JP5000574B2 - カラー原稿読取装置の調整方法 - Google Patents

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Description

本発明は、原稿画像を読み取り、画像データを取得するカラー原稿読取装置の調整方法に関するものである。
従来、スキャナ、ファクシミリおよび複写機等の装置は原稿読取装置を備え、この原稿読取装置により原稿の画像を読み取って画像データを取得している。原稿読取装置は、例えば特許文献1に記載されているように、ガラス製の原稿台の下方に、光源、反射ミラー、結像レンズ、および撮像素子(イメージセンサ)であるCCD(電荷結合素子:Charge Coupled Device)を備えている。この構成により、原稿台上に載置された原稿を光源および反射ミラーを移動させて走査し、原稿からの反射光を、反射ミラーによって結像レンズに導き、結像レンズにより撮像素子に結像させている。
なお、特許文献1では、遮光部材を使用してCCDに入射する光量をCCD全体に渡って均等なものにしている。これは次の理由による。すなわち、上記光源としては、一般に、主走査方向(読取ライン方向)に延びる棒状の光源が使用されており、このような光源は、その軸方向の全てにおいて光量が均等ではなく、中央部で多く端部付近では少なくなっている。このような光量の偏りが存在する場合、画像の読取精度の劣化を招来する。そこで、遮光部材を使用して、CCDの読取ラインの中央部において結像レンズに入射する光量を最も制限し、両端方向の入射光量を相対的に多くしている。
特開2004−193839(平成16年7月8日公開)
ところで、カラー原稿を読み取るカラー原稿読取装置は、撮像素子としてカラーCCDを備え、このカラーCCDに原稿からの反射光を結像レンズにて集光させている。上記カラーCCDは、RGBの入射光成分をRGB各色ごとに光電変換する複数のCCDラインセンサを備え、これらCCDラインセンサは副走査方向(原稿読取り時における光源の移動方向)に並べて配置されている。
ところが、結像レンズは、色収差を有しているため、RGB各色をそれぞれ正確に各CCDラインセンサ上に合焦することができず、ある程度の焦点ズレが存在している。また、各CCDラインセンサは、互いに所定の間隔を有して配置されているため、取付位置誤差が存在する。これら、結像レンズの色収差による上記焦点ズレおよび各CCDラインセンサの取付位置誤差が原因となって、カラー原稿読取装置では、読取り画像に副走査方向の色ズレが現れる。この副走査方向の色ズレについて、1画素単位の色ズレであれば、画像処理によってRGBの画像データの相互の位置関係を修正することにより、修正可能である。しかしながら、1画素以下の色ズレについては画像処理によっても修正困難である。
一方、光学的に上記色ズレを低減する場合には、結像レンズとして収差の少ないレンズを使用すればよいものの、このようなレンズは高い加工精度を必要とし、非常に高価なものである。また、多数のレンズを組み合わせて収差を抑制した結像レンズを作製することも可能であるが、このような結像レンズは構造が複雑であり、かつ大型のものとなる。
したがって、本発明は、高い加工精度を必要とする収差の少ないレンズを使用することなく、副走査方向の色ズレを低減できるカラー原稿読取装置の調整方法の提供を目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明のカラー原稿読取装置の調整方法は、原稿に光を照射する光源と、RGB各色ごとのラインセンサが副走査方向に並べて配置され、これらラインセンサにより入射光を光電変換する撮像素子と、前記原稿からの反射光を前記撮像素子に集光し、この集光動作の際に、RGBの各色成分に対して所定の色収差を有することにより、RGBのうちの少なくとも一つの色成分を他の色成分とは異なる光軸方向の位置に集光する結像レンズとを備えているカラー原稿読取装置の調整方法において、遮光部材を副走査方向に移動させて、前記撮像素子への入射光の一部を遮断し、前記RGB各色ごとのラインセンサの入射面における光量分布の副走査方向の位置を変化させることにより、前記撮像素子からの出力信号における副走査方向の色ずれを補正することを特徴としている。
上記の構成によれば、遮光部材を副走査方向に移動させて、撮像素子への入射光の一部を遮断し、RGB各色ごとのラインセンサの入射面における光量分布の副走査方向の位置を変化させる。この場合、遮光部材の配置位置(移動位置)は、撮像素子からの出力信号における副走査方向の色ずれが小さくなくことを確認しながら行う。このような方法により、高い加工精度を必要とする収差の少ないレンズを使用することなく、副走査方向の色ズレを確実に低減することができる。
なお、結像レンズは、主走査方向と副走査方向とで異なる収差を有しており、光軸周りに回転させることにより、主走査方向と副走査方向とのいずれか一方の色ずれが少ない状態で取り付けることができる。そこで、上記調整は、結像レンズを予め主走査方向の色ずれが少ない状態で取り付けた上で行うのが好ましい。
上記のカラー原稿読取装置の調整方法において、前記遮光部材は、前記結像レンズへの入射側の領域に配置されている構成としてもよい。あるいは、前記遮光部材は、前記結像レンズからの出射側の領域に配置されている構成としてもよい。
また、上記のカラー原稿読取装置の調整方法において、前記遮光部材は、前記撮像素子への入射光の副走査方向におけるいずれか一方側の一部を遮断するように配置されている構成としてもよい。
上記のカラー原稿読取装置の調整方法において、前記遮光部材は開口部を有し、この開口部の周りの副走査方向に対向する二辺のうちのいずれか一辺を含む領域により、前記撮像素子への入射光の一部を遮断する構成としてもよい。
上記の構成によれば、一つの遮光部材を、副走査方向における一方側の一部の入射光を遮断する場合と、副走査方向における他方側の一部の入射光を遮断する場合とに使い分けることができる。
上記のカラー原稿読取装置の調整方法において、前記遮光部材における前記撮像素子への入射光の一部を遮断する辺は、前記撮像素子への入射光における主走査方向の光量を補正するように非直線形状に形成されている構成としてもよい。
上記の構成によれば、一つの遮光部材を、撮像素子からの出力信号における副走査方向の色ずれを補正用と撮像素子への入射光における主走査方向の光量補正用とに共用することができる。
上記のように、本発明の構成によれば、高い加工精度を必要とする収差の少ないレンズを使用することなく、副走査方向の色ズレを確実に低減することができる。
本発明の実施の形態を図面に基づいて以下に説明する。
図1(a)は、本実施の形態のカラー原稿読取装置の調整方法に使用されるカラー原稿読取装置における、原稿に対しての走査開始前の状態を示す説明図であり、図1(b)は、上記カラー原稿読取装置における、原稿に対しての走査終了時の状態を示す説明図である。
図1(a)に示す走査開始前の状態において、カラー原稿読取装置の第1走査ユニット21は走査始端P1に配置され、図1(b)に示す走査終了の状態において、上記第1走査ユニット21は走査終端P1に到達する。なお、図1(a)および図1(b)において、A方向は副走査方向であり、このA方向に直交するB方向(紙面に垂直な方向)は主走査方向である。
カラー原稿読取装置は、図1(a)に示すように、原稿読取部2を備え、この原稿読取部2は、原稿台12、光源13、撮像素子14および結像光学系15を備えている。光源13、撮像素子14および結像光学系15は、原稿台12の下方に配置されている。
原稿台12は、透明なガラスからなり、矩形板状に形成されている。この原稿台12の上面の原稿載置面11上には、カラー原稿読取装置の使用者によって、読み取り対象の原稿Dが載置される。光源13は、原稿載置面11に載置される原稿Dを照明するものである。光源13の周囲には、光源13が発した光を原稿載置面11に集光する反射板13aが設けられている。撮像素子14は、光源13によって照明される原稿からの反射光を受光し、電気信号に変換する。結像光学系15は、原稿Dからの反射光を撮像素子14に結像する。この撮像素子14は、本実施の形態において、電荷結合素子(CCD:Charge Coupled Device)である。
また、撮像素子14は、図5(a)に示すように、RGBの各色ごとのラインセンサ14a〜14cを備えている。これらラインセンサ14a〜14cは、上下方向に並べて配置されている。但し、この上下方向は副走査方向に対応している。すなわち、原稿からの反射光をミラー群17により反射して撮像素子14(結像レンズ16)に導いていることから、撮像素子14においては副走査方向が上下方向に変換されている。
結像光学系15は、結像レンズ16と、原稿からの反射光を結像レンズ16に導くミラー群17とを有する。結像レンズ16は、複数枚のレンズを略円筒状の枠部材に固定したものである。上記枠部材としては、アルミニウムやガラス入りの樹脂などが用いられる。ミラー群17は、第1ミラー17a、第2ミラー17bおよび第3ミラー17cからなる。第1ミラー17aは、光源13と共に第1走査ユニット21に搭載されている。第2および第3ミラー17b,17cは、第2走査ユニット22に搭載されている。
上記構成において、光源13から照射された光は、原稿台12上に載置された原稿の表面で乱反射する。原稿の表面から下方に反射した光は、第1ミラー17aで反射され、その後第2ミラー17b、第3ミラー17cで順に反射されて、結像レンズ16に導かれる。
第1走査ユニット21は、駆動モータ、プーリおよびワイヤからなる駆動系(図示せず)によって駆動され、矢印A1の方向(読取方向)に一定の速度Vで移動する。以下、読取方向A1とこの読取方向A1の反対方向A2とを含んで副走査方向Aと称する。第2走査ユニット22は、前記駆動系によって駆動され、第1走査ユニット21の速度Vに対して2分の1の速度(V/2)で読取方向A1に移動する。ミラー群17は、これら第1走査ユニット21および第2走査ユニット22の移動に伴って、原稿台12に沿って移動する。
撮像素子14に結像される原稿内の位置(読取位置)は、ミラー群17の移動に伴って走査始端P2から走査終端P1に移動する。第1走査ユニット21と第2走査ユニット22との移動中において、両者の速度比は2:1に保たれるので、原稿面から結像レンズ16に至る光路長は一定に保たれる。これによって、走査始端P2から走査終端P1までの各読取位置において読み取られた原稿の画像が、撮像素子14に適切に結像される。
なお、走査始端P2から外側の位置(走査始端P2からA2方向の位置)には、シェーディング補正用の基準白板3が設けられている。第1走査ユニット21は、シェーディング補正のために、基準白板3の下に移動して、基準白板3の像を撮像素子14に結像させることができる。
また、第1走査ユニット21の基準となる位置を検知するために、図示しない位置センサが設けられている。この位置センサは、例えばフォトインタラプタであって、第1走査ユニット21に設けられた遮光板がフォトインタラプタのスリット部を通過する位置で信号を検出する。この検知センサの検出信号に基づいて、第1および第2走査ユニット21,22を駆動する駆動モータの回転が制御される。
図2は、本発明の実施の形態のカラー原稿読取装置の調整方法によって調整されるカラー原稿読取装置の内部構造を示す斜視図である。
図2に示すカラー原稿読取装置において、結像レンズ16は、撮像素子14と一体化された撮像ユニット31として、平坦な底板33に取り付けられている。底板33には、例えば表面に亜鉛メッキを施した鋼板が用いられている。また、第1走査ユニット21と第2走査ユニット22とは、結像レンズ16の上方を通過して底板33に沿う副走査方向に移動するように取り付けられている。この移動において、第1走査ユニット21と第2走査ユニット22とは、それぞれの両端部がガイドレールに支持され、ガイドレール上を移動する。
駆動モータ35は、第1走査ユニット21および第2走査ユニット22を駆動するステッピングモータであり、図示しないモータ制御回路によって回転が制御される。駆動モータ35の出力軸の回転は、図示しないタイミングベルトを介して駆動シャフト39に伝達され、駆動シャフトの両端部に取り付けられた駆動プーリ37a、37bを回転させる。駆動プーリ37a、37bには、駆動ワイヤ41a、41bがそれぞれ巻かれており、さらに駆動ワイヤ41a、41bは、それぞれ第1走査ユニット21と第2走査ユニット22との両端部に固定されている。したがって、駆動プーリ37a、37bの回転は、駆動ワイヤ41a、41bによって直線運動に変換され、第1走査ユニット21と第2走査ユニット22を副走査方向に往復移動させる。駆動シャフト39および駆動プーリ37a、37bは鋼製であり、駆動ワイヤ41a、41bとしてはスチールワイヤが用いられている。
結像レンズ16の前方位置(入射側の位置)には、光の通過を規制し、撮像素子14での読取画像の色ズレを防止するための遮光部材51が設けられている。この遮光部材51は、上下方向に移動可能な構成により上下方向の位置を調整可能となっており、かつ調整された任意の位置において固定できるようになっている。なお、遮光部材51は、結像レンズ16の後方位置(出射側の位置)に設けられていてもよい。いずれにしても、遮光部材51は、上下方向に移動した位置において、撮像素子14への入射光の一部を遮ることができるように構成されていればよい。
図3は、図2に示したカラー原稿読取装置の構成を示す電気ブロック図である。カラー原稿読取装置は、前述の原稿読取部2、画像処理部5、記憶部6および通信部8を備えている。原稿読取部2の撮像素子14で読み取られた原稿の画像信号は、画像処理部6へ出力される。画像処理部5は、撮像素子14からの入力された画像信号をA/D変換して画像データに変換し、その画像データに対して色変換処理およびフィルタ処理等の画像処理を施す。記憶部6は、画像処理部5が画像データに画像処理を施す際、一時的に処理対象の画像データを記憶する。また、記憶部6は、処理された画像データを通信部8を介して外部の機器へ転送し終えるまで保持する。通信部8は、画像処理部5を介して記憶部6からの画像データを受領し、外部の機器へ転送する。上記通信部8は例えばPC(パーソナルコンピュータ)9と通信できるようになっている。
画像処理部5および通信部8は、例えば、CPUと、CPUが実行するプログラムを格納するROM、作業用の記憶領域を提供するRAM、画像処理を行う各ブロックの設定値を記憶する不揮発性メモリ、画像処理用ならびに通信用の回路ブロックを集積したLSIなどを用いた回路で構成することができる。記憶部6は、DRAMや他の方式のメモリ素子で構成することができる。また、記憶部6には、HDDなどの記憶装置を適用することもできる。
次に、遮光部材51について説明する。図4(a)は遮光部材51およびこの遮光部材51の位置調整のための構成を示す説明図であり、図4(b)は図4(a)に示した遮光部材51とは別の遮光部材52およびこの遮光部材52の位置調整のための構成を示す説明図である。
図4(a)に示す遮光部材51は、主走査方向の光量分布を補正するために、遮光する側の辺(本実施の形態においては上側の辺)の中央部が凸形状となるように湾曲している。このような非直線形状の遮光部材51は、両端部に対して中央部がより多く遮光する構成である。この遮光部材51では、棒状の光源13において中央部の光量が両端部の光量よりも多くなっている場合に、結像レンズ16への中央部の入射光量を抑制し、結像レンズ16に対して原稿からの反射光を主走査方向において均一な光量で入射できるようになっている。
なお、遮光部材51は、例えば、両端部が支持部材53によって支持され、これら支持部材53に形成された上下方向に延びる長穴53aに、遮光部材51に設けられた軸51aが挿入されている。この構成により遮光部材51が上下方向に並行移動可能となっている。遮光部材51を上下移動される構成については、これに限定されず、種々の周知の技術を適用可能である。
また、遮光部材51を調整済の位置で固定するために、例えば、遮光部材51を上からはばね54で押し下げ、下からはねじ55で押し上げるという構造としてもよい。この場合、遮光部材51の上下位置はねじ55を回すことにより調整される。また、遮光部材51は、遮光部材51の下端縁に配置された偏芯カムの回転によって上下移動させるようにしてもよい。
図4(b)に示す遮光部材52は、主走査方向に延びる開口部52bを中央部に有している。開口部52bの形状は、主走査方向の光量分布を補正するために、上下とも中央部が凹形状となるように湾曲している。言い換えると、遮光部材52の開口部52bを形成する上下の辺は中央部が凸形状となるように湾曲している。なお、52aは遮光部材51の軸51aに対応する軸である。
このような遮光部材52では、遮光のために使用する辺を開口部52bに沿った上側の辺と下側の辺とで切り換えることにより、上側の入射光を遮光する状態と下側の入射光を遮光する状態とに切り換わるので、色ズレの補正方向を変更することができる。
上記の構成において、色ズレ補正のためのカラー原稿読取装置の調整方法について以下に説明する。ここで、結像レンズ16は、一般に主走査方向と副走査方向とで異なる収差を有している。したがって、結像レンズ16は、光軸周りに回転させることにより、主走査方向と副走査方向とのいずれか一方の色ずれが少ない状態で取り付けることができる。そこで、本実施の形態のカラー原稿読取装置の調整方法では、結像レンズ16を主走査方向の色ずれが少ない状態で取り付けた上で、副走査方向の色ずれを低減できるように調整している。
図5(a)は結像レンズ16の色収差により、撮像素子14における各ラインセンサ14a〜14cの受光面に対して各色成分の光の焦点位置が前後している状態を示す説明図である。なお、FR、FG、FBはそれぞれR色成分の光、G色成分の光、B色成分の光の焦点位置を示す。図5(b)は、遮光部材51によりラインセンサ14a上におけるR色成分の光量分布を補正した状態を示す説明図、図5(c)は、遮光部材51によりラインセンサ14b上におけるG色成分の光量分布を補正した状態を示す説明図、図5(d)は、遮光部材51によりラインセンサ14c上におけるB色成分の光量分布を補正した状態を示す説明図である。
ラインセンサ14a上におけるR色成分の光の焦点位置FRは、図5(a)の状態において、ラインセンサ14aの入射面に対して後方に位置している。そこで、遮光部材51を結像レンズ16の下方から上方に向けて移動させ、ラインセンサ14aへの入射光の下部の一部を遮光する。これにより、図5(b)に示すように、光量分布の中心が、OR1からその上方のOR2へ移動する。この結果、焦点位置FRは、ラインセンサ14aの入射面の後方位置から入射面に向かって前方に移動するので、R色成分についての1画素単位以下の色ズレを補正することができる。なお、光量分布の斜線部分が遮光部材51により遮光された部分である。
ラインセンサ14b上におけるG色成分の光の焦点位置FGは、図5(a)の状態において、ラインセンサ14bのほぼ入射面(入射面に対して僅かに後方)に位置している。この状態において、上記のように、遮光部材51を結像レンズ16の下方から上方に向けて移動させると、ラインセンサ14aへの入射光の下部の一部が遮光され、図5(c)に示すように、光量分布の中心が、OG1からその上方のOG2へ移動する。この場合、焦点位置FGはほとんど変化しない(僅かに入射面方向に移動する)ので、G色成分についての色ずれは発生ない。
ラインセンサ14c上におけるB色成分の光の焦点位置FBは、図5(a)の状態において、ラインセンサ14cの入射面に対して前方に位置している。そこで、遮光部材51を結像レンズ16の下方から上方に向けて移動させ、ラインセンサ14aへの入射光の下部の一部を遮光する。これにより、図5(d)に示すように、光量分布の中心が、OB1からその下方のOB2へ移動する。この結果、焦点位置FBは、ラインセンサ14cの入射面の前方位置から入射面に向かって後方に移動するので、B色成分についての1画素単位以下の色ズレを補正することができる。
上記のように、例えば、RG色成分の光の焦点位置がラインセンサ14a,14bの入射面もしくは入射面よりも後方に位置し、B色成分の光の焦点位置がラインセンサ14cの入射面よりも前方に位置している場合には、遮光部材51を上下方向に移動させることにより、RG色成分の光量分布が同じ方向に移動する一方、B色成分の光量分布が逆方向に移動するので、RG色成分とB色成分との間の色ズレを補正することができる。
なお、結像レンズ16が図5(a)に示したものとは異なる色収差特性を有する場合、RGB各色成分の焦点位置は図5(a)の状態とは異なるものとなり、したがって、遮光部材51の移動による光量分布の変化も上記のものとは異なるものとなる。なお、結像レンズ16の色収差特性を変更するのは、屈折率の異なるレンズを組み合わせて結像レンズ16を構成する等の手法によって可能となる。
結像レンズ16が図5(a)に示したものとは異なる色収差特性を有する例を図6(a)〜図6(d)に示す。これら図6(a)〜図6(d)は、それぞれ上記図5(a)〜図5(d)に対応するものである。この例において、図6(a)に示すように、焦点位置FRおよびFBは、ラインセンサ14aのほぼ入射面(入射面に対して僅かに後方)に位置し、焦点位置FGはラインセンサ14bの入射面に対して前方に位置している。
上記の状態において、遮光部材51を結像レンズ16の下方から上方に向けて移動させると、図6(b)に示すように、R色成分の光量分布の中心が、OR11からその上方のOG12へ移動し、焦点位置FRはほとんど変化しない(僅かに入射面方向に移動する)ので、R色成分についての色ずれは発生ない。同様に、図6(d)に示すように、B色成分の光量分布の中心が、OB11からその上方のOB12へ移動し、焦点位置FBはほとんど変化しない(僅かに入射面方向に移動する)ので、B色成分についての色ずれは発生ない。また、G色成分の光量分布の中心が、OG11からその下方のOG12へ移動し、焦点位置FGは、ラインセンサ14Bの入射面の前方位置から入射面に向かって後方に移動するので、G色成分についての1画素単位以下の色ズレを補正することができる。
次に、色ズレ補正のためのカラー原稿読取装置の調整方法についてさらに具体的に説明する。カラー原稿読取装置の色ずれ補正の原理は上記のとおりである。以下では、カラー原稿読取装置の色ずれ補正をする上での具体的な作業手順について説明する。
カラー原稿読取装置の色ずれ補正には、図7に示す基準原稿(ラダーチャート)61を使用する。この基準原稿61は、白黒の縞模様が記されたものであり、この白黒の縞模様は、例えば、1dot幅で主走査方向に延びる棒状の画像が4dot間隔で複数本、副走査方向に並ぶように配置されることにより形成されている。
カラー原稿読取装置では、上記基準原稿61をスキャンして読み取り、撮像素子14からのRGB出力をA/D変換(256階調)して、データサンプルを取得する。取得したデータサンプルはPC9に送られる(図3参照)。
PC9では、データサンプルを表計算ソフト(例えばマイクロソフトエクセル(登録商標))に取り込み、データサンプルの数値から(必要であれば数値を補間して)図7の下部に示すグラフを作成する。このグラフは、基準原稿61についての副走査方向におけるRGB各色についての階調の変化を示すものである。
ここで、RGBの各色間に副走査方向の色ズレが生じていると、図7に示すように、各色のグラフは互いに副走査方向にずれたものとなる。そこで、上述した、遮光部材51を移動させる色ずれ補正を行い、その後、再度基準原稿61をカラー原稿読取装置に読み取らせて上記グラフを作成し、色ずれが消滅したか否かを確認する。この一連の作業を繰り返すことにより、色ずれ補正のためのカラー原稿読取装置の調整を行う。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
図1(a)は、本実施の形態のカラー原稿読取装置の調整方法に使用されるカラー原稿読取装置における、原稿に対しての走査開始前の状態を示す説明図、図1(b)は、上記カラー原稿読取装置における、原稿に対しての走査終了時の状態を示す説明図である。 図2は、本発明の実施の形態のカラー原稿読取装置の調整方法によって調整されるカラー原稿読取装置の内部構造を示す斜視図である。 図2に示したカラー原稿読取装置の構成を示す電気ブロック図である。 図4(a)は遮光部材およびこの遮光部材の位置調整のための構成を示す説明図であり、図4(b)は図4(a)に示した遮光部材とは別の遮光部材およびこの遮光部材の位置調整のための構成を示す説明図である。 図5(a)は結像レンズの色収差により、撮像素子における各ラインセンサの受光面に対して各色成分の光の焦点位置が前後している状態を示す説明図、図5(b)は、遮光部材によりラインセンサ上におけるR色成分の光量分布を補正した状態を示す説明図、図5(c)は、遮光部材によりラインセンサ上におけるG色成分の光量分布を補正した状態を示す説明図、図5(d)は、遮光部材によりラインセンサ上におけるB色成分の光量分布を補正した状態を示す説明図である。 図6(a)は、図5(a)に示した結像レンズとは異なる色収差特性を有する結像レンズを使用した場合において、結像レンズの色収差により、撮像素子における各ラインセンサの受光面に対して各色成分の光の焦点位置が前後している状態を示す説明図、図6(b)は、遮光部材によりラインセンサ上におけるR色成分の光量分布を補正した状態を示す説明図、図6(c)は、遮光部材によりラインセンサ上におけるG色成分の光量分布を補正した状態を示す説明図、図6(d)は、遮光部材によりラインセンサ上におけるB色成分の光量分布を補正した状態を示す説明図である。 図2に示したカラー原稿読取装置の色ずれ補正に使用する基準原稿と、この基準原稿を読み込んで取得したデータサンプルに基づいて作成したRGB各色の色ずれ状態を示すグラフである。
符号の説明
2 原稿読取部
14 撮像素子
14a〜14c ラインセンサ
16 結像レンズ
51 遮光部材
51a 軸
52 遮光部材
52a
52b 開口部
53 支持部材
53a 長穴
54 ばね
55 ねじ

Claims (3)

  1. 原稿に光を照射する光源と、
    RGB各色ごとのラインセンサが副走査方向に並べて配置され、これらラインセンサにより入射光を光電変換する撮像素子と、
    前記原稿からの反射光を前記撮像素子に集光し、この集光動作の際に、RGBの各色成分に対して所定の色収差を有することにより、RGBのうちの少なくとも一つの色成分を他の色成分とは異なる光軸方向の位置に集光する結像レンズとを備えているカラー原稿読取装置の調整方法において、
    遮光部材を副走査方向に移動させて、前記撮像素子への入射光の一部を遮断し、前記RGB各色ごとのラインセンサの入射面における光量分布の副走査方向の位置を変化させることにより、前記撮像素子からの出力信号における副走査方向の色ずれを補正し、
    前記遮光部材の副走査方向への移動は、前記遮光部材が上からばねで押し下げられ、下からねじで押し上げられることにより上下方向位置が固定される状態において、前記ねじを回して前記遮光部材を上下方向に移動させることにより行うことを特徴とするカラー原稿読取装置の調整方法。
  2. 前記遮光部材は、前記結像レンズへの入射側の領域に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のカラー原稿読取装置の調整方法。
  3. 前記遮光部材は、前記結像レンズからの出射側の領域に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のカラー原稿読取装置の調整方法。
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