JP2007336194A - 画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光学変換素子207は、光軸方向のA〜Cの3つの位置に配置された3本のラインセンサを備えている。また、ラインセンサは副走査方向に1画素分ずれて配置されている。位置Aに配置されたラインセンサは原稿台ガラス201に接する原稿面にピントが合う。原稿面が位置bにある場合には位置Bにあるラインセンサにて、また、原稿面が位置cにある場合には位置Cにあるラインセンサにて読み取れば、ピントを合わせることができる。
【選択図】図3
Description
しかしながら、原稿の種類やスキャナーの使用状況によっては、原稿を適正な位置に置くことができず、ピントがずれてしまうことがある。例えば、書籍を読み取る場合にはどうしてものどの部分が原稿台ガラスから離れてしまうため、縮小光学系や光電変換素子との位置関係が適切でなくなってしまう。
このような問題に対して、例えば、原稿台に載置された原稿を上面から光学的に走査する装置において、CCDラインセンサと原稿面との距離に応じて対物レンズをその光軸方向に移動させる技術が開示されている(特許文献1)。
このようにすれば、原稿の変移に合わせて光学系の位置を調整するので、ピントを合わせることができる。
本発明は、上述のような問題に鑑みて為されたものであって、光学系等を移動させることなくピントを合わせることができる画像読取装置を提供することを目的とする。
また、原稿台ガラス上に載置された原稿を露光し、その反射光によってカラー画像データを読み取る画像読取装置であって、原色毎の複数のラインセンサと、原色毎に複数のラインセンサの出力から画像データを生成する生成手段と、を備え、原色毎の複数のラインセンサは原稿台ガラスからラインセンサに至る反射光の光路長が相異なる位置に配置されており、生成手段は画素毎に最もピントが合っているラインセンサの出力を選択して画像データを生成しても良い。このようにすれば、カラー原稿を読み取る際にも同様の効果を得ることができる。
本発明に係る画像読取装置は、原稿からの反射光の入射方向について相異なる位置に配置されている複数のラインセンサは1つの集積回路パッケージ内に封入されており、当該集積回路パッケージは前記入射方向に斜交するように配置されていることを特徴とする。このようにすれば、画像読取装置を小型化することができると共に色ずれ等を精度良く解消することができる。
本発明に係る画像読取装置は、原稿位置を計測する計測手段を備え、生成手段は、計測された原稿位置に応じてラインセンサの出力を選択することを特徴とする。このようにすれば、原稿位置に応じてより適切なラインセンサの出力を選択することができる。従って、より精度良くピントを合わせることができる。
[1] 第1の実施の形態
本発明の第1の実施の形態に係るデジタル複写機について説明する。
(1) デジタル複写機の構成
先ず、本実施の形態に係るデジタル複写機の構成について説明する。図1は、本実施の形態に係るデジタル複写機の主要な構成を示す図である。
第1スライダー部101aは露光ランプにて原稿を照明する。第2スライダー部101bは、原稿からの反射光を光電変換部101cに導く。光電変換部101cは当該反射光を結像し、光電変換することによって画像データを生成する。
(2) 画像読取部101の構成
次に、画像読取部101の構成について更に詳しく説明する。図2は、画像読取部101の主要な構成を示す図である。
ミラー204、205は第2スライダー部101bを構成する。また、結像レンズ206と光電変換素子207とは光電変換部101cを構成する。光電変換素子207にはCCDラインセンサやCMOSラインセンサを用いれば良い。
なお、原稿を読み取り走査するに際しては、第1スライダー部101aを副走査方向に速度Vで原稿台ガラス201に沿って移動する一方、第2スライダー部101bは第1スライダー部101aとは反対方向に速度V/2にて移動する。このようにすれば、読み取り走査中、常に原稿210から結像レンズ206までの距離を一定に保つことができる。
次に、光電変換素子207の構成について説明する。図3は、光電変換素子207の主要な構成を示す図である。図3に示されるように、光学変換素子207は、3つの原色(R、G及びB)のそれぞれについて3本ずつラインセンサを備えている。そして、原色毎の3本のラインセンサは互いに副走査方向に1画素分ずれて配置されている。また、光軸方向にも互いにずれて配置されている。
また、位置bについては光軸方向の位置Bにあるラインセンサ(以下、「ラインセンサB」という)にて読み取り、位置cについては光軸方向の位置Cにあるラインセンサ(以下、「ラインセンサC」という)にて読み取れば、それぞれピントを合わせることができる。
(4) 画像処理部102の処理
次に、画像処理部102の処理について説明する。
図4に示されるように、原稿401から原稿台ガラスまでの距離がR1の範囲内にあるときは、ラインセンサAの出力がラインセンサB、Cの出力よりも大きくなる。また、原稿401から原稿台ガラスまでの距離が、R2の範囲内ならばラインセンサBの出力が大きくなり、R3の範囲内ならばラインセンサCの出力が大きくなる。
したがって、最も受光量の大小、すなわち、ラインセンサの出力値の大小を参照することによって、もっともピントが合ったラインセンサを選択することができる。画像処理部102はすべての画素について何れかのラインセンサの出力を選択して、もっともピントが合った画像データを生成する。
選択回路6の入力端子AにラインセンサAの出力が入力され、入力端子BにラインセンサBの出力が入力される。また、入力端子CにラインセンサCの出力が入力される。
コンパレータ603とスイッチ604とには、ラインセンサA、Bの値が大きい方の出力とラインセンサCの出力とが入力される。コンパレータ603はラインセンサA、B、Cの出力のうち値が大きい方がスイッチ602から出力されるように、スイッチ604に接続されている。
(5) まとめ
以上説明したように、本実施の形態においては、光学系等を移動させることによってピントを合わせる代わりに、ピントが相異なる複数の位置にそれぞれラインセンサを配置するので、原稿面が原稿台ガラスから離間してもピントを合わせることができる。また、原稿面の位置を計測する測定装置や光学系等を移動させる駆動装置が不要となるので、小型かつ低コストでピントを合わせることができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態に係るデジタル複写機は上記第1の実施の形態に係るデジタル複写機と概ね同様の構成を備える一方、光電変換部の構成において相違している。以下、専ら相違点に着目して説明する。
図7は、本実施の形態に係るデジタル複写機の特徴的な構成を示す図である。図7に示されるように、本実施の形態に係るデジタル複写機7は、光軸701に直交する方向に3原色のそれぞれに対応する3つのラインセンサを隣り合わせて配置したカラーラインセンサを3組備えている。そして、3組のラインセンサは光軸方向に相異なる位置に配置されている。
[3] 第3の実施の形態
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態に係るデジタル複写機は上記第1の実施の形態に係るデジタル複写機と概ね同様の構成を備える一方、光電変換部の構成において相違している。以下、専ら相違点に着目して説明する。
また、各カラーラインセンサは光軸801に斜交するように配置されており、ひとつのカラーラインセンサにおけるラインセンサどうしは光軸801方向に所定距離だけずらされている。
[4] 第4の実施の形態
次に本発明の第4の実施の形態について説明する。本実施の形態に係るデジタル複写機は上記第1の実施の形態に係るデジタル複写機と概ね同様の構成を備える一方、光電変換部の構成において相違している。以下、専ら相違点に着目して説明する。
[5] 変形例
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
図10に示されるように、本変形例に係るデジタル複写機10においては、3組のカラーラインセンサを格納するパッケージ自体が光軸1001に斜交する。このようにすれば、上記第4の実施の形態と同様に3組のカラーラインセンサを光軸1001に斜交させることができるので、同様の効果を得ることができる。
また、各ラインセンサの出力データは読取位置が厳密に一致し続ける訳ではないので、画像処理によってライン間補正される。このため、カラーラインセンサ間の距離が大きくなると、ライン間補正のための補正量を正確に決定することが困難になる。したがって、ライン間補正の不良に起因する色ずれが発生し易くなる。
(2) 上記実施の形態においては特に言及しなかったが、ラインセンサを光軸方向にずらして配置する場合、光軸方向に位置が異なるラインセンサ間で色ずれや倍率差等が発生し得る。このような問題も、ラインセンサ間の位置の違いに応じた補正量を予め定めておけば、画像処理によって解消することができる。
すなわち、カラーラインセンサの数は2組以上であれば良く、3組には限定されない。また、カラーラインセンサに代えてモノクロラインセンサを用いても良く、この場合においても2つ以上のモノクロラインセンサを光軸方向にずらして配置すれば、本発明の効果を得ることができる。
(5) 上記実施の形態においては、3つのラインセンサの出力値を比較して、何れかのラインセンサの出力を選択したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしても良い。
また、測定手段は機械的に駆動させる部品を要しないので、光学系等を移動させてピントを合わせる場合と比較して故障率を下げることができ、画像読取装置の寿命を長くすることができる。
10…………………………………………画像読取装置
101………………………………………画像読取部
102………………………………………画像処理部
103………………………………………画像形成部
101a……………………………………第1スライダー部
101b……………………………………第2スライダー部
101c……………………………………光電変換部
201………………………………………原稿台ガラス
202………………………………………露光ランプ
202〜205、1102〜1104…ミラー
206、1105…………………………結像レンズ
207、1106…………………………光電変換素子
210、310、401、1111……原稿
501………………………………………レンズ
701、801、901、1001………光軸
1101……………………………………原稿台ガラス面
1211……………………………………原稿面
Claims (6)
- 原稿台ガラス上に載置された原稿を露光し、その反射光によって画像データを読み取る画像読取装置であって、
複数のラインセンサと、
複数のラインセンサの出力から画像データを生成する生成手段と、を備え、
複数のラインセンサは原稿台ガラスからラインセンサに至る反射光の光路長が相異なる位置に配置されており、
生成手段は画素毎に最もピントが合っているラインセンサの出力を選択して画像データを生成する
ことを特徴とする画像読取装置。 - 原稿台ガラス上に載置された原稿を露光し、その反射光によってカラー画像データを読み取る画像読取装置であって、
原色毎の複数のラインセンサと、
原色毎に複数のラインセンサの出力から画像データを生成する生成手段と、を備え、
原色毎の複数のラインセンサは原稿台ガラスからラインセンサに至る反射光の光路長が相異なる位置に配置されており、
生成手段は画素毎に最もピントが合っているラインセンサの出力を選択して画像データを生成する
ことを特徴とする画像読取装置。 - 複数のラインセンサは原稿からの反射光の入射方向について相異なる位置に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。 - 原稿からの反射光の入射方向について相異なる位置に配置されている複数のラインセンサは1つの集積回路パッケージ内に封入されており、
当該集積回路パッケージは前記入射方向に斜交するように配置されている
ことを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。 - 生成手段は、画素毎に最も多くの光量を検出したラインセンサの出力を選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。 - 原稿位置を計測する計測手段を備え、
生成手段は、計測された原稿位置に応じてラインセンサの出力を選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
Priority Applications (1)
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JP2006164995A JP2007336194A (ja) | 2006-06-14 | 2006-06-14 | 画像読取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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2006
- 2006-06-14 JP JP2006164995A patent/JP2007336194A/ja active Pending
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