JPH1132203A - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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JPH1132203A
JPH1132203A JP9184834A JP18483497A JPH1132203A JP H1132203 A JPH1132203 A JP H1132203A JP 9184834 A JP9184834 A JP 9184834A JP 18483497 A JP18483497 A JP 18483497A JP H1132203 A JPH1132203 A JP H1132203A
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JP
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Application number
JP9184834A
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English (en)
Inventor
Masaya Shimada
雅也 嶋田
Shoichi Kitagawa
生一 北川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP9184834A priority Critical patent/JPH1132203A/ja
Publication of JPH1132203A publication Critical patent/JPH1132203A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像読み取り装置において、原稿が原稿設置
基準面に位置していない場合であっても連続的につなが
った正確な画像情報が得られるようにする。 【解決手段】 原稿2の画像を複数の領域に分割して読
み取る複数の縮小型結像レンズ6a〜6cと、縮小型結
像レンズ6a〜6cにそれぞれ対応して設けられ、これ
らにより結像された各領域の画像を電気信号に変換して
画像情報を生成する複数のラインイメージセンサ7a〜
7cと、縮小型結像レンズ6a〜6cの分割点における
原稿2の原稿設置基準面から縮小型結像レンズ6a〜6
cの光軸方向へのずれ量を検出するずれ量検出センサ1
4a,14bと、ずれ量検出センサ14a,14bによ
り得られたずれ量情報をもとに連結点を決定し、ライン
イメージセンサ7a〜7cにより得られた画像情報をこ
の連結点で連結して一体化された画像情報を生成する画
像処理回路とを有する画像読み取り装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿の画像情報を
読み取るイメージスキャナ、デジタル複写機などの画像
読み取り装置に関し、特に、複数に分割された各領域の
画像情報を連結する画像連結技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、画像読み取り装置は、イメー
ジスキャナ、複写機等の画像入力手段として用いられて
いる。そして、近年では装置の高解像度化に対する要求
が高まりつつある。
【0003】以下に、従来の画像読み取り装置の一例に
ついて説明する。ここで、図6は従来の画像読み取り装
置を示す断面図、図7は図6の画像読み取り装置におけ
る光学系を示す概略図、図8は図6の画像読み取り装置
における画像処理系を示す概略図、図9および図10は
図6の画像読み取り装置において原稿が原稿設置基準面
からずれた場合における画像の読み取りから画像情報の
連結までの処理を示す説明図である。
【0004】図示するように、画像読み取り装置は、装
置本体1の上部にはめ込まれた原稿ガラス3上に載置さ
れる原稿2に光を照射する光源部4と、原稿2からの反
射光を複数の縮小型結像レンズ6a、6b、6cに導く
反射ミラー群5と、これら縮小型結像レンズ6a、6
b、6cに結像された画像を電気信号に変換するライン
イメージセンサ7a、7b、7cを有している。光源部
4、反射ミラー群5、縮小型結像レンズ6a、6b、6
cおよびラインイメージセンサ7a、7b、7cにより
構成される光学キャリッジ8は、駆動モータ9に駆動さ
れる駆動プーリ10と従動プーリ11とに掛け渡された
駆動ベルト12に固定されている。光学キャリッジ8は
さらに、装置本体1の側壁に固定されたガイドシャフト
13に摺動自在にはめ込まれている。
【0005】複数の縮小型結像レンズ6a、6b、6c
はラインイメージセンサ7a、7b、7cと対をなして
設けられており、図7に示すように、主走査方向(ライ
ンイメージセンサ7a、7b、7cの長手方向)に並べ
られてその各読み取り範囲がわずかずつ重複するように
配置されている。
【0006】なお、ここでは説明を簡単にするため、縮
小型結像レンズ6a、6b、6cとラインイメージセン
サ7a、7b、7cの個数は、それぞれ3つずつとす
る。
【0007】図8に示すように、ラインイメージセンサ
7a、7b、7cには、これらにより電気信号に変換さ
れた画像情報を処理するための画像処理回路15が電気
的に接続されている。
【0008】上記のように構成された画像読み取り装置
について、その動作を説明する。まず、原稿2を原稿ガ
ラス3上にセットし、外部ホスト(図示せず)より原稿
読み取りの命令を出すと、光源部4が原稿2を照射す
る。そして、原稿2からの反射光は光学キャリッジ8に
固定されている反射ミラー群5により折り返されて、複
数の縮小型結像レンズ6a、6b、6cによりラインイ
メージセンサ7a、7b、7cで定まる倍率に変倍され
て読み取られ、それぞれ対応するラインイメージセンサ
7a、7b、7cへ結像される。そして、結像された画
像は、このラインイメージセンサ7a、7b、7cで電
気信号へ変換される。
【0009】また、これと同時に、駆動モータ9により
回転力を得た駆動プーリ10と従動プーリ11とにより
駆動ベルト12が周回動され、この駆動ベルト12に固
定された光学キャリッジ8がガイドシャフト13に案内
されて図中の矢印Aで示される副走査方向へと走査され
る。
【0010】この動作により、原稿2は線順次でライン
イメージセンサ7a、7b、7cにより読み取られ、原
稿2の指定された範囲の画像情報が取り込まれる。な
お、光学キャリッジ8は指定された走査範囲の走査を終
えると、矢印Bの方向へ動作を反転して待機位置まで戻
り、次の原稿を読み取るために待機する。
【0011】ここで、複数の縮小型結像レンズ6a、6
b、6cにより読み取られ、対応した複数のラインイメ
ージセンサ7a、7b、7cにより電気信号に変換され
た原稿2の画像情報は読み取り領域毎に分割されてお
り、ラインイメージセンサ7a、7b、7cから図8に
示す画像処理回路15に送られて1つの画像に連結され
るとともに、その他色補正などの必要な処理がなされた
のち、外部ホスト(図示せず)に転送される。
【0012】以下、連結動作を具体的に説明する。図7
に示すように、縮小型結像レンズ6a、6b、6cと複
数のラインイメージセンサ7a、7b、7cとは主走査
方向(ラインイメージセンサ7a、7b、7cの長手方
向)に並べられ、縮小型結像レンズ6a、6b、6cの
各読み取り領域は相互にわずかずつ重複するように配置
されている。図示する場合には、原稿2は3つの領域に
分割されて読み取られることから、あらかじめ決められ
た2箇所の分割点C1、C2で連結される。
【0013】分割点C1、C2がラインイメージセンサ
7a、7b、7cに結像されたとき、分割点C1はライ
ンイメージセンサ7a上のj点とラインイメージセンサ
7b上のk点に結像され、分割点C2はラインイメージ
センサ7b上のl点とラインイメージセンサ7c上のm
点に結像される。したがって、原稿上の分割点C1、C
2が3つのラインイメージセンサ7a、7b、7c上の
どの位置に結像されるか既知である。そこで、画像処理
回路15においては、送られてきた画像情報をラインイ
メージセンサ7a上のj点とラインイメージセンサ7b
上のk点、ラインイメージセンサ7b上のl点とライン
イメージセンサ7c上のm点にて連結を行う。なお、実
際のラインイメージセンサは複数の画素により構成され
ているので、画像処理回路15は前述のj点とk点、l
点とm点となる画素で画像情報を連結している。
【0014】このとき、j点とk点、l点とm点は同一
の点であるから、j点とk点、l点とm点のいずれか1
つずつを用いて、複数に分割された画像情報を1つの画
像情報に連結する。あるいは、j点とk点、l点とm点
の画像情報をそれぞれ平均して1つの画像情報とし、1
つの画像情報に連結する。
【0015】ところで、画素の大きさは一般的に10μ
m程度しかないため、部品精度や取り付け精度の関係上
から、各ラインイメージセンサ7a、7b、7cの連結
する画素は完全には一致しない。言い換えるとj点とk
点、l点とm点の画素の位置は原稿上では完全に一致せ
ず、わずかにずれている。
【0016】したがって、連結する画素の位置が必要な
精度で原稿上の同一点となるように、ラインイメージセ
ンサ7a、7b、7cは調整などにより所定の位置に精
度よく取り付ける必要がある。そして、この画素の位置
合わせ精度は画像読み取り装置の使用形態によって決め
られる。
【0017】ただし、画像を連結する画素を回路的ある
いはソフト的な手段によりずらすことができるようにし
ておけば、上記のラインイメージセンサ7a、7b、7
cの取り付けはある程度精度を落とすことができる。例
えば画像を連結する画素を回路あるいはソフト的な手段
によりずらすようにすれば、画素が半分ずれていてもほ
とんど調整は不要になる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の画像読み取り装置では、次に述べる問題点を有
している。
【0019】画像読み取り装置は原稿ガラス3の表面で
ある原稿設置基準面S(図9、図10)に位置する様々
な原稿2を読み取る。そして、例えば原稿2が傷んで波
打ったりしていると、この原稿2は原稿ガラス3の表面
つまり原稿設置基準面Sから浮き上がった状態になる。
また、部品精度や取り付け精度により原稿ガラス3が傾
いて取り付けられていると、ガラス表面と原稿設置基準
面Sが一致しなくなって原稿2が原稿設置基準面Sから
浮き上がったり、あるいは沈み込む状態になる。
【0020】前述のように、原稿2上の分割点C1、C
2は縮小型結像レンズ6a、6b、6cによりラインイ
メージセンサ7a、7b、7c上に結像されるわけであ
るが、原稿2の位置がずれると、画像処理手段15で画
像を連結する画素j、k、l、mの原稿2上の位置が分
割点C1、C2からずれる。
【0021】したがって、このような場合には、複数の
ラインイメージセンサ7a、7b、7cにより読み取ら
れた分割画像を連結する画素をずらして画像情報を連結
する必要がある。
【0022】しかし、従来の画像読み取り装置では、連
結すべき画素のずれ量を検出することができず、連結す
る画素が固定されているために、原稿2が原稿設置基準
面Sから変位して縮小型結像レンズ6a、6b、6cに
よりラインイメージセンサ7a、7b、7c上に結像さ
れる原稿2上の分割点C1、C2が変動した場合には、
連結する画素が不適切となり、画像がずれて連結されて
しまう。
【0023】ここで、このような連結ずれについて、図
9および図10を用いて具体的に説明する。なお、ここ
では、文字「A」が画像の分割点C1の中心にある場合
を例に説明する。
【0024】図9(a)に示すように原稿2が原稿設置
基準面Sから浮いている場合には、ラインイメージセン
サ7aの連結点jは分割点C1よりも図面右側にずれた
位置となり、ラインイメージセンサ7bの連結点kは分
割点C1よりも図面左側にずれた位置となる。
【0025】したがって、ラインイメージセンサ7a、
7bにより読み取られた画像は、図9(b)に示すよう
に文字「A」の半分以上を含むようになり、これらの画
像を連結すると、図9(c)に示すように文字「A」が
一部2重になってしまう。この場合は一部が2重になっ
ているが、原稿がもっと浮いていると、文字「A」が完
全に2個見えるようになる。
【0026】一方、図10(a)に示すように原稿2が
原稿設置基準面Sよりも沈んでいる場合には、前述した
原稿2が浮いている場合と全く反対の状況となるため
に、ラインイメージセンサ7a、7bにより読み取られ
た画像は、図10(b)に示すように文字「A」の半分
以下しか含まれなくなる。すると、図10(c)に示す
ように、連結された画像は小さな「Λ」状の文字にな
り、文字「A」の点線で示される部分が失われてしま
う。この場合、原稿がもっと沈んでいれば、文字「A」
は完全に見えなくなる。
【0027】なお、ここでは説明を簡単にするため、ラ
インイメージセンサ7aとラインイメージセンサ7bの
画像の連結についてのみ説明したが、ラインイメージセ
ンサ7bとラインイメージセンサ7cの画像の連結につ
いてもまったく同様なことが起こる。
【0028】そこで、本発明は、原稿が原稿設置基準面
に位置していない場合であっても連続的につながった正
確な画像情報を得ることのできる画像読み取り装置を提
供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の画像読み取り装置は、原稿の画像を複数の
領域に分割して読み取る複数の縮小型結像手段と、これ
ら複数の縮小型結像手段にそれぞれ対応して設けられ、
縮小型結像手段により縮小されて結像された各領域の画
像を電気信号に変換して画像情報を生成する複数の光電
変換素子と、縮小型結像手段の分割点における原稿の原
稿設置基準面から縮小型結像手段の光軸方向へのずれ量
を検出するずれ量検出手段と、このずれ量検出手段によ
り得られたずれ量情報をもとに連結点を決定し、光電変
換素子により複数に分割されて得られた画像情報をこの
連結点で連結して一体化された画像情報を生成する画像
処理手段とを有するものであり、これにより、原稿が原
稿設置基準面に位置していない場合であっても、連続的
につながった正確な画像情報を得ることができる。
【0030】この画像読み取り装置において、ずれ量検
出手段を、縮小型結像手段による読み取り位置とは異な
る位置でずれ量を検出するように設置すれば、読み取り
系とずれ量検出手段とが干渉しあったり、ずれ量検出手
段から原稿へ向かって照射される測定光により光電変換
素子による光学的な原稿読み取り動作が妨げられたりす
ることがなく、画像を正確に読み取ることができる。
【0031】また、この画像読み取り装置において、ず
れ量検出手段を、原稿のずれ量を光学的に検出するもの
とすれば、接触測定により原稿を変形させることなくず
れ量を検出することができ、原稿ガラス上に原稿を設置
してずれ量を検出することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
原稿の画像を複数の領域に分割して読み取る複数の縮小
型結像手段と、これら複数の縮小型結像手段にそれぞれ
対応して設けられ、縮小型結像手段により縮小されて結
像された各領域の画像を電気信号に変換して画像情報を
生成する複数の光電変換素子と、縮小型結像手段の分割
点における原稿の原稿設置基準面から縮小型結像手段の
光軸方向へのずれ量を検出するずれ量検出手段と、この
ずれ量検出手段により得られたずれ量情報をもとに連結
点を決定し、光電変換素子により複数に分割されて得ら
れた画像情報をこの連結点で連結して一体化された画像
情報を生成する画像処理手段とを有する画像読み取り装
置であり、原稿が原稿設置基準面に位置していない場合
であっても、連続的につながった正確な画像情報を得る
ことができるという作用を有する。
【0033】また、本発明の請求項2に記載の発明は、
請求項1記載の発明において、ずれ量検出手段を、縮小
型結像手段による読み取り位置とは異なる位置でずれ量
を検出するように設置した画像読み取り装置であり、読
み取り系とずれ量検出手段とが干渉しあったり、ずれ量
検出手段から原稿へ向かって照射される測定光により光
電変換素子による光学的な原稿読み取り動作が妨げられ
たりすることがなく、画像を正確に読み取ることができ
るという作用を有する。
【0034】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1または2記載の発明において、ずれ量検出手段を、原
稿のずれ量を光学的に検出するようにした画像読み取り
装置であり、接触測定により原稿を変形させることなく
ずれ量を検出することができ、また、原稿ガラス上に原
稿を設置してずれ量を検出することができるという作用
を有する。
【0035】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図5を用いて説明する。なお、これらの図面におい
て同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複
した説明は省略されている。
【0036】図1は、本発明の一実施の形態である画像
読み取り装置の構成を示す断面図、図2は図1の画像読
み取り装置における光学系を示す概略図、図3は図1の
画像読み取り装置における画像処理系を示す概略図、図
4は図1の画像読み取り装置において原稿が原稿設置基
準面から浮き上がった場合における画像の読み取りから
画像情報の連結までの処理を示す説明図、図5は図1の
画像読み取り装置において原稿が原稿設置基準面から沈
み込んだ場合における画像の読み取りから画像情報の連
結までの処理を示す説明図である。
【0037】図1に示すように、画像読み取り装置は、
装置本体1の上部にはめ込まれた原稿ガラス3上に載置
される原稿2に光を照射する光源部4と、原稿2からの
反射光を複数の縮小型結像レンズ(縮小型結像手段)6
a、6b、6cに導く反射ミラー群5と、縮小型結像レ
ンズ6a、6b、6cと同数設けられてこれら縮小型結
像レンズ6a,6b,6cに結像された画像を電気信号
に変換して画像情報を生成する複数のラインイメージセ
ンサ(光電変換素子)7a、7b、7cと、後述する読
み取りの分割点において、原稿2が原稿設置基準面S
(図4、図5)から縮小型結像レンズ6a,6b,6c
の光軸方向へのずれ量を光学的に検出するずれ量検出セ
ンサ(ずれ量検出手段)14a、14bを有している。
【0038】そして、光源部4、反射ミラー群5、縮小
型結像レンズ6a,6b,6c、ラインイメージセンサ
7a,7b,7cおよびずれ量検出センサ14a,14
bにより構成される光学キャリッジ8は、駆動モータ9
に駆動される駆動プーリ10と従動プーリ11とに掛け
渡された駆動ベルト12に固定されている。この光学キ
ャリッジ8は装置本体1の側壁に幅方向に延びて固定さ
れたガイドシャフト13に摺動自在にはめ込まれてい
る。したがって、駆動モータ9により駆動ベルト12が
周回動されると、光学キャリッジ8はガイドシャフト1
3に案内されて装置本体1の幅方向である図面A方向、
B方向に移動する。
【0039】複数の縮小型結像レンズ6a、6b、6c
はラインイメージセンサ7a、7b、7cと対をなして
設けられており、図2に示すように主走査方向(ライン
イメージセンサ7a、7b、7cの長手方向)に並べら
れてその各読み取り範囲がわずかずつ重複するように配
置されている。
【0040】なお、ここでは説明を簡単にするため、縮
小型結像レンズ6a、6b、6cとラインイメージセン
サ7a、7b、7cの個数は、それぞれ3つずつとす
る。
【0041】ずれ量検出センサ14a、14bは、原稿
2の読み取り位置から副走査方向に距離Lだけ離れた位
置で2個設置されている。したがって、原稿2の読み取
りと原稿2のずれ量検出とは相互に異なる位置で行われ
る。但し、読み取りとずれ量の検出は同位置で行っても
よく、設置個数は連結点の箇所によって決定される。
【0042】なお、本実施の形態のようにずれ量検出セ
ンサ14a、14bを読み取り位置から離して設置した
場合には、後述する画素のずらし量を求める際に距離L
を補正して読み取った位置と一致させるか、きわめて近
い位置で測定したずれ量を用いるようにする必要があ
る。
【0043】ずれ量検出センサ14a,14bの一例と
しては、オムロン株式会社から市販されているマイクロ
変位センサ(形Z4D−A01)がある。このマイクロ
変位センサは三角測距法の原理が用いられており、LE
Dを発光させて測定対象(ここでは原稿2)を照射し、
該測定対象からの拡散反射光を結像レンズやピンホール
を介してPSDなどの受光センサでとらえ、その受光セ
ンサから得られる電気信号から距離を求める光学的なセ
ンサである。但し、原稿2のずれ量はこのような光学的
手段以外の手段で検出するようにしてもよい。
【0044】図3に示すように、ラインイメージセンサ
7a、7b、7cには、これらにより電気信号に変換さ
れた画像情報を処理するための画像処理回路(画像処理
手段)15が電気的に接続されている。この画像処理回
路15には前述のずれ量検出センサ14a,14bも接
続されており、原稿2のずれ量に応じた画像情報の処理
が行われるようになっている。
【0045】このような構成の画像読み取り装置の画像
読み取り動作は次のようなものである。
【0046】まず、原稿2を原稿ガラス3上にセット
し、外部ホスト(図示せず)より原稿読み取りの命令を
出すと、光源部4が原稿2を照射する。そして、原稿2
からの反射光は光学キャリッジ8に固定されている反射
ミラー群5により折り返されて、複数の縮小型結像レン
ズ6a、6b、6cによりラインイメージセンサ7a、
7b、7cで定まる倍率に変倍されて読み取られ、それ
ぞれ対応するラインイメージセンサ7a、7b、7cへ
結像される。そして、結像された画像は、このラインイ
メージセンサ7a、7b、7cで電気信号へ変換され
る。また、ずれ量検出手段14a、14bにより原稿2
の原稿設置基準面Sからのずれ量が検出される。
【0047】これと同時に、駆動モータ9により回転力
を得た駆動プーリ10と従動プーリ11とにより駆動ベ
ルト12が周回動され、この駆動ベルト12に固定され
た光学キャリッジ8がガイドシャフト13に案内されて
図中の矢印Aで示される副走査方向へと走査される。
【0048】この動作により、原稿2は線順次でライン
イメージセンサ7a、7b、7cにより読み取られ、原
稿2の指定された範囲の画像情報が取り込まれる。な
お、光学キャリッジ8は指定された走査範囲の走査を終
えると、矢印Bの方向へ動作を反転して待機位置まで戻
り、次の原稿を読み取るために待機する。
【0049】複数の縮小型結像レンズ6a、6b、6c
により読み取られ、対応した複数のラインイメージセン
サ7a、7b、7cにより電気信号に変換された原稿2
の画像情報は読み取り領域毎に分割されており、ライン
イメージセンサ7a、7b、7cから図8に示す画像処
理回路15に送られた画像情報は、ずれ量検出手段14
a、14bにより検出された原稿2の原稿設置基準面S
からのずれ量情報をもとに連結点が決定されて1つの画
像に連結されるとともに、その他色補正などの必要な処
理がなされたのち、外部ホスト(図示せず)に転送され
る。
【0050】以下、連結動作を具体的に説明する。図2
に示すように、縮小型結像レンズ6a、6b、6cと複
数のラインイメージセンサ7a、7b、7cとは主走査
方向に並べられており、縮小型結像レンズ6a、6b、
6cの各読み取り領域は相互にわずかずつ重複するよう
に配置されている。図示する場合には、原稿2は3つの
領域に分割されて読み取られることから、2箇所の分割
点C1、C2で連結される。この分割点C1、C2はあ
らかじめ決められており、前述の読み取り領域が重複す
る範囲にそれぞれ設定されている。
【0051】そして、分割点C1、C2がラインイメー
ジセンサ7a、7b、7cに結像されたとき、分割点C
1はラインイメージセンサ7a上のj点とラインイメー
ジセンサ7b上のk点に結像され、分割点C2はライン
イメージセンサ7b上のl点とラインイメージセンサ7
c上のm点に結像されている。したがって、原稿2が原
稿設置基準面S上に載置されていれば、画像処理回路1
5において、送られてきた画像情報をラインイメージセ
ンサ7a上のj点とラインイメージセンサ7b上のk
点、ラインイメージセンサ7b上のl点とラインイメー
ジセンサ7c上のm点にて連結を行う。
【0052】ここで、原稿2が原稿設置基準面Sからず
れた場合の読み取り動作について、文字「A」が、画像
の分割点C1の中心にある場合を例にとって説明する。
なお、このようなケースとしては、原稿2が波打って原
稿2と原稿ガラス3(原稿ガラス3の表面が原稿設置基
準面Sである)に密着していない場合や、原稿ガラス3
が傾いて取り付けられてガラス表面と原稿設置基準面S
とが一致しなくなっている場合などが考えられる。前者
の場合は、原稿2が原稿設置基準面Sから浮き上がって
いる状態であり、後者の場合は原稿ガラス3の傾斜状態
によって原稿2が原稿設置基準面Sから浮き上がってい
る状態および沈み込んでいる状態がある。
【0053】先ず、原稿2がΔhだけ原稿設置基準面S
から浮いている場合について説明する。
【0054】この場合には、図4(a)に示すように、
ラインイメージセンサ7aの連結点jは分割点C1より
も図面右側にずれた位置となり、ラインイメージセンサ
7bの連結点kは分割点C1よりも図面左側にずれた位
置となる。したがって、ラインイメージセンサ7a、7
bにより読み取られた画像では、図4(b)に示すよう
に、連結点jは分割点C1よりも図面右側にずれ、連結
点kは分割点C1よりも図面左側にずれる。
【0055】ここで、原稿2の原稿設置基準面Sからの
距離Δhはずれ量検出センサ14a(図1〜図3)によ
り測定されて画像処理回路15に送られる。画像処理回
路15で、Δhから分割点C1のラインイメージセンサ
7a、7b上での結像点の変位量Δpが求められて画像
の連結点が分割点C1と一致するjからj’へ、kから
k’へとずらされる。そして、これら連結点j’と連結
点k’において2つ画像が連結される。したがって、図
4(c)、(d)に示すように、分割された画像はずれ
ることなく分割点C1にて正確に結合され、イメージセ
ンサ7a,7bで得られた画像により文字「A」が形成
される。
【0056】画像処理回路15でΔhからΔpを求める
式は次式で与えることができる。 ΔP = Δh × tanθ Δp = ΔP × β ここで、ΔPは原稿上での連結点のずれ量であり、θは
縮小型結像レンズの画角、βは縮小型結像レンズの縮小
率である。θ、βは光学系によって決まる既知の値であ
るため、ΔhからΔpを求めることができる。
【0057】次に、原稿2がΔhだけ原稿設置基準面S
から沈んである場合について説明する。
【0058】この場合は、浮いている場合とは全く反対
の状況となる。つまり、図5(a)に示すように、ライ
ンイメージセンサ7aの連結点jは分割点C1よりも図
面左側にずれた位置となり、ラインイメージセンサ7b
の連結点kは分割点C1よりも図面右側にずれた位置と
なり、読み取られた画像は、図5(b)に示すように、
連結点jは分割点C1よりも図面左側にずれ、連結点k
は分割点C1よりも図面右側にずれる。
【0059】ここで、原稿2の沈んでいる距離Δhは、
前述と同様にしてずれ量検出センサ14aにより測定さ
れて画像処理回路15に送られる。そして、画像処理回
路15で、Δhから分割点C1のラインイメージセンサ
7a、7b上での結像点の変位量Δpが求められて画像
の連結点が分割点C1と一致するjからj”へ、kから
k”へとずらされる。そして、これら連結点j”と連結
点k”において2つ画像が連結される。したがって、図
5(a)、(b)に示すように、原稿2が沈んでいる場
合でも、分割された画像はずれることなく分割点C1に
て正確に結合される。
【0060】ここで、原稿2が原稿設置基準面Sから浮
いている場合とは連結点をずらす方向が逆となるだけで
あるので、原稿2が沈んでいる場合でのΔpを求める式
は前記した式を用いることができる。つまり、Δpは、
ずらす方向によって決められる正または負の符号をΔh
に与えて求めることができる。
【0061】なお、ここでは説明を簡単にするため、ラ
インイメージセンサ7aとラインイメージセンサ7bの
画像の連結についてのみ説明したが、ラインイメージセ
ンサ7bとラインイメージセンサ7cの画像の連結につ
いてもまったく同様な処理を行うことによって、画像を
ずれることなく、正確に連結することができる。
【0062】以上のように、本実施の形態によれば、複
数の領域に分割して読み取られた原稿2に対し、縮小型
結像レンズ6a,6b,6cの分割点における原稿設置
基準面Sからの縮小型結像レンズ6a,6b,6cの光
軸方向へのずれ量をずれ量検出センサ14a、14bに
より検出し、このずれ量情報をもとに連結点を決定して
画像を連結しているので、原稿2が原稿設置基準面Sに
位置していない場合であっても、連続的につながった正
確な画像情報を得ることができる。
【0063】また、ずれ量検出センサ14a、14bを
原稿2の読み取り位置から副走査方向に距離Lだけ離れ
た位置に設置し、原稿2の読み取りと原稿2のずれ量検
出とを相互に異なる位置で行うようにしているので、ラ
インイメージセンサ7a,7b,7cなどの読み取り系
とずれ量検出センサ14a,14bとが干渉しあった
り、ずれ量検出センサ14a,14bから原稿2へ向か
って照射される測定光によりラインイメージセンサ7
a,7b,7cの光学的な原稿読み取り動作が妨げられ
たりすることがないので、画像を正確に読み取ることが
できる。
【0064】さらに、光学的手段による非接触のずれ量
検出センサ14a,14bを用いて原稿2のずれ量を検
出しているので、原稿2を変形させることなくずれ量を
検出することができる。また、原稿ガラス3上に原稿2
を設置してずれ量を検出することができる。
【0065】以上の説明においては、原稿2を固定し、
光学系を搭載した光学キャリッジ8を走査して原稿2が
読み取られる構成が採用されているが、逆に、光学キャ
リッジ8を固定し、原稿2を移動させてこれを読み取る
ようにしてもよい。
【0066】また、本実施の形態では、反射原稿を読み
取ることとしているが、写真フィルムやシートなどの透
過原稿を読み取る場合にも適用することができる。
【0067】なお、本発明による画像読み取り装置は、
モノクロあるいはカラーのいずれの画像読み取り装置に
も適用することができる。
【0068】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、複数の
領域に分割して読み取られた原稿に対し、縮小型結像手
段の分割点における原稿設置基準面からの縮小型結像手
段の光軸方向へのずれ量をずれ量検出手段により検出
し、このずれ量情報をもとに連結点を決定して画像を連
結しているので、原稿が原稿設置基準面に位置していな
い場合であっても、連続的につながった正確な画像情報
を得ることができるという有効な効果が得られる。
【0069】また、本発明によれば、原稿の読み取りと
原稿のずれ量検出とを相互に異なる位置で行うようにし
ているので、読み取り系とずれ量検出手段とが干渉しあ
ったり、ずれ量検出手段から原稿へ向かって照射される
測定光により光電変換素子による光学的な原稿読み取り
動作が妨げられたりすることがなく、画像を正確に読み
取ることができるという有効な効果が得られる。
【0070】さらに、本発明によれば、光学的手段によ
るずれ量検出手段が用いられているのでので、接触測定
により原稿を変形させることなくずれ量を検出すること
ができ、また、原稿ガラス上に原稿を設置してずれ量を
検出することができるという有効な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である画像読み取り装置
の構成を示す断面図
【図2】図1の画像読み取り装置における光学系を示す
概略図
【図3】図1の画像読み取り装置における画像処理系を
示す概略図
【図4】図1の画像読み取り装置において原稿が原稿設
置基準面から浮き上がった場合における画像の読み取り
から画像情報の連結までの処理を示す説明図
【図5】図1の画像読み取り装置において原稿が原稿設
置基準面から沈み込んだ場合における画像の読み取りか
ら画像情報の連結までの処理を示す説明図
【図6】従来の画像読み取り装置の構成を示す断面図
【図7】図6の画像読み取り装置における光学系を示す
概略図
【図8】図6の画像読み取り装置における画像処理系を
示す概略図
【図9】図6の画像読み取り装置において原稿が原稿設
置基準面から浮き上がった場合における画像の読み取り
から画像情報の連結までの処理を示す説明図
【図10】図6の画像読み取り装置において原稿が原稿
設置基準面から沈み込んだ場合における画像の読み取り
から画像情報の連結までの処理を示す説明図
【符号の説明】
2 原稿 6a、6b、6c 縮小型結像レンズ(縮小型結像手
段) 7a、7b、7c ラインイメージセンサ(光電変換素
子) 14a、14b ずれ量検出センサ(ずれ量検出手段) 15 画像処理回路(画像処理手段) S 原稿設置基準面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿の画像を複数の領域に分割して読み取
    る複数の縮小型結像手段と、 複数の前記縮小型結像手段にそれぞれ対応して設けら
    れ、前記縮小型結像手段により縮小されて結像された各
    領域の画像を電気信号に変換して画像情報を生成する複
    数の光電変換素子と、 前記縮小型結像手段の分割点における前記原稿の原稿設
    置基準面から前記縮小型結像手段の光軸方向へのずれ量
    を検出するずれ量検出手段と、 前記ずれ量検出手段により得られたずれ量情報をもとに
    連結点を決定し、前記光電変換素子により複数に分割さ
    れて得られた前記画像情報をこの連結点で連結して一体
    化された画像情報を生成する画像処理手段とを有するこ
    とを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】前記ずれ量検出手段は、前記縮小型結像手
    段による読み取り位置とは異なる位置でずれ量を検出す
    るように設置されていることを特徴とする請求項1記載
    の画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】前記ずれ量検出手段は、前記原稿のずれ量
    を光学的に検出することを特徴とする請求項1または2
    記載の画像読み取り装置。
JP9184834A 1997-07-10 1997-07-10 画像読み取り装置 Pending JPH1132203A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009111680A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Ricoh Co Ltd 画像読取装置および原稿読取装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009111680A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Ricoh Co Ltd 画像読取装置および原稿読取装置

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