JP3544265B2 - 給湯機の遠隔操作装置及び情報出力装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、給湯機の遠隔操作装置、特に、給湯機操作用の遠隔操作ユニットと、情報を出力することができる情報出力装置と、からなる給湯機の遠隔操作装置に関するものである。又、情報出力装置、特に、気密且つ水密の状態に形成されたケーシング内に、情報を出力することができる情報出力部を収容した情報出力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8は、従来の技術に於ける給湯機の遠隔操作装置の組立斜視図である。又、図9は、図8の遠隔操作装置のテレビ装置(1a)のIXーIX断面図である。
同図に示すように、前記遠隔操作装置は、前記給湯機を遠隔操作する為の遠隔操作ユニット(2a)と、テレビ装置(1a)とからなり、このテレビ装置(1a)には、遠隔操作ユニット(2a)の取付台(11)が備えられている。取付台(11)は、矩形皿状に形成され、遠隔操作ユニット(2a)は、取付台(11)の周壁に対してパッキン(40)を介してネジ止めされている。パッキン(40)は、前記周壁の端面と略一致する大きさの矩形枠状に形成されている。前記周壁内には、遠隔操作ユニット(2a)の背面から延びるリモコン用端子の雄具(81)と、取付台(11)の後壁に設けられ且つ雄具(8a)が接続される雌具(82)とが設けられている。
【0003】
このものでは、壁面等に直接ネジ止めされる形式の遠隔操作ユニット(2a)をそのまま用いて、前記テレビ装置(1a)に取り付けることができる。又、複数種類の遠隔操作ユニット(2)(2)の各々に対して共通のテレビ装置(1a)を使用できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この従来の技術では、遠隔操作ユニット(2a)は、取付台(11)の矩形の前記周壁に対してパッキン(40)を挟んだ状態で一対のネジにより止められるだけであるから、遠隔操作ユニット(2a)と取付台(11)との接合状態が全周に亙って均一となりにくく、両者間の水密状態が損なわれ易い。特に、この遠隔操作装置が風呂に設置される場合、遠隔操作ユニット(2a)と取付台(11)との継目から侵入した水分が雄具(81)と雌具(82)との接続部に悪影響を及ぼすものとなる。
【0005】
請求項1、2の発明は、『給湯機を遠隔操作する為の遠隔操作ユニット(2a)と、この遠隔操作ユニット(2a)の取付台(11)を備え且つ情報を出力することができる情報出力装置(1) と、からなり、前記遠隔操作ユニット(2a)が前記取付台(11)に着脱可能に取り付けられる給湯機の遠隔操作装置』において、遠隔操作ユニット(2a)と取付台(11)との接続部の水密性を向上させることを課題とする。
【0006】
一方、テレビ装置(1a)のケーシング(100) は、気密且つ水密の状態に形成され、ケーシング(100) には、テレビ画像を映す為の画像出力部(111) を収容した第1区画(130) と、これに連続し且つ取付台(11)内の第2区画(140) と、が形成されている。又、ケーシング(100) は、取付台(11)にて前方に開放されている。
ところが、この従来のものでは、第1・第2区画(130)(140)相互がつながっているから、ケーシング(100) の外部から第2区画(140) に侵入した水分は、そのまま第1区画(130) 内の画像出力部(111) に及び易く、画像出力部(111) の故障等の原因となる。
【0007】
この不都合を防止する為、第1・第2区画(130)(140)の境界部に、これら両者相互間を気密状態に維持する壁部(図示せず)を設けることも考えられる。ところが、風呂等の高温条件下に配置されると、第2区画(140) 内の膨張空気は、遠隔操作ユニット(2a)と取付台(11)との継目から抜けるものの、第1区画(130) 内の膨張空気は、外部に抜けないから、ケーシング(100) が損傷し易いものとなる。
【0008】
請求項4の発明は、このような点に鑑み、『気密且つ水密の状態に形成されたケーシング(100) と、このケーシング(100) に於いて情報を出力することができる情報出力部(110) を収容した第1区画(130) と、この第1区画(130) に連続する第2区画(140) と、前記ケーシング(100) に於ける前記第2区画(140) の構成壁に設けられ且つ物体(2) を前記ケーシング(100) に脱着可能に取り付ける為の開口(120) と、を具備する情報出力装置』において、前記情報出力部(110) 及び前記ケーシングの損傷を防止することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の課題解決手段は、『前記遠隔操作ユニット(2a)から前記取付台(11)側に突出する筒部(21)と、前記取付台(11)に設けられ且つ前記筒部(21)が挿通される孔部(12)と、この孔部(12)の周面に保持され且つ前記筒部(21)が圧入される大きさのリング状のシール部材(4) と、を具備し、前記遠隔操作ユニット(2a)は、前記筒部(21)を介して電気接続される』ことを特徴とする。
【0010】
前記遠隔操作ユニット(2a)の筒部(21)を前記取付台(11)の孔部(12)に挿入すると、前記孔部(12)の周面に保持された前記リング状のシール部材(4) (例えば、Oリング)に前記筒部(21)が圧入されたものとなる。このとき、前記周面と前記筒部(21)とにより前記シール部材(4) が全周に亙って略均一に圧縮された状態となるから、前記遠隔操作ユニット(2a)と前記取付台(11)との接続部が水密状態に維持される。そして、この水密条件下にある前記筒部(21)内を介して前記遠隔操作ユニット(2a)が電気接続される。
【0011】
請求項2の発明の課題解決手段は、『前記遠隔操作ユニット(2a)から前記取付台(11)側に突出する筒部(21)と、前記取付台(11)に設けられ且つ前記筒部(21)が挿通される孔部(12)と、前記筒部(21)を包囲するように前記遠隔操作ユニット(2a)と前記取付台(11)との間に配置される環状シール(6) と、この環状シール(6) が圧縮されるように前記遠隔操作ユニット(2a)と前記取付台(11)とを固定する固定手段(7) と、を具備し、前記遠隔操作ユニット(2a)は、前記筒部(21)を介して電気接続される』ことを特徴とする。
【0012】
このものでも、前記筒部(21)を前記孔部(12)に挿入する。これにより、前記筒部(21)を包囲するように設けられた環状シール(6) は、前記遠隔操作ユニット(2a)と前記取付台(11)との間に介在されたものとなる。そして、前記固定手段(7) によって、前記遠隔操作ユニット(2a)と前記取付台(11)とを固定すると、これら両者により前記環状シール(6) が円周方向にわたって圧縮された状態となる。これにより、前記遠隔操作ユニット(2a)と前記取付台(11)との接続部が水密状態に維持される。そして、この水密条件下にある前記筒部(21)内を介して前記遠隔操作ユニット(2a)が電気接続される。
【0013】
ここで、請求項3の発明のように、『前記遠隔操作ユニット(2a)は、複数種類のものから択一的に選択される』ものでは、前記複数種類の遠隔操作ユニット(2a)(2a)の各々に対して、共通の前記情報出力装置(1) を使用できる。
請求項4の発明の課題解決手段は、『前記第1・第2区画(130)(140)の境界部に設けられ且つ前記第1・第2区画(130)(140)相互を通気状態及び水密状態に維持する通気手段(3) を具備する』ことを特徴とする。
【0014】
このものでは、上記ケーシング(100) に於いて第2区画(140) 側の開口(120) から前記第2区画(140) に水分が侵入しても、前記第1・第2区画(130)(140)の境界部には、前記第1・第2区画(130)(140)相互を通気状態及び水密状態に維持する通気手段(3) が設けられているから、前記第1区画(130) には、前記水分が侵入しない。又、この情報出力装置が高温条件下におかれても、前記通気手段(3) は、前記第1・第2区画(130)(140)相互を通気状態に維持する構成であるから、前記第1区画(130) 内の膨張空気が前記第2区画(140) 側に抜けるものとなる。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1、2の発明では、前記遠隔操作ユニット(2a)が前記取付台(11)に接続された状態で、これら両者間に於ける前記筒部(21)の外周側に位置する前記シール部材(4) 又は前記環状シール(6) が全周に亙って略均一に圧縮された状態となるから、前記接続部の水密性が向上する。
【0016】
請求項3の発明では、複数種類の前記遠隔操作ユニット(2a)(2a)の各々に組み合わせる複数種類の前記情報出力装置(1)(1)を生産しなくてもよく、前記情報出力装置(1) の生産性が向上する。
請求項4の発明では、前記第2区画(140) からの水分が前記第1区画(130) に侵入しないから、前記第1区画(130) 内の情報出力部(110) の損傷が防止される。又、高温条件下でも、前記第1区画(130) 内の膨張空気が前記第2区画(140) 側に抜けるから、前記ケーシング(100) の損傷が防止される。
【0017】
尚、前記第1・第2区画(130)(140)の境界部にこれら両者相互間を気密状態に維持する壁部を設け、前記ケーシング(100) に於ける前記第1区画(130) の構成壁に上記と同様の気密手段を設けたものでも、同様の効果を奏する。ところが、このものでは、前記ケーシング(100) の外部に前記気密手段が露出するから、外観上の問題がある。又、風呂等では、浴槽の湯等が直接かかり易いから、長期使用による前記気密手段の損傷により水密性が低下し易い。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本願発明の実施の形態に於ける遠隔操作ユニット(2a)とテレビ装置(1a)とからなる遠隔操作装置の斜視図であり、図2は、図1の遠隔操作装置のIIーII断面図であり、図3は、図1の遠隔操作装置のIIIーIII断面図である。又、図4は、図1の遠隔操作装置に於ける遠隔操作ユニット(2a)とテレビ装置(1a)との連結部の拡大断面図である。更に、図5は、図3のテレビ装置(1a)のVーV断面図であり、図6は、図3のテレビ装置(1a)のVIーVI断面図である。
【0019】
*遠隔操作ユニット(2a)について*
図1に示すように、前記遠隔操作装置を構成する一方の遠隔操作ユニット(2a)は、前後方向の厚みの小さい扁平直方体であり、その前面には、操作状態を示す液晶表示式の表示部(24)、複数の操作ボタン(26)(26)、開閉板(27)が配置されている。又、図2及び図3に示すように、遠隔操作ユニット(2a)の背面には、筒部(21)が突出し、この筒部(21)の内部は、遠隔操作ユニット(2a)の内部と連通している。更に、遠隔操作ユニット(2a)の内部には、操作ボタン(26)等による操作状態を表示部(24)に表示させると共に遠隔操作信号を後述の回路(16)に送出する為の制御回路(25)が設けられている。この制御回路(25)に継がれた第1コード(7a)が筒部(21)内に挿通されている。尚、開閉板(27)の内側には、温度設定等を調節する為の操作部を備えた操作ボックス(28)が設けられている。
【0020】
この遠隔操作ユニット(2a)のケーシングは、その前後方向に2分割可能であり、その前側の第1ケース(22)と後側の第2ケース(23)とは気密状態に嵌合している。
*テレビ装置(1a)について*
テレビ装置(1a)は、テレビ画像を表示することができる画像出力部(111) を備えた直方体状の主体部(10)と、この主体部(10)の下面の背部から下方に延び且つ前後方向の厚みの小さい扁平な直方体状の取付台(11)と、からなり、主体部(10)には、その前面に露出するように操作部(18)が設けられている。
【0021】
画像出力部(111) は、主体部(10)の前面に露出するように設けられた液晶表示部(17)と、この液晶表示部(17)に前記テレビ画像を表示させる為の表示信号を出力し且つ操作部(18)からの操作信号に応答して前記表示信号を制御する為の回路(16)と、からなる。
このものでは、テレビ装置(1a)が既述請求項1に記載の情報出力装置(1) であり、画像出力部(111) が既述請求項4に記載の情報出力部(110) である。
【0022】
図2及び図4に示すように、取付台(11)の前壁(11a) には、透孔(11b) が設けられている。この透孔(11b) には、一端にフランジ部(51)を備えた筒体(5) が取付台(11)の外側から圧入され、この筒体(5) が取付台(11)に固定されている。又、筒体(5) の外周が水密状態に維持される。この筒体(5) の内部が既述請求項1に記載の孔部(12)であり、既述請求項4に記載の開口(120) である。前記内部には、遠隔操作ユニット(2a)の筒部(21)が挿通されている。そして、筒体(5) の内周面に設けた環状溝(52)には、Oリング(4a)が嵌入保持されている。このOリング(4a)の内径は、筒部(21)の外径よりも僅かに小さく設定されている。このOリング(4a)が既述請求項1に記載のシール部材(4) である。
【0023】
又、遠隔操作ユニット(2a)と取付台(11)との間には、筒部(21)を包囲するゴム製の環状シール(6) が介在されている。
更に、このテレビ装置(1a)のケーシング(100) は、主体部(10)及び取付台(11)の前半部を構成する後方開放の本体ケース(13)と、主体部(10)及び取付台(11)の後半部を構成し且つ本体ケース(13)の後方開放部を蓋する皿状の背板(14)とからなり、これら本体ケース(13)と背板(14)とは気密且つ水密の状態に結合されている。このものでは、主体部(10)の内部が既述請求項4に記載の第1区画(130) であり、取付台(11)の内部が既述請求項4に記載の第2区画(140) である。
【0024】
ケーシング(100) には、図2、図3、図5及び図6に示すように、第1・第2区画(130)(140)の境界部にてこれら第1・第2区画(130)(140)相互を気密且つ水密の状態に維持する壁部(30)が連設されている。この壁部(30)は、本体ケース(13)側の第1壁部(31)と背板(14)側の第2壁部(32)とからなる。第1壁部(31)には、第1区画(130) 側に露出する第3雌具(8e)と第2区画(140) 側に露出する第4雌具(8h)とを備えたコネクター(8) が設けられている。
【0025】
第3雌具(8e)には、回路(16)に継がれた第2コード(7b)の端末の第3雄具(8f)が接続される。第4雌具(8h)には、第5コード(7e)の一端の第4雄具(8g)が接続される。第5コードの他端には、第1雌具(8b)が設けられ、この第1雌具(8b)には、遠隔操作ユニット(2a)の制御回路(25)から延びる第1コード(7a)の端末の第1雄具(8a)が接続される。これら第1コード(7a)、第2コード(7b)及び第5コード(7e)により、制御回路(25)から回路(16)に遠隔操作用の信号を伝達され、又、回路(16)から制御回路(25)に電源用の電力が供給される。
【0026】
又、第1壁部(31)には、透孔(33)が設けられ、この透孔(33)を塞ぐように第1壁部(31)に添接された合成樹脂製の膜体(3a)が設けられている。この膜体(3a)は、通気性及び水密性を有するものであり、例えば、四弗化エチレン樹脂の多孔質膜である。この膜体(3a)が既述請求項4に記載の通気手段(3) である。
*上記遠隔操作装置の設置工程について*
次に、上記した情報出力装置(1) 及び遠隔操作ユニット(2a)を浴室の壁(9) に取り付ける工程について、具体的に説明する。
【0027】
先ず、本体ケース(13)から分離された状態の背板(14)を、複数の第1ネジ(71)(71)により壁(9) に固定する。このとき、背板(14)から突出する筒部(15)を壁(9) の貫通孔(91)に挿通させる。又、図示していないが、背板(14)と壁(9) との間には、筒部(15)を包囲する環状のパッキンを介在させる。
そして、背板(14)の周壁の内面に液状のシール剤を塗布した後、本体ケース(13)の周壁から後方に突出する環状の第1突出片(13a) を背板(14)の周壁内に圧入する。又、図示していないが、複数のネジにより、これら本体ケース(13)と背板(14)とが固定される。この状態では、本体ケース(13)と背板(14)との継目が気密且つ水密の状態に保たれる。尚、上記した第2壁部(32)にもシール剤を塗布しておき、第1壁部(31)から前記後方に延びる第3突出片(31a) と嵌合させる。
【0028】
尚、本体ケース(13)を背板(14)に嵌め込む前に、回路(16)に継がれて筒部(15)に挿通された第3コード(7c)の端末に設けられた第2雄具(8c)を、予め壁(9) の貫通孔(91)内に装備させ且つ給湯機の本体に継がれた第4コード(7d)の端末の第2雌具(8d)に接続する。この接続により、回路(16)に電源用の電力が供給されると共に遠隔操作ユニット(2a)の制御回路(25)からの遠隔操作信号が給湯機の本体に伝達されるものとなる。
【0029】
この後、遠隔操作ユニット(2a)に於いて第1ケース(22)から分離された状態の第2ケース(23)から突出する筒部(21)を情報出力装置(1) の筒体(5) 内に押し込む(図4の二点鎖線の状態から実線の状態への動作)。このとき、第2ケース(23)と取付台(11)との間に環状シール(6) が筒部(21)に対して略同心状となるように配置する。
【0030】
又、筒部(21)の筒体(5) への押込み前に、筒部(21)に挿通された第1コード(7a)の端末の第1雄具(8a)と、取付台(11)内から外部に延びる第5コード(7e)の端末の第1雌具(8b)とを接続しておく。
前記押込みによって、筒体(5) 内に装備されたOリング(4a)が筒部(21)により全周にわたって略均一に圧縮された状態となり、この筒部(21)の外周、つまり、遠隔操作ユニット(2a)と取付台(11)との接続部が確実に水密状態に保たれる。
【0031】
そして、図3に示すように、一対の第2ネジ(72)(72)によって、第2ケース(23)と取付台(11)とを固定する。この固定状態では、第2ケース(23)と取付台(11)との間の環状シール(6) が全周に亙って圧縮され、これら第2ケース(23)と取付台(11)との間が水密状態に保たれる。従って、このものでは、Oリング(4a)と環状シール(6) とにより遠隔操作ユニット(2a)と取付台(11)との間の水密状態が確保されているから、前記水密性がより一層向上する。
【0032】
このものでは、第2ネジ(72)(72)が既述請求項2に記載の固定手段(7) である。尚、固定手段(7) は、環状シール(6) が前記圧縮されるように遠隔操作ユニット(2a)と取付台(11)とを固定するものであるかぎり、他の構成としてもよい。
更に、第2ケース(23)の周壁の内面に液状のシール剤を塗布した後、第1ケース(22)の周壁から全周にわたって突出する環状の第2突出片(22a) を、第2ケース(23)の周壁内に圧入する。又、図示していないが、第1ケース(22)と第2ケース(23)とを連結する係合手段により、第1ケース(22)と第2ケース(23)とが抜止め状態に維持される。この状態では、第1ケース(22)と第2ケース(23)との継目が気密且つ水密の状態に保たれる。
【0033】
遠隔操作ユニット(2a)を取付台(11)に取り付けない状態では、筒体(5) を介して第2区画(140) に水分が侵入し易いが、第1・第2区画(130)(140)の境界部の壁部(30)には、上記した膜体(3a)が設けられているから、第2区画(140) 内の水分が第1区画(130) に侵入しない。これにより、第1区画(130) 内の画像出力部(111) 等の前記水分による損傷が防止される。又、このテレビ装置(1a)が高温条件下におかれても、膜体(3a)を介して第1区画(130) 内の膨張空気が第2区画(140) 側に抜けるから、ケーシング(100) の損傷が防止される。又、本体ケース(13)と背板(14)との継目の水密性及び気密性が損なわれない。尚、上記したOリング(4a)の介装部は、水密性を有するが通気性を有するように構成されているから、前記高温条件下では、第2区画(140) 内の膨張空気は、ケーシング(100) の外部に抜ける。
【0034】
このものでは、遠隔操作ユニット(2a)が既述請求項4に記載の物体(2) である。この物体(2) としては、例えば、上記した孔部(12)に嵌入される筒部を具備する石鹸台でもよい。
[他の実施の形態]
▲1▼.上記の実施の形態では、情報出力装置(1) をテレビ装置(1a)としたが、これに限定されるものではなく、例えば、ラジオ装置でもよい。
【0035】
▲2▼.遠隔操作ユニット(2a)は、上記した形態のものに限定されず、種々の形態を取り得るが、その複数種類の遠隔操作ユニット(2a)(2a)に於ける取付台(11)への取付構造を上記と同様の構成とすることにより、前記複数種類の遠隔操作ユニット(2a)(2a)から択一的に選択された遠隔操作ユニット(2a)を取付台(11)に装着できるものとなる。このものでは、前記複数種類の遠隔操作ユニット(2a)(2a)の各々に組み合わせる情報出力装置(1)(1)を、複数種類、生産しなくてもよく、前記情報出力装置(1) の生産性が向上する。
【0036】
▲3▼.上記した実施の形態では、背板(14)を複数の第1ネジ(71)(71)により壁(9) に固定した後に、背板(14)に本体ケース(13)をネジ止めする構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、背板(14)と本体ケース(13)とをネジ止めした後、これらを壁(9) にネジ止めする構成としてもよい。この場合、壁(9) にネジ止めする前に、背板(14)を介して外部に延びる第3コード(7c)の雄具(8c)を、給湯機本体から延びる第4コード(7d)の雌具(8d)に接続する。尚、背板(14)と本体ケース(13)との継目は、上記実施の形態と同様に、液状シールにより気密且つ水密の状態に維持される。
【0037】
又、背板(14)には、筒部(15)がなく背板(14)の内外に貫通する孔部のみを具備するものでもよい。
▲4▼.シール部材(4) は、上記した円形断面のOリング(4a)に限定されない。例えば、三角形断面や四角形断面のリング状のシール部材(4) でもよい。
▲5▼.上記した環状シール(6) は、図7に示すように、取付台(11)の前壁(11a) の前面に形成した環状の溝部(11c) に嵌入保持されるものでもよい。又、環状シール(6) の断面は、同図のような矩形のものだけでなく、例えば、V字状やM字状に形成されるものでもよい。
【0038】
▲6▼.上記した筒体(5) は、同図に示すように、前壁(11a) に一体形成されるものでもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に於ける遠隔操作ユニット(2a)とテレビ装置(1a)とからなる遠隔操作装置の斜視図
【図2】図1の遠隔操作装置のIIーII断面図
【図3】図1の遠隔操作装置のIIIーIII断面図
【図4】図1の遠隔操作装置に於ける遠隔操作ユニット(2a)とテレビ装置(1a)との連結部の拡大断面図
【図5】図3のテレビ装置(1a)のVーV断面図
【図6】図3のテレビ装置(1a)のVIーVI断面図
【図7】他の実施の形態の要部断面図
【図8】従来の技術に於ける給湯機の遠隔操作装置の組立斜視図
【図9】図8の遠隔操作装置のテレビ装置(1a)のIXーIX断面図
【符号の説明】
(2a)・・・遠隔操作ユニット
(1) ・・・情報出力装置
(11)・・・取付台
(21)・・・筒部
(12)・・・孔部
(4) ・・・シール部材
(6) ・・・環状シール
Claims (4)
- 給湯機を遠隔操作する為の遠隔操作ユニット(2a)と、この遠隔操作ユニット(2a)の取付台(11)を備え且つ情報を出力することができる情報出力装置(1) と、からなり、前記遠隔操作ユニット(2a)が前記取付台(11)に着脱可能に取り付けられる給湯機の遠隔操作装置において、
前記遠隔操作ユニット(2a)から前記取付台(11)側に突出する筒部(21)と、前記取付台(11)に設けられ且つ前記筒部(21)が挿通される孔部(12)と、この孔部(12)の周面に保持され且つ前記筒部(21)が圧入される大きさのリング状のシール部材(4) と、を具備し、前記遠隔操作ユニット(2a)は、前記筒部(21)を介して電気接続される給湯機の遠隔操作装置。 - 給湯機を遠隔操作する為の遠隔操作ユニット(2a)と、この遠隔操作ユニット(2a)の取付台(11)を備え且つ情報を出力することができる情報出力装置(1) と、からなり、前記遠隔操作ユニット(2a)が前記取付台(11)に着脱可能に取り付けられる給湯機の遠隔操作装置において、
前記遠隔操作ユニット(2a)から前記取付台(11)側に突出する筒部(21)と、前記取付台(11)に設けられ且つ前記筒部(21)が挿通される孔部(12)と、前記筒部(21)を包囲するように前記遠隔操作ユニット(2a)と前記取付台(11)との間に配置される環状シール(6) と、この環状シール(6) が圧縮されるように前記遠隔操作ユニット(2a)と前記取付台(11)とを固定する固定手段(7) と、を具備し、前記遠隔操作ユニット(2a)は、前記筒部(21)を介して電気接続される給湯機の遠隔操作装置。 - 前記遠隔操作ユニット(2a)は、複数種類のものから択一的に選択される請求項1又は2に記載の給湯機の遠隔操作装置。
- 気密且つ水密の状態に形成されたケーシング(100) と、このケーシング(100) に於いて情報を出力することができる情報出力部(110) を収容した第1区画(130) と、この第1区画(130) に連続する第2区画(140) と、前記ケーシング(100) に於ける前記第2区画(140) の構成壁に設けられ且つ物体(2) を前記ケーシング(100) に脱着可能に取り付ける為の開口(120) と、を具備する情報出力装置において、
前記第1・第2区画(130)(140)の境界部に設けられ且つ前記第1・第2区画(130)(140)相互を通気状態及び水密状態に維持する通気手段(3) を具備する情報出力装置。
Priority Applications (1)
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JP02956396A JP3544265B2 (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | 給湯機の遠隔操作装置及び情報出力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP02956396A JP3544265B2 (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | 給湯機の遠隔操作装置及び情報出力装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09222262A JPH09222262A (ja) | 1997-08-26 |
JP3544265B2 true JP3544265B2 (ja) | 2004-07-21 |
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Family Applications (1)
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JP02956396A Expired - Lifetime JP3544265B2 (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | 給湯機の遠隔操作装置及び情報出力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3544265B2 (ja) |
-
1996
- 1996-02-16 JP JP02956396A patent/JP3544265B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH09222262A (ja) | 1997-08-26 |
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