JP2019189357A - 断熱容器 - Google Patents

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信彦 櫛間
Nobuhiko Kushima
信彦 櫛間
田中 幹彦
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【課題】容器外部と容器内部との間の熱の移動を従来よりも抑制することが可能な嵌合構造を備えた合成樹脂製の断熱容器を提供する。【解決手段】互いに嵌合する第1嵌合部1と第2嵌合部2とを備え、該第1嵌合部1と該第2嵌合部2とを嵌合させることで内部に断熱室を形成可能な合成樹脂製の断熱容器100である。第1嵌合部1は、容器高さ方向Hに突出する第1凸部1aと、該第1凸部1aの容器内方側に設けられて容器高さ方向Hに陥没する第2凹部1bとを有する。第2嵌合部2は、第1凸部1aを嵌合させる第1凹部2aと、該第1凹部2aの容器内方側に設けられて第2凹部1bに嵌合する第2凸部2bとを有する。【選択図】図6

Description

本発明は、断熱容器に関する。
従来から、一対の第1カバー板又は第2カバー板と保護筒部とからなる配送用組立容器が知られている(下記特許文献1を参照)。前記一対の第1カバー板又は前記第2カバー板は、方形に組み合わせたせて形成した商品束の上下に合致させる平坦部の周縁に底折目を介して外側に鍔部を一体に形成したダンボールなどの紙材からなる。
前記保護筒部は、前記商品束の外周径と高さに合わせたクラフト紙やライナー紙などの紙材の端部を接着して筒状に形成したものであり、前記第1カバー又は前記第2カバーの平坦部に位置した前記商品束の周面に被せられる。そして、前記商品束の上面に第1、第2カバー板の平坦部を被せた一対のカバー板及び保護筒部は、結束バンドを用いて十字状に環回梱包される。
また、合成樹脂製の包装用側枠と上蓋と底蓋の三体を組み合わせてなり、上蓋と底蓋とを両者同形に形成するとともにそれぞれ側枠の上下開口縁に対し何れにも装着自在に設けてなることを特徴とする包装容器が開示されている(下記特許文献2を参照)。
実用新案登録第3199046号公報 実開昭55―107024号公報
前記特許文献1に記載された配送用組立容器は、書籍などの商品束を包装する紙材からなる容器であり、温度管理が必要な物品の輸送には適さない。これに対し、前記特許文献2に記載された包装容器は、合成樹脂製の包装用側枠と上蓋と底蓋を用いているため、紙材からなる配送用組立容器と比較して高い断熱性を有し、温度管理が必要な物品の輸送に使用することができる。
しかし、前記特許文献2に記載された包装容器は、側枠と上蓋との間の隙間や側枠と底蓋との間の隙間を介して、容器外部と容器内部との間で熱が比較的容易に移動する。そのため、前記特許文献2に記載された包装容器を、例えば医薬品等、長時間に亘って厳密な温度管理を必要とする物品の輸送に用いるためには、側枠と上蓋及び底蓋との嵌合構造に改善の余地がある。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、容器外部と容器内部との間の熱の移動を従来よりも抑制することが可能な嵌合構造を備えた合成樹脂製の断熱容器を提供することを目的とする。
前記目的を達成すべく、本発明の断熱容器は、上部容器と下部容器とを備え、前記上部容器の開口部と前記下部容器の開口部とが嵌合されて容器内部に断熱室が形成される合成樹脂製の断熱容器であって、前記上部容器及び前記下部容器は、それぞれの前記開口部の周囲に第1嵌合部と第2嵌合部の少なくとも一方を有し、前記第1嵌合部は、容器高さ方向に突出した第1凸部と、該第1凸部よりも容器内方側に設けられ容器高さ方向に陥没した第2凹部とを有し、前記第2嵌合部は、前記第1凸部を嵌合させる第1凹部と、該第1凹部の容器内方側に設けられ前記第2凹部に嵌合する第2凸部と、を有することを特徴とする。
本発明の断熱容器は、合成樹脂製の上部容器と合成樹脂製の下部容器とを備えた合成樹脂製の容器であり、各構成部材の素材としては、例えば、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、エチレン−スチレン共重合体、ポリプロピレン樹脂等の合成樹脂発泡体を用いることができる。
上部容器及び下部容器は、それぞれ内側に断熱室の一部となる収容空間を有する、例えば矩形箱状の容器である。上部容器及び下部容器は、例えば矩形筒状の側壁を有し、容器高さ方向において、側壁の一端に端部壁を有し、側壁の他端に開口部を有している。断熱容器は、上部容器の開口部と下部容器の開口部とを上下に対向させて嵌合させることで、上部容器の側壁及び端部壁と下部容器の側壁及び端部壁とによって容器外部から隔離された断熱室が容器内部に形成される。
上部容器及び下部容器は、それぞれの開口部の周囲に第1嵌合部と第2嵌合部の少なくとも一方を有している。より具体的には、例えば、上部容器の開口部の周囲の全周に亘って開口部を囲む第1嵌合部を連続的に設け、下部容器の開口部の周囲の全周に亘って開口部を囲む第2嵌合部を連続的に設けることができる。また、例えば、上部容器の開口部の周囲の全周に亘って開口部を囲む第2嵌合部を連続的に設け、下部容器の開口部の周囲の全周に亘って開口部を囲む第1嵌合部を連続的に設けることができる。
また、上部容器と下部容器のそれぞれの開口部の周囲に、第1嵌合部と第2嵌合部を交互に設け、第1嵌合部と第2嵌合部によって開口部の周囲を全周に亘って囲んでもよい。この場合、第1嵌合部と第2嵌合部の位置は、上部容器の開口部と下部容器の開口部とを対向させたときに、上部容器の第1嵌合部と下部容器の第2嵌合部とが対向し、上部容器の第2嵌合部と下部容器の第1嵌合部とが対向する位置に配置する。
第1嵌合部は、前述のように、容器高さ方向に突出した第1凸部と、該第1凸部よりも容器内方側に設けられ容器高さ方向に陥没した第2凹部とを有している。
ここで、容器高さ方向とは、断熱容器の高さ方向であり、上部容器と下部容器の積層方向であり、上部容器及び下部容器の側壁に概ね平行で端部壁に概ね垂直な方向である。また、容器内方側とは、断熱容器の外部空間から断熱室に向かう方向において、断熱室により近い位置を意味し、容器外方側とは、断熱室から断熱容器の外部空間に向かう方向において、断熱容器の外部空間により近い位置を意味する。
第1嵌合部の第1凸部は、上部容器又は下部容器の容器高さ方向において、端部壁に接続された側壁の端部と反対側で、開口部を囲む側壁の端部に、端部壁から遠ざかる向きに突出させて設けられている。第1嵌合部の第1凸部は、上部容器又は下部容器の開口部を囲む側壁の周方向に沿って延伸するように設けられ、例えば外部空間に面する側壁の最も容器外方側の位置に、側壁の外面に沿って段差なく面一に形成することができる。第1嵌合部の第1凸部は、第2嵌合部の第1凹部の凹形状に対応する凸形状を有し、第2嵌合部の第1凹部との間に隙間を極力生じさせないように、第2嵌合部の第1凹部にぴったりと嵌合する寸法及び形状に設けられる。
第1嵌合部の第2凹部は、上部容器又は下部容器の開口部を囲む側壁の端部において、第1凸部よりも容器内方側に設けられ、容器高さ方向において端部壁に向けて陥没させて設けられている。第1嵌合部の第2凹部は、例えば、上部容器又は下部容器の開口部を囲む側壁の周方向に沿って延伸する溝状に形成することができる。第1嵌合部の第2凹部は、第2嵌合部の第2凸部の凸形状に対応する凹形状を有し、第2嵌合部の第2凸部との間に隙間を極力生じさせないように、第2嵌合部の第2凸部をぴったりと嵌合させる形状及び寸法に設けられている。
第2嵌合部は、上部容器又は下部容器の開口部を囲む側壁の端部において、第1嵌合部の第1凸部を嵌合させる第1凹部と、該第1凹部の容器内方側に設けられ第1嵌合部の第2凹部に嵌合する第2凸部と、を有している。
第2嵌合部の第1凹部は、上部容器又は下部容器の容器高さ方向において、端部壁に接続された側壁の端部と反対側で、開口部を囲む側壁の端部に設けられ、端部壁に向かう方向に陥没している。第2嵌合部の第1凹部は、例えば、上部容器又は下部容器の側壁の外面から容器内方側へ陥没する段差状に形成することができ、開口部を囲む側壁の周方向に沿って延伸するように形成することができる。第2嵌合部の第1凹部は、第1嵌合部の第1凸部の凸形状に対応する凹形状を有し、第1嵌合部の第1凸部との間に隙間を極力生じさせないように、第1嵌合部の第1凸部をぴったりと嵌合させる形状及び寸法に設けられている。
第2嵌合部の第2凸部は、上部容器又は下部容器の開口部を囲む側壁の端部において、第1凹部の容器内方側に設けられ、容器高さ方向において端部壁から遠ざかる向きに突出させて設けられている。第2嵌合部の第2凸部は、上部容器又は下部容器の開口部を囲む側壁の周方向に沿って延伸するように設けられる。第2嵌合部の第2凸部は、第1嵌合部の第2凹部の凹形状に対応する凸形状を有し、第1嵌合部の第2凹部との間に隙間を極力生じさせないように、第1嵌合部の第2凹部にぴったりと嵌合する寸法及び形状に設けられている。
以上の構成により、本発明の断熱容器は、上部容器の開口部の周囲の第1嵌合部を下部容器の開口部の周囲の第2嵌合部に嵌合させ、又は、上部容器の開口部の周囲の第2嵌合部を下部容器の開口部の周囲の第1嵌合部に嵌合させて、断熱室を形成することができる。断熱容器の内部の断熱室に、例えば医薬品等、比較的長時間に亘って厳密な温度管理を必要とする物品を収容する場合には、上部容器と下部容器との間の隙間を介して、断熱容器の内部の断熱室と断熱容器の外部との間で熱が移動するのを極力防止する必要がある。
そのため、本発明の断熱容器は、上部容器の開口部と下部容器の開口部とを嵌合させる嵌合構造として、上述の第1嵌合部と第2嵌合部とを備えている。第1嵌合部と第2嵌合部とを嵌合させて、上部容器の開口部と下部容器の開口部とを嵌合させると、断熱容器の容器外方側において、第1嵌合部の第1凸部と第2嵌合部の第1凹部とが嵌合する。さらに、断熱容器の容器内方側において、第1嵌合部の第2凹部と第2嵌合部の第2凸部とが嵌合する。
このように、本発明の断熱容器は、上部容器と下部容器との接合部である開口部の周囲に、容器高さ方向に設けられた凹部と凸部の嵌合が、容器外方側から容器内方側へ2重以上に亘って設けられている。これにより、上部容器と下部容器との間の隙間を介した断熱容器の外部と容器内部の断熱室との間の温められた空気(以下、単に熱という場合がある。)の移動経路を、従来よりも長くすることができる。
また、熱は、容器高さ方向において下方側から上方側へ移動しやすく、逆に上方側から下方側へ移動しにくい性質を有する。ここで、本発明の断熱容器は、前述のように、第1嵌合部と第2嵌合部とによって、容器高さ方向に形成された凹部と凸部の嵌合を、断熱容器の容器外方側から容器内方側へ2重以上に亘って設けることができる。そのため、上部容器と下部容器との間の熱の移動経路に、容器高さ方向において上方側から下方側へ向かう部分を多く形成し、熱の移動を妨げることができる。
したがって、本発明の断熱容器によれば、第1嵌合部と第2嵌合部とを有する嵌合構造によって、上部容器と下部容器との間の隙間を介した断熱容器の外部と断熱容器の内部の断熱室と間の熱の移動を、従来よりも低減することができる。
また、本発明の断熱容器において、上部容器及び下部容器は、それぞれ第1嵌合部及び第2嵌合部を有してもよい。この場合にも、上部容器及び下部容器において、それぞれ開口部の全周を囲むように第1嵌合部及び前記第2嵌合部を設けることで、上部容器及び下部容器のうち、一方に第1嵌合部を設け、他方に第2嵌合部を設ける場合と同様の効果を得ることができる。
この場合、上部容器の第1嵌合部に対向する位置に下部容器の前記第2嵌合部が設けられ、上部容器の第2嵌合部に対向する位置に下部容器の前記第1嵌合部が設けられていることが好ましい。これにより、上部容器の第1嵌合部を下部容器の第2嵌合部に嵌合させ、上部容器の第2嵌合部を下部容器の第1嵌合部に嵌合させることができる。
また、このように上部容器及び下部容器がそれぞれ第1嵌合部及び第2嵌合部を有する場合に、上部容器及び下部容器は、それぞれ開口部の周囲に第1嵌合部と第2嵌合部とが開口部の周方向に半周ずつ設けられた同一の構成を有することができる。これにより、上部容器と下部容器とを区別する必要をなくして、上部容器と下部容器との間に互換性を持たせ、断熱容器の生産及び取り扱いを容易にすることができる。
また、本発明の断熱容器は、前記上部容器の開口部に嵌合可能に設けられた上方開口部と、前記下部容器の開口部に嵌合可能に設けられた下方開口部と、を有する中間容器をさらに備えることができる。この中間容器は、上方開口部及び下方開口部の周囲に第1嵌合部と第2嵌合部の少なくとも一方を有する。
これにより、断熱容器に収容する物品の体積が大きい場合には、上部容器の開口部と中間容器の上方開口部とを嵌合させるとともに、下部容器の開口部と中間容器の下方開口部とを嵌合させ、上部容器、中間容器、及び下部容器によって、容積が大きい断熱室を形成することができる。また、上部容器と中間容器との嵌合、及び、中間容器と下部容器との嵌合は、第1嵌合部と第2嵌合部との嵌合によって行われる。そのため、上部容器と中間容器との間や中間容器と下部容器との間の熱の移動を従来よりも抑制することができる。
また、中間容器の第1嵌合部と第2嵌合部は、複数の中間容器の下方開口部と上方開口部とが互いに嵌合可能になるように設けられていることが好ましい。これにより、例えば、上部容器の開口部に第1の中間容器の上方開口部を嵌合させ、第1の中間容器の下方開口部に第2の中間容器の上方開口部を嵌合させ、第2の中間容器の下方開口部に下部容器の開口部を嵌合させて、上部容器と下部容器との間に2つの中間容器を配置することができる。同様に上部容器と下部容器との間に3つ以上の中間容器を配置することもできる。
したがって、断熱容器に収容する物品の体積に応じて、断熱室の容積を増加させることができる。また、第1嵌合部と第2嵌合部との嵌合によって、上部容器と中間容器との間の隙間や、中間容器同士の間の隙間や、中間容器と下部容器との間の隙間を介した熱の移動を抑制することができる。
本発明の断熱容器は、互いに嵌合する第1嵌合部と第2嵌合部とを備え、該第1嵌合部と該第2嵌合部とを嵌合させることで内部に断熱室を形成可能な合成樹脂製の断熱容器であって、前記第1嵌合部は、容器高さ方向に突出する第1凸部と、該第1凸部の容器内方側に設けられて容器高さ方向に陥没する第2凹部とを有し、前記第2嵌合部は、前記第1凸部を嵌合させる第1凹部と、該第1凹部の容器内方側に設けられて前記第2凹部に嵌合する第2凸部とを有することを特徴とする。
第1嵌合部の第1凸部は、断熱容器の外周面の周方向に沿って延伸するように設けられ、例えば外部空間に面する最も容器外方側の位置に、断熱容器の外周面に沿って段差なく面一に形成することができる。第1嵌合部の第1凸部は、第2嵌合部の第1凹部の凹形状に対応する凸形状を有し、第2嵌合部の第1凹部との間に隙間を極力生じさせないように、第2嵌合部の第1凹部にぴったりと嵌合する寸法及び形状に設けられている。
第1嵌合部の第2凹部は、第1凸部の容器内方側で第1凸部の延伸方向に沿って延伸するように設けることができる。第1嵌合部の第2凹部は、第2嵌合部の第2凸部の凸形状に対応する凹形状を有し、第2嵌合部の第2凸部との間に隙間を極力生じさせないように、第2嵌合部の第2凸部をぴったりと嵌合させる形状及び寸法に設けられている。
第2嵌合部の第1凹部は、容器高さ方向において第1嵌合部の第1凸部の突出方向と反対の方向に陥没させて設けられ、例えば断熱容器の外周面から容器内方側へ陥没する段差状に形成され、断熱容器の外周面の周方向に沿って延伸するように形成することができる。第2嵌合部の第1凹部は、第1嵌合部の第1凸部の凸形状に対応する凹形状を有し、第1嵌合部の第1凸部との間に隙間を極力生じさせないように、第1嵌合部の第1凸部をぴったりと嵌合させる形状及び寸法に設けられている。
第2嵌合部の第2凸部は、第1凹部の容器内方側で第1凹部の延伸方向に沿って延伸するように設けることができる。第2嵌合部の第2凸部は、第1嵌合部の第2凹部の凹形状に対応する凸形状を有し、第1嵌合部の第2凹部との間に隙間を極力生じさせないように、第1嵌合部の第2凹部にぴったりと嵌合する寸法及び形状に設けられている。
以上の構成により、本発明の断熱容器は、第1嵌合部を第2嵌合部に嵌合させて、断熱室を形成することができる。断熱室の内部に、例えば医薬品等、比較的長時間に亘って厳密な温度管理を必要とする物品を収容する場合には、第1嵌合部を第2嵌合部との間の隙間を介して、断熱容器の内部の断熱室と断熱容器の外部との間で熱が移動するのを、極力防止する必要がある。
そのため、本発明の断熱容器は、上部容器と下部容器とを嵌合させて断熱室を形成するための嵌合構造として、上述の第1嵌合部と第2嵌合部とを備えている。第1嵌合部と第2嵌合部とを嵌合させて、上部容器の開口部と下部容器の開口部とを嵌合させると、断熱容器の容器外方側において、第1嵌合部の第1凸部と第2嵌合部の第1凹部と嵌合する。さらに、断熱容器の容器内方側において、第1嵌合部の第2凹部と第2嵌合部の第2凸部とが嵌合する。
このように、本発明の断熱容器は、容器高さ方向に設けられた凹部と凸部の嵌合が、容器外方側から容器内方側へ2重以上に亘って設けられている。これにより、第1嵌合部と第2嵌合部との間の隙間を介した断熱容器の外部と断熱容器の内部の断熱室と間の熱の移動経路を従来よりも長くすることができる。
また、熱は、容器高さ方向において下方側から上方側へ移動しやすく、逆に上方側から下方側へ向けては移動しにくい性質を有する。ここで、本発明の断熱容器は、前述のように、第1嵌合部と第2嵌合部とによって、容器高さ方向に形成された凹部と凸部の嵌合を、断熱容器の容器外方側から容器内方側へ2重以上に亘って設けることができる。そのため、上部容器と下部容器との間の熱の移動経路に、容器高さ方向において上方側から下方側へ向かう部分を多く形成し、熱の移動を妨げることができる。
したがって、本発明の断熱容器によれば、第1嵌合部と第2嵌合部とを有する嵌合構造によって、第1嵌合部と第2嵌合部との間の隙間を介した断熱容器の外部と断熱容器の内部の断熱室と間の熱の移動を、従来よりも低減することができる。
また、前記断熱容器において、前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部は、容器高さ方向に対向する傾斜面を有することができる。例えば各凸部の頂面と各凹部の底面を傾斜面とすることができる。この場合、傾斜面は、容器外方側から容器内方側へ向けて容器高さ方向の上方側から下方側へ傾斜することが好ましい。これにより、断熱容器の断熱室を断熱容器の外部よりも低温に維持する場合に、傾斜面に沿って容器外方側から容器内方側へ移動する熱を減少させることができる。
また、前記断熱容器において、前記第1凸部は、前記第2凸部よりも大きく、前記第1凹部は、前記第2凹部よりも大きいことが好ましい。より具体的には、第1凸部は、容器高さ方向における高さと、容器外方側から容器内方側へ向かう方向における厚さが、前記第2凸部よりも大きいことが好ましい。同様に、第1凹部は、容器高さ方向における深さと、容器外方側から容器内方側へ向かう方向における幅が、第2凹部よりも大きいことが好ましい。これにより、容器外方側から容器内方側への熱の移動をより効果的に防止することができるだけでなく、第1嵌合部と第2嵌合部との嵌合を容易にすることができる。
なお、前記断熱容器において、前記第1嵌合部は、前記第2凹部の容器内方側に設けられて容器高さ方向に突出する第3凸部を有してもよい。また、前記第2嵌合部は、前記第2凸部の容器内方側に設けられて前記第3凸部を嵌合させる第3凹部を有してもよい。これにより、容器高さ方向に形成された凹部と凸部の嵌合を、容器外方側から容器内方側へ3重に設けることができ、2重に設ける場合と比較して、断熱容器の外部と断熱容器の内部の断熱室と間の熱の移動をさらに低減することができる。なお、容器高さ方向に形成された凹部と凸部の嵌合を、容器外方側から容器内方側へ4重以上に設けることも可能である。
前記第1凸部は、前記第3凸部よりも大きく、前記第1凹部は、前記第3凹部よりも大きいことが好ましい。これにより、容器外方側から容器内方側への熱の移動をより効果的に防止することができるだけでなく、第1嵌合部と第2嵌合部との嵌合を容易にすることができる。
本発明の合成樹脂製の断熱容器によれば、第1嵌合部と第2嵌合部とを嵌合させて容器内部に断熱室を形成することで、容器外部と容器内部との間の熱の移動を従来よりも抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る断熱容器の分解斜視図。 図1に示す断熱容器の断熱室に収容される物品の一例を示す斜視図。 図1に示す上部容器と下部容器とを嵌合させた断熱容器の斜視図。 図1に示す下部容器の上面図、左右側面図、及び正面図。 図4に示すV-V線に沿う下部容器の矢視断面図。 図5に示す第1嵌合部と第2嵌合部の嵌合状態を示す拡大断面図。 図1に示す下部容器の下面図。 図1に示す上部容器と中間容器と下部容器とを嵌合させた断熱容器の斜視図。 図8に示す断熱容器の正面図。 図1に示す中間容器の上面図、左右側面図、及び正面図。 図10に示す中間容器のXI-XI線に沿う断面図。 図1に示す中間容器の下面図。 図1に示す下部容器に中間容器を嵌合させた状態を示す斜視図。 図6に示す第1嵌合部と第2嵌合部の変形例を示す拡大断面図。 断熱容器の嵌合構造の変形例を示す拡大断面図。
以下、図面を参照して本発明の断熱容器の一実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る断熱容器100の分解斜視図である。図1に示す例において、本実施形態の断熱容器100は、上部容器10Aと、中間容器20と、下部容器10Bとを備えている。詳細については後述するが、本実施形態の断熱容器100は、図3に示すように、上部容器10Aと下部容器10Bとを有し、中間容器20を有しない場合もある。
本実施形態の断熱容器100は合成樹脂製の容器であり、上部容器10A、中間容器20、及び下部容器10Bは、例えば合成樹脂発泡体によって製作されている。合成樹脂発泡体としては、例えば、ポリスチレン系樹脂やポリエステル系樹脂の発泡体を用いることができる。
ポリスチレン系樹脂としては、例えば、ポリスチレン、スチレン改質ポリオレフィン系樹脂、ハイインパクトポリスチレン、スチレン−エチレン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体等を用いることができる。ポリエステル系樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等を用いることができる。
図2は、本実施形態の断熱容器100に収容される物品の一例を示す斜視図である。本実施形態の断熱容器100は、例えば、温度管理が必要な物品が収容された複数の薄型の矩形のケースCを、厚さ方向に積層させて断熱室に収容することができる。ケースCに収容される温度管理が必要な物品としては、例えば、薬剤溶出型ステントを例示することができる。
薬剤溶出型ステントは、例えば冠動脈疾患、脳動脈瘤等、血管の疾患の治療に用いられる医療器具であり、血管を機械的に支持するだけでなく、血管が再び閉塞するのを防止するための薬剤が塗布されている。薬剤溶出型ステントは、塗布された薬剤の劣化を防止するために、保管時や輸送時に、厳密な温度管理が要求される。より具体的には、断熱容器100の内部に形成される断熱室に収容された薬剤溶出型ステントの温度を、例えば72時間に亘って25℃以下に保持することが要求される。
また、医療機関では、患者の血管の径に合わせた径の薬剤溶出型ステントを選択して使用するため、例えば14種類程度の径の異なるステントを常備する必要があり、使用の都度、ステントを補充する必要がある。そのため、医療機関には、例えば、薬剤溶出型ステントの導入時に、全種類のステントを1つずつ一括して発注したり、薬剤溶出型ステントの導入後に、必要な種類のステントを必要な数量だけ補充したりすることへの要求がある。
このような要求に対応するため、ケースCは、例えば、2枚、4枚、又は14枚が、それぞれ、積層状態で段ボール製の内箱である小箱B1、中箱B2、大箱B3に収容された状態で、断熱容器100の内部に形成される断熱室に収容する必要がある。このような断熱室に収容される物品の大きさの変化に対応するために、本実施形態の断熱容器100は、図1に示す上部容器10Aと下部容器10Bによって容積の小さい断熱室を形成することができるだけでなく、上部容器10Aと中間容器20と下部容器10Bとによって、容積の大きい断熱室を形成できるようになっている。
図3は、図1に示す上部容器10Aの開口部10aと下部容器10Bの開口部10aとが嵌合された断熱容器100の斜視図である。図4は、図1に示す下部容器10Bの4面図であり、(a)は上面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は正面図である。なお、本実施形態において、上部容器10Aと下部容器10Bは、同一の構成を有する部材であり、互換性を有しているが、便宜上、断熱容器100の容器高さ方向Hにおいて上方側に配置されるものを上部容器10A、下方側に配置されるものを下部容器10Bと呼ぶ。なお、これらを一括して端部容器10と呼ぶこともできる。
上部容器10A及び下部容器10Bは、それぞれの開口部10aの内側に断熱室の一部となる収容空間を有する矩形箱状の容器である。上部容器10A及び下部容器10Bは、例えば矩形筒状の側壁11を有し、容器高さ方向Hにおいて、側壁11の一端に端部壁12を有し、側壁11の他端に開口部10aを有している。断熱容器100は、上部容器10Aの開口部10aと下部容器10Bの開口部10aとを上下に対向させて嵌合させることで、上部容器10Aの側壁11及び端部壁12と、下部容器10Bの側壁11及び端部壁12とによって、容器外部から隔離された断熱室が容器内部に形成される。
本実施形態の断熱容器100において、上部容器10A及び下部容器10Bは、それぞれの開口部10aの周囲に第1嵌合部1と第2嵌合部2の少なくとも一方を有している。図示の例において、上部容器10A及び下部容器10Bは、それぞれ第1嵌合部1及び第2嵌合部2を有している。
図1に示すように、下部容器10Bの第1嵌合部1は、上部容器10Aの第2嵌合部2に対向する位置に設けられ、下部容器10Bの前記第2嵌合部2は、上部容器10Aの第1嵌合部1に対向する位置に設けられている。すなわち、上部容器10Aの第1嵌合部1に対向する位置に下部容器10Bの第2嵌合部2が設けられ、上部容器10Aの第2嵌合部2に対向する位置に下部容器10Bの第1嵌合部1が設けられている。図示の例において、上部容器10A及び下部容器10Bは、それぞれ開口部10aの周囲に第1嵌合部1と第2嵌合部2とが開口部10aの周方向に半周ずつ設けられた同一の構成を有している。
なお、下部容器10Bと上部容器10Aに対する第1嵌合部1と第2嵌合部2の配置は、図示の例に限定されない。例えば、上部容器10Aの開口部10aの周囲の全周に亘って開口部10aを囲む第1嵌合部1を連続的に設け、下部容器10Bの開口部10aの周囲の全周に亘って開口部10aを囲む第2嵌合部2を連続的に設けることができる。また、例えば、上部容器10Aの開口部10aの周囲の全周に亘って開口部10aを囲む第2嵌合部2を連続的に設け、下部容器10Bの開口部10aの周囲の全周に亘って開口部10aを囲む第1嵌合部1を連続的に設けることができる。
また、上部容器10Aと下部容器10Bのそれぞれの開口部10aの周囲に、複数の第1嵌合部1と第2嵌合部2を交互に設け、第1嵌合部1と第2嵌合部2によって開口部10aの周囲を全周に亘って囲んでもよい。この場合、第1嵌合部1と第2嵌合部2の位置は、上部容器10Aの開口部10aと下部容器10Bの開口部10aとを対向させたときに、上部容器10Aの第1嵌合部1と下部容器10Bの第2嵌合部2とが対向し、上部容器10Aの第2嵌合部2と下部容器10Bの第1嵌合部1とが対向する位置に配置する。
図5は、図4に示すV-V線に沿う下部容器10Bの矢視断面図である。なお、本実施形態の断熱容器100において、上部容器10Aと下部容器10Bは、同一の構成を有しているため、図5を用いて上部容器10Aと下部容器10Bの構成を同時に説明する。
上部容器10A及び下部容器10Bに設けられた第1嵌合部1は、容器高さ方向Hに突出した第1凸部1aと、該第1凸部1aよりも容器内方側に設けられ容器高さ方向Hに陥没した第2凹部1bとを有している。
ここで、容器高さ方向Hとは、断熱容器100の高さ方向であり、上部容器10Aと下部容器10Bの積層方向であり、上部容器10A及び下部容器10Bの側壁11に概ね平行で、端部壁12に概ね垂直な方向である。また、容器内方側とは、断熱容器100の外部空間から容器内部の断熱室に向かう方向において、断熱室により近い位置を意味し、容器外方側とは、容器内部の断熱室から断熱容器100の外部空間に向かう方向において、断熱容器100の外部空間により近い位置を意味する。
第1嵌合部1の第1凸部1aは、上部容器10A又は下部容器10Bの容器高さ方向Hにおいて、端部壁12に接続された側壁11の端部と反対側で、開口部10aを囲む側壁11の端部に、端部壁12から遠ざかる向きに突出させて設けられている。
第1嵌合部1の第1凸部1aは、図4(a)に示すように、上部容器10A又は下部容器10Bの開口部10aを囲む側壁11の周方向に沿って額縁状に延伸するように設けられている。第1嵌合部1の第1凸部1aは、図5に示すように、例えば外部空間に面する側壁11の最も容器外方側の位置に、側壁11の外面、すなわち断熱容器100の外周面に沿って、段差なく面一に形成することができる。
図6は、下部容器10Bの第1嵌合部1と上部容器10Aの第2嵌合部2とを嵌合させた状態を示す拡大断面図である。第1嵌合部1の第1凸部1aは、第2嵌合部2の第1凹部2aの凹形状に対応する凸形状を有し、第2嵌合部2の第1凹部2aとの間に隙間を極力生じさせないように、第2嵌合部2の第1凹部2aにぴったりと嵌合する寸法及び形状に設けられる。
下部容器10Bの第1嵌合部1の外面は、下部容器10Bの第1嵌合部1が上部容器10Aの第2嵌合部2に嵌合した状態で、上部容器10Aの側壁11の外面と段差なく面一に隣接している。また、図示は省略するが、上部容器10Aの第1嵌合部1の外面は、上部容器10Aの第1嵌合部1が下部容器10Bの第2嵌合部2に嵌合した状態で、下部容器10Bの側壁11の外面と段差なく面一に隣接している。
第1嵌合部1の第2凹部1bは、図4(a)に示すように、上部容器10A又は下部容器10Bの開口部10aを囲む側壁11の端部において、第1凸部1aよりも容器内方側に設けられている。第1嵌合部1の第2凹部1bは、図5に示すように、容器高さ方向Hにおいて端部壁12に向けて陥没させて設けられている。
第1嵌合部1の第2凹部1bは、図4(a)に示すように、上部容器10A又は下部容器10Bの開口部10aを囲む側壁11の周方向に沿って延伸する溝状に形成することができる。第1嵌合部1の第2凹部1bは、図6に示すように、第2嵌合部2の第2凸部2bの凸形状に対応する凹形状を有し、第2嵌合部2の第2凸部2bとの間に隙間を極力生じさせないように、第2嵌合部2の第2凸部2bをぴったりと嵌合させる形状及び寸法に設けられている。
本実施形態の断熱容器100において、第1嵌合部1は、第2凹部1bの容器内方側に設けられて高さ方向に突出する第3凸部1cをさらに有している。第3凸部1cは、図4(a)に示すように、上部容器10A又は下部容器10Bの開口部10aを囲む側壁11の周方向に沿って延伸する額縁状に形成することができる。第3凸部1cは、図6に示すように、第2嵌合部2の第3凹部2cの凹形状に対応する凸形状を有し、第2嵌合部2の第3凹部2cとの間に隙間を極力生じさせないように、第2嵌合部2の第3凹部2cにぴったりと嵌合する形状及び寸法に設けられている。
図5及び図6に示すように、第2嵌合部2は、上部容器10A又は下部容器10Bの開口部10aを囲む側壁11の端部において、第1嵌合部1の第1凸部1aを嵌合させる第1凹部2aと、該第1凹部2aの容器内方側に設けられ第1嵌合部1の第2凹部1bに嵌合する第2凸部2bと、を有している。
第2嵌合部2の第1凹部2aは、上部容器10A又は下部容器10Bの容器高さ方向Hにおいて、端部壁12に接続された側壁11の端部と反対側で、開口部10aを囲む側壁11の端部に設けられ、端部壁12に向かう方向に陥没している。第2嵌合部2の第1凹部2aは、上部容器10A又は下部容器10Bの側壁11の外面、すなわち断熱容器100の外周面から、容器内方側へ陥没する段差状に形成されている。
第2嵌合部2の第1凹部2aは、図4(a)に示すように、開口部10aを囲む側壁11の周方向、すなわち断熱容器100の外周面の周方向に沿って延伸するように形成されている。第2嵌合部2の第1凹部2aは、図6に示すように、第1嵌合部1の第1凸部1aの凸形状に対応する凹形状を有し、第1嵌合部1の第1凸部1aとの間に隙間を極力生じさせないように、第1嵌合部1の第1凸部1aをぴったりと嵌合させる形状及び寸法に設けられている。
第2嵌合部2の第2凸部2bは、図4(a)に示すように、上部容器10A又は下部容器10Bの開口部10aを囲む側壁11の端部において、第1凹部2aの容器内方側に設けられている。第2嵌合部2の第2凸部2bは、上部容器10A又は下部容器10Bの開口部10aを囲む側壁11の周方向に沿って延伸する額縁状に設けられる。
第2嵌合部2の第2凸部2bは、図5に示すように、容器高さ方向Hにおいて端部壁12から遠ざかる向きに突出させて設けられている。第2嵌合部2の第2凸部2bは、図6に示すように、第1嵌合部1の第2凹部1bの凹形状に対応する凸形状を有し、第1嵌合部1の第2凹部1bとの間に隙間を極力生じさせないように、第1嵌合部1の第2凹部1bにぴったりと嵌合する寸法及び形状に設けられている。
本実施形態の断熱容器100において、第2嵌合部2は、第2凸部2bの容器内方側に設けられて第3凸部を嵌合させる第3凹部2cをさらに有している。第3凹部2cは、図4(a)に示すように、上部容器10A又は下部容器10Bの開口部10aを囲む側壁11の周方向に沿って延伸する溝状に形成することができる。第3凹部2cは、図6に示すように、第1嵌合部1の第3凸部1cの凸形状に対応する凹形状を有し、第1嵌合部1の第3凸部1cとの間に隙間を極力生じさせないように、第1嵌合部1の第3凸部1cをぴったりと嵌合させる形状及び寸法に設けられている。
本実施形態の断熱容器100において、第1凸部1aは、第2凸部2bよりも大きく、第1凹部2aは、第2凹部1bよりも大きい。より具体的には、第1凸部1aは、容器高さ方向Hにおける高さと、容器外方側から容器内方側へ向かう方向における厚さが、第2凸部2bよりも大きい。同様に、第1凹部2aは、容器高さ方向Hにおける深さと、容器外方側から容器内方側へ向かう方向における幅が、第2凹部1bよりも大きい。
また、第2凸部2bは、第3凸部1cよりも大きく、第2凹部1bは、第3凹部2cよりも大きい。より具体的には、第2凸部2bは、容器高さ方向Hにおける高さと、容器外方側から容器内方側へ向かう方向における厚さが、第3凸部1cよりも大きい。同様に、第2凹部1bは、容器高さ方向Hにおける深さと、容器外方側から容器内方側へ向かう方向における幅が、第3凹部2cよりも大きい。すなわち、互いに嵌合する複数の凸部と凹部は、容器外方側から容器内方側へ向けて漸次小さくなっている。
なお、容器外方側から容器内方側へ並んだ凸部と凹部との大小関係は、図示の例に限定されない。例えば、容器外方側から容器内方側へ並んだ3組以上の凸部と凹部のうち、最も容器外方側に配置された凸部及び凹部と、最も容器内方側に配置された凸部及び凹部との間の凸部と凹部を最も大きくしてもよい。すなわち、図6において、第2凸部2bを第1凸部1a及び第3凸部1cよりも大きくし、第2凹部1bを第1凹部2a及び第3凹部2cよりも大きくすることができる。
なお、この場合でも、最も容器外方側に配置された凸部及び凹部は、最も容器内方側に配置された凸部及び凹部よりも大きくすることが好ましい。すわわち、図6において、第2凸部2bを第1凸部1a及び第3凸部1cよりも大きくし、第2凹部1bを第1凹部2a及び第3凹部2cよりも大きくした場合でも、第1凸部1aを第3凸部1cよりも大きくし、第1凹部2aを第3凹部2cよりも大きくすることが好ましい。
本実施形態の断熱容器100において、上部容器10A及び下部容器10Bは、図4(a)及び図5に示すように、第1嵌合部1及び第2嵌合部2の容器内方側で開口部10aの容器外方側に、平坦な当接面3を有している。容器高さ方向Hに垂直な容器外方側から容器内方側へ向かう方向において、当接面3の幅は第1嵌合部1及び第2嵌合部2の幅よりも大きくなっている。図6に示すように、上部容器10Aの当接面3と及び下部容器10Bの当接面3とは、上部容器10Aと下部容器10Bを嵌合させたときに、好ましくは互いに接し、又は当接面3,3同士の間の隙間を極力なくすように対向して配置される。
図1、図4(a)及び図5に示すように、上部容器10A及び下部容器10Bの当接面3の容器内方側には、支持段部4が設けられている。支持段部4は、上部容器10A及び下部容器10Bの断熱室に面する側壁11の内面から容器外方側へ向けて段差状に陥没させるとともに、容器高さ方向Hにおいて上部容器10A及び下部容器10Bの当接面3から端部壁12へ向けて陥没させて設けられている。
図4(a)に示すように、支持段部4は、図2に示す2枚のケースCが積層状態で収容された小箱B1のケースC積層方向の端面の一部を支持するために、小箱B1の四隅に対応する位置に直角三角形の平面形状を有する楔形に設けられている。4つの支持段部4は、小箱B1の四隅を支持したときに、図4(a)に示す上面視において、長方形の小箱B1の各辺が、概ね長方形の下部容器10B及び上部容器10Aの中心線C1,C2に対して所定の角度だけ傾斜するように、下部容器10B及び上部容器10Aの中心Oに対して4回対称の回転対称に設けられている。
また、上部容器10A及び下部容器10Bは、上述の4つの支持段部4に加えて、さらに4つの支持段部4’を有している。これら4つの支持段部4’は、上述の4つの支持段部4に対し、図4(a)に示す上部容器10A及び下部容器10Bの中心線C1,C2に線対称に設けられている。これら4つの支持段部4’は、図4(a)に示すように、上述の4つの支持段部4によって小箱B1を支持した下部容器10Bの開口部10aに対し、下部容器10Bと同一の構成を有する上部容器10Aの開口部10aを対向させて嵌合させたときに、下部容器10Bによって支持された小箱B1の容器高さ方向Hの下方側の端面と反対側の上方側の端面の四隅を支持する。
図1、図4(a)及び図5に示すように、上部容器10A及び下部容器10Bの支持段部4,4’の容器内方側には、複数の支持凸部5a,5b,5cが設けられている。支持凸部5a,5b,5cは、上部容器10A及び下部容器10Bの断熱室に面する側壁11の内面から容器内方側へ向けて突出させて設けられるとともに、容器高さ方向Hにおいて上部容器10A及び下部容器10Bの端部壁12から開口部10aへ向けて突出させて設けられている。
支持凸部5a,5b,5cは、図2に示す2枚のケースCが積層状態で収容された小箱B1よりも大きい、4枚のケースCが積層状態で収容された中箱B2のケースC積層方向の端面の一部を支持するために設けられている。そのため、支持凸部5a,5b,5cは、図1及び図5に示すように、容器高さ方向Hにおいて、支持段部4,4’よりも端部壁12側に設けられている。なお、図4(a)に示すように、中箱B2が支持凸部5a,5b,5cによって支持されたときに、上面視で長方形の中箱B2の各辺は、上部容器10A及び下部容器10Bの側壁11の内面に沿って配置され、上部容器10A及び下部容器10Bの縦方向の中心線C1又は横方向の中心線C2に概ね平行になる。
支持凸部5a,5b,5cは、図4(a)に示す上面視で、長方形の中箱の対向する2辺に沿って配置された二対の第1支持凸部5aと、これら第1支持凸部5aの間に配置された一対の第2支持凸部5bと、中箱の別の対向する2辺に沿って配置された一対の第3支持凸部5cとを有している。第1支持凸部5aは、長方形の中箱B2の対向する2辺の両端部を支持するように、上面視で長方形の形状に形成されている。
1対の第2支持凸部5b,5bは、図4(a)に示す上面視で互いに対向する位置に配置され、上面視で概ね長方形の蓄冷材Rを短辺方向から挟持して保持するように、蓄冷材Rの短辺方向の寸法と概ね等しいか、それよりも僅かに狭い間隔で対向している。第2支持凸部5bは、蓄冷材Rを安定して支持できるように、蓄冷材Rが配置される領域へ向けて突出する先端部の幅が基端部の幅よりも拡大され、上面視で概ねT字状の形状に形成されている。
1対の第3支持凸部5c,5cは、図4(a)に示す上面視で互いに対向する位置に配置され、上面視で概ね長方形の蓄冷材Rを長辺方向から挟持して保持するように、蓄冷材Rの長辺方向の寸法と概ね等しいか、それよりも僅かに狭い間隔で対向している。第3支持凸部5cは、上面視で上部容器10A及び下部容器10Bの側壁11の内面に沿って伸びる細長い長方形の平面形状を有している。
図7は、図1に示す下部容器10Bの下面図である。なお、本実施形態の断熱容器100において、上部容器10Aは、下部容器10Bと同一の構成を有しているため、上部容器10Aの上面図として、図7を援用する。本実施形態の上部容器10A及び下部容器10Bは、端部壁12と側壁11との間の角部に複数の角凹部13が設けられている。角凹部13は、図1、図3及び図4(b),(c),(d)に示すように、角凹部13の間に形成される凸状部や、角凹部13によって容器高さ方向Hの厚さが薄くなった薄肉部が、上部容器10A及び下部容器10Bの把持を容易にする把持部として機能する。
上部容器10A及び下部容器10Bの側壁11の4つの角部には、円筒状に切り欠かれた円筒凹部14が形成されている。円筒凹部14は、比較的損傷しやすい側壁11の角部を切り欠くことで、上部容器10A及び下部容器10Bの損傷を防止することができる。
図4に示すように、第1嵌合部1が設けられている2つの角部の円筒凹部14は、端部壁12に近い位置に把持部15が設けられ、第2嵌合部2が設けられている2つの角部の円筒凹部14は、開口部10aに近い位置に把持部15が設けられている。把持部15は、容器内方側から容器外方側へ突出することで、上部容器10A及び下部容器10Bの把持を容易にするとともに、輸送時における上部容器10A及び下部容器10Bに対する衝撃を緩和する緩衝部としても機能する。
上部容器10A及び下部容器10Bの端部壁12の外面には、容器高さ方向Hに突出する段差部16が設けられている。段差部16は、図7に示す下部容器10Bの下面視又は上部容器10Aの上面視において、側壁11の外面よりも内側に設けられている。段差部16は、複数の上部容器10A又は下部容器10Bを、開口部10aを下に向けた状態で上下に積み重ねて保管する場合に、上に積み重ねられた上部容器10A又は下部容器10Bの第1嵌合部1の第1凸部1aの内側に係合して、上部容器10A又は下部容器10Bが横方向にずれるのを防止する。
図8は、図1に示す上部容器10Aと中間容器20と下部容器10Bとを嵌合させた断熱容器100の斜視図である。図9は、図8に示す断熱容器100の正面図である。本実施形態の断熱容器100は、前述の上部容器10Aと下部容器10Bに加えて、これらの間に配置される中間容器20を備えることができる。中間容器20は、図1に示すように、上部容器10Aの開口部10aに嵌合可能に設けられた上方開口部20aと、下部容器10Bの開口部10aに嵌合可能に設けられた下方開口部20b(図12参照)と、を有している。
図10は、図1に示す中間容器20の4面図であり、(a)は上面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は正面図である。図11は、図10に示す中間容器20のXI-XI線に沿う断面図である。図12は、図1に示す中間容器20の下面図である。中間容器20は、上方開口部20a及び下方開口部20bの周囲に第1嵌合部1と第2嵌合部2の少なくとも一方を有することができる。図示の例において、中間容器20の上方開口部20a及び下方開口部20bは、上部容器10A及び下部容器10Bに対応して、それぞれ第1嵌合部1及び第2嵌合部2を有している。
より詳細には、図10(a)に示すように、中間容器20の上方開口部20aは、図4(a)に示す下部容器10Bと同一の構成を有する上部容器10Aの開口部10aに対向させたときに、上部容器10Aの第1嵌合部1に対向する位置に、上部容器10A及び下部容器10Bの第2嵌合部2と同一の構成を有する第2嵌合部2を有している。また、中間容器20の上方開口部20aは、上部容器10Aの開口部10aに対向させたときに、上部容器10Aの第2嵌合部2に対向する位置に、上部容器10A及び下部容器10Bの第1嵌合部1と同一の構成を有する第1嵌合部1を有している。
また、図12に示すように、中間容器20の下方開口部20bは、図4(a)に示す下部容器10Bの開口部10aに対向させたときに、下部容器10Bの第1嵌合部1に対向する位置に、上部容器10A及び下部容器10Bの第2嵌合部2と同一の構成を有する第2嵌合部2を有している。また、中間容器20の下方開口部20bは、下部容器10Bの開口部10aに対向させたときに、下部容器10Bの第2嵌合部2に対向する位置に、上部容器10A及び下部容器10Bの第1嵌合部1と同一の構成を有する第1嵌合部1を有している。
なお、中間容器20の上方開口部20aと下方開口部20bに対する第1嵌合部1と第2嵌合部2の配置は、上部容器10A及び下部容器10Bの第1嵌合部1と第2嵌合部2の配置と同様に、図示の例に限定されない。例えば、中間容器20の上方開口部20aの周囲の全周に亘って上方開口部20aを囲む第1嵌合部1を連続的に設け、下方開口部20bの周囲の全周に亘って下方開口部20bを囲む第2嵌合部2を連続的に設けることができる。また、例えば、中間容器20の上方開口部20aの周囲の全周に亘って上方開口部20aを囲む第2嵌合部2を連続的に設け、下方開口部20bの周囲の全周に亘って下方開口部20bを囲む第1嵌合部1を連続的に設けることができる。
また、中間容器20の上方開口部20aと下方開口部20bのそれぞれの周囲に、複数の第1嵌合部1と第2嵌合部2を交互に設け、第1嵌合部1と第2嵌合部2によって上方開口部20aと下方開口部20bの周囲を全周に亘って囲んでもよい。この場合、第1嵌合部1と第2嵌合部2の位置は、上部容器10Aの開口部10aと中間容器20の上方開口部20aを対向させ、中間容器20の下方開口部20bと下部容器10Bの開口部10aとを対向させたときに、それぞれの容器の第1嵌合部1と第2嵌合部2とが対向する位置に配置する。
また、本実施形態の断熱容器100は、複数の中間容器20を備えることができる。図示の例において、中間容器20の第1嵌合部1と第2嵌合部2は、2つの中間容器20を上下に配置したときに、上方に配置された中間容器20の下方開口部20bと、下方に配置された中間容器20の上方開口部20aとが互いに嵌合可能になるように設けられている。より具体的には、図11に示すように、中間容器20の上方開口部20aと下方開口部20bの第1嵌合部1と第2嵌合部2とは、中心点O’に点対称に設けられている。
図10(a)、図11及び図12に示すように、中間容器20は、側壁21の下方開口部20b側の端部に、側壁21の内面から容器内方側へ張り出した矩形環状の張出部22が設けられている。中間容器20の下方開口部20bは、張出部22の内側に正方形に近い長方形の形状に開口されている。張出部22の開口22aの縦横の寸法は、図2に示す14枚のケースCが高さ方向に積層されて収容される大箱B3の縦横の寸法よりも一回り大きく形成されている。
図1及び図10(a)に示すように、中間容器20は、断熱室に面する側壁21の内面に、容器内方側から容器外方側へ陥没する4つの収容凹部23を備えている。収容凹部23は、蓄冷材Rを収容して張出部22上に配置して保持することができるように、蓄冷材Rの寸法に対応する寸法に形成されている。
図13は、図1に示す下部容器10Bに中間容器20を嵌合させた状態を示す斜視図である。図2に示す14枚のケースCが収容された大箱B3は、例えば、下部容器10Bと中間容器20とを嵌合させた状態で、中間容器20の上方開口部20aから中間容器20の内部に収容され、張出部22の内側に形成された下方開口部20bに上方から挿入される。下方開口部20bを通過した大箱B3の下面は、図4(a)に示すように、中箱B2と同様に、下部容器10Bの支持凸部5a,5b,5cによって支持される。
この状態で、張出部22の容器内方側の端縁すなわち開口22aの開口縁は、図2に示す14枚のケースが収容された大箱B3のケースC積層方向に平行な側面に対向する。なお、大箱B3は、下部容器10Bに中間容器20を嵌合させる前に、下面を下部容器10Bの支持凸部5a,5b,5cによって支持してもよい。
この場合、中間容器20を大箱B3の上方から被せて、大箱B3を下方開口部20bから中間容器20の内側に挿入し、中間容器20の下方開口部20bを下部容器10Bの開口部10aに嵌合させることで、大箱B3を中間容器20の内側に配置することができる。その後、収容凹部23に蓄冷材Rを収容することで、蓄冷材Rを大箱B3の周囲に配置して保持することができる。
中間容器20の側壁の4つの角部には、上部容器10A及び下部容器10Bの円筒凹部14と同様の円筒凹部24が形成されている。図10及び図13に示すように、中間容器20の円筒凹部24は、上方開口部20aに近い位置に把持部25が設けられ、下部容器10Bの円筒凹部14と段差なく面一に形成されている。
以下、本実施形態の断熱容器100の作用について説明する。
前述のように、本実施形態の断熱容器100は、上部容器10Aと下部容器10Bとを備え、上部容器10Aの開口部10aと下部容器10Bの開口部10aとが嵌合されて容器内部に断熱室が形成される合成樹脂製の断熱容器100である。そして、上部容器10A及び下部容器10Bは、それぞれの開口部10aの周囲に第1嵌合部1と第2嵌合部2の少なくとも一方を有している。また、第1嵌合部1は、容器高さ方向Hに突出した第1凸部1aと、該第1凸部1aよりも容器内方側に設けられ容器高さ方向Hに陥没した第2凹部1bとを有している。そして、第2嵌合部2は、第1凸部1aを嵌合させる第1凹部2aと、該第1凹部2aの容器内方側に設けられ第2凹部1bに嵌合する第2凸部2bと、を有している。
換言すると、本実施形態の断熱容器100は、互いに嵌合する第1嵌合部1と第2嵌合部2とを備え、該第1嵌合部1と該第2嵌合部2とを嵌合させることで内部に断熱室を形成可能な合成樹脂製の断熱容器100である。第1嵌合部1は、容器高さ方向Hに突出する第1凸部1aと、該第1凸部1aの容器内方側に設けられて高さ方向に陥没する第2凹部1bとを有する。また、第2嵌合部2は、第1凸部1aを嵌合させる第1凹部2aと、該第1凹部2aの容器内方側に設けられて第2凹部1bに嵌合する第2凸部2bとを有する。
このような構成により、本実施形態の断熱容器100は、図1及び図3に示すように、上部容器10Aの開口部10aの周囲の第1嵌合部1を下部容器10Bの開口部10aの周囲の第2嵌合部2に嵌合させるとともに、上部容器10Aの開口部10aの周囲の第2嵌合部2を下部容器10Bの開口部10aの周囲の第1嵌合部1に嵌合させることができる。これにより、断熱容器100の内部に、図2に示す小箱B1又は中箱B2を収容可能な断熱室を形成することができる。
本実施形態の断熱容器100は、断熱室に比較的長時間に亘って厳密な温度管理を必要とする薬剤溶出型ステントが、図2に示すケースC及び小箱B1又は中箱B2に収容された状態で収容される。そのため、上部容器10Aと下部容器10Bとの間の隙間、すなわち第1嵌合部1と第2嵌合部2の隙間を介して断熱容器100の内部の断熱室と断熱容器100の外部との間で熱が移動するのを極力防止する必要がある。
そのため、本実施形態の断熱容器100は、上部容器10Aと下部容器10Bとを嵌合させて断熱室を形成するための嵌合構造として、上述の第1嵌合部1と第2嵌合部2とを備えている。第1嵌合部1と第2嵌合部2とを嵌合させて、上部容器10Aの開口部10aと下部容器10Bの開口部10aとを嵌合させると、図6に示すように、断熱容器100の容器外方側において、第1嵌合部1の第1凸部1aと第2嵌合部2の第1凹部2aとが嵌合する。さらに、断熱容器100の容器内方側において、第1嵌合部1の第2凹部1bと第2嵌合部2の第2凸部2bとが嵌合する。
すなわち、本実施形態の断熱容器100は、図6に示すように、第1嵌合部1の第1凸部1a及び第2凹部1bと、第2嵌合部2の第1凹部2a及び第2凸部2bとによって、容器高さ方向Hに形成された凹部と凸部の嵌合が、断熱容器100の容器外方側から容器内方側へ2重に設けられている。これにより、上部容器10Aと下部容器10Bとの間の隙間、すなわち第1嵌合部1と第2嵌合部2との間の隙間を介した断熱容器100の外部と断熱容器100の内部の断熱室と間の熱の移動経路を、従来よりも長くすることができる。
また、上部容器10Aと下部容器10Bとの間を移動する熱は、空気とともに移動するため、容器高さ方向Hにおいて下方側から上方側へ移動しやすく、逆に上方側から下方側へ向けては移動しにくい性質を有する。ここで、本実施形態の断熱容器100は、前述のように、第1嵌合部1の第1凸部1a及び第2凹部1bと、第2嵌合部2の第1凹部2a及び第2凸部2bとによって、容器高さ方向Hに形成された凹部と凸部の嵌合が、断熱容器100の容器外方側から容器内方側へ2重に設けられている。そのため、上部容器10Aと下部容器10Bとの間の熱の移動経路に、容器高さ方向Hにおいて上方側から下方側へ向かう部分を多く形成し、熱の移動を妨げることができる。
したがって、本実施形態の断熱容器100によれば、第1嵌合部1と第2嵌合部2とを有する嵌合構造によって、上部容器10Aと下部容器10Bとの間の隙間、すなわち第1嵌合部1と第2嵌合部2との間の隙間を介した断熱容器100の外部と断熱容器100の内部の断熱室と間の熱の移動を、従来よりも低減することができる。
また、本実施形態の断熱容器100は、前述のように、上部容器10A及び下部容器10Bがそれぞれ第1嵌合部1及び第2嵌合部2を有している。しかし、上部容器10A及び下部容器10Bにおいて、それぞれ開口部10aの全周を囲むように、1嵌合部及び前記第2嵌合部2が設けられている。そのため、上部容器10A及び下部容器10Bのうち、一方の開口部10aの全周に連続的に第1嵌合部1を設け、他方の開口部10aの全周に連続的に第2嵌合部2を設ける場合と同様に、高い断熱効果を得ることができる。
また、本実施形態の断熱容器100は、上部容器10Aの第1嵌合部1に対向する位置に下部容器10Bの前記第2嵌合部2が設けられ、上部容器10Aの第2嵌合部2に対向する位置に下部容器10Bの前記第1嵌合部1が設けられている。これにより、上部容器10Aの第1嵌合部1を下部容器10Bの第2嵌合部2に嵌合させ、上部容器10Aの第2嵌合部2を下部容器10Bの第1嵌合部1に嵌合させ、上部容器10Aと下部容器10Bを支障なく嵌合させることができる。
また、本実施形態の断熱容器100において、上部容器10A及び下部容器10Bは、それぞれ開口部10aの周囲に第1嵌合部1と第2嵌合部2とが開口部10aの周方向に半周ずつ設けられた同一の構成を有している。これにより、上部容器10Aと下部容器10Bとを区別する必要をなくして上部容器10Aと下部容器10Bとの間に互換性を持たせ、断熱容器100の生産及び取り扱いを容易にすることができる。
また、本実施形態の断熱容器100において、第1凸部1aは、第2凸部2bよりも大きく、第1凹部2aは、第2凹部1bよりも大きい。これにより、容器外方側から容器内方側への熱の移動をより効果的に防止することができるだけでなく、第1嵌合部1と第2嵌合部2との嵌合を容易にすることができる。
また、本実施形態の断熱容器100において、第1嵌合部1は、図6に示すように、第2凹部1bの容器内方側に設けられて高さ方向に突出する第3凸部1cを有している。また、第2嵌合部2は、第2凸部2bの容器内方側に設けられて第3凸部を嵌合させる第3凹部2cを有している。これにより、容器高さ方向Hに形成された凹部と凸部の嵌合を、容器外方側から容器内方側へ3重に設けることができる。そのため、前述のように凹部と凸部の嵌合を、容器外方側から容器内方側へ2重に設ける場合と比較して、断熱容器100の外部と断熱容器100の内部の断熱室と間の熱の移動をさらに抑制することができる。なお、容器高さ方向Hに形成された凹部と凸部の嵌合を、容器外方側から容器内方側へ4重以上に設けることも可能である。
また、第2凸部2bは、第3凸部1cよりも大きく、第2凹部1bは、第3凹部2cよりも大きい。すなわち、互いに嵌合する複数の凸部と凹部は、容器外方側から容器内方側へ向けて漸次小さくなっている。これにより、容器外方側から容器内方側への熱の移動をさらに効果的に防止することができるだけでなく、第1嵌合部1と第2嵌合部2との嵌合を容易にすることができる。
また、図示は省略するが、容器外方側から容器内方側へ並んだ3組以上の凸部と凹部のうち、最も容器外方側に配置された凸部及び凹部と、最も容器内方側に配置された凸部及び凹部との間の凸部と凹部を最も大きくすることができる。すなわち、図6において、第2凸部2bを第1凸部1a及び第3凸部1cよりも大きくし、第2凹部1bを第1凹部2a及び第3凹部2cよりも大きくすることができる。これにより、断熱容器100の断熱室の断熱性をより向上させることができる場合がある。
なお、この場合でも、最も容器外方側に配置された凸部及び凹部は、最も容器内方側に配置された凸部及び凹部よりも大きくすることが好ましい。すわわち、図6において、第2凸部2bを第1凸部1a及び第3凸部1cよりも大きくし、第2凹部1bを第1凹部2a及び第3凹部2cよりも大きくした場合でも、第1凸部1aを第3凸部1cよりも大きくし、第1凹部2aを第3凹部2cよりも大きくする。これにより、断熱容器100の断熱室の断熱性をさらに向上させることができる場合がある。
また、本実施形態の断熱容器100は、上部容器10Aの開口部10aに嵌合可能に設けられた上方開口部20aと、下部容器10Bの開口部10aに嵌合可能に設けられた下方開口部20bと、を有する中間容器20をさらに備える。中間容器20は、上方開口部20a及び下方開口部20bの周囲に第1嵌合部1と第2嵌合部2の少なくとも一方を有している。
また、本実施形態の断熱容器100では、最も容器外方側に配置された凸部及び凹部を第1凸部1a及び第1凹部2aとし、最も容器内方側に配置された凸部及び凹部を第3凸部1c及び第3凹部2cとした。なお、容器外方側から容器内方側へ3組以上の凸部及び凹部を配置する場合には、最も容器外方側に配置された凸部及び凹部を、最も容器内方側に配置された凸部及び凹部よりも大きくすることが好ましい。
これにより、上部容器10Aの開口部10aと中間容器20の上方開口部20aとを嵌合させるとともに、下部容器10Bの開口部10aと中間容器20の下方開口部20bを嵌合させ、上部容器10A、中間容器20、及び下部容器10Bによって、容積が大きい断熱室を形成し、断熱容器100の断熱室に大箱B3を収容することができる。また、上部容器10Aと中間容器20との嵌合、及び、中間容器20と下部容器10Bとの嵌合は、第1嵌合部1と第2嵌合部2との嵌合によって行われる。そのため、上部容器10Aと中間容器20との間や中間容器20と下部容器10Bとの間の熱の移動を従来よりも抑制することができる。
なお、前述のように、空気とともに移動する熱は、容器高さ方向Hにおいて下方側から上方側へ移動しやすく、逆に上方側から下方側へ向けては移動しにくい性質を有する。そのため、断熱容器100の比較的上方の位置に形成される上部容器10Aと中間容器20との間の隙間よりも、断熱容器100の比較的下方の位置に形成される中間容器20と下部容器10Bとの間の隙間から、断熱室の内部へより熱が侵入しやすい傾向がある。そのため、本実施形態の断熱容器100における第1嵌合部1と第2嵌合部2との嵌合構造は、断熱容器100の比較的低い位置の中間容器20と下部容器10Bとの間に設けることで、従来の断熱容器100と比較して顕著な断熱効果を発揮することができる。例えば、本実施形態の断熱容器100における第1嵌合部1と第2嵌合部2との嵌合構造は、断熱容器100の高さ方向Hにおける全体の高さの半分以下の高さに設けられている場合に、より顕著な断熱効果を発揮することができる。
また、本実施形態の断熱容器100は、中間容器20の第1嵌合部1と第2嵌合部2が、複数の中間容器20の下方開口部20bと上方開口部20aとが互いに嵌合可能になるように設けられている。これにより、例えば、上部容器10Aの開口部10aに第1の中間容器20の上方開口部20aを嵌合させ、第1の中間容器20の下方開口部20bに第2の中間容器20の上方開口部20aを嵌合させ、第2の中間容器20の下方開口部20bに下部容器10Bの開口部10aを嵌合させて、上部容器10Aと下部容器10Bとの間に2つの中間容器20を配置することができる。これにより、断熱容器100の断熱室の容積をさらに拡大することができる。同様に、上部容器10Aと下部容器10Bとの間に3つ以上の中間容器20を配置することで、断熱容器100の断熱室の容積をさらに拡大することができる。
したがって、本実施形態の断熱容器100によれば、断熱室に収容する物品の体積に応じて、断熱室の容積を増加させることができる。また、第1嵌合部1と第2嵌合部2との嵌合によって、上部容器10Aと中間容器20との間の隙間や、中間容器20同士の間の隙間や、中間容器20と下部容器10Bとの間の隙間を介した熱の移動を抑制することができる。
また、本実施形態の断熱容器100において、上部容器10A及び下部容器10Bは、図4(a)及び図5に示すように、第1嵌合部1及び第2嵌合部2の容器内方側で開口部10aの容器外方側に、平坦な当接面3を有している。これにより、断熱容器100の外周面から断熱室に達する熱の移動経路をより長くして、断熱容器100の断熱性をより向上させることができる。
図14は、図6に示す第1嵌合部1と第2嵌合部2の変形例を示す拡大断面図である。本実施形態の断熱容器100において、第1嵌合部1’及び第2嵌合部2’は、高さ方向に対向する傾斜面Sを有してもよい。例えば第1凸部1a’、第2凸部2b’、及び第3凸部1c’の頂面と、第1凹部2a’、第2凹部1b’、及び第3凹部2c’の底面を、傾斜面Sとすることができる。この場合、傾斜面Sは、容器外方側から容器内方側へ向けて容器高さ方向Hの上方側から下方側へ傾斜することが好ましい。これにより、断熱容器100の断熱室を断熱容器100の外部よりも低温に維持する場合に、傾斜面Sに沿って容器外方側から容器内方側へ移動する熱を減少させることができる。
図15は、断熱容器100の嵌合構造の変形例を示す断面図である。図15に示す変形例では、断熱容器200の蓋部201と容器本体202の側壁の上端部に、容器外方側から容器内方側へ向けて容器高さ方向Hの上方側から下方側へ傾斜する傾斜面Sが設けられている。空気とともに移動する熱は、容器高さ方向Hの上方側から下方側へ移動しにくい。そのため、容器外方側から容器内方側へ向けて容器高さ方向Hの上方側から下方側へ傾斜する傾斜面Sを設けることにより、容器外方側から容器内方側へ移動するのを妨げることができ、断熱容器200の断熱性を向上させることができる。
以上、図面を用いて本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。例えば、第1嵌合部及び第2嵌合部の凸部や凹部の形状は、角を丸めた曲面形状を有してもよく、連続する波形や鋸刃状に形成したりしてもよい。
1 第1嵌合部、1a 第1凸部、1b 第2凹部、1c 第3凸部、
2 第2嵌合部、2a 第1凹部、2b 第2凸部、2c 第3凹部、
10A 上部容器、10B 下部容器、10a 開口部、
20 中間容器、20a 上方開口部、20b 下方開口部、
100 断熱容器、H 容器高さ方向、S 傾斜面

Claims (12)

  1. 上部容器と下部容器とを備え、前記上部容器の開口部と前記下部容器の開口部とが嵌合されて容器内部に断熱室が形成される合成樹脂製の断熱容器であって、
    前記上部容器及び前記下部容器は、それぞれの前記開口部の周囲に第1嵌合部と第2嵌合部の少なくとも一方を有し、
    前記第1嵌合部は、容器高さ方向に突出した第1凸部と、該第1凸部よりも容器内方側に設けられ容器高さ方向に陥没した第2凹部とを有し、
    前記第2嵌合部は、前記第1凸部を嵌合させる第1凹部と、該第1凹部の容器内方側に設けられ前記第2凹部に嵌合する第2凸部とを有することを特徴とする断熱容器。
  2. 前記上部容器及び前記下部容器は、それぞれ前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部を有することを特徴とする請求項1に記載の断熱容器。
  3. 前記上部容器の前記第1嵌合部に対向する位置に前記下部容器の前記第2嵌合部が設けられ、前記上部容器の前記第2嵌合部に対向する位置に前記下部容器の前記第1嵌合部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の断熱容器。
  4. 前記上部容器及び前記下部容器は、それぞれ前記開口部の周囲に前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とが半周ずつ設けられた同一の構成を有することを特徴とする請求項3に記載の断熱容器。
  5. 前記上部容器の前記開口部に嵌合可能に設けられた上方開口部と、前記下部容器の前記開口部に嵌合可能に設けられた下方開口部と、を有する中間容器をさらに備え、
    前記中間容器は、前記上方開口部及び前記下方開口部の周囲に前記第1嵌合部と前記第2嵌合部の少なくとも一方を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の断熱容器。
  6. 前記第1嵌合部と前記第2嵌合部は、複数の前記中間容器の前記下方開口部と前記上方開口部とが互いに嵌合可能になるように設けられていることを特徴とする請求項5に記載の断熱容器。
  7. 互いに嵌合する第1嵌合部と第2嵌合部とを備え、該第1嵌合部と該第2嵌合部とを嵌合させることで内部に断熱室を形成可能な合成樹脂製の断熱容器であって、
    前記第1嵌合部は、容器高さ方向に突出する第1凸部と、該第1凸部の容器内方側に設けられて容器高さ方向に陥没する第2凹部とを有し、
    前記第2嵌合部は、前記第1凸部を嵌合させる第1凹部と、該第1凹部の容器内方側に設けられて前記第2凹部に嵌合する第2凸部とを有することを特徴とする断熱容器。
  8. 前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部は、容器高さ方向に対向する傾斜面を有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の断熱容器。
  9. 前記傾斜面は、容器外方側から容器内方側へ向けて容器上方側から容器下方側へ傾斜することを特徴とする請求項8に記載の断熱容器。
  10. 前記第1凸部は、前記第2凸部よりも大きく、
    前記第1凹部は、前記第2凹部よりも大きいことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の断熱容器。
  11. 前記第1嵌合部は、前記第2凹部の容器内方側に設けられて容器高さ方向に突出する第3凸部を有し、
    前記第2嵌合部は、前記第2凸部の容器内方側に設けられて前記第3凸部を嵌合させる第3凹部を有することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の断熱容器。
  12. 前記第1凸部は、前記第3凸部よりも大きく、
    前記第1凹部は、前記第3凹部よりも大きいことを特徴とする請求項11に記載の断熱容器。
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