが変形し、この変形により容器本
体aと蓋体bとの間に隙間ができたり、更には、蓋体b
が容器本体aから外れて内部の気密状態や断熱状態が維
持できなくなるおそれがある。
そこで、例えば、第6図に示すように、蓋体bとの接
合部となる容器本体aの側壁c上端と、容器本体aとの
接合部となる蓋体bの下面のいずれか一方に凸条dを設
けるとともに、他方にこの凸条dに嵌合する凹条3を設
けたものがある。
合部となる容器本体aの側壁c上端と、容器本体aとの
接合部となる蓋体bの下面のいずれか一方に凸条dを設
けるとともに、他方にこの凸条dに嵌合する凹条3を設
けたものがある。
第6図に示す従来の凸条dや凹条eによる嵌合構造で
は、嵌合部に薄肉部分ができて発泡成形時の原料粒子の
充填不良が発生するのを防止するため、一般にこれら凸
条dや凹条eの幅x2は側壁cの幅の略1/3とし、しかも
側壁cの幅方向の略中央部に設けている。即ち、図中
x1、x2、x3が略同じ幅に形成されている。このため、凸条
dや凹条eの幅は比較的小さく、収納物を入れた容器を
多段に積み重ねた場合等に、収納物の重量により容器が
変形することを防止しうる充分な嵌合強度が得られない
場合もある。又、前記凸条dや凹条eの両側も、構造上
幅狭とならざるを得ず、そのため発泡成形時にこの部分
への原料粒子の充填が困難となり、原料粒子間の相互融
着が不十分で所望の強度が得られず、嵌合部分に充分な
嵌合強度を得られない場合もある。更に、容器が小型で
容器本体aの厚みが小さいときには、側壁cに前記のよ
うな凸条dや凹条eを設けること自体が困難である。
は、嵌合部に薄肉部分ができて発泡成形時の原料粒子の
充填不良が発生するのを防止するため、一般にこれら凸
条dや凹条eの幅x2は側壁cの幅の略1/3とし、しかも
側壁cの幅方向の略中央部に設けている。即ち、図中
x1、x2、x3が略同じ幅に形成されている。このため、凸条
dや凹条eの幅は比較的小さく、収納物を入れた容器を
多段に積み重ねた場合等に、収納物の重量により容器が
変形することを防止しうる充分な嵌合強度が得られない
場合もある。又、前記凸条dや凹条eの両側も、構造上
幅狭とならざるを得ず、そのため発泡成形時にこの部分
への原料粒子の充填が困難となり、原料粒子間の相互融
着が不十分で所望の強度が得られず、嵌合部分に充分な
嵌合強度を得られない場合もある。更に、容器が小型で
容器本体aの厚みが小さいときには、側壁cに前記のよ
うな凸条dや凹条eを設けること自体が困難である。
そこで、本考案は、上記のような従来の発泡合成樹脂
製容器の問題点に鑑み、内部に入れた収納物の重量によ
って閉蓋状態の容器本体が変形するおそれを少なくし、
蓋体が外れたりすることがなく、気密状態や断熱状態を
維持しうるとともに、製造も容易で、しかも、小型で容
器の壁厚が小さい場合にも確実に閉蓋できる嵌合構造を
形成できるようにした容器を提供せんとするものであ
る。
製容器の問題点に鑑み、内部に入れた収納物の重量によ
って閉蓋状態の容器本体が変形するおそれを少なくし、
蓋体が外れたりすることがなく、気密状態や断熱状態を
維持しうるとともに、製造も容易で、しかも、小型で容
器の壁厚が小さい場合にも確実に閉蓋できる嵌合構造を
形成できるようにした容器を提供せんとするものであ
る。
上記のような目的を達成するために、請求項1に係る
容器は、発泡合成樹脂製の容器本体と蓋体とよりなり、
閉蓋時に蓋体の下面と接合する容器本体の側壁上端に、
側壁の内周側から外周側に向かって下方に傾斜した平坦
な被係合面と該傾斜被係合面の下端から上方に向かって
のびる略垂直な内側面とを有する断面三角形状の嵌合凹
部を側壁の一部又は全周に設けるとともに、閉蓋時に前
記容器本体の側壁上端と接合する蓋体の下面には、外周
側に向かって下方に傾斜して前記嵌合凹部の傾斜被係合
面と面係合する平坦な係合面と該係合面の下端から上方
へのびて前記嵌合凹部の内側面と面接合する略垂直な外
側面とを有する断面三角形状の嵌合凸部を設けてなる。
容器は、発泡合成樹脂製の容器本体と蓋体とよりなり、
閉蓋時に蓋体の下面と接合する容器本体の側壁上端に、
側壁の内周側から外周側に向かって下方に傾斜した平坦
な被係合面と該傾斜被係合面の下端から上方に向かって
のびる略垂直な内側面とを有する断面三角形状の嵌合凹
部を側壁の一部又は全周に設けるとともに、閉蓋時に前
記容器本体の側壁上端と接合する蓋体の下面には、外周
側に向かって下方に傾斜して前記嵌合凹部の傾斜被係合
面と面係合する平坦な係合面と該係合面の下端から上方
へのびて前記嵌合凹部の内側面と面接合する略垂直な外
側面とを有する断面三角形状の嵌合凸部を設けてなる。
又、請求項2に係る容器は、発泡合成樹脂製の容器本
体と蓋体とよりなり、容器本体の側壁上端の内周側を段
落ち状に形成して側壁内に蓋体の外周部が嵌合するよう
に形成し、前記側壁の段落ち部に、側壁の内周側から外
周側に向かって下方に傾斜した平坦な被係合面と該傾斜
被係合面の下端から上方に向かってのびる略垂直な内側
面とを有する断面三角形状の嵌合凹部を側壁の一部又は
全周に設けるとともに、閉蓋時に前記容器本体の側壁内
に嵌合する蓋体の外周下面には、外周側に向かって下方
に傾斜して前記嵌合凹部の傾斜被係合面と面係合する平
坦な係合面と該係合面の下端から上方へのびて前記嵌合
凹部の内側面と面接合する略垂直な外側面とを有する断
面三角形状の嵌合凸部を設けてなる。
体と蓋体とよりなり、容器本体の側壁上端の内周側を段
落ち状に形成して側壁内に蓋体の外周部が嵌合するよう
に形成し、前記側壁の段落ち部に、側壁の内周側から外
周側に向かって下方に傾斜した平坦な被係合面と該傾斜
被係合面の下端から上方に向かってのびる略垂直な内側
面とを有する断面三角形状の嵌合凹部を側壁の一部又は
全周に設けるとともに、閉蓋時に前記容器本体の側壁内
に嵌合する蓋体の外周下面には、外周側に向かって下方
に傾斜して前記嵌合凹部の傾斜被係合面と面係合する平
坦な係合面と該係合面の下端から上方へのびて前記嵌合
凹部の内側面と面接合する略垂直な外側面とを有する断
面三角形状の嵌合凸部を設けてなる。
請求項1に係る容器は、従来のこの種の容器と同様
に、容器本体の内部に野菜類、果物類、魚類等の生鮮品
や他の収容物を入れて閉蓋することで、内部を断熱状態
や気密状態として保管や運搬に用いられる。
に、容器本体の内部に野菜類、果物類、魚類等の生鮮品
や他の収容物を入れて閉蓋することで、内部を断熱状態
や気密状態として保管や運搬に用いられる。
この容器にあっては、内部に収容物を収容して閉蓋し
た状態で、収容物の重量によって容器本体の側壁上端に
外方へ押し広げようとする力が加わっても、容器本体の
側壁上端に設けた嵌合凹部の傾斜被係合面が、その内周
側から外周側に向かって下方に傾斜しており、この傾斜
した被係合面が、前記嵌合凹部に嵌合するように蓋体下
面に設けられた嵌合凸部における同じく外周側に向かっ
て傾斜した係合面と面係合することで、係合面間に側壁
上端を外方へ押し広げようとする力に対して略反対方向
の大きな摩擦力が発生し、これにより容器本体が変形し
たり、更には蓋体が外れたりすることを防止する。又、
略垂直な嵌合凹部の内側面と嵌合凸部の外側面とが略垂
直に閉蓋方向に沿って面接合するので、この接合面に発
生する閉蓋方向の摩擦力により、蓋体が浮き上がること
が防止され、より良好な閉蓋状態が確保される。
た状態で、収容物の重量によって容器本体の側壁上端に
外方へ押し広げようとする力が加わっても、容器本体の
側壁上端に設けた嵌合凹部の傾斜被係合面が、その内周
側から外周側に向かって下方に傾斜しており、この傾斜
した被係合面が、前記嵌合凹部に嵌合するように蓋体下
面に設けられた嵌合凸部における同じく外周側に向かっ
て傾斜した係合面と面係合することで、係合面間に側壁
上端を外方へ押し広げようとする力に対して略反対方向
の大きな摩擦力が発生し、これにより容器本体が変形し
たり、更には蓋体が外れたりすることを防止する。又、
略垂直な嵌合凹部の内側面と嵌合凸部の外側面とが略垂
直に閉蓋方向に沿って面接合するので、この接合面に発
生する閉蓋方向の摩擦力により、蓋体が浮き上がること
が防止され、より良好な閉蓋状態が確保される。
加えて、請求項2に係る容器では、一旦閉蓋した容器
を開蓋するには、容器本体の側壁と蓋体外周部との間に
手鉤を入れる等してこじ開ける必要があり、開蓋の痕跡
が残るため、開蓋の事実を容易にチェックできる。
を開蓋するには、容器本体の側壁と蓋体外周部との間に
手鉤を入れる等してこじ開ける必要があり、開蓋の痕跡
が残るため、開蓋の事実を容易にチェックできる。
本考案に係る容器の詳細を添付図面にもとづいて説明
する。
する。
第1図、第2図に示す容器は本考案の1実施例であ
る。この容器は、発泡合成樹脂、例えばポリスチレン等
のポリスチレン系樹脂、ポリウレタン等のポリウレタン
系樹脂、又はポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオ
レフィン系樹脂等の合成樹脂を発泡成形してなる発泡合
成樹脂製の容器本体1と蓋体2とよりなる。図例の容器
は、例えばワンウェイ用途に適したように、いったん閉
蓋すれば容易に開蓋することができず、又、開蓋すれば
その痕跡が残るようにしたものである。図中1は、発泡
合成樹脂製で上面が開口した容器本体、2は前記容器本
体1の上面開口を気密状態で閉止する蓋体である。この
容器には、気密状態で閉蓋できるように容器本体1と蓋
体2の接合部間に嵌合構造を設けている。この嵌合構造
は、第2図に示すように、容器本体1の側壁3上端の内
周側を容器本体1の全周にわたって段落ち状に形成して
側壁3内に蓋体2の外周部が嵌合するように形成し、前
記段落ち部分には、側壁3の内周側から外周側にむかっ
て下方に傾斜した平坦な被係合面5と、該傾斜被係合面
5の外周側下端から、略垂直に上方へのび、上端が側壁
3の上端に達する内側面4とにより断面三角形状の嵌合
凹部8が形成されている。一方、閉蓋時に容器本体1の
側壁3内に嵌合する蓋体2の外周下面には、前記嵌合凹
部8の傾斜被係合面5に面係合すべく傾斜した同じく平
坦な係合面6と該傾斜係合面6の外周側下端から上方へ
略垂直に蓋体2の外周部に連続し、前記嵌合凹部8の内
側面4と面接合する外側面9とを有する断面三角形状の
嵌合凸部10が形成されている。尚、図中7は、蓋体2に
下設され、閉蓋時に容器本体1の側壁3内面側に沿って
内装される内装凸部である。
る。この容器は、発泡合成樹脂、例えばポリスチレン等
のポリスチレン系樹脂、ポリウレタン等のポリウレタン
系樹脂、又はポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオ
レフィン系樹脂等の合成樹脂を発泡成形してなる発泡合
成樹脂製の容器本体1と蓋体2とよりなる。図例の容器
は、例えばワンウェイ用途に適したように、いったん閉
蓋すれば容易に開蓋することができず、又、開蓋すれば
その痕跡が残るようにしたものである。図中1は、発泡
合成樹脂製で上面が開口した容器本体、2は前記容器本
体1の上面開口を気密状態で閉止する蓋体である。この
容器には、気密状態で閉蓋できるように容器本体1と蓋
体2の接合部間に嵌合構造を設けている。この嵌合構造
は、第2図に示すように、容器本体1の側壁3上端の内
周側を容器本体1の全周にわたって段落ち状に形成して
側壁3内に蓋体2の外周部が嵌合するように形成し、前
記段落ち部分には、側壁3の内周側から外周側にむかっ
て下方に傾斜した平坦な被係合面5と、該傾斜被係合面
5の外周側下端から、略垂直に上方へのび、上端が側壁
3の上端に達する内側面4とにより断面三角形状の嵌合
凹部8が形成されている。一方、閉蓋時に容器本体1の
側壁3内に嵌合する蓋体2の外周下面には、前記嵌合凹
部8の傾斜被係合面5に面係合すべく傾斜した同じく平
坦な係合面6と該傾斜係合面6の外周側下端から上方へ
略垂直に蓋体2の外周部に連続し、前記嵌合凹部8の内
側面4と面接合する外側面9とを有する断面三角形状の
嵌合凸部10が形成されている。尚、図中7は、蓋体2に
下設され、閉蓋時に容器本体1の側壁3内面側に沿って
内装される内装凸部である。
上記のような本考案に係る容器は、従来のこの種の容
器と同様に、容器本体1の内部に、野菜類、果物類、魚
類等の生鮮品や、その他、断熱を必要とする収容物を入
れて閉蓋し、内部を断熱、及び気密状態に維持して保管
や運搬に用いられる。この容器の閉蓋状態にあっては、
容器本体1と蓋体2との接合部に設けた嵌合凹部8と嵌
合凸部10との嵌合構造によって容器内部は良好な断熱、
気密状態に保たれる。又、内部の収容物が重量物で、そ
の重量や容器の積み重ねによる荷重等によって、容器本
体1に側壁3の上端を外方へ押し広げようとする力が加
わった場合には、容器本体1の側壁3の上端に設けた嵌
合凹部8の被係合面5がその内周側から外周側に向かっ
て下方に傾斜していることから、この傾斜した被係合面
5が蓋体2の下面に設けた嵌合凸部10の同じく外周側に
向かって下方に傾斜した係合面6と面係合することで、
接合面には側壁3上端を外方へ押し広げようとする力と
相反する方向の大きな摩擦力が発生する。これにより、
容器本体1が変形したり、更には蓋体2が外れたりして
内部の断熱状態や気密状態が損なわれることを防止す
る。更に、前記嵌合凹部8の内側面4と嵌合凸部10の外
側面9とは、略垂直に閉蓋方向にそって面接合している
ので、接合面に閉蓋方向の摩擦力が発生し、これにより
蓋体2が容器本体1から浮き上がることが防止され、良
好な閉蓋状態が確保される。しかも、容器本体1の側壁
3と蓋体2との嵌合構造として、嵌合凹部8と嵌合凸部
10とを断面三角形状としたので、発泡成形時にはこられ
の嵌合構造部分への原料充填が良好に行われ、原料粒子
同士が充分に熱融着でき、嵌合構造部分に所望の強度を
付与することが出来、且つ、成形金型からの成形品の離
型も極めて容易である。
器と同様に、容器本体1の内部に、野菜類、果物類、魚
類等の生鮮品や、その他、断熱を必要とする収容物を入
れて閉蓋し、内部を断熱、及び気密状態に維持して保管
や運搬に用いられる。この容器の閉蓋状態にあっては、
容器本体1と蓋体2との接合部に設けた嵌合凹部8と嵌
合凸部10との嵌合構造によって容器内部は良好な断熱、
気密状態に保たれる。又、内部の収容物が重量物で、そ
の重量や容器の積み重ねによる荷重等によって、容器本
体1に側壁3の上端を外方へ押し広げようとする力が加
わった場合には、容器本体1の側壁3の上端に設けた嵌
合凹部8の被係合面5がその内周側から外周側に向かっ
て下方に傾斜していることから、この傾斜した被係合面
5が蓋体2の下面に設けた嵌合凸部10の同じく外周側に
向かって下方に傾斜した係合面6と面係合することで、
接合面には側壁3上端を外方へ押し広げようとする力と
相反する方向の大きな摩擦力が発生する。これにより、
容器本体1が変形したり、更には蓋体2が外れたりして
内部の断熱状態や気密状態が損なわれることを防止す
る。更に、前記嵌合凹部8の内側面4と嵌合凸部10の外
側面9とは、略垂直に閉蓋方向にそって面接合している
ので、接合面に閉蓋方向の摩擦力が発生し、これにより
蓋体2が容器本体1から浮き上がることが防止され、良
好な閉蓋状態が確保される。しかも、容器本体1の側壁
3と蓋体2との嵌合構造として、嵌合凹部8と嵌合凸部
10とを断面三角形状としたので、発泡成形時にはこられ
の嵌合構造部分への原料充填が良好に行われ、原料粒子
同士が充分に熱融着でき、嵌合構造部分に所望の強度を
付与することが出来、且つ、成形金型からの成形品の離
型も極めて容易である。
更に、図例の容器では、閉蓋状態では容器本体1の側
壁3内に蓋体2が完全に嵌まり込んだ状態になっている
ことから、いったん閉蓋した後に、閉蓋するには、容器
本体1の側壁3と蓋体2の外周部との間に手鉤を入れる
等してこじ開ける必要があり、開蓋の痕跡が残ることか
ら、開蓋された事実を容易にチェックできることから、
輸送の途上等で開蓋されることを嫌うワンウェイ用の容
器に適している。
壁3内に蓋体2が完全に嵌まり込んだ状態になっている
ことから、いったん閉蓋した後に、閉蓋するには、容器
本体1の側壁3と蓋体2の外周部との間に手鉤を入れる
等してこじ開ける必要があり、開蓋の痕跡が残ることか
ら、開蓋された事実を容易にチェックできることから、
輸送の途上等で開蓋されることを嫌うワンウェイ用の容
器に適している。
次に、第3図、第4図に示したものは、本考案に係る
容器の他の実施例である。
容器の他の実施例である。
先ず、第3図に示す実施例は、閉蓋時に蓋体2の下面
と接合する容器本体1の側壁3上端に、側壁3の内周側
から外周側に向かって下方に傾斜した平坦な被係合面5
と該傾斜被係合面5の下端から上方に向かってのびる略
垂直な内側面4とを有する断面三角形状の嵌合凹部8を
側壁3の一部又は全周に設けるとともに、閉蓋時に前記
容器本体1の側壁上端3と接合する蓋体2の下面には、
外周側に向かって下方に傾斜して前記嵌合凹部8の傾斜
被係合面5と面係合する平坦な係合面6と該係合面6の
下端から上方へのびて前記嵌合凹部8の内側面4と面接
合する略垂直な外側面9とを有する断面三角形状の嵌合
凸部8を設けてなり、第2図のものとは異なり、蓋体2
が容器本体1内に嵌まり込んだ状態で閉蓋されることな
く、容器本体1の側壁3上端に蓋体2がのった状態で閉
蓋されるようにしたものを示している。
と接合する容器本体1の側壁3上端に、側壁3の内周側
から外周側に向かって下方に傾斜した平坦な被係合面5
と該傾斜被係合面5の下端から上方に向かってのびる略
垂直な内側面4とを有する断面三角形状の嵌合凹部8を
側壁3の一部又は全周に設けるとともに、閉蓋時に前記
容器本体1の側壁上端3と接合する蓋体2の下面には、
外周側に向かって下方に傾斜して前記嵌合凹部8の傾斜
被係合面5と面係合する平坦な係合面6と該係合面6の
下端から上方へのびて前記嵌合凹部8の内側面4と面接
合する略垂直な外側面9とを有する断面三角形状の嵌合
凸部8を設けてなり、第2図のものとは異なり、蓋体2
が容器本体1内に嵌まり込んだ状態で閉蓋されることな
く、容器本体1の側壁3上端に蓋体2がのった状態で閉
蓋されるようにしたものを示している。
又、第4図に示す実施例は、第2図に示すものと実質
的に同じであるが、ここでは、嵌合凹部8の幅をそれよ
り外側の側壁3上端幅よりも小さく、しかも蓋体2の下
面に内装凸部7を設けていないものを示している。
的に同じであるが、ここでは、嵌合凹部8の幅をそれよ
り外側の側壁3上端幅よりも小さく、しかも蓋体2の下
面に内装凸部7を設けていないものを示している。
上記のような容器本体1の嵌合凹部8および蓋体2の
嵌合凸部10は容器本体の全周にわたって設ける他、四隅
の角部に設けたり、又は平面視長方形状の容器にあって
は、特に変形が問題となる長辺側の長さ方向全周にわた
って、又、場合によって短辺側の長さ方向全体にわたっ
て設けることもできる。又、こうした嵌合凹部8と嵌合
凸部10を破断状に連続させて設けたり、各辺又は相対向
した辺に長さ方向の短いものを一箇所づつ、又は二箇所
以上に設けることも可能である。
嵌合凸部10は容器本体の全周にわたって設ける他、四隅
の角部に設けたり、又は平面視長方形状の容器にあって
は、特に変形が問題となる長辺側の長さ方向全周にわた
って、又、場合によって短辺側の長さ方向全体にわたっ
て設けることもできる。又、こうした嵌合凹部8と嵌合
凸部10を破断状に連続させて設けたり、各辺又は相対向
した辺に長さ方向の短いものを一箇所づつ、又は二箇所
以上に設けることも可能である。
請求項1に係る容器では、閉蓋時に蓋体の下面と接合
する容器本体の側壁上端に、側壁の内周側から外周側に
向かって下方に傾斜した平坦な被係合面と該傾斜被係合
面の下端から上方に向かってのびる略垂直な内側面とを
有する断面三角形状の嵌合凹部を設けるとともに、閉蓋
時に前記容器本体の側壁上端と接合する蓋体の下面に
は、外周側に向かって下方に傾斜して前記嵌合凹部の傾
斜被係合面と面係合する平坦な係合面と該係合面の下端
から上方へのびる略垂直な外側面とを有する断面三角形
状の嵌合凸部を設けてなるから、この容器の閉蓋状態に
あっては、容器本体と蓋体とに設けた嵌合凹部と嵌合凸
部との嵌合構造によって内部は良好な断熱、気密状態に
保たれる。又、内部の収容物が重量物で、その重量や、
容器の積み重ねによる荷重等によって、容器本体の側壁
上端を外方へ押し広げようとする力が加わった場合に
も、側壁上端に設けた嵌合凹部の被係合面がその内周側
から外周側に向かって下方に傾斜しており、この傾斜し
た被係合面が、蓋体の下面に設けた嵌合凸部の同じく外
周側に向かって下方に傾斜した係合面と面係合すること
で、側壁上端を外方へ押し広げようとする力と相反する
方向に大きな摩擦力が発生するため、容器本体が変形し
たり、更には蓋体が外れたりして内部の断熱状態や気密
状態が損なわれることが防止され、良好な断熱、気密状
態が保たれる。更に、閉蓋状態では、前記嵌合凹部の内
側面と嵌合凸部の外側面とは、閉蓋方向に沿って略垂直
に互いに面接合することで、この接合面に閉蓋方向の摩
擦力が発生し、これにより蓋体が容器本体から浮き上が
ることも防止され、良好な閉蓋状態が確保される。しか
も、容器本体の側壁と蓋体とに設けた嵌合凹部と嵌合凸
部とは断面三角形状であるから、発泡成形時におけるこ
れらの嵌合部分への原料充填が良好で、原料粒子同士が
充分に熱融着でき、嵌合部に所望の強度を得ることが出
来、充填不良や原料粒子相互の融着不良による不良品の
発生も少なく、しかも、成形金型からの成形品の離型も
極めて容易で、離型不良により不良品の発生も少なく、
良好な製品を得ることができる。又、上記のように嵌合
凹部と嵌合凸部とを断面三角形状としたことで、嵌合凹
部は側壁の内周側によせて設けることができ、小型で側
壁の厚みが小さいものにあっても嵌合構造を形成するこ
とができる。
する容器本体の側壁上端に、側壁の内周側から外周側に
向かって下方に傾斜した平坦な被係合面と該傾斜被係合
面の下端から上方に向かってのびる略垂直な内側面とを
有する断面三角形状の嵌合凹部を設けるとともに、閉蓋
時に前記容器本体の側壁上端と接合する蓋体の下面に
は、外周側に向かって下方に傾斜して前記嵌合凹部の傾
斜被係合面と面係合する平坦な係合面と該係合面の下端
から上方へのびる略垂直な外側面とを有する断面三角形
状の嵌合凸部を設けてなるから、この容器の閉蓋状態に
あっては、容器本体と蓋体とに設けた嵌合凹部と嵌合凸
部との嵌合構造によって内部は良好な断熱、気密状態に
保たれる。又、内部の収容物が重量物で、その重量や、
容器の積み重ねによる荷重等によって、容器本体の側壁
上端を外方へ押し広げようとする力が加わった場合に
も、側壁上端に設けた嵌合凹部の被係合面がその内周側
から外周側に向かって下方に傾斜しており、この傾斜し
た被係合面が、蓋体の下面に設けた嵌合凸部の同じく外
周側に向かって下方に傾斜した係合面と面係合すること
で、側壁上端を外方へ押し広げようとする力と相反する
方向に大きな摩擦力が発生するため、容器本体が変形し
たり、更には蓋体が外れたりして内部の断熱状態や気密
状態が損なわれることが防止され、良好な断熱、気密状
態が保たれる。更に、閉蓋状態では、前記嵌合凹部の内
側面と嵌合凸部の外側面とは、閉蓋方向に沿って略垂直
に互いに面接合することで、この接合面に閉蓋方向の摩
擦力が発生し、これにより蓋体が容器本体から浮き上が
ることも防止され、良好な閉蓋状態が確保される。しか
も、容器本体の側壁と蓋体とに設けた嵌合凹部と嵌合凸
部とは断面三角形状であるから、発泡成形時におけるこ
れらの嵌合部分への原料充填が良好で、原料粒子同士が
充分に熱融着でき、嵌合部に所望の強度を得ることが出
来、充填不良や原料粒子相互の融着不良による不良品の
発生も少なく、しかも、成形金型からの成形品の離型も
極めて容易で、離型不良により不良品の発生も少なく、
良好な製品を得ることができる。又、上記のように嵌合
凹部と嵌合凸部とを断面三角形状としたことで、嵌合凹
部は側壁の内周側によせて設けることができ、小型で側
壁の厚みが小さいものにあっても嵌合構造を形成するこ
とができる。
更に、請求項2に係る容器では、閉蓋状態では容器本
体の側壁内に蓋体が完全に嵌まり込むので、いったん閉
蓋した後に、閉蓋するには容器本体の側壁と蓋体の外周
部との間に手鉤を入れる等してこじ開ける必要があり、
開蓋の痕跡が残り、開蓋された事実を容易にチェックで
きるので、輸送の途上等で開蓋されることを嫌うワンウ
ェイ用の容器に適している。
体の側壁内に蓋体が完全に嵌まり込むので、いったん閉
蓋した後に、閉蓋するには容器本体の側壁と蓋体の外周
部との間に手鉤を入れる等してこじ開ける必要があり、
開蓋の痕跡が残り、開蓋された事実を容易にチェックで
きるので、輸送の途上等で開蓋されることを嫌うワンウ
ェイ用の容器に適している。
第1図は本考案に係る容器の斜視図、第2図はその要部
の縦断面図、第3図、第4図は他の実施例の要部を示す
縦断面図、第5図、第6図は従来例を示す要部の縦断面
図である。 1:容器本体、2:蓋体、3:側壁、4:内側面、5:被係合面、
6:係合面、7:内装凹部、8:嵌合凹部、9:外側面、10:嵌
合凸部。
の縦断面図、第3図、第4図は他の実施例の要部を示す
縦断面図、第5図、第6図は従来例を示す要部の縦断面
図である。 1:容器本体、2:蓋体、3:側壁、4:内側面、5:被係合面、
6:係合面、7:内装凹部、8:嵌合凹部、9:外側面、10:嵌
合凸部。
Claims (2)
- 【請求項1】発泡合成樹脂製の容器本体と蓋体とよりな
り、閉蓋時に蓋体の下面と接合する容器本体の側壁上端
に、側壁の内周側から外周側に向かって下方に傾斜した
平坦な被係合面と該傾斜被係合面の下端から上方に向か
ってのびる略垂直な内側面とを有する断面三角形状の嵌
合凹部を側壁の一部又は全周に設けるとともに、閉蓋時
に前記容器本体の側壁上端と接合する蓋体の下面には、
外周側に向かって下方に傾斜して前記嵌合凹部の傾斜被
係合面と面係合する平坦な係合面と該係合面の下端から
上方へのびて前記嵌合凹部の内側面と面接合する略垂直
な外側面とを有する断面三角形状の嵌合凸部を設けてな
る容器。 - 【請求項2】発泡合成樹脂製の容器本体と蓋体とよりな
り、容器本体の側壁上端の内周側を段落ち状に形成して
側壁内に蓋体の外周部が嵌合するように形成し、前記側
壁の段落ち部に、側壁の内周側から外周側に向かって下
方に傾斜した平坦な被係合面と該傾斜被係合面の下端か
ら上方に向かってのびる略垂直な内側面とを有する断面
三角形状の嵌合凹部を側壁の一部又は全周に設けるとと
もに、閉蓋時に前記容器本体の側壁内に嵌合する蓋体の
外周下面には、外周側に向かって下方に傾斜して前記嵌
合凹部の傾斜被係合面と面係合する平坦な係合面と該係
合面の下端から上方へのびて前記嵌合凹部の内側面と面
接合する略垂直な外側面とを有する断面三角形状の嵌合
凸部を設けてなる容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990062492U JP2535238Y2 (ja) | 1990-06-12 | 1990-06-12 | 容 器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990062492U JP2535238Y2 (ja) | 1990-06-12 | 1990-06-12 | 容 器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0421485U JPH0421485U (ja) | 1992-02-24 |
JP2535238Y2 true JP2535238Y2 (ja) | 1997-05-07 |
Family
ID=31591692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990062492U Expired - Fee Related JP2535238Y2 (ja) | 1990-06-12 | 1990-06-12 | 容 器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2535238Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005206246A (ja) * | 2003-12-26 | 2005-08-04 | Hane:Kk | 発泡合成樹脂容器 |
JP2019189357A (ja) * | 2019-07-08 | 2019-10-31 | 積水化成品工業株式会社 | 断熱容器 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56103471U (ja) * | 1980-01-09 | 1981-08-13 | ||
JPH0223583Y2 (ja) * | 1985-11-11 | 1990-06-27 |
-
1990
- 1990-06-12 JP JP1990062492U patent/JP2535238Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0421485U (ja) | 1992-02-24 |
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Legal Events
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