JP2945334B2 - 合成樹脂製断熱容器および合成樹脂製断熱蓋 - Google Patents

合成樹脂製断熱容器および合成樹脂製断熱蓋

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JP2945334B2 JP8309768A JP30976896A JP2945334B2 JP 2945334 B2 JP2945334 B2 JP 2945334B2 JP 8309768 A JP8309768 A JP 8309768A JP 30976896 A JP30976896 A JP 30976896A JP 2945334 B2 JP2945334 B2 JP 2945334B2
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47JKITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
    • A47J41/00Thermally-insulated vessels, e.g. flasks, jugs, jars
    • A47J41/0055Constructional details of the elements forming the thermal insulation
    • A47J41/0072Double walled vessels comprising a single insulating layer between inner and outer walls

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魔法瓶、クーラー
ボックス、アイスボックス、断熱コップ、保温弁当箱等
に使用される合成樹脂製断熱容器と合成樹脂製断熱蓋に
関し、詳しくは低熱伝導率ガスが封入された断熱層を挟
む二重壁構造を有する断熱層体あるいは蓋用断熱層体を
内外容器あるいは蓋の上下面壁の空間層内に保持させる
に際し、断熱層体や蓋用断熱層体が空間層内でがたつか
ないようにすることを目的とした合成樹脂製断熱容器と
合成樹脂製断熱蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から提案されている合成樹脂製断熱
容器や合成樹脂製断熱蓋として、容器においては内容器
と外容器とを、また蓋においては上面壁と下面壁とを合
成樹脂材料で成形し、内容器を外容器内に空間層を隔て
て収容し、蓋においては上面壁と下面壁を空間層を隔て
てその端部を結合し、この空間層にキセノン、クリプト
ン、アルゴンのうちの少なくとも1種の低熱伝導率ガス
を封入した断熱容器や断熱蓋が知られている。このよう
な断熱容器や断熱蓋は、ガスバリア性を高めるために内
容器の外面や外容器の内面にメッキ膜を形成して二重壁
構造の容器としたり、蓋においては上面壁の内面(下
面)や下面壁の外面(上面)にメッキ膜を形成して二重
壁構造の蓋としていた。またガスバリア性の高い樹脂を
用い、空間層にキセノン、クリプトン、アルゴンのうち
の少なくとも1種の低熱伝導率ガスを封入した二重壁構
造の断熱層体を二重壁構造の内外容器の空間層に保持さ
せて四重壁構造の容器としたり、蓋においては同じく低
熱伝導率ガスを封入した二重壁構造の蓋用断熱層体を二
重壁構造の上下面壁の空間層に保持させて四重壁構造の
蓋としていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、内外容
器間の空間層に断熱層体を配した四重壁構造の容器や上
下面壁間の空間層に蓋用断熱層体を配した四重壁構造の
蓋においては、断熱層体が内外容器や上下面壁の空間層
内でがたつくことがあった。がたつき防止対策を行わな
い場合は、洗浄や実際の使用等でユーザーが容器や蓋を
振った時に断熱層体が空間層内で動いて音がするため、
ユーザーが容器や蓋が壊れたのではないか、あるいは不
良品ではないかと不安になることが多かった。特に誤っ
て容器や蓋を落下させた後などは、正常な状態であるか
を判断しかね使用を諦めるようなケースが生じるおそれ
もある。内部の断熱層体に、がたつき防止対策を行う場
合、例えば断熱層体の外面に両面テープを貼り、内外容
器や上下面壁の空間層側と接着させて固定し、断熱層体
や蓋用断熱層体ががたつかないようにした場合は、両面
テープで断熱層体や蓋用断熱層体を長期に亘って固定す
ることは難しく、使用中に断熱層体や蓋用断熱層体が両
面テープから剥がれてしまうことがあった。この場合に
おいてもユーザーは正常な状態か判断しかね使用を諦め
るケースがあった。
【0004】また、断熱層体や蓋用断熱層体のがたつき
防止対策が採られていない場合は製造工程にも影響を与
えていた。例えば、断熱層体の外容器に対する位置決め
がなされていない場合、また蓋用断熱層体の上面壁に対
する位置決めがなされていない場合、正常な状態で収納
されているかどうか、目視で確認することが難しく、製
造工程においてタクトの個人差が生じたり、同一作業員
でもタクトのばらつきが生じたりするため、生産管理が
難しいばかりか、品質管理にも悪影響を及ぼしていた。
【0005】一方、断熱層体ががたつかないように固定
しようとして、断熱層体と内外容器とのクリアランスを
小さくすると、あるいは蓋においても蓋用断熱層体と上
下面壁とのクリアランスを小さくすると以下の問題が生
じる。 合成樹脂のロット間、あるいは季節変動による成形後
の樹脂の収縮率のばらつきが成型品で吸収されず、断熱
層体の外径が外容器の内径よりも大きくなる場合があ
り、また蓋においても蓋用断熱層体の外径が上面壁の内
径よりも大きくなる場合があり、断熱層体または蓋用断
熱層体を内外容器間または上下面壁間に収容できないこ
とがある。 断熱層体を外容器に収納し、または蓋用断熱層体を上
面壁に収納し、その上から内容器や下面壁を被せて内外
容器や上下面壁の端部を合わせて、内外容器の端部や上
下面壁の端部を振動溶着法によって接合する場合、断熱
層体や蓋用断熱層体が固定され難くなり、内外容器の端
部や上下面壁の端部が断熱層体の内外壁体の端部の接合
部や、蓋用断熱層体の上下面壁の端部の接合部を挟んだ
状態で振動溶着されることがあり、断熱層体や蓋用断熱
層体の接合部が変形して亀裂や割れが生じたりして断熱
性能の不良を起こすことがある。また断熱層体や蓋用断
熱層体の強度が強い場合には変形の割合が小さくなる
が、溶着時に内容器や下面壁を被せて内外容器の端部や
上下面壁の端部を溶着する際、内容器や下面壁の垂直方
向の押さえに対して、断熱層体や蓋用断熱層体の弾性変
形によりがたつきを防止する以上に不必要な抵抗が生
じ、振動溶着時の摩擦力が小さくなるため発熱量が所定
量に達しない場合は溶着不良になることがあった。
【0006】本発明は前記課題に鑑みてなされたもの
で、断熱層体や蓋用断熱層体のがたつきを防止し、ユー
ザーが容器や蓋を使用する際のがたつき音の発生を解消
するとともに、断熱層体や蓋用断熱層体の外容器や上面
壁に対する位置決めを目視で確認できるようにしてタク
トのばらつきをなくし、生産管理や品質管理の向上を図
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の合成樹脂製断熱
容器は、内容器と外容器が隙間を隔てて一体に接合され
た合成樹脂製の二重壁容器の前記隙間内に、二重壁構造
をなし両壁間に空気より熱伝導率が低い低熱伝導率ガス
を封入してなる合成樹脂製の断熱層体を収容してなる合
成樹脂製断熱容器であって、前記二重壁容器の隙間内に
収容された前記断熱層体を該二重壁容器に変位不可能に
保持せしめ、該断熱層体のがたつきを防止する断熱層体
保持手段を備えたことを特徴とするものである。また本
発明の合成樹脂製断熱蓋は、上面壁と下面壁が隙間を隔
てて一体に接合された合成樹脂製の二重壁蓋の前記隙間
内に、二重壁構造をなし両壁間に空気より熱伝導率が低
い低熱伝導率ガスを封入してなる合成樹脂製の蓋用断熱
層体を収容してなる合成樹脂製断熱蓋であって、前記二
重壁蓋の隙間内に収容された前記蓋用断熱層体を該二重
壁蓋に変位不可能に保持せしめ、該蓋用断熱層体のがた
つきを防止する蓋用断熱層体保持手段を備えたことを特
徴とするものである。
【0008】本発明の合成樹脂製断熱容器において、断
熱層体保持手段は、断熱層体の底部外面と外容器の底部
内面とに、互いが接するように設けられた平面部を備え
たもので良く、さらに本発明の合成樹脂製断熱蓋におい
て、蓋用断熱層体保持手段は、蓋用断熱層体の底部外面
と下面壁の底部内面とに、互いが接するように設けられ
た平面部を備えたもので良い。本発明の合成樹脂製断熱
容器において、断熱層体保持手段は、断熱層体の底部外
面と外容器の底部内面とのいずれか一方に設けられた平
面部と、断熱層体の底部外面と外容器の底部内面とのい
ずれか他方に設けられ、前記平面部に接する突起とを備
えたもので良い。さらに本発明の合成樹脂製断熱蓋にお
いて、蓋用断熱層体保持手段は、蓋用断熱層体の底部外
面と下面壁の底部内面とのいずれか一方に設けられた平
面部と、蓋用断熱層体の底部外面と前記下面壁の底部内
面とのいずれか他方に設けられ、前記平面部に接する突
起とを備えたもので良い。本発明の合成樹脂製断熱容器
において、断熱層体保持手段は、断熱層体の底面あるい
は側面部と外容器内側の底面あるいは側面部に設けられ
た垂直部あるいは上方に向けて穏やかに縮径する傾斜部
を備えたもので良い。さらに本発明の合成樹脂製断熱蓋
において、蓋用断熱層体保持手段は、蓋用断熱容器の底
面または側面部と下面壁内側の底面または側面部に設け
られた垂直部、あるいは上方に向けて拡径する傾斜部を
備えたもので良い。本発明の合成樹脂製断熱容器におい
て、断熱層体保持手段は、内容器外面の底部から角部の
いずれかに設けられた突起を備え、該突起の突出量を、
内外容器の間に断熱層体を挟んで該内外容器の端部どう
しを接合した状態で、該突起が該断熱層体に接触しかつ
接触部分の変形量が弾性変形の範囲となるように設定し
たもので良い。さらに本発明の合成樹脂製断熱蓋におい
て、蓋用断熱層体保持手段は、上面壁外面の底部から角
部のいずれかに設けられた突起を備え、該突起の突出量
を、上下面壁の間に蓋用断熱層体を挟んで該上下面壁の
端部どうしを接合した状態で、該突起が該蓋用断熱層体
に接触しかつ接触部分の変形量が弾性変形の範囲となる
ように設定したもので良い。本発明の合成樹脂製断熱容
器において、断熱層体保持手段は、二重壁容器と断熱層
体との間に配設された弾性体で良い。さらに本発明の合
成樹脂製断熱蓋において、蓋用断熱層体保持手段は、二
重壁蓋と蓋用断熱層体との間に配設された弾性体で良
い。
【0009】
【発明の実施の形態】図1および図2は本発明の合成樹
脂製断熱容器の第1の形態を示すものであり、本形態で
の合成樹脂製断熱容器1(以下断熱容器という)は丼状
あるいは椀状をなしている。この断熱容器1は、有底円
筒状の内容器2および外容器3と、これら容器間の隙間
4に設けられた二重壁構造をなす断熱層体11とから構
成されている。
【0010】断熱層体11は、内容器2の外面に沿う形
状の内壁体12と、外容器3の内面に沿う形状の外壁体
13とからなり、かつこれら内壁体12と外壁体13と
の間に空気よりも熱伝導率の低い低熱伝導率ガスを封入
している。これら内壁体12と外壁体13は、合成樹脂
材料を射出成形などの適宜な成形手段により作製され
る。
【0011】外壁体13の底部には開孔部13dが形成
され、その周囲には外側に突出する同心円状の凹部13
bが形成されている。この凹部13bは、開孔部13d
を塞ぐ封止板24を嵌合するためのものである。外壁体
13の底部中央部近傍の肉厚が他の部位と同等になるよ
うに、この凹部13bと対応して外壁体13の内面側
(断熱層側)に凸部13cが開口部13dを中心に同心
円状に形成されている。これにより、外壁体13の底部
中央部の肉厚を他の部分の肉厚とほぼ均一になるように
形成することができ、外壁体13の底部中央部の強度を
損なわないようになっている。前記凹部13bは封止板
24を嵌合接着するためのもので、凹部13bの深さ
は、内外壁体と同質の樹脂で形成される封止板24の厚
みと同じになるように形成される。このような構成によ
り、断熱層体11を組み上げたとき、断熱層体11の底
部を平滑にすることができ、断熱層体11を内外容器
2,3の隙間4内に保持させる際に断熱層体11の底部
外面と外容器3の内面を密着させることができる。前記
開孔部13dは、外壁体13の底部に設けられており、
断熱層体11の製造工程において、内外壁体を接合して
二重壁体とした後、低熱伝導率ガスで置換封入するため
の排出および導入孔とされ、ガス封入後、シアノアクリ
レート系接着剤などの接着剤で封止されている。この開
孔部13dの孔径は、接着剤を用いた封止工程で接着剤
が垂れ落ちないようにするために、0.1〜3mmであ
ることが望ましい。図1に示した例では中心に開孔部1
3dが形成された凹部13bを外壁体13に設けた例を
示したが、これに代えて内壁体12に設けても良い。し
かしながら、製造工程の便宜上、通常は外壁体13の底
部中央に形成される。
【0012】内壁体12と外壁体13の成形には、それ
ぞれガスバリア性に優れた合成樹脂材料(以下、高ガス
バリア性樹脂という)、具体的にはフィルムの気体透過
率(ASTM Z 1434−58)がO2,N2,CO2
に関して1.0g/m2/24hr/atm以下の合成
樹脂材料、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートな
どのポリエステル、あるいはポリアミド、エチレンビニ
ルアルコール、ポリ塩化ビリニデン、ポリビニルアルコ
ール、ポリアクリロニトリルなどの各種樹脂のうちから
選択使用される。内外壁体12,13を前記高ガスバリ
ア性樹脂で形成することにより、内壁体12の外面およ
び外壁体13の内面に電気メッキ等の金属被膜を形成し
なくとも高ガスバリア性を備えた断熱層体11とするこ
とができる。
【0013】内壁体12の外面には輻射防止材23が配
設される。この場合、外壁体13の内面にも輻射防止材
23と同様な輻射防止材を配してもよい。輻射防止材2
3としては、アルミ箔、銅箔、金属蒸着テープが好適に
用いられ、ステンレス箔、銀箔、紙の両面にこれら金属
箔を取り付けたもの等の材料を用いても良い。輻射防止
材23を配することにより輻射伝熱による伝熱ロスを防
止することができる。
【0014】内壁体12と外壁体13はそれぞれの端部
12a,13aで振動溶着法、スピン溶着法、熱板溶着
法等の溶着法で接合される。これらの溶着法によれば、
内壁体12と外壁体13とで形成された二重壁体の接合
部の強度は高いものとなる。また、高い気密性が得られ
るので、空間層14に低熱伝導率ガスを封入した際、封
入された低熱伝導率ガスが口元接合部から漏れることは
ない。
【0015】断熱層体11の空間層14に封入されるガ
スとしては、キセノン、クリプトン、アルゴンのうちの
少なくとも1種のガスを用いることが好ましい。これら
のガスの熱伝導率はキセノン(κ=0.52×10-2
・m-1・K-1;0℃)、クリプトン(κ=0.87×1
-2W・m-1・K-1;0℃)、アルゴン(κ=1.63
×10-2W・m-1・K-1;0℃)で、空気(κ=2.4
1×10-2W・m-1・K-1;0℃)よりも小さく、これ
らのガスは、単独で、あるいは2種以上の混合ガスとし
て常温で大気圧程度、またはそれ以下の封入圧力、即ち
80〜100kPaで封入される。これらの低熱伝導率
ガスは不活性であり、環境上好適である。また封入圧力
がこの範囲であると、断熱層20の断熱性能が良好であ
るとともに、断熱層20と外部との圧力差が小さいため
に、断熱層体11に圧力差による外圧が加わって凹みや
膨らみを生じることがない。したがって、断熱層体11
を平面壁構造にすることも可能である。
【0016】この断熱層体11は、内容器2と外容器3
で形成された隙間4に保持され、内外容器端部2a,3
aを振動溶着法、スピン溶着法、熱板溶着法等の溶着法
で接合することにより断熱容器が得られる。内容器2と
外容器3とは、耐熱性、耐湿性(耐透湿度)および機械
的強度を備えた合成樹脂材料(以下、耐湿性樹脂とい
う)、具体的には透湿度がJIS Z0280に準じ、
温度40℃、相対湿度90%の条件下で50g/m2
24hr以下であり、曲げ弾性率(ASTM D79
0)が10000kg/cm2以上および/またはアイ
ゾット衝撃強度(ノッチあり)(ASTM M D25
6)が5kg・cm/cm以上の合成樹脂材料であるポ
リプロピレン、耐熱耐湿性ポリカーボネート、ABS、
ポリスチレン、AS、ポリエチレン、塩化ビニル、ポリ
アミドイミドなどの樹脂で射出成形される。このように
内外容器2,3を、前記いずれかの耐湿性樹脂を用いて
形成することにより、断熱層体11を内外容器2,3の
隙間4に収容して内外容器端部2a,3aを前記溶着法
で接合することにより、断熱容器1を組み上げたとき、
断熱容器1を耐熱性、耐湿性および機械的強度の優れた
ものとすることができ、高ガスバリア性樹脂で形成され
た断熱層体11を保護することができる。
【0017】断熱層体11を内外容器2,3の隙間4に
保持させて内外容器端部2a,3aを溶着する際、断熱
層体11の外容器3に対する位置決めの方法が確立され
ておらず、タクトのバラツキが生じていた。そこで本発
明では、断熱層体11の外壁体13の底壁部13eの周
縁部15の外面に平面部16を形成するとともに、外容
器3の底壁部3bの周縁部5の内面に断熱層体11の平
面部16と互いに面接触する平面部6を形成した。この
平面部16,6は、断熱容器1を正置したとき正置面と
平行な水平面でも良いし、やや斜めになっていても良
い。この平面部16,6は、断熱層体11の外容器3に
対する周方向の位置決めを問わない場合、周縁部15,
5の全周に亘って形成される。平面部の周方向の位置決
めを問う場合は、断熱層体11と外容器3の平面部1
6,6の周方向長さをほぼ等しくして一定区間ごとに形
成し、平面部を形成しない部分は外容器3の場合には一
段高くなるように凸部を形成し、断熱層体11の場合は
外容器3の一段高くなっている部分に係合する凹部を形
成して良い。例えば底部壁13e,3bの周縁部15,
5に、周方向に180°ずらして2箇所の平面部を形成
したり、周方向に120°ずつずらして3箇所、あるい
は周方向に90°ずつずらして4箇所の平面部を形成す
れば良い。
【0018】このように外容器3と断熱層体11に平面
部6,16を形成することにより、外容器3の平面部6
に断熱層体11の平面部16を確実に面接触させること
が可能となり、断熱層体11の外容器3に対する径方向
および高さ方向の位置決めが可能となり、作業者のタク
トのバラツキが減少する。また、位置決めすることによ
り、断熱層体11の内壁体12の外面と内容器2の外面
との高さ方向のクリアランスが無くなるようにすれば、
断熱層体11を外容器3に収容した後、断熱層体11の
内壁体12の内面を内容器2の外面で覆って内外容器端
部2a,3aを前記溶着法により接合する際、断熱層体
11の内壁体12の内面にかかる単位面積当りの荷重を
ほぼ均一にすることが可能となり、断熱層体11の変形
や割れを防ぐことができる。また、断熱層体11のがた
つきを防ぐことができる。なお、断熱層体11の底壁部
13e周縁の肉厚は、側壁部13fの肉厚と同等に形成
される。また、外容器3の底壁部3bの周縁部5から上
方には側壁部3cが連なっている。
【0019】図2に示すように、内容器2の外面に断熱
層体11を押圧する密着突起17を形成して、断熱層体
11の外壁体13外面を外容器3の内面に押し付けて密
着させるようにしても良い。この密着突起17は内容器
2の外面に内壁体12の内面にかかる荷重が分散される
ように適宜に離間して複数個形成すると良い。また、内
容器2の外面に、内容器の底壁部の中心から同心円状に
突出する環状、断続島状、ドット状に形成して良い。こ
の際、内容器2と断熱層体11との高さ方向のクリアラ
ンスを小さくし、内外容器2,3と断熱層体11との径
方向のクリアランスをある程度大きくする。一方密着突
起17の高さを、内容器2と断熱層体11の高さ方向の
クリアランスよりやや高く形成すれば、密着突起17の
押圧による断熱層体11の上下方向、及び径方向の変形
を弾性変形内に収めることができ、断熱層体11の上下
方向の変形を径方向の変形で吸収することができる。こ
れにより、断熱層体11に割れや変形を生じることな
く、断熱層体11のがたつきを抑えることができる。ま
た、密着突起17を設けた場合、断熱層体11の内壁体
12の内面と内容器2の外面は接触しないため、内容器
2から内容器12への伝導伝熱を抑制することができ保
温性能を向上させることができる。
【0020】図3は、先の第1の形態の断熱容器の変形
例を示し、この例では密着突起17に代えて、内容器2
と断熱層体11の間にシリコン系ゴム、ウレタン系ゴム
等の弾性体18を配した構成になっている。内容器2と
断熱層体11とで形成される隙間に、この隙間以上の厚
さの弾性体18を1個以上配することにより、隙間4内
の断熱層体11のがたつきを抑えることができる。弾性
体18は内容器2と内壁体12との間で弾性変形し、ま
た摩擦力があるので、断熱層体11のがたつきを防止す
るのに好適である。
【0021】図4は、本発明の合成樹脂製断熱容器の第
2の形態を示すものであり、本形態では、断熱層体11
の外壁体13の側壁部13fの下部の外面に外壁体垂直
部19を設けるとともに、外容器3の側壁部3cの下部
の内面に外容器垂直部7を設け、外壁体垂直部19が外
容器垂直部7に嵌合するように構成した形態を示す。外
壁体13の底壁部13eの周縁部15外面には平面部1
6が形成され、また外容器3の底壁部3bの周縁部5の
内面には断熱層体11の平面部16と面接触する平面部
6が形成されている。この平面部16,6は、断熱容器
1を正置したとき正置面と平行な水平面でもよいし、や
や斜めになっていても良い。ここで外壁体垂直部19が
側壁部の下部に円周状に形成され、その外径は外容器垂
直部7の内径よりもやや小さく形成される。これにより
断熱層体11を外容器3に収容する際、外壁体垂直部1
9を、外容器垂直部7に嵌合させることができるので、
断熱層体11の外容器3に対する径方向の位置決めが可
能となる。また断熱層体11の平面部16と外容器3の
水平部6との確実な面接触が可能となるので、断熱層体
11の外容器3に対する高さ方向の位置決めが可能とな
る。さらに、断熱層体11を外容器3に収容する際、断
熱層体11の外壁体垂直部19が外容器3の外容器垂直
部7に嵌合していない場合は、作業者は目視により断熱
層体11が外容器3に対して傾いていることを検視でき
るため、断熱層体11が傾いた状態で外容器3に収容さ
れる不具合を防ぐことができる。内容器2の外面には、
断熱層体11を押圧する密着突起17を適宜に離間して
複数個形成し、断熱層体11の外壁体13の外面と外容
器3の内面を密着させるようにしても良い。あるいは内
容器2の外面に内容器2の中心から同心円状に突出する
環状、断続島状、ドット状に突出する環状リブ状の密着
突起17を形成しても良い。
【0022】図5は、先の第2の形態による断熱容器の
変形例を示し、この例では密着突起17に代えて、内容
器2と断熱層体11の間にシリコン系ゴム、ウレタン系
ゴム等の弾性体18を配した構成になっている。
【0023】図6は本発明の合成樹脂製断熱容器の第3
の形態を示すものであり、本形態では、断熱層体11の
外壁体側壁部13fの下部外面に、側壁部下部の外径を
下方から上方に向けて緩やかに漸減する外壁体傾斜部2
0を設けるとともに、外容器3の側壁部3c下部内面
に、該側壁部下部の内径を下方から上方に向けて緩やか
に漸減する外容器傾斜部8を設け、外壁体傾斜部20を
外容器傾斜部8に強制嵌合した構成になっている。外壁
体底壁部13e周縁部15外面には平面部16が形成さ
れ、また外容器底壁部3bの周縁部5内面には断熱層体
11の平面部16と面接触する平面部6が形成されてい
る。この平面部16,6は、断熱容器1を正置したとき
正置面と平行な水平面でも良いし、やや斜めになってい
ても良い。断熱層体11に設けた外壁体傾斜部20上端
の外径は、外壁体傾斜部20下端の外径よりもやや小さ
く形成され、外容器傾斜部8上端の内径は、外容器傾斜
部8下端の内径よりもやや小さく形成される。そして外
壁体傾斜部20上端の外径は、外容器傾斜部8上端の内
径とほぼ等しいか、若干大きく形成される。これによ
り、断熱層体11を外容器3に収容する際、外壁体13
の外壁体傾斜部20を、外容器傾斜部8に強制嵌合させ
ることができる。また、断熱層体11の底壁部13eの
平面部16を外容器3の底壁部3bの平面部6と確実に
面接触させることが可能となり、径方向および高さ方向
の位置決めがなされる。また、断熱層体11を外容器3
に収容する際、断熱層体11の外壁体傾斜部20が外容
器3の外容器傾斜部7に嵌合していない場合には、目視
により断熱層体11の傾きを検視できるため、断熱層体
11をより確実に外容器3に収容することができる。こ
の場合、図2或いは図4で用いたように密着突起17を
内容器2の外面に適宜に離間して複数個形成して、断熱
層体11の外壁体13の外面と外容器3の内面を密着さ
せるようにしても良いし、あるいは内容器2の外面に内
容器2の中心から同心円状に突出する環状、断続島状、
ドット状に形成しても良い。
【0024】この第3の形態による断熱容器において、
図3或いは図5で用いたようにシリコン系ゴム、ウレタ
ン系ゴム等の弾性体18を1個以上配しても良く、この
ように密着突起17や弾性体18を配することにより、
断熱層体11のがたつきを確実に防止することができ
る。
【0025】図7は、本発明の合成樹脂製断熱容器の第
4の形態を示すものであり、本形態では、外容器底壁部
3bの周縁部5内面に平面部6を設け、この平面部6と
接する突起21を断熱層体11の外壁体底壁部13cの
周縁部15外面に設けた例を示す。平面部6は、断熱容
器1を正置したとき正置面と平行な水平面でも良いし、
やや斜めになっていても良い。突起21は、外容器3の
平面部6に接するとともに、側壁部3cの下部にも係合
するように形成される。またこの突起21は、断熱層体
11の外壁体13に設けた底壁部13eの周縁部15外
面に底壁部13cの中心に同心円状に複数個形成される
か、あるいは同心円状の環状リブ状に形成される。この
ように突起21を形成することにより、断熱層体11の
外容器3に対する径方向の位置決めが可能となる。ま
た、断熱層体11と内容器2との高さ方向のクリアラン
スを無くすように断熱層体11と内容器2を形成すれ
ば、断熱層体11を内容器2で均一に押さえることがで
き、内容器2による断熱層体11への高さ方向の押さえ
を効かして断熱層体11のがたつきを防ぐことができ
る。内容器2の外面には、断熱層体11を押圧する密着
突起17を適宜に離間した状態で複数個形成し、断熱層
体11の外壁体13の外面と外容器3の内面とを密着さ
せるようにしても良い。あるいは内容器2の外面に、内
容器2の中心から同心円状に突出する環状、断続島状、
ドット状に形成しても良い。
【0026】図8は、先の第4の形態による断熱容器の
変形例を示し、この例では密着突起17に代えて、内容
器2と断熱層体11の間にシリコン系ゴム、ウレタン系
ゴム等の弾性体18を配した構成になっている。このよ
うに密着突起17を形成したり弾性体18を配すること
により、より効果的に断熱層体11のがたつきを防止す
ることができる。
【0027】図9は、本発明の合成樹脂製断熱容器の第
5の形態を示すものであり、この形態では、断熱層体1
1の外壁体13に設けた底壁部13eの周縁部15外面
に平面部22を設け、この平面部22と接する突起9を
外容器底壁部3bの周縁部5内面に設けた構成になって
いる。この突起9は、外容器底壁部3bの周縁部5内面
に底壁部3bの中心から同心円状に複数個形成される
か、あるいは底壁部3bの中心から同心円状の環状リブ
として形成される。このように突起9を形成することに
より、断熱層体11の外容器3に対する径方向の位置決
めが可能となり、断熱層体の傾きもチェックできる。ま
た、断熱層体11と内容器2との高さ方向のクリアラン
スを無くすように断熱層体11と内容器2を形成すれ
ば、断熱層体11を内容器2で均一に押さえることがで
き、これによって高さ方向の押さえを効かして断熱層体
11のがたつきを防ぐことができる。断熱層体11の平
面部22を有する外壁体底壁部13eの周縁部15の肉
厚は、底壁部13cの肉厚や側壁部13fの肉厚と同等
に形成される。断熱層体11を外容器3に収納する際、
断熱層体11の平面部22が外容器3の突起と接してい
なければ、作業者が断熱層体11の傾きを目視により検
視することができるので、断熱層体11の外容器3に対
する周方向および高さ方向の位置決めをより確実に行う
ことができる。内容器2の外面には、断熱層体11を押
圧する密着突起17を形成し、断熱層体11の外壁体1
3の外面と外容器3の内面を密着させるようにしても良
い。
【0028】図10は先の第5の形態による断熱容器の
変形例を示し、この例では密着突起17に代えて、内容
器2と断熱層体11の間にシリコン系ゴム、ウレタン系
ゴム等の弾性体18を配した構成になっている。
【0029】図11および図12は、本発明の合成樹脂
製断熱容器の第6の形態を示すものであり、この形態に
よる断熱容器31は、先の第1の形態における断熱容器
と同じく、合成樹脂材料、特に耐湿性樹脂からなる内容
器32と外容器33とが隙間をおいてそれぞれの端部3
2a,33aで接合、一体化され、これら内外容器3
2,33の間に、合成樹脂材料、特に高ガスバリア性樹
脂からなる内壁体42と外壁体43とが空間層34を隔
ててそれぞれの端部42a,43aで接合し一体化して
なる断熱層体41を配してなり、かつ、該断熱層体41
の内外壁体42,43間の隙間にキセノン、クリプト
ン、アルゴンからなる群より選択される少なくとも1種
の低熱伝導率ガスを封入して断熱層35が形成されてい
る。外壁体43の底部には、封止板48を嵌入するため
の上記断熱層側に凹んだ凹部43bが形成され、かつ該
凹部43bの中央部には、孔径0.1〜3mmの開孔4
3cが穿設されている。この開孔43cは凹部43b内
に嵌入され、シアノアクリレート系接着剤で接着された
封止板48によって完全に封止されている。さらに断熱
層体1の内壁体42内面側には、アルミ箔、銅箔など
からなる輻射防止材49が配設されている。
【0030】この断熱容器31においては、外容器33
の肩部内面に隙間34側に突出する平面部36を形成す
るとともに、断熱層体41の肩部外面に外容器33の平
面部36と係合する平面部46を設けたことを特徴とし
ている。また、図11及び図12において示した形態で
は、内容器32と断熱層体41の間にシリコン系ゴム、
ウレタン系ゴム等の弾性体47を配し、断熱層体41を
外容器33内面側に付勢し、上記断熱層体41側の平面
部46と外容器33側の平面部36との密着状態を保持
できるようになっている。なお、この弾性体47に代え
て、前記第1ないし第5の形態において記したような密
着突起17と同等の突起を形成しても良い。さらに、平
面部46もしくは平面部36に突起を形成し、水平方向
の位置決めを行うように構成しても良い。
【0031】この形態にあっては、断熱層体41の径方
向および高さ方向の位置決めが、外容器33の肩部に設
けられた平面部と、断熱層体41の肩部に設けられた平
面部46とを密着させることによってなされる。この断
熱層体41と内容器32の高さ方向のクリアランスを無
くすように形成すれば、断熱層体41の内壁体42の内
面(上面)は内容器32の外面(下面)で押さえること
ができ、断熱層体41ががたつくことがなくなる。ま
た、内容器32と断熱層体41の間に弾性体47を配し
たり、内容器32の外面に密着突起を形成することによ
って、断熱層体41のがたつきを一層効果的に防止する
ことが可能である。
【0032】図13は、本発明の合成樹脂製断熱蓋の第
1の形態を示すものであり、この形態による断熱蓋51
は、図1ないし図12に記載された断熱容器1,31の
開口を係合可能に覆うためのものである。この断熱蓋5
1は、中央部に上方に突出する筒状凸部を有する上面壁
52と、下面壁53で形成される隙間54に、二重壁構
造をなし、両壁間の空間層64内に低熱伝導率ガスを封
入した蓋用断熱層体61を収容して構成されている。こ
の蓋用断熱層体61は、上面壁52の内面に沿う形状の
上壁体62と、下面壁53の外面に沿う形状の下壁体6
3とからなるもので、これら上壁体62と下壁体63は
それぞれ合成樹脂材料を射出成形法などの周知の各種成
形方法によって作製されている。
【0033】上壁体62の天蓋部62eの中央には、封
止板70を嵌入するための凹部62bが設けられ、該凹
部62bの中央には開孔62dが形成されている。凹部
62bは円形、楕円形、角形などの種々の形状として良
く、好ましくは円形状とされ、封止板70はその凹部6
2bの形状と同形状とされる。凹部62bの部分の肉厚
は、他部と同等の機械強度を保てるように、上壁体62
の他部の肉厚とほぼ等しくされる。凹部62bに嵌入、
接着される封止板70は、上下壁体62,63と同質の
樹脂で形成され、その厚みは凹部62bの深さと同一と
され、この封止板70を凹部62bに嵌入、接着した時
に、蓋用断熱層体61の天蓋部62e上面を平滑にする
ことが望ましい。開孔62dは、蓋用断熱層体61の製
造工程において、上下壁体62,63の周縁を接合して
二重壁構造とした後、内外壁間の隙間を低熱伝導率ガス
で置換封入するためのガス排出・導入孔とされ、低熱伝
導率ガスの封入後にシアノアクリレート系接着剤等の接
着剤で封止されている。この開孔62dの孔径は、封孔
処理工程で使用する接着剤が垂れ落ちないようにするた
めに0.1〜3mmとするのが望ましい。
【0034】上壁体62と下壁体63の成形には、それ
ぞれ高ガスバリア性樹脂、例えばポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナ
フタレートなどのポリエステル、あるいはポリアミド、
エチレンビニルアルコール、ポリ塩化ビリニデン、ポリ
ビニルアルコール、ポリアクリロニトリルなどの各種樹
脂のうちから選択使用される。上下壁体62,63を前
記高ガスバリア性樹脂で形成することにより、下壁体6
3の上面および上壁体62の下面に電気メッキ等の金属
被膜を形成しなくとも高ガスバリア性を備えた蓋用断熱
層体61とすることができる。
【0035】下壁体63の上面には輻射防止材69が配
設される。この場合、上壁体62の下面にも輻射防止材
69と同様な輻射防止材を配してもよい。輻射防止材6
9としては、アルミ箔、銅箔、金属蒸着テープが好適に
用いられ、ステンレス箔、銀箔、紙の両面にこれら金属
箔を取り付けたもの等の材料を用いても良い。輻射防止
材69を配することにより輻射伝熱による伝熱ロスを防
止することができる。
【0036】上壁体62と下壁体63はそれぞれの端部
62a,63aで振動溶着法、スピン溶着法、熱板溶着
法等の溶着法で接合される。これらの溶着法によれば、
上壁体62と下壁体63とで形成された二重壁体の接合
部の強度は高いものとなる。また、高い気密性が得られ
るので、空間層64に低熱伝導率ガスを封入した際、封
入された低熱伝導率ガスが接合部から漏れることはな
い。
【0037】蓋用断熱層体61の空間層64に封入され
るガスとしては、キセノン、クリプトン、アルゴンのう
ちの少なくとも1種のガスを用いることが好ましい。こ
れらのガスは、単独で、あるいは2種以上の混合ガスと
して常温で大気圧程度、またはそれ以下の封入圧力、即
ち80〜100kPaで封入される。これらの低熱伝導
率ガスは不活性であり、環境上好適である。また封入圧
力がこの範囲であると、断熱層71の断熱性能が良好で
あるとともに、断熱層71と外部との圧力差が小さいた
めに、蓋用断熱層体61に圧力差による外圧が加わって
凹みや膨らみを生じることがない。したがって、蓋用断
熱層体61を平面壁構造にすることも可能である。
【0038】この蓋用断熱層体61は、上面壁52と下
面壁53で形成された隙間4に保持され、上下面壁端部
62a,63aを振動溶着法、スピン溶着法、熱板溶着
法等の溶着法で接合することにより断熱蓋51が得られ
る。上面壁52と下面壁53とは、耐熱性、耐湿性(耐
透湿度)および機械的強度を備えた耐湿性樹脂、具体的
にはポリプロピレン、耐熱耐湿性ポリカーボネート、A
BS、ポリスチレン、AS、ポリエチレン、塩化ビニ
ル、ポリアミドイミドなどの樹脂で射出成形される。こ
のように上下面壁52,53を、前記いずれかの耐湿性
樹脂を用いて形成することにより、蓋用断熱層体61を
上下面壁52,53の隙間54に収容して上下面壁端部
52a,53aを前記溶着法で接合することにより、断
熱蓋51を組み上げたとき、断熱蓋51を耐熱性、耐湿
性および機械的強度の優れたものとすることができ、高
ガスバリア性樹脂で形成された蓋用断熱層体61を保護
することができる。
【0039】蓋用断熱層体51を上下面壁52,53の
隙間54に保持させてそれらの端部52a,53aを振
動溶着機で溶着する際、上面壁52の外面をほぼ全面に
亘って支持する下治具に上面壁52を倒置して配置し、
上面壁52の内面に蓋用断熱層体61を倒置して収容
し、この蓋用断熱層体61の下面を下面壁53の上面で
覆って上下面壁端部52a,53aを合わせ、さらに下
面壁53の下面をほぼ全面に亘って支持する上治具で押
さえて上下の治具に振動を加えて振動溶着するが、蓋用
断熱層体61の上面壁52に対する位置決めの方法が確
立されておらず、タクトのバラツキが生じていた。そこ
で本発明では、上面壁52の天蓋部52bの周縁部近傍
に平面部55を形成するとともに、蓋用断熱層体61の
上壁体62に設けられた天蓋部62eの周縁部68近傍
に、上記面壁52の平面部55と互いに面接触する平
面部65を形成した。この平面部55,65は、断熱蓋
51を正置したとき正置面と平行な水平面でも良いし、
やや斜めになっていても良い。この平面部55,65
は、蓋用断熱層体61の上面壁52に対する周方向の位
置決めを問わない場合、周縁部59,68の全周に亘っ
て形成される。平面部の周方向の位置決めを問う場合
は、これら平面部55,65の周方向の長さをほぼ等し
くして一定区間ごとに形成し、平面部を形成しない部分
は上面壁52の場合には一段高くなるように凸部を形成
し、上壁体62の場合は上面壁の一段高くなっている部
分に係合する凹部を形成して良い。例えば天蓋部52
b,62eの周縁部59,68に、周方向に180°ず
らして2箇所の平面部を形成したり、周方向に120°
ずつずらして3箇所、あるいは周方向に90°ずつずら
して4箇所の平面部を形成すれば良い。
【0040】このように上面壁52の天蓋部52bと蓋
用断熱層体61の天蓋部62eに平面部55,65を形
成することにより、上面壁52の平面部55に蓋用断熱
層体61の平面部65を確実に面接触させることが可能
となり、蓋用断熱層体61の上面壁52に対する径方向
および高さ方向の位置決めが可能となり、作業者のタク
トのバラツキが減少する。また、位置決めすることによ
り、蓋用断熱層体61を上面壁52に収容した後、蓋用
断熱層体51の下壁体63の下面を下面壁53の上面で
覆って上下面壁端部52a,53aを前記溶着法により
接合する際、蓋用断熱層体51の下壁体63の下面と下
面壁53の上面との高さ方向のクリアランスを無くする
ようにすれば、蓋用断熱層体61を下面壁53で押さえ
て蓋用断熱層体61の下壁体63の下面にかかる単位面
積当りの荷重をほぼ均一にすることが可能となり、蓋用
断熱層体61の割れや変形を防ぐことができる。また、
蓋用断熱層体61のがたつきを防ぐことができる。
【0041】なお、蓋用断熱層体61の平面部65を有
する上壁体62の天蓋部62eの周縁部68の肉厚は、
周縁部68以外の天蓋部62eの肉厚や側壁部の肉厚と
同等に形成される。また、上面壁52の天蓋部52bに
平面部55を形成したことによる天蓋部52bの周縁部
59の肉厚は、周縁部59以外の天蓋部52bの肉厚や
側壁部の肉厚とほぼ同等になるように形成される。
【0042】下面壁53の上面には蓋用断熱層体61を
押圧する密着突起56を形成して、蓋用断熱層体61の
上壁体62の外面と上面壁52の内面を密着させるよう
にしても良い。この密着突起56は下面壁53の上面に
適宜に離間して複数個形成しても良いし、下面壁53の
中心から同心円状に突出する環状、断続島状、ドット状
に形成しても良い。この際、上下面壁52,53と蓋用
断熱層体61との径方向のクリアランスをある程度大き
くとり、下面壁53と蓋用断熱層体61との高さ方向の
クリアランスは小さくとる。一方、密着突起56の高さ
を、下面壁53と蓋用断熱層体61との高さ方向のクリ
アランスよりやや高く形成すれば、密着突起56の押圧
による蓋用断熱層体61の上下方向、および径方向の変
形が弾性変形範囲内に収めることができ、蓋用断熱層体
61の上下方向の変形を径方向の変形で吸収することが
できる。これにより、蓋用断熱層体61に割れや変形を
生ずること無く蓋用断熱層体61のがたつきを抑えるこ
とができる。密着突起56を設けた場合、蓋用断熱層体
61の下壁体63の下面と下面壁53の外面は接触しな
いため、下面壁53から下壁体63への伝導伝熱を抑制
することができ保温性能を向上させることができる。な
お、図13では、上面壁52および上壁体62に平面部
55,65を設け、密着突起56を下面壁53上面に形
成したが、上面壁52に密着突起を形成し、下面壁53
と下壁体63とに平面部を設けた構成としても良い。
【0043】図14は先の第1の形態による断熱蓋の変
形例を示し、この例では密着突起56に代えて、下面壁
53と蓋用断熱層体61の間にシリコン系ゴム、ウレタ
ン系ゴム等の弾性体68を配した構成になっている。下
面壁53と蓋用断熱層体61とで形成される隙間にこの
隙間以上の厚さの弾性体66を1個以上配することによ
り、隙間54内の蓋用断熱層体61のがたつきを抑える
ことができる。弾性体66は下面壁53と下壁体63と
の間で弾性変形し、また摩擦力があるので、蓋用断熱層
体61のがたつきを防止するのに好適である。
【0044】図15は本発明の合成樹脂製断熱蓋の第2
の形態を示すものであり、上壁体62に設けた天蓋部6
2eの周縁部68外面に、平面部65を押圧する突起5
7を上面壁52に設けた天蓋部52bの周縁部59内面
に形成した構成になっている。この平面部65は、断熱
蓋51を倒置したとき倒置面と平行な水平面でも良い
し、やや斜めになっていても良い。このように蓋用断熱
層体61に平面部65を形成し、上面壁52の天蓋部5
2bの内面に突起57を形成することにより、蓋用断熱
層体61の上面壁52に対する高さ方向の位置決めが可
能となる。この突起57は、上面壁52の天蓋部52b
の周縁部59の内面に天蓋部52bの中心から同心円状
に突出する環状、断続島状、ドット状に形成しても良
い。このように蓋用断熱層体61を押圧する突起57を
形成することにより、蓋用断熱層体61の下壁体63の
下面と下面壁53の上面を密着させて、蓋用断熱層体6
1のがたつきを防ぐことができる。
【0045】図16は先の第2の形態による断熱蓋の変
形例を示すものであり、図15に示す断熱蓋の第2の形
態において、下面壁53と蓋用断熱層体61の間にシリ
コン系ゴム、ウレタン系ゴム等の弾性体66を配した構
成になっている。このように下面壁53と蓋用断熱層体
61の間に弾性体66を配することにより、より確実に
蓋用弾性体61のがたつきが防止されると共に、下面壁
53の上面と下壁体3の下面が直接接触しないように
することができるので、下面壁53から下壁体63への
伝導伝熱による伝熱ロスを低減することができる。ま
た、弾性体66に代えて、下面壁の上面あるいは下壁体
の下面に突起を形成すれば、下面壁53と蓋用断熱層体
61の間に弾性体66を配した場合と同様に、下面壁5
3から下壁体63への伝導伝熱による伝熱ロスを低減す
ることができる。またこの突起の形成により、蓋用断熱
層体61の平面部65を上面壁52の突起57に押し付
けることが可能となり、より確実に蓋用断熱層体61の
がたつきを防止することができる。
【0046】図17は本発明の合成樹脂製断熱蓋の第3
の形態を示すものであり、この形態では、上面壁52に
設けた天蓋部52bの周縁部59内面に平面部55を形
成し、蓋用断熱層体61に設けた天蓋部62eの周縁部
68外面に突起67を形成した構成になっている。上面
壁の天蓋部52bの内面に平面部55を形成し、蓋用断
熱層体61に突起67を形成することにより、蓋用断熱
層体61の上面壁52に対する高さ方向の位置決めが可
能となる。この突起67は、上壁体天蓋部62eの周縁
部68外面に天蓋部62eの中心から同心円状に突出す
る環状、断続島状、ドット状に形成しても良い。このよ
うに上面壁52の平面部55に接する突起67を蓋用断
熱層体61に形成することにより、蓋用断熱層体61の
下壁体63の下面と下面壁53の上面を密着させて、蓋
用断熱層体61のがたつきを防ぐことができる。
【0047】図18は先の第3の形態による断熱蓋の変
形例を示すものであり、図17に示す断熱蓋の第3の形
態において、下面壁53と蓋用断熱層体61との間にシ
リコン系ゴム、ウレタン系ゴム等の弾性体66を配した
構成になっている。この例においても図16に示した例
と同様に、弾性体66を設けたことによる効果が得られ
る。また、この弾性体66に代えて、下面壁の上面ある
いは下壁体の下面に、蓋用断熱層体61を押し付ける突
起を形成することも可能である。
【0048】図19は本発明の合成樹脂製断熱蓋の第4
の形態を示すものであり、この形態では、上面壁52の
筒状凸部52fの内面に環状の突起58を形成し、蓋用
断熱層体61の上壁体62の筒状凸部62fの外面に、
前記突起58と強制嵌合する凹部67を形成した構成に
なっている。蓋用断熱層体61を上面壁52に収容する
際、蓋用断熱層体61の凹部67は、上面壁52の突起
58に強制嵌合されるので、蓋用断熱層体61の上面壁
52に対する径方向および高さ方向の位置決めがなされ
るとともに、蓋用断熱層体61のがたつきが防止され
る。この場合上壁体62の上面と上面壁52の下面との
高さ方向のクリアランスが無くなるようにすれば、蓋用
断熱層体61のがたつきがより効果的に防止される。な
お、上記形態において、上壁体62の筒状凸部62fの
外面に環状の突起を形成し、上面壁52の筒状凸部52
fの内面にその突起と強制嵌合する凹部を設けた構成と
しても良い。さらに、上面壁52の筒状凸部52fおよ
び上壁体62の筒状凸部62fを、上方から下方に向け
て径が漸減する逆テーパー状のアンダーカット構造と
し、上面壁52の筒状凸部52fに上壁体62の筒状凸
部62fを強制嵌合するようにしても良い。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
使用時に容器内部の断熱層体および蓋内部の蓋用断熱層
体ががたつくことがなく、使用者に不快感若しくは不安
感を与えることが無くなり、金型上特殊な構造とする必
要が無いため、製造上においてもコストダウンを図るこ
とができ、安価で使い勝手の良い合成樹脂製断熱容器お
よび合成樹脂製断熱蓋を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の合成樹脂製断熱容器の第1の形態を
示す断面図。
【図2】 同じ断熱容器の要部断面図。
【図3】 第1の形態による断熱容器の変形例を示す要
部断面図。
【図4】 本発明の合成樹脂製断熱容器の第2の形態を
示す要部断面図。
【図5】 第2の形態による断熱容器の変形例を示す要
部断面図。
【図6】 本発明の合成樹脂製断熱容器の第3の形態を
示す要部断面図。
【図7】 本発明の合成樹脂製断熱容器の第4の形態を
示す要部断面図。
【図8】 第4の形態による断熱容器の変形例を示す要
部断面図。
【図9】 本発明の合成樹脂製断熱容器の第5の形態を
示す要部断面図。
【図10】 第5の形態による断熱容器の変形例を示す
要部断面図。
【図11】 本発明の合成樹脂製断熱容器の第6の形態
を示す断面図。
【図12】 同じく第6の形態の断熱容器を示す要部断
面図。
【図13】 本発明の合成樹脂製断熱蓋の第1の形態を
示す断面図。
【図14】 第1の形態による断熱蓋の変形例を示す要
部断面図。
【図15】 本発明の合成樹脂製断熱蓋の第2の形態を
示す要部断面図。
【図16】 第2の形態による断熱蓋の変形例を示す要
部断面図。
【図17】 本発明の合成樹脂製断熱蓋の第3の形態を
示す要部断面図。
【図18】 第3の形態による断熱蓋の変形例を示す要
部断面図。
【図19】 本発明の合成樹脂製断熱蓋の第4の形態を
示す要部断面図。
【符号の説明】
1,31……合成樹脂製断熱容器、2,32……内容
器、3,33……外容器、11,41……断熱層体、5
1……合成樹脂製断熱蓋、52……上面壁、53……下
面壁、61……蓋用断熱層体。
フロントページの続き (72)発明者 田中 篤彦 新潟県西蒲原郡吉田町大字下中野1435 日本酸素株式会社内 (72)発明者 蒲地 秀史 神奈川県川崎市幸区塚越4−320 日本 酸素株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−213440(JP,A) 特開 平8−282742(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47J 41/00 301 A47J 41/02 102 - 104 B65D 81/38

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容器と外容器が隙間を隔てて一体に接
    合された合成樹脂製の二重壁容器の前記隙間内に、二重
    壁構造をなし両壁間に空気より熱伝導率が低い低熱伝導
    率ガスを封入してなる合成樹脂製の断熱層体を収容して
    なる合成樹脂製断熱容器であって、 前記二重壁容器の隙間内に収容された前記断熱層体を該
    二重壁容器に変位不可能に保持せしめ、該断熱層体のが
    たつきを防止する断熱層体保持手段を備えたことを特徴
    とする合成樹脂製断熱容器。
  2. 【請求項2】 前記断熱層体保持手段が、前記断熱層体
    の底部外面と前記外容器の底部内面とに、互いが接する
    ように設けられた平面部を備えたことを特徴とする請求
    項1記載の合成樹脂製断熱容器。
  3. 【請求項3】 前記断熱層体保持手段が、前記断熱層体
    の底部外面と前記外容器の底部内面とのいずれか一方に
    設けられた平面部と、該断熱層体の底部外面と該外容器
    の底部内面とのいずれか他方に設けられた前記平面部に
    接する突起とを備えたことを特徴とする請求項1記載の
    合成樹脂製断熱容器。
  4. 【請求項4】 前記断熱層体保持手段が、前記断熱層体
    の底面または側面部と前記外容器内側の底面または側面
    部に設けられた垂直部若しくは上方に向けて緩やかに縮
    径する傾斜部を備えたことを特徴とする請求項1記載の
    合成樹脂製断熱容器。
  5. 【請求項5】 前記断熱層体保持手段が、前記内容器外
    面の底部から角部のいずれかに設けられた突起を備え、
    該突起の突出量を、前記内外容器間に前記断熱層体を挟
    んで該内外容器の端部どうしを接合した状態で、該突起
    が該断熱層体に接触しかつ接触部分の変形量が弾性変形
    の範囲となるように設定したことを特徴とする請求項1
    記載の合成樹脂製断熱容器。
  6. 【請求項6】 前記断熱層体保持手段が、前記二重壁容
    器と前記断熱層体との間に配設された弾性体であること
    を特徴とする請求項1記載の合成樹脂製断熱容器。
  7. 【請求項7】 上面壁と下面壁が隙間を隔てて一体に接
    合された合成樹脂製の二重壁蓋の前記隙間内に、二重壁
    構造をなし両壁間に空気より熱伝導率が低い低熱伝導率
    ガスを封入してなる合成樹脂製の蓋用断熱層体を収容し
    てなる合成樹脂製断熱蓋であって、 前記二重壁蓋の隙間内に収容された前記蓋用断熱層体を
    該二重壁蓋に変位不可能に保持せしめ、該蓋用断熱層体
    のがたつきを防止する蓋用断熱層体保持手段を備えたこ
    とを特徴とする合成樹脂製断熱蓋。
  8. 【請求項8】 前記蓋用断熱層体保持手段が、前記蓋用
    断熱層体の底部外面と前記下面壁の底部内面とに、互い
    が接するように設けられた平面部を備えたことを特徴と
    する請求項7記載の合成樹脂製断熱蓋。
  9. 【請求項9】 前記蓋用断熱層体保持手段が、前記蓋用
    断熱層体の底部外面と前記下面壁の底部内面とのいずれ
    か一方に設けられた平面部と、該蓋用断熱層体の底部外
    面と該下面壁の底部内面とのいずれか他方に設けられた
    前記平面部に接する突起とを備えたことを特徴とする請
    求項7記載の合成樹脂製断熱蓋。
  10. 【請求項10】 前記蓋用断熱層体保持手段が、前記蓋
    用断熱層体の底面または側面部と前記下面壁内側の底面
    または側面部に設けられた垂直部あるいは上方に向けて
    拡径する傾斜部を備えたことを特徴とする請求項7記載
    の合成樹脂製断熱蓋。
  11. 【請求項11】 前記蓋用断熱層体保持手段が、前記上
    面壁外面の底部から角部のいずれかに設けられた突起を
    備え、該突起の突出量を、前記上下面壁の間に前記蓋用
    断熱層体を挟んで該上下面壁の端部どうしを接合した状
    態で、該突起が該蓋用断熱層体に接触しかつ接触部分の
    変形量が弾性変形の範囲となるように設定したことを特
    徴とする請求項7記載の合成樹脂製断熱蓋。
  12. 【請求項12】 前記蓋用断熱層体保持手段が、前記二
    重壁蓋と前記蓋用断熱層体との間に配設された弾性体で
    あることを特徴とする請求項7記載の合成樹脂製断熱
    蓋。
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