JPH0720033Y2 - 気密容器 - Google Patents
気密容器Info
- Publication number
- JPH0720033Y2 JPH0720033Y2 JP1990026886U JP2688690U JPH0720033Y2 JP H0720033 Y2 JPH0720033 Y2 JP H0720033Y2 JP 1990026886 U JP1990026886 U JP 1990026886U JP 2688690 U JP2688690 U JP 2688690U JP H0720033 Y2 JPH0720033 Y2 JP H0720033Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container body
- container
- lid
- ridge
- outer periphery
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、とりわけワンウエイ用に用いるのに適した、
いったん容器本体の上面開口を蓋体で閉蓋したのちに
は、容器に開蓋ができず、無理に開蓋したときには周囲
にその痕跡が残るようにした気密容器に関する。
いったん容器本体の上面開口を蓋体で閉蓋したのちに
は、容器に開蓋ができず、無理に開蓋したときには周囲
にその痕跡が残るようにした気密容器に関する。
従来、生鮮品、例えば野菜類、果実類、魚類等を産地か
ら直接顧客に送る場合には、発泡合成樹脂製の上面開口
した容器本体とこの容器本体の上面開口を閉蓋する蓋体
とによりなる気密容器を用いて行っている。
ら直接顧客に送る場合には、発泡合成樹脂製の上面開口
した容器本体とこの容器本体の上面開口を閉蓋する蓋体
とによりなる気密容器を用いて行っている。
こうした発泡合成樹脂製の気密容器は断熱性能に優れて
いるため、生鮮品の鮮度維持をはかるには好ましいもの
といえるが、容器本体に蓋体を閉蓋したのち、蓋体を取
外してもシール等していなければ外部からわからず、シ
ール等をしなければこのようなワンウエイ用に用いるの
に必ずしも適したものとはいえないのである。
いるため、生鮮品の鮮度維持をはかるには好ましいもの
といえるが、容器本体に蓋体を閉蓋したのち、蓋体を取
外してもシール等していなければ外部からわからず、シ
ール等をしなければこのようなワンウエイ用に用いるの
に必ずしも適したものとはいえないのである。
かかる従来の問題点に鑑みて考案されたのが、本考案に
係る気密容器であって、シール等しなくても、いったん
容器本体に蓋体を閉蓋すれば、開蓋したときには外部か
ら容易にわかるようにすることを目的とする。
係る気密容器であって、シール等しなくても、いったん
容器本体に蓋体を閉蓋すれば、開蓋したときには外部か
ら容易にわかるようにすることを目的とする。
このような目的を達成するための本願の請求項1に係る
考案は、発泡合成樹脂製の上面開口した函体状であっ
て、この側壁上面外周を凸条として残して内周を段落ち
させた凹条に形成した容器本体と、同じく発泡合成樹脂
製で前記容器本体の上面開口を閉止する形状に形成する
とともに、容器本体の上面開口を閉止したとき、その外
周が容器本体の凹条に係合して外周縁が凸条内側面に接
合し、しかも上面が前記容器本体の凸条上面より下方に
位置するように形成した蓋体と、よりなり、前記容器本
体の凹条上面に封止凹条を設けるとともに、蓋体に前記
封止凹条に内装される封止凸条を設けてなる気密容器で
ある。
考案は、発泡合成樹脂製の上面開口した函体状であっ
て、この側壁上面外周を凸条として残して内周を段落ち
させた凹条に形成した容器本体と、同じく発泡合成樹脂
製で前記容器本体の上面開口を閉止する形状に形成する
とともに、容器本体の上面開口を閉止したとき、その外
周が容器本体の凹条に係合して外周縁が凸条内側面に接
合し、しかも上面が前記容器本体の凸条上面より下方に
位置するように形成した蓋体と、よりなり、前記容器本
体の凹条上面に封止凹条を設けるとともに、蓋体に前記
封止凹条に内装される封止凸条を設けてなる気密容器で
ある。
請求項2に係る考案は、発泡合成樹脂製の上面開口した
函体状であって、この側壁上面外周を凸条として残して
内周を段落ちさせた凹条に形成した容器本体と、同じく
発泡合成樹脂製で前記容器本体の上面開口を閉止する形
状に形成するとともに、容器本体の上面開口を閉止した
とき、その外周が容器本体の凹条に係合して外周縁が凸
条内側面に接合し、しかも上面が前記容器本体の凸条上
面より下方に位置するように形成した蓋体と、よりな
り、前記容器本体の凸条の内面側を上方が容器内部に向
いた傾斜面に形成し、蓋体のこの傾斜面に接合する側端
をこの傾斜面に係合可能な係合傾斜面に形成した気密容
器である。
函体状であって、この側壁上面外周を凸条として残して
内周を段落ちさせた凹条に形成した容器本体と、同じく
発泡合成樹脂製で前記容器本体の上面開口を閉止する形
状に形成するとともに、容器本体の上面開口を閉止した
とき、その外周が容器本体の凹条に係合して外周縁が凸
条内側面に接合し、しかも上面が前記容器本体の凸条上
面より下方に位置するように形成した蓋体と、よりな
り、前記容器本体の凸条の内面側を上方が容器内部に向
いた傾斜面に形成し、蓋体のこの傾斜面に接合する側端
をこの傾斜面に係合可能な係合傾斜面に形成した気密容
器である。
又、請求項3に係る考案は、発泡合成樹脂製の上面開口
した函体状であって、この側壁上面外周を凸条として残
して内周を段落ちさせた凹条に形成した容器本体と、同
じく発泡合成樹脂製で前記容器本体の上面開口を閉止す
る形状に形成するとともに、容器本体の上面開口を閉止
したとき、その外周が容器本体の凹条に係合して外周縁
が凸条内側面に接合し、しかも上面が前記容器本体の凸
条上面より下方に位置するように形成した蓋体と、より
なり、前記容器本体の上面開口を蓋体で閉止したとき凸
条内側面の蓋体上面より突出する部分に、蓋体の外周上
面に係止する係止凸部を設けた気密容器である。
した函体状であって、この側壁上面外周を凸条として残
して内周を段落ちさせた凹条に形成した容器本体と、同
じく発泡合成樹脂製で前記容器本体の上面開口を閉止す
る形状に形成するとともに、容器本体の上面開口を閉止
したとき、その外周が容器本体の凹条に係合して外周縁
が凸条内側面に接合し、しかも上面が前記容器本体の凸
条上面より下方に位置するように形成した蓋体と、より
なり、前記容器本体の上面開口を蓋体で閉止したとき凸
条内側面の蓋体上面より突出する部分に、蓋体の外周上
面に係止する係止凸部を設けた気密容器である。
請求項4に係る考案は、発泡合成樹脂製の上面開口した
函体状であって、この側壁上面外周を凸条として残して
内周を段落ちさせた凹条に形成した容器本体と、同じく
発泡合成樹脂製で前記容器本体の上面開口を閉止する形
状に形成するとともに、容器本体の上面開口を閉止した
とき、その外周が容器本体の凹条に係合して外周縁が凸
条内側面に接合し、しかも上面が前記容器本体の凸条上
面より下方に位置するように形成した蓋体と、よりな
り、前記蓋体の外周縁と外周縁に接合する容器本体の凸
条内側面の一方に係止凸条又は係止凸部を、他方にはこ
れらを内装する係合凹条又は係合凹部を設けてなる気密
容器である。
函体状であって、この側壁上面外周を凸条として残して
内周を段落ちさせた凹条に形成した容器本体と、同じく
発泡合成樹脂製で前記容器本体の上面開口を閉止する形
状に形成するとともに、容器本体の上面開口を閉止した
とき、その外周が容器本体の凹条に係合して外周縁が凸
条内側面に接合し、しかも上面が前記容器本体の凸条上
面より下方に位置するように形成した蓋体と、よりな
り、前記蓋体の外周縁と外周縁に接合する容器本体の凸
条内側面の一方に係止凸条又は係止凸部を、他方にはこ
れらを内装する係合凹条又は係合凹部を設けてなる気密
容器である。
更に、請求項5に係る考案は、発泡合成樹脂製の上面開
口した函体状であって、この側壁上面外周を凸条として
残して内周を段落ちさせた凹条に形成した容器本体と、
同じく発泡合成樹脂製で前記容器本体の上面開口を閉止
する形状に形成するとともに、容器本体の上面開口を閉
止したとき、その外周が容器本体の凹条に係合して外周
縁が凸条内側面に接合し、しかも上面が前記容器本体の
凸条上面より下方に位置するように形成した蓋体と、よ
りなり、前記容器本体の凹条の上面を容器外周側が内周
側より下位に位置する傾斜面に形成して係合凹部とし、
蓋体の外周下面にはこの容器本体の係合凹部に係合する
係合凸部を設けてなる気密容器である。
口した函体状であって、この側壁上面外周を凸条として
残して内周を段落ちさせた凹条に形成した容器本体と、
同じく発泡合成樹脂製で前記容器本体の上面開口を閉止
する形状に形成するとともに、容器本体の上面開口を閉
止したとき、その外周が容器本体の凹条に係合して外周
縁が凸条内側面に接合し、しかも上面が前記容器本体の
凸条上面より下方に位置するように形成した蓋体と、よ
りなり、前記容器本体の凹条の上面を容器外周側が内周
側より下位に位置する傾斜面に形成して係合凹部とし、
蓋体の外周下面にはこの容器本体の係合凹部に係合する
係合凸部を設けてなる気密容器である。
而して、こうした気密容器は、従来の気密容器と同様、
内部に生鮮品、例えば野菜類、果実類、魚類等を入れて
保管や運搬に用いるものである。そして、内部の収容物
を取出すときには蓋体の上面が容器本体の凸条上面より
容器内部側に嵌まり込んでいるから、容器本体の凸条と
蓋体の外周の間に手鉤等を差し込んで蓋体を無理やり取
外す等して行うものである。
内部に生鮮品、例えば野菜類、果実類、魚類等を入れて
保管や運搬に用いるものである。そして、内部の収容物
を取出すときには蓋体の上面が容器本体の凸条上面より
容器内部側に嵌まり込んでいるから、容器本体の凸条と
蓋体の外周の間に手鉤等を差し込んで蓋体を無理やり取
外す等して行うものである。
そして、請求項1に係る考案では、閉蓋後には、容器本
体の凹条上面に設けた封止凹条に蓋体に設けた封止凸条
が内装されることで、容器が外側に変形することを防止
する。
体の凹条上面に設けた封止凹条に蓋体に設けた封止凸条
が内装されることで、容器が外側に変形することを防止
する。
請求項2に係る考案では、閉蓋後には、容器本体の凸条
の内面側に形成した上方が容器内部に向いた傾斜面に、
蓋体側端に形成した係合傾斜面が係合することで、蓋体
の浮き上がりを防止する。
の内面側に形成した上方が容器内部に向いた傾斜面に、
蓋体側端に形成した係合傾斜面が係合することで、蓋体
の浮き上がりを防止する。
請求項3に係る考案では、閉蓋後には、容器本体の凸条
内側面に設けた係止凸部が蓋体の外周上面に係止するこ
とで、蓋体の浮き上がりを防止する。
内側面に設けた係止凸部が蓋体の外周上面に係止するこ
とで、蓋体の浮き上がりを防止する。
請求項4に係る考案では、閉蓋後には、蓋体の外周縁と
この外周縁に接合する容器本体の凸条内側面の一方に設
けた係止凸条又は係止凸部が、他方に設けた係合凹条又
は係合凹部に内装されることで、蓋体の浮き上がりを防
止する。
この外周縁に接合する容器本体の凸条内側面の一方に設
けた係止凸条又は係止凸部が、他方に設けた係合凹条又
は係合凹部に内装されることで、蓋体の浮き上がりを防
止する。
更に、請求項5に係る考案では、閉蓋後には、容器本体
の凹条の上面に容器外周側が内周側より下位に位置する
ように形成した傾斜面に、蓋体の外周下面に設けた係合
凸部が係合することで、容器が外側に変形することを防
止する。
の凹条の上面に容器外周側が内周側より下位に位置する
ように形成した傾斜面に、蓋体の外周下面に設けた係合
凸部が係合することで、容器が外側に変形することを防
止する。
本考案に係る気密容器の詳細を添付の図面にもとづき更
に説明する。
に説明する。
図中1として示すのが発泡合成樹脂製の上面開口した函
体条の容器本体、2が同じく発泡合成樹脂製でその容器
本体1の上面開口を気密状態で閉止する形状に形成した
蓋体である。
体条の容器本体、2が同じく発泡合成樹脂製でその容器
本体1の上面開口を気密状態で閉止する形状に形成した
蓋体である。
そして、この容器本体1の第1図中左側と右側に位置す
る相対向した一対の側壁3上面とこれらの側壁3に隣接
した両側壁3の端部上面にはこの両者にまたがって第2
図に示すように側壁3上面外周を凸条4として残して内
周に段落ちさせた凹条5を形成している。又、蓋体2は
その容器本体1の上面開口を閉蓋したとき、第2図に示
すように少なくともこの外周が容器本体1の凹条5に係
合して外周縁が凸条4内側面に接合し、しかも上面がこ
の容器本体1の凸条4上面より容器内部側に位置して嵌
まり込むように形成している。尚、図中6は凸条4と凹
条6をその中央部分には設けていない相対向した一対の
側壁3上端を凹設して形成した通気用凹所であって、こ
の通気用凹所6をを通じて容器内に冷気を供給したり、
又は排気させたりして容器本体1内部の収容物を冷却す
るものである。又、図中7は蓋体2に下設した通気用凹
所6を閉止する閉止凸部である。この通気用凹所6には
第3図に示すように他の部分とは逆に容器内周に凸条8
を設け、一方閉止凸部7には容器内周にこの凸条8を内
装する凹条9を設けている。図中10は蓋体2の外周を残
して設けた容器本体1の上面開口に内装される内装凸
部、11は蓋体2の外周下面に設けた閉蓋時の気密状態を
向上させるための封止凸条、12は容器本体1の凹条5上
面に設けた封止凸条11を内装するための封止凹条であ
る。抗した封止凹条11と封止凹条12を容器本体1と蓋体
2の接合部に設けることによって、閉蓋時における容器
内部の気密状態が向上するのであるが、図示した実施例
のように容器本体1の凹条5上面に封止凹条12を設ける
とともに、蓋体2側にこの封止凹条12に内装される封止
凸条11を設けたならば、この部分に容器の変形防止構造
が形成され、容器の内部に収容物を入れた場合にその収
容物の重量によって側壁3の開口側を外に押し広げよう
とする力が付加されて容器が変形するおそれを防止でき
るのである。
る相対向した一対の側壁3上面とこれらの側壁3に隣接
した両側壁3の端部上面にはこの両者にまたがって第2
図に示すように側壁3上面外周を凸条4として残して内
周に段落ちさせた凹条5を形成している。又、蓋体2は
その容器本体1の上面開口を閉蓋したとき、第2図に示
すように少なくともこの外周が容器本体1の凹条5に係
合して外周縁が凸条4内側面に接合し、しかも上面がこ
の容器本体1の凸条4上面より容器内部側に位置して嵌
まり込むように形成している。尚、図中6は凸条4と凹
条6をその中央部分には設けていない相対向した一対の
側壁3上端を凹設して形成した通気用凹所であって、こ
の通気用凹所6をを通じて容器内に冷気を供給したり、
又は排気させたりして容器本体1内部の収容物を冷却す
るものである。又、図中7は蓋体2に下設した通気用凹
所6を閉止する閉止凸部である。この通気用凹所6には
第3図に示すように他の部分とは逆に容器内周に凸条8
を設け、一方閉止凸部7には容器内周にこの凸条8を内
装する凹条9を設けている。図中10は蓋体2の外周を残
して設けた容器本体1の上面開口に内装される内装凸
部、11は蓋体2の外周下面に設けた閉蓋時の気密状態を
向上させるための封止凸条、12は容器本体1の凹条5上
面に設けた封止凸条11を内装するための封止凹条であ
る。抗した封止凹条11と封止凹条12を容器本体1と蓋体
2の接合部に設けることによって、閉蓋時における容器
内部の気密状態が向上するのであるが、図示した実施例
のように容器本体1の凹条5上面に封止凹条12を設ける
とともに、蓋体2側にこの封止凹条12に内装される封止
凸条11を設けたならば、この部分に容器の変形防止構造
が形成され、容器の内部に収容物を入れた場合にその収
容物の重量によって側壁3の開口側を外に押し広げよう
とする力が付加されて容器が変形するおそれを防止でき
るのである。
この気密容器では閉蓋したときに蓋体2の閉止凸部7部
分が外部に露出するから、第2図中左側部分の側壁4に
ついては第4図に示すようにその上面の凸条4内側面が
垂直面に形成されるが、第2図中右側部分の側壁4につ
いては第5図に示すようにその上面の凸条4内側面が上
方が容器内部側に向いた傾斜面13に形成するとともに、
蓋体2のこの傾斜面13に接合する側端をこの傾斜面13に
係合可能に係合傾斜面14に形成している。こうした傾斜
面13を凸条4内側面に形成するのは、第1図中右側部分
に位置する一つの側壁3だけであって、それに隣接した
両側壁3の凸条4内側面にはこの傾斜面13を形成しな
い。又、蓋体2の外部に露出する面は閉蓋したとき、第
3図に示すように容器本体1面より容器内部側に位置す
るようにしている。そして、この容器を閉蓋するときに
は、まず容器本体1の傾斜面13に蓋体2の係合傾斜面14
を係合させ、次いで蓋体2の反対側を傾斜面13を設けて
いない凸条4に向けて嵌め込むのである。このように、
蓋体2の外周が外部に露出する場合には、第6図に示す
ように容器を閉蓋したとき凸条4内側面の蓋体2上面よ
り突出する部分に、蓋体2の外周上面に係止する半球状
等の係止凸部15を設けて容器本体1と蓋体2の間に係止
構造を形成したり、第7図に示すように蓋体2の外周縁
とこの外周縁に接合する凸状4内側面の一方に係止凸条
16又は半球状等の係止凸部、他方にはこれらを内装する
係合凹条17又は半球状等の係合凹部を設けて容器本体1
と蓋体2の間に係合構造を形成したり、又はこれらを併
用させて設けることが考慮される。
分が外部に露出するから、第2図中左側部分の側壁4に
ついては第4図に示すようにその上面の凸条4内側面が
垂直面に形成されるが、第2図中右側部分の側壁4につ
いては第5図に示すようにその上面の凸条4内側面が上
方が容器内部側に向いた傾斜面13に形成するとともに、
蓋体2のこの傾斜面13に接合する側端をこの傾斜面13に
係合可能に係合傾斜面14に形成している。こうした傾斜
面13を凸条4内側面に形成するのは、第1図中右側部分
に位置する一つの側壁3だけであって、それに隣接した
両側壁3の凸条4内側面にはこの傾斜面13を形成しな
い。又、蓋体2の外部に露出する面は閉蓋したとき、第
3図に示すように容器本体1面より容器内部側に位置す
るようにしている。そして、この容器を閉蓋するときに
は、まず容器本体1の傾斜面13に蓋体2の係合傾斜面14
を係合させ、次いで蓋体2の反対側を傾斜面13を設けて
いない凸条4に向けて嵌め込むのである。このように、
蓋体2の外周が外部に露出する場合には、第6図に示す
ように容器を閉蓋したとき凸条4内側面の蓋体2上面よ
り突出する部分に、蓋体2の外周上面に係止する半球状
等の係止凸部15を設けて容器本体1と蓋体2の間に係止
構造を形成したり、第7図に示すように蓋体2の外周縁
とこの外周縁に接合する凸状4内側面の一方に係止凸条
16又は半球状等の係止凸部、他方にはこれらを内装する
係合凹条17又は半球状等の係合凹部を設けて容器本体1
と蓋体2の間に係合構造を形成したり、又はこれらを併
用させて設けることが考慮される。
又、容器内部に入れる収容物が重量のあるものであると
きには、容器本体1の凹条5上面と蓋体2の凹条5に係
合する外周下面の一方に前記した封止凸条11を、又他方
には同じく前記した封止凹条12を設けることも一法であ
るが、こうした封止凸条11部分や封止凹条12の側位部分
は原料粒子の充填が悪く成形性の面で問題がある。こう
したことから、容器の変形防止構造としては、第8図に
示すように容器本体1側に設ける凹条5の上面を容器外
周側が内周側より下位に位置する傾斜面に形成して係合
凹部18とし、蓋体2の外周下面にはこの容器本体1側の
係合凹部18に係合する係合凸部19を設けることも考慮さ
れる。
きには、容器本体1の凹条5上面と蓋体2の凹条5に係
合する外周下面の一方に前記した封止凸条11を、又他方
には同じく前記した封止凹条12を設けることも一法であ
るが、こうした封止凸条11部分や封止凹条12の側位部分
は原料粒子の充填が悪く成形性の面で問題がある。こう
したことから、容器の変形防止構造としては、第8図に
示すように容器本体1側に設ける凹条5の上面を容器外
周側が内周側より下位に位置する傾斜面に形成して係合
凹部18とし、蓋体2の外周下面にはこの容器本体1側の
係合凹部18に係合する係合凸部19を設けることも考慮さ
れる。
次に、第9図には本考案の係る気密容器の他の実施例を
示している。この気密容器は容器本体1に設ける外周の
凸条4と内周の凹条5を側壁3上面の全周にわたって形
成し、蓋体2が凸条4内に完全には嵌まり込むように形
成したものである。こうした気密容器でも、一つの側壁
3上面の凸条4内側面を傾斜面13に形成するとともに、
この傾斜面13に接合する蓋体2側端に係合傾斜面14を形
成したり、又は容器本体1と蓋体2の間に前記と同様の
係止構造、係合構造や変形防止構造を設けたり、更には
これらを併用させて設けることも可能である。
示している。この気密容器は容器本体1に設ける外周の
凸条4と内周の凹条5を側壁3上面の全周にわたって形
成し、蓋体2が凸条4内に完全には嵌まり込むように形
成したものである。こうした気密容器でも、一つの側壁
3上面の凸条4内側面を傾斜面13に形成するとともに、
この傾斜面13に接合する蓋体2側端に係合傾斜面14を形
成したり、又は容器本体1と蓋体2の間に前記と同様の
係止構造、係合構造や変形防止構造を設けたり、更には
これらを併用させて設けることも可能である。
而して、こうした気密容器は、従来の気密容器と同様、
内部に生鮮品、例えば野菜類、果実類、魚類等を入れて
保管や運搬に用いるものである。そして、内部の収容物
を取出すときには蓋体2の上面が第1図や第9図に示す
ように容器本体1の凸条4上面より容器内部側に嵌まり
込んでいるから、容器本体1の凸条4と蓋体2の外周の
間に手鉤等を差し込んで蓋体2を無理やり取外す等して
行なうものである。
内部に生鮮品、例えば野菜類、果実類、魚類等を入れて
保管や運搬に用いるものである。そして、内部の収容物
を取出すときには蓋体2の上面が第1図や第9図に示す
ように容器本体1の凸条4上面より容器内部側に嵌まり
込んでいるから、容器本体1の凸条4と蓋体2の外周の
間に手鉤等を差し込んで蓋体2を無理やり取外す等して
行なうものである。
以上のようになる本考案に係る気密容器にあっては、容
器本体の凸条上面に対して蓋体上面が容器内部に嵌まり
込んだ状態で閉蓋されるから、いったん閉蓋したのち、
開蓋するには手鉤等の道具を必要とし、その両者の接合
部近傍に痕跡を残すため、開蓋したことが外部からわか
り、とりわけワンウエイ用に適したものとなる。又、シ
ール作業を不要にするから、生鮮品の出荷効率が向上す
る。
器本体の凸条上面に対して蓋体上面が容器内部に嵌まり
込んだ状態で閉蓋されるから、いったん閉蓋したのち、
開蓋するには手鉤等の道具を必要とし、その両者の接合
部近傍に痕跡を残すため、開蓋したことが外部からわか
り、とりわけワンウエイ用に適したものとなる。又、シ
ール作業を不要にするから、生鮮品の出荷効率が向上す
る。
そして、請求項1に係る考案では、閉蓋後には、容器本
体の凹条上面に設けた封止凹条に、蓋体に設けた封止凸
条が内装されることで、この部分に容器の変形防止構造
が形成され、容器の内部に収容物を入れた場合に、その
収容物の重量によって容器本体の側壁が外に押し広げら
れて変形することにより、上面開口が開いてしまうこと
を防止して、容器の気密状態を維持しうる。
体の凹条上面に設けた封止凹条に、蓋体に設けた封止凸
条が内装されることで、この部分に容器の変形防止構造
が形成され、容器の内部に収容物を入れた場合に、その
収容物の重量によって容器本体の側壁が外に押し広げら
れて変形することにより、上面開口が開いてしまうこと
を防止して、容器の気密状態を維持しうる。
請求項2に係る考案では、閉蓋後には、容器本体の凸条
の内面側に形成した上方が容器内部に向いた傾斜面に、
蓋体側端に形成した係合傾斜面が係合することで、蓋体
の浮き上がりを防止して、容器の気密状態を維持しう
る。
の内面側に形成した上方が容器内部に向いた傾斜面に、
蓋体側端に形成した係合傾斜面が係合することで、蓋体
の浮き上がりを防止して、容器の気密状態を維持しう
る。
請求項3に係る考案では、閉蓋後には、容器本体の凸条
内側面に設けた係止凸部が蓋体の外周上面に係止するこ
とで、蓋体の浮き上がりを防止して、容器の気密状態を
維持しうる。
内側面に設けた係止凸部が蓋体の外周上面に係止するこ
とで、蓋体の浮き上がりを防止して、容器の気密状態を
維持しうる。
請求項4に係る考案では、閉蓋後には、蓋体の外周縁と
この外周縁に接合する容器本体の凸条内側面の一方に設
けた係止凸条又は係止凸部が、他方に設けた係合凹条又
は係合凹部に内装されることで、蓋体の浮き上がりを防
止して、容器の気密状態を維持しうる。
この外周縁に接合する容器本体の凸条内側面の一方に設
けた係止凸条又は係止凸部が、他方に設けた係合凹条又
は係合凹部に内装されることで、蓋体の浮き上がりを防
止して、容器の気密状態を維持しうる。
更に、請求項5に係る考案では、閉蓋後には、容器本体
の凹条の上面に容器外周側が内周側より下位に位置する
ように形成した傾斜面に、蓋体の外周下面に設けた係合
凸部が係合することで、この部分に容器の変形防止構造
が形成され、容器の内部に収容物を入れた場合に、その
収容物の重量によって容器本体の側壁が外に押し広げら
れて変形することにより、上面開口が開いてしまうこと
を防止して、容器の気密状態を維持しうるのである。
の凹条の上面に容器外周側が内周側より下位に位置する
ように形成した傾斜面に、蓋体の外周下面に設けた係合
凸部が係合することで、この部分に容器の変形防止構造
が形成され、容器の内部に収容物を入れた場合に、その
収容物の重量によって容器本体の側壁が外に押し広げら
れて変形することにより、上面開口が開いてしまうこと
を防止して、容器の気密状態を維持しうるのである。
第1図は本考案に係る気密容器の一例を示す斜視図、第
2図はその縦断面図、第3図は同じく一部を示す縦断面
図、第4図,第5図は要部を示す拡大縦断面図、第6
図,第7図は係止構造や係合構造を設けた要部の拡大縦
断面図、第8図は変形防止構造を設けた要部の拡大縦断
面図、第9図は気密容器の他の実施例を示す斜視図であ
る。 1:容器本体、2:蓋体、3:側壁、4:凸条、5:凹条、6:通気
用凹所、7:閉止凸部、8:凸条、9:凹条、10:内装凸部、1
1:封止凸条、12:封止凹条、13:傾斜面、14:係合傾斜
面、15:係止凸部、16:係合凸条、17:係合凹条、18:係合
凹部、19:係合凸部。
2図はその縦断面図、第3図は同じく一部を示す縦断面
図、第4図,第5図は要部を示す拡大縦断面図、第6
図,第7図は係止構造や係合構造を設けた要部の拡大縦
断面図、第8図は変形防止構造を設けた要部の拡大縦断
面図、第9図は気密容器の他の実施例を示す斜視図であ
る。 1:容器本体、2:蓋体、3:側壁、4:凸条、5:凹条、6:通気
用凹所、7:閉止凸部、8:凸条、9:凹条、10:内装凸部、1
1:封止凸条、12:封止凹条、13:傾斜面、14:係合傾斜
面、15:係止凸部、16:係合凸条、17:係合凹条、18:係合
凹部、19:係合凸部。
Claims (5)
- 【請求項1】発泡合成樹脂製の上面開口した函体状であ
って、この側壁上面外周を凸条として残して内周を段落
ちさせた凹条に形成した容器本体と、 同じく発泡合成樹脂製で前記容器本体の上面開口を閉止
する形状に形成するとともに、容器本体の上面開口を閉
止したとき、その外周が容器本体の凹条に係合して外周
縁が凸条内側面に接合し、しかも上面が前記容器本体の
凸条上面より下方に位置するように形成した蓋体と、 よりなり、前記容器本体の凹条上面に封止凹条を設ける
とともに、蓋体に前記封止凹条に内装される封止凸条を
設けてなる気密容器。 - 【請求項2】発泡合成樹脂製の上面開口した函体状であ
って、この側壁上面外周を凸条として残して内周を段落
ちさせた凹条に形成した容器本体と、 同じく発泡合成樹脂製で前記容器本体の上面開口を閉止
する形状に形成するとともに、容器本体の上面開口を閉
止したとき、その外周が容器本体の凹条に係合して外周
縁が凸条内側面に接合し、しかも上面が前記容器本体の
凸条上面より下方に位置するように形成した蓋体と、 よりなり、前記容器本体の凸条の内面側を上方が容器内
部に向いた傾斜面に形成し、蓋体のこの傾斜面に接合す
る側端をこの傾斜面に係合可能な係合傾斜面に形成した
気密容器。 - 【請求項3】発泡合成樹脂製の上面開口した函体状であ
って、この側壁上面外周を凸条として残して内周を段落
ちさせた凹条に形成した容器本体と、 同じく発泡合成樹脂製で前記容器本体の上面開口を閉止
する形状に形成するとともに、容器本体の上面開口を閉
止したとき、その外周が容器本体の凹条に係合して外周
縁が凸条内側面に接合し、しかも上面が前記容器本体の
凸条上面より下方に位置するように形成した蓋体と、 よりなり、前記容器本体の上面開口を蓋体で閉止したと
き凸条内側面の蓋体上面より突出する部分に、蓋体の外
周上面に係止する係止凸部を設けた気密容器。 - 【請求項4】発泡合成樹脂製の上面開口した函体状であ
って、この側壁上面外周を凸条として残して内周を段落
ちさせた凹条に形成した容器本体と、 同じく発泡合成樹脂製で前記容器本体の上面開口を閉止
する形状に形成するとともに、容器本体の上面開口を閉
止したとき、その外周が容器本体の凹条に係合して外周
縁が凸条内側面に接合し、しかも上面が前記容器本体の
凸条上面より下方に位置するように形成した蓋体と、 よりなり、前記蓋体の外周縁とこの外周縁に接合する容
器本体の凸条内側面の一方に係止凸条又は係止凸部を、
他方にはこれらを内装する係合凹条又は係合凹部を設け
てなる気密容器。 - 【請求項5】発泡合成樹脂製の上面開口した函体状であ
って、この側壁上面外周を凸条として残して内周を段落
ちさせた凹条に形成した容器本体と、 同じく発泡合成樹脂製で前記容器本体の上面開口を閉止
する形状に形成するとともに、容器本体の上面開口を閉
止したとき、その外周が容器本体の凹条に係合して外周
縁が凸条内側面に接合し、しかも上面が前記容器本体の
凸条上面より下方に位置するように形成した蓋体と、 よりなり、前記容器本体の凹条の上面を容器外周側が内
周側より下位に位置する傾斜面に形成して係合凹部と
し、蓋体の外周下面にはこの容器本体の係合凹部に係合
する係合凸部を設けてなる気密容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990026886U JPH0720033Y2 (ja) | 1990-03-15 | 1990-03-15 | 気密容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990026886U JPH0720033Y2 (ja) | 1990-03-15 | 1990-03-15 | 気密容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03117639U JPH03117639U (ja) | 1991-12-05 |
JPH0720033Y2 true JPH0720033Y2 (ja) | 1995-05-10 |
Family
ID=31529761
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990026886U Expired - Lifetime JPH0720033Y2 (ja) | 1990-03-15 | 1990-03-15 | 気密容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0720033Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4315586Y1 (ja) * | 1966-05-10 | 1968-06-28 | ||
JPH074228Y2 (ja) * | 1989-02-20 | 1995-02-01 | 積水化成品工業株式会社 | 保冷容器 |
-
1990
- 1990-03-15 JP JP1990026886U patent/JPH0720033Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03117639U (ja) | 1991-12-05 |
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