JPH0965049A - 画像読取装置ならびにその製造方法およびこの画像読取装置を有する画像形成装置 - Google Patents

画像読取装置ならびにその製造方法およびこの画像読取装置を有する画像形成装置

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JPH0965049A
JPH0965049A JP7219005A JP21900595A JPH0965049A JP H0965049 A JPH0965049 A JP H0965049A JP 7219005 A JP7219005 A JP 7219005A JP 21900595 A JP21900595 A JP 21900595A JP H0965049 A JPH0965049 A JP H0965049A
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JP7219005A
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Kentaro Harada
謙太郎 原田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、結像レンズの焦点位置に、CCD
読み取り装置の読取面の読取位置を正確に一致可能で、
組み立てコストが小さく、焦点ぼけおよび倍率誤差など
が生じにくい複写装置を提供することにある。 【解決手段】この発明の複写装置2の画像読取部4は、
結像レンズ23を通過された反射光をマトリックスCC
Dイメージセンサ24の所定のラインで読取り、CCD
イメージセンサの読取面のある複数列の信号を取り出す
ことにより、CCDイメージセンサの位置の微調整を必
要とすることなく、結像レンズにより提供される焦点位
置とCCDイメージセンサの実際の読取位置とを、光学
的に、短時間で、一致させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、静電複写プロセ
スによって画像データに対応する画像を形成して用紙に
出力する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】静電複写プロセスが利用されている画像
形成装置、たとえば、電子写真式複写装置は、複写すべ
き原稿を保持する原稿保持部、原稿保持部により保持さ
れた原稿の画像情報を光の明暗情報として取り出す画像
読取部、及び、画像読取部で読み取った画像情報に対応
する像を形成したのち用紙に出力する画像形成部などを
有している。
【0003】原稿保持部は、たとえば、ガラス板などに
より形成された原稿台と、複写対象としての原稿が載置
されるべき位置を指示する原稿スケールとを有してい
る。画像読取部は、原稿台にセットされた原稿を照明す
る照明ランプ、照明ランプにより照明された原稿からの
反射光を光電変換して画像情報に対応する電気信号に変
換するCCD読み取り装置、及び、原稿からの反射光を
安定な状態でCCD読み取り装置の受光面に入射させる
ための結像レンズ装置を有している。なお、原稿からC
CD読み取り装置に向かう反射光は、一般に、装置の設
置面積を低減する目的により、原稿台とCCD読み取り
装置との間に配置される複数のミラーにより複数回折り
曲げられたのちCCD読み取り装置の受光面に案内され
る。
【0004】画像形成部は、CCD読み取り装置により
読取られた原稿の像に対応する静電潜像を保持する感光
体、感光体を所定の電圧に帯電させる帯電装置、帯電装
置により帯電された感光体に静電潜像を形成するための
画像情報光を照射する像露光装置、像露光装置により感
光体に形成された静電潜像に現像剤を供給することで現
像する現像装置、現像装置により感光体上に形成された
現像剤像を画像出力材としての用紙に転写する転写装
置、及び、転写装置に向けて用紙を給送する用紙給送機
構などにより構成される。なお、転写装置を介して用紙
に転写された現像剤像は、定着装置により加熱されるこ
とで溶融され、定着装置からの圧力により用紙に定着さ
れる。
【0005】ところで、画像読取部では、原稿台にセッ
トされた原稿の反射光を結像レンズによりCCD読み取
り装置の受光面に結像して、原稿の画像情報を画像デー
タに変換する方法が広く利用されている。
【0006】しかしながら、画像読取部に利用される光
学部材のそれぞれは、原稿台ガラスの厚さ、結像レンズ
の屈折率、複数のミラーの厚さあるいはCCD読み取り
装置の取り付け位置と受光面との間の距離などに代表さ
れる部品公差を有している。また、仮に、部品公差を無
視できるまで十分に部品単体の精度を高めた場合であっ
ても、たとえば、各ミラーの取り付け位置、原稿台と結
像レンズとの間の距離または結像レンズとCCD読み取
り装置の受光面との間の距離などに代表される組み立て
誤差などの影響により、所定の許容値で作成された各部
材を組み立てるのみでは、1台の装置ごとに、結像レン
ズの位置あるいはCCD読み取り装置の位置を微調整し
なければならないことは周知である。ところで、この種
の複写装置に利用される画像読取部では、通常、原稿台
−結像レンズ間距離と結像レンズ−CCD間距離とが1
0倍程度である縮小光学系に形成されている。
【0007】このことから、たとえば、結像レンズある
いはCCD読み取り装置のいづれかまたは双方を移動し
て所定の光学特性を確保することは、高度の熟練および
膨大な調整時間を必要とする問題がある。特に、CCD
読み取り装置の僅かな位置の変化あるいは光軸に対する
傾きなどは、結像レンズ−原稿台間で、おおむね10倍
(光学系の縮小倍率の逆数) に増大されることから、実
際に、CCD読み取り装置が移動可能な量は、限られた
狭い範囲に制限される。このことは、複写装置の組立コ
ストを大幅に増大することになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】今日、上述した問題点
に対する対策として、結像レンズとCCD読み取り装置
とを、結像レンズの焦点距離を基準としてあらかじめ固
定したCCDユニットを利用する例が提案されている。
しかしながら、このようなCCDユニットを利用した場
合であっても、原稿台ガラスおよびミラーの厚さならび
にそれぞれの取り付け位置の誤差などの影響により、C
CDユニットの位置の微調整が必要となることは避けら
れない問題がある。
【0009】また、実際の調整においては、CCD読み
取り装置の受光面での結像倍率 (以下、倍率と呼ぶ) お
よび結像レンズ焦点位置へのCCD読み取り装置の受光
面の正確な一致 (以下、合焦と呼ぶ) のいづれかあるい
は双方を、所定の許容値内に収めることで、光学特性の
一部を犠牲にすることも少なくない。なお、縮尺に関し
て、CCD読み取り装置からの出力信号の一部を間引い
て縮小したり、隣合う出力から補間信号を形成して拡大
することにより、電気的に誤差を補正する方法が提案さ
れているが、画質が劣下する問題がある。また、合焦の
許容値が緩やかである (許容範囲が広い) 場合には、画
像のぼけを抑止するために、解像度すなわち分解能が高
いCCD読み取り装置が必要となることから、装置のコ
ストがさらに増大される問題がある。
【0010】この発明の目的は、結像レンズの焦点位置
に、CCD読み取り装置の受光面を正確に一致可能で、
組み立てコストが小さく、焦点ぼけおよび倍率誤差など
が生じにくい画像読取装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記問題点
に基づきなされたもので、光の明暗として案内される画
像情報を、所定の位置に結像する結像手段と、この結像
手段を通過された画像情報が伝搬される面と平行な方向
に延出された複数の読取列を有し、前記画像情報が伝搬
される面の法線に対して所定の角度傾けて配置され、画
像情報に対応する電気信号に発生する画像読取手段と、
この画像読取手段の任意の読取列により発生された電気
信号を取り出す信号取出手段とを有する画像読取装置を
提供するものである。
【0012】また、この発明によれば、原稿からの反射
光に所定の集束性を与えて所定の位置に結像する結像手
段と、複数の読取列を含む読取面を有し、前記結像手段
により所定の集束性が与えられた原稿からの反射光が結
像される位置の近傍に、読取列の内の1読取列が一致さ
れるとともに前記読取面が前記反射光が案内される面の
法線に対して所定の角度傾けられて配置され、前記原稿
からの反射光を前記読取列ごとに光電変換して出力する
画像読取手段と、前記画像読取手段の前記読取列のそれ
ぞれから出力される画像信号を1読取列ごとに選択的に
取り出す画像信号取出手段とを有する画像読取装置が提
供される。さらに、この発明によれば、所定の大きさに
形成された光電変換素子が第1の方向に複数個配列され
た画像読取列を前記第1の方向と直交する第2の方向に
複数列含む読取面を有し、この読取面が前記第1の方向
を含む面の法線に対して、おおむね15°ないし30°
傾けて配置され、前記照明手段により照明された原稿か
らの反射光を前記読取列ごとに光電変換して画像信号と
して出力する画像読取手段と、照明手段により照明され
た原稿からの反射光を、前記画像読取手段に案内する結
像手段と、前記画像読取手段の前記読取列のそれぞれか
ら出力される画像信号を1読取列ごとに選択的に取り出
す画像信号取出手段とを有する画像読取装置が提供され
る。
【0013】またさらに、この発明によれば、照明手段
により照明された原稿からの反射光に所定の集束性を与
えることで、反射光を所定の位置に結像する結像手段
と、所定の大きさに形成された光電変換素子が複数個配
列された複数の読取列を含む読取面を有し、前記結像手
段により所定の集束性が与えられた原稿からの反射光が
結像される位置の近傍に、前記読取面の所定の読取列が
一致されるとともに前記反射光が案内される面の法線に
対して、おおむね15°ないし30°傾けて配置され、
前記原稿からの反射光を前記読取列ごとに光電変換して
原稿の画像を帯状の領域に区切られた出力する画像読取
手段と、前記画像読取手段の前記読取列のそれぞれから
出力される画像信号を1読取列ごとに選択的に取り出す
画像信号取出手段と、この画像信号取出手段により出力
される画像信号のパターンの特徴に基づいて前記画像読
取手段の読取列と前記結像手段との間の距離と前記結像
手段により前記反射光に与えられた集束性により前記反
射光が結像される位置との一致、ならびに、前記結像手
段により前記反射光に与えられた倍率と前記画像読取手
段の読取列により前記反射光に与えられた倍率との一致
を判断する信号処理手段とを有する画像読取装置が提供
される。
【0014】さらにまた、この発明によれば、照明手段
により照明された原稿からの反射光に所定の集束性を与
えることで、反射光を所定の位置に結像する結像手段
と、所定の大きさに形成された光電変換素子が複数個配
列された複数の読取列を含む読取面を有し、前記結像手
段により所定の集束性が与えられた原稿からの反射光が
結像される位置の近傍に、前記読取面の所定の読取列が
一致されるとともに前記反射光が案内される面の法線に
対して、おおむね15°ないし30°傾けて配置され、
前記原稿からの反射光を前記読取列ごとに光電変換して
原稿の画像を帯状の領域に区切られた出力する画像読取
手段と、前記画像読取手段の前記読取列のそれぞれから
出力される画像信号を1読取列ごとに選択的に取り出す
画像信号取出手段と、この画像信号取出手段により出力
される出力信号のパターンの特徴に基づいて前記画像読
取手段の読取列と前記結像手段との間の距離と前記結像
手段により前記反射光に与えられた集束性により前記反
射光が結像される位置との一致、ならびに、前記結像手
段により前記反射光に与えられた倍率と前記画像読取手
段の読取列により前記反射光に与えられた倍率との一致
を判断する信号処理手段と、この信号処理手段により前
記画像読取手段の読取列と前記結像手段との間の距離と
前記結像手段により前記反射光に与えられた集束性によ
り前記反射光が結像される位置との不一致または前記結
像手段により前記反射光に与えられた倍率と前記画像読
取手段の読取列により前記反射光に与えられた倍率との
不一致の少なくとも一方が検知された場合に、前記信号
処理手段に次の読取列からの出力信号の取り出しを指示
する焦点制御手段とを有する画像読取装置が提供され
る。
【0015】またさらに、この発明によれば、原稿支持
手段により支持される原稿の画像情報を、光の明暗とし
て所定の位置に結像する結像手段と、複数の読取列を含
む読取面を有し、前記結像手段により所定の集束性が与
えられた原稿からの反射光が結像される位置の近傍に、
読取列の内の1読取列が一致されるとともに前記読取面
が前記反射光が案内される面の法線に対して所定の角度
傾けられて配置され、前記原稿からの反射光を前記読取
列ごとに光電変換して出力する画像読取手段と、前記画
像読取手段のそれぞれの読取列から出力される出力信号
を1読取列ごとに取り出す信号取出手段とを有する画像
読取装置において、前記信号取出手段からの出力信号の
波形と予め決められている所定の波形とが一致するよう
前記信号取出手段により出力信号を取り出す前記読取列
を設定することを変化することを特徴とする画像読取装
置の製造方法が提供される。
【0016】さらにまた、この発明によれば、原稿支持
手段により支持される原稿の画像情報を、光の明暗とし
て所定の位置に結像する結像手段と、複数の読取列を含
む読取面を有し、前記結像手段により所定の集束性が与
えられた原稿からの反射光が結像される位置の近傍に、
読取列の内の1読取列が一致されるとともに前記読取面
が前記反射光が案内される面の法線に対して所定の角度
傾けられて配置され、前記原稿からの反射光を前記読取
列ごとに光電変換して出力する画像読取手段と、前記画
像読取手段のそれぞれの読取列から出力される出力信号
を1読取列ごとに取り出す信号取出手段とを有する画像
読取装置において、前記信号取出手段により取り出され
た1読取列の出力信号のパターンの特徴に基づいて前記
画像読取手段の読取列と前記結像手段との間の距離と前
記結像手段により前記反射光に与えられた集束性により
前記反射光が結像される位置との一致ならびに前記結像
手段により前記反射光に与えられた倍率と前記画像読取
手段の読取列により前記反射光に与えられた倍率との一
致を判断し、前記画像読取手段の読取列と前記結像手段
との間の距離と前記結像手段により前記反射光に与えら
れた集束性により前記反射光が結像される位置との不一
致または前記結像手段により前記反射光に与えられた倍
率と前記画像読取手段の読取列により前記反射光に与え
られた倍率との不一致の少なくとも一方が検知された場
合に、次の読取列からの出力信号を取り出し、前記画像
読取手段の読取列と前記結像手段との間の距離と前記結
像手段により前記反射光に与えられた集束性により前記
反射光が結像される位置との一致ならびに前記倍率の許
容値が所定の範囲内となる出力を出力する読取列を特定
することを特徴とする画像読取装置の製造方法が提供さ
れる。
【0017】またさらに、この発明によれば、光の明暗
として案内される画像情報を、所定の位置に結像する結
像手段と、この結像手段を通過された画像情報が伝搬さ
れる面と平行な方向に延出された複数の読取列を有し、
前記画像情報が伝搬される面の法線に対して所定の角度
傾けて配置され、画像情報に対応する電気信号に発生す
る画像読取手段と、この画像読取手段の任意の読取列に
より発生された電気信号を取り出す信号取出手段とを有
する画像読取装置と、この画像読取装置により読み取ら
れた画像情報に対応する静電潜像を保持する像担持体
と、この像担持体により保持される静電潜像に現像剤を
供給して現像する現像手段とを有する画像形成装置が提
供される。
【0018】さらにまた、この発明によれば、照明手段
により照明された原稿からの反射光に所定の集束性を与
えることで、反射光を所定の位置に結像する結像手段
と、所定の大きさに形成された光電変換素子が複数個配
列された複数の読取列を含む読取面を有し、前記結像手
段により所定の集束性が与えられた原稿からの反射光が
結像される位置の近傍に、前記読取面の所定の読取列が
一致されるとともに前記反射光が案内される面の法線に
対して、おおむね15°ないし30°傾けて配置され、
前記原稿からの反射光を前記読取列ごとに光電変換して
原稿の画像を帯状の領域に区切られた出力する画像読取
手段と、前記画像読取手段の前記読取列のそれぞれから
出力される画像信号を1読取列ごとに選択的に取り出す
画像信号取出手段と、この画像信号取出手段により出力
される画像信号のパターンの特徴に基づいて前記画像読
取手段の読取列と前記結像手段との間の距離と前記結像
手段により前記反射光に与えられた集束性により前記反
射光が結像される位置との一致、ならびに、前記結像手
段により前記反射光に与えられた倍率と前記画像読取手
段の読取列により前記反射光に与えられた倍率との一致
を判断する信号処理手段とを有する画像読取装置と、こ
の画像読取装置により読み取られた画像情報に対応する
静電潜像を保持する像担持体と、この像担持体により保
持される静電潜像に現像剤を供給して現像する現像手段
とを有する画像形成装置が提供される。
【0019】以上説明したようにこの発明の画像形成装
置の画像読取装置は、結像手段を通過された画像情報が
伝搬される面と平行な方向に延出された複数の読取列を
有し、画像情報が伝搬される面の法線に対して所定の角
度傾けて配置され、画像情報に対応する電気信号に発生
する画像読取手段のそれぞれの読取列により発生された
電気信号を信号取出手段により取り出すことにより、画
像読取手段を固定した状態で結像手段と読取手段との間
の距離と結像手段により原稿からの反射光に与えられる
結像位置とを一致することができる。
【0020】画像読取手段の読取面は、原稿からの反射
光が伝搬される面の法線に対して、おおむね15°ない
し30°傾けて配置されることから、出力信号を取り出
す読取列を1列ずつ変化することで、結像手段と読取手
段との間の距離と結像手段により原稿からの反射光に与
えられる結像位置とを微細に調整できる。
【0021】画像読取手段の読取面の各読取列の出力信
号は、信号処理手段と焦点制御手段とにより、画像読取
手段の読取列と結像手段との間の距離と結像手段により
反射光に与えられた集束性により反射光が結像される位
置との一致ならびに結像手段により反射光に与えられた
倍率と画像読取手段の読取列により反射光に与えられた
倍率との一致が判断され、画像読取手段の読取列と結像
手段との間の距離と結像手段により反射光に与えられた
集束性により反射光が結像される位置との不一致または
結像手段により反射光に与えられた倍率と画像読取手段
の読取列により反射光に与えられた倍率との不一致の少
なくとも一方が検知された場合に、次の読取列からの出
力信号が取り出されて、画像読取手段の読取列と結像手
段との間の距離と結像手段により反射光に与えられた集
束性により前記反射光が結像される位置との一致ならび
に前記倍率の許容値が所定の範囲内となる出力を出力す
る読取列が規定される。
【0022】従って、高度の熟練を必要とすることな
く、画像読取手段の光検出面の位置を結像手段により提
供される焦点位置に、光学的に、短時間で、一致させる
ことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態を詳細に説明する。図2に示される通り、
画像形成装置すなわち電子写真式ディジタル複写装置2
は、読み取り手段として機能する画像読取部4と画像形
成手段として機能する画像形成部6とを有している。な
お、画像読取部4の上部には、画像読取部4の後述する
原稿台に対して開閉可能に形成され、読取対象物すなわ
ち原稿Dを、原稿台に向けて1枚ずつ給送するととも
に、原稿台に載置された原稿Dを原稿台に密着させる原
稿押さえとして機能する原稿自動給送装置 (以下、AD
Fと示す) 8がセットされている。
【0024】画像読取部4は、その上部に、閉じた状態
にあるADF8に対向され、原稿Dがセットされる透明
なガラスからなる原稿台11と、原稿台11の一端に配
置され、原稿台11に原稿Dをセットすべき位置を示す
基準表示装置12とを有している。なお、原稿台11を
取り巻く図示しない外カバーの近傍には、図示しないコ
ントロールパネルが配置されている。
【0025】原稿台11の下方には、画像読取部4の構
成として、原稿台11に載置された原稿Dを照明する露
光ランプ13、露光ランプ13からの光を原稿Dに集光
させるための補助反射板14、及び、原稿Dからの反射
光を図中左方向に折曲げる第1ミラー15などが配置さ
れている。露光ランプ13、補助反射板14および第1
ミラー15は、第一キャリッジ16に固定されており、
第一キャリッジ16の移動にともなって原稿台11と平
行に移動可能に配置されている。なお、第一キャリッジ
16は、図示しない歯付きベルト等を介して図示しない
パルスモータの駆動力が伝達されて、原稿台11に沿っ
て平行に移動される。
【0026】原稿台11の図中左方、第1ミラー15に
より反射された反射光が案内される方向には、第二キャ
リッジ20が配設されている。第二キャリッジ20に
は、第1ミラー15により案内される原稿Dからの反射
光を下方に折曲げる第2ミラー21および図中右方に折
り曲げる第3ミラー22が互いに直角に配置されてい
る。第二キャリッジ20は、第一キャリッジ16を駆動
する図示しない歯付きベルトなどにより第一キャリッジ
16に従動されるとともに、第一キャリッジ16に対し
て1/2の速度で原稿台11に沿って平行に移動され
る。
【0027】第一キャリッジ16の下方であって、第二
キャリッジ20を介して折返された光の光軸を含む面内
には、第二キャリッジ20からの反射光を所定の倍率で
結像させる結像レンズ23、及び、結像レンズ23によ
り集束性が与えられた反射光を電気信号すなわち画像デ
ータに変換するCCDイメージセンサ24が配置されて
いる。
【0028】結像レンズ23は、たとえば、1/10の
結像倍率 (以下、単に倍率と示す)を有している。CC
Dイメージセンサ24は、A3サイズの大きさの原稿の
短辺方向長さよりも幅の狭い原稿を所定の解像度、たと
えば、400ディ・ピー・アイ (ドット・パー・インチ
の略であり、以下、 [dpi] と示す) で読み取り可能
なライン状の読取領域すなわち読取列が複数配列された
マトリックス型CCDセンサであって、1辺の長さがお
おむね6ミクロン (以下、 [μm] と示す) に形成され
た画素が1列当たり約5000個配置された読取列を1
00ないし1000列有している。
【0029】結像レンズ23およびCCDイメージセン
サ24は、それぞれを、一体に保持する光学ベース25
に一体に固定されている。従って、図3を用いて後述す
る結像レンズ23とCCDイメージセンサ24との間の
距離L2は、光学ベース25の形状精度に依存する偏差
を含む、所定の距離で固定される。なお、図2および後
述する図4に示されるように、CCDイメージセンサ2
4は、結像レンズ23からCCDイメージセンサ24に
向かう光軸に対して角度θ°傾けられた状態で固定され
ている。
【0030】画像形成部6は、複写装置2のほぼ中央に
回転自在に位置された像担持体としての感光体ドラム3
0を有している。感光体ドラム30は、図示しないモー
タにより所定の回転速度で回転される。
【0031】感光体ドラム30の周囲の所定の位置に
は、ドラム表面を所定の電荷に帯電させる帯電チャージ
ャ31、後述する画像処理部から供給される画像データ
すなわち画像形成すべき画像情報に対応する図示しない
レーザダイオードから発生されたレーザビームを、偏向
装置としてのポリゴンミラー32aにより感光体ドラム
30の軸線方向に偏向するとともに第1および第2の折
り返しミラー32bおよび32cならびにfθレンズ3
2dを介して感光体ドラム30の表面に露光するするこ
とで感光体ドラム30の表面に静電潜像を形成するレー
ザ露光装置32、レーザ露光装置32による露光により
感光体ドラム30の表面上に形成された静電潜像に現像
剤としてのトナーを供給して所望の画像濃度で現像する
現像ローラ33aを有する現像装置33、後述する用紙
カセットから給紙された被転写材すなわちコピー用紙P
に感光体ドラム30に形成されたトナー像を転写すると
ともにトナー像が転写された用紙Pを感光体ドラム30
から分離させるための転写・剥離チャージャ34、感光
体ドラム30の表面からコピー用紙Pを剥離する剥離爪
35、感光体ドラム30の表面に残留したトナーを清掃
するクリーニング装置36、及び、感光体ドラム30の
表面に残った電位を除電する除電装置37が、順に、配
置されている。
【0032】感光体ドラム30の下方に位置される複写
装置2の底部には、複写装置2の正面側より着脱自在に
上下複数段に装着された給紙手段としての多段給紙装置
(以下、PFPと示す) 40が複写装置2と一体的に配
置されている。
【0033】PFP40は、さまざまな大きさのコピー
用紙Pを複数種類収納するための上段カセット41、中
段カセット42および下段カセット43を含み、それぞ
れのカセット41,42および43は、たとえば、長手
方向に沿って搬送されるよう置かれたA4サイズのコピ
ー用紙、B4サイズのコピー用紙およびA3サイズのコ
ピー用紙を、それぞれ、500枚程度収納可能に形成さ
れている。
【0034】上段カセット41、中段カセット42およ
び下段カセット43の所定の位置には、それぞれのカセ
ット41,42および43から用紙Pを1枚づつ取り出
すピックアップローラ44a,44bおよび44cが配
置されている。
【0035】それぞれのピックアップローラ44a,4
4bおよび44cにより各カセット41,42および4
3から取り出された用紙Pの先端部が通過される位置に
は、用紙Pを1枚づつ分離するための搬送ローラ45
a,45bおよび45cと、それぞれの搬送ローラと一
体的に配置された分離ローラ46a,46bおよび46
cが配置されている。分離ローラ46a,46bおよび
46cは、それぞれ、相互に組み合わせられた搬送ロー
ラに対して軸線が平行に、かつ、所定の圧力で接触する
よう配置されるとともに、搬送ローラの回転方向と逆方
向に回転されることで、各カセットから取り出された用
紙Pの最も上の1枚のみを後述する搬送路へ送出する。
【0036】PFP40の図中右方には、使用頻度の高
いサイズの用紙P、たとえば、A4サイズの用紙Pを3
000枚程度収納可能に形成された大容量フィーダ (以
下、LCFと示す) 47が設けられている。LCF47
の所定の位置には、LCF47に収容された用紙Pを1
枚づつ取り出すピックアップローラ48が配置されてい
る。ピックアップローラ48と感光体ドラム30との間
には、上下一対に組み合わせられた搬送ローラ49aお
よび分離ローラ49bを含む分離機構49が配置されて
いる。分離機構49は、分離ローラ49bを搬送ローラ
49aが回転される方向に対して逆方向に回転させるこ
とで、ピックアップローラ48によりLCF47から取
り出された用紙Pの最も上の1枚のみを後述する搬送路
へ送出する。
【0037】LCF47の上部には、各カセット41,
42,43およびLCF47とは独立に、コピー用紙P
を給送可能な手差しフィーダ50が形成されている。手
差しフィーダ50と感光体ドラム30との間には、手差
しフィーダ50に挿入された用紙Pを取り込む手差し用
ピックアップローラ51、ピックアップローラ51によ
り取り込まれた用紙Pをガイドする手差しガイド52、
及び、手差しガイド52を介して感光体ドラム30に向
かって案内される用紙Pを搬送する搬送ローラ53が設
けられている。
【0038】それぞれのカセット41,42および43
ならびにLCF47と感光体ドラム30との間には、各
カセット41,42および43ならびにLCF47から
感光体ドラム30に向かって用紙Pを案内する搬送路5
4が形成されている。この搬送路54は、さらに、感光
体ドラム30と転写・剥離チャージャ33との間に規定
される転写領域を経て、複写装置2の外部まで延出され
ている。また、搬送路54には、いずれかのカセットま
たはLCFもしくは手差しガイドから給送された用紙P
を、感光体ドラム30に向かって搬送するための複数の
搬送ローラ55が設けられている。
【0039】搬送路54の感光体ドラム30の近傍、か
つ、上流側には、搬送路54を案内されたコピー用紙P
の傾きを補正するとともに、感光体ドラム30上のトナ
ー像の先端とコピー用紙Pの先端とを整合させ、感光体
ドラム30の外周面の移動速度と同じ速度でコピー用紙
Pを、転写領域へ給紙するアライニングローラ56が配
設されている。また、アライニングローラ56の手前す
なわち搬送ローラ55側には、アライニングローラ56
へのコピー用紙Pの到達を検出するアライニングセンサ
56aが設けられている。
【0040】転写領域を通過された用紙Pが進行する方
向には、用紙Pを搬送する搬送ベルト57が組み込まれ
ている。搬送ベルト57により用紙Pが搬送される方向
であって、感光体ドラム30に対して熱を与えにくい位
置には、ローラ表面が互いに圧接されたヒートローラ対
を含み、トナー像が転写された用紙Pを加熱することで
トナー像を溶融させつつトナー像と用紙Pとを加圧して
用紙Pにトナー像を定着させる定着装置58が設けられ
ている。
【0041】定着装置58に対向した複写装置2の側壁
には、定着装置58によりトナー像が定着された用紙P
が排出される排出トレイ59が配置されている。定着装
置58と排出トレイ59との間には、定着装置58によ
りトナー像が定着されたコピー用紙Pを、後述する用紙
反転部あるいは排出トレイ59のいづれかに案内する排
出切換ユニット60が配置されている。
【0042】排出切換ユニット60は、定着装置58を
通過された用紙Pを推進する第1および第2の排出ロー
ラ61および62、及び、第1および第2の排出ローラ
61および62の間に配置され、定着装置58を通過さ
れたコピー用紙Pを、排出トレイ59あるいは後述する
用紙反転部のいづれかに選択的に振り分ける振り分けゲ
ート63を有している。
【0043】反転機構64は、既に転写領域および定着
装置58を通過されたコピー用紙Pを一時的に集積する
一時集積部65、定着装置58を通過したコピー用紙P
の表裏を反転して一時集積部65に導く反転路66、一
時集積部に集積されたコピー用紙Pを一枚づつ取り出す
ピックアップローラ67、一時集積部65に収容された
用紙Pを再びアライニングローラ56に案内する反転搬
送路68、及び、反転搬送路68に案内された用紙Pを
アライニングローラ56に向かって給紙する給紙ローラ
69を有している。
【0044】ADF8は、カバー71を有し、カバー7
1の後端縁部が複写装置2の上面後端縁部に図示しない
ヒンジ装置を介して取付けられており、必要に応じてA
DF8全体を回動変位させることで、既に得に説明した
ように、画像読取部4の原稿台11に対して開閉可能に
形成されている。
【0045】カバー71の上面やや左方向部位には、複
数枚の原稿Dを保持する原稿給紙台72が設けられてい
る。原稿給紙台72の図中左方すなわちADF8の一端
側には、原稿給紙台72にセットされた原稿Dを順次一
枚ずつ取出すとともに、図中左端側から画像読取部4の
原稿台11の一端側に供給するためのピックアップロー
ラ73が配置されている。
【0046】原稿給紙台72の所定の位置には、原稿給
紙台72への原稿Dがセットされたか否かを検知する原
稿検知センサとしてのエンプテイセンサ73が配設され
ている。なお、原稿給紙台72には、原稿台11に原稿
Dがセットされた位置を検知する原稿位置検知センサ1
7と同様に機能する図示しない原稿幅検知センサが配置
されてもよい。
【0047】ピックアップローラ73の原稿取出し方向
には、ピックアップローラ73により取り出された原稿
Dを原稿台11に向けて送出する給紙ローラ74、給紙
ローラ74により給送された原稿Dの先端を整位するア
ライニングローラ75が配置されている。なお、アライ
ニングローラ75と給紙ローラ74との間には、原稿D
のアライニングローラ75への到達を検出するアライニ
ングセンサ75aが配置されている。
【0048】カバー71の内側であって、ADF8が閉
じられた状態で画像読取部4の原稿台11と対向される
位置には、原稿台11のほぼ全体を覆う大きさが与えら
れ、ピックアップローラ73、給紙ローラ74およびア
ライニングローラ75を介して原稿給紙台72から搬送
された原稿Dを原稿台11の所定の位置に搬送する搬送
ベルト76が配置されている。搬送ベルト76は、図中
左右一対に配置されたベルトローラ77に掛渡され、図
示しないベルト駆動機構によって、図中右側および図中
左側の両方向に向けて回転される。
【0049】ADF8の右側部位には、搬送ベルト76
により図中左側から図中右側に移動される原稿Dをカバ
ー71の外側に向けて送出する反転ローラ78、反転ロ
ーラ78に原稿Dを押し付けるピンチローラ79、反転
ローラ78とピンチローラ79により搬送される原稿D
を、再び搬送ベルト76へ戻すか所定の排出位置すなわ
ちカバー71上に排出させるかを切り換えるフラッパ8
0、フラッパ80が排出側に切り換えられている場合
に、反転ローラ78により搬送された原稿Dを排出させ
る排紙ローラ81、及び、反転ローラ78の近傍での原
稿のジャムを検知するジャムセンサ82などが配置され
ている。
【0050】図1は、図2に示した電子写真式ディジタ
ル複写装置2の制御機構を概略的に示すブロック図であ
る。電子写真式ディジタル複写装置2は、コントロール
パネル部110、スキャナ部120、プリンタ部13
0、メモリ編集部140、システム部150、及び、メ
インコントロール部160に大別される。
【0051】コントロールパネル部110は、図示しな
いコントロールパネル、コントロールパネルCPU11
1、コントロールパネルCPU111に接続されたリー
ド・オンリ・メモリ (以下、ROMと示す) 112およ
びランダム・アクセス・メモリ (以下、RAMと示す)
113を含み、さまざまなスイッチおよびタッチパネル
による入力の検知、タッチパネルへの表示、及び、LE
Dの点灯および消灯などにより、利用者との間の制御デ
ータの受け渡しに利用される。
【0052】コントロールパネルCPU111は、RO
M112およびRAM113に記憶されているデータを
もとに、図示しないコントロールパネルのさまざまなス
イッチおよびタッチパネルによる入力の検知、タッチパ
ネルへの表示、及び、LEDの点灯および消灯などを制
御する。
【0053】スキャナ部120は、スキャナCPU12
1と、スキャナCPU121に接続されたROM122
およびRAM123を含み、ROM122およびRAM
123に記憶されている制御データに基づいたスキャナ
CPU121の制御により、画像読み取り部4のCCD
イメージセンサ24を動作させて原稿Dの画像を光の明
暗情報として取り込むとともに、第一キャリッジ16お
よび第二キャリッジ20を所定の速度で移動させるため
の図示しないパルスモータなどを付勢するための機構制
御部124に所定の駆動信号を出力する。
【0054】また、スキャナ部120は、図6を用いて
後述する読取列設定方法に基づいて設定されるアナログ
スイッチ28を介して選択された後に取り出されたCC
Dイメージセンサ24の任意の読取列からのアナログ画
像データを周知のA/D変換によりディジタル信号に変
換するA/D変換回路125、A/D変換回路125を
介してディジタル信号に変換された画像信号からCCD
イメージセンサ24の出力の個体誤差ならびに照明ラン
プ13からの光量の不均一性などに関する影響を除去す
るシェーディング補正回路126、及び、CCDイメー
ジセンサ24により読み取られた原稿Dの画像情報を所
定のタイミングで後段に接続されたメモリ編集部140
に供給するためのラインメモリ127を有し、ROM1
22およびRAM123のデータに基づいたスキャナC
PU121の制御により、CCDイメージセンサ24に
より読み取られた原稿Dの画像情報を電気信号に変換し
たのち所定のスレショルドレベルで2値化して後段に接
続されたメモリ編集部140の後述するページメモリに
出力する。
【0055】なお、スキャナCPU121には、ADF
8も接続されている。ADF8は、後述するメインコン
トロール部160による制御に基づくスキャナCPU1
21の制御により原稿Dを給送する。また、スキャナC
PU121には、図示しない座標入力装置からの編集デ
ータが入力された場合に、メモリ編集部140の後述す
るページメモリに、所定の制御データを出力するととも
に画像形成に利用される画像データを保持するためのメ
モリエリアの大きさを制御するエディタ128も接続さ
れている。
【0056】プリンタ部130は、プリンタCPU13
1と、プリンタCPU131に接続されたROM132
およびRAM133を含み、画像読み取り部4すなわち
スキャナ部120を介して読み取られた画像情報および
後述する外部装置から供給される画像データに基づいて
用紙Pに画像を形成する。
【0057】プリンタCPU131には、感光体ドラム
30、現像装置33の現像ローラ33a、アライニング
ローラ、搬送ベルト、定着装置、反転機構、及び、多段
給紙装置40の各カセット41,42および43ならび
にLCF47のそれぞれに配置されたピックアップロー
ラならびに搬送ローラおよび分離ローラなど回転する図
示しないモータを駆動するモータ駆動回路134、原稿
台11にセットされた原稿Dの位置を検知する原稿位置
検知センサ17、各カセット41,42および43なら
びにLCF47のそれぞれに配置された図示しないペー
パーエンプティスイッチ、搬送路54および反転機構6
4の所定の位置に配置され、用紙Pの詰まりなどを検知
する図示しないレバースイッチ、及び、アライニングセ
ンサ56aなどのスイッチおよびセンサから出力される
信号の入力に利用される入力回路135、及び、たとえ
ば、排出切換ユニット60の振り分けゲート63あるい
は清掃装置35に含まれる図示しないソレノイドなどを
付勢するための機構制御部136などが接続されてい
る。
【0058】プリンタCPU131には、また、定着装
置58の温度を制御する温度制御回路137、帯電チャ
ージャ、現像装置および転写・剥離チャージャなどに所
定の電圧を与える電圧供給回路138、及び、レーザ露
光装置32の図示しないレーザダイオードから出射され
るレーザビームの光強度を後述するページメモリから供
給される画像データに対応して強度変調するレーザ駆動
回路139などが接続され、ROM132およびRAM
133のデータに基づいたプリンアCPU131の制御
により、用紙Pに画像を形成する。
【0059】メモリ編集部140は、メモリ制御CPU
141を含み、メインコントロール部160の後述する
メインCPUとシステム部150の後述するシステムC
PUとの双方からの指示に応じてスキャナ部120ある
いは外部装置から供給される画像データをプリンタ部1
30のレーザ露光装置32のレーザダイオードから出射
されるレーザビームの強度変調に利用されるビットマッ
プデータに変換したのち、後段に示すページメモリに一
時的に記憶させる。
【0060】メモリ制御CPU141には、システム部
150を経由して外部装置から供給された画像データ
と、スキャナ部120を介して読み取られたのちメイン
コントロール部160の後段に説明する画像処理部によ
り所定の形式に変換された原稿Dの画像データとを編集
する画像編集部142、入力された画像データを圧縮ま
たは伸張する圧縮/伸張部143、入力された画像デー
タを拡大、縮小または回転する拡大/縮小/回転部14
4、画像編集部142、圧縮/伸張部143および拡大
/縮小/回転部144を介して処理された画像データを
1ページ分ずつ記憶するページメモリ145、メモリア
ドレスを管理するアドレス制御部146、メモリのデー
タを管理するメモリ管理制御部147、及び、画像編集
部142に取り込まれた画像データに対して圧縮/伸張
および拡大/縮小/回転などの処理のための指示を与え
る割込制御部148とが接続されている。
【0061】システム部150は、スキャナ部120以
外から供給される画像データの取り込みを制御するシス
テムCPU151を含み、システムCPU151に接続
された外部装置としてのファクシミリ装置152、ハー
ドディスク装置153、図示しないコンピュータおよび
ワードプロセッサなどが接続されたLAN154、及
び、ファクシミリ152、ハードディスク装置153お
よびLAN154を介して供給される画像データをコー
ドデータから複写装置2が処理可能な形式の画像データ
に変換するプリンタコントローラ155のそれぞれを制
御することでメモリ編集部140の画像編集部142に
画像データを入力させる。
【0062】メインコントロール部160は、複写装置
2の動作すなわちコントロールパネル部110、スキャ
ナ部120、プリンタ部130、メモリ編集部140お
よびシステム部150のそれぞれのCPU121,13
1,141および151を制御するメインCPU161
を有し、コントロールパネル部110、スキャナ部12
0、プリンタ部130、メモリ編集部140およびシス
テム部150のそれぞれの間の信号の受け渡しを制御す
る。
【0063】メインCPU161には、複写装置2を動
作させるためのイニシャルデータなどが記憶されている
ROM162と、各CPU121,131,141およ
び151の制御によりコントロールパネル部110、ス
キャナ部120、プリンタ部130、メモリ編集部14
0およびシステム部150のそれぞれから入力されたさ
まざまなデータを保持するRAM163とが接続されて
いる。
【0064】メインCPU161には、また、システム
部150を介して入力されたコードデータをメモリ編集
部140のページメモリ145に記憶させるために利用
されるプリンタフォントを保持するプリンタフォントR
OM164、図示しない編集用表示装置に対してシステ
ム部150を介して入力されたコードデータに対応する
画像を表示させるとともに、図示しないコントロールパ
ネルの液晶表示/入力パネルに対して所定の画像を表示
させるためのディスプレイフォントを保持するディスプ
レイフォントROM165、スキャナ部120で読み取
った画像データの送り先の指定およびプリンタ部130
へ供給する画像データの切り替えなどに利用されるとと
もに、スキャナ部120のラインメモリ127とメモリ
編集部140のページメモリ145との間およびページ
メモリ145とレーザ露光装置32との間を転送される
画像データに対してバッファメモリとして機能するデー
タ切り換え/バッファメモリ166、及び、入力された
画像データをマスキングあるいはトリミングする画像処
理部167が接続されている。
【0065】次に、図1および図2に示した複写装置に
よる原稿の画像の複写動作について説明する。複写装置
2は、図示しないメインスイッチがオンされることによ
り、ROM162に記憶されている制御プログラムに従
ってウォームアップされてイニシャライズされる。ま
た、メインCPU161の制御によるスキャナ部120
のスキャナCPU121の指示により、図示しないAD
FROMに記憶されている制御プログラムにしたがって
ADF8もイニシャライズされる。
【0066】複写すべき原稿DがADF8の原稿トレイ
72にセットされたのち図示しないコントロールパネル
の図示しないプリントキーがオンされると、ADF8の
図示しないエンプティセンサがオンであることが図示し
ないADFCPUによりチェックされる。
【0067】エンプティセンサにより原稿Dが原稿トレ
イ72にセットされたことが検知されると、図示しない
モータ駆動回路からの図示しない給紙モータへの駆動電
流の供給にともなってピックアップローラ73が駆動さ
れて、原稿トレイ72にセットされた原稿Dの最下部の
原稿が給紙ローラ74に案内される。
【0068】給紙ローラ74に案内された原稿Dは、さ
らに、アライニングローラ75に向かって搬送される。
続いて、原稿Dの先端がアライニングセンサ75aを通
過されることにより図示しないADF機構制御部を介し
て図示しないクラッチがオンされて、アライニングロー
ラ75が停止される。これにより、ピックアップローラ
73により原稿トレイ72から取り出された原稿Dが一
時的に停止されることで、原稿Dにおける原稿搬送方向
に対する傾きが補正される。こののち、図示しない駆動
モータによりベルトローラ77が第1の方向すなわち原
稿給紙方向に回転されて搬送ベルト76が回転されたの
ち、所定のタイミングで図示しないクラッチがオフさ
れ、アライニングローラ75から搬送ベルト76へ原稿
Dが給送される。
【0069】続いて、搬送モータにより搬送ベルト76
が所定時間回転されることで、原稿Dが複写装置2の原
稿台11上に搬送される。なお、搬送ベルト76は、原
稿Dの後端がアライニングセンサ75aを通過されてか
ら一定時間すなわちアライニングセンサ75aと基準指
示装置12との間隔により予め決められている時間経過
後に停止されるとともに、図示しないブレーキにより慣
性による回転が防止される。
【0070】アライニングセンサ75aにより原稿Dの
先端が検知された時点で、図示しないADFCPUから
複写装置2のスキャナ部120のスキャナCPU121
に対して原稿Dが所定位置に搬送されたことが報知さ
れ、続いて、ADF8を介して検知された原稿Dの大き
さと図示しないコントロールパネルを介して設定された
複写倍率とに基づいてメインCPU161により最適な
大きさを有する用紙Pを収容しているカセットが選択さ
れる。
【0071】続いて、入力された複写倍率に応じて、C
CDラインセンサ24からラインメモリ127に画像デ
ータを取り込む画像データの読み込み開始位置がROM
162から呼び出されたのちRAM163に記憶され
る。
【0072】次に、第一キャリッジ16の照明ランプ1
3が所定の明るさで点灯され、図示しないパルスモータ
の回転によって、第一キャリッジ16が原稿台11上の
原稿Dに沿って所定の速度で移動される。
【0073】原稿台11に載置された原稿Dの画像は、
第一キャリッジ16上の露光ランプ13および反射板1
4からの照明光により、たとえば、8〜15 [mm] の
幅の帯状に照明される。
【0074】原稿Dからの反射光は、次第に拡散されな
がら、第一キャリッジ16の第1ミラー15、及び、第
二キャリッジ20の第2ミラー21および第3ミラー2
2で順に反射され、結像レンズ23の図示しない前側主
点に案内される。
【0075】結像レンズ23の図示しない前側主点に案
内された原稿Dからの反射光は、結像レンズ23の図示
しない後側主点に向けて光軸に平行に案内されて、今度
は、次第に集束されながら、CCDラインセンサ24の
読取面に結像される。なお、CCDラインセンサ24の
読取面に結像された反射光の幅は、傾きθを考慮しない
場合、倍率mが1/10であるから、おおむね、0.8
ないし1.5 [mm]となる。
【0076】CCDラインセンサ24に結像された原稿
Dの画像情報すなわち原稿Dからの反射光は、図5ない
し図7により後述する読取列選択方法に基づいて設定さ
れたアナログスイッチ28を介して選択された後取り出
されて光電変換される。
【0077】CCDラインセンサ24からの出力信号
は、RAM163に記憶された読み込み開始位置に対応
するCCDラインセンサ24の図示しない所定位置の画
素から順にとりこまれ、A/D変換回路125により2
値化され、シェーディング補正回路126を介してスレ
ショルドレベルが補正されてラインメモリ127に出力
される。
【0078】ラインメモリ127に入力された画像デー
タは、データ切り換え/バッファメモリ166を経由し
て画像処理部167に転送され、たとえば、文字特定お
よび輪郭補正などの所定の補正および変換が施されて、
ページメモリ145に出力される。ページメモリ145
に入力された画像データは、図示しないパラレル−シリ
アル変換回路を介してレーザ駆動信号 (印字信号) に変
換されたのち、レーザ露光装置32へ供給される。
【0079】スキャナ部120による原稿Dの画像情報
の読取りと平行して (あるいは所定のタイミングで) 、
メインCPU161の制御によりモータ駆動回路134
からのモータ駆動電圧の供給によって図示しないモータ
が付勢され、感光体ドラム30が所望の速度で回転され
る。
【0080】同時に、電圧供給回路138の制御により
帯電装置31から感光体ドラム30の表面に所定の電位
が与えられる。一例を示すと、感光体ドラム30の初期
表面電位は、おおむね、−650ボルトに設定される。
【0081】引き続いて、レーザ露光装置32により、
感光体ドラム32の表面に、原稿Dの画像に対応する画
像データすなわちページメモリ145に記憶され、図示
しないパラレル−シリアル変換回路を介してビットマッ
プデータからシリアルデータに変換された印字信号に応
じて変調されたレーザビームが照射される。なお、レー
ザ露光装置32から出射されるレーザビームの出射タイ
ミングすなわち書き出し開始位置は、既に説明したよう
に、用紙Pの大きさに対応されてRAM163に記憶さ
れている書き出し位置に基づいて、図示しない水平同期
信号から所定の主走査方向クロック分だけディレイが付
加されることはいうまでもない。
【0082】これにより、感光体ドラム30の外周面
に、印字信号 (画像データ) に対応する静電潜像が形成
される。このようにして形成された静電潜像は、電圧供
給回路138により、たとえば、−450ボルトの現像
バイアス電圧が印加されている現像装置33の現像ロー
ラ33aから供給されるトナーによって現像され、同様
に、電圧供給回路138により所定の転写電圧が印加さ
れている転写・剥離チャージャ34からの転写出力によ
り、用紙Pに、トナー像として転写される。
【0083】用紙Pに転写されたトナー像は、電圧供給
回路138により所定の剥離電圧が印加されている転写
・剥離チャージャ34からの剥離出力と剥離爪35によ
り、用紙Pとともに感光体ドラム30の表面から剥離さ
れ、搬送ベルト57によって定着装置58へ搬送され、
定着装置58を介して用紙Pに定着される。
【0084】トナー像が定着された用紙Pは、第1およ
び第2の排出ローラ61および62を介して複写装置2
の外部に配置されている排紙トレイ59に排紙される。
用紙Pにトナー像を転写した感光体ドラム30は、引き
続き回転され、クリーニング装置36を介して残存トナ
ーが取り除かれたのち除電装置37により除電され、引
き続いて、次の画像形成に利用される。
【0085】一方、現在、原稿台11上に位置されてい
る第一の原稿Dの読み取りが終了した時点で、メインC
PU161の制御によるスキャンCPU121の指示に
より図示しないADFCPUに、次の原稿Dの給送すな
わち原稿Dの入れ換えが要求される。すなわち、図示し
ないモータ駆動回路からの図示しない搬送モータへの駆
動電流により搬送モータが回転されて、搬送ベルト76
が回転される。
【0086】これにより、現在原稿台11にセットされ
ている第一の原稿が反転ローラ78に向かって搬送さ
れ、フラッパ80および排紙ローラ81によりカバー7
1の所定の位置に形成されている原稿受け領域に排出さ
れる。
【0087】続いて、図示しないエンプティセンサによ
り、引き続く原稿Dの有無がチェックされ、原稿Dが残
っている場合には、原稿給送動作が繰り返され、以下、
第一の原稿と同様にして、原稿台11に、第二の原稿が
セットされ、第二の原稿の画像情報が読み取られる。
【0088】このようにして、ADF8の原稿トレイ7
2にセットされたすべての原稿Dについて、一連の画像
形成が繰り返される。ところで、既に説明したように、
画像読取部4に利用される光学部材のそれぞれは、たと
えば、原稿台11のガラスの厚さ、第1ないし第3のミ
ラー15,21および22の厚さ、あるいは、CCDイ
メージセンサ24が固定される位置に対する受光面のず
れなどに代表されるさまざまな部品公差を有している。
【0089】また、仮に、各光学部材の部品公差を無視
できるまで部品単体の精度を高めた場合であっても、た
とえば、ミラー15と第一キャリッジ16との間の取り
付け誤差、第2および第3のミラー21および22と第
二キャリッジ20との間の取り付け誤差、原稿台11と
結像レンズ23との間の距離または結像レンズ23とC
CDイメージセンサ24の受光面との間の距離などに代
表される誤差要素の影響により、所定の許容値で作成さ
れた各光学部材を組み立てるのみでは、複写装置2ごと
に、結像レンズ23の位置あるいはCCDイメージセン
サ24の位置を微調整しなければならないことは周知で
ある。
【0090】これに対して、複写装置2に利用される画
像読取部4は、図3に示すように、原稿台11と結像レ
ンズ23の前側主点との間の距離L1と結像レンズ23
の後側主点とCCDイメージセンサ24との間の距離L
2とが10倍程度の縮小光学系であることから、結像レ
ンズ23あるいはCCDイメージセンサ24のいづれか
または双方を移動して所定の光学特性を確保すること
は、高度の熟練および膨大な調整時間を必要とする問題
がある。なお、距離L1は、結像レンズ23の焦点距離
をf、倍率をmとするとき、 L1= { (1/m) +1} f+t tは原稿台11の厚さを考慮した補正値 により示される。また、距離L2は、同様に、結像レン
ズ23の焦点距離をf、倍率をmとするとき、 L2= (m+1) f で示される。
【0091】ところで、CCDイメージセンサ24は、
図4に示されるように、複数の読取列を有し、この読取
列が延出される方向に平行で結像レンズ23からCCD
イメージセンサ24に向かう光軸を含む面に対して角度
θだけ傾けて配置されていることから、距離L2は、光
軸上を進行する光にのみ適用される。
【0092】CCDイメージセンサ24の読取面に案内
される原稿Dからの反射光は、既に説明したように、
0.8ないし1.5 [mm] の帯状であることから、光
軸上に位置する読取列すなわち基準読取列からn列だけ
離れて光軸に対して距離ΔTに位置される読取列におけ
る結像レンズ23の後側主点とCCDイメージセンサ2
4との間の距離は、L2+ΔLと変形される。
【0093】以下、基準読取列からn列すなわち光軸か
ら距離ΔTだけ離れたCCDシメージセンサ24の読取
面と結像レンズ23の後側主点との間の距離をL2nと
すると、 L2n= (m+1) f+ΔL ΔLは基準読取列からの距離を考慮した補正値 と変形される。
【0094】ここで、CCDイメージセンサ24の受光
面が光軸に対して傾けられる角度をθ、読取列が配列さ
れるピッチをpとすると、ΔLはn×psinθと示さ
れるから、基準読取列からn列めの読取列に対応する距
離L2nは、 L2n= (m+1) f+n×psinθ と書き表せる。
【0095】従って、たとえば、原稿台11に利用され
るガラスの屈折率を1.5、同ガラスの厚さを4 [m
m] 、倍率mを1/10、結像レンズ23の焦点距離f
を46[mm] とすると、距離L1は、 L1=507.33 [mm] となる。また、距離L2は、 L2=50.6 [mm] となる。
【0096】以下、角度θを30°、ピッチpを0.0
06 [mm] (6 [μm] ) と仮定すれば、 L2n=50.6+0.03n により、基準読取列からn列めの読取列と結像レンズ2
3の後側主点との間の距離が求められる。
【0097】すなわち、CCDイメージセンサ24を、
光軸に対して30°傾けて配置した場合、CCDイメー
ジセンサ24から画像信号を取り出す際の読取列を、基
準読取列から1列ずつ変化させることで、CCDイメー
ジセンサ24の読取列と結像レンズ23の後側主点との
間の距離を、結像レンズ23により与えられる固有の焦
点位置に対して0.03 [mm] ずつ調整可能となる。
なお、CCDイメージセンサ24により画像を読みとる
ことは、第一キャリッジ16を介して連続して供給され
る原稿Dからの反射光すなわち画像情報を、必要とされ
る解像度に対応するサンプリング時間で区切って電気信
号として取り出すことである。従って、CCDイメージ
センサ24の読取面の複数の読取列の任意の1列のみに
より提供される出力を光電変換することで、原稿Dの画
像を読みとることができる。
【0098】なお、角度θは、0°以外であれば、上述
した距離ΔLを補正することが可能であるが、たとえ
ば、45°を越えた場合には、読取面に入射される光量
が急激に減少することから、好ましくは、θ≦45°に
規定される。他方、読取面表面による乱反射により結像
レンズ23側に戻された原稿Dから反射光が結像レンズ
23の出射面で再び反射されてCCDイメージセンサ2
4の読取面に案内されると不所望なゴーストが生じる虞
れがあることから、結像レンズ23の出射面で再び反射
された光がCCDイメージセンサ24の読取面に到達し
ないよう考慮すると、角度θは、好ましくは、15°≦
θに規定される。従って、CCDイメージセンサ24の
読取面は、より好ましくは、結像レンズ23からCCD
イメージセンサ24に向かう光軸の法線に対して15°
≦θ≦45°の範囲で傾けられた状態で配置される。現
実的には、ΔLに大きな変化量が必要ないこと、取付後
の変形を少なくする等を考慮すると、おおむね、15°
≦θ≦30°の範囲で傾けられた状態で配置される。
【0099】次に、CCDイメージセンサ24の読取列
の設定方法すなわち結像レンズ23の後側主点とCCD
イメージセンサ24の読取面との間の距離L2を結像レ
ンズ23の焦点位置に整合する方法について詳細に説明
する。
【0100】図5は、CCDイメージセンサ24および
光学ベース25の一部を抜き出したCCDイメージセン
サ24の周囲の部分拡大図である。図5に示されるよう
に、CCDイメージセンサ24の各読取列1〜nのそれ
ぞれには、読取列の数に対応する信号線1〜nしてその
うちの1列のみを選択して出力することができる。
【0101】フラットケーブル27の他端は、制御回路
ならびに多くの回路あるいは素子が配列された制御基板
もしくは電装基板に組み込まれたアナログスイッチ28
に、接続されている。なお、アナログスイッチ28は、
CCDイメージセンサ24の読取列ごとの出力を任意に
取り出し可能であって、各読取列1〜nに対応する数の
接点を有している。
【0102】以下、図6に示すようなフローチャートに
沿って焦点/倍率調整モードが設定される (STP1)
。続いて、図示しない焦点/倍率調整レジスタtがク
リアされたのち、t=1がセットされる。これにより、
CCDイメージセンサ24の各読取列の出力の内のアナ
ログスイッチ28のt=1に対応する読取列の出力のみ
が取り出される。なお、t=1は、CCDイメージセン
サ24の読取列1に対応され、CCDイメージセンサ2
4の動作がチェックされる (STP2) 。
【0103】次に、図示しない制御パネルの図示しない
数字入力キーにより、CCDイメージセンサ24の読取
面の任意の読取列に対応される読取列の番号cが入力さ
れる(STP3) 。
【0104】ステップSTP3により、読取列の番号c
が指定されると、アナログスイッチ28のt=cで規定
される信号のみが選択される。これにより、CCDイメ
ージセンサ24のt=cに対応する読取列の出力波形
は、データ切り換え/バッファメモリ166を介して画
像処理部167で処理され、図示しないタッチパネルの
LCD表示部に、表示される。この場合、表示される出
力波形は、後述する図7(a) ないし図7 (f) に示す
ようないづれかとなる。なお、アナログスイッチ28の
出力を、図示しない信号取り出し線により図示しないオ
シロスコープあるいはFFTアナライザなどの計測器に
直接入力して、CCDイメージセンサ24の出力信号を
直接モニタしてもよい (STP4) 。
【0105】ステップSTP4により得られた出力波形
は、図7 (a) ないし図7 (f) を用いて後述する焦点
/倍率調整方法に基づいて、合焦であることおよび倍率
誤差が許容範囲内であることがチェックされる (STP
5) 。
【0106】ステップSTP5により、合焦かつ倍率誤
差が許容範囲内であることが検知された場合 (STP5
−Y) には、焦点/倍率調整モードが解除されて、終了
となる (STP6) 。
【0107】ステップSTP5により、合焦であること
および倍率誤差が許容範囲外であると判定された場合
(STP5−N) には、t=nまでの全ての読取列に対
する合焦かつ倍率誤差のチェックが終了したか否かが検
知され (STP7) 、t≦nである場合 (STP7−
N) には、t=t+1により次の読取列の出力信号が選
択される。なお、STP5−Nにおいて利用された読取
列のデータは、たとえば、データ切り換え/バッファメ
モリ166の予め決められているメモリ領域に一時的に
保持され、次の読取列からの出力信号と比較される。こ
のとき、たとえば、周知の最小値演算プログラムに類似
した合焦/倍率誤差比較プログラムにより、先に求めら
れた読取列のデータと現在ステップSTP5でチェック
されたデータとが比較されて、非合焦ならびに倍率誤差
の程度の小さい読取列のデータが残される (STP8)
【0108】以下、t=nが満足されるかステップST
P5により合焦かつ倍率誤差が許容範囲内であることが
検知されるまでの間、ステップSTP4,STP5,S
TP7およびSTP8が繰り返される。
【0109】なお、t=nまでの全ての読取列に対する
合焦かつ倍率誤差のチェックが終了した (STP7−
Y) にも拘らず、ステップSTP5により合焦かつ倍率
誤差が許容範囲内であることが検知されない場合 (ST
P5−N) には、ステップSTP8によりバッファメモ
リ166に保存されている既にチェックが終了したt=
1ないしt=nの内で最も合焦に近く倍率誤差の小さい
読取列を示す読取列の番号sが図示しないLCDパネル
に表示される (STP9) 。
【0110】ステップSTP9において、LCDパネル
に示された読取列sのデータが合焦の許容範囲内でかつ
倍率誤差も許容範囲内である場合には、図示しない制御
パネルの図示しない数字入力キーの組み合わせにより、
読取列sを合焦/倍率誤差が許容範囲であるとして確定
入力される (STP10) 。これにより、焦点/倍率調
整モードが解除されて、終了となる (STP6) 。
【0111】図7は、図6に示した焦点/倍率調整モー
ドにおいて、CCDイメージセンサ24の複数の読取列
から合焦かつ倍率誤差が許容範囲内にある読取列を規定
するために利用されるCCDイメージセンサ24の出力
信号波形と基準波形とを示す概略図である。
【0112】CCDイメージセンサ24の各読取列の各
画素は、原稿台11にセットされた原稿Dの画像を読み
取る読取解像度を400と仮定すれば、倍率mが1/1
0であるから、4000 [dpi] で配列されているこ
とになる。また、CCDイメージセンサ24は、通常、
2チャンネルあるいは4チャンネルで、出力信号を出力
する。
【0113】従って、原稿台11に、たとえば、8ライ
ンペア/ミリメートル (以下、 [本/mm] と示す) の
テスト原稿をセットし、照明ランプ13で照明して得ら
れる反射光を、サンプリング周波数を10メガヘルツ
(以下、 [MHz] と示す) としてテスト原稿の画像を
読みとると、CCDイメージセンサ24が2チャンネル
であるならば、CCDイメージセンサ24の奇数画素の
出力信号と偶数画素の出力信号が、それぞれのチャンネ
ルに、順に、出力される。
【0114】CCDイメージセンサ24からの出力信号
は、それぞれ、図5に示したフラットケーブル27を経
由してアナログスイッチ28に供給され、アナログスイ
ッチ28により任意の読取列の出力信号のみが取り出さ
れる。アナログスイッチ28により選択された1読取列
分の画像データは、RAM163に記憶された読み込み
開始位置に対応するCCDラインセンサ24の図示しな
い所定位置の画素から順にとりこまれ、A/D変換回路
125により2値化され、シェーディング補正回路12
6を介してスレショルドレベルが補正されてラインメモ
リ127に出力される。
【0115】ラインメモリ127に入力された画像デー
タは、データ切り換え/バッファメモリ166を経由し
て画像処理部167に転送され、画像処理部167で所
定の画像処理が施されて、図示しない制御パネルの図示
しないタッチパネルのLCD表示部に、図7 (a) ない
し図7 (g) に示すようなグラフ状に、表示される。な
お、調整工程のための図示しない信号取りだし線と図示
しないオシロスコープあるいはFFTアナライザなどの
計測装置とを組み合わせて、CCDイメージセンサ24
のそれぞれのチャンネルの出力信号を直接モニタしても
よい。
【0116】それぞれのチャンネルに出力されたテスト
原稿の画像に対応する出力信号を合成すると、結像レン
ズ23の後側主点とCCDイメージセンサ24の読取面
の各読取列1〜nの間の距離L2nと原稿台11と結像
レンズ23の前側主点との間の距離L1のそれぞれが予
め決められている距離に一致している場合には、図7
(a) に示すような、標準出力信号が得られる。
【0117】図7 (a) に示した標準出力信号の振幅を
「a」、ピッチを「b」とすれば、たとえば、図7
(e) に示すように、ピッチbが狭い場合には、倍率が
拡大方向にずれていることを検知できる。また、図7
(f) に示すように、ピッチbが広い場合には、倍率が
縮小方向にずれていることを検知できる。なお、図7
(e)および図7 (f) に示した倍率のずれは、CCDイ
メージセンサ24の読取列を変更することで、容易に解
消できる。
【0118】また、たとえば、図7 (b) および図7
(c) に示すように、振幅aが小さい場合には、CCD
イメージセンサ24の受光面の位置が結像レンズ23の
焦点位置に一致していないことすなわち焦点ぼけ状態に
あることが検知できる。なお、CCDイメージセンサ2
4の出力は、合焦時すなわち結像レンズ23の焦点位置
とCCDイメージセンサ24の受光面とが一致している
場合に最大となることから、振幅aが標準出力信号を上
回ることはない。この場合も、CCDイメージセンサ2
4の読取列を変更することで、容易に解消できる。
【0119】図7 (d) は、CCDイメージセンサ24
の読取面が光軸を含む面に対して90°以外の角度で固
定されている状態すなわち片ピントを示している。この
場合には、CCDイメージセンサ24を保持する光学ベ
ース25によりCCDイメージセンサ24と結像レンズ
23とをあらかじめ固定する位置がずれている状態であ
るから、結像レンズ23あるいはCCDイメージセンサ
24の取り付け位置を変化する必要が生じる。なお、結
像レンズ23およびCCDイメージセンサ24は、それ
ぞれ、片ピントを生じないよう最適化された光学ベース
25上の所定の位置に一体に成形されることから、実際
には、片ピントが生じることはない。
【0120】このようにして、複数の読取列を有するC
CDイメージセンサ24を、レンズ23の光軸を含む面
の法線方向に所定の角度θで傾けて配置し、所定の読取
列の出力信号を取り出すことで、CCDイメージセンサ
の位置の微調整を必要とすることなく、結像レンズ23
により提供される焦点位置に、CCDイメージセンサ2
4の実際の読取位置を、光学的に一致させることができ
る。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の画像形
成装置の画像読取装置は、複数の読取列を有し、この読
取列が延出される方向に平行で結像レンズから読取面に
向かう光軸を含む面に対して角度θだけ傾けて配置され
たCCDイメージセンサを有する。
【0122】画像読取手段は、結像手段により原稿から
の反射光に与えられる集束性に基づいて原稿からの反射
光が集束される位置に対し、合焦かつ倍率誤差が許容範
囲内である1つの読取列を提供する。
【0123】これにより、CCDイメージセンサの読取
面のある複数列の信号を取り出すことにより、CCDイ
メージセンサの位置の微調整を必要とすることなく、結
像レンズにより提供される焦点位置とCCDイメージセ
ンサの実際の読取位置とを、光学的に、短時間で、一致
させることができる。従って、装置の組み立てコストが
低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例が組込まれる画像形成装置を
示す概略ブロック図。
【図2】図1に示した画像形成装置の一例を示す概略断
面図。
【図3】図2に示した画像形成装置の原稿面と結像レン
ズとの間の距離および結像レンズとCCDイメージセン
サの受光面と間の距離の関係を示す概略図。
【図4】図1ないし図3に示した画像形成装置の画像読
取部に組み込まれるCCDイメージセンサの取り付け状
態を示す概略図。
【図5】図4に示したCCDイメージセンサおよび光学
ベースの一部を抜き出した部分拡大図。
【図6】この発明の実施の形態である焦点/倍率調整方
法を説明するフローチャート。
【図7】図6に示した焦点/倍率調整方法に利用される
CCDイメージセンサの出力信号の波形を示す概略図。
【符号の説明】
2…ディジタル複写装置、4…画像読取部、6…画像形
成部、11…原稿台、13…露光ランプ、14…補助反
射板、15…第1ミラー、16…第一キャリッジ、20
…第二キャリッジ、21…第2ミラー、22…第3ミラ
ー、23…結像レンズ、24…CCDイメージセンサ、
25…光学ベース、28…アナログスイッチ、30…感
光体ドラム、31…帯電チャージャ、32…レーザ露光
装置、33…現像装置、34…転写・剥離チャージャ、
35…剥離爪、36…クリーニング装置、37…除電装
置、40…多段給紙装置、41…上段カセット、42…
中段カセット、43…下段カセット、47…LCF (大
容量フィーダ) 、50…手差しフィーダ、52…手差し
ガイド、53…搬送ローラ、54…搬送路、55…搬送
ローラ、56…アライニングローラ、56a…アライニ
ングセンサ、57…搬送ベルト、58…定着装置、59
…排出トレイ、110…コントロールパネル部、111
…コントロールパネルCPU、112…ROM、113
…RAM、120…スキャナ部、121…スキャナCP
U、122…ROM、123…RAM、124…機構制
御部、125…A/D変換回路、126…シェーディン
グ補正回路、127…ラインメモリ、128…エディ
タ、130…プリンタ部、131…プリンタCPU、1
32…ROM、133…RAM、134…モータ駆動回
路、135…入力回路、136…機構制御部、137…
温度制御回路、138…電圧供給回路、139…レーザ
駆動回路、140…メモリ編集部、141…メモリ制御
CPU、142…画像編集部、143…圧縮/伸張部、
144…拡大/縮小/回転部、145…ページメモリ、
146…アドレス制御部、147…メモリ管理制御部、
148…割込制御部、160…メインコントロール部、
161…メインCPU、162…ROM、163…RA
M、164…プリンタフォントROM、165…ディス
プレイフォントROM、166…データ切り換え/バッ
ファメモリ、167…画像処理部。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光の明暗として案内される画像情報を、所
    定の位置に結像する結像手段と、 この結像手段を通過された画像情報が伝搬される面と平
    行な方向に延出された複数の読取列を有し、前記画像情
    報が伝搬される面の法線に対して所定の角度傾けて配置
    され、画像情報に対応する電気信号に発生する画像読取
    手段と、 この画像読取手段の任意の読取列により発生された電気
    信号を取り出す信号取出手段と、を、有する画像読取装
    置。
  2. 【請求項2】原稿からの反射光に所定の集束性を与えて
    所定の位置に結像する結像手段と、 複数の読取列を含む読取面を有し、前記結像手段により
    所定の集束性が与えられた原稿からの反射光が結像され
    る位置の近傍に、読取列の内の1読取列が一致されると
    ともに前記読取面が前記反射光が案内される面の法線に
    対して所定の角度傾けられて配置され、前記原稿からの
    反射光を前記読取列ごとに光電変換して出力する画像読
    取手段と、 前記画像読取手段の前記読取列のそれぞれから出力され
    る画像信号を1読取列ごとに選択的に取り出す画像信号
    取出手段と、を、有する画像読取装置。
  3. 【請求項3】所定の大きさに形成された光電変換素子が
    第1の方向に複数個配列された画像読取列を前記第1の
    方向と直交する第2の方向に複数列含む読取面を有し、
    この読取面が前記第1の方向を含む面の法線に対して、
    おおむね15°ないし30°傾けて配置され、前記照明
    手段により照明された原稿からの反射光を前記読取列ご
    とに光電変換して画像信号として出力する画像読取手段
    と、 照明手段により照明された原稿からの反射光を、前記画
    像読取手段に案内する結像手段と、 前記画像読取手段の前記読取列のそれぞれから出力され
    る画像信号を1読取列ごとに選択的に取り出す画像信号
    取出手段と、を、有する画像読取装置。
  4. 【請求項4】照明手段により照明された原稿からの反射
    光に所定の集束性を与えることで、反射光を所定の位置
    に結像する結像手段と、 所定の大きさに形成された光電変換素子が複数個配列さ
    れた複数の読取列を含む読取面を有し、前記結像手段に
    より所定の集束性が与えられた原稿からの反射光が結像
    される位置の近傍に、前記読取面の所定の読取列が一致
    されるとともに前記反射光が案内される面の法線に対し
    て、おおむね15°ないし30°傾けて配置され、前記
    原稿からの反射光を前記読取列ごとに光電変換して原稿
    の画像を帯状の領域に区切られた出力する画像読取手段
    と、 前記画像読取手段の前記読取列のそれぞれから出力され
    る画像信号を1読取列ごとに選択的に取り出す画像信号
    取出手段と、 この画像信号取出手段により出力される出力信号のパタ
    ーンの特徴に基づいて前記画像読取手段の読取列と前記
    結像手段との間の距離と前記結像手段により前記反射光
    に与えられた集束性により前記反射光が結像される位置
    との一致、ならびに、前記結像手段により前記反射光に
    与えられた倍率と前記画像読取手段の読取列により前記
    反射光に与えられた倍率との一致を判断する信号処理手
    段と、を、有する画像読取装置。
  5. 【請求項5】照明手段により照明された原稿からの反射
    光に所定の集束性を与えることで、反射光を所定の位置
    に結像する結像手段と、 所定の大きさに形成された光電変換素子が複数個配列さ
    れた複数の読取列を含む読取面を有し、前記結像手段に
    より所定の集束性が与えられた原稿からの反射光が結像
    される位置の近傍に、前記読取面の所定の読取列が一致
    されるとともに前記反射光が案内される面の法線に対し
    て、おおむね15°ないし30°傾けて配置され、前記
    原稿からの反射光を前記読取列ごとに光電変換して原稿
    の画像を帯状の領域に区切られた出力する画像読取手段
    と、 前記画像読取手段の前記読取列のそれぞれから出力され
    る画像信号を1読取列ごとに選択的に取り出す画像信号
    取出手段と、 この画像信号取出手段により出力される出力信号のパタ
    ーンの特徴に基づいて前記画像読取手段の読取列と前記
    結像手段との間の距離と前記結像手段により前記反射光
    に与えられた集束性により前記反射光が結像される位置
    との一致、ならびに、前記結像手段により前記反射光に
    与えられた倍率と前記画像読取手段の読取列により前記
    反射光に与えられた倍率との一致を判断する信号処理手
    段と、 この信号処理手段により前記画像読取手段の読取列と前
    記結像手段との間の距離と前記結像手段により前記反射
    光に与えられた集束性により前記反射光が結像される位
    置との不一致または前記結像手段により前記反射光に与
    えられた倍率と前記画像読取手段の読取列により前記反
    射光に与えられた倍率との不一致の少なくとも一方が検
    知された場合に、前記信号処理手段に次の読取列からの
    出力信号の取り出しを指示する焦点制御手段と、を、有
    する画像読取装置。
  6. 【請求項6】原稿支持手段により支持される原稿の画像
    情報を、光の明暗として所定の位置に結像する結像手段
    と、複数の読取列を含む読取面を有し、前記結像手段に
    より所定の集束性が与えられた原稿からの反射光が結像
    される位置の近傍に、読取列の内の1読取列が一致され
    るとともに前記読取面が前記反射光が案内される面の法
    線に対して所定の角度傾けられて配置され、前記原稿か
    らの反射光を前記読取列ごとに光電変換して出力する画
    像読取手段と、前記画像読取手段のそれぞれの読取列か
    ら出力される出力信号を1読取列ごとに取り出す信号取
    出手段とを有する画像読取装置において、 前記信号取出手段からの出力信号の波形と予め決められ
    ている所定の波形とが一致するよう前記信号取出手段に
    より出力信号を取り出す前記読取列を設定することを変
    化することを特徴とする画像読取装置の製造方法。
  7. 【請求項7】原稿支持手段により支持される原稿の画像
    情報を、光の明暗として所定の位置に結像する結像手段
    と、複数の読取列を含む読取面を有し、前記結像手段に
    より所定の集束性が与えられた原稿からの反射光が結像
    される位置の近傍に、読取列の内の1読取列が一致され
    るとともに前記読取面が前記反射光が案内される面の法
    線に対して所定の角度傾けられて配置され、前記原稿か
    らの反射光を前記読取列ごとに光電変換して出力する画
    像読取手段と、前記画像読取手段のそれぞれの読取列か
    ら出力される出力信号を1読取列ごとに取り出す信号取
    出手段とを有する画像読取装置において、 前記信号取出手段により取り出された1読取列の出力信
    号のパターンの特徴に基づいて前記画像読取手段の読取
    列と前記結像手段との間の距離と前記結像手段により前
    記反射光に与えられた集束性により前記反射光が結像さ
    れる位置との一致ならびに前記結像手段により前記反射
    光に与えられた倍率と前記画像読取手段の読取列により
    前記反射光に与えられた倍率との一致を判断し、前記画
    像読取手段の読取列と前記結像手段との間の距離と前記
    結像手段により前記反射光に与えられた集束性により前
    記反射光が結像される位置との不一致または前記結像手
    段により前記反射光に与えられた倍率と前記画像読取手
    段の読取列により前記反射光に与えられた倍率との不一
    致の少なくとも一方が検知された場合に、次の読取列か
    らの出力信号を取り出し、前記画像読取手段の読取列と
    前記結像手段との間の距離と前記結像手段により前記反
    射光に与えられた集束性により前記反射光が結像される
    位置との一致ならびに前記倍率の許容値が所定の範囲内
    となる出力を出力する読取列を特定することを特徴とす
    る画像読取装置の製造方法。
  8. 【請求項8】光の明暗として案内される画像情報を、所
    定の位置に結像する結像手段と、この結像手段を通過さ
    れた画像情報が伝搬される面と平行な方向に延出された
    複数の読取列を有し、前記画像情報が伝搬される面の法
    線に対して所定の角度傾けて配置され、画像情報に対応
    する電気信号に発生する画像読取手段と、この画像読取
    手段の任意の読取列により発生された電気信号を取り出
    す信号取出手段とを有する画像読取装置と、 この画像読取装置により読み取られた画像情報に対応す
    る静電潜像を保持する像担持体と、 この像担持体により保持される静電潜像に現像剤を供給
    して現像する現像手段と、を、有する画像形成装置。
  9. 【請求項9】照明手段により照明された原稿からの反射
    光に所定の集束性を与えることで、反射光を所定の位置
    に結像する結像手段と、所定の大きさに形成された光電
    変換素子が複数個配列された複数の読取列を含む読取面
    を有し、前記結像手段により所定の集束性が与えられた
    原稿からの反射光が結像される位置の近傍に、前記読取
    面の所定の読取列が一致されるとともに前記反射光が案
    内される面の法線に対して、おおむね15°ないし30
    °傾けて配置され、前記原稿からの反射光を前記読取列
    ごとに光電変換して原稿の画像を帯状の領域に区切られ
    た出力する画像読取手段と、前記画像読取手段の前記読
    取列のそれぞれから出力される画像信号を1読取列ごと
    に選択的に取り出す画像信号取出手段と、この画像信号
    取出手段により出力される画像信号のパターンの特徴に
    基づいて前記画像読取手段の読取列と前記結像手段との
    間の距離と前記結像手段により前記反射光に与えられた
    集束性により前記反射光が結像される位置との一致、な
    らびに、前記結像手段により前記反射光に与えられた倍
    率と前記画像読取手段の読取列により前記反射光に与え
    られた倍率との一致を判断する信号処理手段とを有する
    画像読取装置と、 この画像読取装置により読み取られた画像情報に対応す
    る静電潜像を保持する像担持体と、 この像担持体により保持される静電潜像に現像剤を供給
    して現像する現像手段と、を、有する画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007336194A (ja) * 2006-06-14 2007-12-27 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像読取装置

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JP2007336194A (ja) * 2006-06-14 2007-12-27 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像読取装置

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